JP5666996B2 - 農作業機のレバー切替操作機構 - Google Patents
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Description
そして、左右方向に沿った中立位置の一端部側(前進変速用操作経路側)に延長された部分に、変速用操作経路から分岐する状態でエンジン停止用操作経路が設けられていた。
また、中立位置とエンジン停止用操作経路との間の移動に所定の抵抗力を付与する抵抗手段が設けられていた。
変速操作レバーは、中立位置においては、他端部側から一端部側に付勢されており、前記エンジン停止用操作経路への分岐部に誘導されるようになっていた。(例えば、特許文献1参照)
また、抵抗手段によって変速操作レバーに付与される抵抗力は、エンジン停止用操作経路への入出時の何れもが同じ大きさに設定されていた。
また、この問題を解消するのに、抵抗手段による抵抗力を大きく設定しておくと、操作レバーは、エンジン停止用操作経路に不用意に入ることは防止し易くなるものの、エンジン停止用操作経路から中立位置に操作レバーを戻す時にも大きな操作力が必要となり、操作性が低下する結果となる。
例えば、第1抵抗力が第2抵抗力より大きくなるように設定しておけば、不用意にエンジン停止用操作経路に変速操作レバーが進入するのを防止でき、エンジン停止用操作経路から中立位置に変速操作レバーを戻す時は、小さな力で操作でき操作性能が向上する。
また、第1抵抗力と第2抵抗力との大小関係は、上述の関係の逆の場合であってもよく、往復経路の行きと帰りとの操作力に差がつくことで、実施している操作内容を、目で確認することなく、手への抵抗力の差によって直観的に認識することができ、より操作性能を向上させることができる。
また、第1抵抗力と第2抵抗力との大きさを異ならせることで、運転者の癖に適応した操作性を提供することも可能となり、より使い勝手を向上させることができる。
また、変速操作レバーを中立位置からエンジン停止用操作経路に入れる時には、大きな第1抵抗力が作用するから、不用意にエンジン停止用操作経路に変速操作レバーが進入するのを防止できる。また、エンジン停止用操作経路から中立位置に変速操作レバーを戻す時は、小さな第2抵抗力が作用するだけであるから、より小さな力で操作でき操作性能が向上する。
特に、中立位置の変速操作レバーにエンジン停止用操作経路側への付勢力を作用させてあるような場合には、付勢力は、大きな第1抵抗力に対向する方向に作用するから、操作力は、それらの力が相殺された状態となり、操作力の低減化を図ることができる。
また、変速操作レバーをエンジン停止用操作経路から中立位置に戻す時には、操作力に対して前記付勢力が対向して作用するものの、第2抵抗力そのものが小さく設定してあるから、操作力も小さくなり、操作性が向上する。
即ち、比率変更機構によって、運転者の好みに合わせて、第1抵抗力と第2抵抗力との比率を変更でき、複数の運転者が使用する場合であっても、夫々の運転者の要求に合わせて変速操作レバーの抵抗力の調整を行うことができる。
以上の結果、より操作性が向上する。
その結果、変速操作レバーの変速用操作経路とエンジン停止用操作経路との位置切替を、より確実に行うことができる。
また、部品点数を少なく構成でき、簡単な構造によって抵抗手段を形成することができる。そして、引張バネ部材の固定位置を移動させることで、デッドポイントの両側への揺動操作力の大小比率を変更することができ、簡単に、前記比率変更機構を構成することができる。従って、抵抗手段のコストダウンを叶えることができる。
図1および図2に、農作業機の一例として乗用型の田植機が示されている。この乗用型田植機は、操向自在な左右一対の前輪1と操向不能な左右一対の後輪2とを備えた乗用型の走行機体3の後部に、苗植付け装置4が油圧シリンダ5によって駆動される平行四連式のリンク機構6を介して昇降自在に連結されるとともに、機体後部に施肥装置7が装備された構造となっている。
また、デテント板46の外周に並列形成した13個の凹部62に(図3参照)、片持ちバネレバー63の遊端に支持したデテントローラ64を弾性係入させることで、主変速レバー46を前進7段、中立位置N、および、後進5段の各変速位置に保持することができるようになっている。
前記スイッチ73は制御装置20を介してエンジン停止回路に接続されており(図3参照)、主変速レバー46の案内ロッド46aがエンジン停止位置ESに設定時間(例えば数秒)連続して操作されると、エンジン停止回路が起動されてエンジン12が停止されるようにプログラムされている。
また、前記引張バネ部材33の一端部を係止する第1支持ピン31bが切替アーム部材31に取り付けられている。因みに、引張バネ部材33の他端部は、ガイド板60に設けられた第2支持ピン60aに係止されている。また、縦軸dとストップ突起32と第2支持ピン60aとは、一直線上に配置されている。
案内ロッド46aがエンジン停止位置ES側に押し込まれるに伴って、切欠き部31aに押込力が伝わり、切替アーム部材31は、図7(b)に示すように、縦軸dを中心に揺動終点まで揺動する。その際、引張バネ部材33の軸芯Xが、第2支持ピン60aと縦軸dとを結ぶ線を越える(デッドポイントPを越える)までは、引張バネ部材33の引張付勢力が案内ロッド46aを戻す方向(中立位置N側に戻す方向)に作用し、主変速レバー46の操作に第1抵抗力を付与する。
尚、第1抵抗力は、ねじりバネ65によって主変速レバー46を中立位置Nにおける前進側中立位置Nfに向けて付勢している付勢力よりは大きな値となるように設定されている。
本実施形態においては、切替アーム部材31の揺動角度αを、図7に示すように、揺動始点からデッドポイントPまでの角度α1を、デッドポイントPから揺動終点までの角度α2よりも大きく設定してあるから、力積としての観点から、前記第1抵抗力は、第2抵抗力よりも大きい。
また、切欠き部31aの幅寸法は、案内ロッド46aに対する遊びを考慮してあることで、切欠き部31a内において案内ロッド46aが当接する位置が、前進側中立位置Nfからエンジン停止位置ESに向かって案内ロッド46aが移動する時と、その逆方向に移動する時とで異なり、縦軸d周りに作用する回転モーメントも異なる。その結果、単純な力の大きさの観点からも、前記第1抵抗力は、第2抵抗力よりも大きくなっている。
また、切替アーム部材31が揺動終点側に位置している状態では、切替アーム部材31が、スイッチ73の検知部73aから離れるからONの状態となっている。即ち、主変速レバー46が、エンジン停止位置ESに位置することで、ONの状態となり、制御装置20を介してエンジン停止回路が起動され、エンジン12が停止される。
この後、主変速レバー46を、エンジン停止位置ESから前進側中立位置Nfに戻した後、ブレーキペダル(不図示)を踏み操作するとエンジン12が始動する。
即ち、主変速レバー46を前方に操作すると、案内ロッド46aはガイド板60の案内溝61内を後方に移動し、同様に、後方に操作すると案内ロッド46aは前方に、右側に操作すると案内ロッド46aは左側に、左側に操作すると案内ロッド46aは右側に移動する。
また、主変速レバー46は、運転座席15の左側に配置してあり、且つ、その操作方向に関しては、大きい第1抵抗力が作用する際の操作方向が、運転座席15に向かって近接方向に設定してあることで、無理なく操作することができ、良好な操作性を得ることができる。
即ち、主変速レバー46の上端部の操作部分を前進側中立位置Nfから運転座席15に引き寄せる側(右側)に操作すると、案内ロッド46aがガイド板60の案内溝61における前進側中立位置Nfから左側のエンジン停止位置ESに入り、その状態から、逆に、主変速レバー46の操作部分を運転座席15から離れる側(左側)に操作すると、案内ロッド46aはエンジン停止位置ESから右側の前進側操作経路Nfに移動する。
そして、第2抵抗力に比べて大きい第1抵抗力は、主変速レバー46を操作する上で、生理的に力を入れ易いとされる引き寄せ方向への操作時に作用するから、主変速レバー46の操作が苦になりにくく、操作性が良好となる。
以下に他の実施の形態を説明する。
この板バネ部材34は、「く」字形状に屈曲成形してあり、前進側中立位置Nf側の第1斜面34aと、エンジン停止位置ES側の第2斜面34bとの傾斜角度を異ならせてある。具体的には、図に示す第1斜面34aの傾斜角度β1は、第2斜面34bの傾斜角度β2より大きく設定してある。従って、主変速レバー46の案内ロッド46aが前進側中立位置Nfからエンジン停止位置ESに移動する際の第1抵抗力が、エンジン停止位置ESから前進側中立位置Nfに移動する際の第2抵抗力より大きくなる。また、この実施形態においては、エンジン停止位置ESを検出するスイッチ73は、案内ロッド46aからの押圧力を受けることでエンジン12のストップ制御を行うように構成されている。
〈4〉 前記変速用操作経路(段違い操作経路)K1とエンジン停止用操作経路(エンジン停止位置)ESとの位置関係は、先の実施形態で説明した変速用操作経路K1における前進側中立位置Nfからエンジン停止用操作経路ESが分岐する配置に限るものではなく、変速用操作経路K1の任意の位置から分岐する状態にエンジン停止用操作経路ESを配置してあってもよい。
30 抵抗手段
31 切替アーム部材
33 引張バネ部材
46 主変速レバー(変速操作レバーに相当)
73 スイッチ
ES エンジン停止位置(エンジン停止用操作経路に相当)
K1 段違い操作経路(変速用操作経路に相当)
P デッドポイント
Claims (5)
- 変速操作レバーの変速用操作経路と、前記変速用操作経路から分岐したエンジン停止用操作経路と、前記変速用操作経路とエンジン停止用操作経路との間を前記変速操作レバーが移動する際に抵抗を付与する抵抗手段とを備えてある農作業機のレバー切替操作機構であって、
前記抵抗手段は、前記変速用操作経路から前記エンジン停止用操作経路への前記変速操作レバーの移動時に作用する第1抵抗力が、前記エンジン停止用操作経路から前記変速用操作経路への前記変速操作レバーの移動時に作用する第2抵抗力より大きくなるように設定してある農作業機のレバー切替操作機構。 - 前記抵抗手段は、前記第1抵抗力と前記第2抵抗力との比率を変更可能な比率変更機構を備えている請求項1に記載の農作業機のレバー切替操作機構。
- 前記変速操作レバーは、運転操作部の左右何れか一方に配置してあると共に、前記変速用操作経路と前記エンジン停止用操作経路との間を移動させる前記変速操作レバーの操作方向は、左右遠近方向に設定してあり、
前記抵抗手段は、前記運転操作部に向かって近接方向に前記変速操作レバーを操作する際の抵抗力を前記第1抵抗力と設定し、前記運転操作部から離間方向に前記変速操作レバーを操作する際の抵抗力を前記第2抵抗力と設定してある請求項1又は2に記載の農作業機のレバー切替操作機構。 - 前記抵抗手段は、前記変速操作レバーの動きに従動可能で、前記変速用操作経路と前記エンジン停止用操作経路とにわたって揺動切替可能に設けられた切替アーム部材と、前記切替アーム部材を揺動両端部に付勢可能に取り付けられた引張バネ部材と、前記切替アーム部材の揺動範囲中間部にデッドポイントが位置する状態に前記引張バネ部材と前記切替アーム部材とを配置して構成されたトグル機構とを備えて構成してある請求項1〜3の何れか一項に記載の農作業機のレバー切替操作機構。
- 前記切替アーム部材が、前記エンジン停止用操作経路側の揺動端部に達することを検出してエンジンを停止させるスイッチが設けられている請求項4に記載の農作業機のレバー切替操作機構。
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