JP5658118B2 - シリコン酸化膜の形成方法およびその形成装置 - Google Patents

シリコン酸化膜の形成方法およびその形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、シリコン酸化膜の形成方法およびその形成装置に関する。
半導体装置等の製造工程では、シリコン基板上の層間絶縁膜にトレンチ、ホール形状の溝(コンタクトホール)を形成し、コンタクトホール内に層間絶縁膜としてのシリコン酸化膜を埋め込む工程がある。
一般に、層間絶縁膜は、例えば、モノシラン(SiH)のようなシリコン化合物と過酸化水素とをCVD(Chemical Vapor Deposition)法によって反応させて形成している(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−188333号公報
ところで、半導体装置の微細化に伴い、シリコン酸化膜を埋め込む溝のアスペクト比を高くすることが求められており、アスペクト比が高くなると、シリコン酸化膜埋め込み時にボイドやシームが発生しやすくなるという問題がある。このため、アスペクト比が高くなってもボイドやシームの発生を抑制することができるシリコン酸化膜の形成方法が求められている。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、ボイドやシームの発生を抑制することができるシリコン酸化膜の形成方法およびその形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかるシリコン酸化膜の形成方法は、
表面に溝が形成された被処理体の溝にシリコン酸化膜を形成するシリコン酸化膜の形成方法であって、
前記被処理体にシリコンプリカーサと過酸化水素とを含む成膜用ガスを供給して、前記被処理体の溝を埋め込むようにシリコン酸化膜を成膜する成膜工程を、備え
前記シリコンプリカーサは、SiH N(CH(CH である、ことを特徴とする。
前記被処理体を収容する反応室内に複数の被処理体を収容する収容工程をさらに備え、
前記成膜工程では、前記反応室内を113Pa〜6650Paに設定することが好ましい。
前記過酸化水素の流量は、前記シリコンプリカーサの流量の3倍〜20倍であることが好ましい
本発明の第2の観点にかかるシリコン酸化膜の形成装置は、
表面に溝が形成された被処理体の溝にシリコン酸化膜を形成するシリコン酸化膜の形成装置であって、
前記被処理体にシリコンプリカーサと過酸化水素とを含む成膜用ガスを供給して、前記被処理体の溝を埋め込むようにシリコン酸化膜を成膜する成膜手段を、備え
前記シリコンプリカーサは、SiH N(CH(CH である、ことを特徴とする。
前記被処理体を収容する反応室内に複数の被処理体を収容する収容手段をさらに備え、
前記成膜手段は、前記反応室内を113Pa〜6650Paに設定することが好ましい。
前記成膜手段は、前記過酸化水素の流量を前記シリコンプリカーサの流量の3倍〜20倍に設定することが好ましい
本発明によれば、ボイドやシームの発生を抑制することができる。
本発明の実施の形態の熱処理装置を示す図である。 図1の制御部の構成を示す図である。 本実施の形態のシリコン酸化膜の形成方法を説明するレシピを示した図である。 半導体ウエハの表面形状を示す図である。 半導体ウエハにシリコン酸化膜が形成された状態を示す図である。
以下、本発明のシリコン酸化膜の形成方法およびその形成装置について説明する。本実施の形態では、シリコン酸化膜の形成装置として、図1に示すバッチ式の縦型の熱処理装置を用いた場合を例に説明する。
図1に示すように、熱処理装置1は、長手方向が垂直方向に向けられた略円筒状の反応管2を備えている。反応管2は、内管3と、内管3を覆うとともに内管3と一定の間隔を有するように形成された有天井の外管4とから構成された二重管構造を有する。内管3及び外管4は、耐熱及び耐腐食性に優れた材料、例えば、石英により形成されている。
外管4の下方には、筒状に形成されたステンレス鋼(SUS)からなるマニホールド5が配置されている。マニホールド5は、外管4の下端と気密に接続されている。また、内管3は、マニホールド5の内壁から突出するとともに、マニホールド5と一体に形成された支持リング6に支持されている。
マニホールド5の下方には蓋体7が配置され、ボートエレベータ8により蓋体7は上下動可能に構成されている。そして、ボートエレベータ8により蓋体7が上昇すると、マニホールド5の下方側(炉口部分)が閉鎖され、ボートエレベータ8により蓋体7が下降すると、マニホールド5の下方側(炉口部分)が開口される。
蓋体7には、例えば、石英からなるウエハボート9が載置されている。ウエハボート9は、被処理体、例えば、半導体ウエハ10が垂直方向に所定の間隔をおいて複数枚収容可能に構成されている。
反応管2の周囲には、反応管2を取り囲むように断熱体11が設けられている。断熱体11の内壁面には、例えば、抵抗発熱体からなる昇温用ヒータ12が設けられている。この昇温用ヒータ12により反応管2の内部が所定の温度に加熱され、この結果、半導体ウエハ10が所定の温度に加熱される。
マニホールド5の側面には、成膜用ガスを供給する複数の処理ガス導入管が挿通(接続)されている。なお、図1では、成膜用ガスとしてのシリコンプリカーサを導入するシリコンプリカーサ導入管13aと、成膜用ガスとしての過酸化水素(H)を導入する過酸化水素導入管13bとの2つの処理ガス導入管を描いている。シリコンプリカーサ導入管13a及び過酸化水素導入管13bは、内管3内を臨むように配設されている。例えば、図1に示すように、シリコンプリカーサ導入管13a及び過酸化水素導入管13bは、支持リング6より下方(内管3の下方)のマニホールド5の側面に挿通されている。
シリコンプリカーサ導入管13aは、図示しないマスフローコントローラ等を介して、図示しないシリコンプリカーサ供給源に接続されている。このため、シリコンプリカーサ供給源から、シリコンプリカーサ導入管13aを介して、所望量のシリコンプリカーサが反応管2内に供給される。シリコンプリカーサ導入管13aから供給されるシリコンプリカーサとしては、例えば、SiHN(CH(CHがある。
また、過酸化水素導入管13bは、図示しないマスフローコントローラ等を介して、図示しない過酸化水素供給源に接続されている。このため、過酸化水素供給源から、過酸化水素導入管13bを介して、所望量の過酸化水素が反応管2内に供給される。
マニホールド5の側面には反応管2内のガスを排気するための排気口14が設けられている。排気口14は支持リング6より上方に設けられており、反応管2内の内管3と外管4との間に形成された空間に連通する。そして、内管3で発生した排ガス等が内管3と外管4との間の空間を通って排気口14に排気される。
マニホールド5の側面の排気口14の下方には、パージガス供給管15が挿通されている。パージガス供給管15には、図示しないパージガス供給源が接続されており、パージガス供給源からパージガス供給管15を介して所望量のパージガス、例えば、窒素ガスが反応管2内に供給される。
排気口14には排気管16が気密に接続されている。排気管16には、その上流側から、バルブ17と、真空ポンプ18とが介設されている。バルブ17は、排気管16の開度を調整して、反応管2内の圧力を所定の圧力に制御する。真空ポンプ18は、排気管16を介して反応管2内のガスを排気するとともに、反応管2内の圧力を調整する。
なお、排気管16には、図示しないトラップ、スクラバー等が介設されており、反応管2から排気された排ガスを、無害化した後、熱処理装置1外に排気するように構成されている。
また、熱処理装置1は、装置各部の制御を行う制御部100を備えている。図2に制御部100の構成を示す。図2に示すように、制御部100には、操作パネル121、温度センサ(群)122、圧力計(群)123、ヒータコントローラ124、MFC制御部125、バルブ制御部126等が接続されている。
操作パネル121は、表示画面と操作ボタンとを備え、オペレータの操作指示を制御部100に伝え、また、制御部100からの様々な情報を表示画面に表示する。
温度センサ(群)122は、反応管2内、シリコンプリカーサ導入管13a内、過酸化水素導入管13b内、排気管16内等の各部の温度を測定し、その測定値を制御部100に通知する。
圧力計(群)123は、反応管2内、シリコンプリカーサ導入管13a内、過酸化水素導入管13b内、排気管16内等の各部の圧力を測定し、その測定値を制御部100に通知する。
ヒータコントローラ124は、昇温用ヒータ12を個別に制御するためのものであり、制御部100からの指示に応答して、これらに通電してこれらを加熱し、また、これらの消費電力を個別に測定して、制御部100に通知する。
MFC制御部125は、シリコンプリカーサ導入管13a、過酸化水素導入管13b及び、パージガス供給管15に接続された図示しないマスフローコントローラ(MFC)を制御して、これらに流れるガスの流量を制御部100から指示された量にするとともに、実際に流れたガスの流量を測定して、制御部100に通知する。
バルブ制御部126は、各管に配置されたバルブの開度を制御部100から指示された値に制御する。
制御部100は、レシピ記憶部111と、ROM112と、RAM113と、I/Oポート114と、CPU115と、これらを相互に接続するバス116とから構成されている。
レシピ記憶部111には、セットアップ用レシピと複数のプロセス用レシピとが記憶されている。熱処理装置1の製造当初は、セットアップ用レシピのみが格納される。セットアップ用レシピは、各熱処理装置に応じた熱モデル等を生成する際に実行されるものである。プロセス用レシピは、ユーザが実際に行う熱処理(プロセス)毎に用意されるレシピであり、例えば、反応管2への半導体ウエハ10のロードから、処理済みの半導体ウエハ10をアンロードするまでの、各部の温度の変化、反応管2内の圧力変化、処理ガスの供給の開始及び停止のタイミングと供給量などを規定する。
ROM112は、EEPROM、フラッシュメモリ、ハードディスクなどから構成され、CPU115の動作プログラム等を記憶する記録媒体である。
RAM113は、CPU115のワークエリアなどとして機能する。
I/Oポート114は、操作パネル121、温度センサ122、圧力計123、ヒータコントローラ124、MFC制御部125、バルブ制御部126等に接続され、データや信号の入出力を制御する。
CPU(Central Processing Unit)115は、制御部100の中枢を構成し、ROM112に記憶された制御プログラムを実行し、操作パネル121からの指示に従って、レシピ記憶部111に記憶されているレシピ(プロセス用レシピ)に沿って、熱処理装置1の動作を制御する。すなわち、CPU115は、温度センサ(群)122、圧力計(群)123、MFC制御部125等に反応管2内、シリコンプリカーサ導入管13a内、過酸化水素導入管13b内、及び、排気管6内の各部の温度、圧力、流量等を測定させ、この測定データに基づいて、ヒータコントローラ124、MFC制御部125、バルブ制御部126等に制御信号等を出力し、上記各部がプロセス用レシピに従うように制御する。
バス116は、各部の間で情報を伝達する。
次に、以上のように構成された熱処理装置1を用いたシリコン酸化膜の形成方法について説明する。なお、以下の説明において、熱処理装置1を構成する各部の動作は、制御部100(CPU115)により制御されている。また、各処理における反応管2内の温度、圧力、ガスの流量等は、前述のように、制御部100(CPU115)がヒータコントローラ124(昇温用ヒータ12)、MFC制御部125、バルブ制御部126等を制御することにより、例えば、図3に示すようなレシピに従った条件に設定される。
また、本実施の形態では、被処理体としての半導体ウエハ10の表面には、図4に示すように、コンタクトホールを形成するための溝51が形成されており、この溝51を埋め込むように、シリコン酸化膜が形成される。
まず、反応管2(内管3)内を所定の温度、例えば、図3(a)に示すように、室温(RT:例えば、25℃)に設定する。また、図3(c)に示すように、パージガス供給管15から内管3(反応管2)内に所定量の窒素を供給する。次に、図4(a)に示す半導体ウエハ10が収容されているウエハボート9を蓋体7上に載置する。そして、ボートエレベータ8により蓋体7を上昇させ、半導体ウエハ10(ウエハボート9)を反応管2内にロードする(ロード工程)。
続いて、図3(c)に示すように、パージガス供給管15から内管3内に所定量の窒素を供給するとともに、反応管2内を所定の温度、例えば、図3(a)に示すように、RTに設定する。また、反応管2内のガスを排出し、反応管2を所定の圧力、例えば、図3(b)に示すように、4000Pa(30Torr)に減圧する。そして、反応管2内をこの温度及び圧力で安定させる(安定化工程)。
反応管2内の温度は、20℃〜100℃であることが好ましく、20℃〜40℃であることがさらに好ましい。また、反応管2内の圧力は、13.3Pa〜13300Pa(0.1Torr〜100Torr)であることが好ましく、113Pa〜6650Pa(0.85Torr〜50Torr)であることがさらに好ましい。反応管2内の温度及び圧力をかかる範囲にすることにより、シリコン酸化膜を形成するシラノールの流動性が向上するためである。
反応管2内が所定の圧力および温度で安定すると、パージガス供給管15からの窒素の供給を停止する。そして、反応管2内に成膜用ガスを供給する。具体的には、過酸化水素導入管13bから所定量、例えば、図3(d)に示すように、300sccmの過酸化水素(H)を供給するとともに、シリコンプリカーサ導入管13aから反応管2内に所定量、例えば、図3(e)に示すように、25sccmのSiHN(CH(CHを供給する(成膜工程)。
例えば、反応管2内に過酸化水素が供給されると、溝51が形成された半導体ウエハ10上に過酸化水素が吸着する。そして、過酸化水素が吸着した半導体ウエハ10にSiHN(CH(CHが供給されると、半導体ウエハ10上にシラノールが形成される。このように、成膜工程により、溝51が形成された半導体ウエハ10上にシラノールが形成され、このシラノールが脱水縮合反応することにより、半導体ウエハ10上にシリコン酸化膜が形成される。
ここで、過酸化水素の流量は、5sccm〜1000sccmであることが好ましく、150sccm〜600sccmであることがさらに好ましい。また、SiHN(CH(CHの流量は、5sccm〜1000sccmであることが好ましく、15sccm〜200sccmであることがさらに好ましい。かかる範囲にすることにより、流動性に優れたシラノールが形成されるためである。
また、過酸化水素の流量は、SiHN(CH(CHの流量の3倍〜20倍であることが好ましく、5倍〜15倍であることがさらに好ましい。かかる範囲とすることにより、シラノールの流動性がさらに向上するためである。
このように、成膜用ガスに過酸化水素とSiHN(CH(CHとを用いているので、形成されたシラノールの流動性が向上する。このため、このシラノールが脱水縮合反応して形成されるシリコン酸化膜が溝51全体に形成され、溝51のアスペクト比が高くなっても、ボイドやシームの発生を抑制することができる。
続いて、シリコンプリカーサ導入管13aからのSiHN(CH(CHの供給を停止するとともに、過酸化水素導入管13bからの過酸化水素の供給を停止する。次に、図3(c)に示すように、パージガス供給管15から内管3内に所定量の窒素を供給するとともに、反応管2内を所定の温度、例えば、図3(a)に示すように、室温(RT)に設定する。また、反応管2内のガスを排出し、反応管2を常圧に戻す(パージ工程)。なお、反応管2内のガスを確実に排出するために、反応管2内のガスの排出及び窒素ガスの供給を複数回繰り返すことが好ましい。そして、ボートエレベータ8により蓋体7を下降させることにより、半導体ウエハ10(ウエハボート9)を反応管2内からアンロードする(アンロード工程)。これにより、シリコン酸化膜の形成方法が終了する。
次に、本発明のシリコン酸化膜の形成方法の効果を確認するため、図3に示すレシピに従い、図4に示す半導体ウエハ10上にシラノールを形成、脱水縮合反応させることにより、半導体ウエハ10上にシリコン酸化膜を形成した。形成したシリコン酸化膜の断面を走査型電子顕微鏡 (Scanning Electron Microscope)で撮影した写真を図5に示す。
図5に示すように、形成されたシリコン酸化膜は、半導体ウエハ10の溝51全体に形成され、ボイドやシームが発生していないことが確認できた。このため、本実施の形態のシリコン酸化膜の形成方法により、ボイドやシームの発生を抑制することが確認できた。
以上説明したように、本実施の形態によれば、成膜用ガスに過酸化水素とSiHN(CH(CHを用いているので、形成されるシラノールの流動性が向上し、シラノールが脱水縮合反応して形成されるシリコン酸化膜が溝51全体に形成される。このため、溝51のアスペクト比が高くなっても、ボイドやシームの発生を抑制するシリコン酸化膜を形成することができる。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な他の実施の形態について説明する。
上記実施の形態では、成膜工程において、反応管2内に過酸化水素とSiHN(CH(CHとを同時に供給した場合を例に本発明を説明したが、例えば、過酸化水素導入管13bから反応管2内に過酸化水素を供給した後、シリコンプリカーサ導入管13aから反応管2内にSiHN(CH(CHを供給してもよい。この場合、溝51が形成された半導体ウエハ10の表面に過酸化水素が吸着された後に、SiHN(CH(CHが供給されるので、形成されるシラノールの流動性をさらに向上させることができる。また、上記実施の形態では、シリコンプリカーサにSiHN(CH(CHを用いた場合を例に本発明を説明したが、シリコンプリカーサはSiHN(CH(CHに限定されるものではない。
上記実施の形態では、熱処理装置として、二重管構造のバッチ式縦型熱処理装置を用いた場合を例に本発明を説明したが、例えば、本発明を単管構造のバッチ式熱処理装置に適用することも可能である。また、枚葉式熱処理装置に適用することも可能である。
本発明の実施の形態にかかる制御部100は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、汎用コンピュータに、上述の処理を実行するためのプログラムを格納した記録媒体(フレキシブルディスク、CD−ROMなど)から当該プログラムをインストールすることにより、上述の処理を実行する制御部100を構成することができる。
そして、これらのプログラムを供給するための手段は任意である。上述のように所定の記録媒体を介して供給できる他、例えば、通信回線、通信ネットワーク、通信システムなどを介して供給してもよい。この場合、例えば、通信ネットワークの掲示板(BBS)に当該プログラムを掲示し、これをネットワークを介して搬送波に重畳して提供してもよい。そして、このように提供されたプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行することができる。
本発明は、シリコン酸化膜の形成方法およびその形成装置に有用である。
1 熱処理装置
2 反応管
3 内管
4 外管
5 マニホールド
6 支持リング
7 蓋体
8 ボートエレベータ
9 ウエハボート
10 半導体ウエハ
11 断熱体
12 昇温用ヒータ
13a シリコンプリカーサ導入管
13b 過酸化水素導入管
14 排気口
15 パージガス供給管
16 排気管
17 バルブ
18 真空ポンプ
51 溝
100 制御部
111 レシピ記憶部
112 ROM
113 RAM
114 I/Oポート
115 CPU
116 バス
121 操作パネル
122 温度センサ
123 圧力計
124 ヒータコントローラ
125 MFC制御部
126 バルブ制御部

Claims (6)

  1. 表面に溝が形成された被処理体の溝にシリコン酸化膜を形成するシリコン酸化膜の形成方法であって、
    前記被処理体にシリコンプリカーサと過酸化水素とを含む成膜用ガスを供給して、前記被処理体の溝を埋め込むようにシリコン酸化膜を成膜する成膜工程を、備え
    前記シリコンプリカーサは、SiH N(CH(CH である、ことを特徴とするシリコン酸化膜の形成方法。
  2. 前記被処理体を収容する反応室内に複数の被処理体を収容する収容工程をさらに備え、
    前記成膜工程では、前記反応室内を113Pa〜6650Paに設定する、ことを特徴とする請求項1に記載のシリコン酸化膜の形成方法。
  3. 前記過酸化水素の流量は、前記シリコンプリカーサの流量の3倍〜20倍である、ことを特徴とする請求項1または2に記載のシリコン酸化膜の形成方法。
  4. 表面に溝が形成された被処理体の溝にシリコン酸化膜を形成するシリコン酸化膜の形成装置であって、
    前記被処理体にシリコンプリカーサと過酸化水素とを含む成膜用ガスを供給して、前記被処理体の溝を埋め込むようにシリコン酸化膜を成膜する成膜手段を、備え
    前記シリコンプリカーサは、SiH N(CH(CH である、ことを特徴とするシリコン酸化膜の形成装置。
  5. 前記被処理体を収容する反応室内に複数の被処理体を収容する収容手段をさらに備え、
    前記成膜手段は、前記反応室内を113Pa〜6650Paに設定する、ことを特徴とする請求項に記載のシリコン酸化膜の形成装置。
  6. 前記成膜手段は、前記過酸化水素の流量を前記シリコンプリカーサの流量の3倍〜20倍に設定する、ことを特徴とする請求項またはに記載のシリコン酸化膜の形成装置。
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