JP3168578U - レインコート - Google Patents
レインコート Download PDFInfo
- Publication number
- JP3168578U JP3168578U JP2011001937U JP2011001937U JP3168578U JP 3168578 U JP3168578 U JP 3168578U JP 2011001937 U JP2011001937 U JP 2011001937U JP 2011001937 U JP2011001937 U JP 2011001937U JP 3168578 U JP3168578 U JP 3168578U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bag
- raincoat
- face
- rain
- neck
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Outer Garments And Coats (AREA)
Abstract
【課題】バッグなどに入れて携行し、にわか雨や汚染されている危険な雨の時などに迅速に着用し、顔面を含む皮膚や衣服を雨から十分に保護できる使い捨てタイプのレインコートを提供すること。
【解決手段】レインコート1は首から下の少なくとも上半身を覆うコート本体3と、首から上の顔面を含む頭部を覆う袋体4とを透明な薄膜シートで一体に形成する。袋体を頭から被って着用するので、襟元を留めるボタン類は不要である。着用者が息苦しくならないように、前記袋体の顔面の下側、つまり鼻や口に対応する部分に開口部を備え、通気孔とする。自転車走行時にも安全に使用できるように適宜裾に切り込みを入れる。顔面に雨水がかかり、シートが張り付かないように別パーツとしてシェード部材を適宜併用する。顔面にシートが張り付かないように袋体を立体化するバネ部材を別パーツとして適宜使用する。
【選択図】図1
【解決手段】レインコート1は首から下の少なくとも上半身を覆うコート本体3と、首から上の顔面を含む頭部を覆う袋体4とを透明な薄膜シートで一体に形成する。袋体を頭から被って着用するので、襟元を留めるボタン類は不要である。着用者が息苦しくならないように、前記袋体の顔面の下側、つまり鼻や口に対応する部分に開口部を備え、通気孔とする。自転車走行時にも安全に使用できるように適宜裾に切り込みを入れる。顔面に雨水がかかり、シートが張り付かないように別パーツとしてシェード部材を適宜併用する。顔面にシートが張り付かないように袋体を立体化するバネ部材を別パーツとして適宜使用する。
【選択図】図1
Description
バッグなどに入れて携行し、にわか雨や有害物質で汚染されている危険な雨の時などに迅速に着用する使い捨てタイプのレインコートに関する。
外出中に予期しない雨にあったときのために折り畳み傘などの雨具を持ち歩く人は多い。このような雨具の一つとして、薄く小さく折り畳めるレインコートがあり、かかるレインコートについて、特許文献1〜3をはじめ多数の特許・実用新案登録出願が行われている。
特許文献1は、自転車走行時に頭から被って着用する「自転車用雨具」を開示している。特許文献2は、薄膜シートを用いた袖付きの「雨具」を開示している。特許文献3は、傘が無くてもほぼ全身を雨に濡れることから保護できる「携帯用雨合羽兼防災合羽」を開示している。
特許文献1の「自転車用雨具」は、自転車に乗っていて傘をさせない時などに使用すると安全である。特許文献2の「雨具」は、薄く畳めるので携行に便利である。
しかしながら、特許文献1および特許文献2で開示されている雨具は、顔面に当る部分が開口したフードタイプであるから、横殴りの雨の場合などは、顔や首はほとんど無防備になってしまう。また、首元をボタンで留める動作が入るので、急な雨や危険な雨の際の着用時には慌てて手間取ってしまいがちである。
特許文献3の「携帯用雨合羽兼防災合羽」は、袖がないので、腕も合羽の内側に入れないと雨に濡れてしまう。これでは自転車に乗れないし、荷物を手にかかえているときに不便である。また、腕を外に出せるように切り込み(図の符号8)が入っているが、ここから水が浸入するおそれがあり、問題である。危険な雨でなくても、雨に濡れるのを極端に嫌がる人は多いからである。
しかしながら、特許文献1および特許文献2で開示されている雨具は、顔面に当る部分が開口したフードタイプであるから、横殴りの雨の場合などは、顔や首はほとんど無防備になってしまう。また、首元をボタンで留める動作が入るので、急な雨や危険な雨の際の着用時には慌てて手間取ってしまいがちである。
特許文献3の「携帯用雨合羽兼防災合羽」は、袖がないので、腕も合羽の内側に入れないと雨に濡れてしまう。これでは自転車に乗れないし、荷物を手にかかえているときに不便である。また、腕を外に出せるように切り込み(図の符号8)が入っているが、ここから水が浸入するおそれがあり、問題である。危険な雨でなくても、雨に濡れるのを極端に嫌がる人は多いからである。
ここで「危険な雨」について述べる。本考案の出願時(平成23年4月)、東関東大震災で発生した津波によってもたらされた原子力発電所の事故が極めて大きな社会問題となっている。大気中の放射性物質濃度が高い状態が数ヶ月続くと、雨に濡れたことによる健康への影響が心配になるという専門家の指摘もある。そのため、特に子供、妊婦や出産可能な年齢の女性たちは、降雨によって髪や皮膚が濡れないように注意することが望まれる。しかしながら、上に列挙したような先行特許文献で開示されている雨具類では、雨水が身体に付着することを十分には防げない。ことに、特許文献1・2の雨具は、顔面に雨水がかかるおそれがあるが、これは問題である。なぜなら、有害物質を考慮すると、もっとも雨水から保護すべき部位は粘膜接触が問題となる鼻や口や眼であるからである。また、首元を留めるためにボタンを使用しているが、着用に手間がかかるだけでなく、ボタン類があるために収納袋などに折り畳んで保存するときにかさばるという問題がある。
本考案は上記の問題点に鑑み、顔面も十分に保護でき、迅速簡便に着用でき、収納時にかさばらずバッグや服のポケットに入れて携行可能なレインコートを提供することを目的とする。
上記の目的を実現するために、本考案のレインコートは、
首から下の少なくとも上半身を覆うコート本体と、首から上の顔面を含む頭部を覆う袋体とを透明な薄膜シートで一体に形成し、前記袋体の顔面の下側に対応する部分に開口部を備えたことを特徴とする。
つまり、市販のレインコートのように頭部をフードで保護するのではなく、袋状のものを被り保護する。
これにより、顔面も雨水から十分に保護できる。ただし、息苦しさを緩和するために、顔面の下側(口や鼻のあたり)に通気のための開口部を設けている。
また、透明なので、顔面を袋状のもので覆っても視界を確保できる。
さらに、頭部を覆う袋状部分と胴体を覆うコート部分とが一体に形成されているので、ボタンやファスナーなどの留め具は必要とせず、迅速な着用を可能とする。留め具が不要であり、かつ薄膜シートで形成されていることから、未使用時には薄く小さく折り畳んでおけるので携帯に便利である。
首から下の少なくとも上半身を覆うコート本体と、首から上の顔面を含む頭部を覆う袋体とを透明な薄膜シートで一体に形成し、前記袋体の顔面の下側に対応する部分に開口部を備えたことを特徴とする。
つまり、市販のレインコートのように頭部をフードで保護するのではなく、袋状のものを被り保護する。
これにより、顔面も雨水から十分に保護できる。ただし、息苦しさを緩和するために、顔面の下側(口や鼻のあたり)に通気のための開口部を設けている。
また、透明なので、顔面を袋状のもので覆っても視界を確保できる。
さらに、頭部を覆う袋状部分と胴体を覆うコート部分とが一体に形成されているので、ボタンやファスナーなどの留め具は必要とせず、迅速な着用を可能とする。留め具が不要であり、かつ薄膜シートで形成されていることから、未使用時には薄く小さく折り畳んでおけるので携帯に便利である。
本考案のレインコートにおいて、
素材となる薄膜シートを前身頃と後身頃に分けて2枚を裁断し、後身頃には頭部および顔面部を覆う部分を追加して、前記2枚のシートを重ね、前記追加した部分を袋状に折り畳み、袖部の先端部および裾を除く重なり合ったシートの周縁を接着するとともに、
前記追加した部分の先端部を接着せずに前身頃の襟首にあたる部分より下に垂らすとよい。
これにより、裁断した2枚のシートを用意し、周縁を接着すれば製造できるので、工数もコストも抑えて量産でき、安価に販売できる。
また、頭部を覆う袋体の端部をコート本体側と接着せずに顔面を覆うベールのように垂らしているので、隙間部分を生じ、この隙間が通気孔の役割を果たしている。
素材となる薄膜シートを前身頃と後身頃に分けて2枚を裁断し、後身頃には頭部および顔面部を覆う部分を追加して、前記2枚のシートを重ね、前記追加した部分を袋状に折り畳み、袖部の先端部および裾を除く重なり合ったシートの周縁を接着するとともに、
前記追加した部分の先端部を接着せずに前身頃の襟首にあたる部分より下に垂らすとよい。
これにより、裁断した2枚のシートを用意し、周縁を接着すれば製造できるので、工数もコストも抑えて量産でき、安価に販売できる。
また、頭部を覆う袋体の端部をコート本体側と接着せずに顔面を覆うベールのように垂らしているので、隙間部分を生じ、この隙間が通気孔の役割を果たしている。
本考案のレインコートにおいて、
コート本体の裾の両脇あるいは後身頃中央に切り込みを入れるとよい。
これにより、自転車に乗ってもコートの裾が邪魔になることはなく、安全に走行できる。
コート本体の裾の両脇あるいは後身頃中央に切り込みを入れるとよい。
これにより、自転車に乗ってもコートの裾が邪魔になることはなく、安全に走行できる。
本考案のレインコートは、
前記袋体で覆われた頭部の額にあたる部分に着用するシェード部材を別パーツとして併用してもよい。
このようにサンバイザーやつば付き帽子のようなシェード部材を併用するならば、袋体の顔面にあたる部分に雨滴が付きにくくなり、視界が不良になったり、顔の表面に袋体のシートが張り付いたりを低減できる。
前記袋体で覆われた頭部の額にあたる部分に着用するシェード部材を別パーツとして併用してもよい。
このようにサンバイザーやつば付き帽子のようなシェード部材を併用するならば、袋体の顔面にあたる部分に雨滴が付きにくくなり、視界が不良になったり、顔の表面に袋体のシートが張り付いたりを低減できる。
本考案のレインコートは、
前記袋体を着用時に立体的に保つバネ状部材を別パーツとして添付してもよい。
このように袋体を立体状に保つことができれば、袋体と顔面との間に空間が設けられ、袋体が顔の表面に張り付いたりして不快になったり、長時間着用しても蒸れたりすることを低減できる。
前記袋体を着用時に立体的に保つバネ状部材を別パーツとして添付してもよい。
このように袋体を立体状に保つことができれば、袋体と顔面との間に空間が設けられ、袋体が顔の表面に張り付いたりして不快になったり、長時間着用しても蒸れたりすることを低減できる。
本考案のレインコートは、
前記コート本体はマント型であってもよい。
これにより、着用時に腕を袖部に通さなくてよいので、きわめて迅速に着用できる。
前記コート本体はマント型であってもよい。
これにより、着用時に腕を袖部に通さなくてよいので、きわめて迅速に着用できる。
本考案のレインコートは、
前記コート本体の袖部の先端部は手指を保護する手袋状になっていてもよい。
これにより、手指も雨水から保護される。
前記コート本体の袖部の先端部は手指を保護する手袋状になっていてもよい。
これにより、手指も雨水から保護される。
本考案のレインコートは不意の雨に備え携帯に便利であり、簡単かつ迅速に着用できる。
コート本体と一体的に備えられた袋状の部材で頭部を覆うので、顔や首への雨水の浸入を防止できる。
コート本体と一体的に備えられた袋状の部材で頭部を覆うので、顔や首への雨水の浸入を防止できる。
〔第1の実施形態〕
本考案の第1の実施形態について、図1〜図3を参照しながら説明する。
図1に示すレインコート1は、図2のような2枚のシート2(2a、2b)から形成される。このシートの素材は、例えば、ビニールやポリエチレンなどの防水性を備えた軟質樹脂などがある。
シート2は透明であるとともに、薄手であることが好ましい。薄ければ折り畳んでもかさばらないのでバッグや衣服のポケット内に常時携行できるからである。
本考案の第1の実施形態について、図1〜図3を参照しながら説明する。
図1に示すレインコート1は、図2のような2枚のシート2(2a、2b)から形成される。このシートの素材は、例えば、ビニールやポリエチレンなどの防水性を備えた軟質樹脂などがある。
シート2は透明であるとともに、薄手であることが好ましい。薄ければ折り畳んでもかさばらないのでバッグや衣服のポケット内に常時携行できるからである。
着用時に後身頃(体の後側)となる部分のシート2aは、腕を含む胴体に着用されるコート本体3aと、頭部を覆う袋体4を形成するシート部分5とが一体となっている。
着用時に前身頃(体の前側)となる部分のシート2bは、腕を含む胴体に着用されるコート本体3bを形成する。
コート本体3(3a、3b)を重ね合わせ、袖の先端部と裾以外の対応する周縁を接着することにより、胴体部が形成される。
本考案では接着方法は特に限定しない。一例を挙げると、素材に熱可塑性合成樹脂シートを用いて超音波で接合する方法がある。これはポリ袋を量産する場合などに広く用いられている公知の方法であり、安価かつ大量に生産するのに適している。
着用時に前身頃(体の前側)となる部分のシート2bは、腕を含む胴体に着用されるコート本体3bを形成する。
コート本体3(3a、3b)を重ね合わせ、袖の先端部と裾以外の対応する周縁を接着することにより、胴体部が形成される。
本考案では接着方法は特に限定しない。一例を挙げると、素材に熱可塑性合成樹脂シートを用いて超音波で接合する方法がある。これはポリ袋を量産する場合などに広く用いられている公知の方法であり、安価かつ大量に生産するのに適している。
首から上を覆う袋体4を形成する方法を説明する。袋体4を形成する部分5の長手方向を、長さS1と長さS2に分ける部分Lで折り畳む。折り畳んで重なった周縁(長さS1)で接着し袋状にする。なお、図2において、破線で表わした部分を除く実線部分は接着箇所である。
S1とS2の一部とが接着され、S2の残りの部分は開放されている。
以上が、この実施形態のレインコートの製造方法である。
S1とS2の一部とが接着され、S2の残りの部分は開放されている。
以上が、この実施形態のレインコートの製造方法である。
図3はレインコート1の側面断面図である。
袋体4の端部6は前身頃3bとは接着していない。図1に示すように、長さS2の開放部分のシートは、襟元7を覆っているので顔面だけでなく首も雨から保護することができる。また、袋体4の端部6がベールのように下がっているので、開口部8が形成され、空気が出入りする通気孔の役割を果たしている。この開口部8は外部に露出していないので、顔面を雨から保護することができる。
袋体4の端部6は前身頃3bとは接着していない。図1に示すように、長さS2の開放部分のシートは、襟元7を覆っているので顔面だけでなく首も雨から保護することができる。また、袋体4の端部6がベールのように下がっているので、開口部8が形成され、空気が出入りする通気孔の役割を果たしている。この開口部8は外部に露出していないので、顔面を雨から保護することができる。
レインコート1は、極めて迅速に着用できる。すなわち、小さく折り畳んでバッグの中などに収納されているレインコート1を広げ、両袖部に腕を通し、袋体4を頭に被り、裾を引っ張るだけでよい。袋体4はコート本体3と一体になっているので、袋体4をコート本体3に取り付けるためのボタンやファスナーなどを一切用いる必要がない。そのため、煩わしさがなく急に雨が降り出したときでも素早く簡単に着用できる。なお、ボタンなどの留め具を使用しないのは、より小さく折り畳めて携行しやすくなるのは勿論であるが、コストを抑える意味もある。
ところで、フードが付いているレインコートは多数出願されている。しかし、顔面が開口しているフードでは風を伴う雨降りの際に傘を併用しなければ顔に雨水がかかってしまう。花粉症に悩む人などにとって、鼻や口に雨水がはいることは避けるにこしたことはない。そのため、レインコート1のように顔を袋体4で覆うことが意味を持つ。ただし、息苦しさがあってはならないので、上述のように通気にも配慮したわけである。
このレインコート1では頭部を顔面部も含め袋体4ですっぽりと覆ってしまうが、透明なシートを用いるので視界を確保できる。また、遠目には頭部に袋体4を被っていることがわからないので、着用している姿を他人に違和感を持って眺められることもない。
なお、雨滴によって視界不良とならないように、顔面にあたる部分には撥水加工をしてもよい。
なお、雨滴によって視界不良とならないように、顔面にあたる部分には撥水加工をしてもよい。
〔第2の実施形態〕
この実施形態のレインコート9は、第1の実施形態のレインコート1の裾に切り込みを入れたものである。
図4はレインコート9の後身頃を示す図であるが、切り込みは、レインコート9aのように裾の両側(10a、10b)に入れてもよいし、レインコート9bのように後中央(11)に入れても良い。なお、裾の両側(10a、10b)は、該当箇所を接着しないことによっても実現できる。
いずれであっても、足のさばきが自由にできるので、歩行時も自転車運転時も安全である。
傘を使用しづらい自転車走行時は、本考案のレインコートが使用される主たる場合と想定される。着用しても運転に支障がないというのは、自転車の走行時に利用するに際しては、重要なことである。
この実施形態のレインコート9は、第1の実施形態のレインコート1の裾に切り込みを入れたものである。
図4はレインコート9の後身頃を示す図であるが、切り込みは、レインコート9aのように裾の両側(10a、10b)に入れてもよいし、レインコート9bのように後中央(11)に入れても良い。なお、裾の両側(10a、10b)は、該当箇所を接着しないことによっても実現できる。
いずれであっても、足のさばきが自由にできるので、歩行時も自転車運転時も安全である。
傘を使用しづらい自転車走行時は、本考案のレインコートが使用される主たる場合と想定される。着用しても運転に支障がないというのは、自転車の走行時に利用するに際しては、重要なことである。
〔第3の実施形態〕
この実施形態は、第1の実施形態のレインコート1とともにシェード部材12を同時に使用する。もちろん、第2の実施形態のレインコート9(9a、9b)とともに使用してもかまわない。
この実施形態は、第1の実施形態のレインコート1とともにシェード部材12を同時に使用する。もちろん、第2の実施形態のレインコート9(9a、9b)とともに使用してもかまわない。
図5に示すように、頭部に袋体4を被った状態でシェード部材12を被る。
袋体4の顔面にあたる部分がシェード部材12によって雨水がかかることから保護される。薄膜シートからなる袋体4の顔面にあたる部分に雨水がかかると、顔に薄膜シートが張り付いて不快なだけでなく、視界も悪くなる。そのため、シェード部材12を併用すると、格段に使いやすくなる。
レインコート1の販売時に、このシェード部材12を収納袋(図示せず)に同梱して販売するとよい。
レインコート1は使用後に使い捨てられることを前提としているので、シェード部材12も使い捨てに適したように厚紙などで作ればよい。もちろん、厚紙に防水加工をしたり、紙の代りに樹脂で作ったりしてもよい。
袋体4の顔面にあたる部分がシェード部材12によって雨水がかかることから保護される。薄膜シートからなる袋体4の顔面にあたる部分に雨水がかかると、顔に薄膜シートが張り付いて不快なだけでなく、視界も悪くなる。そのため、シェード部材12を併用すると、格段に使いやすくなる。
レインコート1の販売時に、このシェード部材12を収納袋(図示せず)に同梱して販売するとよい。
レインコート1は使用後に使い捨てられることを前提としているので、シェード部材12も使い捨てに適したように厚紙などで作ればよい。もちろん、厚紙に防水加工をしたり、紙の代りに樹脂で作ったりしてもよい。
第1あるいは第2の実施形態でも、にわか雨に会い、ビルの陰などで雨宿りするような場合ならば雨に濡れないという目的が果たせる。また、都会であればコンビニが沢山あるので、コンビニに傘を買いに行くまでの間のわずかな距離であれば、第1あるいは第2の実施形態のレインコートでも十分である。
しかし、長い距離を行くとき、本考案のように頭から袋を被る態様のレインコートを着用していると外側に雨滴がつき、薄膜シートが顔面にはりついて不快になることもある。そのため、本実施形態のようにシェード部材12を被れば顔面にあたる雨水を軽減させることができる。
なお、市販のつば付き帽子等を被って外出している際、急な降雨にみまわれたとき、レインコート1を着用した上から帽子を被れば、この帽子がシェード部材12の代りになる。
しかし、長い距離を行くとき、本考案のように頭から袋を被る態様のレインコートを着用していると外側に雨滴がつき、薄膜シートが顔面にはりついて不快になることもある。そのため、本実施形態のようにシェード部材12を被れば顔面にあたる雨水を軽減させることができる。
なお、市販のつば付き帽子等を被って外出している際、急な降雨にみまわれたとき、レインコート1を着用した上から帽子を被れば、この帽子がシェード部材12の代りになる。
〔第4の実施形態〕
この実施形態のレインコート13は、袋体4の内側にバネ部材14を入れておき、着用時に立体化する点に特徴がある。
図6に示すように、携行時は、折り畳んだ状態で収納袋に入れられたレインコート13(a)の袋体の内側に、バネ状部材としてワイヤー14(a)を入れておく。例えば、ワイヤー14を何重かに巻いておき、収納袋から取り出して小さく折り畳んであったレインコート13を広げた際、ワイヤー14が元の形状である一重の輪14(b)に戻り、レインコート13(b)の袋体4を立体に保つことができる。この立体的な袋体4を頭部に被ると、袋体4と顔面との間に空間が設けられ、袋体4を形成する薄膜シートが顔の表面に張り付きにくくなる。また通気がよくなり、長時間着用しても蒸れにくくなる。
この実施形態のレインコート13は、袋体4の内側にバネ部材14を入れておき、着用時に立体化する点に特徴がある。
図6に示すように、携行時は、折り畳んだ状態で収納袋に入れられたレインコート13(a)の袋体の内側に、バネ状部材としてワイヤー14(a)を入れておく。例えば、ワイヤー14を何重かに巻いておき、収納袋から取り出して小さく折り畳んであったレインコート13を広げた際、ワイヤー14が元の形状である一重の輪14(b)に戻り、レインコート13(b)の袋体4を立体に保つことができる。この立体的な袋体4を頭部に被ると、袋体4と顔面との間に空間が設けられ、袋体4を形成する薄膜シートが顔の表面に張り付きにくくなる。また通気がよくなり、長時間着用しても蒸れにくくなる。
〔その他〕
上記の第1乃至第4の実施形態は、本考案の実施形態の例示にすぎず、種々の変形例が考えられる。変形例のいくつかを下記に記す。
上記の第1乃至第4の実施形態は、本考案の実施形態の例示にすぎず、種々の変形例が考えられる。変形例のいくつかを下記に記す。
上記のいずれの実施形態においても、レインコート本体3は袖部を備えている。しかし、レインコート本体3はマント型、つまり袖部の無い身頃のみの形状をしていてもよい。袖部に腕を通さずにすむので、より簡単手軽に着用できる。自転車走行時には適さないが、短時間で止むと予想されるにわか雨のときにビルの軒先に雨宿りをする場合などであれば、マント型でも十分役に立つ。
上記のいずれの実施形態においても、手指が露出しているので雨に濡れるおそれがある。そのため、本製品の販売時に薄いシートでできた使い捨てタイプの手袋を別パーツとして同梱してもよい。あるいは、袖の先端部を手指が挿入できる手袋状に形成する、つまり、レインコート本体と手袋を一体に形成してもよい。
上記第1の実施形態のシートの裁断法は一例にすぎない。身頃2枚と頭部1枚のシートを接着するなどの方法もある。シートをどのように裁断して接着するにしても、本考案のレインコートでは、ボタンやファスナーなどの留め具を一切用いず、頭から被るだけで着用できるという点が重要なのである。このことは、利用者に対しては容易・迅速な着脱という利便性を提供し、メーカーに対しては製造に要する工数やコストの低減を提供することになる。
また、上記の第1の実施形態において、頭部に被る袋体は2枚のシートからなる平面的な袋状であるが、マチを設けて立体化してもよい。
また、上記の第1の実施形態において、頭部に被る袋体は2枚のシートからなる平面的な袋状であるが、マチを設けて立体化してもよい。
上記のいずれの実施形態においても、雨傘と同時に使用してもよい。風を伴う雨の場合、雨傘を差していても吹き込む雨と風によって髪、皮膚、衣服が濡れることもある。本考案の出願時(平成23年4月)、放射能による大気汚染などが取りざたされているが、健康に関心の高い人であれば、雨に濡れることに神経質になるものと考えられる。そのため、雨傘と本考案のレインコートを併用するならば、不安感が軽減される。
上記のいずれの実施形態においても、製品化するときは身頃部の長さを複数用意(上半身のみを覆う、腰部まで覆う、脚部まで覆う等)し、子供用、女性用、男性用など複数のサイズを用意するとよい。
上記のいずれの実施形態においても、袋体の顔面にあたる部分は透明でなければならないが、他の部分は必ずしも透明でなくてもよく半透明あるいは不透明でも差し支えない。
外出時の必需品として、健康や衛生に気を配る人たちからの需要が期待できる。また、シートの裁断、周縁の接着などの一連の工程は自動化が容易なので、量産可能であって、これらの需要に応ずることができる。
1:(第1の実施形態の)レインコート、2(2a、2b):薄膜シート、
3(3a、3b):コート本体、4:袋体、5:袋体(4)を形成する部分、
6:袋体(4)の端部、7:前身頃の襟元、8:開口部、
9:(第2の実施形態の)レインコート、10(10a、10b):裾の切り込み、
11:裾の切り込み、
12:シェード部材、
13:(第4の実施形態の)レインコート、14:バネ部材
3(3a、3b):コート本体、4:袋体、5:袋体(4)を形成する部分、
6:袋体(4)の端部、7:前身頃の襟元、8:開口部、
9:(第2の実施形態の)レインコート、10(10a、10b):裾の切り込み、
11:裾の切り込み、
12:シェード部材、
13:(第4の実施形態の)レインコート、14:バネ部材
Claims (7)
- 首から下の少なくとも上半身を覆うコート本体と、首から上の顔面を含む頭部を覆う袋体とを透明な薄膜シートで一体に形成し、前記袋体の顔面の下側に対応する部分に開口部を備えたことを特徴とするレインコート。
- 素材となる薄膜シートを前身頃と後身頃に分けて2枚を裁断し、後身頃には頭部および顔面部を覆う部分を追加して、前記2枚のシートを重ね、前記追加した部分を袋状に折り畳み、袖部の先端部および裾を除く重なり合ったシートの周縁を接着するとともに、
前記追加した部分の先端部を接着せずに前身頃の襟首にあたる部分より下に垂らしたことを特徴とする請求項1に記載のレインコート。 - 前記コート本体の裾の両脇あるいは後身頃中央に切り込みを入れたことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のレインコート。
- 前記袋体で覆われた頭部の額にあたる部分に着用するシェード部材とともに使用されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載のレインコート。
- 前記袋体を着用時に立体的に保つバネ状部材を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載のレインコート。
- 前記コート本体はマント型であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載のレインコート。
- 前記コート本体の袖部の先端部は手指を保護する手袋状になっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載のレインコート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011001937U JP3168578U (ja) | 2011-04-07 | 2011-04-07 | レインコート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011001937U JP3168578U (ja) | 2011-04-07 | 2011-04-07 | レインコート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3168578U true JP3168578U (ja) | 2011-06-16 |
Family
ID=54879545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011001937U Expired - Fee Related JP3168578U (ja) | 2011-04-07 | 2011-04-07 | レインコート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3168578U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023026266A (ja) * | 2021-08-12 | 2023-02-24 | 通子 本田 | 身だしなみ保持簡易脱着収納レインコート |
-
2011
- 2011-04-07 JP JP2011001937U patent/JP3168578U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023026266A (ja) * | 2021-08-12 | 2023-02-24 | 通子 本田 | 身だしなみ保持簡易脱着収納レインコート |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3168578U (ja) | レインコート | |
JP5223140B1 (ja) | 簡易レインコート | |
JP3141734U (ja) | 自転車搭乗用レインポンチョ | |
JP6884544B2 (ja) | 自転車乗車用雨除けポンチョ | |
KR101843273B1 (ko) | 다기능성 우의 | |
CN203884724U (zh) | 一种多功能雨披 | |
CN203692591U (zh) | 一种骑行多用披风裙 | |
JP4015562B2 (ja) | レインコートとその製造方法及びたるみ防止部材 | |
CN219741942U (zh) | 一种多功能腿部挡风护具 | |
CN213369993U (zh) | 一种具有带防水手套可收纳功能的带袖雨衣 | |
JP3173644U (ja) | 自転車等乗物乗者用合羽状体 | |
KR200240388Y1 (ko) | 다기능 비옷 | |
RU195184U1 (ru) | Мотодождевик одноразовый | |
KR101247716B1 (ko) | 우의를 구비한 아동용 가방 | |
JP2010070897A (ja) | 身体全体及び荷物も被う雨具 | |
JPH10158908A (ja) | 自転車搭乗用雨合羽 | |
JP2021042492A (ja) | 自転車乗車用雨除けポンチョ | |
JP2011063917A (ja) | 雨合羽の収納袋 | |
JP3116626U (ja) | 収納袋付きエプロン形雨具 | |
TWM576798U (zh) | Back cover | |
ITBO20110681A1 (it) | Casco, e kit, ad elevata praticita' d'uso | |
JP3174411U (ja) | 二部制ポンチョ雨具 | |
JP3099336U (ja) | 傘のハンドルカバー | |
JP3178327U (ja) | 濡れた傘を入れる傘袋 | |
JPH0685313U (ja) | 携帯用の簡易雨合羽 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A623 | Registrability report |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A623 Effective date: 20110418 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140525 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |