JP5664948B1 - スリーブ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 微調整を含む位置調整を円滑に行うことができるスリーブ装置を提供する。【解決手段】外筒と、前記外筒の内側に挿通される内筒とからなるスリーブ装置であって、前記内筒の外周面に、前記外筒の膨出部が移動可能となる移動領域を設け、前記移動領域は、前記内筒の前後方向への前記膨出部の移動を許容する第1移動領域と、前記内筒に対して前記外筒を周方向に回動させることで、前記膨出部が前記第1移動領域から移動し、前記前後方向に対して所定角度を有した周方向への移動を許容する複数の第2移動領域とを備えることを特徴とするスリーブ装置。【選択図】 図1

Description

本発明は、建物における壁面に設けられる貫通孔に挿通される換気、配管、配線等のスリーブ装置に係るものであって、特に位置調整可能なスリーブ装置に関するものである。
従来より、屋内から配管を建物の屋外へ導くためのスリーブ装置であって、外筒と、外筒に貫通する内筒により構成され、内筒は位置調整手段を介して、外筒に対して軸方向に摺動可能としたスリーブ装置が公知である(特許文献1参照)。
特開2004−308772号
しかしながら、特許文献1の構造では、外筒の内周面に位置調整手段としての凹凸部を設けるとともに、内筒の外周面に対応する凹凸部を設けてなり、両者を係合させて使用するものであるため、当該係合状態において位置調整を行う際には、いずれか一方を他方に対して軸方向に凹凸部を介して摺動させる必要があり、位置調整作業を円滑に行い難く、作業の煩雑さが懸念されるものであった。
また、外筒及び内筒の凹凸部は、軸方向に所定の間隔をもって設けられるものであるが、施工現場ではミリ単位での位置調整が必要な場合もあり、上記構造では微調整が行うことができない虞もある。
そこで、本発明はこのような問題点を解決するものであって、微調整を含む位置調整を円滑に行うことができるスリーブ装置を提供することを課題とする。
前記問題点を解決するために、本発明の請求項1に記載のスリーブ装置は、外筒と、前記外筒の内側に挿通される内筒とからなるスリーブ装置であって、前記内筒の外周面に、前記外筒の膨出部が移動可能となる移動領域を設け、前記移動領域は、前記内筒の前後方向への前記膨出部の移動を許容する第1移動領域と、前記内筒に対して前記外筒を周方向に回動させることで、前記膨出部が前記第1移動領域から移動し、前記前後方向に対して所定角度を有した周方向への移動を許容する複数の第2移動領域とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載のスリーブ装置は、請求項1に記載のスリーブ装置において、前記第2移動領域における前記前後方向の寸法は、前記膨出部の外形と略同等とされるものである。
また、本発明の請求項3に記載のスリーブ装置は、請求項1又は請求項2に記載のスリーブ装置において、前記膨出部の内周面に第1係止部を備え、前記第2移動領域における外周面の周方向に前記第1係止部に対応する第2係止部を備えてなるものである。
また、本発明の請求項4に記載のスリーブ装置は、請求項3に記載のスリーブ装置において、前記第2係止部は、前記前後方向への相対的な移動量が段階的に調整可能となるよう設けられるものである。
また、本発明の請求項5に記載のスリーブ装置は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のスリーブ装置において、前記膨出部は、前記外筒に設けられる外筒弾性片から内径方向に突出して設けられ、前記外筒弾性片の弾性作用により前記移動領域に当接するものである。
また、本発明の請求項6に記載のスリーブ装置は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のスリーブ装置において、前記第1移動領域は、前記膨出部の前記第2移動領域への移動を誘導する案内部を備えるものである。
また、本発明の請求項7に記載のスリーブ装置は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のスリーブ装置において、前記膨出部の側部に切欠部が設けられ、隣接する前記第2移動領域間における前記内筒の外周面に内筒目盛り部が設けられて、前記外筒の位置調整時に前記内筒目盛り部が前記切欠部を介して視認可能とされるものである。
本発明のスリーブ装置では、内筒に対する外筒の位置調整を行う際に、第1移動領域を介して、前後方向への所定寸法位置の近傍まで即座に移動させることができ、第2移動領域を介して、当該所定寸法位置から設定位置までの前後方向の微調整を行うことができる。これにより、微調整を含んだ外筒の位置調整を円滑に行うことができ、作業効率を向上させることができる。
本発明の実施例におけるスリーブ装置の分解斜視図である。 本発明の実施例におけるスリーブ装置の図1のA−A拡大断面図である。 本発明の実施例におけるスリーブ装置の正面図である。 本発明の実施例におけるスリーブ装置の図3のB−B拡大断面図である。 本発明の実施例におけるスリーブ装置の係止手段の(a)係止前の状態説明図、(b)(a)のC−C一部省略拡大断面図である。 本発明の実施例におけるスリーブ装置の係止手段の(a)第1係止位置の状態説明図、(b)(a)のD−D一部省略拡大断面図である。 本発明の実施例におけるスリーブ装置の係止手段の(a)第5係止位置の状態説明図、(b)(a)のE−E一部省略拡大断面図である。 本発明の実施例におけるスリーブ装置の使用状態の説明図である。
以下、本発明の実施の形態におけるスリーブ装置を図面に基づいて説明する。当該スリーブ装置は、建物の壁面に設けられる貫通孔又はパイプ等に設置されるものであって、外筒の膨出部を内筒の外周面に設けられる移動領域内で移動させることで、スリーブ装置の長さを調整することができるものである。
以下の実施例では、図8に示すように、スリーブ装置が躯体60内に設けられるパイプ61の室内側の端部に設置される例について説明するが、これに限られるものではなく、躯体60内の貫通孔等に設置することができるのは勿論である。
同図に示すように、躯体60の室内側には、スリーブ装置の外筒10が設置された状態で断熱材62が設けられ、内壁63を介してクロス64が設けられる。また、スリーブ装置における室内側の内筒40には、内壁63を開口した状態で換気ユニット65が設置される。一方、躯体60の室外側には、外壁66が設けられ、外壁66を開口した状態でパイプ61の室外側の端部に換気ガラリ67が設置される。
本発明の実施例に係るスリーブ装置は、図8に示すように、躯体60内に設けられるパイプ61に設置されるものである。当該スリーブ装置は、図1に示すように、主に、外筒10と、外筒10の内側に挿通される内筒40とから構成される。
外筒10は、内筒40が挿通された状態で躯体60内に設けられるパイプ61に嵌合されるとともに、躯体60に固定されるものである。当該外筒10は、図1及び図2に示すように、パイプ61に嵌合される筒状部20と、躯体60に固定されるフランジ部30とを備えており、例えば、合成樹脂等で成形される。
筒状部20は、パイプ61の内形に対応するよう、例えば略円筒状に形成されており、当該軸方向に挿通孔21を有してなる。当該筒状部20の一端部には、筒状部20の外周面から外径方向にフランジ部30が突出して設けられる。筒状部20において、フランジ部30を有する方向を外筒10の前方とし、フランジ部30を有さない方向を後方とする。
筒状部20における後方側の端部には、両端に切欠部22を有して外筒弾性片23が設けられる。また、外筒弾性片23には、後述する内筒40の移動領域42内を移動する膨出部24が筒状部20の内径方向に突出して設けられ、当該膨出部24は、第2移動領域44に沿うように内周面において前方側へ向かって緩やかに傾斜するように形成される。これにより、外筒弾性片23の弾性力が作用することで、膨出部24を内筒40の外周面に常時当接させることができる。
また、当該膨出部24の内周面には、移動領域42内における第2移動領域44の外周面と互いに係止可能となる係止手段が設けられる。外筒10の係止手段は、第1係止部25とされる。当該第1係止部25は、溝状部、凹部、突条部、凸部等から適宜選択することができるし、これらを適宜組み合わせることもできる。
本実施例において、外筒10の外筒弾性片23は、筒状部20における周面の2箇所に夫々対向するようにして形成されており、また、第1係止部25は、膨出部24における幅方向の略中央部にて前後方向に延びる溝部とされる。
フランジ部30は、例えば長手方向の略中央部が円弧状に膨らんだ略長方形状に形成され、各角部の近傍には躯体60への固定の際に使用される貫通孔31が設けられる。また、挿通孔21に対する上下方向のフランジ部30には、上下方向に延びる一対のスリット32が夫々略対称となる位置に設けられる。これにより、施工作業時において、躯体60に印した目印をスリット32を介して視認することができる。また、スリット32の左右方向には外筒目盛り33が設けられる。
更に、挿通孔21に対する左右方向のフランジ部30には、左右方向に延びる一対の切欠部34がフランジ部30の縁部から夫々略対称となる位置に形成される。これにより、施工作業時において、躯体60に印した目印を切欠部34を介して視認することができる。そして、これらスリット32と切欠部34によって、躯体60に対する上下左右方向の位置決めを正確に行うことができる。
内筒40は、外筒10に対する位置調整を可能として連結されるものであり、外筒10と同様にして、例えば、合成樹脂等で成形される。当該内筒40は、図1、図3及び図4に示すように、外筒10の挿通孔21に対応するよう、例えば略円筒状に形成されて、軸方向Pに貫通孔41を有してなる。当該軸方向Pは、内筒40の前後方向とされる。
また、内筒40の外周面には、外筒10が移動することで内筒40の前後方向への相対的な位置調整を可能とする移動領域42が設けられる。当該移動領域42は、膨出部24に対応して設けられ、内筒40の外周面上に設けることもできるし、内筒40における内径方向に凹状又は外径方向に凸状に設けることもできるし、これに限られない。
移動領域42は、内筒40の前後方向への膨出部24の移動を許容する第1移動領域43と、第1移動領域43に連通し、内筒40に対して外筒10を周方向Qに回動させることで、膨出部24が第1移動領域43から移動し、内筒40における前後方向に対して所定角度を有した周方向Qへの移動を許容する第2移動領域44とを備えてなる。
第1移動領域43は、内筒40に対する外筒10の位置調整を行う際に、前後方向への所定寸法位置の近傍まで即座に移動させるために設けられるものである。当該第1移動領域43は、周方向Qにおいて、膨出部24における幅寸法を少なくとも有して形成され、軸方向Pにおいて、軸方向Pに対して平行して形成されるものであってもよいし、傾斜状、螺旋状に形成されるものであってもよく、これに限られない。また、第2移動領域44は、第1移動領域43から分岐して設けられ、当該所定寸法位置から設定位置までの前後方向の微調整を行うために設けられるものである。すなわち、本発明に係るスリーブ装置の位置調整は、2段階の工程を経て行われるものである。
第2移動領域44は、軸方向Pに沿って、所定間隔を有して複数箇所に設けられ、第1移動領域43と第2移動領域44は、膨出部24の移動領域が略櫛状となるように形成される。また、複数の第2移動領域44は、軸方向Pに対して等間隔を有して設けられるものであってもよいし、適宜の間隔を夫々設定して設けられるものであってもよい。
具体的には、図3及び図4に示すように、第2移動領域44は、内筒40の水平線R、すなわち軸方向Pに対して直交する線Rから角度αを有して設けられる傾斜線S上であって、前後方向に対して膨出部24の外形と略同等の幅寸法を有して設けられる。これにより、内筒40に対して外筒10を周方向Qに回動させることで、膨出部24が傾斜状の第2移動領域44に沿って移動し、当該移動距離と角度αに基づいて前後方向に対する微調整の移動を行うことができる。また、第2移動領域44の角度αは、夫々の第2移動領域44において略同角度としてもよいし、異なる角度としてもよく、特に制限されるものではない。
また、第2移動領域44には、外筒10における膨出部24の内周面と互いに係止可能となる係止手段が設けられる。内筒40の係止手段は、第2係止部45とされ、第2移動領域44に沿って所定間隔を有して複数箇所に設けられる。当該第2係止部45は、溝状部、凹部、突条部、凸部等から適宜選択することができるし、これらを適宜組み合わせることもできる。
そして、外筒10の第1係止部25と、内筒40の第2係止部45からなる係止手段により、内筒40に対して微調整を行った外筒10を所定位置で係止させることができる。また、第2移動領域44に沿って、第2係止部45が複数箇所に設けられるため、外筒10の前後方向への相対的な移動量が段階的に調整可能となる。
また、第1移動領域43には、第1移動領域43内を移動する膨出部24を第2移動領域44内へ誘導させ易くするために案内部46を設けることが望ましい。当該案内部46は、第2移動領域44につながる第1移動領域43の一部領域を区画するようにして、当該一部領域の前後方向に設けられ、内筒40の外径方向に突出して設けられる。案内部46は、突条部、凸部等から適宜選択することができる。
また、案内部46は、第1移動領域43における周方向の全領域に設けることもできるし、これに限られない。例えば、第1移動領域43における周方向の一部に設けることもできるし、断続的に複数個を設けることもできる。案内部46は、より望ましくは、第2移動領域44と略同様の傾斜を有して形成することで、より円滑な誘導効果を奏することができる。
更に、隣接する第2移動領域44間における内筒40の外周面には、位置調整を行う際の内筒目盛り47が設けられる。当該内筒目盛り47は、第2係止部45における前後方向の内筒40の外周面に設けることが望ましい。また、内筒40の内周面には、内部結露等の流入を防止するための止水板48が一体に設けられる。
本実施例において、内筒40は、前方に位置する大径部49と、後方に位置する小径部50とから構成される。また、大径部49と小径部50との境界部には、挿通される外筒10の抜け止め手段となる段部51を有してなる。また、小径部50の後方端部には、両端に切欠部52を有して内筒弾性片53が設けられる。また、内筒弾性片53には、挿通される外筒10の抜け止め手段となる突部54が内筒40の外径方向に突出して設けられる。これら抜け止め手段によって、外筒10が内筒40に挿通された状態を維持することができる。
また、移動領域42は、小径部50の外周面から内径方向に凹状に設けられる。このとき、第1移動領域43は、軸方向Pに並行して膨出部24が直動可能となるように前後方向に設けられる。また、第2移動領域44は、内筒40に対して外筒10を周方向Qの時計回りに回動させることで、連通される第1移動領域43の位置から移動させて、外周面に沿って軸方向Pの前方へ移動可能となるように第1移動領域43から傾斜して設けられる。第2移動領域44は、角度αを同角度として軸方向Pに沿って等間隔に複数箇所設けられており、図3に示すように、軸方向Pにおける夫々の第2移動領域44間は距離Xを有して配設される。
また、移動領域42は、外筒10の膨出部24に対応するように、小径部50における外周面の2箇所に夫々対応するようにして形成される。第2係止部45は、第1係止部25の溝部に対応するように、第2移動領域44の外周面から外径方向に突出し、軸方向Pの前後方向に延びる突条部とされる。当該第2係止部45は、第2移動領域44内を5等分するものであって、第1移動領域43からの膨出部24の移動距離が小さい方から順に第2係止部45a、45b、45c、45d、45eとされる。これにより、内筒40に対して微調整を行った外筒10を所定位置で係止させることができる。
また、軸方向Pに並行して直動可能となる膨出部24を第1移動領域43から第2移動領域44への移動を円滑に行うために案内部46が設けられる。当該案内部46は、第2移動領域44につながる第1移動領域43における前後方向であって、第1移動領域43における周方向の全領域に、第2移動領域44と略同様の傾斜を有して内筒40の外径方向に突条部が設けられる。
換言すると、第2移動領域44につながる第1移動領域43の一部領域は、第2移動領域44における前後方向の幅寸法と同等の寸法を前後方向に有した状態で、隣接する案内部46によって区画される。すなわち、第1移動領域43においては、第2移動領域44につながる第1移動領域43の一部領域と、案内部46とが軸方向Pに対して交互に設けられる。また、隣接する第2移動領域44間における小径部50の外周面には、位置調整を行う際の内筒目盛り47が設けられる。
このようにして構成されるスリーブ装置は、内筒40に対する外筒10の位置調整を行った後に、図8に示すように、外筒10の筒状部20をパイプ61に嵌合させるとともに、ネジ等の固定手段によって、外筒10のフランジ部30を躯体60に固定して使用する。当該位置調整作業は、図5から図7のようにしてして行われる。
まず、図5(a)に示すように、外筒10の挿通孔21に内筒40を挿通させた状態で、外筒10の膨出部24を第1移動領域43内に配置し、所定寸法位置の近傍まで外筒10を軸方向Pに移動させる。また、第1移動領域43内に案内部46が設けられる場合には、外筒弾性片23における弾性力の作用によって案内部46を乗り越えながら、軸方向Pに隣接する第1移動領域43の一部領域へと移動させる。このように、内筒目盛り47を確認しながら、外筒10を軸方向Pへと移動させるだけでよいので、所定寸法位置の近傍まで即座に移動させることができる。
次に、図6(a)に示すように、内筒40に対して外筒10を周方向Qの時計回りに回動させることで、第1移動領域43に連通する第2移動領域44内へと膨出部24を移動させ、第1係止部25を第2係止部45aに係止させて位置調整を行う(なお、図6(a)においては、便宜上、外筒10を固定した状態で作図している。)。当該状態は、第2移動領域44の第1係止位置とされる。
更に位置調整が必要な場合には、図7(a)に示すように、外筒10を回動させ、第2移動領域44内にて膨出部24を更に移動させて、第1係止部25を第2係止部45eに係止させて位置調整を行う(なお、図7(a)においても、同様に外筒10を固定した状態で作図している。)。当該状態は、第2移動領域44の第5係止位置とされる。
このとき、膨出部24の側部には切欠部22が設けられるとともに、隣接する第2移動領域44間における内筒40の外周面には内筒目盛り部47が設けられているので、外筒10の位置調整時に切欠部22を介して内筒目盛り部47を視認しながら位置調整を行うことができる。
このようにして、傾斜して設けられる第2移動領域44内に膨出部24を移動させることで、軸方向Pの前方に隣接する第2移動領域44との距離Xを膨出部24の移動距離と角度αに基づいて外筒10の軸方向Pへの相対的な移動量に変換させて、軸方向Pへの微調整の移動を行うものである。これにより、従来のように、軸方向Pに対して細かな凹凸等の係合手段を設けることなく、微調整を行うことができる。
また、図5(b)から図7(b)に示すように、膨出部24が第1移動領域43から第2移動領域44へと移動するのに伴って、外筒10に対する止水板48の位置が変動するものである。止水板48は、躯体60への設置時において、上下方向に位置する外筒目盛り33の下方側寄りの挿通孔21に設置され、止水板48の位置が変動する場合であっても、挿通孔21内の下方所定領域が常時止水板48にて覆われるように設定されているため、止水機能を損なうことはない。止水板48は、図6(b)に示すように、例えば、第1係止部25が第2係止部45aに係止した状態で、躯体60への設置時にて止水板48の上端が略水平となるよう設定される。
以上、説明した本発明に係るスリーブ装置によれば、内筒40に対する外筒10の位置調整を行う際に、第1移動領域43を介して、前後方向への所定寸法位置の近傍まで即座に移動させることができ、第2移動領域44を介して、当該所定寸法位置から設定位置までの前後方向の微調整を行うことができる。これにより、微調整を含んだ外筒10の位置調整を円滑に行うことができ、作業効率を向上させることができる。
また、上述した実施例において、膨出部24、移動領域42の形状、寸法等を適宜変更して実施することが可能である。例えば、第2移動領域44においては、内筒40に対して外筒10を周方向Qの時計回りに回動させることで、連通される第1移動領域43の位置から移動させるものであったが、反時計回りに回動させることで移動するよう第2移動領域44を設けるものであってもよい。すなわち、第2移動領域44は、第1移動領域43に対していずれかの周方向Qに設けてもよいし、第1移動領域43を介して周方向Qの両方に設けることもできる。
また、第2移動領域44は、外筒10の回動に伴って、内筒40の外周面に沿って軸方向Pの後方へ移動可能となるように第1移動領域43から傾斜して設けられるものであってもよい。すわなち、外筒10の回動に伴って、連通される第1移動領域43の位置から第2移動領域44へと移動し、内筒40の前後方向へ相対的に移動可能であればよい趣旨である。
更に、一部構成を省略することができるし、一部抽出した構成とすることができるのは勿論である。
10 外筒
24 膨出部
25 第1係止部
40 内筒
42 移動領域
43 第1移動領域
44 第2移動領域
45 第2係止部
46 案内部

Claims (7)

  1. 外筒と、前記外筒の内側に挿通される内筒とからなるスリーブ装置であって、
    前記内筒の外周面に、前記外筒の膨出部が移動可能となる移動領域を設け、
    前記移動領域は、前記内筒の前後方向への前記膨出部の移動を許容する第1移動領域と、前記内筒に対して前記外筒を周方向に回動させることで、前記膨出部が前記第1移動領域から移動し、前記前後方向に対して所定角度を有した周方向への移動を許容する複数の第2移動領域と、
    を備えることを特徴とするスリーブ装置。
  2. 前記第2移動領域における前記前後方向の寸法は、前記膨出部の外形と略同等とされる請求項1に記載のスリーブ装置。
  3. 前記膨出部の内周面に第1係止部を備え、前記第2移動領域における外周面の周方向に前記第1係止部に対応する第2係止部を備えてなる請求項1又は請求項2に記載のスリーブ装置。
  4. 前記第2係止部は、前記前後方向への相対的な移動量が段階的に調整可能となるよう設けられる請求項3に記載のスリーブ装置。
  5. 前記膨出部は、前記外筒に設けられる外筒弾性片から内径方向に突出して設けられ、前記外筒弾性片の弾性作用により前記移動領域に当接する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のスリーブ装置。
  6. 前記第1移動領域は、前記膨出部の前記第2移動領域への移動を誘導する案内部を備える請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のスリーブ装置。
  7. 前記膨出部の側部に切欠部が設けられ、隣接する前記第2移動領域間における前記内筒の外周面に内筒目盛り部が設けられて、前記外筒の位置調整時に前記内筒目盛り部が前記切欠部を介して視認可能とされる請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のスリーブ装置。



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