JP5656055B2 - 光学素子の製造方法、光学素子用露光装置、光学素子、照明光学装置、表示装置、および電子機器 - Google Patents

光学素子の製造方法、光学素子用露光装置、光学素子、照明光学装置、表示装置、および電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、透過光の射出方向の範囲が制限されるマイクロルーバと呼ばれる光学素子の製造方法、光学素子の製造に使用される露光装置、光学素子、光学素子を用いた液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)、プラズマディスプレイに代表される表示装置、照明光学装置、及び電子機器に関するものである。
液晶表示装置は、従来より、携帯電話機、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、ATM(Automatic Teller Machine)、パーソナルコンピュータなど、種々の情報処理装置の表示装置として用いられており、最近では、可視範囲の広い液晶表示装置が実用化されている。
この種の液晶表示装置は、近時におけるディスプレイの大型化及び多目的化に伴い、様々な配光特性が要求されるようになってきている。特に、情報漏洩の観点から他人に覗き込まれないように可視範囲を制限したい要求や不必要な方向には光を出射しない要求が高まってきている。この要求に応えるものとして、ディスプレイにマイクロルーバを付加し、可視範囲(或いは、出射範囲)を制限したディスプレイが提案され、一部実用化されている。
大型ディスプレイにマイクロルーバを適用する場合において、観察者が大型ディスプレイのほぼ中央部分に対応する位置から大型ディスプレイを観察すると、大型ディスプレイの中央部分は明るく表示されて画像を認識することができる。
一方、大型ディスプレイの周辺部は、一般に暗く表示されてしまい、画像の認識が困難となっている。その結果、観察者は大型ディスプレイに表示されている画像全体を良好に認識することができない場合が生じる。
これは、図20の断面構造に示すように、ディスプレイ200の前面に設けられたマイクロルーバ201の光吸収層201aがディスプレイ200の面に対してほぼ垂直方向に向けて形成されていることが原因である。
この図20の場合、光吸収層の高さが、例えば120〔μm〕で幅が10〔μm〕、ピッチが50〔μm〕のマイクロルーバでは、視野角が±18°となるが、このマイクロルーバをディスプレイ前面に付加して画面から60〔cm〕離れて見た場合、ディスプレイサイズが対角26インチ(縦横比3:4)以上では、ディスプレイ両端での画角が±24°以上になることが知られおり、これがため、画像が視認できなくなるという不都合が生じ
る。
かかる現象を回避するためには、観察者がディスプレイ両端を見る場合でも、光吸収層が観察者の視認を阻害しないように画面中央の向きに傾斜している必要があり、上述した対角26インチ(縦横比3:4)のディスプレイを画面から60〔cm〕離れて見る際に、ディスプレイ両端をディスプレイ中央と同等の明るさで視認するには、24°の傾斜角が必要となる。
上記した所定の配光特性を有するマイクロルーバの製法が特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示されているマイクロルーバの場合、まず、透明感光性樹脂上にマスクを配置し、マスク越しに露光光を照射して透明感光性樹脂をパターニングすることで透明層を形成する。
そして、この際の露光光は、点光源からの拡散光もしくはフレネルレンズによって屈折させた光を使用することで、マスク面に対して斜め方向に入射する。その後、透明層の間に黒色硬化性樹脂を充填することで光吸収層を形成する。そして、これらの工程を経ることで、光が所定の位置に収束する配光特性のマイクロルーバが得られる。
又、特許文献2には、基板上にアルミニウム製の遮光パターンと光吸収層の積層パターン、及びこの積層パターン間に透明層が形成されたマイクロルーバの構造が開示されている。この特許文献2に記載されたマイクロルーバは、特許文献3及び特許文献4で開示されているように、透明基板表面に遮光パターンを形成した後に透明基板上に透明感光性樹脂を形成し、次に、透明基板の裏側から光を照射して露光し、その後、透明感光性樹脂を現像して、透明基板上に透明層を形成することで形成できる。
特開2008−116913(光学素子の製法) 特開2007−334279(光線方向制御素子の製法) 特開2005−343115(レジストパターン作成方法) 特開平02−247647(マスクの製法)
しかしながら、特許文献1の開示された光学素子の製法技術にあっては、点光源からマスク面に対して斜め方向に入射する露光光を使って透明感光性樹脂をパターニングして透明層を形成する場合、基板中心以外では全て傾斜したパターンになってしまい、それ以外の色々なバリエーションの形状、例えば基板中心以外に傾斜していない透明層があるようなパターンを形成することは困難である。
かかる困難性は特許文献2乃至特許文献4のように、予め透明基板上に形成された遮光パターンを利用して透明感光性樹脂を露光する場合でも同様である。
また、上記特許文献1の上記した開示技術では、透明感光性樹脂を塗布した領域のエッジ部に生じるエッジビードや塗布領域内での膜厚ばらつきに起因した表面平坦度の低下、及び透明感光性樹脂が形成された基板表面のうねりにより、マスク上の遮光パターンと透明感光性樹脂を完全に密着させることは不可能であり、その結果生じるギャップによって解像度の低下およびパターンのばらつきが発生し、歩留まりが低下しコストアップを派生するという不都合が生じる。
更に、上記特許文献1に記載の技術では、入射光をフレネルレンズによって斜め方向に屈折させてこれを露光光として使用して透明層を形成する構成となっているが、屈折光の形成が複雑なフレネルレンズの形状に依存するため、フレネルレンズの形状不具合によっては歩留まり低下が生じ易く生産性が悪くなり、同時にコストアップを派生するという不都合が生じる。
〔発明の目的〕
本発明は、上述した不都合を改善し、需要に応じて種々のバリエーションの形状を容易に形成可能とすると共にフレネルレンズ等の複雑な部品を使うことなしにその高機能化と歩留まり向上およびコストダウンの実現を可能とした光学素子の製造方法、その製造方法を組み込んだ光学素子用露光装置、この露光装置で製造された光学素子を、更にはこの光学素子を装備した照明光学装置、表示装置および電子機器を、提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するため、本発明にかかる光学素子の製造方法は、透明基板上に透明感光性樹脂を積層し(透明感光樹脂積層工程)、この透明感光性樹脂が積層された透明基板の少なくとも一部を湾曲させてこれを保持し(基板湾曲保持工程)、この透明基板の少なくとも一部を湾曲させた状態で、前記透明感光性樹脂に向けて平行光から成る露光光を照射して前記透明感光性樹脂をパターニングすると共にこれにより透明層を形成し(透明層形成工程)、前記湾曲させた状態の透明基板を元の平坦面の状態に設置し(透明基板平坦設置工程)、前記パターニングにより形成された前記透明層の相互間に位置する空間部分に黒色硬化性樹脂を充填してこれを光吸収層とし(光吸収層形成工程)、かかる工程を順次実行することを特徴とする。
又、上記目的を達成するため、本発明にかかる光学素子用露光装置は、露光光を透過させ得る材質で形成され外面に透明感光性樹脂が積層された透明基板を載置するためのステージ面を有するステージ部と、このステージ部の内面側に前記ステージ面の露光領域を除いた全面を対象として施設された内面遮光構造部と、前記透明基板上の透明感光性樹脂部分に予め設定された露光位置特定用としてのアライメントマークに対応して前記ステージ面の上部に所定間隔を隔てて配置された位置合わせ用の位置検出センサと、前記透明基板が前記ステージ表面上の前記露光位置に載置され前記位置検出センサによって前記透明感光性樹脂上のアライメントマークが検出された場合に作動し前記ステージの内部から前記透明基板に向けて一定時間露光光を照射する露光光照射手段とを備え、前記ステージ部の前記ステージ面の少なくとも一部を、凸状の湾曲した状態の表面構造としたことを特徴とする。
ここで、光学素子用露光装置における上述した前記ステージ面における凸状湾曲状態の表面構造については、これを凹状湾曲状態の表面構造としてもよい。
又、上記目的を達成するため、本発明にかかる光学素子は、透明基板上に透明層と光吸収層とを平面内で交互に有し前記透明層および前記光吸収層の各中心線部分の傾斜が、前記透明基板の中央領域では前記透明基板の面に対して直立した状態に設定され、この中央領域を取り巻く周囲領域の少なくとも一部が、前記中央領域に向けて傾斜した状態に設定されていることを特徴とする。
ここで、上記中央領域を取り巻く周囲領域の少なくとも一部については、それぞれ外側(前記中央領域とは反対側)に向けて傾斜した状態に設定してもよい。この場合、実際に装備に際しては、上記した光学素子と同等の機能を発揮し得るように表裏反転して装備される。
更に、上記目的を達成するため、本発明にかかる照明光学装置は、前述した光学素子と、この光学素子の背面に設けた面状光源とを有する構成としたことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明にかかる表示装置は、画素が規則的に配置された表示パネルと、この表示パネルに組み込まれた前述した光学素子と、この光学素子を介して前記表示パネルを照明する面状光源とを設けたことを特徴とする。
更に、上記目的を達成するため、本発明にかかる表示装置は、画素が規則的に配置された表示パネルと、この表示パネルに組み込まれた前記光学素子と、前記表示パネルを照明するための面状光源とを設け、前記面状光源からの光を前記光学素子を介して入射すると共に、この入射光をそのまま通過出射する透明状態と当該入射光を散乱し拡散光として出射する散乱状態とを切替設定する透過散乱切替素子を装備し、この透過散乱切替素子から出射した光を前記表示パネルに照射する構成としたことを特徴とする。
本発明は以上のように構成したので、これによると、光学素子の透明層の傾きを平行光の露光光を用いて当該光学素子の任意の場所に複雑な光学系を用いることなく自在に設定することができ、これがため、種々のバリエーションの配光特性を容易に実現可能となり、透明感光性樹脂の塗布領域エッジ部に生じるエッジビードや塗布領域内での膜厚ばらつきに起因した表面平坦度の低下による解像度の低下やパターンばらつきの発生をみることなく当該光学素子を製造することが可能となり、これにより光学素子の高機能化と歩留まり向上及びコストダウンを実現することができるという優れた光学素子の製造方法、光学素子用露光装置、光学素子、照明光学装置、および表示装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態における光学素子(マイクロルーバ)の製造方法により製造されるマイクロルーバを示す図で、図1(A)は概略断面図、図1(B)はマイクロルーバの金属製遮光パターンによる光のリサイクル効果の状態を示す説明図である。 図1にかかるマイクロルーバの透過層の形状による配光特性の違いを示す説明図で、図2(A)は透明層が台形の場合を示し、図2(B)は透明層が四角形の場合を示す。 図1におけるマイクロルーバの透明層と光吸収層から成る遮光パターンの平面パターン図を示す説明図である。 図1に開示したマイクロルーバを用いた場合のバックライトからの透過光の配光特性を示す説明図である。 図1に開示したマイクロルーバの製造方法の手順を示す説明図である。 図1にかかるマイクロルーバの製造工程時に生じる現像後のリンス液蒸発の状態と透明層の形状変化の状態とを示す図で、図6(A)は比較例であって透明層が四角形状の場合を示す説明図、図6(C)は透明層が台形状の場合を示す説明図である。 通常の手法(ホトリソグラフィ法)による露光方法にてパターン解像を実行した場合の比較説明図で、図7(A)は露光量が台形と成る場合の例を示す説明図、図7(B)は露光量が四角形と成る場合の例を示す説明図である。 本発明の第2実施形態におけるマイクロルーバの製造方法および当該製造方法により製造されるマイクロルーバの概略構造を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態におけるマイクロルーバの製造方法の概念を示す説明図で、図9(A)はその斜視図、図9(B)は平面図である。 図9に示す第3実施形態のマイクロルーバの具体的な製法手順を示す説明図である。 本発明の第4実施形態におけるマイクロルーバの製造用の露光装置を示す図で、図11(A)はロールツーロールによる連続的な製法の状態を示す説明図、図11(B)は図11(A)の概略平面図である。 図11の第4実施形態におけるマイクロルーバの製造工程に用いられるロール状透明基板の遮光パターンを示す図で、図12(A)は同一の遮光パターンが基板の長手方向に繰り返し掲載された場合を示す説明図、図12(B)は異なる遮光パターンが基板の長手方向に繰り返し掲載された場合を示す説明図、図12(C)は基板の幅方向に複数の遮光パターンが並んで成る一のグループが基板の長手方向に繰り返し掲載された場合を示す説明図である。 図11の第4実施形態におけるマイクロルーバの製造用の露光装置の他の例を示す図で、図13(A)はマイクロルーバの中央領域を平坦に設定して露光処理する場合の露光装置の例を示す説明図、図13(B)はマイクロルーバの中央領域を凹状に設定して露光する場合の露光装置の例を示す説明図である。 本発明の第5実施形態におけるマイクロルーバの製造方法および当該製造方法により製造されるマイクロルーバの概略構造を示す断面図である。 本発明の第6実施形態におけるマイクロルーバの製造方法および当該製造方法により製造されるマイクロルーバの概略構造を示す断面図である。 本発明にかかるマイクロルーバを表示画面に搭載した場合の表示装置の一例を示す断面図である。 本発明にかかるマイクロルーバを内部に搭載した場合の表示装置の一例を示す断面図である。 本発明にかかるマイクロルーバを搭載して成る透過散乱切替素子を装備した表示装置用照明光学装置の一例を示す断面図である。 本発明にかかるマイクロルーバを内部に搭載すると共に透過散乱切替素子を装備して成る表示装置の一例を示す断面図である。 関連技術における大型ディスプレイに用いられているマイクロルーバの一例を示す断面の模式図である。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の光学素子およびその製造方法にかかる第1実施形態を、図1乃至図7に基づいて説明する。
最初に、本発明にかかる光学素子の基本的な構成を説明し、その後に具体的内容を説明する。
図1(A)は、本発明の一実施形態におけるマイクロルーバ(光学素子)の製造方法に基づいて製造されたマイクロルーバ(光学素子)1の厚み方向の断面形状を示す概略断面図である。
この図1(A)において、透明基板5上の同一平面内にマトリクス状に配置された透明層4と当該各透明層4を区画するパターン状の光吸収層3とを有すると共に、前記光吸収層3部分が黒色硬化性樹脂12と遮光パターン2の二層により構成されている。この内、透明層4と光吸収層3との境界面が、上記透明基板5の中央領域では当該透明基板5の面に対して90°の直立状態に設定され、この中央領域を取り巻く周囲領域の少なくとも一部は、前記中央領域に向けて傾斜した状態に設定されている。
そして、上記透明層4と光吸収層3との境界面の前記透明基板5の平面に対する傾斜角度は、光学素子中央領域よりも周辺部に行くに従い大きく設定されている。
これにより、透明基板5の中央領域に視点を置くと、周囲からの透過光も中央領域からの透過光と同等の明るさを確保することが可能となる。
ここで、前記透明層4の断面形状は、その先端の幅が基端側である前記透明基板5の面側における幅よりも狭く設定されている。また、上記透明層4と光吸収層3とによって形成される複数の前記境界面同士は、互いに平行関係にないものを含む構成としてもよい。
これを更に詳細に説明する。
図1(A)において、マイクロルーバ(光学素子)1は上述したように透明基板5を有している。この透明基板5は、ポリマー樹脂からなり、素材は、PET(Poly Ethylene Terephthalate)製、もしくはPC(Poly Carbonate)製が用いられている。この透明基板5の一方の面には、所定の遮光パターン2が形成されている。この遮光パターン2は、本第1実施形態では、その構成材料としてアルミ等の金属材料を試用しているが、黒色樹脂で構成してもよい。遮光パターン2の形成領域の大きさは、本第1実施形態にあっては対角26インチ(縦横比3:4)のものが使用されている。
図1(B)に、アルミ等の金属材料で遮光パターン2を構成する場合の一例を示す。この図1(B)の場合は、バックライトからの光が金属面で反射し、反射した光が更に光源側で反射して再度マイクロルーバ1に入射するので、遮光パターン2で光が反射しない場合と比べて明るくなるという光のリサイクル効果が得られる。
透明基板5の図1(A)における遮光パターン2上には光吸収層3が形成されており、各光吸収層3の相互間には透明層4が設けられている。このため、この各光吸収層3と透明層4とは透明基板5上に規則正しく併存した状態に設定されている。
又、上記透明層4及び光吸収層3の図1(A)における上面(表面上)には、透明基板6が取り付けている。
ここで、透明層4は、その形状としては、高さ(厚さ)は30〔μm〕〜300〔μm〕の範囲のものが妥当であり、本第1実施形態では120〔μm〕のものが使用されている。この透明層4の幅は、透明基板5の表面で5〔μm〕〜150〔μm〕の範囲が妥当であり、本第1実施形態では40〔μm〕に設定されている。又、光吸収層3の幅は透明基板5の表面で1〔μm〕〜30〔μm〕の範囲が妥当であり、本第1実施形態では10〔μm〕に設定されている。
また、上記透明層4の先端側(図1(A)における上面側)の形状は透明基板5側よりも10〔μm〕程度狭くなっている。一方、光吸収層3の先端側の形状は、透明層4が狭くなっている分広くなっている。図2(A)(B)に示すように、透明層4の膜厚tが同じ場合は、先端形状が狭くなっているほうが配光特性は向上し、光吸収層3は先端形状が広くなっているほうが出射側の光吸収層が厚くなるので、光漏れ等が発生し難く遮光性能は向上する。
また、透明層4と光吸収層3とは、図1(A)に示すように、それぞれ透明基板5の中央領域部分では、透明基板5の表面との角度θが約90°(直立した状態)で透明基板5の表面に対してほぼ垂直方向に立ったパターンとして形成される。これに対して、基板周辺部分(中央領域から離れる方向)に向かうにつれて角度θが小さくなり、遮光パターン形成領域の最も外側では透明基板5の表面に対して66°の角度で前述した中央領域に向けて傾斜したパターンになる。
ここで、図1(A)に示す例では、透明層4と光吸収層3は、その断面が図1(A)の左右方向に交互に配置されている。実際には、この透明層4と光吸収層3は、図3に示すような格子状などの所定の平面パターンを有するように形成されている。
このマイクロルーバ1は、前述した透明基板5の透明層4と光吸収層3が形成されたのとは反対側の面(図1(A)中で下側の面)に光を入射させて用いるように意図されていて、基板中心部分での基板正面からの可視角度は基板表面の法線に対して約±16°に設定されている。
次に、本第1実施形態のマイクロルーバ1を用いた場合における、バックライトからの透過光の配光特性について説明する。その概念図を図4に示す。
まず、マイクロルーバ1は、バックライト10の前面(図4中で右側)に配置されている。バックライト10から出射され上記マイクロルーバ1を透過した透過光PLは、観察者100に収束する。
この場合、本第1実施形態で、例えばこれを、対角26インチ(縦横比3:4)の大型ディスプレイに本第1実施形態のマイクロルーバ1を適用したとすると、観察者100が画面から60〔cm〕離れた場合では、前述した透明層4と光吸収層3の傾き66°を基準にして概算すると、ディスプレイの中央部分のみならずディスプレイの周辺部分の画像も鮮明に観察することが可能となる。
(製法の説明)
次に、上記第1実施形態における光学素子であるマイクロルーバ1の製法の一例を図5に基づいて説明する。
最初に、光学素子の製造方法の基本的な実行手順を説明し、その後に具体的に説明する。
まず、基本的な手順として、表面に遮光パターン2を形成する工程である図5(a)と、透明基板5上に透明感光性樹脂層7を積層する図5(b)の透明感光樹脂積層工程と、この透明感光性樹脂層7が積層された透明基板5の(少なくとも一部又は)全体を湾曲させて保持する基板湾曲保持工程と、この透明基板5の(少なくとも一部又は)全体(全部)を湾曲させた状態で、前記透明基板5の側から当該透明基板5を介して前記透明感光性樹脂層7に平行光から成る露光光を照射し、これによって、透明感光性樹脂層7をパターニングし、透明層4を形成する図5(c)、図5(d)の透明層形成工程とを有する。
ここで、透明基板5の湾曲は、例えばその端部領域の一部(少なくとも一部)若しくは、透明基板5の中央領域を除く周囲全体であっても良い。
更に、上記湾曲させた状態の透明基板5を再反転して元の平坦面の状態(図5(b)と同じ向き)に設置する図5(e)の透明基板平坦設置工程と、前記パターニングにより形成された透明層4の相互間に位置する前記遮光パターン2の部分に形成された空間部分に、黒色硬化性樹脂12を充填しこれを光吸収層3とする(図5(f)の光吸収層形成工程とを備え、これらを順次実行するように構成されている。続いて、光吸収層3および透明層4の上面(透明基板5とは反対側の面)に、前述した透明基板5と同等の透明基板6を積層してマイクロルーバ(光学素子)1が完成する。
ここで、図5(b)の基板湾曲保持工程では、前述したように、透明基板5の周囲の一部(又は全部)の面を対象として湾曲面を設定してもよい。この場合、上記湾曲状態の湾曲面は、その曲面が透明基板5の面から立ち上がった円弧の連続体である点に特徴を有する。
以下、これを更に詳述する。
図5の(a)(b)に示すように、まず、遮光パターン2が形成された透明基板5上に透明感光性樹脂層7を積層し、これによって光学素子本体1Aを形成する(ステップS101,S102)。この遮光パターン2形成領域の大きさについては、ここでは対角26インチ(縦横比3:4)とする。
この透明感光性樹脂層7の積層方法としては、例えば、スリットダイコータ、ワイヤコータ、アプリケータ、ドライフィルム転写、或いはスプレイ塗布などの成膜方法が用いられる。遮光パターン2が形成された透明基板5は、その素材としてはPET若しくはPCが利用されている。
透明感光性樹脂層7の素材として、本第1実施形態では、化薬マイクロケム(Microchem)社の化学増幅型フォトレジスト(商品名:SU−8)を用いた。この透明感光性樹脂層7は、紫外線を照射することで光開始剤が酸を発生し、このプロトン酸を触媒として硬化性モノマーを重合させるエポキシ系(具体的にはビスフェノールAノボラックのグリシジルエーテル誘導体)のネガレジストである。また、この透明感光性樹脂層7は可視光領域において非常に透明性の高い特性を有している。
この透明感光性樹脂層7に含まれる硬化性モノマーは、硬化前の分子量が比較的小さいため、シクロペンタノン、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PEGMEA)、ガンマブチルラクトン(GBL)やイソブチルケトン(MIBK)などの溶媒に非常に良く溶ける。このため、この透明感光性樹脂層7の厚膜形成を容易になし得るという利点がある。
更に、この透明感光性樹脂層7は、近紫外領域の波長においても光透過性が非常に良いので、厚膜であっても紫外線を透過させる特徴を有している。本第1実施形態では、透明感光性樹脂層7は、その厚さの許容範囲は30〔μm〕〜300〔μm〕の範囲内であるが、本第1実施形態ではその厚さを120〔μm〕とした。
又、この透明感光性樹脂層7は、このような特徴を有することから、アスペクト比が5以上となる高アスペクト比のパターンを形成することができる。更に、硬化性モノマーには官能基が多く存在していることから、この透明感光性樹脂層7は、硬化後、非常に高密度な架橋となり、熱的にも化学的にも非常に安定である特徴を有する。このため、この透明感光性樹脂層7は、パターン形成後の加工も容易となる。
ここで、上記透明感光性樹脂層7については、その素材を、上述した透明感光性樹脂(商品名:SU−8)に限定するものではなく、同様の特性を有するものであれば、どのような光硬化性材料を用いてもよい。
次に、図5(c)に示すように、まず光学素子本体1Aを反転して、透明基板5を上にすると共に透明感光性樹脂層7を下側に向けた後、当該光学素子本体1Aを凹状に湾曲した状態に設定する。そして、その後に、上記遮光パターン2を用いて透明感光性樹脂層7をパターニングする(ステップS103)。このパターニング工程は、通常のフォトリソグラフィ法で知られているフォトマスクの代わりに、基板表面に予め形成された遮光パターン2を用いて行う。
この場合、透明感光性樹脂層7と遮光パターン2が完全に密着しているため、透明感光性樹脂層7の塗布領域エッジ部に生じるエッジビードや、塗布領域内での膜厚ばらつきに起因した表面平坦度の低下による解像度の低下や、パターンばらつき、等が発生することなく、安定した解像が可能となる。
又、遮光パターン2は、図3に示すような格子状パターンとなっており、そのピッチ幅61a,61bが50〔μm〕、遮光パターン幅62a,62bが10〔μm〕に、それぞれ設定されている。
このパターニング工程は、具体的には、上述した透明基板5の裏面(図5(b)の下面)5aを上にして、光学素子本体1Aを図5(c)に示すように上に向けて凹状に湾曲した状態に設定し、この図5(c)における上面(透明基板5の裏面5a側/凹面側)から矢印の如く露光光RLを入射するように、透明基板5を設置する。
この場合、湾曲形状は曲率半径が400〔mm〕の曲面とする。そして、この際に用いる露光光RLは平行光である。この露光光RLの光源としては、本第1実施形態ではUV(Ultra Violet)光源を用いており、波長365〔nm〕のUV光を、露光光RLとして照射する。
光源から照射される露光光RLは、凹状に湾曲した基板裏面5aの中央部分に対しては基板面に対して垂直な向きに照射されるが、外周に向かって照射角が次第に傾斜していき、遮光パターン形成領域の最外周では基板表面に対して66°の角度で光が入射する。
ここで、露光光RLの露光量は、パターン解像で得られる透明層4の先端形状が狭くなるように350〔mJ/cm〕とする。露光量が少なすぎるとパターンが解像されず、露光量が多すぎると形状が長方形になったり隣接するパターン間のスペースが細くなったりするので注意を要する。
この場合、図6(A)に示すように、透明層4の断面形状が長方形の場合、現像後のリンス処理において、リンス液wが蒸発する過程(図中の矢印参照)で、透明層4の隣接するパターンの頭頂部同士が接触することで、パターン異常が発生する可能性がある。しかしながら、本第1実施形態では、図6(B)に示すように、透明層4の先端が細っている状態に形成されるので、隣接するパターンの頭頂部同士が離れており、リンス液wの蒸発過程(図中の矢印参照)及び現像後に、パターン異常が発生する可能性が低くなる。
又、これとは別に、通常のフォトリソグラフィ法のようにフォトマスクを使って基板裏面5aから露光する方法も考えられるが、図7の(B)に示すように、透明層4の断面形状が長方形の場合、基板の厚みが影響して図示しないマスクパターン8と透明層4との距離が離れてしまうため、本第1実施形態のように遮光パターン通りのパターン間スペースを維持した状態で台形のパターンを解像し得ることが困難となっている。この図7において、符号5Aは透明部材からなるマスクパターン保持用の透明保持基板を示す。又符号5は透明基板を示す。
そして、前述した図5(c)の状態で、露光および現像を実行すると、先端形状が基板表面よりも10〔μm〕程度狭い透明層4が形成される(図5の(d)参照:ステップS104)。そして、その後に透明基板5を平坦な状態に設置すると、透明基板5の中央部分では透明基板5の表面との角度θが約90°の透明層4が形成されるが、基板周辺になるにつれて角度θが小さくなり、遮光パターン形成領域の最も外側では、透明基板5の表面に対する角度θが66°で基板中央方向に傾斜した透明層4が形成されている(図5の(e)参照:ステップS105)。
次に、パターニングされた透明層4の各パターンの間に光吸収層3となる黒色硬化性樹脂12を充填し、その後に、黒色硬化性樹脂12を硬化させて光吸収層3を形成する(図5(f)参照:ステップS106)。
黒色硬化性樹脂の硬化方法は、用いる黒色硬化性樹脂によって異なるが、一般的には熱アニールやUV照射を用いる。本第1実施形態では120〔mJ/cm〕の光量でUV照射を行い、その後90〔℃〕30分の条件で熱アニールを実施した場合を示す。形成された光吸収層3の先端は、透明層4の先端が狭くなっている分だけ広くなっている。
最後に、透明感光性樹脂層および黒色硬化性樹脂の表面上に透明基板6を取り付け、マイクロルーバ(光学素子)を得る(図5(g):ステップS106)。
ここで、透明基板6は、ラミネートすることで透明感光性樹脂および黒色硬化性樹脂上に取り付けてもよく、また、透明接着層を介して透明感光性樹脂層および黒色硬化性樹脂上に取り付けてもよい。
また、本第1実施形態では、透明基板5の中央部領域で当該透明基板5の表面に対してほぼ垂直方向に透明層4のパターンが形成され、周辺に向かうにつれて透明基板5の表面に対して内側に向けて傾斜した透明層4が形成される場合の例(図1参照)を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。即ち、ディスプレイからの光を収束させようとする位置に対応した透明感光性樹脂層7の表面に、露光光RLが垂直に入射するように、透明基板5を湾曲させればよい。また、本第1実施形態では、透明層4の高さ(厚さ)が120〔μm〕でパターンピッチ幅が50〔μm〕、及び光吸収層3の幅が10〔μm〕の場合について記載したが、透明層4の高さ(厚さ)とパターンピッチ幅、及び光吸収層の幅については、これに限定されるものではない。例えば、透明層4の高さ(厚さ)が60〔μm〕で、パターンピッチ幅が25〔μm〕、及び光吸収層3の幅が5〔μm〕であるといったような、各サイズの比率が同じ場合には同等の効果を得ることが出来る。
以上のように、本第1実施形態によれば、透明樹脂フィルムの少なくとも一部分において、露光光RLは、任意の強度で、遮光パターン2を介して透明感光性樹脂層7に斜め方向に入射することとなるため、この部分において、透明感光性樹脂層7には透明基板5の面に対して傾斜した壁面を有する透明層4が形成される。
これらの各透明層4の間に黒色硬化性樹脂を充填することで光吸収層3が形成されることとなる。このようにして製造された光学素子1は、色々なバリエーションの形状を容易に形成可能であり、また、透明感光性樹脂の塗布領域エッジ部に生じるエッジビードや塗布領域内での膜厚ばらつきに起因した表面平坦度の低下による解像度の低下や、パターンばらつき、およびフレネルレンズの形状不具合によるパターンばらつき等の発生を、有効に防止できる。
これにより、所望の位置に光を収束させるマイクロルーバ(光学素子)1を得ることができる。又、本第1実施形態では対角26インチの遮光パターン2を用いる場合を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。即ち、所望のディスプレイサイズに合わせた遮光パターン2を用いて、必要とする配光特性が得られる角度で基板を湾曲させればよい。これにより、所望のサイズのディスプレイで所望の位置に光を収束させるマイクロルーバを得ることができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態を図8に基づいて説明する。
ここで、前述した第1実施形態の場合と同一の構成部材については同一の符号を用いるものとする。
この図8は、本第2実施形態におけるマイクロルーバ(光学素子)21の製法を示す図で、図8(g)に記載の光学素子が、本製法によって完成したマイクロルーバ(光学素子)21を示す。
この第2実施形態における光学素子21は、前述した図1のマイクロルーバ(光学素子)1の場合と同様に、透明基板5上に透明層4と光吸収層3とを同一平面内で交互に有すると共に、前記光吸収層3が黒色硬化性樹脂12と遮光パターン2の二層により構成されている。更に、この光学素子21は、透明層4と光吸収層3との境界面が、前記透明基板5の中央領域では当該透明基板5の面に対して90°の直立状態に設定され、この中央領域を取り巻く周囲領域の少なくとも一部(本第2実施形態では周囲領域全部)はそれぞれ外側に向けて傾斜していることを特徴とする。
この場合、光吸収層3の断面形状は、その先端の幅が基端側である前記透明基板5の面側における幅よりも広く設定されている。そして、実際の使用に際しては上下反転して装備され、これにより前述した第1実施形態の場合と同様に機能するようになっている。
以下、これを更に詳述する。
この図8に示す第2実施形態は、前述した第1実施形態の場合と同様に、まず、遮光パターン2が形成された透明基板5上に透明感光性樹脂層7を形成する(図8(a)(b)参照:ステップS201,S202)。この透明感光性樹脂層7としては、第1の実施形態と同様に化薬マイクロケム社の化学増幅型フォトレジスト(商品名:SU−8)を用い、その厚さについても、前述した第1実施形態の場合と同様に30〔μm〕〜300〔μm〕の範囲内とし、特に本第2実施形態では120〔μm〕とする。
ここで、本第2実施形態において用いられる透明感光性樹脂は、前述した第1実施形態で使用した透明感光性樹脂(商品名:SU−8)に制限するものではなく、同様の特性を有するものであれば、他の光硬化性材料を用いてもよい。
続いて、遮光パターン2を用いて透明感光性樹脂層7をパターニングする(図8(c)参照:ステップS203)。遮光パターン2は、前述した第1実施形態の場合と同じものとする。
この図8(c)のステップでは、前述した第1実施形態の場合とは逆に、基板裏面側5aが凸状に湾曲した状態に設置され、この基板裏面5aの面に露光光RLが入射するように基板をセットされる。湾曲形状は曲率半径が400〔mm〕の曲面とする。この時、露光光は、第1の実施形態と同様に波長365〔nm〕の平行UV光を用いる。
露光光RLは、凸状に湾曲した基板裏面5aの中央部分に対しては上記図8(c)に示すように基板面に対しては垂直な向きに照射されるが、外周に位置する領域では次第に傾斜していき、遮光パターン形成領域の最外周では、基板表面に対して光入射角が114°(若しくは114°前後)で入射する。また、この際の露光量は、第1実施形態の場合と同様に、350〔mJ/cm〕とする。
そして、露光後に前述した第1実施形態の場合と同様に現像すると、先端形状が基板表面よりも10〔μm〕程度狭い状態で透明層4が形成される(図8(d)参照)。又、透明基板5を平坦な状態に設置すると、透明基板5の中央領域部分では透明基板5の表面との角度θが90°(直立した状態)の透明層4が形成されるが、基板周辺になるにつれて角度θが大きくなり、遮光パターン形成領域の最も外側では、透明基板5の表面に対する角度θが114°の基板外周方向に傾斜した透明層14が形成されている(図8(e)参照)。
本第2実施形態では、透明層4の隣接するパターンの頭頂部同士は第1実施形態の場合よりも更に離れているため、現像後のリンス処理においてリンス液が蒸発する際に、隣接するパターンの頭頂部同士が接触することによるパターン異常が発生する可能性は更に低くなる。
これ以降は、前述した第1の実施形態と同様に、透明層4の間に黒色硬化性樹脂12を充填し、次に黒色硬化性樹脂12を硬化させて光吸収層3を形成する。本第2実施形態では黒色硬化性樹脂12を充填する際の各透明層4の間のスペースが第1実施形態のそれよりも開いた形状となっているため、黒色硬化性樹脂12を充填する際に充填ムラが発生しにくくなっている。最後に透明層14および光吸収層3の上に透明基板6を取り付け、マイクロルーバ21を得る(図8(f)(g)参照)。
このマイクロルーバ21は、透明基板6の露出面に光を入射させて用いるように意図されている。即ち、製法は一部ことなるが、使用法は、第1実施形態の場合と同様の使用態様で使用されるようになっている。
本第2実施形態のマイクロルーバ(光学素子)を用いた場合の、バックライトからの透過光の配光特性は図5に示した第1の実施形態の内容と同じであり、基板中心部分での視野角は約±16°となる。
そして、本第2実施形態では、遮光パターンが光の出射側に配置されるため、アルミ等の金属材料で遮光パターンを構成する場合には、遮光パターン面を鏡として利用でき、背後にいる人の様子を確認することが可能であり、金属面の反射により斜めから覗き込む人への遮蔽効果も向上する。
その他の構成及びその作用効果は、前述した第1実施形態の場合と同様である。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態を、図9乃至図10に基づいて説明する。
ここで、前述した第1乃至第2の各実施形態と同一の構成部材については同一の符号を用いるものとする。
この第3実施形態におけるマイクロルーバ(光学素子)31は、前述した第1実施形態の場合と同様に、透明基板5上に透明層16aまたは16bと光吸収層3とを同一平面内で交互に有すると共に、前記光吸収層3は黒色硬化性樹脂と遮光パターン2の二層により構成されている。
透明層16a、16bと光吸収層3との境界面は、図10(f)に示すように、前記透明基板5の中央領域では比較的広い領域が当該透明基板の面に対して90°の直立状態に設定され、この中央領域を取り巻く周囲領域の4隅全部が、前記中央領域に向けて傾斜した状態に設定されている。ここで、この中央領域を取り巻く周囲領域については、その一部を前記中央領域に向けて傾斜した状態に設定してもよい。
このようにすると、覗き見されやすい方向の側については、脇からの覗き見が不能となり、都合がよい。
次に、図10に基づいて、第3実施形態における光学素子31の製造方法を説明する。
まず、第1の実施形態の場合と同じ内容で、遮光パターンが形成された透明基板5上に透明感光性樹脂層7を形成する(図10(a)(b)参照)。透明感光性樹脂層7としては、第1及び第2の各実施形態の場合と同様に、化薬マイクロケム社の化学増幅型フォトレジスト(商品名:SU−8)を用い、その厚さについても、第1及び第2の各実施形態の場合と同様に、30〔μm〕〜300〔μm〕の範囲内とし、本実施形態では120〔μm〕とする。
又、本第3実施形態において用いられる透明感光性樹脂層7についても、第1及び第2の各実施形態の場合と同様に、ここで述べた透明感光性樹脂(商品名:SU−8)に限られるわけではなく、同様の特性を有するものであれば、どのような光硬化性材料を用いてもよい。
次に、遮光パターン2が付されていることを前提に透明感光性樹脂層7をパターニングする。ここで、遮光パターン2は、第1及び第2の各実施形態の場合と同じものとする。
この場合、まず最初に、図9(A)(B)に示すように、四角形の透明基板5の裏面5a側が、4隅部分で、中心部に向かって凹状に湾曲した状態に設定される(図10(a)(b)(c)参照)。ここで、図10(c)は透明感光性樹脂層7が付された透明基板5を反転した後、透明基板5の裏面5aの面の四隅を凹状にした状態(図9(B)と同一の状態)を示す。符号31Aは光学素子本体を示す。
そして、透明基板5の裏面5aに露光光RLが入射するように透明基板5を図示しない露光装置等にセットする(図10(d)参照)。露光光RLは第1の実施形態と同様に平行光を用いる。露光光RLは、基板裏面5aの平坦な部分に対して垂直方向に照射されるため、湾曲した部分においては基板裏面5aに対して斜め方向に入射することとなる。
露光後現像した透明基板5を平坦な状態にすると、露光時に平坦な部分の透明感光性樹脂層7部分では透明基板5の平面に対してほぼ垂直方向の透明層16aが形成されているが、露光時に凹状に湾曲した部分の透明感光性樹脂では透明基板5の中央領域に傾斜した透明層16bが形成されることとなる(図10(e)参照)。
これ以降は、前述した第1実施形態の場合と同様に、透明層16a、16bの間に光吸収層3を形成し、透明層4および光吸収層3の上に透明基板6を取り付け、マイクロルーバ31を得る(図10(f)参照)。
このため、大型ディスプレイに本実施形態のマイクロルーバ31を適用した場合、ディスプレイの中央部分のみならず、ディスプレイの四隅部分付近の画像も鮮明に観察することができる。
その他の構成及びその作用効果は、先述した第1実施形態と同一となっている。
〔第4の実施形態〕
次に、上記第1乃至第3実施形態におけるマイクロルーバ(光学素子)の製造に使用される光学素子用露光装置について、図11乃至図13に基づいて説明する。
図11(A)(B)において、光学素子用の露光装置40は、露光光を透過可能な透明材質で形成され、外面に遮光パターン2を介して透明感光性樹脂層7が積層された透明基板5を載置し保持するステージ面41Aと、このステージ面41Aを備えたステージ部41と、このステージ部41の内面側に前記ステージ面41Aの露光領域Fを除いた全面を対象として施設された内面遮光構造部42と、前記透明基板5上の透明感光性樹脂層7部分に予め設定された露光位置特定用としてのアライメントマークm1,m2に対応して、前記ステージ面41Aの上部に所定間隔を隔てて設置された位置合わせ用の位置検出センサ43a,43bとを備えている。
符号44は位置検出センサ43a,43bを内面中央部で保持するセンサ保持カバーを示す。このセンサ保持カバー44は、前述したステージ面41Aの上部外面全体を覆う構造のものが使用され、前述したステージ部41に着脱自在に装備されている。
前述したステージ部41は、全体的に上端部が半円筒状に形成され、内側壁面には全面を対象として施設された遮光シート42A,42Bが設けられ、これによって、その内面全体が前述した内面遮光構造部42を構成している。
前記ステージ部41の内部には、図11(A)に示すように、下方から透明基板5に向けて露光光RLを照射し、これによって透明感光性樹脂層7をパターニング処理する露光光照射手段47が装備されている。そして、前述した位置決め用のアライメントマークm1,m2の到来を位置検出センサ43a,43bが検出すると、その検出のタイミングで前述した露光光照射手段47が作動し、所定の露光光を前述した透明基板5の透明感光性樹脂層7部分に照射し、これによりパターニングが実行され、前述した透明層4が形成される。
前述したステージ部41のステージ面41Aは、その表面構造が、全体的に図11(A)の上方(位置検出センサ43側)に向けて凸状に湾曲した状態の表面構造を成している。この凸状に湾曲した表面構造は、具体的にはその全体が半円筒状に形成されている。
ここで、このステージ面41Aについては、図13(A)に示すように、その中央部の上端領域を平坦部とし、その周囲の内の左右両端部を、前述した半円筒状の一部を成すように構成してもよい。
これにより、この湾曲した領域の端部については、中心領域と同等の光の透過を得ることができ、かかる端部領域の画像も鮮明となるという利点がある。
また、本第4実施形態における光学素子用露光装置40は、露光光を照射する対象である透明感光性樹脂層7を積層した透明基板5は、その複数が予めベルト状に連続して接続されたベルト状透明基板50として構成されている。
このベルト状透明基板50は、透明基板送出ローラ51にロール状に巻回されてステージ部41の一方の側面に配設され、パターニング処理後のベルト状透明基板50を巻き取る巻取ローラ52が前記ステージ部41の他方の側面に設置されている。
更に、透明基板送出ローラ51と前記ステージ面41Aとの間、および前記ステージ面41Aと前記巻取ローラ52との間には、前記ベルト状透明基板用の案内ローラ51A,51Bがそれぞれ装備されている。
以下、これを更に具体的に説明する。
まず、露光光RLの照射で透明感光性樹脂層7から透明層4を形成するための遮光パターン2について説明する。
ベルト状透明基板50の各部を構成する透明基板5に最初に設置される遮光パターン2は、意図するディスプレイサイズに対応したパターン形状になっており、同じ遮光パターン2が各透明基板5の進行方向である基板長手方向に形成されている場合もあれば、異なる複数の遮光パターンが形成されている場合もあり、又、透明基板5の短辺方向に複数の遮光パターン2が並んだ1つのグループが、透明基板5の長手方向に順次形成されている場合もある(図12(A)(B)(C)参照)。
又、透明基板5の短辺方向に二つの同じ遮光パターン2が並んだ1つのグループが透明基板5の連続したベルト状透明基板50の長手方向に順次形成されているものもあるが、本第4実施形態では、各透明基板5の各遮光パターン2は、前述した第1実施形態の場合と同一のものを採用している。
透明感光性樹脂層7としては、第1乃至第3の各実施形態の場合と同様に化薬マイクロケム社の化学増幅型フォトレジスト(商品名:SU−8)を用い、その厚さについても第1乃至第3の実施形態と同様に30〔μm〕〜300〔μm〕の範囲内とし、本第4実施形態では120〔μm〕とする。
そして、露光装置の透明基板送出ローラ(ローダー)51にベルト状透明基板50をセットし、巻取ローラ(アンローダー)52にも回収用ロール52Aをセットして、ロールツウロール(ロールtoロール)で連続的に流す。その間に、透明感光性樹脂層7が表側になるようにして、透明基板5の裏面5aと密着するように湾曲したステージ面41Aが機能するようになっている。
このステージ面41Aは露光光であるUV光が透過するように石英製であり、湾曲形状は曲率半径が、本第4実施形態では400〔mm〕の曲面に設定されている。又、ステージ面41Aは透明基板5の接触面が傷つかないように滑らかな鏡面となっている。
この湾曲ステージ部41の内側には、不図示の光源から露光光RLとして平行UV光が照射される。又、湾曲ステージと光源の間には、前述したように、任意の露光領域以外での感光を防止するための遮光シート45A,45Bが設けられている。
露光装置全体の始動と共に、ベルト状透明基板50が搬入されると、先ず、遮光パターン2と同様に透明基板5の上に形成されているアライメントマークm1,m2を位置検出センサ(光学センサ)43a,43bで認識することでステージ面41A上の位置合わせが行われ、任意の露光領域がシャッターの開口部(つまりは露光光照射領域)に合うように、位置合わせが行われる。この際、透明基板5内の垂直なパターンの形成を意図する領域が湾曲ステージ最上部になるような位置関係も、同時に成り立っている。
次に、上記位置合わせの完了と共に、透明基板5に向けてステージ部41の内部から露光光RLが照射される。これにより、透明基板5上の透明感光性樹脂層7に対する露光が完了する。一度の露光処理で二つの遮光パターンに対する露光を実施することができる。以上のようにしてロールツーロール(ロールtoロール)で連続的に流しながら露光を行うことで、遮光パターン2の中央部分では垂直方向のパターンが形成され、遮光パターンの周辺に向かうにつれて基板中心方向に傾斜していき、遮光パターンの両端では透明基板5の表面に対して角度θが66度である傾斜したパターンが順次形成される。
これ以後は、前述した第1実施形態と同様に、透明層4の間に光吸収層3を形成し、透明層4および光吸収層3の上に透明基板6を取り付けることにより、完成されたマイクロルーバである光学素子1を得る。
ここで、上述したステージ部41のステージ面41Aの形状については、全体的に半円筒状(上に向けて凸状の湾曲状態)の表面構造としたが、これに代えて、ステージ面41Aを、図13(B)に示すように下に向けて凸状の湾曲状態(外部からみて全体的に断面凹状の湾曲状態)の表面構造のステージ面41Bとしてもよい。
そして、この場合、ステージ部41の内部構造は密閉構造とすると共に前記ステージ面41Bには多数の通気孔が設けられ、露光処理時には内部が負圧状態に設定されるようになっている。このようにすることにより、透明基板5又はベルト状透明基板50は、露光処理時にはステージ面41Bの凹状湾曲面に密着して凹状を維持することができ、かかる点において前述した図8(第2実施形態)に開示したマイクロルーバである光学素子を確実に得ることが可能となっている。
〔第5の実施形態〕
次に、本発明の第5実施形態を図14に基づいて説明する。
ここで、前述した第1乃至第4の実施形態の場合と同一の構成部材については同一の符号を用いるものとする。
この図14は、本第5実施形態におけるマイクロルーバ(光学素子)41の製法を示す図である。図14(g)に記載の光学素子が、本製法によって完成したマイクロルーバ(光学素子)41を示す。
この第5実施形態における光学素子41は、透明基板5上に透明層4と光吸収層3とを同一平面内で交互に有すると共に、前記光吸収層3は黒色硬化性樹脂12の単層で構成されている。更に、この光学素子41は、透明層4と光吸収層3との境界面が、前記透明基板5の中央領域では当該透明基板5の面に対して90°の直立状態に設定され、この中央領域を取り巻く周囲領域の少なくとも一部(本第5実施形態では周囲領域全部)はそれぞれ外側に向けて傾斜していることを特徴とする。
このようにすると、覗き見されやすい方向の側については、脇からの覗き見が不能となり、都合がよい。
以下、これを更に詳述する。
次に、図14に基づいて、第5実施形態における光学素子41の製造方法を説明する。この図8に示す第2実施形態は、前述した第1乃至第4の実施形態の場合とは異なり、表面に遮光パターン等が形成されていない透明基板5上に透明感光性樹脂層7を形成する(図14(a)参照)。この透明感光性樹脂層7としては、第1の実施形態と同様に化薬マイクロケム社の化学増幅型フォトレジスト(商品名:SU−8)を用い、その厚さについても、前述した第1乃至第4の実施形態の場合と同様に30〔μm〕〜300〔μm〕の範囲内とし、特に本第5実施形態では120〔μm〕とする。
ここで、本第5実施形態において用いられる透明感光性樹脂は、前述した第1実施形態で使用した透明感光性樹脂(商品名:SU−8)に限定するものではなく、同様の特性を有するものであれば、他の光硬化性材料を用いてもよい。
続いて、露光用フォトマスク18を用いて透明感光性樹脂層7をパターニングする(図14(b)(c)参照)。まず図14(b)のステップでは、露光用フォトマスク18の遮光パターン2が透明感光性樹脂層7の表面に密着するように設置する。露光用フォトマスク18の遮光パターン2のパターンサイズは、前述した第1乃至第4の実施形態における透明基板5上に形成された遮光パターン2と同じとし、遮光パターン幅は10〔μm〕、及びパターンピッチ幅は50〔μm〕とする。また、露光用フォトマスク18の基材はPETやPEN(Poly Ethylene Naphthalate)といった透明な樹脂製もしくは薄いガラス製であり、露光用フォトマスク全体を凹状もしくは凸状に湾曲することが出来る。なお、露光には、第4実施形態で述べた露光装置40(図11乃至図13)を用いてもよい。このとき、前述したように、遮光パターン2が形成されていない透明基板5を用い、露光時には露光用フォトマスク18を用いる。
次に図14(c)のステップでは、露光用フォトマスク18の裏面が凸状に湾曲した状態に設置され、この露光用フォトマスク18の裏面に露光光RLが入射するように基板をセットされる。湾曲形状は曲率半径が400〔mm〕の曲面とする。この時、露光光は、第1乃至第4の実施形態と同様に波長365〔nm〕の平行UV光を用いる。
露光光RLは、凸状に湾曲した露光用フォトマスク18の裏面及び透明感光性樹脂層7の表面の中央部分に対しては上記図14(c)に示すように基板面に対しては垂直な向きに照射されるが、外周に位置する領域では次第に傾斜していき、遮光パターン形成領域の最外周では、露光用フォトマスク18の裏面及び透明感光性樹脂層7の表面に対して光入射角が114°(若しくは114°前後)で入射する。また、この際の露光量は、露光光RLが露光用フォトマスク18を通過する際の減衰分を考慮して、第1乃至第4の実施形態の場合よりも強くする必要があり、具体的には400〔mJ/cm〕(若しくは400〔mJ/cm〕前後)とする。
そして、露光後に前述した第1乃至第4の実施形態の場合と同様に現像すると透明層4が形成される(図14(d)参照)。又、透明基板5を平坦な状態に設置すると、透明基板5の中央領域部分では透明基板5の表面との角度θが90°(直立した状態)の透明層4が形成されるが、基板周辺になるにつれて角度θが大きくなり、遮光パターン形成領域の最も外側では、透明基板5の表面に対する角度θが114°の基板外周方向に傾斜した透明層14が形成されている(図14(e)参照)。
本第5実施形態では、透明基板5上への遮光パターンの形成が必要ないため、工程短縮が可能になり、コスト低減および歩留まり向上が可能になる。
これ以降は、前述した第1の実施形態と同様に、透明層4の間に黒色硬化性樹脂12を充填し、次に黒色硬化性樹脂12を硬化させて光吸収層3を形成する。最後に透明層14および光吸収層3の上に透明基板6を取り付け、マイクロルーバ41を得る(図14(f)(g)参照)。
このマイクロルーバ41は、透明基板5の露出面に光を入射させて用いるように意図されている。即ち、製法は一部異なるが、使用法は、第1乃至第4の実施形態の場合と同様の使用態様で使用されるようになっている。
本第5実施形態のマイクロルーバ(光学素子)を用いた場合の、バックライトからの透過光の配光特性は図5に示した第1の実施形態の内容と同じである。
また、本第5実施形態では、透明層4の高さ(厚さ)が120〔μm〕でパターンピッチ幅が50〔μm〕、及び光吸収層3の幅が10〔μm〕の場合について記載したが、透明層4の高さ(厚さ)とパターンピッチ幅、及び光吸収層の幅については、これに限定されるものではない。例えば、透明層4の高さ(厚さ)が60〔μm〕でパターンピッチ幅が25〔μm〕、及び光吸収層3の幅が5〔μm〕であるといったような、各サイズの比率が同じ場合には同等の効果を得ることが出来る。
その他の構成及びその作用効果は、前述した第1乃至第4の実施形態の場合と同様である。
〔第6の実施形態〕
次に、本発明の第6実施形態を図15に基づいて説明する。
ここで、前述した第1乃至第5の実施形態の場合と同一の構成部材については同一の符号を用いるものとする。
この図15は、本第6実施形態におけるマイクロルーバ(光学素子)51の製法を示す図で、図15(g)に記載の光学素子が、本製法によって完成したマイクロルーバ(光学素子)51を示す。
この第6実施形態における光学素子51は、前述した図14の実施形態の場合と同様に、透明基板5上に透明層4と光吸収層3とを同一平面内で交互に有すると共に、前記光吸収層3は黒色硬化性樹脂層12の単層で構成されている。更に、この光学素子51は、透明層4と光吸収層3との境界面が、前記透明基板5の中央領域では当該透明基板5の面に対して90°の直立状態に設定され、この中央領域を取り巻く周囲領域の少なくとも一部(本第6実施形態では周囲領域全部)はそれぞれ外側に向けて傾斜していることを特徴とする。
この場合、光吸収層3の断面形状は、その先端の幅が基端側である前記透明基板5の面側における幅よりも広く設定されている。そして、実際の使用に際しては上下反転して装備され、これにより前述した第5実施形態の場合と同様に機能するようになっている。
以下、これを更に詳述する。
この図15に示す第6実施形態は、前述した第5実施形態の場合と同様に、表面に遮光パターン等が形成されていない透明基板5上に透明感光性樹脂層7を形成する(図14(a)参照)。この透明感光性樹脂層7の厚さについても、前述した第1乃至第5の実施形態の場合と同様に30〔μm〕〜300〔μm〕の範囲内とし、特に本第6実施形態では120〔μm〕とする。
また、本第6実施形態において用いられる透明感光性樹脂についても、前述した第1乃至第5の実施形態で使用した透明感光性樹脂(商品名:SU−8)に制限するものではなく、同様の特性を有するものであれば、他の光硬化性材料を用いてもよい。
続いて、露光用フォトマスク18の遮光パターン2が透明感光性樹脂層7の表面に密着するように設置する(図14(b)参照)。露光用フォトマスク18の遮光パターン2のパターンサイズは、前述した第5の実施形態における露光用フォトマスク18の遮光パターン2と同じとする。また、露光用フォトマスク18の基材についても前述した第5の実施形態と同じとする。
次に図15(c)のステップでは、露光用フォトマスク18の裏面が凹状に湾曲した状態に設置され、この露光用フォトマスク18の裏面に露光光RLが入射するように基板をセットされる。湾曲形状は曲率半径が400〔mm〕の曲面とする。この時、露光光は、第1乃至第5の実施形態と同様に波長365〔nm〕の平行UV光を用いる。
露光光RLは、凹状に湾曲した露光用フォトマスク18の裏面及び透明感光性樹脂層7の表面の中央部分に対しては上記図14(c)に示すように基板面に対しては垂直な向きに照射されるが、外周に位置する領域では次第に傾斜していき、遮光パターン形成領域の最外周では、露光用フォトマスク18の裏面及び透明感光性樹脂層7の表面に対して光入射角が114°(若しくは114°前後)で入射する。また、この際の露光量は第5実施形態と同様に、400〔mJ/cm〕(若しくは400〔mJ/cm〕前後)とする。なお、露光には、第4実施形態で述べた露光装置40(図11乃至図13)を用いてもよい。このとき、前述したように、遮光パターン2が形成されていない透明基板5を用い、露光時には露光用フォトマスク18を用いる。
そして、露光後に前述した第1乃至第5の実施形態の場合と同様に現像すると、透明層4が形成される(図15(d)参照)。又、透明基板5を平坦な状態に設置すると、透明基板5の中央領域部分では透明基板5の表面との角度θが90°(直立した状態)の透明層4が形成されるが、基板周辺になるにつれて角度θが大きくなり、遮光パターン形成領域の最も外側では、透明基板5の表面に対する角度θが114°の基板外周方向に傾斜した透明層14が形成されている(図15(e)参照)。
本第6実施形態では、透明層4の隣接するパターンの頭頂部同士は第1実施形態の場合よりも更に離れているため、現像後のリンス処理においてリンス液が蒸発する際に、隣接するパターンの頭頂部同士が接触することによるパターン異常が発生する可能性が第5実施形態よりも低くなる。
これ以降は、前述した第1乃至第5の実施形態と同様に、透明層4の間に黒色硬化性樹脂12を充填し、次に黒色硬化性樹脂12を硬化させて光吸収層3を形成する。本第6実施形態では黒色硬化性樹脂12を充填する際の各透明層4の間のスペースが第5実施形態のそれよりも開いた形状となっているため、黒色硬化性樹脂12を充填する際に充填ムラが発生しにくくなっている。最後に透明層14および光吸収層3の上に透明基板6を取り付け、マイクロルーバ51を得る(図15(f)(g)参照)。
このマイクロルーバ51は、透明基板6の露出面に光を入射させて用いるように意図されている。即ち、製法は一部異なるが、使用法は、第5実施形態の場合と同様の態様で使用されるようになっている。
本第6実施形態のマイクロルーバ(光学素子)を用いた場合の、バックライトからの透過光の配光特性は図14に示した第5の実施形態の内容と同じであり、基板中心部分での視野角は約±30°となる。
そして、本第6実施形態では、遮光パターンが光の出射側に配置されるため、アルミ等の金属材料で遮光パターンを構成する場合には、遮光パターン面を鏡として利用でき、背後にいる人の様子を確認することが可能であり、金属面の反射により斜めから覗き込む人への遮蔽効果も向上する。
その他の構成及びその作用効果は、前述した第1乃至5実施形態の場合と同様である。
〔その他の実施形態〕
前述した第1乃至第3、第5及び第6の各実施形態にて得られる光学素子(マイクロルーバ)については、これを液晶表示装置だけでなく、表示パネルを備えた他の表示装置、例えば各種表示装置および電子機器に装備した場合の例を、その他の実施形態として説明する。
本発明にかかるマイクロルーバ(光学素子)1の使用形態としては、表示パネルを照明する照明光学装置に搭載する形態、表示パネルの表面に直に貼り付けて使用する形態、表示装置内に搭載する形態など種々の使用形態が考えられる。以下、それぞれの使用形態における構成を具体的に説明する。
ここで、マイクロルーバ(光学素子)1としては、第1の実施形態で説明したマイクロルーバを例に説明するものとする。
(表示装置:その1)
まず、図16において、表示装置60は、マイクロルーバ(光学素子)1と、このマイクロルーバ(光学素子)1の背面に装備された面状の光学制御素子61および照明光学装置62とから成る。この図16の例では、前述したマイクロルーバ1は、表示パネルの表面に直に貼り付けて使用されるようになっている。
マイクロルーバ1は、第1実施形態で明らかのように、光学制御素子61からの光(内部光)が画面中心方向に収束する配光特性を有する。
ここで、光学制御素子61の背面側に装備された照明光学装置62は、図16の下方から順次積層された、冷陰極管に代表される光源62A,反射シート63,導光板64,拡散板65,およびプリズムシート62a,62b、からなり、プリズムシート62a、62bを通過した光で、前述した光学制御素子61を照明する。尚、光源62Aは面状光源である。
導光板64は、アクリル樹脂などからなり、一方の端面に光源62Aからの光が入射し、入射光が導光板64内を伝播して表面(所定の側面)側から一様に射出されるように構成されている。導光板64の裏面側には、裏面から射出した光を表面方向に反射する反射シート63が設けられている。図には示されていないが、導光板64の他方の端面および側面にも反射手段が設けられている。
導光板64の表面から射出された光は、拡散板65およびプリズムシート62a、62bを介して光学制御素子61に入射する。拡散板65は、導光板64から入射する光を拡散させるためのものである。導光板64の左端及び右端では、その構造上、射出した光の輝度が異なる。このため、導光板64からの光を拡散板65で拡散させる構成となっている。
プリズムシート62a,62bは、導光板64から拡散板65を介して入射する光の輝度を向上させる。プリズムシート62aは、一定方向に一定周期で配置した複数のプリズムからなる。プリズムシート62bも同じ構成であるが、プリズムの規則的な配置方向が、プリズムシート62aのプリズムの規則的な配置方向に対して交差するようになっている。これらプリズムシート62a、62bによって、拡散板65にて拡散された光の指向性を強めることができる。
尚、本第4実施形態では、光源62Aとして、冷陰極管を例に挙げて説明したが、これに限るわけではなく、白色LEDや3色LEDなどを光源として用いてもよい。又、本第4実施形態では、サイドライト型の光源を例に挙げて説明しているが、これに限るわけでなく、直下型の光源を用いてもよい。
次に、光学制御素子61は、液晶層61Aを2枚の基板61a,61bで狭持した構造を有する。基板61aは、一方の面(液晶層61A側の面)にカラーフィルタ61Bが形成され、他方の面に偏光板・位相差板61Cが設けられている。基板61bの液晶層61A側の面とは反対の面には、偏光板・位相差板61Dが設けられている。
カラーフィルタ61Bは、光を吸収する層よりなるブラックマトリクスにより区画された領域に、R(赤),G(緑),B(青)である色フィルターが規則正しくマトリクス状に配置されている。各色フィルターは画素に対応しており、そのピッチは一定である。
液晶層61Aは、図示しない制御装置からの制御信号によって、規則的に配列された画素単位に、透明状態と遮光状態の切り替え制御がなされるように構成されており、この状態切替えによって、前述した照明光学装置62から送り込まれる光(入射光)が空間的に変調されるようになっている。
この図16に示した表示装置60では、プリズムシート62b,62aを通過した光は、偏光板・位相差板61Dに入射する。偏光板・位相差板61Dを通過した光は、基板61bを介して液晶層61Aに入射し、そこで画素単位に空間変調が施される。液晶層61Aを通過した光(変調光)は、カラーフィルタ61B、基板61aを順次通過して偏光板・位相差板61Cに入射する。そして、偏光板・位相差板61Cを通過した光は、マイクロルーバ1を介して出射される。ここで、図16では光学制御素子61として偏光板・位相差板61D,61Cを用いた場合を例示したが、本発明はこれに限定するものではなく、偏光板のみで構成してもよい。
この図16に示した表示装置60によると、マイクロルーバ1によって、偏光板・位相差板61Cからの光(変調光)を画面中心方向に収束させることとなる。これにより、観察者は画面の周辺部分の画像まで良好に観察することが可能となる。ここで、マイクロルーバ1の表面に、傷つきがないようにするハードコート層や、外光の写りこみを防止する反射防止層を形成してもよい。
上記マイクロルーバ1の装備に際しては、これを着脱自在の構成としてもよい。この場合は、マイクロルーバ1を光学制御素子61に貼り付けることで画面中心方向に収束する配光特性となるようにすることができ、また、マイクロルーバ1を光学制御素子61から取り外すことで、配光特性を画面全体に拡散する配光特性とすることができる。
(表示装置:その2)
次に、本発明にかかるマイクロルーバ(光学素子)1を装置内部に搭載した場合の表示装置の例を、図17に基づいて説明する。ここで、前述した図16に示す表示装置60と同一の構成部材については同一の符号を用いるものとする。
この図17において、表示装置70は、光学制御素子61と、この光学制御素子61を照明する照明光学装置62と、この照明光学装置62と前記光学制御素子61との間に設けられたマイクロルーバ(光学素子)1を備えて構成されている。
マイクロルーバ1は、第1の実施形態で説明したように、光学制御素子61からの光(内部光)を画面中心方向に収束する配光特性を備えている。そして、このマイクロルーバ1は、前述した「表示装置:その1」の場合とは異なり、図17に示すように、照明光学装置62と、光学制御素子61との間に介装されている。
又、光学制御素子61および照明光学装置62の各構成は、前述した図17に示す「表示装置:その1」の場合と同一となっている。
この種の表示装置70によれば、マイクロルーバ(光学素子)1によって、光学制御素子61の照明用の光を画面中心方向に収束させるようになるため、画面中央で観察する観察者は画面の周辺部分の画像まで良好に観察することが可能となる。
この場合、図17に示した構成において、マイクロルーバ1は、光学制御素子61の偏光板・位相差板61Dに透明接着層を介して貼り付けてもよい。このように構成することで、マイクロルーバ1と偏光板・位相差板61Dの界面における表面反射ロスを低減することができ、より輝度の高い照明光を得ることができる。
(表示装置用の照明光学装置の例)
図18に、本発明にかかるマイクロルーバ(光学素子)1を内部に搭載した照明光学装置80の一例を示す。
この図18に示す照明光学装置80は、前述した図17中に開示した照明光学装置62と、この照明光学装置62上に積層されたマイクロルーバ(光学素子)1と、このマイクロルーバ(光学素子)1上に積層された透過散乱切替素子81とにより構成されている。
即ち、前述した図17内に示す照明光学装置62の上に、マイクロルーバ(光学素子)1と透過散乱切替素子81とを順次積層して照明光学装置80を構成した点に特徴を有する。
透過散乱切替素子81は、例えばPNLC(Polymer Network Liquid Crystal)であって、透明電極81aが設けられた基板81Aと、透明電極81bが設けられた基板81Bと、これら基板81A,81Bによって狭持される液晶82とポリマー鎖とを有する。
透明電極81a,81bの間に電圧を印加した状態においては、ポリマー鎖と液晶82の屈折率が一致し、透過散乱切替素子81は透明状態となる。この透明状態では、マイクロルーバ1からの光は、そのまま透過散乱切替素子81を透過する。
一方、透明電極81a、81bの間に電圧が印加されていない状態では、ポリマー鎖と液晶82の屈折率が不一致となって、マイクロルーバ1からの光は、透過散乱切替素子81を通過する際に散乱する。このように、透過散乱切替素子81は、電圧印加時に透明状態となり、電圧無印加時の散乱状態となる。
図18に示す照明光学装置80では、透過散乱切替素子81を透明状態とした場合、画面中心方向に収束する配光特性となるようにすることができる。一方、散乱状態では、マイクロルーバ1から出射した光が散乱されるので射出角度範囲が広くなる。このように、透過散乱切替素子81を透過状態、若しくは散乱状態に切り替えることによって照明光学装置80の出射角度範囲を切り替えることができる。
ここで、透過散乱切替素子81は、透明接着層を介してマイクロルーバ1に接着してもよい。このように構成することで、マイクロルーバ1と透過散乱切替素子81の界面における表面反射ロスを低減することができ、より輝度の高い照明光を得ることができる。
(表示装置:その3)
上述した図18の照明光学装置80を組み込んだ表示装置90の例を図19に示す。
この図19に示す表示装置90は、上述した図18の照明光学装置80の上に、前述した(図16,図17で開示した)光学制御素子61を積層した点に特徴を有する。
即ち、この図19に示す表示装置90は、光学制御素子61と、この光学制御素子61を照明する照明光学装置80とにより構成されている。この内、照明光学装置80は、図18に開示したように、下から順次積層された照明光学装置62,マイクロルーバ1,および透過散乱切替素子81とにより構成されている。
マイクロルーバ1は、第1実施形態で説明したように、照明光学装置62の光(内部光)が画面中心方向に収束する配光特性を有する。照明光学装置62は、図16に開示したように,光源62A,反射シート63,導光板64,拡散板65およびプリズムシート62b,62aからなり、このプリズムシート62b,62aを通過した光をマイクロルーバ1を介して図18に開示した内容の透過散乱切替素子81に送り込むように構成されている。
このため、この図19に開示した表示装置90では、透過散乱切替素子81を透明状態とした場合は、画面中心方向に収束する配光特性となるようにすることができる。一方、透過散乱切替素子81を散乱状態とした場合は、マイクロルーバ1から出射した光が散乱されるので、表示パネルにおける射出角度範囲が広くなる。この場合は、光が拡散することで可視範囲が広くなるため、複数の人が表示画面を同時に見ることが可能となる。
ここで、図19における表示装置90では、マイクロルーバ1と透過散乱切替素子81の基板81Bの間、および光学制御素子61の偏光板・位相差板61Dと透過散乱切替素子81の基板81Aの間のいずれか一方又は双方を、透明接着層で貼り付けた構成としてもよい。このように構成することで、マイクロルーバ1と基板81Bの間や、偏光板・位相差板61Dと基板81Aの間の界面における表面反射ロスを低減することができ、より輝度の高い照明光を得ることができる。
なお、上述した各表示装置60,70,90については、最上層に更に入力装置を重ねて設けるものであってもよい。この場合の入力装置は、上部透明電極と下部透明電極からなる対向電極を有し、上部透明電極上における局所的な圧力又は抵抗の変化に基づく表示パネルの位置情報が入力される、いわゆるタッチパネルであってもよい。尚、タッチパネルの方式としては、抵抗膜方式に限るわけではなく、静電容量結合方式などの既存の方式を用いてもよい。
本発明を他の電子機器である携帯電話機、ノート型パーソナルコンピュータ、或いはPDAなどの携帯型の情報処理端末への適用例としては、例えば、上述した各表示装置60,70,90の何れかを電子機器の機器本体における表示手段として装備する場合がそれである。更に有機EL(Electro Luminescence)型やプラズマ型の各種表示装置に適用するようにしてもよい。
この場合、情報処理端末では、制御装置が、マウスやキーボードなどの入力装置からの入力を受け付けて表示手段として装備した表示装置上に必要な情報を表示させるための制御を行う構成となっている。
上記の実施形態の一部又は全部は以下の付記のようにも記載され得るが、本発明は以下の構成に限定されるものではない。
(付記1)透明基板上に透明感光性樹脂を積層し、
この透明感光性樹脂が積層された前記透明基板の少なくとも一部を湾曲させて当該透明基板を露光装置により保持し、
この透明基板の少なくとも一部を湾曲させた状態を維持しつつ、前記透明感光性樹脂に向けて平行光から成る露光光を照射して前記透明感光性樹脂をパターニングし複数に区画された透明層を形成し、
この透明層の形成後に、前記湾曲させた状態の透明基板を元の平坦面の状態に設置し、
前記パターニングにより形成された前記透明層の相互間に位置する空間部分に黒色硬化性樹脂を充填してこれを光吸収層とすることを特徴とした光学素子の製造方法。
(付記2)付記1に記載の光学素子の製造方法において、
前記透明基板上に前記透明感光性樹脂を積層する前に、前記透明基板の表面に遮光パターンを形成しておき、
前記透明感光性樹脂に向けて前記平行光から成る前記露光光を照射する際に、前記透明基板側から前記露光光を照射する、
ことを特徴とする光学素子の製造方法。
(付記3)付記1に記載の光学素子の製造方法において、
前記透明基板の少なくとも一部を湾曲させて当該透明基板を前記露光装置により保持する際に、前記透明感光性樹脂と露光用フォトマスクとを密着させながら前記露光装置により保持し、
前記透明基板の少なくとも一部を湾曲させた状態を維持しつつ、前記透明感光性樹脂に向けて前記平行光から成る前記露光光を照射する際に、前記透明基板及び前記露光用フォトマスクの少なくとも一部を湾曲させた状態を維持しつつ、当該露光用フォトマスク側から前記透明感光性樹脂に向けて前記露光光を照射する、
ことを特徴とする光学素子の製造方法。
(付記4)付記1乃至3のいずれか一項に記載の光学素子の製造方法において、
前記透明基板の少なくとも一部を湾曲させて保持する基板保持工程では、前記透明基板の周囲の少なくとも一部の面を対象として設定される前記湾曲状態の湾曲面を、その曲面が前記透明基板の面から立ち上がった円弧の連続体としたことを特徴とする光学素子の製造方法。
(付記5)付記1乃至4のいずれか一項に記載の光学素子の製造方法において、
前記透明感光性樹脂が形成された透明基板の湾曲部分の湾曲の向きは、前記透明感光性樹脂が積層された面が凸状になる向きであることを特徴とする光学素子の製造方法。
(付記6)付記1乃至4のいずれか一項に記載の光学素子の製造方法において、
前記透明感光性樹脂が形成された透明基板の湾曲部分の湾曲の向きは、前記透明感光性樹脂が形成された面が凹状になる向きであることを特徴とする光学素子の製造方法。
(付記7)付記1乃至6のいずれか一項に記載の光学素子の製造方法において、
前記透明基板をポリマー樹脂により形成したものであることを特徴とする光学素子の製造方法。
(付記8)付記3に記載の光学素子の製造方法において、
前記透明基板及び露光用フォトマスクの少なくとも一部を湾曲させて保持する基板保持工程では、前記透明基板及び露光用フォトマスクの周囲の少なくとも一部の面を対象として設定される前記湾曲状態の湾曲面を、その曲面が前記透明基板の面から立ち上がった円弧の連続体としたことを特徴とする光学素子の製造方法。
(付記9)付記3又は8に記載の光学素子の製造方法において、
前記露光用フォトマスクの基材はPETやPEN等の透明樹脂製であることを特徴とする光学素子の製造方法。
(付記10)付記3又は8に記載の光学素子の製造方法において、
前記露光用フォトマスクの基材はガラス製であることを特徴とする光学素子の製造方法。
(付記11)露光光を透過させ得る材質で形成され外面に透明感光性樹脂が積層された透明基板を載置し保持するステージ面を備えたステージ部と、
このステージ部の内面側に前記ステージ面の露光領域を除いた全面を対象として施設された内面遮光構造部と、
前記透明基板上の透明感光性樹脂部分に予め設定された露光位置特定用としてのアライメントマークに対応して、前記ステージ面の上部に所定間隔を隔てて設置された位置合わせ用の位置検出センサと、
前記透明基板が前記ステージ面上の前記露光位置に載置され前記位置検出センサによって前記透明感光性樹脂上のアライメントマークが検出された場合に作動し前記ステージの内部から前記透明基板に向けて一定時間露光光を照射して透明感光性樹脂をパターニング処理する露光光照射手段とを備え、
前記ステージ部の前記ステージ面の少なくとも一部を、凸状の湾曲した状態の表面構造としたことを特徴とする光学素子用露光装置。
(付記12)付記11に記載の光学素子用露光装置において、
前記ステージ部のステージ面の少なくとも一部を構成する凸状湾曲状態の表面構造に代えて、凹状湾曲状態の表面構造としたことを特徴とする光学素子用露光装置。
(付記13)付記11又は12に記載の光学素子用露光装置において、
前記露光光を照射する対象である透明感光性樹脂を積層した透明基板を、透明基板の複数が予めベルト状に連続して接続されたベルト状透明基板とし、
このベルト状透明基板をロール状に巻回してなる透明基板送出ローラを前記ステージ部の一方の側面に設置すると共に、パターニング処理後のベルト状透明基板を巻き取る巻取ローラを前記ステージ部の他方の側面に設置し、
前記透明基板送出ローラと前記ステージ面との間、および前記ステージ面と前記巻取ローラとの間に、前記ベルト状透明基板用の案内ローラをそれぞれ装備したことを特徴とする光学素子用露光装置。
(付記14)付記11乃至13のいずれか一項に記載の光学素子用露光装置において、
前記透明基板は、遮光パターンを介して前記透明感光性樹脂が積層されたものである、
ことを特徴とする光学素子用露光装置。
(付記15)付記11乃至13のいずれか一項に記載の光学素子用露光装置において、
前記ステージ面は、前記透明基板に加え前記透明感光性樹脂に密着した露光用フォトマスクを載置し保持する、
ことを特徴とする光学素子用露光装置。
(付記21)透明基板上に透明層と光吸収層とを同一平面内で交互に有し、
前記透明層と前記光吸収層との境界面が、前記透明基板の中央領域では前記透明基板の面に対して90°の直立状態に設定され、この中央領域を取り巻く周囲領域の少なくとも一部は前記中央領域に向けて傾斜していることを特徴とした光学素子。
(付記22)透明基板上に透明層と光吸収層とを同一平面内で交互に有し、
前記透明層と前記光吸収層との境界面が、前記透明基板の中央領域では前記透明基板の面に対して90°の直立状態に設定され、この中央領域を取り巻く周囲領域の少なくとも一部はそれぞれ前記中央領域とは反対側の方向に向けて傾斜していることを特徴とした光学素子。
(付記23)付記21又は22に記載の光学素子において、
前記透明層と前記光吸収層との境界面の前記透明基板の平面に対する傾斜角度を、光学素子中央部よりも周辺部で大きく設定したことを特徴とする光学素子。
(付記24)付記21又は22に記載の光学素子において、
複数の前記透明層と複数の前記光吸収層とによって形成される複数の前記境界面同士が、互いに平行関係にないものを含む構成としたことを特徴とする光学素子。
(付記25)付記21に記載の光学素子において、
前記透明層の断面形状は、その先端の幅が基端側である前記透明基板面上における幅よりも狭く設定されていることを特徴とする光学素子。
(付記26)付記22に記載の光学素子において、
前記光吸収層の断面形状は、その先端の幅が基端側である前記透明基板側における幅よりも広く設定されていることを特徴とする光学素子。
(付記27)付記21乃至付記26のいずれか一項に記載の光学素子において、
前記光吸収層が黒色硬化性樹脂と遮光パターンの二層により構成されていることを特徴とする光学素子。
(付記28)付記21乃至付記26のいずれか一項に記載の光学素子において、
前記光吸収層が黒色硬化性樹脂の一層により構成されていることを特徴とする光学素子。
(付記31)付記21乃至28のいずれか一項に記載の光学素子と、この光学素子の背面に設けた面状光源とを有することを特徴とした照明光学装置。
(付記41)画素が規則的に配置された表示パネルと、この表示パネルに組み込まれた付記21乃至28のいずれか一項に記載の光学素子と、前記表示パネルを照明する面状光源とを設け、
前記面状光源からの光が前記光学素子を介して前記表示パネルに照射されるように構成したことを特徴とする表示装置。
(付記42)付記41に記載の表示装置において、
前記光学素子は、前記表示パネルの表示画面上に着脱自在に装備されていることを特徴とする表示装置。
(付記43) 画素が規則的に配置された表示パネルと、この表示パネルに組み込まれた前記付記21乃至28のいずれか一項に記載の光学素子と、前記表示パネルを照明するための面状光源とを設け、
前記面状光源からの光を前記光学素子を介して入射すると共に、この入射光をそのまま通過出射する透明状態と当該入射光を散乱し拡散光として出射する散乱状態とを切替設定する透過散乱切替素子を装備し、
この透過散乱切替素子から出射した光を前記表示パネルに照射する構成としたことを特徴とする表示装置。
(付記51)付記41乃至43の何れか1項に記載の表示装置を、電子機器本体の表示手段として装備したことを特徴とする電子機器。
本発明にかかるマイクロルーバ(光学素子)1は、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)、ATM、パーソナルコンピュータなど、種々の情報処理装置の表示装置として用いられる液晶表示装置以外の各種表示装置に例えば有機EL型やプラズマ型の表示装置に用いられる。
1,21,31,41,51 マイクロルーバ(光学素子)
2 遮光パターン
3 光吸収層
4,14,16a,16b 透明層
5,6 透明基板
7 透明感光性樹脂層
RL 露光光
12 黒色硬化性樹脂
10 バックライト
18 露光用フォトマスク
60,70,90 表示装置
61 光学制御素子(表示パネル)
62,80 照明光学装置
62A 光源
63 反射シート
64 導光板
65 拡散板
62a、62b プリズムシート
81 透過散乱切替素子
81A,81B 基板
81a,81b 透明電極
82 液晶
100 観察者

Claims (6)

  1. 透明基板上に透明感光性樹脂を積層し、
    この透明感光性樹脂が積層された前記透明基板の少なくとも一部を湾曲させて当該透明基板を露光装置により保持し、
    この透明基板の少なくとも一部を湾曲させた状態を維持しつつ、前記透明感光性樹脂に向けて平行光から成る露光光を照射して前記透明感光性樹脂をパターニングし複数に区画された透明層を形成し、
    この透明層の形成後に、前記湾曲させた状態の透明基板を元の平坦面の状態に設置し、
    前記パターニングにより形成された前記透明層の相互間に位置する空間部分に黒色硬化性樹脂を充填してこれを光吸収層とすることを特徴とした光学素子の製造方法。
  2. 請求項1に記載の光学素子の製造方法において、
    前記透明基板上に前記透明感光性樹脂を積層する前に、前記透明基板の表面に遮光パターンを形成しておき、
    前記透明感光性樹脂に向けて前記平行光から成る前記露光光を照射する際に、前記透明基板側から前記露光光を照射する、
    ことを特徴とする光学素子の製造方法。
  3. 請求項1に記載の光学素子の製造方法において、
    前記透明基板の少なくとも一部を湾曲させて当該透明基板を前記露光装置により保持する際に、前記透明感光性樹脂と露光用フォトマスクとを密着させながら前記露光装置により保持し、
    前記透明基板の少なくとも一部を湾曲させた状態を維持しつつ、前記透明感光性樹脂に向けて前記平行光から成る前記露光光を照射する際に、前記透明基板及び前記露光用フォトマスクの少なくとも一部を湾曲させた状態を維持しつつ、当該露光用フォトマスク側から前記透明感光性樹脂に向けて前記露光光を照射する、
    ことを特徴とする光学素子の製造方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光学素子の製造方法において、
    前記透明基板の少なくとも一部を湾曲させて保持する基板保持工程では、前記透明基板の周囲の少なくとも一部の面を対象として設定される前記湾曲状態の湾曲面を、その曲面が前記透明基板の面から立ち上がった円弧の連続体としたことを特徴とする光学素子の製造方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光学素子の製造方法において、
    前記透明感光性樹脂が形成された透明基板の湾曲部分の湾曲の向きは、前記透明感光性樹脂が積層された面が凸状になる向きであることを特徴とする光学素子の製造方法。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光学素子の製造方法において、
    前記透明感光性樹脂が形成された透明基板の湾曲部分の湾曲の向きは、前記透明感光性樹脂が形成された面が凹状になる向きであることを特徴とする光学素子の製造方法。
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