JP5651146B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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本発明は、吸気弁のリフト量及び開角を第1作動特性と第2作動特性とに変更可能な弁作動特性可変機構を備える内燃機関の制御装置に関する。
吸気弁のリフト量及び開角を第1作動特性と第2作動特性とに切り換える弁作動特性可変機構を備える内燃機関の制御装置は、例えば特許文献1に示されるように広く知られている。特許文献1では、リフト量及び開角が小さい方の作動特性(第1作動特性)が低速バルブタイミングと記載され、リフト量及び開角が大きい方の作動特性(第2作動特性)が高速バルブタイミングと記載されており、機関の高負荷高回転運転状態では高速バルブタイミングが選択され、低負荷低回転運転状態では低速バルブタイミングが選択される(特許文献1,第6図参照)。
特許文献2には、吸気弁の作動位相を変更する作動位相可変機構を備える内燃機関の制御装置が示されている。この装置では、吸気弁の閉弁時期が当該気筒の圧縮行程期間内に設定され、機関の負荷を示すパラメータである目標空気充填量が最大となる条件の下では、機関回転数が上昇するほど吸気弁の閉弁時期を進角させる制御が行われる。
特許2619696号公報 特開2009−228674号公報
特許文献2に示されるように吸気弁の閉弁時期を圧縮行程期間内に設定する運転(アトキンソンサイクル運転)を行い、かつ特許文献1に示される弁作動特性可変機構を備える機関では、低速バルブタイミング(第1作動特性)における機関出力が、高回転運転状態において高速バルブタイミング(第2作動特性)における機関出力より大きくなる出力トルク特性を実現することが可能である。したがって、特許文献1に示されるように、高負荷高回転運転状態で第2作動特性を選択する手法は、アトキンソンサイクル運転を行う機関には必ずしも適していない。
一方特許文献2に示される作動位相可変機構は、リフト量と開角を切り換えるものではないため、第1作動特性と第2作動特性の選択をより適切に行う上で参考とはならない。
本発明は上述した点を考慮してなされたものであり、吸気弁のリフト量及び開角を第1作動特性と第2作動特性とに変更可能な弁作動特性可変機構を備え、アトキンソンサイクル運転を行う内燃機関において、吸気弁作動特性の選択を機関運転状態に応じてより適切に行うことができる制御装置を提供すること目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、吸気弁のリフト量及び開角を第1作動特性と第2作動特性とに変更可能な弁作動特性可変機構(41)と、排気還流機構とを備え、前記吸気弁の閉弁時期が当該吸気弁が設けられている気筒の圧縮行程期間内に設定された内燃機関の制御装置において、前記機関の回転数(NE)を検出する回転数検出手段と、前記機関の負荷を示す負荷パラメータ(TRQCMD)を検出する負荷パラメータ検出手段と、前記機関回転数(NE)及び負荷パラメータ(TRQCMD)に応じて前記第1及び第2作動特性の一方を選択する吸気弁作動特性制御手段と、前記機関回転数(NE)に応じて前記負荷パラメータに対応する負荷判定閾値(TRQTH)を算出する負荷判定閾値算出手段とを備え、前記第1作動特性におけるリフト量及び開角はそれぞれ前記第2作動特性におけるリフト量及び開角より小さく、前記吸気弁作動特性制御手段は、前記機関回転数(NE)が第1所定回転数(NETH1)より低いとき、及び前記機関回転数(NE)が前記第1所定回転数(NETH1)より高い第2所定回転数(NETH2)より高いときに、前記第1作動特性を選択し、前記機関回転数(NE)が前記第1所定回転数(NETH1)以上でかつ第2所定回転数(NETH2)以下である場合において、前記負荷パラメータ(TRQCMD)が前記負荷判定閾値(TRQTH)より大きい高負荷運転状態において前記第1作動特性を選択し、前記負荷パラメータ(TRQCMD)が「0」から前記負荷判定閾値(TRQTH)までの値をとる中低負荷運転状態において前記第2作動特性を選択することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、前記機関は、前記吸気弁の作動位相(CAIN)を変更する弁作動位相可変機構(42)を備え、選択された前記弁作動特性可変機構の作動特性に応じて、前記吸気弁作動位相(CAIN)を制御する作動位相制御手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、検出される機関回転数及び負荷パラメータに応じて第1及び第2作動特性の一方が選択され、機関回転数が第1所定回転数より低いとき、及び機関回転数が第1所定回転数より高い第2所定回転数より高いときに、第1作動特性が選択される。上述したように、吸気弁の閉弁時期が圧縮行程期間内に設定された機関では、高回転運転状態においてリフト量及び開角が小さい第1作動特性を選択することにより、機関出力トルクを増加させることが可能であり、また第1作動特性の方がカム軸を駆動するため負荷が第2作動特性より軽減されるので、カム軸を駆動するための機構の、高回転運転状態における負担を軽減し、耐久性を高めることができる。また第1所定回転数より低い運転状態で第1作動特性を選択することにより、良好な機関始動性能を得ることができる。また、機関回転数に応じて負荷判定閾値が算出され、機関回転数が第1所定回転数以上でかつ第2所定回転数以下の範囲内では、負荷パラメータが負荷判定閾値より大きい高負荷運転状態において第1作動特性が選択され、負荷パラメータが「0」から負荷判定閾値までの値をとる中低負荷運転状態において第2作動特性が選択される。負荷パラメータが負荷判定閾値より大きい高負荷運転状態においては、第1作動特性を選択することによって、機関出力トルクを確保し、負荷パラメータが「0」から負荷判定閾値までの値をとる中低負荷運転状態においては、第2作動特性を選択することによってポンピングロスを減少させ、燃費を向上させることができる。
請求項に記載の発明によれば、選択された弁作動特性可変機構の作動特性に応じて、吸気弁作動位相が制御されるので、機関出力トルク及び燃費を向上させる効果をより高めることができる。
本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。 吸気弁及び排気弁のリフトカーブを示す図である。 機関回転数(NE)と機関出力トルク(TRQ)との関係を示す図である。 吸気弁の第1作動特性及び第2作動特性の何れか一方を選択する処理のフローチャートである。 機関回転数(NE)及び機関要求トルク(TRQCMD)で定義される機関運転領域を示す図である。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置の構成を示す図であり、内燃機関(以下「エンジン」という)1はエンジン制御用電子制御ユニット(以下「ENG−ECU」という)5によって制御される。エンジン1は吸気弁(図示せず)の弁リフト量及び開角を、機械的に2段階に切り換える第1弁作動特性可変機構41と、吸気弁の作動位相を連続的に変更する第2弁作動特性可変機構42とを有する弁作動特性可変装置40を備えている。
エンジン1の吸気通路2の途中にはスロットル弁3が配されている。スロットル弁3にはスロットル弁駆動装置4が取り付けられており、スロットル弁駆動装置4はENG−ECU5に接続されている。スロットル弁駆動装置4は、スロットル弁3を駆動するスロットルアクチュエータ及びスロットル弁開度センサを備えており、スロットル弁開度センサによる検出信号がENG−ECU5に供給されるとともに、ENG−ECU5からの駆動信号によりスロットル弁開度THが目標開度THCMDに制御される。
燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁3との間かつ吸気通路2の図示しない吸気弁の少し上流側に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃料ポンプに接続されていると共にENG−ECU5に電気的に接続されて当該ECU5からの信号により燃料噴射弁6の開弁時間及び開弁時期が制御される。
スロットル弁3の上流側には吸入空気流量GAIR[g/sec]を検出する吸入空気流量センサ7が設けられている。またスロットル弁3の下流側には吸気圧PBAを検出する吸気圧センサ8、及び吸気温TAを検出する吸気温センサ9が設けられている。これらのセンサの検出信号は、ENG−ECU5に供給される。エンジン1の本体には、エンジン冷却水温TWを検出する冷却水温センサ10が装着されており、その検出信号はENG−ECU5に供給される。
ENG−ECU5には、エンジン1のクランク軸の回転角度を検出するクランク角度位置センサ11、及びエンジン1の吸気弁を駆動するカムが固定されたカム軸(図示せず)の回転角度を検出するカム角度位置センサ12が接続されており、クランク軸の回転角度及びカム軸の回転角度に応じた信号がENG−ECU5に供給される。クランク角度位置センサ11は、一定クランク角周期毎(例えば6度周期)に1パルス(以下「CRKパルス」という)と、クランク軸の所定角度位置を特定するパルスを発生する。また、カム角度位置センサ12は、エンジン1の特定の気筒の所定クランク角度位置でカムパルスを発生し、各気筒の吸気行程開始時の上死点(TDC)でTDCパルスを発生する。これらのパルスは、燃料噴射時期、点火時期等の各種タイミング制御及びエンジン回転数(エンジン回転速度)NEの検出に使用される。なお、カム角度位置センサ12より出力されるカムパルスと、クランク角度位置センサ11より出力されるCRKパルスとの相対関係からカム軸の実際の作動位相(吸気弁作動位相)CAINを検出することができる。
排気通路13には、比例型酸素濃度センサ15(以下「LAFセンサ15」という)、排気浄化装置としての三元触媒14、及び二値型酸素濃度センサ(以下「O2センサ」という)16が設けられており、LAFセンサ15及びO2センサ16の検出信号はENG−ECU5に供給され、エンジン1で燃焼する混合気の空燃比制御に適用される。
ENG−ECU5には、エンジン1により駆動される車両のアクセルペダルの踏み込み量(以下「アクセルペダル操作量」という)APを検出するアクセルセンサ21、当該車両の走行速度(車速)VPを検出する車速センサ22、及び当該車両のブレーキペダル(図示せず)が踏み込まれているときオンするブレーキスイッチ23が接続されており、センサ及びスイッチから検出信号及び切換信号がENG−ECU5に供給される。スロットル弁3はスロットル弁駆動装置4により開閉駆動され、スロットル弁開度THはアクセルペダル操作量APに応じてENG−ECU5により制御される。
弁作動特性可変装置40は、吸気弁のリフト量及び開角(リフト量が「0」より大きい角度期間)を第1作動特性と第2作動特性とに切り換える第1弁作動特性可変機構41と、吸気弁の作動位相を連続的に変更する第2弁作動特性可変機構42と、第1弁作動特性可変機構41を駆動するための油圧制御機構43と、第2弁作動特性可変機構42を駆動するための電動アクチュエータ44とを備えている。油圧制御機構43及び電動アクチュエータ44の作動はENG−ECU5により制御される。
弁作動特性可変装置40によれば、吸気弁は、図2に実線L1で示す第1作動特性と、実線L2で示す第2作動特性とを中心として、カムの作動位相CAINの変化に伴って破線L3,L4で示す最進角位相から、一点鎖線L5,L6で示す最遅角位相までの間の位相で駆動される。なお、排気弁は実線L7で示す一定の作動特性で駆動される。図2から明らかなように、本実施形態では吸気弁の閉弁時期CAIVCが圧縮行程の開始後となるように設定され、アトキンソンサイクル運転が行われる。また第1作動特性における吸気弁のリフト量及び開角は、それぞれ第2作動特性におけるリフト量及び開角より小さい。
図3はエンジン回転数NEとエンジン1の最大出力トルクTRQMAXとの関係を示す図であり、この図に示す実線L11が吸気弁の第1作動特性に対応し、破線L12が第2作動特性に対応する。図3から明らかなように、本実施形態では、エンジン回転数NEの全範囲で、第1作動特性を選択したときの最大出力トルクTRQMAXが、第2作動特性を選択したときの最大出力トルクTRQMAXより大きくなる。第1作動特性は第2作動特性よりも吸気弁閉弁時期が早いために、第1作動特性選択時は第2作動特性選択時よりも実効圧縮比が高められ、第1作動特性選択時の方が大きな出力トルクが得られる。また、第2弁作動特性可変機構42によって、第1作動特性及び第2作動特性は同じ開弁位相範囲を遅角側/進角側に変更可能であるため、最大出力トルクTRQMAXを得るために開弁位相範囲を最進角とした場合であっても、第1作動特性は第2作動特性よりも吸気弁閉弁時期が早く、第1作動特性選択時の方がより大きな最大出力トルクTRQMAXが得られる。
なお、図示は省略しているが、エンジン1には周知の排気還流機構及び蒸発燃料処理装置が設けられている。
ENG−ECU5は、各種センサからの入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入力回路、中央演算処理ユニット(以下「CPU」という)、該CPUで実行される各種演算プログラム及び演算結果等を記憶する記憶回路、燃料噴射弁6、弁作動特性可変装置40などに駆動信号を供給する出力回路を備えている。
本実施形態では、アクセルペダル操作量AP及びエンジン回転数NEに応じてエンジン1の要求トルクTRQCMDを算出し、エンジン1の出力トルクTRQが要求トルクTRQCMDと一致するように、燃料噴射弁6による燃料噴射量、点火時期、及びスロットル弁3の目標開度THCMD(吸入空気量)が制御される。要求トルクTRQCMDは、基本的にはアクセルペダル操作量APが増加するほど増加するように設定される。
図4は、第1弁作動特性可変機構41の第1作動特性及び第2作動特性の何れかを選択する処理のフローチャートである。この処理は、ENG−ECU5で所定時間毎に実行される。
ステップS11では、エンジン回転数NEが第1所定回転数NETH1より低いか否かを判別する。第1所定回転数NETH1はエンジン始動回転数より高くアイドル回転数より低い回転数であり、例えば900rpmに設定される。ステップS11の答が肯定(YES)であるときは、第1作動特性を選択する(ステップS16)。ステップS11の答が否定(NO)であるときは、エンジン回転数NEが第1所定回転数NETH1より高い第2所定回転数NETH2(例えば5500rpm)より高いか否かを判別する(ステップS12)。ステップS12の答が肯定(YES)であるときは、ステップS16に進み、第1作動特性を選択する。
ステップS12の答が否定(NO)であるときは、エンジン回転数NEに応じてトルク閾値TRQTHを算出し(ステップS13)、エンジン1の要求トルクTRQCMDがトルク閾値TRQTHより大きいか否かを判別する(ステップS14)。トルク閾値TRQTHは、図5に曲線L22で示すように設定されている。図5は、エンジン回転数NE及び要求トルクTRQCMDで定義されるエンジン運転領域を示す図であり、曲線L21がエンジン回転数NEに対応する最大出力トルクTRQMAXを示す。
ステップS14の答が肯定(YES)であるときは、ステップS16に進んで第1作動特性を選択し、TRQCMD≦TRQTHであるときは、第2作動特性を選択する(ステップS15)。
したがって、図4の処理によれば、図5にハッチングを付して示す領域R2において第2作動特性が選択され、領域R2以外の領域R1において第1作動特性が選択される。
図5に示すように第1及び第2作動特性の一方を選択することにより、以下の効果が得られる。
1)図3に示すようにエンジン回転数NEの全範囲で第1作動特性における最大出力トルクTRQMAXが第2作動特性における最大出力トルクTRQMAXを上回るので、エンジン回転数NEが第2所定回転数NETH2より高い高回転運転状態において第1作動特性を選択することにより、最大出力トルクTRQMAXを増加させることができる。また第1作動特性の方がカム軸を駆動するため負荷が第2作動特性より軽減されるので、カム軸を駆動するための機構の、高回転運転状態における負担を軽減し、耐久性を高めることができる。
2)第1所定回転数NETH1より低い低回転運転状態で第1作動特性を選択することにより、良好な機関始動性能を得ることができる。第1作動特性は、第2作動特性より閉弁時期が早く、始動時に必要な実効圧縮比が得られるからである。
3)エンジン回転数NEが第1所定回転数NETH1以上でかつ第2所定回転数NETH2以下の範囲内では、要求トルクTRQCMDがトルク閾値TRQTHより大きいときに第1作動特性が選択され、要求トルクTRQCMDがトルク閾値TRQTH以下であるときに(領域R2で)第2作動特性が選択される。要求トルクTRQCMDがトルク閾値TRQTHより大きい高負荷運転状態においては、第1作動特性を選択することによって、必要なエンジン出力トルクTRQを確保し、要求トルクTRQCMDがトルク閾値TRQTH以下である中低負荷運転状態においては、第2作動特性を選択することによって燃費を向上させることができる。第2作動特性選択時の方が第1作動特性選択時に比べてポンピングロスが減少するからである。
なお、第2弁作動特性可変機構42によって、第2作動特性選択時は、吸気弁の作動位相は比較的遅角側の設定とし、第1作動特性選択時は、比較的進角側の設定とすることが望ましい。これにより、出力トルクTRQ及び燃費を向上させる効果をより高めることができる。また、第1弁作動特性可変機構41は、第1作動特性と第2作動特性の2段階に機械的に切り換えるように構成されているので、制御ばらつきの影響が小さく、高い制御精度が得られる。
本実施形態では、クランク角度位置センサ11が回転数検出手段に相当し、第2弁作動特性可変機構42が弁作動位相可変機構に相当し、アクセルセンサ21及びENG−ECU5が負荷パラメータ検出手段を構成し、ENG−ECU5が、吸気弁作動特性制御手段、負荷判定閾値算出手段、及び作動位相制御手段を構成する。
なお本発明は上述した実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上述した実施形態では吸気弁の作動位相を変更する第2弁作動特性可変機構42を備える内燃機関の制御装置を示したが、本発明は第2弁作動特性可変機構42を備えていない内燃機関の制御装置にも適用可能である。また本発明は、クランク軸を鉛直方向とした船外機などのような船舶推進機用エンジンなどの制御にも適用が可能である。
また上述した実施形態では、第1弁作動特性可変機構41として吸気弁のリフト量及び開角を第1作動特性と第2作動特性の2段階に切り換える機構を使用したが、これに限るものではなく、リフト量及び開角を連続的に変更する連続可変バルブタイミング機構を採用してもよい。
また上述した実施形態では、エンジン1の負荷を示す負荷パラメータとして、要求トルクTRQCMDを使用したが、これに限るものではなく、例えばアクセルペダル操作量AP、スロットル弁開度TH、または吸気圧PBAを負荷パラメータとして使用してもよい。
1 内燃機関
5 エンジン制御用電子制御ユニット(負荷パラメータ検出手段、吸気弁作動特性制御手段、負荷判定閾値算出手段、作動位相制御手段)
11 クランク角度位置センサ(回転数検出手段)
21 アクセルセンサ(負荷パラメータ検出手段)
41 第1弁作動特性可変機構
42 第2弁作動特性可変機構(弁作動位相可変機構)

Claims (2)

  1. 吸気弁のリフト量及び開角を第1作動特性と第2作動特性とに変更可能な弁作動特性可変機構と、排気還流機構とを備え、前記吸気弁の閉弁時期が当該吸気弁が設けられている気筒の圧縮行程期間内に設定された内燃機関の制御装置において、
    前記機関の回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記機関の負荷を示す負荷パラメータを検出する負荷パラメータ検出手段と、
    前記機関回転数及び負荷パラメータに応じて前記第1及び第2作動特性の一方を選択する吸気弁作動特性制御手段と
    前記機関回転数に応じて前記負荷パラメータに対応する負荷判定閾値を算出する負荷判定閾値算出手段とを備え、
    前記第1作動特性におけるリフト量及び開角はそれぞれ前記第2作動特性におけるリフト量及び開角より小さく、
    前記吸気弁作動特性制御手段は、前記機関回転数が第1所定回転数より低いとき、及び前記機関回転数が前記第1所定回転数より高い第2所定回転数より高いときに、前記第1作動特性を選択し、
    前記機関回転数が前記第1所定回転数以上でかつ第2所定回転数以下である場合において、前記負荷パラメータが前記負荷判定閾値より大きい高負荷運転状態においては前記第1作動特性を選択し、前記負荷パラメータが「0」から前記負荷判定閾値までの値をとる中低負荷運転状態においては前記第2作動特性を選択することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記機関は、前記吸気弁の作動位相を変更する弁作動位相可変機構を備え、
    選択された前記弁作動特性可変機構の作動特性に応じて、前記吸気弁作動位相を制御する作動位相制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
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