JP5656865B2 - 熱老化抵抗性ポリアミド - Google Patents

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Description

発明の詳細な説明
本発明は、
A)ポリアミド10〜99.94質量%、
B)ポリエチレンイミンホモ−又は−コポリマー0.05〜5質量%、
C)鉄粉末0.01〜20質量%、
D)更なる添加剤0〜70質量%
を含み、
このA〜Dの質量%の合計が100%である、
熱可塑性成形材料に関する。
さらに、本発明は、全ての種類の繊維、シート及び成形体を製造するための本発明による成形材料の使用並びにその際に得られる成形体に関する。
熱可塑性ポリアミド、例えばPA6及びPA66はしばしば、ガラスファイバー強化された成形材料の形で、その寿命の間高められた温度に曝されている建材のための建築原材料として使用され、その際、熱酸化による損傷が生じる。知られている熱安定剤の添加により、この熱酸化による損傷の発生は、確かに延期されることができるが、しかし持続的に妨げられることはできず、このことは例えば機械的な特性値の低下の形で現れる。ポリアミドの熱老化抵抗性(WAB)の改善は極めて所望されており、というのもこれにより、熱負荷された建材にとってより長期の寿命が達成されることができるか、又はその破損リスクが低下されることができるからである。又は、改善されたWABは、より高温での建材の使用をも可能にすることができる。
Kunststoff Handbuch 3. Technische Thermoplaste, 4. Polyamide, 1998 Carl Hanser Verlag Muenchen Wien, Herausgeber L. Bottenbruch, R. Binsackからは、ポリアミドでの様々な熱安定剤の使用が知られている。熱可塑性ポリマー中での超分枝したポリエチレンイミンの使用は、例えばドイツ連邦共和国特許第10030553号及びドイツ連邦共和国特許第102005005847号から知られている。
欧州特許第1065236号からは、強化されていないポリアミドが知られており、このポリアミドではポリエチレンイミン及びオリゴカルボン酸が重合の間に使用される。この記載の成形材料は改善された溶剤抵抗性を示し、しかし、このWABは改善に値する。
ポリアミド中の元素状鉄粉末の使用は、国際公開第2006/074912号及び国際公開第WO2005/007727号から知られている。
この熱老化抵抗性は、知られている成形材料中で、特により長期の熱負荷期間にわたり、いまだに不十分である。
従って、本発明は、改善されたWAB及び良好な流動能並びに機械的性質(Mechanik)を有する熱可塑性ポリアミド成形材料を提供するという課題に基づく。
これに応じて、冒頭に定義された成形材料が見出された。好ましい実施態様は、従属請求項から取り出すことができる。
成分A)として、本発明による成形材料は、少なくとも1種のポリアミド10〜99.94質量%、好ましくは20〜95質量%、特に20〜80質量%を含む。
本発明による成形材料のポリアミドは一般に、ISO307により25℃で96質量%硫酸中の0.5質量%溶液中で測定して、90〜350ml/g、好ましくは110〜240ml/gの粘度数を有する。
少なくとも5000の分子量(質量平均値)を有する半結晶性又はアモルファスの樹脂(例えば米国特許公報第2071250号、第2071251号、第2130523号、第2130948号、第2241322号、第2312966号、第2512606号及び第3393210号に記載される)が好ましい。
これらの例は、7〜13の環員を有するラクタムから誘導されるポリアミド、例えばポリカプロラクタム、ポリカプリルラクタム及びポリラウリンラクタム並びにジカルボン酸とジアミンとの反応によって得られるポリアミドである。
ジカルボン酸として、炭素原子6〜12個、とりわけ6〜10個を有するアルカンジカルボン酸、及び芳香族ジカルボン酸が使用可能である。ここでは、単に、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸及びテレフタル酸及び/又はイソフタル酸を酸として挙げることができる。
ジアミンとしては、特に、6〜12個の、特に6〜8個の炭素原子を有するアルカンジアミン並びにm−キシリレンジアミン、ジ−(4−アミノフェニル)メタン、ジ−(4−アミノシクロヘキシル)メタン、2,2−ジ−(4−アミノフェニル)プロパン、2,2−ジ−(4−アミノシクロヘキシル)プロパン又は1,5−ジアミノ−2−メチルペンタンが適している。
好ましいポリアミドは、ポリヘキサメチレンアジピン酸アミド、ポリヘキサメチレンセバシン酸アミド及びポリカプロラクタム並びにコポリアミド6/66であり、これは特にカプロラクタム単位5〜95質量%の割合を有する。
さらに、適当なポリアミドは、例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第10313681号、欧州特許出願公開第1198491号及び欧州特許第922065号に記載されているように、ω−アミノアルキルニトリル、例えばアミノカプロニトリル(PA 6)及びアジポジニトリルとヘキサメチレンジアミン(PA 66)とから、いわゆる直接重合によって水の存在で得ることができる。
さらにまた、例えば1,4−ジアミノブタンとアジピン酸とを高められた温度下で縮合させることによって得られるポリアミド(ポリアミド4,6)も挙げられる。この構造のポリアミドのための製造方法は、例えば欧州特許出願公開第38094号、欧州特許出願公開第38582号及び欧州特許出願公開第39524号に記載されている。
さらに、前記のモノマーの2つ又はそれ以上の共重合によって得ることができるポリアミド、又は複数のポリアミドの混合物も適しており、その際に混合比は任意である。特に好ましくは、ポリアミド66と他のポリアミド、特にコポリアミド6/66との混合物である。
さらに、そのような部分芳香族コポリアミド、例えばPA 6/6T及びPA 66/6Tが特に有利であることが判明しており、それらのトリアミン含量は0.5質量%未満、好ましくは0.3質量%未満である(欧州特許出願公開(EP−A)第299444号参照)。
低いトリアミン含量を有する好ましい部分芳香族コポリアミドの製造は、欧州特許出願公開第129195号及び欧州特許出願公開第129196号に記載の方法により行なうことができる。
次のリストは、総括的なものではないが、本発明の範囲内で記載されたポリアミドA)及び他のポリアミドA)並びに存在するモノマーを含む。
AB−ポリマー:
PA4 ピロリドン
PA6 ε−カプロラクタム
PA7 エタノラクタム
PA8 カプリルラクタム
PA9 9−アミノペラルゴン酸
PA11 11−アミノウンデカン酸
PA12 ラウリンラクタム、
AA/BB−ポリマー
PA46 テトラメチレンジアミン、アジピン酸
PA66 ヘキサメチレンジアミン、アジピン酸
PA69 ヘキサメチレンジアミン、アゼライン酸
PA610 ヘキサメチレンジアミン、セバシン酸
PA612 ヘキサメチレンジアミン、デカンジカルボン酸
PA613 ヘキサメチレンジアミン、ウンデカンジカルボン酸
PA1212 1,12−ドデカンジアミン、デカンジカルボン酸、
PA1313 1,13−ジアミノトリデカン、ウンデカンジカルボン酸、
PA6T ヘキサメチレンジアミン、テレフタル酸
PA MXD6 m−キシリレンジアミン、アジピン酸
AA/BB−ポリマー
PA6I ヘキサメチレンジアミン、イソフタル酸
PA6−3−T トリメチルヘキサメチレンジアミン、テレフタル酸
PA6/6T (PA6及びPA6Tを参照)
PA6/66 (PA6及びPA66を参照)
PA6/12 (PA6及びPA12を参照)
PA66/6/610 (PA66、PA6及びPA610を参照)
PA6I/6T (PA6I及びPA6Tを参照)
PA PACM12 ジアミノジシクロヘキシルメタン、ラウリンラクタム
PA6I/6T/PACM PA6I/6Tと同様+ジアミノジシクロヘキシルメタン
PA12/MACMI ラウリンラクタム、ジメチルジアミノジシクロヘキシルメタン、イソフタル酸
PA12/MACMT ラウリンラクタム、ジメチルジアミノジシクロヘキシルメタン、テレフタル酸
PA PDA−T フェニレンジアミン、テレフタル酸。
熱可塑性成形材料は、成分B)として、本発明により、少なくとも1種のポリエチレンイミン−ホモポリマー又は−コポリマー0.05〜5質量%を含む。好ましくは、B)の割合は、A)〜D)に対して、0.1〜3質量%、特に0.1〜1質量%である。
ポリエチレンイミンとは、本発明の範囲においては、単独重合体も共重合体も意味すべきであり、それらは、例えばUllmann Electronic Releaseにおける見出語"Aziridine"での方法に従って又は国際公開第94/12560号に従って得られる。
単独重合体は、一般に、エチレンイミン(アジリジン)を、水性又は有機の溶液中で、酸を開裂する化合物、酸又はルイス酸の存在下で重合することによって得られる。かかる単独重合体は、分岐ポリマーであって、通常は、第1級、第2級及び第3級のアミノ基を、約30%対40%対30%の比で含むポリマーである。それらのアミノ基の分布は、一般に、13C−NMR分光分析法によって測定できる。これは、好ましくは1/0.8/0.5〜1/1.3/0.8、特に1/1.1/0.8〜1/1.2/0.8である。
コモノマーとしては、好ましくは、少なくとも2個のアミノ官能を有する化合物が使用される。好適なコモノマーとしては、例えばアルキレン基中に2〜10個のC原子を有するアルキレンジアミンが挙げられ、その際、エチレンジアミン及びプロピレンジアミンが好ましい。更に適したコモノマーは、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ジプロピレントリアミン、トリプロピレンテトラミン、ジヘキサメチレントリアミン、アミノプロピルエチレンジアミン及びビスアミノプロピルエチレンジアミンである。
ポリエチレンイミンは、通常は、100〜3000000の、好ましくは800〜2000000の平均分子量(質量平均)を有する(光散乱によって測定される)。この好ましいMwは、900〜50000、特に1100〜25000である。
さらに、架橋されたポリエチレンイミンであって、ポリエチレンイミンと、官能基として少なくとも1個のハロゲンヒドリン単位、グリシジル単位、アジリジン単位、イソシアネート単位又はハロゲン原子を有する二官能性又は多官能性の架橋剤との反応によって得られるポリエチレンイミンが適している。例としては、2〜100個のエチレンオキシド単位及び/又はプロピレンオキシド単位を有するポリアルキレングリコールのエピクロロヒドリンもしくはビスクロロヒドリンエーテル並びにドイツ連邦共和国特許出願公開第19931720号及び米国特許第4144123号に挙げられる化合物が挙げられる。架橋されたポリエチレンイミンの製造方法は、とりわけ上述の刊行物並びに欧州特許出願公開第895521号及び欧州特許出願公開第25515号から公知である。
さらに、グラフトされたポリエチレンイミンが適しており、その際、グラフト剤として、ポリエチレンイミンのアミノ基又はイミノ基と反応しうる全化合物を使用できる。好適なグラフト剤及びグラフトされたポリエチレンイミンの製造方法は、例えば欧州特許出願公開第675914号から取り出すことができる。
同様に適したポリエチレンイミンは、本発明の意味合いにおいて、アミド化された重合体であって、通常はポリエチレンイミンと、カルボン酸、そのエステルもしくは無水物、カルボン酸アミド又はカルボン酸ハロゲン化物との反応によって得られる重合体である。ポリエチレンイミン鎖中のアミド化された窒素原子の割合に応じて、アミド化された重合体は、後に上述の架橋剤と架橋させることができる。好ましくは、その場合に、30%までのアミノ官能がアミド化され、それにより引き続いての架橋反応のためになおも十分な第1級及び/又は第2級の窒素原子が提供される。
さらに、アルコキシ化されたポリエチレンイミンであって、例えばポリエチレンイミンとエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドとの反応によって得られるポリエチレンイミンが適している。また、かかるアルコキシ化された重合体は、引き続き架橋可能である。
更なる好適な本発明によるポリエチレンイミンとしては、ヒドロキシル基を有するポリエチレンイミン及び両性のポリエチレンイミン(アニオン性基の導入)並びに通常は長鎖の炭化水素基をポリマー鎖中に導入することによって得られる親油性のポリエチレンイミンが挙げられる。かかるポリエチレンイミンの製造方法は、当業者に知られているので、これについての更なる詳細は必要とされない。
成分C)として、本発明による成形材料は、鉄粉末0.01〜20質量%、好ましくは0.05〜10質量%、特に0.1〜5質量%を含む。
鉄は、複数の同素体変態において存在する:
1.α−Fe(フェライト)は、体心立方の立方体格子を形成し、磁化可能であり、炭素をあまり溶解せず、928℃までの純鉄中に存在する。770℃(キュリー温度)では、これはその強磁特性を失い、常磁性になる;鉄は770〜928℃の温度範囲においてはβ−Feとも呼ばれる。普通の温度及び少なくとも13000MPaの圧力では、約0.20cm3/molのVol.減少下でα−Feはいわゆるε−Feに移行し、その際、密度は7.85から9.1(20000MPa)に高められる。
2.γ−Fe(参照、オーステナイト)は、面心立方の立方体格子を形成し、磁化しておらず、多くの炭素を溶解し、928〜1398℃の温度範囲においてしか観察できない。
3.δ−Feは、体心立方であり、1398℃及び融点1539℃の間で存在する。
金属性鉄は一般的に銀白色であり、密度7.874(重金属)、融点1539℃、沸点2880℃;比熱(18〜100℃で)約0.5g-1K、引張強さ220〜280N/mm2である。この値は、化学的に純粋な鉄に当てはまる。
鉄は、水素を用いた酸化鉄の還元により化学的に純粋な粉末に比較してより低温で、鉄ペンタカルボニルの熱分解により、Fe(CO)5→Fe+5COに応じて150〜250℃で、極めて純粋な粉末−カルボニル鉄−として、又は塩化鉄(II)溶液又は硫酸鉄(II)溶液の、不溶性グラファイト又は鉄片又は鋳鉄から構成される溶解性アノードを用いた電解により得られる。水銀カソードに対する硫酸性の、硫酸鉄(II)溶液からの析出、及び引き続くラフィネーションにより、99.99%の鉄が獲得される。大工業的には、鉄は、鉄鉱石、鉄スラグ、焙焼黄鉄鉱、炉口ダスト(Gichtstaub)の製錬により、及び、金属屑及び合金の鋳直し(Umschmelzen)により製造される。
好ましい鉄粉末C)は、最大450μm、特に20〜250μm、特にとりわけ好ましくは30〜100μmの平均粒径d50を有する(ASTM D1921−89、方法Aにより)。
この種の製品は、例えば、SCM Metal ProductsのSCM IronPowder A 131として入手できる。
特に良好な鉄粒子分布を達成するために、ポリマーを有するバッチを使用することができる。ポリマー、例えばポリオレフィン、ポリエステル又はポリアミドはこのために適しており、その際、好ましくはこのバッチポリマーは成分A)と同じである。この鉄の質量割合はポリマー中で通常は15〜40質量%、好ましくは20〜30質量%である。
適したバッチ組成物は、例えば、Ciba Spezialitaetenchemie GmbHのShelfplus 02 2400として入手できる(ポリエチレンを有する20%のバッチ、d50=30μm)。
成分D)として、本発明による成形材料は、70質量%まで、好ましくは50質量%まで更なる添加剤を含むことができる。
繊維形状又は粒子形状の充填剤D1)として、炭素繊維、ガラス繊維、ガラス球、アモルファスケイ酸、ケイ酸カルシウム、メタケイ酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、白亜、粉末状石英、雲母、硫酸バリウム及び長石が挙げられ、これらは1〜50質量%、特に1〜40質量%、好ましくは10〜40質量%の量で使用される。
好ましい繊維形状充填剤としては、炭素繊維、アラミド繊維及びチタン酸カリウム繊維が挙げられ、この場合E−ガラスであるガラス繊維は特に好ましい。このガラス繊維は、ロービング又は切断ガラス(Schnittglas)として市販の形で使用されてよい。
繊維形状充填剤は、熱可塑性樹脂とのより良好な相容性のためのシラン化合物で表面前処理されていてよい。
適当なシラン化合物は、次の一般式
Figure 0005656865
で示されるようなシラン化合物であり、
前記式中、置換基は、次の意味を有する:
Figure 0005656865
nは、2〜10、好ましくは3〜4の整数であり、
mは、1〜5、好ましくは1〜2の整数であり、
kは、1〜3、好ましくは1の整数である。
好ましいシラン化合物は、アミノプロピルトリメトキシシラン、アミノブチルトリメトキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、アミノブチルトリエトキシシラン並びに置換基Xとしてグリシジル基を含有する相応するシランである。
シラン化合物は、一般に表面被覆のために((E)に対して)0.01〜2質量%、有利に0.025〜1.0質量%、特に0.05〜0.5質量%の量で使用される。
針形状の鉱物質の充填剤も適当である。
針形状の鉱物質充填剤とは、本発明の範囲では、著しく顕著な針形状の特性を有する鉱物質充填剤を表す。例として、針形状の珪灰石が挙げられる。好ましくは、この鉱物は、8:1〜35:1、好ましくは8:1〜11:1のL/D(長さ直径)比を有する。鉱物質の充填剤は、場合によっては前記のシラン化合物で前処理されていてよいが;しかし前処理は、必ずしも必要ではない。
他の充填剤として、カオリン、焼成カオリン、珪灰石、タルク及び白亜、並びに、付加的に、好ましくは0.1〜10%の量の小片形状又は針形状のナノ充填剤が挙げられる。好ましくは、これに関して、ベーマイト、ベントナイト、モンモリロナイト、バーミキュライト、ヘクトライト及びラポナイトが使用される。平板形状のナノ充填剤と有機バインダーとの良好な相容性を得るために、該平板形状のナノ充填剤は従来技術により有機変性される。小片形状又は針形状のナノ充填剤を本発明によるナノコンポジットに添加することにより、機械的強度の更なる向上がもたらされる。
成分D2)として、本発明による成形材料は、潤滑剤0.05〜3質量%、好ましくは0.1〜1.5質量%、特に0.1〜1質量%を含むことができる。
好ましくは、10〜44個のC原子、好ましくは12〜44個のC原子を有する脂肪酸のAl塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩又はエステルもしくはアミドである。
該金属イオンは、好ましくはアルカリ土類金属及びAlであり、その際、CaもしくはMgが特に好ましい。
好ましい金属塩は、ステアリン酸カルシウム及びモンタン酸カルシウム並びにステアリン酸アルミニウムである。
また、種々の塩の混合物も使用してよく、その際、その混合比は任意である。
カルボン酸は、一価又は二価であってよい。例としては、ペラルゴン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、マルガリン酸、ドデカン二酸、ベヘン酸、特に好ましくはステアリン酸、カプリン酸並びにモンタン酸(30〜40個のC原子を有する脂肪酸の混合物)が挙げられる。
脂肪族アルコールは、一〜四価であってよい。アルコールの例は、n−ブタノール、n−オクタノール、ステアリルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ペンタエリトリットであり、この場合には、グリセリン及びペンタエリトリットが好ましい。
脂肪族アミンは、一〜三価であってよい。このための例は、ステアリルアミン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジ(6−アミノヘキシル)アミンであり、その際、エチレンジアミン及びヘキサメチレンジアミンが特に好ましい。好ましいエステル又はアミドは、相応してグリセリンジステアラート、グリセリントリステアラート、エチレンジアミンジステアラート、グリセリンモノパルミタート、グリセリントリラウラート、グリセリンモノベヘナート及びペンタエリトリットテトラステアラートである。
様々なエステル又はアミドの混合物又はエステルとアミドを組合せて使用してよく、この場合混合比は、任意である。
成分D3)として、本発明による成形材料は、0.05〜3質量%、好ましくは0.1〜1.5質量%、特に0.1〜1質量%のCu安定剤、好ましくはCu−(I)−ハロゲン化物を、特にハロゲン化アルカリ金属、好ましくはKIとの、特に1:4の比での混合物において、又は立体障害フェノール又はその混合物を含むことができる。
一価の銅の塩としては、好ましくは酢酸銅(I)、塩化銅(I)、臭化銅及びヨウ化銅が該当する。それらの塩は、ポリアミドに対して、5〜500ppmの銅の量で、好ましくは10〜250ppmの銅の量で含まれている。
好ましい特性は、特に、銅がポリアミド中に分子的分布で存在している場合に得られる。それは、該成形材料に、ポリアミド、一価の銅の塩及びアルカリ金属ハロゲン化物を均質な固溶体の形で含有する濃縮物を添加した場合に達成される。典型的な濃縮物は、例えば79〜95質量%のポリアミド及び21〜5質量%のヨウ化銅又は臭化銅とヨウ化カリウムとからの混合物からなる。均質な固溶体中の銅の濃度は、該溶液の全質量に対して、0.3〜3質量%、特に0.5〜2質量%であり、かつヨウ化銅(I)対ヨウ化カリウムのモル比は、1〜11.5、好ましくは1〜5である。
前記濃縮物のために適したポリアミドは、ホモポリアミド及びコポリアミド、特にポリアミド6及びポリアミド6.6である。
立体障害フェノールD3)としては、原則的に、フェノール構造を有し、フェノール環に少なくとも1つの立体的に要求の高い基を有するあらゆる化合物が適している。
好ましくは、例えば式
Figure 0005656865
の化合物が考慮され、
式中、以下を意味する:
1及びR2は、アルキル基、置換したアルキル基又は置換したトリアゾール基、その際、基R1及びR2は同じか又は異なっていることができ、かつR3はアルキル基、置換したアルキル基、アルコキシ基、又は置換したアミノ基である。
前述の種類の酸化防止剤は、例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第2702661号(米国特許出願公開第4360617号)に記載されている。
好ましい立体障害フェノールの更なる一群は、置換されたベンゼンカルボン酸から、特に置換されたベンゼンプロピオン酸から誘導される。
これらのクラスからの特に好ましい化合物は、式
Figure 0005656865
[式中、R4、R5、R7及びR8は、互いに無関係に、C1〜C8−アルキル基を表し、前記基はそれ自体置換されていてよい(その内の少なくとも1個は、立体的に要求の高い基である)、そしてR6は、1〜10個のC原子を有する二価の脂肪族基であって、主鎖中にC−O結合を有してもよい基を意味する]の化合物である。
前記の式に相当する好ましい化合物は、
Figure 0005656865
(Ciba−Geigy社のIrganox(登録商標)245)
Figure 0005656865
(Ciba−Geigy社のIrganox(登録商標)259)
である。
全体として立体障害フェノールとして次のものが例示的に挙げられる:
2,2′−メチレン−ビス−(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ペンタエリトリチル−テトラキス−[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ジステアリル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、2,6,7−トリオキサ−1−ホスファビシクロ−[2.2.2]オクタ−4−イル−メチル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル−3,5−ジステアリル−チオトリアジルアミン、2−(2′−ヒドロキシ−3′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシメチルフェノール、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−ベンゼン、4,4′−メチレン−ビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル−ジメチルアミン。
特に有効であること判明し、従って使用が好ましいのは、2,2′−メチレン−ビス−(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、1,6−ヘキサンジオール−ビス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート(Irganox(登録商標)259)、ペンタエリトリチル−テトラキス−[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート]並びにN,N′−ヘキサメチレン−ビス−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナミド(Irganox(登録商標)1098)並びに特に良好に適しているCiba−Geigy社の前記のIrganox(登録商標)245である。
単独で又は混合物として使用できる酸化防止剤D)は、成形材料A)〜D)の全質量に対して、0.05から3質量%までの量で、好ましくは0.1〜1.5質量%の量で、0.1〜1質量%の量で含まれている。
多くの場合に、1つ以下の立体障害基をフェノール性ヒドロキシ基に対してオルト位で有する立体障害フェノールが、特により長期にわたる拡散光中での貯蔵に際しての色安定性の評価に際して、特に好ましいとが判明した。
成分D4)として、本発明による成形材料は、ニグロシン0.05〜5質量%、好ましくは0.1〜2質量%、特に0.25〜1質量%を含むことができる。
ニグロシンとは、様々な実施態様(水溶性、脂肪溶解性、ガソリン(Sprit)溶解性)にある、一般的に、黒色又は緑色の、インジュリンと一緒に使用されるフェナジン染料(アジン染料)の群が理解され、これはウール染色及び−印刷の際に、絹の黒着色の際に、皮革、靴クリーム、ニス、プラスチック、焼き付け塗料(Einbrennlack)、インキ、及び類似物の着色のために、並びに顕微鏡染料として使用される。
ニグロシンを、ニトロベンゼン、アニリン及び塩酸性アニリンを金属と一緒での加熱により工業的に獲得する。鉄及びFeCl3(ラテン語のnigerの名=黒色)。
成分D4)は、遊離塩基として、又は塩(例えば塩酸塩)としても使用されることができる。
ニグロシンの更なる詳細は、例えば、電子事典Roempp Online, Version 2.8, Thieme-Verlag Stuttgart, 2006, 見出し"Nigrosin"から取り出すことができる。
更なる通常の添加剤D)は、例えば25質量%まで、好ましくは20質量%までの量でのゴム弾性ポリマーである(しばしば、衝撃強さ改質剤、エラストマー又はゴムとも称される)。
この場合には、これは極めて一般的に、好ましくは次のモノマー少なくとも2つから形成されているコポリマーである:エチレン、プロピレン、ブタジエン、イソブテン、イソプレン、クロロプレン、酢酸ビニル、スチレン、アクリルニトリル及びアクリル−又はメタクリル酸エステルであってこのアルコール成分中に1〜18個のC原子を有するもの。
この種のポリマーは、例えば、Houben-Weyl, Methoden der organischen Chemie, 14/1巻(Georg-Thieme-Verlag, Stuttgart, 1961)第392〜406頁及びCB. Bucknall, "Toughened Plastics"(Applied Science Publishers, London, 1977)によるモノグラフィに記載される。
以下、このようなエラストマーの若干の好ましい種類を挙げる。
このようなエラストマーの好ましい種類は、いわゆるエチレン−プロピレン(EPM)又はエチレン−プロピレン−ジエン(EPDM)ゴムである。
EPMゴムは一般的に、実質的に二重結合をもはや有しないのに対して、EPDMゴムは二重結合1〜20個/炭素原子100個を有していてよい。
EPDMゴム用のジエンモノマーとして、例えば、共役ジエン、例えばイソプレン及びブタジエン、炭素原子5〜25個を有する非共役ジエン、例えばペンタ−1,4−ジエン、ヘキサ−1,4−ジエン、ヘキサ−1,5−ジエン、2,5−ジメチルヘキサ−1,5−ジエン及びオクタ−1,4−ジエン、環状ジエン、例えばシクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、シクロオクタジエン及びジシクロペンタジエン並びにアルケニルノルボルネン、例えば5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−ブチリデン−2−ノルボルネン、2−メタリル−5−ノルボルネン、2−イソプロペニル−5−ノルボルネン及びトリシクロジエン、例えば3−メチル−トリシクロ(5.2.1.0.2.6)−3,8−デカジエン又はそれらの混合物を挙げることができる。好ましいのは、ヘキサ−1,5−ジエン、5−エチリデン−ノルボルネン及びジシクロペンタジエンである。EPDMゴムのジエン含量は、ゴムの全質量を基準として、好ましくは0.5〜50質量%、特に1〜8質量%である。
EPMゴム又はEPDMゴムは、好ましくは反応性カルボン酸又はこの誘導体でグラフトされていてもよい。この場合には、例えばアクリル酸、メタクリル酸及びこの誘導体、例えばグリシジル(メタ)アクリラート、並びに無水マレイン酸が挙げられる。
好ましいゴムの更なる一群は、エチレンと、アクリル酸及び/又はメタクリル酸及び/又はこれらの酸のエステルとのコポリマーである。付加的に、ゴムは、まだなおジカルボン酸、例えばマレイン酸及びフマル酸又はこれらの酸の誘導体、例えばエステル及び無水物、及び/又はエポキシ基含有モノマーを含有していてよい。前記のジカルボン酸誘導体又はエポキシ基含有モノマーは、好ましくは一般式I又はII又はIII又はIVのジカルボン酸基含有モノマー又はエポキシ基含有モノマーをモノマー混合物に添加することによってゴム中に組み入れられる
Figure 0005656865
[式中、R1〜R9は、水素又は1〜6個のC原子を有するアルキル基を表わし、mは、0〜20の整数であり、gは、0〜10の整数であり、pは、0〜5の整数である]。
好ましくは、基R1〜R9は水素を表し、その際にmは0又は1を表し、かつgは1を表す。相応する化合物は、マレイン酸、フマル酸、無水マレイン酸、アリルグリシジルエーテル及びビニルグリシジルエーテルである。
式I、II及びIVの好ましい化合物は、マレイン酸、無水マレイン酸及びアクリル酸及び/又はメタクリル酸のエポキシ基含有エステル、例えばグリシジルアクリラート、グリシジルメタクリラート及び第三級アルコールとのエステル、例えば第三級ブチルアクリラートである。後者は確かに遊離カルボキシル基を有しないが、しかしそれらの挙動において遊離酸に近く、故に潜在性カルボキシル基を有するモノマーと称される。
好ましくは、コポリマーは、エチレン50〜98質量%、エポキシ基含有モノマー及び/又はメタクリル酸及び/又は酸無水物基含有モノマー0.1〜20質量%並びに(メタ)アクリル酸エステルの残りの量からなる。
特に好ましくは、コポリマーは次のものから構成される
50〜98質量%、特に55〜95質量%のエチレン、
0.1〜40質量%、特に0.3〜30質量%のグリシジルアクリラート及び/又はグリシジルメタクリラート、(メタ)アクリル酸及び/又は無水マレイン酸、及び
1〜45質量%、特に5〜40質量%のn−ブチルアクリラート及び/又は2−エチルヘキシルアクリラート。
アクリル酸及び/又はメタクリル酸の更なる好ましいエステルは、メチル−、エチル−、プロピル−及びi−又はt−ブチルエステルである。
この他に、ビニルエステル及びビニルエーテルもコモノマーとして使用可能である。
前記エチレンコポリマーは、それ自体として知られた方法によって、好ましくは高圧及び高められた温度下でのランダム共重合によって、製造されることができる。相応する方法は一般的に知られている。
また、好ましいエラストマーは、乳化重合体であり、この乳化重合体の製造は、例えばBlackleyのモノグラフィ"Emulsion Polymerization"中に記載されている。使用可能な乳化剤及び触媒はそれ自体として知られている。
原則的に、均質に形成されたエラストマーが使用されてもよいし、シェル構造を有するエラストマーが使用されてもよい。シェル状の構造は、個々のモノマーの添加順序によって定められ、このポリマーの形態もこの添加順序によって影響を及ぼされる。
この場合、エラストマーのゴム部分を製造するためのモノマーとしての代替物としてだけ、アクリラート、例えばn−ブチルアクリラート及び2−エチルヘキシルアクリラート、相応するメタクリラート、ブタジエン及びイソプレン並びにこれらの混合物が挙げられる。前記モノマーは、更なるモノマー、例えばスチレン、アクリルニトリル、ビニルエーテル及び更なるアクリラート又はメタクリラート、例えばメチルメタクリラート、メチルアクリラート、エチルアクリラート及びプロピルアクリラートと共重合されてよい。
エラストマーの軟質相又はゴム相(0℃未満のガラス転移温度を有する)は、コア、外側被覆又は中間のシェル(2つより多いシェル構造を有するエラストマーの場合)であることができ;多シェルエラストマーの場合には、複数のシェルがゴム相からなっていてもよい。
ゴム相の他に、まだなお1つ以上の硬質成分(20℃を上廻るガラス転移温度を有する)がエラストマーの構造に関与する場合には、このエラストマーは一般的には、主要モノマーとしてのスチレン、アクリルニトリル、メタクリルニトリル、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステル、例えばメチルアクリラート、エチルアクリラート及びメチルメタクリラートを重合させることによって製造される。それと共に、この場合には、より少ない含量の他のコモノマーが使用されてもよい。
幾つかの場合に、表面上に反応性基を有するエマルションポリマーを使用することが好ましいことが分かっている。この種の基は、例えばエポキシ基、カルボキシル基、潜在性カルボキシル基、アミノ基又はアミド基並びに一般式
Figure 0005656865
で示されるモノマーを共用することによって導入されてよい官能基であり、
式中、置換基は、次の意味を有することができる:
10は、水素又はC1〜C4−アルキル基を表し、
11は、水素、C1〜C8−アルキル基又はアリール基、特にフェニルを表し、
12は、水素、C1〜C10−アルキル−、C6〜C12−アリール基、又は−OR13
13は、C1〜C8−アルキル−又はC6〜C12−アリール基を表し、前記基は場合によっては、O−又はN−含有基により置換されていてよい、
Xは、化学結合、C1〜C10−アルキレン基又はC6〜C12−アリーレン基又は
Figure 0005656865
Yは、O−Z又はNH−Zを表し、そして
Zは、C1〜C10−アルキレン−又はC6〜C12−アリーレン基を表す。
また、欧州特許出願公開第208187号に記載されているグラフトモノマーは、表面への反応基の導入に適している。
他の例としては、更にアクリルアミド、メタクリルアミド及びアクリル酸又はメタクリル酸の置換されたエステル、例えば(N−t−ブチルアミノ)−エチルメタクリレート、(N,N−ジメチルアミノ)エチルアクリレート、(N,N−ジメチルアミノ)−メチルアクリレート及び(N,N−ジエチルアミノ)エチルアクリレートが挙げられる。
さらに、ゴム相の粒子は、架橋されていてもよい。架橋剤として作用するモノマーは、例えば、ブタ−1,3−ジエン、ジビニルベンゼン、ジアリルフタラート及びジヒドロジシクロペンタジエニルアクリラート並びに欧州特許出願公開(EP−A)第50265号に記載された化合物である。
さらに、いわゆるグラフト架橋性モノマー(graft-linking monomers)、即ち重合の際に異なる速度で反応する、2つ以上の重合可能な二重結合を有するモノマーが使用されてもよい。好ましくは、少なくとも1つの反応基が残りのモノマーとほぼ同じ速度で重合し、一方で、他の反応基(又は複数の反応基)が例えば明らかによりいっそうゆっくりと重合する化合物が使用される。異なる重合速度は、ゴム中に特定割合の不飽和二重結合を必然的に伴う。引き続き、このようなゴム上に更なる相がグラフトされる場合には、ゴム中に存在する二重結合は、少なくとも部分的にグラフトモノマーと、化学結合の形成下に反応し、即ちグラフトされた相は、少なくとも部分的に化学結合を介してグラフト主鎖と結合している。
そのようなグラフト架橋性モノマーの例は、アリル基含有モノマー、特にエチレン系不飽和カルボン酸のアリルエステル、例えばアリルアクリラート、アリルメタクリラート、ジアリルマレアート、ジアリルフマラート、ジアリルイタコナート又はこれらのジカルボン酸の相応するモノアリル化合物である。この他に、多数の更なる適したグラフト架橋性モノマーが存在し;この場合、詳細については、例えば米国特許(US−PS)第4148846号を参照されたい。
一般的に、耐衝撃性改良性ポリマー中のこれらの架橋性モノマーの割合は、耐衝撃性改良性ポリマーを基準として、5質量%まで、好ましくは3質量%以下である。
以下に、好ましい幾つかのエマルションポリマーを挙げることができる。この場合には、最初に1つのコア及び少なくとも1つの外側シェルを有するグラフトポリマーを挙げることができ、このグラフトポリマーは、次の構造を有する:
Figure 0005656865
多シェル状構造を有するグラフトポリマーの代わりに、ブタ−1,3−ジエン、イソプレン及びn−ブチルアクリラート又はこれらのコポリマーからなる均質な、即ち1つのシェルを有するエラストマーが使用されてもよい。また、前記生成物は、架橋性モノマー又は反応基を有するモノマーを併用することによって製造されてよい。
好ましい乳化重合体の例は、n−ブチルアクリラート/(メタ)アクリル酸コポリマー、n−ブチルアクリラート/グリシジルアクリラートコポリマー又はn−ブチルアクリラート/グリシジルメタクリラートコポリマー、n−ブチルアクリラートからなるか又はブタジエンをベースとする内側のコアと、前記コポリマー及びエチレンと反応基を供給するコモノマーとのコポリマーからなる外側被覆とを有するグラフトポリマーである。
この記載されたエラストマーは、別の常用の方法により、例えば懸濁重合によって製造されてもよい。
ドイツ連邦共和国特許出願公開第3725576号、欧州特許出願公開第235690号、ドイツ連邦共和国特許出願公開第3800603号及び欧州特許出願公開第319290号に記載されているようなシリコーンゴムは、同様に好ましい。
もちろん、前記のゴムタイプの混合物も使用されることができる。
本発明による熱可塑性成形材料は、成分D)として常用の加工助剤、例えば安定剤、酸化遅延剤、熱分解に抗する剤、紫外光による分解に抗する剤、滑剤及び離型剤、着色剤、例えば染料及び顔料、核形成剤、可塑剤、難燃剤等を含有してよい。
酸化遅延剤及び熱安定剤のための例としては、熱可塑性成形材料の質量に対して1質量%までの濃度での立体障害フェノール及び/又はホスフィット及びアミン(例えばTAD)、ヒドロキノン、芳香族2級アミン、例えばジフェニルアミン、前記グループの種々の置換された代表例及びこれらの混合物が挙げられる。
一般に成形材料に対して2質量%までの量で使用されるUV安定剤としては、種々の置換されたレゾルシン、サリチレート、ベンゾトリアゾール及びベンゾフェノンが挙げられる。
無機顔料、例えば二酸化チタン、ウルトラマリンブルー、酸化鉄及びカーボンブラック、さらに有機顔料、例えばフタロシアニン、キナクリドン、ペリレン並びに染料、例えばアントラキノンは、着色剤として添加されてよい。
核形成剤としては、ナトリウムフェニルホスフィナート、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素並びに好ましくはタルクが使用されてよい。
本発明による熱可塑性成形材料は、自体公知の方法により製造されてよく、前記方法においては、出発成分は通常の混合装置、例えばスクリュー押出機、ブラベンダーミル又はバンバリーミル中で混合され、引き続き押出される。この押出後、この押出物は冷却され、かつ破砕されてよい。また、個々の成分は前混合されてもよく、次に残りの出発材料は、個々に及び/又は同様に混合されて添加されてよい。混合温度は、通常は、230〜320℃である。
更なる好ましい作業形式により、成分B)〜C)並びに場合によってはD)はプレポリマーと混合され、調製(konfektionieren)され、かつ造粒されてよい。得られた顆粒は、引き続き、固相で不活性ガス下で連続的又は非連続的に成分A)の融点未満の温度で所望の粘度になるまで縮合される。
本発明による熱可塑性成形材料は、同時の良好な機械的性質での良好な加工性、並びに、著しく改善された結合接合部強度及び熱安定性により優れている。
本発明による熱可塑性成形材料は、全ての種類の繊維、シート及び成形体の製造に適している。以下に、幾つかの例を挙げる:シリンダヘッドカバー、オートバイカバー、吸気管、給気冷却器キャップ、プラグコネクタ、ギヤーホイール、冷却ファンホイール、冷却水タンク。
E/E領域において、流動性が改善されたポリアミドを用いて、コネクタ、コネクタ部材、プラグコネクタ、ワイヤハーネスコンポーネント、スイッチ支持部、スイッチ支持部コンポーネント、三次元射出成形スイッチ支持部、電気接続エレメント、メカトロニクスコンポーネントを製造できる。
自動車室内では、ダッシュボード、ステアリングコラムスイッチ、シート部、ヘッドレスト、センタコンソール、ギヤコンポーネント及びドアモジュールのために使用することができ、自動車室外では、ドアノブ、外部ミラーコンポーネント、ワイパーコンポーネント、ワイパー保護ケーシング、装飾グリル(Ziergitter)、ルーフレール、サンルーフフレーム(Schiebendachrahmen)、エンジンカバー、シリンダヘッドカバー、吸気管(特に吸気マニホルド)、ワイパー並びにボディ外側部のために使用することができる。
台所領域及び家庭領域のために、流動性が改善されたポリアミドは、台所用品のコンポーネント、例えばフライ器(Frituse)、アイロン、ボタンの製造のため、並びに園芸−余暇領域では、例えば灌漑システム又は園芸用品のためのコンポーネント及びドアノブの製造のために使用することができる。
実施例
以下の成分を使用する:
成分A/1
96質量%の硫酸中の0.5質量%の溶液中で25℃でISO307に従った測定した粘度数VZ148ml/gを有するポリアミド6(ポリカプロラクタム)(BASF SEのUltramid(登録商標) A27が使用された)。
成分A/2
VZ176ml/gを有するPA6/66(80:20)(Ultramid(登録商標) C31 -01)
成分B)ポリエチレンイミン
Figure 0005656865
Lupasol(登録商標)=BASF SEの登録商標
第1級/第2級/第3級アミンの比を、13C−NMR分光学を用いて測定した。
成分C)
Ciba Spezialitaetenchemie GmbHのShelfplus 02 2400(ポリエチレン中20%のFe−粉末−バッチ、d50=30μm)。
成分D/1
ガラス繊維
成分D/2
モンタン酸カルシウム
成分D/3
比1:4でのCuI/KI(PA6中20%のバッチ)
成分D/4
ニグロシンを有する、40%のPA6マスターバッチ
成分D/5
0.75質量%、MSAでグラフトされた、エチレン−プロピレン−コポリマー(MFR:(2.16kg/230℃)、3g/10分 ASTM D1238)。
この成形材料をZSK30で10kg/hの流量及び約260℃の表面温度プロファイルで製造した。
以下の測定を実施した:
ISO527に応じた引張試験、機械的な特性値、強制循環空気炉(Umluftofen)中での160〜210℃での熱貯蔵前及び後
VZ:c=5g/l、96%の硫酸中、ISO307による。
MVR:275℃、5kg、4分間、ISO1133
流れスパイラル(Fliessspiral):280℃/70℃、1000bar、2分間。
この衝撃強さak(ノッチ無し)を、23℃でISO179−2/1eUに応じて測定した。
この成形材料の組成及び測定結果は、第1表〜第4表から取り出すことができる。
Figure 0005656865
Figure 0005656865
Figure 0005656865
Figure 0005656865

Claims (9)

  1. A)ポリアミド10〜99.94質量%、
    B)第1級、第2級、第3級のアミノ基の比1/0.80.5〜1/1.2/0.8を有するポリエチレンイミンホモポリマー又は−コポリマー0.05〜5質量%、
    C)鉄粉末0.01〜20質量%、
    D)更なる添加剤0〜70質量%
    を含み、
    このA〜Dの質量%の合計が100%である、
    熱可塑性成形材料。
  2. 成分D1)として、繊維形状又は粒子形状の添加剤1〜45質量%を含む、請求項1記載の熱可塑性成形材料。
  3. 成分D2)として、潤滑剤0.05〜3質量%を含む、請求項1又は2記載の熱可塑性成形材料。
  4. 成分D3)として、銅含有安定剤又は立体障害フェノール又はその混合物0.05〜3質量%を含む、請求項1から3のいずれか1項記載の熱可塑性成形材料。
  5. 成分D4)として、ニグロシン0.05〜10質量%を含む、請求項1から4のいずれか1項記載の熱可塑性成形材料。
  6. 成分A)が、ポリアミド66又はポリアミド66と他のポリアミドとの混合物から構成されている、請求項1から5のいずれか1項記載の熱可塑性成形材料。
  7. (ASTM D1921−89、方法Aにより)成分C)の平均粒径d50が最大450μmである、請求項1から6のいずれか1項記載の熱可塑性成形材料。
  8. 全ての種類の繊維、シート及び成形体の製造のための請求項1から7のいずれか1項記載の熱可塑性成形材料の使用。
  9. 請求項1から7のいずれか1項記載の熱可塑性成形材料から得られる、全ての種類の繊維、シート及び成形体。
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