JP5659799B2 - 送受信装置及び信号伝送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、送受信装置及び信号伝送装置に関する。
従来、例えばコンピュータとスキャナ等の周辺装置との接続には、所謂RS−232C等の通信ケーブルが使用されている。この種の通信ケーブルには、コネクタの同一ピン番号のコネクタピン同士を接続したストレートケーブルと、異なるピン番号のコネクタピンを接続したクロスケーブルとが存在し、用途や機器の仕様によってこれら2種類のケーブルが使い分けられている。
これらのケーブルには互換性がないため、ケーブルの種類を誤って接続した場合には、受信側同士又は送信側同士が接続されて通信を行うことができない。そこで、ストレートケーブルとして使用するか、クロスケーブルとして使用するかを切り替え可能な通信ケーブルが提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の通信ケーブルは、コネクタに信号線の接続状態を切り替える切替スイッチを内蔵し、この切替スイッチをコネクタの外部から操作することによって、ストレートケーブルとしての接続状態とクロスケーブルとしての接続状態とを切り替え可能に構成されている。
特開2003−22717号公報
本発明の目的は、一対の信号線からなる差動信号線に接続された送受信部が差動信号線を介して送信側又は受信側の何れに接続された場合にも通信を行うことが可能な送受信装置、及びそれを備えた信号伝送装置を提供することにある。
[1]一対の信号線からなる差動信号線を介して送信側又は受信側に接続され、前記送信側に接続されたときは前記一対の信号線のうち一方の信号線によって信号を受信し、前記受信側に接続されたときは前記一対の信号線のうち他方の信号線によって信号を送信する送受信部と、前記送受信部によって送信又は受信される信号を処理する信号処理部と、前記送信側から前記一方の信号線を介して受信した信号の極性を判定する極性判定部と、前記極性判定部が判定した前記信号の極性が逆極性であるとき、前記送信側から前記一方の信号線を介して受信した前記信号の極性を反転する極性反転部とを備えた送受信装置。
[2]一対の信号線からなる第1の差動信号線を介して受信側又は送信側の一方に接続され、前記送信側に接続されたときは前記第1の差動信号線のうち一方の信号線によって信号を受信し、前記受信側に接続されたときは前記第1の差動信号線のうち他方の信号線によって信号を送信する第1の送受信部と、他の一対の信号線からなる第2の差動信号線を介して受信側又は送信側の他方に接続され、前記送信側に接続されたときは前記第2の差動信号線のうち一方の信号線によって信号を受信し、前記受信側に接続されたときは前記第2の差動信号線のうち他方の信号線によって信号を送信する第2の送受信部と、前記第1又は第2の送受信部によって送信又は受信される信号を処理する信号処理部と、前記送信側から前記第1又は第2の信号線のうち前記一方の信号線を介して受信した信号の極性を判定する極性判定部と、前記極性判定部が判定した前記信号の極性が逆極性であるとき、前記送信側から前記第1又は第2の信号線のうち前記一方の信号線を介して受信した前記信号の極性を反転する極性反転部とを備える送受信装置。
]前記送信側から受信した信号に基づいて、前記第1及び第2の送受信部のうち何れの送受信部によって前記受信側への送信及び前記送信側からの受信を行うかを切り替える切替部を備えた前記[2]に記載の送受信装置。
]前記[2]又は3]に記載の送受信装置と、前記第1の差動信号線又は前記第2の差動信号線の一方からの信号を入力する前記受信側の差動受信器、及び前記第1の差動信号線又は前記第2の差動信号線の他方に差動信号を出力する前記送信側の差動増幅器を有する受送信装置とを備えた信号伝送装置。
請求項1に記載の発明によれば、送受信部が送信側又は受信側の何れに接続された場合にも通信を行うことが可能となるとともに、送信側から受信した信号が逆極性である場合にも正常に通信を行うことが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、第1の送受信部及び第2の送受信部が送信側又は受信側の何れに接続された場合にも通信を行うことが可能となるとともに、送信側から受信した信号が逆極性である場合にも正常に通信を行うことが可能となる。
請求項に記載の発明によれば、第1及び第2の送受信部と送信側及び受信側との配線が切り替えられた場合にも、通信を行うことが可能となる。
請求項に記載の発明によれば、第1の送受信部及び第2の送受信部が受送信装置の送信側又は受信側の何れに接続された場合にも通信を行うことが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る送受信装置に送信装置が接続された場合の構成例を示す概略図である。 本発明の第1の実施の形態に係る送受信装置に受信装置が接続された場合の構成例を示す概略図である。 本発明の第2の実施の形態に係る送受信装置がストレートケーブルによって受送信装置と接続された場合の信号伝送装置の構成例を示す概略図である。 本発明の第2の実施の形態に係る送受信装置がクロスケーブルによって受送信装置と接続された場合の信号伝送装置の構成例を示す概略図である。 本発明の第2の実施の形態に係る極性判定部及び極性反転部の構成の具体例を示す概略の回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係る識別部及び切替部の構成の具体例を示す概略の回路図である。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態について、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係る送受信装置に送信装置が接続された場合の信号伝送装置の構成例を示す概略図である。
図2は、本実施の形態に係る送受信装置に受信装置が接続された場合の信号伝送装置の構成例を示す概略図である。
(送受信装置の構成)
この送受信装置1には、通信ケーブル2を介して送信装置3(図1に示す)又は受信装置4(図2に示す)が接続される。送受信装置1は、送信装置3が接続された場合には、送信装置3と共に、この送信装置3から信号を受信する信号伝送装置101を構成する。また、送受信装置1は、受信装置4が接続された場合には、受信装置4と共に、この受信装置4に信号を送信する信号伝送装置102を構成する。送信装置3は本発明の送信側の一例であり、受信装置4は本発明の受信側の一例である。
送受信装置1は、受信増幅器(レシーバ)11及び送信増幅器(トランシーバ)12を有する送受信部10と、通信ケーブル2が着脱可能に接続されるコネクタ部13と、送受信部10によって送信装置3から受信した信号又は受信装置4に送信する信号を処理する信号処理部14とを有している。
コネクタ部13には、受信増幅器11の入力側に接続される第1の端子13aと、送信増幅器12の出力側に接続される第2の端子13bと、第1及び第2の端子13a,13bを囲むように設けられた導電性のシェル13cが設けられている。シェル13cは、送受信装置1の基準電位(0V)に接続されている。
受信増幅器11は、第1の端子13aを介して入力された信号の電位が基準電位に対して予め定められた閾値以上である場合にはオン信号(1)を、閾値未満である場合にはオフ信号(0)を信号処理部14に出力する。
送信増幅器12は、信号処理部14から入力されたオン信号(1)又はオフ信号(0)を増幅し、第2の端子13bを介して信号を出力する。
信号処理部14は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)等のハードウェア、又は予め記憶されたプログラムに従って動作するCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)等から構成され、受信増幅器11によって送信装置3から受信した信号の処理、又は送信増幅器12によって受信装置4に送信する信号の処理を実行する。この信号処理部14は、例えば受信増幅器11によって送信装置3から受信した信号の情報を一時記憶して他の装置に転送し、又は他の装置から受信装置4に転送すべき情報を受け付けて一時記憶し、1ビットごとに送信増幅器12に出力する処理を行う。
(通信ケーブルの構成)
通信ケーブル2は、本体部2Aと第1及び第2のコネクタ部2B,2Cとを有して構成される。
本体部2Aは、差動信号線20と、差動信号線20をシールドする導電性の編み線又は金属箔からなるシールド線23とを図略の絶縁樹脂からなるシースで覆って構成されている。また、差動信号線20は、互いに撚り合わされたツイストペア線として構成された一対の第1の信号線21及び第2の信号線22からなる。
第1のコネクタ部2Bは、本体部2Aの一端部に設けられ、導電性のシェル24cと、シェル24cの内方に設けられた第1の端子24a及び第2の端子24bとを有している。また、第2のコネクタ部2Cは、本体部2Aの他端部に設けられ、導電性のシェル25cと、シェル25cの内方に設けられた第3の端子25a及び第4の端子25bとを有している。
第1の信号線21の一端部には第1の端子24aが接続され、他端部には第3の端子25aが接続されている。また、第2の信号線22の一端部には第2の端子24bが接続され、他端部には第4の端子25bが接続されている。また、シールド線23の一端部はシェル24cに接続され、他端部はシェル25cに接続されている。
(送信装置の構成)
送信装置3は、信号処理部30と、信号処理部30から入力された信号を増幅かつ差動出力する差動増幅器(差動トランシーバ)31と、通信ケーブル2が着脱可能に接続されるコネクタ部32とを有している。
信号処理部30は、例えばASIC等のハードウェアや、予め記憶されたプログラムに従って動作するCPU等から構成され、差動増幅器31によって送受信装置1に送信する信号を生成する処理を実行する。
差動増幅器31は、信号処理部30から入力された信号を差動増幅した第1の出力信号と第2の出力信号とを出力する。第1の出力信号及び第2の出力信号は、互いに極性が反転した逆符号の信号であり、信号処理部30からオン信号(1)が入力された場合には第1の出力信号の電位が第2の出力信号の電位よりも高く、信号処理部30からオフ信号(0)が入力された場合には第1の出力信号の電位が第2の出力信号の電位よりも低くなる。
コネクタ部32には、差動増幅器31の出力側に接続されて第1の出力信号を伝送する第1の端子32aと、第2の出力信号を伝送する第2の端子32bと、第1及び第2の端子32a,32bを囲むように設けられた導電性のシェル32cとが設けられている。シェル32cは、送信装置3の基準電位に接続されている。
(受信装置の構成)
受信装置4は、差動受信器(差動レシーバ)41と、差動受信器41によって受信した信号を処理する信号処理部40と、通信ケーブル2が着脱可能に接続されるコネクタ部42とを有している。
コネクタ部42には、差動受信器41の入力側に接続される第1の端子42a及び第2の端子42bと、第1及び第2の端子42a,42bを囲むように設けられた導電性のシェル42cが設けられている。シェル42cは、受信装置4の基準電位に接続されている。
差動受信器41は、その入力側が第1の端子42a及び第2の端子42bに接続され、第1の端子42aの電位と第2の端子42bの電位の何れが高いかによって出力信号が変化する。より具体的には、第1の端子42aの電位が第2の端子42bの電位よりも高い場合にはオン信号(1)を出力し、第2の端子42bの電位が第1の端子42aの電位よりも高い場合にはオフ信号(0)を出力する。なお、第1の端子42a及び第2の端子42bと差動受信器41との間の信号線には、図略の終端抵抗が接続されている。
(送信装置が接続された場合の送受信装置の動作)
送受信装置1に送信装置3が接続された場合、図1に示すように、送信装置3のコネクタ部32の第1の端子32aと、送受信装置1のコネクタ部13の第1の端子13aとが、通信ケーブル2の第3の端子25a,第1の信号線21,第1の端子24aを介して電気的に接続される。また、送信装置3のコネクタ部32の第2の端子32bと、送受信装置1のコネクタ部13の第2の端子13bとが、通信ケーブル2の第4の端子25b,第2の信号線22,第2の端子24bを介して電気的に接続される。
また、送信装置3の基準電位と送受信装置1の基準電位とは、共に通信ケーブル2のシールド線23に電気的に接続されるので、送信装置3と送受信装置1との基準電位は共通となる。
信号処理部30が信号を差動増幅器31に出力すると、差動増幅器31はこの信号を差動増幅し、第1の出力信号及び第2の出力信号を出力する。第1の出力信号は、差動信号線20の第1の信号線21を介して送受信装置1に伝送される。また、第2の出力信号は、差動信号線20の第2の信号線22を介して送受信装置1に伝送される。
第1の信号線21を介して送受信装置1に伝送された第1の出力信号は、受信増幅器11に入力される。受信増幅器11は、この入力された信号の電位が基準電位に対して予め定められた閾値以上である場合にはオン信号(1)を出力し、閾値未満である場合にはオフ信号(0)を出力する。つまり、送受信装置1は、所謂シングルエンド伝送によって送信装置3から送信された信号を受信する。
一方、送信装置3の差動増幅器31の第2の出力信号は、受信増幅器11に入力されず、ハイインピーダンス状態となっている送信増幅器12の出力側に伝送される。従って、この第2の出力信号は、送信装置3と送受信装置1との間の通信に関与しない。
信号処理部14は、送信装置3の差動増幅器31の第1の出力信号に基づく受信増幅器11の出力信号を入力し、予め定められた内容の処理を実行する。
(受信装置が接続された場合の送受信装置の動作)
送受信装置1に受信装置4が接続された場合、図2に示すように、受信装置4のコネクタ部42の第1の端子42aと、送受信装置1のコネクタ部13の第1の端子13aとが、通信ケーブル2の第3の端子25a,第1の信号線21,第1の端子24aを介して電気的に接続される。また、受信装置4のコネクタ部42の第2の端子32bと、送受信装置1のコネクタ部13の第2の端子13bとが、通信ケーブル2の第4の端子25b,第2の信号線22,第2の端子24bを介して電気的に接続される。
また、受信装置4の基準電位と送受信装置1の基準電位とは、共に通信ケーブル2のシールド線23に電気的に接続されるので、受信装置4と送受信装置1との基準電位は共通となる。
送受信装置1の信号処理部14が送信増幅器12に信号を出力すると、送信増幅器12は、その信号を増幅し、第2の端子13bを介して出力する。送信増幅器12の出力信号は、差動信号線20の第2の信号線22を介して受信装置4に伝送される。一方、差動信号線20の第1の信号線21には、送信増幅器12の出力が伝達されない。
第2の信号線22を介して伝送される信号は、受信装置4の第2の端子42bから差動受信器41の一方の入力端子に伝達される。差動受信器41は、この一方の入力端子に伝達された信号に基づいて、オン(1)又はオフ(0)の信号を信号処理部40に出力する。なお、第1の端子42aに接続された差動受信器41の他方の入力端子には、送受信装置1からの信号が伝達されないので、終端抵抗によって定まる電位の信号が入力される。この電位は、差動受信器41の入力側において、送受信装置1の送信増幅器12がオン信号を出力した場合の電位と、オフ信号を出力した場合の電位との間の電位に設定される。つまり、受信装置4は、所謂シングルエンド伝送によって送受信装置1から送信された信号を受信する。
受信装置4の信号処理部40は、差動受信器41の出力信号を入力し、予め定められた内容の処理を実行する。
(本実施の形態の作用)
以上説明したように、送受信装置1は、差動信号線20を構成する一対の信号線21,22のうち、一方の信号線に接続された受信増幅器11によって送信側からの信号を受信し、他方の信号線に接続された送信増幅器12によって受信側に信号を送信する。本実施の形態によれば、送受信装置1に送信装置3又は受信装置4の何れが接続された場合でも、ユーザが送信/受信の切り替えスイッチ等を操作することなく通信を行える。
なお、上記実施の形態では、差動信号線の一対の信号線のうちの一方のみを使用して送信又は受信をシングルエンド伝送で行うため、差動信号線の一対の信号線の両方を使用するディファレンシャル伝送の場合に比較してケーブル長に制約があるが、シングルエンド伝送が可能な範囲のケーブル長であれば問題なく通信を行うことが可能である。例えば、シングルエンド伝送によるSCSI(Small Computer System Interface)の規格では、ケーブル長は6m以下とされており、通信ケーブル2のケーブル長がこの範囲であれば、通信を行うことが可能である。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について、図3〜図6を参照して説明する。本実施の形態に係る信号伝送装置は、送受信装置と、この送受信装置と通信を行う受送信装置と、送受信装置と受送信装置とを接続する通信ケーブルとを有して構成されている。この信号伝送装置は、例えば画像読取装置で読み取った原稿画像の3つの異なる色成分の画像情報を転送するために用いられる。
(信号伝送装置の第1の全体構成例)
図3は、本実施の形態に係る送受信装置5と、送受信装置5との通信を行う受送信装置6と、送受信装置5と受送信装置6とを接続する通信ケーブル7とによって信号伝送装置100を構成した場合の構成例を示す図である。この通信ケーブル7はストレートケーブルであり、受信装置5のコネクタ部50の第1の端子50aと受送信装置6のコネクタ部60の第1の端子60aと接続し、以下同様にコネクタ部50の第2〜第8の端子50b〜50hとコネクタ部60の第2〜第8の端子60b〜60hとをそれぞれ接続する。
(受送信装置の構成)
受送信装置6は、第1〜第4のポート61〜64を有し、これらの各ポートによって並行して通信を行うことが可能に構成されている。本実施の形態では、第1〜第3のポート61〜63が信号処理部65で処理された信号を送受信装置5に送信する送信ポートとして構成され、第4のポート64が送受信装置5から受信した信号を信号処理部65に出力する受信ポートとして構成されている。第1〜第3のポート61〜63は、本発明の送信側の一例である。第4のポート64は、本発明の受信側の一例である。
第1のポート61は、第1の差動増幅器610を有し、信号処理部65から第1の差動増幅器610に入力された信号を差動増幅してコネクタ部60の第1の端子60a及び第2の端子60bから送信する。第2のポート62は、第2の差動増幅器620を有し、信号処理部65から第2の差動増幅器620に入力された信号を差動増幅してコネクタ部60の第3の端子60c及び第4の端子60dから送信する。第3のポート63は、第3の差動増幅器630を有し、信号処理部65から第3の差動増幅器630に入力された信号を差動増幅してコネクタ部60の第5の端子60e及び第6の端子60fから送信する。
また、第4のポート64は、コネクタ部60の第7の端子60g及び第8の端子60hからの信号を入力する差動受信器640を有し、これら2つの入力信号の電位のうち、何れの電位が高いかによってオン信号(1)又はオフ信号(0)を信号処理部65に出力する。第7の端子60g及び第8の端子60hと差動受信器640との間の信号線には、図略の終端抵抗が接続されている。
コネクタ部60の導電性のシェル60iは、受送信装置6の基準電位に接続されている。
(通信ケーブルの構成)
通信ケーブル7は、本体部7Aと第1及び第2のコネクタ部7B,7Cからなる。本体部7Aは、第1〜第4の差動信号線71〜74と、第1〜第4の差動信号線71〜74をシールドする導電性の編み線又は金属箔からなるシールド線75とを図略の絶縁樹脂からなるシースで覆って構成されている。また、第1の差動信号線71は、互いに撚り合わされたツイストペア線として構成された一対の第1の信号線71a及び第2の信号線71bからなる。以下同様に、第2〜第4の差動信号線72〜74は、互いに撚り合わされたツイストペア線として構成された一対の第1の信号線72a〜74a及び第2の信号線72b〜74bからなる。
第1のコネクタ部7Bは、本体部7Aの一端部に設けられ、導電性のシェル76iと、シェル76iの内方に設けられた第1〜第8の端子76a〜76hとを有している。また、第2のコネクタ部7Cは、本体部7Aの他端部に設けられ、導電性のシェル77iと、シェル77iの内方に設けられた第1〜第8の端子77a〜77hとを有している。シェル76i及びシェル77iは、シールド線75に電気的に接続されている。これにより、送受信装置5及び受送信装置6の基準電位が共通となる。
第1の差動信号線71は、第1のコネクタ部7Bの第1の端子76aと第2のコネクタ部7Cの第1の端子77aとを接続する第1の信号線71aと、第1のコネクタ部7Bの第2の端子76bと第2のコネクタ部7Cの第2の端子77bとを接続する第2の信号線71bとからなる。第2〜第4の差動信号線72〜74も同様に構成されているので、対応する符号を付して説明を省略する。
(信号伝送装置の第2の全体構成例)
図4は、送受信装置5と受送信装置6とが通信ケーブル8により接続された場合の信号伝送装置100の構成例を示す図である。この通信ケーブル8はクロスケーブルであり、受信装置5のコネクタ部50の第1の端子50aと受送信装置6のコネクタ部60の第8の端子60hとを接続し、以下同様にコネクタ部50の第2〜第8の端子50b〜50hとコネクタ部60の第7〜第1の端子60g〜60aとをそれぞれ接続する。
(通信ケーブルの構成)
通信ケーブル8は、本体部8Aと第1及び第2のコネクタ部8B,8Cからなる。本体部8Aは、第1〜第4の差動信号線81〜84と、第1〜第4の差動信号線81〜84をシールドする導電性の編み線又は金属箔からなるシールド線85とを図略の絶縁樹脂からなるシースで覆って構成されている。
第1のコネクタ部8Bは、本体部8Aの一端部に設けられ、導電性のシェル86iと、シェル86iの内方に設けられた第1〜第8の端子86a〜86hとを有している。また、第2のコネクタ部8Cは、本体部8Aの他端部に設けられ、導電性のシェル87iと、シェル87iの内方に設けられた第1〜第8の端子87a〜87hとを有している。シェル86i及びシェル87iは、シールド線85に電気的に接続されている。
第1の差動信号線81は、第2のコネクタ部8Cの第1の端子87aと第2のコネクタ部8Bの第8の端子86hとを接続する第1の信号線81aと、第2のコネクタ部8Cの第2の端子87bと第1のコネクタ部8Bの第7の端子86gとを接続する第2の信号線81bとからなる。第2の差動信号線82は、第2のコネクタ部8Cの第3の端子87cと第1のコネクタ部8Bの第6の端子86fとを接続する第1の信号線82aと、第2のコネクタ部8Cの第4の端子87dと第1のコネクタ部8Bの第5の端子86eとを接続する第2の信号線82bとからなる。
第3の差動信号線83は、第2のコネクタ部8Cの第5の端子87eと第1のコネクタ部8Bの第4の端子86dとを接続する第1の信号線83aと、第2のコネクタ部8Cの第6の端子87fと第1のコネクタ部8Bの第3の端子86cとを接続する第2の信号線83bとからなる。第4の差動信号線84は、第2のコネクタ部8Cの第7の端子87gと第1のコネクタ部8Bの第2の端子86bとを接続する第1の信号線84aと、第2のコネクタ部8Cの第8の端子87hと第1のコネクタ部8Bの第1の端子86aとを接続する第2の信号線84bとからなる。
本実施の形態に係る信号伝送装置100は、送受信装置5の特徴的な構成により、ストレートケーブルとしての通信ケーブル7、及びクロスケーブルとしての通信ケーブル8の何れによって送受信装置5と受送信装置6とが接続されても、これらの両装置間で双方向の通信を行うことができるように構成されている。なお、通信ケーブル7及び通信ケーブル8のケーブル長は、前述の理由により、第1の実施の形態に係る通信ケーブル2と同様に6m以下であることが望ましい。
(送受信装置の構成)
送受信装置5は、第1〜第4のポート51〜54を有し、これらの各ポートによって並行して通信を行うことが可能に構成されている。本実施の形態では、第1のポート51及び第4のポート54が送信及び受信を行うことが可能な送受信ポートとして、第2のポート52及び第3のポート53は受信のみを行う受信ポートとして構成されている。
第1のポート51は、第1の受信増幅器511及び第1の送信増幅器512からなる第1の送受信部510を有している。第1の受信増幅器511の入力側は、コネクタ部50の第1の端子50aに接続されている。また、第1の送信増幅器512の出力側はコネクタ部50の第2の端子50bに接続されている。
第2のポート52は、第1の差動受信器520を有している。第1の差動受信器520の入力側は、コネクタ部50の第3の端子50c及び第4の端子50dに接続されている。
第3のポート53は、第2の差動受信器530を有している。第2の差動受信器530の入力側は、コネクタ部50の第5の端子50e及び第6の端子50fに接続されている。
第4のポート54は、第2の受信増幅器541及び第2の送信増幅器542からなる第2の送受信部540を有している。第2の受信増幅器541の入力側は、コネクタ部50の第7の端子50gに接続されている。また、第2の送信増幅器542の出力側はコネクタ部50の第8の端子50hに接続されている。
コネクタ部50には、第1〜第8の端子50a〜50hを囲むように、導電性のシェル50iが設けられている。シェル50iは送受信装置5の基準電位に接続されている。
また、送受信装置5は、極性判定部55と、極性反転部56と、識別部57と、切替部58と、信号処理部59とを有している。
極性判定部55は、送受信装置5の初期化時に受送信装置6から受信した信号に基づいて、その信号の極性が逆極性が正極性かを判定する。
極性反転部56は、極性判定部55の判定の結果が「正極性」であったとき、受送信装置6から受信した信号の極性を反転することなく後段の識別部57に出力する。また、極性反転部56は、極性判定部55の判定の結果が「逆極性」であったとき、その後に受信する受送信装置6からの信号の極性を反転して識別部57に出力する。
図5は、極性判定部55及び極性反転部56の構成の具体例を示す概略の回路図である。
極性判定部55は、第1〜第4のポート51〜54ごとに、それぞれ受信した信号の極性を判定する判定回路51a〜54aを有している。この判定回路の構成は各ポートについて共通であるので、例として第1のポート51の判定回路51aについて説明し、第2〜第4のポート52〜54の判定回路52a〜54aについては対応する符号を付してその説明を省略する。なお、本実施の形態では、送受信装置5と受送信装置6とが通信ケーブル7(ストレートケーブル)で接続された場合には極性が反転せず、通信ケーブル8(クロスケーブル)で接続された場合に極性が反転するように、第1及び第2の受信増幅器511,541や、第1及び第2の送信増幅器512,542等が構成されている。
判定回路51aは、送受信装置5の初期化時に受送信装置6から受信する予め定められたビット長(例えば8ビット)のデータに基づいて、受信した信号の極性を判定する。受送信装置6から受信した信号のオン(1)又はオフ(0)の情報は、これらの信号を順次記憶するシフトレジスタ513に記憶される。このシフトレジスタ513の各レジスタ513a〜513hの内容は、メモリ514に予め記憶された内容と1ビットずつ比較器514a〜514hで比較され、その比較結果(1:一致、0:不一致)の論理積がアンドゲート515で演算される。メモリ514には、受送信装置6から受信した信号が逆極性の場合に得られるデータが予め記憶されている。
アンドゲート515は、受送信装置6から受信したデータとメモリ514に記憶されたデータとが一致した場合にオン信号を極性反転部56に出力し、一致しなかった場合にはオフ信号を極性反転部56に出力する。つまり、アンドゲート515は、受送信装置6から受信したデータが逆極性の場合にオン信号を出力し、正極性の場合にはオン信号を出力しない。このアンドゲート515この出力信号は、判定回路51aによる判定結果を示している。
極性反転部56は、極性判定部55の判定回路51a〜54aによる判定結果(アンドゲート515〜545の出力信号)に基づいて、受送信装置6から受信した信号が逆極性であるとき、受送信装置6から受信した信号及び受送信装置6に送信する信号の極性を反転する反転回路51b〜54bを有している。
反転回路51b〜54bは、判定回路51a〜54aの出力がクロック(CK)端子に入力されるDフリップフロップ回路(以下「FF回路」という)516〜546を有している。各FF回路516〜546のデータ(D)端子は基準電位に接続されている。また、各FF回路516〜546のプリセット(PR)端子には、図略のパルス信号出力回路から電源オン後にパルス信号が入力され、このパルス信号によってQ出力がオンに、 ̄Q出力がオフにプリセットされる。
送受信装置5と受送信装置6とが通信ケーブル7(ストレートケーブル)で接続された場合には、受送信装置6から受信した信号の極性が反転しないので、Q出力がオン、 ̄Q出力がオフのままである。一方、送受信装置5と受送信装置6とが通信ケーブル8(クロスケーブル)で接続された場合には、受送信装置6から受信した信号の極性が反転するので、アンドゲート515〜545の出力信号により、Q出力がオフ、 ̄Q出力がオンとなる。
第1のポート51における反転回路51bは、3ステートバッファ516a,516b、及び3ステートバッファ516bの前段部に設けられたインバータ516cを有している。3ステートバッファ516aには、ゲート制御信号としてFF回路516のQ出力が入力される。3ステートバッファ516bには、ゲート制御信号としてFF回路516の ̄Q出力が入力される。
3ステートバッファ516aには、通信ケーブル7が接続された場合に第1の受信増幅器511が出力する信号が入力される。この3ステートバッファ516aは、FF回路516のQ出力がオンの場合には第1の受信増幅器511の出力信号を後段の識別部57に出力し、Q出力がオフの場合には、出力側がハイインピーダンス状態となる。
また、インバータ516cには、通信ケーブル8が接続された場合に受送信装置6に送信すべき信号が入力され、インバータ516cはこの信号を反転して3ステートバッファ516bに出力する。3ステートバッファ516bは、FF回路516の ̄Q出力がオンの場合にはインバータ516cから入力された信号を第1の送信増幅器512に出力し、 ̄Q出力がオフの場合には、出力側がハイインピーダンス状態となる。
第2のポート52における反転回路52bは、3ステートバッファ526a,526b、及び3ステートバッファ526bの前段部に設けられたインバータ526cを有している。3ステートバッファ526aには、ゲート制御信号としてFF回路526のQ出力が入力される。3ステートバッファ526bには、ゲート制御信号としてFF回路526の ̄Q出力が入力される。
3ステートバッファ526a及びインバータ526cには、第1の差動受信器520の出力信号が入力される。これにより、FF回路526のQ出力がオンの場合には、第1の差動受信器520の出力が3ステートバッファ526aによって後段の識別部57に出力され、FF回路526の ̄Q出力がオンの場合には、第1の差動受信器520の出力がインバータ526cで反転され、3ステートバッファ526bによって後段の識別部57に出力される。
第3のポート53における反転回路53bは、第2のポート52における反転回路52bと同様に構成されているので、対応する符号を付して説明を省略する。
第4のポート54における反転回路54bは、3ステートバッファ546a,546b、及び3ステートバッファ546aの前段部に設けられたインバータ546cを有している。3ステートバッファ546aには、ゲート制御信号としてFF回路516の ̄Q出力が入力される。3ステートバッファ546bには、ゲート制御信号としてFF回路546のQ出力が入力される。
3ステートバッファ546bには、通信ケーブル7が接続された場合に受送信装置6に送信すべき信号が入力される。これにより、3ステートバッファ546bは、FF回路546のQ出力がオンの場合に、受送信装置6に送信すべき信号を第2の送信増幅器542に出力する。
また、インバータ546cには、通信ケーブル8が接続された場合に第2の受信増幅器541が出力する信号が入力される。インバータ546cは、この信号を反転して3ステートバッファ546aに出力する。3ステートバッファ546aは、FF回路546の ̄Q出力がオンの場合にはインバータ546cの出力信号を後段の識別部57に出力し、 ̄Q出力がオフの場合には、出力側がハイインピーダンス状態となる。上記各反転回路51b〜54bが出力する第1〜第4の信号S1〜S4は、識別部57に入力される。
図6は、識別部57及び切替部58の構成の具体例を示す概略の回路図である。
識別部57には、極性判定部55及び極性反転部56を経て、信号の極性が逆極性の場合には極性反転された受送信装置6の第1〜第3ポート61〜63からの受信信号が、第1〜第4の信号S1〜S4の何れかとして入力される。識別部57は、送受信装置5の初期化時に受送信装置6の第1〜第3ポート61〜63から送信される信号に基づいて、送受信装置5の第1〜第4のポート51〜54が受送信装置6の何れのポートに接続されているかを識別する。
切替部58は、識別部57の識別結果に基づいて第1〜第4のセレクタ519〜549の選択状態を変更し、送受信装置5の第1〜第4のポート51〜54の何れのポートによって受送信装置6の第1〜第3ポート61〜63からの信号を受信し、また受送信装置6の第4ポート64へ信号を送信するかを切り替える。
識別部57は、第1〜第4の比較器517,527,537,547と、第1〜第4のメモリ518,528,538,548とを有している。また、識別部57は、送受信装置5の初期化時に受送信装置6の第1〜第3のポート61〜63から送信される、それぞれ異なる内容の予め定められたビット長(例えば8ビット)の識別データに基づいて、第1〜第4のポート51〜54の接続状態を識別する。
第1のメモリ518には、受送信装置6の第1のポート61から送信される識別データと同一の内容の照合データが記憶されている。第2のメモリ528には、受送信装置6の第2のポート62から送信される識別データと同一の内容の照合データが記憶されている。第3のメモリ538には、受送信装置6の第3のポート63から送信される識別データと同一の内容の照合データが記憶されている。また、第4のメモリ548には、受送信装置6から識別データを受信しなかったことを示す全ビットが0の照合データが記憶されている。
第1の比較器517は、第1のメモリ518に記憶された照合データが、極性反転部56の反転回路51bが出力する第1の信号S1、反転回路52bが出力する第2の信号S2、反転回路53bが出力する第3の信号S3、反転回路54bが出力する第4の信号S4のうち、何れの信号と一致するかを判別する。
同様に、第2の比較器527は、第2のメモリ528に記憶された照合データが、第1〜第4の信号S1〜S4の何れと一致するかを判別する。第3の比較器537は、第3のメモリ538に記憶された照合データが、第1〜第4の信号S1〜S4の何れと一致するかを判別する。第4の比較器547は、第4のメモリ548に記憶された照合データが、第1〜第4の信号S1〜S4の何れと一致するかを判別する。
第1の比較器517は、第1〜第4の信号S1〜S4のうち、第1のメモリ518に記憶された照合データと一致した信号が切替部58の第1のセレクタ519から出力されるように、第1の選択信号を第1のセレクタ519に出力する。また、第2の比較器527は、第1〜第4の信号S1〜S4のうち、第2のメモリ528に記憶された照合データと一致した信号が切替部58の第2のセレクタ529から出力されるように、第2の選択信号を第2のセレクタ529に出力する。同様に、第3の比較器537は、第1〜第4の信号S1〜S4のうち、第3のメモリ538に記憶された照合データと一致した信号が切替部58の第3のセレクタ539から出力されるように、第3の選択信号を第3のセレクタ539に出力する。
また、第4の比較器547は、第1〜第4の信号S1〜S4のうち、第4のメモリ548に記憶された照合データと一致した信号に対応するポートに信号処理部59からの信号が出力されるように、第4の選択信号を第4のセレクタ549に出力する。つまり、第4の比較器547は、送受信装置5の第1〜第4のポート51〜54のうち、受送信装置6からの識別データの信号を受信しなかったポートから、受送信装置6の第4ポート64に信号を送信するように、第4のセレクタ549の選択状態を切り替える。上記の第1〜第4の選択信号は、識別部57の識別結果を示す信号である。
信号処理部59は、例えばASIC等のハードウェアや、予め記憶されたプログラムに従って動作するCPU等から構成され、第1〜第3のセレクタ519〜539から出力された信号(受送信装置6の第1〜第3のポート61〜63から送信された信号)に基づいて予め定められた内容の処理を実行し、また受送信装置6に送信すべき信号を第4のセレクタ549に出力するように構成されている。この信号処理部59は、例えば受送信装置6から受信した信号の情報を一時記憶して他の装置に転送し、又は他の装置から受送信装置6に転送すべき情報を受け付けて一時記憶し、1ビットごとに出力する処理を行う。
(信号伝送装置の動作)
以上のように構成された信号伝送装置100は、次のように動作する。
信号伝送装置100に電源が投入されると、受送信装置6の信号処理部65は、第1〜第3のポート61〜63の第1〜第3の差動増幅器610〜630に、極性を判定するための極性判定データを示す信号、及びポートを識別するための識別データを示す信号をこの順序で出力する。第1〜第3の差動増幅器610〜630は、これらの信号を通信ケーブル7又は通信ケーブル8を介して送受信装置5に送信する。
送受信装置5と受送信装置6が通信ケーブル7(ストレートケーブル)で接続された場合は、送受信装置5の第1の受信増幅器511、第1の差動受信器520、及び第2の差動受信器530によって受送信装置6の第1〜第3のポート61〜63からの信号を受信する。この受信信号は極性判定部55に出力され、極性が判定されるが、前述のように本実施の形態では、通信ケーブル7が使用された場合には受送信装置6から受信した信号の極性が反転しないように構成されているので、極性反転部56による極性の反転は行われない。
一方、送受信装置5と受送信装置6が通信ケーブル8(クロスケーブル)で接続された場合は、送受信装置5の第2の受信増幅器541、第1の差動受信器520、及び第2の差動受信器530によって受送信装置6の第1〜第3のポート61〜63からの信号を受信する。この受信信号は極性判定部55に出力され、極性が判定される。前述のように本実施の形態では、通信ケーブル8が使用された場合には受送信装置6から受信した信号の極性が反転するように構成されているので、極性判定部55の判定結果に基づいて、極性反転部56により受信信号の極性の反転処理が行われる。
極性反転部56が出力する第1〜第4の信号S1〜S4は識別部57に入力される。識別部57は、受送信装置6からの識別データによって送受信装置5の第1〜第4のポートが受送信装置6の何れのポートに接続されているかを識別し、この識別結果としての選択信号を切替部58の第1〜第4のセレクタ519〜549に出力する。これにより、送受信装置5と受送信装置6との双方向の通信が可能となる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、極性判定部55、極性反転部56、識別部57、及び切替部58の各機能をハードウェアによって実現した場合について説明したが、本実施の形態では、これら各部の機能をROM(Read Only Memory)等の記憶装置に予め記憶されたプログラムに従って動作するCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)によって実現する。つまり、本実施の形態では、このCPUが極性判定部55、極性反転部56、識別部57、及び切替部58として機能する。
この場合、CPUは、第1の受信増幅器511又は第2の受信増幅器541、第2の差動受信器520、及び第3の差動受信機530によって受送信装置6から受信した信号の極性を判定する。この判定の結果「逆極性」であれば、その判定の結果を記憶し、それ以降に受信した信号の極性を論理反転する。
また、CPUは、受送信装置6から受信した識別データの内容に基づいて、送受信装置5の第1〜第4のポート51〜54のそれぞれが受送信装置6の第1〜第4のポート61〜64の何れのポートに接続されているかを識別し、この識別結果の情報を記憶する。そして、この識別結果に応じて、第1〜第4のポート51〜54のうち、受送信装置6の送信ポートである第1〜第3のポート61〜63に接続されたポートによって受送信装置6からの信号を受信し、受送信装置6の受信ポートである第4のポート64に接続されたポートによって受送信装置6へ信号を送信する。
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、その要旨を変更しない範囲内で種々な変形が可能である。
例えば、上記第2の実施の形態では、受送信装置6から受信した信号に基づいてその極性を判定し、その後さらにポートごとの接続状態を識別するように構成したが、受送信装置6から受信した信号が逆極性の場合にはクロスケーブルが接続されたと判断し、クロスケーブルの配線に応じて予め設定されたポートの接続状態に基づいて通信を行ってもよい。例えば、クロスケーブルである通信ケーブル8が接続された場合には、受送信装置6の第1のポート61と送受信装置5の第4のポート54、受送信装置6の第2のポート62と送受信装置5の第3のポート53、受送信装置6の第3のポート63と送受信装置5の第2のポート52、受送信装置6の第4のポート64と送受信装置5の第1のポート51がそれぞれ接続されるので、受送信装置6から受信した信号が逆極性の場合には、第1〜第4のセレクタ519〜549がこの接続状態に切り替えられるように極性判定部55及び切替部58を構成してもよい。このように送受信装置5を構成した場合には、識別部57を省略することができる。
また、上記第2の実施の形態では、通信ケーブル8が第1のコネクタ部8Bと第2のコネクタ部8Cとで全ての信号線の接続が逆になるように構成された場合について説明したが、これに限らず、一部の信号線の接続が逆になるように構成してもよい。例えば、第1のコネクタ部8Bの第1の端子86aが第2のコネクタ部8Cの第8の端子87hに、第1のコネクタ部8Bの第2の端子86bが第2のコネクタ部8Cの第7の端子87gに接続され、第1のコネクタ部8Bの第7の端子86gが第2のコネクタ部8Cの第2の端子87bに、第1のコネクタ部8Bの第8の端子86hが第2のコネクタ部8Cの第1の端子87aにそれぞれ接続され、他の端子はストレートケーブルである通信ケーブル7と同様に接続されるように構成してもよい。
また、送受信装置5及び受送信装置6のポートの数や、両装置間で送信及び受信される信号によって表されるデータの内容にも特に制限はない。
1,5 …送受信装置、2,7,8…通信ケーブル、2A,7A,8A…本体部、2B,7B,8B…第1のコネクタ部、2C,7C,8C…第2のコネクタ部、3…送信装置、4…受信装置、6…受送信装置、10…送受信部、11…受信増幅器、12…送信増幅器、13…コネクタ部、13a…第1の端子、13b…第2の端子、13c…シェル、14…信号処理部、20…差動信号線、21…第1の信号線、22…第2の信号線、23…シールド線、24a…第1の端子、24b…第2の端子、24c…シェル、25a…第3の端子、25b…第4の端子、25c…シェル、30…信号処理部、31…差動増幅器、32…コネクタ部、32a…第1の端子、32b…第2の端子、32c…シェル、40…信号処理部、41…差動受信器、42…コネクタ部、42a…第1の端子、42b…第2の端子、42c…シェル、50…コネクタ部、50a〜50h…第1〜第8の端子、50i…シェル、51〜54…第1〜第4のポート、51a〜54a…判定回路、51b〜54b…反転回路、55…極性判定部、56…極性反転部、57…識別部、58…切替部、59…信号処理部、60…コネクタ部、60a〜60h…第1〜第8の端子、61〜64…第1〜第4のポート、65…信号処理部、71〜74…第1〜第4の差動信号線、71a,72a,73a,74a…第1の信号線、71b,72b,73b,74b…第2の信号線、75…シールド線、76a〜76h…第1〜第8の端子、77a〜77h…第1〜第8の端子、76i,77i…シェル、81〜84…第1〜第4の差動信号線、81a,82a,83a,84a…第1の信号線、81b,82b,83b,84b…第2の信号線、85…シールド線、86a〜86h…第1〜第8の端子、87a〜87h…第1〜第8の端子、86i,87i…シェル、100…信号伝送装置、101,102…信号伝送装置、510…第1の送受信部、511…第1の受信増幅器、512…第1の送信増幅器、513,523,533,543…シフトレジスタ、514,524,534,544…メモリ、515,525,535,545…アンドゲート、516,526,536,546…FF回路、516a,516b,526a,526b,536a,536b,540…第2の送受信部、546a,546b…3ステートバッファ、516c,526c,536c,546c…インバータ、517,527,537,547…比較器、518,528,538,548…メモリ、519,529,539,549…セレクタ、610,620,630…第1〜第3の差動増幅器、S1〜S4…第1〜第4の信号

Claims (4)

  1. 一対の信号線からなる差動信号線を介して送信側又は受信側に接続され、前記送信側に接続されたときは前記一対の信号線のうち一方の信号線によって信号を受信し、前記受信側に接続されたときは前記一対の信号線のうち他方の信号線によって信号を送信する送受信部と、
    前記送受信部によって送信又は受信される信号を処理する信号処理部と
    前記送信側から前記一方の信号線を介して受信した信号の極性を判定する極性判定部と、
    前記極性判定部が判定した前記信号の極性が逆極性であるとき、前記送信側から前記一方の信号線を介して受信した前記信号の極性を反転する極性反転部とを備えた送受信装置。
  2. 一対の信号線からなる第1の差動信号線を介して受信側又は送信側の一方に接続され、前記送信側に接続されたときは前記第1の差動信号線のうち一方の信号線によって信号を受信し、前記受信側に接続されたときは前記第1の差動信号線のうち他方の信号線によって信号を送信する第1の送受信部と、
    他の一対の信号線からなる第2の差動信号線を介して受信側又は送信側の他方に接続され、前記送信側に接続されたときは前記第2の差動信号線のうち一方の信号線によって信号を受信し、前記受信側に接続されたときは前記第2の差動信号線のうち他方の信号線によって信号を送信する第2の送受信部と、
    前記第1又は第2の送受信部によって送信又は受信される信号を処理する信号処理部と、
    前記送信側から前記第1又は第2の信号線のうち前記一方の信号線を介して受信した信号の極性を判定する極性判定部と、
    前記極性判定部が判定した前記信号の極性が逆極性であるとき、前記送信側から前記第1又は第2の信号線のうち前記一方の信号線を介して受信した前記信号の極性を反転する極性反転部とを備える送受信装置。
  3. 前記送信側から受信した信号に基づいて、前記第1及び第2の送受信部のうち何れの送受信部によって前記受信側への送信及び前記送信側からの受信を行うかを切り替える切替部を備えた請求項2に記載の送受信装置。
  4. 請求項2又は3に記載の送受信装置と、
    前記第1の差動信号線又は前記第2の差動信号線の一方からの信号を入力する前記受信側の差動受信器、及び前記第1の差動信号線又は前記第2の差動信号線の他方に差動信号を出力する前記送信側の差動増幅器を有する受送信装置とを備えた信号伝送装置。
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