JP5651816B2 - ベッド用グリップにおける回動機構 - Google Patents
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Description
詳しくは、固定柵部側に固着された嵌合受け部材と回動柵部側に固着された嵌合部材にそれぞれ設けられた凸部と凹部の嵌合により、所定の角度で段階的に回動柵部を保持できる変位機構を備え、この嵌合部材及び解除ロッドで形成される通孔内を解除ボスの上下移動によりこの通孔内にある球状部材の移動を制限することで回動柵部の上下移動をロックできるように構成している。
また、回動機構のロック状態を解除するロック解除ボタンの作動方向を下方向きとし、内歯プレートと外歯プレートとの噛合状態を解除するグリップ部の作動方向を上方向きとしたことを特徴とする。
さらに、上記ロック解除ボタンの近傍に位置するようにグリップ部に把持部を設けたことを特徴とする。
また、ロック解除にはロック解除ボタンを下方に押し下げ、グリップ部を上方摺動しなければならず、誤ってロック解除ボタンを押し下げてもグリップ部は回動できない状態となっているので安全である。
さらに、ロック解除ボタンの近傍に位置するようにグリップ部に把持部を設けているので、片手でロック解除と回動操作をすることができる。
なお、本発明の一実施形態を説明するために、ベッド用グリップを用いていますが、これはベッド用グリップに限定するものではなく、上述したようにサイドレールであっても何ら問題はない。
一方、前記グリップ部4はグリップフレーム10にグリップ部材11を装着して構成している。なお、前記グリップフレーム10は第4図に示すように支持パイプ12にL字状に曲折した補強パイプ13を固着するとともに、前記グリップ部材11を固定するための空孔部14a,14a,・・・を穿設した取付プレート14を固着したものである。
上記ベースパイプ6の一端部にシテンパイプ15を固着している。なお、このシテンパイプ15の軸心O1が前記グリップ部4の回動中心となるように構成している。
そして、該シテンパイプ15の上面には、内側に複数の溝部16a,16a,・・・を設けてなる内歯プレート16を固着している。なお、本実施例においては歯数8として図示している。そして、この内歯プレート16の下方に位置するように前記シテンパイプ15の内側に突出する状態で前記シテンパイプ15の軸心O1と直交する方向でストッパーピン17を固着している。
そして、カバーパイプ25を固着して、前記内歯プレート16と外歯プレート23の噛合部を覆っている。なお、第4図は該カバーパイプ25の一部を切り取り、内部構造を示したものとしている。
一方、前記ロック部支持プレート19に設けた回動軸部19cには回動ブシュ26を挿通し、該回動ブシュ26を前記グリップ部材11に嵌着している。
まず、前記ロックプレート20は、ストッパー片20aと作動片20bと回動軸20cを一体的に構成してなる。詳述すると、ストッパー片20aと作動片20bはL字状となるよう配置し、この角部に回動軸20cを一体的に設けたものである。
そして、該回動軸20cを前記ロック部支持プレート19の回動軸受部19aに挿通するとともに、該ロックプレート20とロック部支持プレート19にそれぞれ設けた掛止片19d,20dにスプリング27を掛止することで前記ロックプレート20が上方回動するように付勢したものである。
なお、前記作動片20bは後述するロック解除ボタン28を支持する。また、ストッパー片20aは、該ロックプレート20が上方回動したときにグリップ部4の支持パイプ12の上端が接することでグリップ部4が上下に摺動することができない状態とするための部位である。そのため、ストッパー片20aには回動軸20cと同心の円弧部あるいはこの円弧に対する接線による斜状部として、該ロックプレート20の回動時においても前記支持パイプ12の上端との間隔の変化量を小さくすることで、該ロックプレート20の回動時の円滑な動作とグリップ部4のガタつきを極力少なくするよう構成することが好ましい。
さらに、前記ロック部支持プレート19にロック部カバー21,21を止着し、該ロック部カバー21,21によって前記ガイドパイプ29に設けた溝部29bを挟むようにして、該ガイドパイプ29を固定している。
第6図に示す通常の状態では、前記内歯プレート16と外歯プレート23が噛合しており、グリップ部4の回動はできない状態となっている。詳述すると、ロックプレート20はスプリング27によって上方回動されており、このロックプレート20のストッパー片20aが前記グリップ部4の支持パイプ12の上端に接当した状態となっており、グリップ部4を上方にスライドすることができず、内歯プレート16と外歯プレート23の噛合状態を解除することができないものとなっている。
なお、ロック解除ボタン28を押しただけでは、内歯プレート16と外歯プレート23の噛合状態は解除されないので、グリップ部4を回動することはできない。すなわち、誤ってロック解除ボタン28を押してしまっても、意図しない回動動作が起きることが無いので安全なものとなっている。
さらに、内歯プレート16と外歯プレート23の噛合による構成としているが、一方をピンあるいは掛止片等を固着したものとすることで、何れかの歯溝に掛合するように構成しても良い。
また、本実施例では、第2図に示す(a)及び(b)の位置までグリップ部4を回動したときに、ストッパーピン17と規制ピン24が接触してそれ以上回動しないように構成している。これは、固定柵部2とグリップ部4との間で挟み込みを防止するためのものである。
さらに、この回動機構3は、構成部品が少なく、安価に提供できるという効果もある。
この固定機構5は、上記ベースパイプ6の下方に突出するように配した一対の支柱30,31からなるものである。まず、一方の支柱30は、前記ベースパイプ6に設けた嵌通孔6aに挿通して固着している。
そして、他方の支柱31は、第11図に示すように、前記ベースパイプ6に設けた嵌通孔6aにボス32を固着して取付部としている。このボス32には、回動操作時の回動軸となる軸部31aと該軸部31aよりも大径となる鍔部31b、そして前記軸部31aの軸心O2に対して偏心させた偏心軸部31cとを一体的に形成してなる支柱31を挿通するとともに、抜け止めしている。なお、第11図において、O3は偏心軸部31cの軸心を示している。
なお、前記鍔部31bには水平方向に伸びる操作ハンドル33を固着している。
また、それぞれの支柱30,31の上端には保護キャップ34,34を取り付け、布団等が引っ掛からないようにしている。
そして、この状態で前記取付孔h,hに、これら支柱30,31を挿通した後、前記操作ハンドル33を他方の支柱31側に向くように水平回動する。すると、上述したように軸部31aに対して偏心して偏心軸部31cが設けられているので、前記取付孔h,hの間隔よりもこれら支柱30と偏心軸部31cの間隔が狭くなり、大きな固定力となってベッド用グリップ1を固定するものとなっている。
なお、該操作ハンドル33は360度回転操作自在であるので、ベッドBの左右どちら側にも取り付けできる固定機構5となっていることは言うまでもない。
この保持装置35は、第9図に示すように箱状に構成しており、上部は開口して内部には前記ベースパイプ6の下面に取り付けるための逆L字状の取付片35aが設けられ、この取付片35aの下方には取付孔35bを設けている。また、底面には、通孔35cが設けられ、前記ベースパイプ6に該保持装置35を取り付けた状態では前記ボス32と前記支柱31が挿通される。
さらに、該保持装置35の底面には、前記操作ハンドル33の保持溝35dを設けている。なお、該保持溝35d側の底面は前記操作ハンドル33の回動操作時に該操作ハンドル33の基端側とは接触することなく、ロック状態に近づくにつれて基端から徐々に離間する箇所が該保持装置35の底面に接触するように斜め下方に張り出す斜部35eを設けている。
また、本実施例では、ベースパイプ6に角パイプを用いていることから、このベースパイプ6の側面に沿って当該保持装置35が上下に揺動するように両側面を延設してガイド片35fとしている。
このように構成した保持装置35は、第11図に示すように、取付片35aをベースパイプ6にネジ止めして取り付けている。
まず、上述のように構成したベッド用グリップ1の支柱30,31をベッドBのサイドフレームBfに挿通する。このとき、前記操作ハンドル33はグリップ部4側に向けておく。
ベッドBに固定するために前記操作ハンドル33を略180度水平回動する。該操作ハンドル33がロック状態に近づくと、第12図に示すように、前記保持装置35の下面に設けた斜部33eに該操作ハンドル33が接触して、前記取付片35aが撓み、前記ガイド片35fに案内されベースパイプ6に沿って当該保持装置35が上方揺動する。
さらに、操作ハンドル33を回動させると、第10図に示すように、前記保持溝35dに該操作ハンドル33が位置すると同時に保持装置35が下方揺動して該保持溝35dによって操作ハンドル33が保持される。このように保持溝35dに操作ハンドル33が位置することで保持装置35は傾いた状態から正常な状態に戻りロック状態となっていることが容易に確認できる。
なお、この保持装置35の取付片35aが弾性変形しやすい材質、例えば樹脂等で成形することによって、回動操作時の操作力はほとんど変化させることなく、ロック位置での保持ができるものとすることができる。
そのため、操作に不慣れな方であっても、ロック位置を直感的に認識することができるので、正確なロック操作ができるものとなっている。
2 固定柵部
3 回動機構
4 グリップ部
5 固定機構
6 ベースパイプ
30 支柱
31 支柱
31c 偏心軸部
33 操作ハンドル
35 保持装置
35a 取付片
35c 通孔
35d 保持溝
35e 斜部
35f ガイド片
B ベッド
Claims (3)
- ベッドに取り付ける固定柵部の一側部に回動機構を介して水平回動自在となるようにグリップ部を連設してなるベッド用グリップにおいて、前記固定柵部の一側部下方には上面に内歯プレートを固着したシテンパイプを固着する一方、上方には取付支持プレートとロック部支持プレートを固着するに該取付支持プレートに穿設した空孔部と該ロック部支持プレートの回動軸部の軸心が前記内歯プレートの外径の軸心と同一線上に位置するよう配置し、上記グリップ部のグリップフレームを構成する支持パイプの下端部には前記内歯プレートに噛合する外歯プレートを固着するとともに、これら内歯プレートと外歯プレートを覆うカバーパイプを該支持パイプに固着し、前記支持パイプの上端を前記空孔部に挿通し、また、前記ロック部支持プレートでロックプレートに設けた回動軸部を回動自在に支持するとともにスプリングを介在させ該ロックプレートが上方回動するよう付勢させ、前記空孔部に挿通するガイドパイプ内にロック解除ボタンを挿通して、該ロック解除ボタンで前記ロックプレートの作動片を前記スプリングに抗して下方回動自在とすることにより、該ロックプレートに設けたストッパー片が前記スプリングの付勢力によってグリップ部の支持パイプの上端に接触する状態から該ストッパー片が前記支持パイプの上方摺動域から退避してグリップ部が上方に摺動自在な状態となり、前記内歯プレートと外歯プレートとの噛合が解除され、水平回動自在な状態となるよう構成してなる回動機構を具備したことを特徴とするベッド用グリップ。
- 回動機構のロック状態を解除するロック解除ボタンの作動方向を下方向きとし、内歯プレートと外歯プレートとの噛合状態を解除するグリップ部の作動方向を上方向きとした請求項1に記載の回動機構を具備したことを特徴とするベッド用グリップ。
- 上記ロック解除ボタンの近傍に位置するようにグリップ部に把持部を設けたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載のベッド用グリップ。
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