JP5223140B1 - 簡易レインコート - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンビニエンストアならびに鉄道駅売店等で販売される、シンプル且つ経済性、携帯性及び廃棄性に優れた使い捨てタイプの簡易レインコートの提供を図る。
【解決手段】 頭巾フード20と丈長トップス30から構成される使い捨てタイプの簡易レインコート10であって、二枚の合成樹脂シートSを重ね合わせた状態で、該合成樹脂シートSに対し型抜き加工と溶着加工の同時加工を行うことで、ワンプレス加工で効率的に製造する手段を採る。
【選択図】図1

Description

型抜き加工と溶着加工のみによって、極めて安価に製造される使い捨てタイプの簡易レインコートに関する。
従来、突発的な降雨時の雨避け手段としては、レインコートの着用や、長傘、折り畳み傘が使用されることが一般的であったが、最近では、軽装重視志向や経済的余裕から、コンビニエンストアならびに駅売店等で販売される安価なビニール傘が購入され、使われる傾向にある。
該ビニール傘(長傘、折り畳み傘を含む)の使用実態は、大都市圏での雨上がりの日には約3000本の置き忘れ傘が報告され、年間に換算すると27万本もの置き忘れ傘が回収されるもので、その多くが引き取り手のない落とし物として処分されている。
また、購入単価もワンコイン(500円)以下で販売され、一時期的な使い捨て価格としては高価な雨具であるが、急場を凌ぐ手段としてやむなく使用するには等価に値するものと認識されるようになってきていて、夕立など突発的な天候の変化の際には店頭での売り切れ現象が起こるなど、非常時の防雨具として一般に広く受け入れられている。
しかしながら、それらの安価なビニール傘は耐久性や剛性が弱いことから、大雨時や台風時に骨組み部が折れてしまって不用意に放棄されることとなり、それが危険物化すると共に、ビニール部と骨組み金具部が容易に分離されないため、分別作業に手間を要する不法投棄物となりうるものであった。
そこで上記のビニール傘の問題点を解決し、軽くて廃棄性に優れた簡易レインコートの提案がなされている。例えば、合成樹脂製のセパレート形簡易レインコートの構造を簡単化して製造コストの引下げを図ると共に、使用済み後に廃棄された簡易レインコートを焼却しても、塩化水素等の有害ガスを発生しないようにしたセパレート形の「フード付き簡易レインコート」(特許文献1)が提案されている。
しかしながら、上記「フード付き簡易レインコート」の提案は、上着とフード部が立体的に連結されていると共に、前身頃と後身頃の夫々形状が異なるため別個に型抜き加工しなければならないことから、成形型抜き加工において加工工数が増大するもので、さらに上着の前側がホックによって係止されるため、そのホックを取り付ける工程を必要とするもので製造原価が高騰になりがちになるという問題があると共に、フード部が連結されているため小雨時や勤務中の移動等に使用するには美観的装着性に問題点があった。
また、身体に纏うストールを雨具として利用する簡易レインコートが提案されている。例えば、肩かけとして用いられているストールにおいて、防水機能を有する生地と、その生地の中央部に人間の頭部を貫通するための切目とを備えることにより、雨天時に前記切目から頭部を通してレインコートとして、あるいは日よけとして使用可能な「ストール」(特許文献2)や、袋体の底部側にフード部を備えた「簡易レインコート」(特許文献3)が提案されている。
しかしながら、上記「ストール」や「簡易レインコート」の提案は、一枚のストール状のレインコートを頭から被せて両手を拡げて把持するものであることから、使用時にその両手が塞がることでカバン等の荷物を持つことができないものであり、また強風時や大雨時は横からの雨の侵入を防げないものであって、使用に当たって不便性を有するものであった。
また、着脱が容易なポンチョ型の簡易レインコートが提案されている。例えば、着脱に便利なポンチョ型コ−トとし、コ−ト裏側に自転車のかごとコ−トを留めるクリップを設けることで、かごカバ−とコ−トが一体型となるようにすると共に、フ−ドが顔にフィットするような形をとり、使用時の安全も保持されることとした「一体型ポンチョ式雨具」(特許文献4)や、頭巾部分と該頭巾部分より側面視広巾のスカート部分からなるものであって、線対称形状のプラスチックフィルムを対称軸で折曲することにより該頭巾部分と該スカート部分を形成すると共に該頭巾部分の頂部が該折曲部と連続的に接着され、かつ、該スカート部分の前部の上部から掛止用紐を突設せしめた「レインコート」(特許文献5)や、レインコートの前身頃と後身頃を膝下の丈を持つほぼ正円型のマント式にすると共にフードを装着することで、両手に荷物を持った場合でも人間も荷物等も濡れずに傘を差す必要がなくなり、また、フードの耳の部分のみにネット材を使うことで、声や音が聞こえて事故から安全に守ることができる「両手に持った荷物等が濡れないマント式レインコート」(特許文献6)が提案されている。
しかしながら、上記「一体型ポンチョ式雨具」や「レインコート」ならびに「両手に持った荷物等が濡れないマント式レインコート」の提案は、レインコートの形状が首から掛けられるポンチョ式であるため、上半身のみの雨を凌ぐ防雨具となり、さらに強風時や大雨時はレインコート自体が下からの強風で捲りあがってしまうものであり、さらにフード部が連結されているため、小雨時や勤務中の移動等にビジネスマンや大人が着用するには美観的装着性に欠けるものであった。さらに上記レインコートの製造工程は、折り畳み工程、型抜き工程、溶着工程の内、少なくとも2工程を必要とし、素材となる合成樹脂製のシートが連続的に供給されて生産される簡易レインコートではなかった。
また、樹脂フィルム製の袋体の形状を利用した簡易レインコートが提案されている。例えば、不織布を材料として下部を開放し、両側縁上部に夫々腕出口を設け、更に上縁中間に首出口を設けてポンチョ風に形成した「スキー場用レインコート」(特許文献7)や、一辺の長さが両手を広げた時の手首間の長さを有し、他辺の長さが略その倍の長さを有する合成樹脂膜を二つ折りにして表と裏とを構成し、上縁の折り目の中央部を切り裂き、この部分にフードを溶着し、両側の上部に腕の出せる部分を残して、その他の部分を融着し、下縁は開口した「レインコート」(特許文献8)が提案されている。
しかしながら、上記「スキー場用レインコート」ならびに「レインコート」は、レインコート本体とフード部が立体的に連結されていることによって、成形型抜き加工ならびに溶着加工において加工工数が増大するもので、「スキー場用レインコート」においては、レインコート本体の肩部が裃状に突設されていることによって、日常的に使用するには美観的装着性に問題点があるものであり、さらに、レインコート本体の丈が短いことによって、上半身の防雨具としてのみの役割しか果たさないという問題があるもので、また「レインコート」においては、下縁の開口部が筒状に開口しているため、歩く動作・座る動作など下半身の動きに対してレインコート自体が障害となって動きにくいという問題点があった。
また、ビニールなどの布地を貼り合わせて切断するだけで製造することができる簡易レインコートが提案されている。例えば、ビニールなどの布地2枚を、一方の布地の顔に当たる部分を切断しておき、人が被れる形に縫い合わせるか、または、貼り合わせ、その周囲を切断するだけで製造できるもので、前面を開いて着用するための構造として、一方の布地に顔に当たる部分の切断とともに胴体部の縦中央部分を切断し、切り離された布地を両面粘着物で止めるか、あるいは一方の布地はジッパーのついたものを用いた構造を採用する「レインコートの簡単な製造法」(特許文献9)が提案されている。
しかしながら、上記「レインコートの簡単な製造法」の提案は、前身頃と後身頃の形状が夫々異なるため別個に型抜き加工しなければならず、成形型抜き加工において加工工数が増大するもので、さらに上着の前側が両面粘着物あるいはジッパーによって係止されるため、その両面粘着物あるいはジッパーを取り付ける工程を必要とするもので、製造原価が高騰になりがちになるという問題と、フード部が連結されているため小雨時や勤務中の移動等に使用するには美観的装着性に問題点があった。
本出願人は、以上のような従来の簡易レインコートにおける形状ならびに製造方法の問題点に着目し、シンプルな形状と簡単な製造方法によって極めて安価で携帯性が良く着用が容易な簡易レインコートができないものかという着想の下、簡易レインコートを構成する合成樹脂シートを型抜き加工と溶着加工の同時加工によるワンプレス加工で効率的に製造することができる簡易レインコートを開発し、本発明における「簡易レインコート」の提案に至るものである。
実用新案登録第3053610号公報 実用新案登録第3006417号公報 特開2003-129309号公報 特開2006-214067号公報 公開実用新案平1-177219号公報 実用新案登録第3114963号公報 公開実用新案昭63-131715号公報 公開実用新案昭63-2714号公報 特開平6-240503号公報
本発明は上記問題点を鑑み、コンビニエンストアならびに鉄道駅売店等で販売されるシンプル且つ軽量で携帯性に優れ、さらに経済性と利便性、廃棄・収集性に優れた使い捨てタイプの簡易レインコートの提供を図ることを課題とする。
上記課題を解決すべく、本発明の簡易レインコートは、頭巾フードと丈長トップスとの組み合わせによって構成され、二枚の合成樹脂シートから型抜き加工と溶着加工のみによって製造される使い捨てタイプの簡易レインコートであって、前記頭巾フードは、連続ロール状に供給される二枚の合成樹脂シートを重ね合わせて形成し、側身頃同士を同一形状に型抜き加工すると共に、紐体と襟垂カバー部を一体化する所定長さを有する切込みスリットを前辺から下辺と略平行に型抜き加工して成形し、任意の形状に閉塞する上辺と後辺は型抜き加工と溶着加工を同時に行なって成形して成り、前記丈長トップスは、連続ロール状に供給される二枚の合成樹脂シートを重ね合わせて形成し、前身頃と後身頃とを同一形状に型抜き加工すると共に、上辺中央位置に形成される首通し穴と、上脇身頃の側方所定中間箇所に形成される腕通し袖穴と、下脇身頃の下方に形成されるサイドベンツ部と、前身頃と後身頃の下辺に形成される開口部とを、溶着加工を回避して型抜き加工のみを行なって成形し、さらに、首通し穴から両側下方に向かって傾斜する肩部と、該肩部から腕通し袖穴に向かって末広がり状に拡開する上脇身頃と、さらに下方に延設する下脇身頃の一部とを、型抜き加工と溶着加工を同時に行なって成形して成り、前記頭巾フードと前記丈長トップスとをワンプレス加工で成形した手段を採る。
また本発明の簡易レインコートは、前記上脇身頃の側方所定中間箇所より前記腕通し袖穴を形成する袖部を突設した手段を採る。
本発明の簡易レインコートによれば、二枚の合成樹脂シートをプレス型抜き溶着機によりワンプレス加工で成形することによって、ファスナー、ホック、ボタン、連結紐、ゴム、ベルト等の連結具ならびに締付具を必要としない必要最小限の形状で成形されるため、極めて安価に製造できると共に、軽量で嵩張らない簡易形状とすることができるといった優れた効果を奏する。
また、本発明の簡易レインコートによれば、頭巾フードの切込みスリットで形成される紐体と襟垂カバー部で丈長トップスの首通し穴部を覆うことによって、強雨、暴風時に襟足部の雨の侵入を防ぐことができるという優れた効果を奏する。
また、本発明の簡易レインコートによれば、上脇身頃の途中側方に腕通し袖穴を設けることによって、コートの中から両手を出すことができると共に、手持ちの荷物が雨で濡れないようにコート内に収めることもできるといった優れた効果を奏する。
また、本発明の簡易レインコートによれば、末広がり状に拡開する上脇身頃とセンターベンツ部によってコートの内空間を広くすることができるため、身体の動きに対して自由度が高められると共に、末広がり状の上脇身頃が適度に拡開し、さらに下脇身頃が設けられることによって下方からの強風による捲り上がりを防止することができるといった優れた効果を奏する。
また、本発明の簡易レインコートによれば、丈長トップスの肩部から腕通し袖穴に向かって末広がり状に拡開する形状と、最下端に形成されるサイドベンツ部よって、レインコート内が使用者の体の動きに合わせて前後に拡開するため、装着・脱着が容易にできるという優れた効果を奏する。
また、本発明の簡易レインコートによれば、傾斜する肩部によって丈長トップスが身体に密着してフィットするため、外観デザイン性と装着性と機動性を維持することができると共に、強雨・暴風時でも衣類が濡れないという優れた効果を奏する。
また、本発明の簡易レインコートによれば、軽量、コンパクト、安価であることから、雨が降り始めたらコンビニや鉄道駅売店等で容易に購入することができると共に、雨がやんだら街頭のゴミ箱に使用状態のまま廃棄することができるという優れた効果を奏する。
また、本発明の簡易レインコートによれば、レジャー用、防寒用、日用品、通勤通学用、旅行用、スポーツ観戦用、非常用雨具、ハイキング用、ドライブ用、行事ならびにチームユニホーム用、イベント会場やレジャーランド売店用品、観光地のお土産品、販売促進景品としても利用できるといった優れた効果を奏する。
また、本発明の簡易レインコートによれば、表面にロゴやデザイン模様、キャラクターを蛍光塗料などで多彩な色彩でプリント印刷することにより、キャラクターグッズ、ファッショングッズ、防犯グッズ、雨の日の歩く宣伝用の雨具などとして利用することもできるといった優れた効果を奏する。
本発明における請求項1記載の簡易レインコートの実施形態を示す全体説明図である。(実施例1) 本発明における請求項1記載の簡易レインコートの使用状態を示す説明図である。 本発明における請求項1記載の簡易レインコートの平面視の説明図である。 本発明における請求項1記載の簡易レインコートの製造工程を示す模式的説明図である。 本発明における請求項2記載の簡易レインコートの平面視の説明図である。(実施例2)
本発明の簡易レインコート10は、簡易レインコート10を構成する頭巾フード20と丈長トップス30を原反ロール供給装置50と重ね合わせ巻き取り装置51を経て連続ロール状に供給される二枚の合成樹脂シートSで形成し、該合成樹脂シートSを型抜き加工と溶着加工の同時加工によるワンプレス加工で効率的に製造する手段を採ったことを最大の特徴とする。以下、本発明に係る簡易レインコート10の実施形態を、図面に基づいて説明する。
なお、本発明における簡易レインコート10は、以下に述べる実施例の構成に特に限定されるものではなく、本発明の趣旨に逸脱しない範囲内において任意に変更することができる。
図1は、本発明における請求項1記載の簡易レインコート10の実施形態を示す全体説明図である。
本発明の簡易レインコート10は、二枚の合成樹脂シートSから型抜き加工と溶着加工のみによってワンプレス加工で成形されて頭巾フード20と丈長トップス30で構成される使い捨てタイプの簡易レインコート10であって、頭巾フード20と丈長トップス30を分割してセパレート型にすることによって、型抜き加工と溶着加工のみによって極めて安価に製造される使い捨てタイプの簡易レインコートの提供が可能となるものである。
頭巾フード20は、丈長トップス30と分離されるセパレート型を採用している。その理由は、小雨時や人ごみの多い街頭、駅、建物内、アーケード、乗り物内で着用される場合を想定して頭巾フード20を取り外した状況下で使用する場合に対応するものである。また、大雨や台風、暴風時は、ポケットやカバン等に収納してある頭巾フード20を瞬時に取り出し、切込みスリット28によって形成された紐体26で頭巾フード20全体を固定し、襟垂カバー部27で丈長トップス30の首通し穴32を覆うことによって、頭巾フード20と丈長トップス30の間の襟足部に侵入する雨を防ぐことが可能となる。かかる頭巾フード20は、側身頃21同士が全くの同一形状を有し、ロール状に送り出された合成樹脂シートSをワンプレス加工によって連続的に製造するもので、該頭巾フード20のようなセパレート型の簡易的なレインコートは、本出願人が知る限りでは見当たらない。
丈長トップス30は、前身頃39と後身頃40とを同一形状に型抜き加工すると同時に溶着加工を行なって成形されるものである。さらにその型抜き加工と溶着加工がされた外周縁に肩部35、上脇身頃36、首通し穴32、腕通し袖穴33、サイドベンツ部34、裾部開口部31を配設することによってプレス型抜き溶着機Mによるワンプレス加工を可能なものとし、簡易レインコート10の製造コストの低廉と、形状の簡素化が図られる。かかる丈長トップス30は、前身頃39と後身頃40とが全くの同一形状を有し、ロール状に送り出された合成樹脂シートSをワンプレス加工によって連続的に製造するもので、該丈長トップス30のような下半身まで覆われる丈長のトップスを有する簡易的なレインコートは、本出願人が知る限りでは見当たらない。
図2は、本発明における請求項1記載の簡易レインコート10の使用状態を示す説明図であり、図2(a)は頭巾フード20を着用した使用状態を示す側面図である。
大雨や台風、暴風時は、頭巾フード20の切込みスリット28によって形成された紐体26で頭巾フード20全体を固定し、襟垂カバー部27で丈長トップス30の首通し穴32を覆うことによって頭巾フード20と丈長トップス30の間の襟足部に雨の侵入を防ぐことができる。また、雨降り状態が小康状態になった場合は、頭巾フード20のみを取り外して対応することも可能である。
図2(b)は、頭巾フード20を着用しない使用状態を示す正面図である。
小雨や雨の降り始めにおいては、頭巾フード20を着用しないで丈長トップス30のみを装着した状態で使用可能であって、従来のビニール傘による雨天対策と比較して、忘れ物をしない、両手が使える、大雨や台風時にも濡れない、携帯に便利、不要時に廃棄できる、使い回しができる、多様な状況下でも即時着用できる、持ち物をコート内に収納できる、身体の自由が利く、狭い場所の通行が容易、レインコートの置き場所に困らない等といった、多くのメリットがあるものである。また、着用したまま電車の吊革を掴むことができ、すなわち片手の上昇に伴って丈長トップス30全体が身体と離れて吊り上がる形態となっている。
図2(c)は、両手を広げた使用状態を示す正面図である。
下脇身頃41の脇の下の拡開領域をさらに大きくとって両手を上方に挙げることができる位の折り畳まるマチ部42(ムササビの飛膜のようなもの)を形成することも可能である。さらに使用目的によっては下脇身頃41の溶着部の一部を未溶着状態にして前身頃39ならびに後身頃40の下方部を大きく開放する仕様とすることができる。
図3は、本発明における請求項1記載の簡易レインコート10の平面視の説明図であり、図3(a)は頭巾フード20の側面図を示し、図3(b)は頭巾フード20の使用状態の正面図を示す。
頭巾フード20は、原反ロール供給装置50と重ね合わせ巻き取り装置51を経て連続ロール状に供給される二枚の合成樹脂シートを重ね合わせて形成され、側身頃21同士を同一形状に型抜き加工すると共に、紐体26と襟垂カバー部27を一体化する所定長さを有する切込みスリット28を前辺から下辺と略平行に型抜き加工して成形され、また、任意の形状に閉塞する上辺22と後辺23は、型抜き加工と溶着加工を同時に行なって成形されることで、全体としてワンプレス加工で成形するものである。
紐体26は、切込みスリット28によって形成されるもので、所定幅を有し、頭巾フード20を顎の下で結んで止着して強雨、暴風時に使用されるものである。
襟垂カバー部27は、丈長トップス30の首通し穴32をカバーするもので、該襟垂カバー部27があることによって、丈長トップス30の中の衣類が強雨、暴風時においても濡れることなく使用することができるものである。
切込みスリット28は、紐体26と襟垂カバー部27を形成するために設けられるもので、下辺と略平行な切込みが前辺から所定長さだけ入れられることで形成され、頭巾フード20の着用時には、紐体26として使用されるものである。
図3(c)は、丈長トップス30を示す正面図である。
丈長トップス30は、頭巾フード20と同時加工する原反ロール供給装置50と重ね合わせ巻き取り装置51を経て連続ロール状に供給される二枚の合成樹脂シートSを重ね合わせて形成され、前身頃39と後身頃40とを同一形状に型抜き加工すると共に、上辺中央位置に形成される首通し穴32と、上脇身頃36の側方所定中間箇所に形成される腕通し袖穴33と、下脇身頃41の下方に形成されるサイドベンツ部34と、前身頃39と後身頃40の下辺に形成される開口部31とは、溶着加工を回避して型抜き加工のみを行なって成形され、また、首通し穴32から両側下方に向かって傾斜する肩部35と、該肩部35から腕通し袖穴33に向かって末広がり状に拡開する上脇身頃36と、さらに下方に延設する下脇身頃41の一部とは、型抜き加工と溶着加工を同時に行なって成形されることで、全体としてワンプレス加工で成形されるものである。
サイドベンツ部34は、下脇身頃41の最下端に形成されて成り、これによりレインコート内が使用者の体の動きに合わせて前後に拡開するため、装着・脱着が容易にできる形状を有するものである。
肩部35は、丈長トップス30の上辺中央位置に設けられる首通し穴32から両側下方に向かって傾斜する形状を有して形成されるもので、肩部35が形成されていることによって丈長トップス30が身体と一体化するため、外観装着性が機能的になるものである。
上脇身頃36は、前身頃39と後身頃40とを同一形状に型抜き加工して溶着される部分で、上脇身頃36の側方所定中間箇所に腕通し袖穴33が形成されて成る。
裾部38は、前身頃39と後身頃40の下辺を指し、該裾部38には開口部31が形成されるもので、開口部31から身体を通して着用することとなる。
前身頃39ならびに後身頃40は、丈長トップス30の前後に形成される主要部分で、同一形状を成し、その外周縁上に首通し穴32と、腕通し袖穴33と、サイドベンツ部34と、開口部31が設けられることによって、型抜き加工と溶着加工が同時加工することを可能にするものである。
下脇身頃41は、丈長トップス30を形成する前身頃39ならびに後身頃40の両側辺の下方、具体的には腕通し袖穴33とサイドベンツ部34の間に位置し、型抜き加工と溶着加工が同時加工される箇所である。下脇身頃41があることによって、丈長トップス30全体が身体にフィットして下方からの強風による捲り上がりを防止することができるものである。
合成樹脂シートSとしては、例えば、厚みが50μm以上のポリエチレンフィルムや、ポリオレフィンフィルム、プラスチックフィルム、エチレン酢酸ビニル等の溶着加工が容易な合成樹脂製のシートまたは化学繊維布が使われ、使用目的に合わせて表面にペイント印刷Pすることもできる。
図4は、本発明における請求項1記載の簡易レインコート10の製造工程を示す模式的説明図である。
上下に配置される原反ロール供給装置50から送り出された合成樹脂シートSを、巻き取り装置51で巻き取ることで連続ロール状に供給される二枚の合成樹脂シートSに対し、プレス型抜き溶着機Mによる型抜き加工と溶着部を有する溶着加工の同時加工を行うことで、ワンプレス加工で効率的に製造するものである。
また、図4では頭巾フード20と丈長トップス30を同時加工する状態を図示しているが、頭巾フード20と丈長トップス30を別個の製造ラインで製造し、梱包工程で同包することも可能である。
図5は、本発明における請求項2記載の簡易レインコート10の平面視の説明図である。
すなわち、丈長トップス30の前身頃39と後身頃40が合わさった上脇身頃36の側方所定中間箇所より、腕通し袖穴33を形成する袖部37を突設したものである。上脇身頃36の側方より袖部37を突設させることによって、両腕が自由に使えることとなり、野外での手作業を行うときや両手を使う機会が多い場合の着用における利便性向上に資するものである。
本発明の簡易レインコート10は、シンプル且つ軽量で、携帯性に優れ、さらに経済性と利便性と廃棄・収集性に優れた使い捨てタイプの簡易レインコート10であって、レジャー用、防寒用、日用品、通勤通学用、旅行用、スポーツ観戦用、非常用雨具、ハイキング用、ドライブ用、行事ならびにチームユニホーム、イベント会場やレジャーランド売店用品、観光地のお土産品、販売促進景品としてなど、あらゆる状況下で使用することができるため、本発明における簡易レインコート10の産業上の利用可能性は極めて大であると解する。
10 簡易レインコート
20 頭巾フード
21 側身頃
22 上辺
23 後辺
24 前辺
25 下辺
26 紐体
27 襟垂カバー部
28 切込みスリット
30 丈長トップス
31 開口部
32 首通し穴
33 腕通し袖穴
34 サイドベンツ部
35 肩部
36 上脇身頃
37 袖部
38 裾部
39 前身頃
40 後身頃
41 下脇身頃
50 原反ロール供給装置
51 重ね合わせ巻き取り装置
M プレス型抜き溶着機
S 合成樹脂シート
P プリント印刷

Claims (2)

  1. 頭巾フードと丈長トップスとの組み合わせによって構成され、二枚の合成樹脂シートから型抜き加工と溶着加工のみによって製造される使い捨てタイプの簡易レインコートであって、
    前記頭巾フードは、連続ロール状に供給される二枚の合成樹脂シートを重ね合わせて形成し、側身頃同士を同一形状に型抜き加工すると共に、紐体と襟垂カバー部を一体化する所定長さを有する切込みスリットを前辺から下辺と略平行に型抜き加工して成形し、任意の形状に閉塞する上辺と後辺は型抜き加工と溶着加工を同時に行なって成形して成り、
    前記丈長トップスは、連続ロール状に供給される二枚の合成樹脂シートを重ね合わせて形成し、前身頃と後身頃とを同一形状に型抜き加工すると共に、上辺中央位置に形成される首通し穴と、上脇身頃の側方所定中間箇所に形成される腕通し袖穴と、下脇身頃の下方に形成されるサイドベンツ部と、前身頃と後身頃の下辺に形成される開口部とを、溶着加工を回避して型抜き加工のみを行なって成形し、首通し穴から両側下方に向かって傾斜する肩部と、該肩部から腕通し袖穴に向かって末広がり状に拡開する上脇身頃と、さらに下方に延設する下脇身頃の一部とを、型抜き加工と溶着加工を同時に行って成形して成り、
    前記頭巾フードと前記丈長トップスとをワンプレス加工で成形したことを特徴とする簡易レインコート。
  2. 前記上脇身頃の側方所定中間箇所より前記腕通し袖穴を形成する袖部を突設したことを特徴とする請求項1載の簡易レインコート。
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