JP5651063B2 - 自転車用雨除けポンチョ - Google Patents

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本発明は、降雨時、自転車に乗る際に使用する雨除けポンチョに関するものである。
従来、降雨時に自転車に乗る際は、傘を差して片手で乗るのが一般的であり、また力の弱い女性等は、自転車のハンドルに取り付けた傘スタンドに傘を固定して雨を除け自転車に乗っていた。
また、雨が極めて強い場合には、上衣とズボンが別々の雨合羽を着用していたが、通常の雨降りの際には、袖のない、中央部に頭部を挿通する開口部を有し、その開口部にはフードが設けられた簡単な構造からなるポンチョ等を着用して、自転車に乗っていたのが現状である。
図4は、この従来のポンチョを着用して自転車に乗っている状態を図示する説明図である。
この従来のポンチョ50は、上半身を被覆できる大きさで、前面部と後面部とがほぼ同じ大きさ(広さ)のものからなり、その中央部に頭部開口部を有し、その開口部にフード53が形成されたものである。
上記従来のポンチョ50においては、図4から解る通り、ハンドルのグリップを握る手及び手首部分が露出してしまう。
膝部にポンチョの前面部が触れて、膝部分が濡れてしまう。
また風が強いときには、その風圧でポンチョの前面部が捲くれ上ってしまう。
そして、ポンチョの後面部の裾部が自転車の後輪に触れ、汚れるという問題があった。
そこで、上記の諸問題を解決すべく、本願出願人は、下記特許文献1に記載の考案を提案して、ポンチョを着用して自転車に乗っている際に、その風圧でポンチョの前面覆い部が捲くれ上らないようにすること、また、ポンチョが捲くれ上らないようにしつつ、何かの拍子に自転車から急に降りる際に、或は転びそうになった際に、上記固定が離脱するようにすること、ハンドルを握る手や腕部が濡れないようにすること、ポンチョから落ちる雨の滴が衣服に掛からないようにすること、そして、ポンチョの裾部が車輪によって汚れないようにすることを課題とし、これを解決したものである。
また、下記特許文献2に記載の考案では、ポンチョの本体部の前面覆い部に透明部を設けて、雨除けポンチョを着用していても、地面の状態やべダルの位置を視認することができ、或いは、ハンドル部分に設けられた各種の装備を容易に視認でき、更には、ハンドル部中央部分にチャイルドシートが設けられた自転車にあっては、シートに着席した子供の視界を妨げないように、又は子供の状態を確認できるようにするという課題を有し、これを解決したものである。
登録実用新案第3141509号公報 登録実用新案第3145235号広報
本願発明においては、先ず基本的に前記特許文献1に記載の考案と同様の課題を有するものであって、使用中にポンチョの前面覆い部や側面覆い部が風圧によって捲くれ上がることがないようにすることをその課題としている。
前記特許文献1に記載の考案では、前面覆い部の裏面に係止具を設けて上記課題を解決したが、この係止具による係止では、その係止具を設けた位置が係止されるのみで、いわば点による係止であり、強風に煽られた場合には、その係止点以外の部分の本体部の裾部が捲くれ上がるという問題が残っていたのである。
そこで、本願発明においては、この点による係止を改良して、本体部の下端縁部を線状に捲くれ上がらないようにすることをその課題とするものである。
この課題を解決するために、本願発明においては、重り部材を採用するのであるが、本願発明においては、この重り部材に工夫を加えて、単なる重り部材でなく、この重り部材に他の機能、例えば、他の車両運転者からの視認の向上、或いは製品としての付加価値を付与するための工夫を加えることも本願発明の課題とするところである。
上記の課題を解決するために、本発明の第1のものは、使用者の身体の外周を被覆できる本体部の略中央に使用者の頭部を挿通するための開口部が設けられ、この開口部を覆うように使用者の頭部を被覆できるフードが設けられ、本体部の前面覆い部は後面覆い部よりもその面積を広くし且つ前方延長長さを長く形成して、前面覆い部が自転車のハンドル部、前籠及びチャイルドシート等を被覆できるように形成した自転車用雨除けポンチョにおいて、前面覆い部の下端縁部分とその左右両側の側面覆い部の下端縁部分に重り部材を設けたことを特徴とする自転車用雨除けポンチョである。
本発明の第2のものは、上記第1の発明において、前面覆い部の裏面に係止具を少なくとも1つ設け、この係止具を前籠又はチャイルドシートの適宜位置に係止させることができ、且つ、この係止具に外方から風圧以上の力が付加された際には、この係止具が前記前籠又はチャイルドシートから離脱することを特徴とする自転車用雨除けポンチョである。
本発明の第3のものは、上記第1の発明において、前面覆い部のハンドル対応部分と前籠又はチャイルドシート対応部位に透明部を設けたことを特徴とする自転車用雨除けポンチョである。
本発明の第4のものは、上記第1乃至第3のそれぞれの発明において、前記重り部材が透明の合成樹脂製シート材からなり、この重り部材を本体部の下端縁の表面及び/又は裏面に縫着したことを特徴とする自転車用雨除けポンチョである。
本発明の第5のものは、上記第1乃至第3のそれぞれの発明において、前記重り部材が、前面覆い部の下端縁部分とその左右両側の側面覆い部の下端縁部分に設けたポケット部とこのポケット部内に収納される重りシート材とから成ることを特徴とする自転車用雨除けポンチョである。
本発明の第6のものは、上記第5の発明において、前記ポケット部を、透明の合成樹脂製シート材を本体部の表面側に縫着することによって形成し、重りシート材の少なくとも一方の面には光反射部材又は図絵等の装飾を施したものであることを特徴する自転車用雨除けポンチョである。
本発明の第7のものは、上記第5又は第6の発明において、前面覆い部の下端縁部分とその左右両側の側面覆い部の下端縁部分に設けたポケット部を連続的に設け、このポケット部に収納する重りシート材も相互に連続的に設け、且つ、その重りシート材の連接部を折曲自在としたことを特徴とする自転車用雨除けポンチョである。
本発明の第8のものは、上記それぞれの発明において、頭部挿通用の開口部の前方に切り込みを設けて襟部を形成し、この襟部の両側縁部には相互に係着離脱自在な面ファスナーを設けたことを特徴とする自転車用雨除けポンチョである。
本発明の第9のものは、上記それぞれの発明において、フードの上方前方に鍔部を設け、フードの前方両側には頬覆い部を形成し、且つフードの根元部に紐挿通部を形成し、この紐挿通部に紐部材を挿通して、フード根元部を絞り込むことができるようにしたことを特徴とする自転車用雨除けポンチョである。
本発明の第1のものにおいては、ポンチョ本体部の前面覆い部の下端縁部分とその左右両側の側面覆い部の下端縁部分に重り部材を設けたため、前方下端縁部分は、前籠の前縁部から下方に垂れ下がって重りとなり、或いは、ハンドル中央部にチャイルドシートが設けられた自転車にあっては、そのシートの前縁部から下方に垂れ下がって重りとなり、且つ、その左右両側の側方下端縁部分にもそれぞれ重り部材が垂れ下がることによって、極めて良好に附属装備を有する自転車の外形形状に沿って、ポンチョの前方と両側側方部分の下端縁部分が下方に垂れ下がる状態となり、風圧に良好に対抗することができることとなるのである。
本発明の第2のものにおいては、上記第1の発明の効果と同様に、前面覆い部の裏面に設けられた係止具が前籠又はチャイルドシートの前方部分に係止できるため、前記第1の発明に係る重り部材との相乗効果により、自転車走行中に受ける風圧により前面覆い部が捲くれ上がり且つ離脱することがない。
更に、その係止具の係止力にも拘わらず、何らかの原因で、風圧以上の力がその係止具に付加されると、その係止具は前籠等から離脱できる。それ故、前面覆い部が前籠に係止され固定されていても何ら危険性はない。
また、前面覆い部が上記の通り、ハンドル部や前籠等を被覆でき、重り部材が存在することと相俟って、その前面覆い部とその両側の側面覆い部が両側に張り出した状態となり、膝部分に雨の滴が掛かることも少なくなる。
後面覆い部も、サドルの下方位置で、後方車輪に掛からない大きさに形成することにより、後面覆い部の裾部が汚れることも防止できる。
本発明の第3のものにおいては、前面覆い部のハンドル対応部分と前籠又はチャイルドシート対応部位に透明部を設けているために、上記効果に加えて、ハンドル部の装備類、チャイルドシート装着車にあっては、子供の視界の確保、子供の状態の確認等を容易に行なうことができる。
本発明の第4のものにおいては、重り部材の具体的態様を限定したものであり、その重り部材として、透明の合成樹脂製シート材を利用したものである。
重り部材を透明としたことにより、この重り部材をポンチョ本体部の前方下端縁部分及び側方下端縁部分の表面側でも裏面側でも何れの側に設けることもできる。
本発明の第5のものにおいては、重り部材を更に具体化したものであって、即ち、この重り部材を前面覆い部の下端縁部分とその左右両側の側面覆い部の下端縁部分に設けたポケット部とこのポケット部内に収納される重りシート材とから形成したものである。
このように構成することにより、ポケット部に収納する重りシート材を他の別の重りシート材と交換することもできるし、或いは、不使用時にポンチョを小さく畳んで収納することもできるし、重りシート材を別に仕舞って置くことも出来る。
本発明の第6のものにおいては、上記第5の発明において、重り部材を更に限定するものであって、前記ポケット部を、透明の合成樹脂製シート材を本体部の表面側に縫着することによって形成し、重りシート材の少なくとも一方の面には光反射部材又は図絵等の装飾を施したものを前記ポケット部内に収納して形成したものである。
これによって、反射部材が施された重りシート材を使用すれば、夜間、他の車両の運転者等からの視認性を向上させ、事故防止に効果を発揮する。
他方、図絵等の装飾が施されたものにあっては、ポンチョの前方下端縁部分及びその左右両側の側方下端縁部分に図柄や模様が施されたポンチョとして生まれ代わり、また他の図柄や模様が施された重りシートに入れ替えれば、その図柄等を変更することができ、使用時の気分に合わせて重りシート材を装飾体として選択して、楽しんで使用することができることとなる。
本発明の第7のものにおいては、上記第5又は第6の発明の効果に加えて、前面覆い部の前方下端縁部分とその左右両側の側方下端縁部分に設けたポケット部を連続的に設け、このポケット部に収納する重りシート材も相互に連続的に設け、且つ、その重りシート材の連接部を折曲自在としているために、ポケット部に収納された重りシート材が前方下端縁部分と側方下端縁部分とに連続して折曲した状態で配設されるために、ポンチョの前方下端縁部分とその両側の左右側方下端縁部分とが平面視略コ字形状に維持され、使用者のペダル部分の空間が広く確保され、より効果の大きい雨除けポンチョとなるのである。
本発明の第8のものにおいては、頭部挿通用の開口部の前方に襟部を設け、これらを相互に係着可能としたことにより、開口部の大きさを調整でき、容易に頭部を挿通させることができ、且つ雨が首部から浸入することを防止できる。
本発明の第9のものにおいては、フードの上方前方に鍔部を設け、その前方両側には頬覆い部を形成し、フードの根元部に紐部材を挿通させているために、使用者の顔へ雨が掛かることを最小限に抑えることができるものとなる。
本発明の自転車用雨除けポンチョに係る一実施形態の正面説明図である。 上記実施形態に係るポンチョを着用して自転車に乗った状態の斜め前方から見た斜視説明図である。 上記実施形態に係るポンチョを着用して自転車に乗った状態の側方から見た側面説明図である。 従来のポンチョを着用して自転車に乗っている状態を図示する説明図である。
以下、添付の図面と共に本発明の最良の実施形態について説明する。
図1は、本発明の自転車用雨除けポンチョに係る一実施形態を示す正面説明図である。
本発明に係るポンチョ10は、その本体部が前面覆い部11と後面覆い部12と、これらを相互に接続する側面覆い部21、21とから構成され、これらを相互に縫製し、その上方中央部に頭部を挿通するための開口部13を設け、この開口部13の周縁部にフード14を設けたものである。
フード14の上部前方には、鍔部16を設け、開口部13の前方中央には切り込みを設けて襟部15、15を形成している。襟部15、15のそれぞれの縁部には相互に係着離脱可能な面ファスナー15fを設けている。
前面覆い部11は、自転車のハンドル部を被覆し、尚且つ自転車の前籠、又は、ハンドル部中央に設備されたチャイルドシートの全体を被覆できる大きさと前方延長長さを有している。
後面覆い部12は、図1の破線(透明部35の部分は実線)でその輪郭を示しているように、前面覆い部11よりもそ面積が小さく、その長さも前面覆い部11よりも短く形成し、後の図からも解る通り、その長さがサドルの下方位置で、後方車輪に掛からない程度の長さとしている。そのために、その裾部が車輪により汚されることがない。
頭部を挿通する開口部13から上方にフード14が形成され、前記開口部13の前方中央位置から下方向に切り込みを形成して、襟部15、15を設ける。
襟部15、15の相互の接合面には、面ファスナー15fを設け、相互に係着離脱自在としている。
フード14の上方前方には鍔部16を形成し、フード14の前方両側には頬覆い部18、18を設けている。
フード14の根元部には頭部を挿通する開口部13に沿って紐挿通部を形成して、その内部に紐部材19を挿通し、フード14の根元部を絞り込むことができる。
これにより、着用者の顔部の露出を出来る限り少なくすることができ、首部から雨水が浸入することを防止できるのである。
本発明に係るポンチョ10は上記の形態からなるが、更に、本発明において最も特徴ある部分が、重り部材30、31である。
重り部材30は、透明の合成樹脂製シート材からなり、この実施形態ではPVCシートを使用しており、このPVCシートを本体部の前面覆い部11の下端縁部分の形状に裁断して、これを前面覆い11の下端縁部分に縫着して形成している。
また、重り部材31も、同様の素材から成るシート体をポンチョ本体部の側面覆い部21の下端縁部分に沿って縫着して設けている。
これらの重り部材30、31を設けたことにより、本発明に係るポンチョ10を着用して自転車に乗ると、その前面覆い部11の下端縁部分に位置する前方重り部材30が前籠やチャイルドシートの前縁から下方に良好に垂れ下がり、同様に両側の側方重り部材31
が良好に下方に垂れ下がることとなり、風圧にも良好に耐えることとなるのである。
この実施形態では、重り部材30、31を透明合成樹脂製シートを利用している関係上、その縫着面は、本体部の裏面でも表面でも何れの面にも縫着することができる。
本発明においては、この重り部材30、31が最大の特徴部分であって、この重り部材は、以下の通り各種の形態に変更することができる。
上記の実施形態では、透明合成樹脂製シートを用いて、ポンチョ本体部の前面覆い部の下端縁部分と、側面覆い部の下端縁部分の表面又は裏面に縫着したが、この重り部材は、例えば、透明の合成樹脂製シートの3辺を前面覆い部11及び側面覆い部12の下端縁部分にそれそれ縫着してポケット部を形成し、このポケット部内にやはり合成樹脂製の重りシート材を収納することによって形成することができる。
ポケット部とこれに収納する重りシート材によって、重り部材を構成し、重りシート材として、各種のものを用意することによって、これを適宜選択して使用できるという効果を有する。
重りシート材として異なる重みのシート材を用意することによって、その使用日の風の強さに応じて重量の重いものを選択して使用することができる。
或いは、異なる色合いのものを複数用意することによって、色違いのものを使用する楽しみも出てくる。
更に、重りシート材として、その表面に図柄や模様が設けられたもの、或いは、光反射部材が設けられたものを使用することにより、デザインを変更したり、夜間の使用に際して、他の車両運転者の視認効果を高めたりすることができる等々、多種の効果を発揮させるものとして実施することができるのである。
この場合には、透明のポケット部は、本体部の表面側に設ける必要がある。
更に、この重り部材に関して、ポケット部を、本体部の前面覆い部の下端縁部分からその左右両側の側面覆い部の下端縁部分に架けて連続的に設け、これに対応するように、重りシート材も連続的に設けて、前面覆い部から側面覆い部の境界部を折曲自在とすることにより、1つに形成されたポケット部内にこの折曲自在の重りシート材を収納することができることとなるのである。
このようにすれば、重りシート材は1つのものとして実施でき、しかも、不使用時にはこれを折畳んで収納しておくことができ、ポンチョ本体部も重りシート材を別置出来るための、より小さく折畳んで仕舞っておくこともできるのである。
また、本発明の上記実施形態に係るポンチョ10においては、その本体部の前面覆い部11の略中央部に大きな略四辺形の透明部35を設けている。
この透明部35は、透明の合成樹脂シート(PVCシート)を縫着したものである。
この透明部35は、このポンチョ10を着用して自転車に乗ると、丁度、ハンドル部分、前籠部分、又は、ハンドル部中央にチャイルドシートが設けられた自転車にあっては、このチャイルドシート部分に対応する位置に設けられており、このポンチョ10を着用した使用者が自転車に乗ると、ハンドル部分や前籠部分を確認でき、或いはチャイルドシートに子供を乗せた際には、子供の視界を妨げることなく、且つ子供の状態を確認できるという効果をも併せ持つものとなるのである。
更に、本発明に係るポンチョ10には、図には現れていないが、前籠やチャイルドシートの前方上縁部の略中央部に係止できる係止具が前面覆い部11の裏面に設けられている。
係止具の形態については、自由に設計することができ、本発明では、クリップを使用して、強制的にポンチョ本体部10が引っ張られた際には、容易に離脱できるものを採用している。
より詳説すると、この係止具は、その形態とそれ自身の有する弾性力により、これが前籠等に係止されると、前記重り部材とも相俟って、自転車走行中の風圧に耐える強さを有しているために、その風圧によって捲くれ上がり、外れることがない。
他方、転びそうになった時等には、強制的に係止具が引っ張られて、その力によって係止具は前籠から離脱することができるものである。より詳細な具体的な構成としては、上記特許文献1に記載のものを採用することができる。
従って、係止具の前籠への固定による問題は全くなく、安全性は十分に備えているものである。
図2は、上記実施形態に係るポンチョを着用して自転車に乗った状態の斜め前方から見た斜視説明図である。
図3は、上記実施形態に係るポンチョを着用して自転車に乗った状態の側方から見た側面説明図である。
これらの使用状態を示す図によって、より明瞭に本発明の特徴部分を見て取ることができる。
本発明に係るポンチョ10を着用して自転車に乗ると、ポンチョ本体部の前面覆い部11の下端縁部分は、前籠の前方縁部から下方に垂れ下がった状態となる。
この前方下端縁部分に設けた前方重り部材30が、前記した通り、透明のポケット部と重りシート材からなり、その重りシート材の表面側に装飾が施されたものを使用すれば、丁度この部分に装飾が現れ、他のものと交換すれば、他の装飾と交換することもできることとなる。しかも、この重り部材30により、ポンチョ本体部は風圧により捲くれ上がることはないのである。
同様に、側面覆い部21の下端縁部分に配した重り部材31も同様に透明ポケット部から形成し、表面側に装飾が施された重りシート材を収納すれば、この部分にも装飾を施すことができると同時に、ポンチョ本体部が捲くれ上がることが防止することができる。
尚、ポケット部に収納する重りシート材の両面に異なる装飾等を施すことにより、この1枚の重りシート材によって、2種類の図柄又は装飾等を利用し変更することが可能となるのである。
このように、本発明においては、重り部材をポンチョ本体部の前面覆い部11の下端縁部分及び側面覆い部21の下端縁部分に設けることによりその効果を発揮するが、この重り部材をポケット部と重りシート材とから形成するに際して、前記した通り、これらのポケット部を前面から側面へと連続的に形成し、重りシート材の方は、その境界部で折曲自在とすることにより、ポンチョ本体部の前面と両側側面の下端縁部分で連続的に重り部材が形成されることとなり、平面視略コ字形状の重り部材からなる枠体が形成されることとなり、使用者のペダル付近までの内側空間が良好に確保されるという効果を発揮するものである。
他方、これらの図には明瞭に現れていないが、ポンチョ10の前面覆い部11の裏面には係止具を設けており、この係止具との共働により、本発明に係る重り部材はより確実な重り部材の効果を発揮することが出来ることと成る。
しかし、この係止具の存在は任意のものであり、これが設備されていなくとも、本発明の効果は十分に発揮されるものである。
図3から解る通り、本発明に係るポンチョ10の本体部の後面覆い部12の裾部は後輪に届かない長さに設定し、ポンチョ10の後面覆い部12の裾部が汚れないように配慮しいている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明においては以下の通りその形態を種々変更することができる。
本発明においては、その重り部材がその最大の特徴部分である。
そして、その重り部材として、上記のように、合成樹脂製シート材を直接縫着したもの、或いは、ポケット部と重りシート材との組み合わせから成るもの等を例示したが、その他の構成を採用することも自由であり、要は、重り部材がポンチョ本体部の前面覆い部とその両側の側面覆い部の下端縁部分設けられていればよいものである。
重り部材の構成は、その他自由に設計変更することができるものである。
例えば、合成樹脂製シートからなる重り部材の裏面に面ファスナーを設け、これに対応する前面覆い部及び側面覆い部の下端縁部分にも面ファスナーを設けて、相互に係着できる構成とすることもできる。
上記実施形態においては、ポケット部の開口部に面ファスナー等の係止部材を適宜数設けて、ポケット部の開口を閉鎖できるようにするのも自由である。
この係止部材の存在により、内部に収納される重りシート材の飛び出しを防止することができるからである。
ポケット部に収納する重りシート材の表面に施す模様、図柄等の装飾部材は、全く自由に選択することができ、また反射部材の材質等も全く自由に選択することができる。
ポンチョ本体部の前面覆い部に設けた透明部の形状、大きさ、材質等も全く自由である。
ポンチョ自体の素材も、柔軟性をも兼ね備えた素材であれば、自由に選択することができ、その表面には防水コーティングを施したものを使用する。
縫製箇所に関しては、その裏面から防水テーブを接着することが望ましい。
フードに設けた鍔部や頬覆い部等は任意の構成要素であり、これなしに実施することも可能である。
勿論、フード根元部に設けた引き絞り用の紐部材も、これを設けずに実施することも可能である。
係止具は、上記実施形態においては、前籠の前方上縁部の略中央位置に係止するように1個のみ設けたが、これを2個以上設け、前籠の前方上縁部の両側を係止できるようにしてもよい。また、係止具に伸縮自在のゴム紐等を介して設けてもよい。
この係止具は、前籠又はチャイルドシートの前方壁面を構成する構成骨部材に係止させるようにすることも可能である。
この係止具を設けた前面覆い部の表面側に引っ張り部材を設けて、この引っ張り部材を引っ張ることによって容易に係止具を取り外すことができるような構成としてもよい。
以上、本発明は、極めて簡易な構成ではあるが、その重り部材の付加により自転車走行中に風圧によって捲れ上ることが防止され、しかも緊急の場合にはその重り部材は何ら自転車本体とは連結されていないために、容易に離脱が可能で、極めて安全性に富む雨除けポンチョを提供することができた。
10 ポンチョ
11 前面覆い部
12 後面覆い部
13 開口部
14 フード
15 襟部
15f 面ファスナー
16 鍔部
18 頬覆い部
19 紐部材
21 側面覆い部
30、31 重り部材
35 透明部

Claims (6)

  1. 使用者の身体の外周を被覆できる本体部の略中央に使用者の頭部を挿通するための開口部(13)が設けられ、この開口部(13)を覆うように使用者の頭部を被覆できるフード(14)が設けられ、使用者がこれを着用して自転車に乗った際に、当該本体部は、自転車の形状に沿う形状を有して、前記開口部(13)から前方方向に、自転車のハンドル部、前籠及びチャイルドシートを被覆出来る前面覆い部(11)と、自転車の前籠部の両側側面から自転車及び使用者の両側面をそれぞれ覆う側面覆い部(21, 21)と、使用者の背部を覆う後面覆い部(12)とからなる形状を有し、前面覆い部(11)は後面覆い部(12)よりもその面積を広くし且つ前方延長長さを長く形成して、前面覆い部(11)が自転車のハンドル部、前籠及びチャイルドシートを被覆できるように形成した自転車用雨除けポンチョにおいて、
    前面覆い部(11)の下端縁部分とその左右両側の側面覆い部(21, 21)の下端縁部分に重り部材(30, 31)を設け、
    この重り部材(30, 31)が、前面覆い部(11)の下端縁部分とその左右両側の側面覆い部(21, 21)の下端縁部分に設けたポケット部とこのポケット部内に収納される重りシート材とから成り、
    前記ポケット部を、透明の合成樹脂製シート材を本体部の表面側に縫着することによって形成し、重りシート材の少なくとも一方の面には光反射部材を施し又は図絵の装飾を施したものであることを特徴する自転車用雨除けポンチョ。
  2. 前面覆い部(11)の下端縁部分とその左右両側の側面覆い部(21, 21)の下端縁部分に設けたポケット部を連続的に設け
    このポケット部に収納する重りシート材も相互に連続的に設け、且つ、その重りシート材の境界部、即ち前面覆い部と側面覆い部との境界に対応する部位を折曲自在とし平面視略コ字形状としたことを特徴とする請求項1に記載の自転車用雨除けポンチョ。
  3. 前面覆い部(11)の裏面に係止具を少なくとも1つ設け、この係止具を前籠又はチャイルドシートの適宜位置に係止させることができ、且つ、この係止具に外方から風圧以上の力が付加された際には、この係止具が前記前籠又はチャイルドシートから離脱することを特徴とする請求項1又は2に記載の自転車用雨除けポンチョ。
  4. 前面覆い部(11)のハンドル対応部分と前籠又はチャイルドシート対応部位に透明部(35)を設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の自転車用雨除けポンチョ。
  5. 頭部挿通用の開口部(13)の前方に切り込みを設けて襟部(15, 15)を形成し、この襟部の両側縁部には相互に係着離脱自在な面ファスナー(15f)を設けたことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の自転車用雨除けポンチョ。
  6. フード(14)の上方前方に鍔部(16)を設け、フード(14)の前方両側には頬覆い部(18, 18)を形成し、且つフード(14)の根元部に紐挿通部を形成し、この紐挿通部に紐部材(19)を挿通して、フード(14)根元部を絞り込むことができるようにしたことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の自転車用雨除けポンチョ。
JP2011082324A 2011-04-02 2011-04-02 自転車用雨除けポンチョ Active JP5651063B2 (ja)

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