JP5652729B1 - リードプレートの製造方法及びリードプレート - Google Patents
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Abstract
Description
ところが、リード100とプレート101の通気孔102とのクリアランス103は0.01〜0.05mmと極めて高い精度が要求されるので、リードとプレートを組み付けるには熟練技術を要し、また、後工程でクリアランスを確保するための調整作業が必要であって、製造するのに非常に手間がかかった。さらに、リードとプレートの形状は、製品毎に異なる形状の組み合わせとなるため、自動化するには複雑で高価な機械が必要であり、均一多量生産品でのみ可能であった。しかし、多品種小ロットの製品では自動化が困難であった。
次に、第2のダイスの上にプレート1を設置した後、断面形状が第1のポンチ9より僅かに大きく、一端へ近づくに従ってダイスから遠ざかる先端面を有するポンチを抜孔へ押しみ、一端がリードの基部を押し込まない位置で止めて、リードの振動部の周縁に対向するプレート1の縁を除去するものである。
しかしながら、この技術により量産を進めたところ、以下のような課題を認識するに至った。
(1)0.05mm以下の抜きカスが発生する。量産工程でのプレス作業ではこのカスを十分に除去することが難しく、製品や金型自体に傷をつける不具合が発生している。
(2)プレート部分が薄肉のため、成形されたリードが振動して発音すると、プレートが共振し、不安定な音色になりやすい。また、音程は同じでも音色が定まらない製品となるため、製品の不良率が高くなり、コストダウンが不十分である。
本発明は上記課題を解決し、使い易く、精度の高いリードプレートを製造できるリードプレートの製造方法を提供するものである。
また、本発明のリードプレートは、リードを有したリードプレートであって、前記リードは、プレートの薄肉部を打ち抜き孔により切り離した振動部と、切り離していない基部とを有し、前記打ち抜き孔の外周りの前記薄肉部に絞りを備え、前記振動部の周りにクリアランスを有したことを特徴とする。
ここで、∩(凸)状リブとU(凹)状溝は第2のダイス及び第2のポンチのどちら側にあってもよく、両方にあってもよい。
なお、第1のダイス、第2のダイス等の上記記載はダイスとポンチが必ずしも2つずつあることを意味せず、本発明には第1のダイスと第2のダイスを1つのダイスとし、第1のポンチと第2のポンチを1つのポンチとしたものも含まれる。
また、リードとプレートとは厚肉部分で互いに接続された状態で成形されるので、取付による誤差が発生せず、このため、抜き工程が完了した時点でリードとプレートのクリアランスが完全に確保され、高い精度の製品を得ることが可能であって、後工程でクリアランスを確保するための調整作業を行う必要がない。
<第1工程>
図1はリードプレートの製造方法の第1工程を示す断面図である。
1はプレート、2はその一部がリードとなるプレート1の薄肉部、3a,3bはプレート1の厚肉部分、4は第1のダイス、5は第1のダイス4に設けられた抜孔、6はノックアウト、7は第1のストリッパープレート、8は第1のストリッパープレート7に設けられた透孔、9は第1のポンチ、10は第1のポンチの先端面を示す。
リードプレートを製造するには、まず、図1に示すように、成形しようとするリード11(図3参照)と等しいか又はやや大きい抜孔5を設けた第1のダイス4の上にプレート1を設置する。抜孔5には、ノックアウト6がバネにより上方に付勢されて設置されている。
プレート1は、比較的弾性のある金属を素材とし、そのリード成形部分に薄肉部2が形成され、薄肉部2の両側は厚肉部分3a,3bとなっている。
さらに、プレート1の上には、抜孔5とほぼ同じ形状の透孔8を有する第1のストリッパープレート7を、透孔8と抜孔5とが一致するよう設置する。
次いで、第1のストリッパープレート7の透孔8を通して、第1のダイス4の抜孔5へ第1のポンチ9を押し込むと共に、第1のポンチ9の一端がプレート1の厚肉部分3aを押し込まない位置で止めてリード11を形成する。第1のポンチ9を抜孔5へ押し込むと、ノックアウト6はバネの付勢力に抗して押し下げられる。
第1のポンチ9は、成形しようとするリード11と同じ断面形状を有し、リード11の基部11aと対応する一端側には広幅部12が形成される。その先端は丸くなっており、リード11の先端を丸くして第2工程で絞りをかけやすくしている。また、第1のポンチ9の先端面10は、図1に示すように一端(図1では左端)へ近づくに従って第1のダイス4から遠ざかるよう傾斜している。
このため、一端(広幅部12)が厚肉部分3a上にある状態で、第1のポンチ9を第1のダイス4の抜孔5へ押し込むと共に、その一端が厚肉部分3aを押し込まない位置で止めると、図3に示すように、厚肉部分3aはプレート1から抜き取られることがなく、プレート1に基部11aが接続されると共に、振動部11bがプレート1から切り離された揺動可能なリード11が形成される。
また、第1のポンチ9の先端面10は傾斜しているので、リード11が途中で折れ曲がることはない。
次に、第1のポンチ9が上昇すると、抜孔5にあるノックアウト6はバネの付勢力により上昇し、ノックアウト6の上昇によって、いったん垂れ下がったリード11は、プレート1に形成された打ち抜き孔13へ押し戻され、プレート1とリード11とは面一状態になる。
この段階では図3のように、プレート1に形成された打ち抜き孔13はリード11と同形なので、リード11が自由に打ち抜き孔13内を移動するには不適当である。
第2工程ではリード11が通過可能なクリアランス20の形成を行う。図4(a)にリードプレートの製造方法の第2工程を示す断面図を示す。図4(b)は要部拡大図である。図1と共通の構成には同じ符号を付している。第2のダイス14上には∩(凸)状リブ15を設ける。∩(凸)状リブ15は、抜孔5より大きい範囲の位置であり、薄肉部2における打ち抜き孔13の周りに対応する部分に設けられる。また、第2のポンチ17の表面には図5に示すようにU(凹)状溝18が設けられ、上記の∩(凸)状リブ15に相対するようにセットされる。プレート1は厚肉部分3a,3bを第2のダイス14と第2のストリッパープレート16とに挟まれて固定されている。このとき、前の工程によりプレート1は薄肉部2に打ち抜き孔13を有しているため、図4(b)で拡大して示したように、打ち抜き孔13の外周りの薄肉部2は∩(凸)状リブ15により押し上げられている。
凹凸の高さ・巾を変えることにより、クリアランス20の巾は自由に設定することができる。凹凸形状も種々のものとすることができる。また、上記の溝とリブの高さや幅は、リードから発生させる音の高低やリードの厚さ、材質などに応じても適宜変えることができる。
リード11の先端形状とその近傍の絞りを形成する∩(凸)状リブ15及びU(凹)状溝の部分は、本実施形態のように丸ければ絞りをかけた際に歪が集中せず、絞り19を形成しやすいが、丸い形状に限らず種々の形状とすることができる。
この工程によりリードの高さを決める。
リード11と同じ位置に上下のポンチを設置し、圧力をかけてリード11の上下方向の位置決めを行う。そして、流れる空気によりリード11の振動部11bが振動しやすい適切な高さになるように、リード11にくせをつける。この工程の振動部11bの最終位置は、好ましくは、絞りの凸方向と同じ方向に突出するものであり、図1,4では上方、すなわち、第1工程によりリード11を切り離した際に振動部11bが突出する方向とは逆になる。
2 薄肉部
3a,3b 厚肉部分
4 第1のダイス
5 抜孔
6 ノックアウト
7 第1のストリッパープレート
8 透孔
9 第1のポンチ
10 先端面
11 リード
11a 基部
11b 振動部
12 広幅部
13 打ち抜き孔
14 第2のダイス
15 ∩(凸)状リブ
16 第2のストリッパープレート
17 第2のポンチ
18 U(凹)状溝
19 絞り
20 クリアランス
100 リード
101 プレート
102 通気孔
103 クリアランス
Claims (2)
- 抜孔を有した第1のダイスの上に、薄肉部と当該薄肉部の端部に厚肉部分を有したプレートを、前記薄肉部が前記抜孔上にあるよう設置し、成形しようとするリードと同形の断面形状を有し、且つ、一端へ近づくに従って前記第1のダイスから遠ざかるよう傾斜した先端面を有する第1のポンチを、前記抜孔へ押し込んで前記プレートに打ち抜き孔を設け、基部が前記プレートに接続されると共に振動部が前記プレートから切り離されたリードを形成する工程と、
前記抜孔より大きい範囲の位置に∩(凸)状リブとU(凹)状溝を設けた第2のダイス及び第2のポンチにより前記プレートを挟んで圧力をかけ、前記打ち抜き孔の外周りの前記薄肉部を絞って前記振動部の周りにクリアランスを形成する工程と、
からなることを特徴とするリードプレートの製造方法。 - リードを有したリードプレートであって、
前記リードは、プレートの薄肉部を打ち抜き孔により切り離した振動部と、切り離していない基部とを有し、
前記打ち抜き孔の外周りの前記薄肉部に絞りを備え、前記振動部の周りにクリアランスを有したことを特徴とするリードプレート。
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