JP5209681B2 - プッシュラッチ - Google Patents

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Description

本発明は、蓋や扉又は蓋や扉により開閉される枠体のいずれか一方に取り付けられて、他方に設けられるラッチ受け部に係脱し、蓋や扉などを枠体に閉鎖状態又は開放可能状態にするプッシュラッチに関する。
一般に、プッシュラッチは、一端にラッチ受け部に係脱可能なラッチ爪を有し、プッシュ式ボタン用の開口を有する取付面に当該取付面に平行に支持される軸を介して回動可能に取り付けられるラッチと、ラッチをラッチ受け部に対して係合する方向に回動付勢するためのばね部材と、プッシュ式ボタン用の開口に配置され、ラッチをラッチ受け部に対して離脱させる方向に押圧回動するためのプッシュ式ボタンとを備え、常態としてラッチをラッチ受け部に係合させ、プッシュ式ボタンのプッシュ操作により、ラッチ爪とラッチ受け部との係合を解除する構造を有している。この種のプッシュラッチが例えば特許文献1に開示されている。この文献1のプッシュラッチでは、プッシュ式ボタンがラッチの他端に設けられ、このボタンのプッシュ操作により、ラッチをラッチ受け部に対して離脱する方向に回動するようになっている。
特開平9−32380号公報
しかしながら、上記従来のプッシュラッチでは、ラッチの他端にプッシュ式ボタンが設けられて、このプッシュ式ボタンのプッシュ操作により、ラッチを回動させるようになっているため、プッシュラッチの取付面の厚さが大きくなると、プッシュ式ボタンそれ自体の高さを高くする必要があり、プッシュ式ボタンの高さを簡易に調整することができない、という問題がある。また、このようなプッシュラッチの場合、プッシュ式ボタンに施錠手段などがなく、誰もがプッシュ式ボタンを自由に操作できるようになっているため、セキュリティ上、開閉操作は特定の者のみに制限したいといったユーザからの要請に対応できない、という問題がある。
本発明は、このような従来の問題を解決するもので、この種のプッシュラッチにおいて、プッシュ式ボタンの操作性を高めること、プッシュ式ボタンの高さ調整を簡易にすること、プッシュ式ボタンをユーザの求めるオリジナルデザインにするなど、プッシュ式ボタンのデザインの自由度を高めること、特定の者のみがプッシュ式ボタンの操作を行えるようにするなどセキュリティ機能を装備することなど、を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のプッシュラッチは、プッシュ式ボタン用の開口を有する取付面に当該取付面に平行に支持される軸を介して回動可能に取り付けられ、一端にラッチ受け部に係脱可能なラッチ爪を有するラッチと、前記ラッチを前記ラッチ受け部に対して係合する方向に回動付勢するためのばね部材と、前記プッシュ式ボタン用の開口に配置され、前記ラッチを前記ラッチ受け部に対して離脱させる方向に押圧回動するためのプッシュ式ボタンとを備え、前記プッシュ式ボタンのプッシュ操作により、前記ラッチ爪と前記ラッチ受け部との係合を解除する形式のプッシュラッチにおいて、前記プッシュ式ボタンは、前記プッシュ式ボタン用の開口に配置可能な操作ボタンと、前記操作ボタンから延びるボタン軸とからなり、前記ボタン軸は外周面の両端側所定の位置に外周方向に突出するストッパーを有し、また、前記操作ボタンとは反対側の端面の軸芯上にコイルスプリング装着用の凹部が形成されるとともに当該凹部の外周面は当該凹部の開口端から軸方向に向けて複数のスリットが形成されて複数の分割片をなし、前記ラッチは、前記プッシュ式ボタンにより押圧される回動端側の所定の位置に前記プッシュ式ボタン用の開口と同芯的に、前記ボタン軸の前記操作ボタンとは反対側の端部と当該端部側一方のストッパーとの間の軸部分が挿通可能な軸挿通穴が形成され、このラッチに対して、前記取付面と前記ラッチとの間に、前記プッシュ式ボタン用の開口と同芯的に、前記ボタン軸の前記操作ボタンと前記操作ボタン側他方のストッパーとの間の軸部分が挿通可能な軸挿通部を有する位置決めベースが前記取付面に固定されて配設されるとともに、前記ラッチの背面側に、前記ラッチの軸挿通穴と同芯的に、前記ボタン軸の複数の分割片が挿通可能な複数の分割片挿通穴を有する支持ベースが前記取付面に固定されて配設され、前記プッシュ式ボタンは前記ボタン軸が当該コイルスプリング装着用の凹部にコイルスプリングを装着され、前記各ストッパーを前記位置決めベースと前記ラッチとの間に当該位置決めベース及びラッチに近接して配置され、前記位置決めベース、前記ラッチ、及び前記支持ベース間に各軸挿通穴を挿通して取り付けられ、常態として、前記ボタン軸と前記支持ベースとの間で圧縮される前記コイルスプリングの付勢力により前記ボタン軸が前記取付面に向けて押圧されて、前記ボタン軸の前記他方のストッパーと前記位置決めベースが係合されることにより、前記操作ボタン及び前記ボタン軸が前記取付面において前記ラッチに対して係合しない定位置に位置決めされ、前記操作ボタンを前記コイルスプリングの付勢力に抗してプッシュ操作することにより、前記ボタン軸を直動し、前記一方のストッパーと前記ラッチとの係合により前記ラッチを押圧して、前記ラッチを前記ラッチ受け部に対して離脱する方向に回動する、ことを要旨とする。
また、本発明のプッシュラッチは、さらに次のように構成を備えることが好ましい。
(1)プッシュ式ボタンは操作ボタンとボタン軸が別体で、前記操作ボタンが前記ボタン軸の一端に着脱可能に取り付けられる。
(2)プッシュ式ボタンのボタン軸の外周面にロック溝が形成され、前記プッシュ式ボタンの定位置において前記ボタン軸の側方のラッチ及び支持ベースの側部に前記ロック溝に向けてロック軸挿通部が形成されて、前記ロック軸挿通部の延長上にソレノイドが設置され、当該ソレノイドのプランジャがロック軸として前記ロック軸挿通部を通じて前記ボタン軸のロック溝に向けて進退可能に配置され、前記ソレノイドの通電制御により、前記ソレノイドのプランジャを押し、前記ボタン軸のロック溝に係合させることにより、前記プッシュ式ボタンの動作をロックし、前記プランジャを引き、前記プランジャと前記ロック溝との係合を解除することにより、前記プッシュ式ボタンの動作ロックを解除する。
(3)位置決めベースは断面略ハット形又は断面略U字形に形成され、中央の面に軸挿通穴を有し、支持ベースは前記位置決めベースの中央の面との間に所定の空間を画成可能に断面略ハット形又は断面略U字形に形成され、中央の面に前記位置決めベースの軸挿通穴の軸芯に同芯的に複数の分割片挿通穴を有し、前記位置決めベースは前記支持ベースとともに取付面に取り付けられ、ラッチは前記位置決めベースの中央の面と前記支持ベースの中央の面との間に配置可能に断面略U字形に形成されるとともに、一端が前記位置決めベースと前記支持ベースとの間から突出されてラッチ爪が設けられ、また、中央の面に前記位置決めベースの軸挿通穴に連通可能な軸挿通穴を有し、前記位置決めベースと前記支持ベースとの間に配置されて、両側面が前記支持ベースの両側面に軸を介して回動可能に取り付けられ、ロック軸挿通部は前記支持ベースの一方の側面にプランジャが挿通可能な穴が形成され、前記ラッチの一方の側面に前記プランジャが挿通可能にかつ当該プランジャに対して前記ラッチの回動を許容する長穴が形成されてなる。
本発明のプッシュラッチによれば、上記の構成により、次のような効果を奏することができる。
(1)操作ボタンのプッシュ操作により、操作ボタンから延びるボタン軸を直動して、ラッチをラッチ受け部に対して離脱する方向に回動するので、プッシュ式ボタンが押しやすく、この押す力をラッチに確実に伝達することができるなど、プッシュ式ボタンの操作性を高めることができる。
(2)ボタン軸の長さは適宜変更可能で、このボタン軸の長さの調整により、プッシュ式ボタンの高さを簡易に調整することができ、プッシュ式ボタンの高さを、プッシュラッチの取付面の厚さに応じて、簡単かつ確実に調整することができる。
(3)プッシュ式ボタンの操作ボタンとボタン軸とを別体とし、操作ボタンをボタン軸の一端に着脱可能に取り付けるようにすることにより、操作ボタンのみに多様なデザインを簡単に施すことができ、プッシュ式ボタンをユーザの求めるオリジナルデザインにするなど、プッシュ式ボタンのデザインの自由度を高めることができる。
(4)プッシュ式ボタンのボタン軸の外周面にロック溝を形成し、プッシュ式ボタンの定位置においてボタン軸の側方のラッチ及び支持ベースの側部に当該ロック溝に向けてロック軸挿通部を形成し、このロック軸挿通部の延長上にソレノイドを設置して、当該ソレノイドのプランジャをロック軸としてロック軸挿通部を通じてボタン軸のロック溝に向けて進退可能に配置し、ソレノイドの通電制御により、プランジャを押し、ボタン軸のロック溝に係合させることにより、プッシュ式ボタンの動作をロックし、プランジャを引き、プランジャとロック溝との係合を解除することにより、プッシュ式ボタンの動作ロックを解除するようにすることにより、プッシュ式ボタンの操作性を損なうことなく、そのロック及びアンロックを簡易に行うことができ、このようにしてソレノイドを特定の者のみがプッシュ式ボタンの操作を行うことができるセキュリティ機能として装備することができる。
本発明の一実施の形態におけるプッシュラッチを示す側面断面図 同プッシュラッチの平面図 同プッシュラッチの背面図 (a)同プッシュラッチに使用されるラッチ受け金具の側面断面図(b)同プ ッシュラッチに使用されるラッチ受け金具の背面図 同プッシュラッチの一部断面平面図 同プッシュラッチのロック状態を示す図 同プッシュラッチのアンロック状態を示す図
次に、この発明を実施するための形態について図を用いて説明する。図1乃至図3にプッシュラッチを示している。また、図4にこのプッシュラッチに用いられるラッチ受け部を示している。なお、この実施の形態では、プッシュラッチを枠体に取り付けて、上蓋に設けられるラッチ受け部に対して係脱する上蓋用のプッシュラッチとして例示している。この場合、枠体の一側面に上面の開口に近接してプッシュ式ボタン用の開口が形成されて、この一側面の開口を含む内面がプッシュラッチの取付面になっている。一方、上蓋の一側面の内面で枠体のプッシュラッチの取付位置に対応する所定の位置にラッチ受け部としてラッチ受け金具が取り付けられる。図4に示すように、このラッチ受け金具9は、横に長い略矩形状のプレートからなり、その上部両側にねじ挿通穴90が形成され、その下部の中央に横方向に長い開口91が形成される。このようにしてラッチ受け金具9は上蓋の内面所定の位置にねじにより取り付けられて、枠体の取付面に取り付けられるプッシュラッチの直上に配置され、ラッチ受け金具9の開口91にプッシュラッチのラッチ爪が係合されるようになっている。
図1に示すように、プッシュラッチ1は、枠体の取付面Pに当該取付面Pに平行に支持される軸77を介して回動可能に取り付けられ、一端にラッチ受け金具9に係脱可能なラッチ爪21を有するラッチ2と、ラッチ2をラッチ受け金具9に対して係合する方向に回動付勢するためのばね部材3と、プッシュ式ボタン用の開口P1に配置され、ラッチ2をラッチ受け金具9に対して離脱させる方向に押圧回動するためのプッシュ式ボタン4とを備え、常態としてラッチ2とラッチ受け金具9を係合して、枠体上の上蓋を閉鎖状態とし、プッシュ式ボタン4のプッシュ操作により、ラッチ爪21とラッチ受け金具91との係合を解除して、上蓋を開放可能状態とするようになっている。
このプッシュラッチ1では、プッシュ式ボタン4は、開口P1に配置可能な操作ボタン5と、操作ボタン5の中心から延びるボタン軸6とからなる。この場合、プッシュ式ボタン4は操作ボタン5とボタン軸6が別体で、操作ボタン5がボタン軸6の一端に着脱可能に取り付けられる。操作ボタン5は略平面形状のプレートで、その片側一方の面(内側面)の中心に取付軸51が突出される。ボタン軸6は所定の長さを有する軸からなり、外周面の軸方向中間部所定の範囲に外周方向に少し突出する段部61が形成されて、外周面の両端側所定の位置に外周方向に少し突出する段差部62、62が形成され、これらの段差部62、62が後述するラッチ2や位置決めベース71に対するストッパーになっている。このボタン軸6の一端側の端面に操作ボタン5が取り付けられるため、当該端面の軸芯上に操作ボタン5の取付軸51が嵌合可能な取付溝63が形成され、その外周面に取付溝63に連通するねじ穴64が併せて形成される。このようにして操作ボタン5は取付軸51がボタン軸6の一端の取付溝63に差し込まれ、ボタン軸6外周面のねじ穴64に螺着されるねじ65(図2参照)により締め込み固定される。また、ボタン軸6の操作ボタン5が取り付けられる一端とは反対側の他端側の端面にコイルスプリング66を装着するため、さらにこの他端側に複数の分割片69、69を形成するため、当該端面の軸芯上にコイルスプリング装着用の凹部67が形成されるとともに、その開口端から外周面に、この場合、左右両側面にそれぞれ軸方向に向けて1つずつスリット68、68が切り込み形成されて上下に2つの分割片69、69が分割形成される。
ラッチ2は所定の長さを有するプレートからなり、プッシュ式ボタン4により押圧される回動端側、この場合、ラッチ爪21側の端部の所定の位置にプッシュ式ボタン用の開口P1と同芯的に、ボタン軸6の他端部(ボタン軸6の操作ボタン5とは反対側の端部)と当該他端部側一方のストッパー62との間の軸部分が挿通可能な軸挿通穴20が形成される。そして、このラッチ2に対して、プッシュラッチ1の取付面Pとラッチ2との間に、プッシュ式ボタン用の開口P1と同芯的に、ボタン軸6の一端部(ボタン軸6の操作ボタン5側の端部)と当該端部側他方のストッパー62との間の軸部分が挿通可能な軸挿通部70を有する位置決めベース71がプッシュラッチ1の取付面Pに固定されて配設されるとともに、ラッチ2の背面側に、ラッチ2の軸挿通穴20と同芯的に、ボタン軸6の他端部(ボタン軸6の操作ボタン5とは反対側の端部)と当該他端部側一方のストッパー62との間の軸部分の2つの分割片69、69が挿通可能な2つの分割片挿通穴73、73を有する支持ベース74がプッシュラッチ1の取付面Pに固定されて配設される。この場合、位置決めベース71は上下方向に長く、図2に示すように、水平断面が略ハット形に形成されて、中央の面の所定の高さにボタン軸6の一端側(ボタン軸6の操作ボタン5側の端部と当該端部側他方のストッパー62との間の軸部分)が挿通可能な軸挿通穴70が穿設され、また、最も外側の両側の面(固定面)にそれぞれねじ挿通穴が穿たれる。支持ベース74は位置決めベース71の中央の面との間に所定の空間を画成可能に上下方向に長く、図2、図3に示すように、水平断面が略ハット形に形成され、中央の面の所定の高さに位置決めベース71の軸挿通穴70の軸芯と同芯的に、ボタン軸6の他端側(ボタン軸6の操作ボタン5とは反対側の端部と当該端部側一方のストッパー62との間の2つの分割片69、69)が挿通可能な2つの分割片挿通穴73、73が設けられ、また、中央の面の両側に隣接する各面の他端(この場合、下端)に軸挿通穴75、75が形成され、最も外側の両側の面(固定面)にそれぞれねじ挿通穴76、76が穿たれる。このようにして位置決めベース71は支持ベース74とともに固定面がねじ(図示省略)によりプッシュラッチ1の取付面Pに取り付けられる。ラッチ2は、図2、図3に示すように、位置決めベース71の中央の面と支持ベース74の中央の面との間に配置可能に上下方向に長く、水平断面が略U字形に形成されるとともに、一端が位置決めベース71と支持ベース74との間から突出されて、この一端にラッチ爪21がラッチ受け金具9に向けて突出するように設けられ、また、中央の面の所定の高さに位置決めベース71の軸挿通穴70に連通可能に軸挿通穴20が設けられ、両側の面の他端(この場合、下端)に軸挿通穴22、22(図1参照)が形成される。このようにしてラッチ2は位置決めベース71と支持ベース74との間に配置され、両側の面の各軸挿通穴22、22が支持ベース74の両側の面の各軸挿通穴75、75に合わされて、これらの軸挿通穴75,75、22,22間に軸77が挿通され、この軸77を介して回動可能に取り付けられる。そして、この軸75の回りにばね部材3であるコイルスプリングが巻き付けられて、その一端が位置決めベース71の他端(この場合、下端)に係止され、他端がラッチ2の他端(この場合、下端)に係止されて、このコイルスプリング3により、ラッチ2がラッチ受け金具9に対して係合する方向に回動付勢される。
このようにしてプッシュ式ボタン1は、操作ボタン5がプッシュ式ボタン用の開口P1に配置され、ボタン軸6が位置決めベース71、ラッチ2、及び支持ベース74間に各軸挿通穴70、20、73,73を通して取り付けられる。この場合、ボタン軸6は、コイルスプリング装着用の凹部67にコイルスプリング3が装着され、各ストッパー62、62が位置決めベース71とラッチ2との間に当該位置決めベース71及びラッチ2に近接して配置されて、位置決めベース71、ラッチ2、及び支持ベース74の各軸挿通穴70、20、73,73に挿通される。これにより、常態として、ボタン軸6と支持ベース74との間でコイルスプリング3が圧縮され、このコイルスプリング3の付勢力によりボタン軸6はプッシュラッチ1の取付面Pに向けて押圧されて、ボタン軸6の操作ボタン5側他方のストッパー62が位置決めベース71の軸挿通穴70の縁部に係止され、反対に、操作ボタン5とは反対側の一方のストッパー62がラッチ2の軸挿通穴20の縁部から少し引き離されて、操作ボタン5及びボタン軸6はプッシュラッチ1の取付面Pにおいてボタン軸6がラッチ2に対して係合(押圧)しない状態の定位置に位置決めされる。そして、この状態から操作ボタン5をコイルスプリング3の付勢力に抗してプッシュ操作することにより、ボタン軸6がラッチ2に向けて直動し、一方のストッパー62とラッチ2との係合により、ラッチ2の回動端側を押圧し、このラッチ2をラッチ受け金具9に対して離脱する方向に回動する。
このようにこのプッシュラッチ1では、操作ボタン5のプッシュ操作により、操作ボタン5の中心から延びるボタン軸6を直動して、ラッチ2の回動端側を押圧し、ラッチ2をラッチ受け金具9に対して離脱する方向に回動するので、プッシュ式ボタン4が押しやすく、この押す力をラッチ2に確実に伝達することができ、プッシュ式ボタン4の操作性を高めることができる。また、ボタン軸6の長さは適宜変更することができ、このボタン軸6の長さの調整により、プッシュ式ボタン4の高さを簡易に調整することができ、プッシュ式ボタン4の高さを、プッシュラッチ1の取付面Pの厚さに応じて、簡単かつ確実に調整することができる。また、この場合、操作ボタン5の取付軸51のボタン軸6の取付溝63に対する差込量を調整することで、プッシュ式ボタン4の高さを調整することもできる。さらに、プッシュ式ボタン4の操作ボタン5とボタン軸6とを別体とし、操作ボタン5をボタン軸6の一端に着脱可能に取り付けるようにしたのて、操作ボタン5のみに多様なデザインを簡単に施すことができ、プッシュ式ボタン4をユーザの求めるオリジナルデザインにするなど、プッシュ式ボタン4のデザインの自由度を高めることができる。
また、このプッシュラッチ1においては、図5に示すように、プッシュ式ボタン4のボタン軸6の外周面にロック溝60が形成され、このプッシュ式ボタン4の定位置においてボタン軸6のロック溝60の側方のラッチ2及び支持ベース74の側面にボタン軸6のロック溝60に向けてロック軸挿通部78が形成される。この場合、ロック軸挿通部78は支持ベース74の一方の側面にソレノイド8のプランジャ81が挿通可能な穴79が形成され、ラッチ2の一方の側面にプランジャ81が挿通可能にかつ当該プランジャ81に対してラッチ2の回動を許容可能な大きさ、形状の長穴80が形成されてなる。そして、このロック軸挿通部78の外側延長上にソレノイド8が設置され、当該ソレノイド8のプランジャ81がロック軸としてロック軸挿通部78を通じてボタン軸6のロック溝60に向けて進退可能に配置される。このようにしてソレノイド8の通電制御により、ソレノイド8のプランジャ81を押し、ボタン軸6のロック溝60に係合させることにより、プッシュ式ボタン4の動作をロックし、プランジャ81を引き、プランジャ81とロック溝60との係合を解除することにより、プッシュ式ボタン4の動作ロックを解除するようになっている。
図6及び図7にソレノイド8によるプッシュラッチ1のロック状態及びアンロック状態を示している。図6に示すように、ソレノイド8の通電制御により、プランジャ81が押し出されると、プランジャ81の先端がボタン軸6のロック溝60に挿入されて、ボタン軸6は軸方向の動きを規制されてロック状態となる。このロック状態により、操作ボタン5をプッシュ操作することができなくなり、ラッチ2を回動することができないため、ラッチ2とラッチ受け金具との係合を外すことができない。反対に、図7に示すように、プランジャ81が引き込まれると、プランジャ81の先端がボタン軸6のロック溝60から抜け外れて、ボタン軸6は軸方向の動きを許容されてアンロック状態となる。この場合、プランジャ81はラッチ2の側面の長穴80に通された状態となっているが、長穴80はラッチ2の回動を許容する大きさ、形状を有しているので、プランジャ81がラッチ2に緩衝することがない。このアンロック状態により、操作ボタン5をプッシュ操作することができ、操作ボタン5のプッシュ操作によりラッチ2を回動して、ラッチ2とラッチ受け金具との係合を外すことができる。
このようにしてソレノイド8をプッシュラッチ1に併設することで、プッシュ式ボタン4の操作性を損なうことなく、そのロック及びアンロックを簡易に行うことができ、ソレノイド8を、特定の者のみがプッシュ式ボタン4の操作を行うことができるセキュリティ機能として装備することができる。
なお、この実施の形態では、プッシュ式ボタンの操作ボタンとボタン軸を別体とし、操作ボタンをボタン軸の一端に着脱可能に取り付けているが、操作ボタンとボタン軸を一体に形成してもよい。また、この実施の形態では、ボタン軸の外周面の中間部を外周方向に突出する段形状にして、ボタン軸の両端側所定の位置に外周方向に突出する段差形状のストッパーを設けたが、ボタン軸の外周面の両端所定の位置にリング状のストッパーを形成してもよい。さらに、ストッパーをボタン軸と別体のものとし、例えば管状、リング状のストッパーをボタン軸の外周面に嵌め込み固定してもよい。さらに、この実施の形態では、ボタン軸の操作ボタンとは反対側の端部の端面から外周面に軸方向に向けて2つのスリットを切り込み形成して2つの分割片を分割形成したが、このボタン軸の端部は支持ベースとの間にコイルスプリングを介在して、支持ベースを挿通できるようにしていれば、分割片は3つでもそれ以上でもよく、その数は特に限定されるものではない。このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、この実施の形態では、位置決めベース及び支持ベースをそれぞれ断面略ハット形に形成したが、断面略U字形に形成し、別体の取付ブラケットなどを用いて、プッシュラッチの取付面に取り付けるようにしてもよい。さらに、位置決めベース、支持ベース及びラッチをそれぞれ平面形状のプレートにより形成し、その両側に取付アームを設けるものとしてもよい。このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
1 プッシュラッチ
2 ラッチ
20 軸挿通穴
21 ラッチ爪
22 軸挿通穴
3 ばね部材(コイルスプリング)
4 プッシュ式ボタン
5 操作ボタン
51 取付軸
6 ボタン軸
60 ロック溝
61 段部
62 段差部(ストッパー)
63 取付軸
64 ねじ穴
65 ねじ
66 コイルスプリング
67 凹部
68 スリット
69 分割片
70 軸挿通穴
71 位置決めベース
73 分割片挿通穴
74 支持ベース
75 軸挿通穴
76 ねじ挿通穴
77 軸
78 ロック軸挿通部
79 穴
8 ソレノイド
80 長穴
81 プランジャ
9 ラッチ受け金具
90 ねじ挿通穴
91 開口
P 取付面
P1 プッシュ式ボタン用の開口

Claims (4)

  1. プッシュ式ボタン用の開口を有する取付面に当該取付面に平行に支持される軸を介して回動可能に取り付けられ、一端にラッチ受け部に係脱可能なラッチ爪を有するラッチと、 前記ラッチを前記ラッチ受け部に対して係合する方向に回動付勢するためのばね部材と、前記プッシュ式ボタン用の開口に配置され、前記ラッチを前記ラッチ受け部に対して離脱させる方向に押圧回動するためのプッシュ式ボタンとを備え、前記プッシュ式ボタンのプッシュ操作により、前記ラッチ爪と前記ラッチ受け部との係合を解除する形式のプッシュラッチにおいて、
    前記プッシュ式ボタンは、前記プッシュ式ボタン用の開口に配置可能な操作ボタンと、前記操作ボタンから延びるボタン軸とからなり、前記ボタン軸は外周面の両端側所定の位置に外周方向に突出するストッパーを有し、また、前記操作ボタンとは反対側の端面の軸芯上にコイルスプリング装着用の凹部が形成されるとともに当該凹部の外周面は当該凹部の開口端から軸方向に向けて複数のスリットが形成されて複数の分割片をなし、
    前記ラッチは、前記プッシュ式ボタンにより押圧される回動端側の所定の位置に前記プッシュ式ボタン用の開口と同芯的に、前記ボタン軸の前記操作ボタンとは反対側の端部と当該端部側一方のストッパーとの間の軸部分が挿通可能な軸挿通穴が形成され、このラッチに対して、前記取付面と前記ラッチとの間に、前記プッシュ式ボタン用の開口と同芯的に、前記ボタン軸の前記操作ボタンと前記操作ボタン側他方のストッパーとの間の軸部分が挿通可能な軸挿通部を有する位置決めベースが前記取付面に固定されて配設されるとともに、前記ラッチの背面側に、前記ラッチの軸挿通穴と同芯的に、前記ボタン軸の複数の分割片が挿通可能な複数の分割片挿通穴を有する支持ベースが前記取付面に固定されて配設され、
    前記プッシュ式ボタンは前記ボタン軸が当該コイルスプリング装着用の凹部にコイルスプリングを装着され、前記各ストッパーを前記位置決めベースと前記ラッチとの間に当該位置決めベース及びラッチに近接して配置され、前記位置決めベース、前記ラッチ、及び前記支持ベース間に各軸挿通穴を挿通して取り付けられ、
    常態として、前記ボタン軸と前記支持ベースとの間で圧縮される前記コイルスプリングの付勢力により前記ボタン軸が前記取付面に向けて押圧されて、前記ボタン軸の前記他方のストッパーと前記位置決めベースが係合されることにより、前記操作ボタン及び前記ボタン軸が前記取付面において前記ラッチに対して係合しない定位置に位置決めされ、
    前記操作ボタンを前記コイルスプリングの付勢力に抗してプッシュ操作することにより、前記ボタン軸を直動し、前記一方のストッパーと前記ラッチとの係合により前記ラッチを押圧して、前記ラッチを前記ラッチ受け部に対して離脱する方向に回動する、
    ことを特徴とするプッシュラッチ。
  2. プッシュ式ボタンは操作ボタンとボタン軸が別体で、前記操作ボタンが前記ボタン軸の一端に着脱可能に取り付けられる請求項1に記載のプッシュラッチ。
  3. プッシュ式ボタンのボタン軸の外周面にロック溝が形成され、前記プッシュ式ボタンの定位置において前記ボタン軸の側方のラッチ及び支持ベースの側部に前記ロック溝に向けてロック軸挿通部が形成されて、前記ロック軸挿通部の延長上にソレノイドが設置され、当該ソレノイドのプランジャがロック軸として前記ロック軸挿通部を通じて前記ボタン軸のロック溝に向けて進退可能に配置され、前記ソレノイドの通電制御により、前記ソレノイドのプランジャを押し、前記ボタン軸のロック溝に係合させることにより、前記プッシュ式ボタンの動作をロックし、前記プランジャを引き、前記プランジャと前記ロック溝との係合を解除することにより、前記プッシュ式ボタンの動作ロックを解除する請求項1又は2に記載のプッシュラッチ。
  4. 位置決めベースは断面略ハット形又は断面略U字形に形成され、中央の面に軸挿通穴を有し、支持ベースは前記位置決めベースの中央の面との間に所定の空間を画成可能に断面略ハット形又は断面略U字形に形成され、中央の面に前記位置決めベースの軸挿通穴の軸芯に同芯的に複数の分割片挿通穴を有し、前記位置決めベースは前記支持ベースとともに取付面に取り付けられ、ラッチは前記位置決めベースの中央の面と前記支持ベースの中央の面との間に配置可能に断面略U字形に形成されるとともに、一端が前記位置決めベースと前記支持ベースとの間から突出されてラッチ爪が設けられ、また、中央の面に前記位置決めベースの軸挿通穴に連通可能な軸挿通穴を有し、前記位置決めベースと前記支持ベースとの間に配置されて、両側面が前記支持ベースの両側面に軸を介して回動可能に取り付けられ、ロック軸挿通部は前記支持ベースの一方の側面にプランジャが挿通可能な穴が形成され、前記ラッチの一方の側面に前記プランジャが挿通可能にかつ当該プランジャに対して前記ラッチの回動を許容する長穴が形成されてなる請求項3に記載のプッシュラッチ。
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