JP5650374B2 - 画像表示装置及び画像表示装置の駆動方法 - Google Patents

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Description

本発明は、有機ELディスプレイ装置等の画像表示装置及び画像表示装置の駆動方法に関する。
従来から、発光層に注入された正孔と電子とが再結合することにより発光する有機EL(Electro Luminescence)素子を用いた画像表示装置が提案されている。この種の画像表示装置では、例えばアモルファスシリコンや多結晶シリコン等で形成された薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;以下「TFT」という)や有機EL素子の一つである有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode;以下「OLED」という)等が各画素を構成しており、各画素がマトリクス状に配置されている。そして、各画素に適切な電流値が設定されることにより、各画素の輝度が制御され所望の画像が表示される。
また、従来、ソースフォロワー式と呼ばれる画素回路が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この画素回路では、発光素子のI−V(電流−電圧)特性が経時変化し、発光時の電位(Voled)が変動したとしても、この変動に追従したVoledを供給する「ソースフォロワー」動作が可能となっている。
特開2004−347993号公報
ところで、上記画像表示装置においては、コントラストを向上させるために、各画素を駆動する駆動電圧の振り幅を大きくすることが行われる。この点については、画像信号自体の出力電圧範囲を増大することが挙げられるが、この場合、画像信号を出力するデータドライバの耐圧を高くする必要があるため、回路サイズの増大や回路の複雑化を招き、コスト増加に繋がるという問題がある。また、ソースフォロワー式の画素回路では、低階調側の階調特性が高階調側の階調特性に比べて緩慢となるため、コントラストが低下するという問題がある。以下、図2、5、6、7を参照し、この問題が発生する要因について説明する。
図2は、ソースフォロワー式の画素回路(1画素)の一例を示した図である。図5は、図2に示した画素回路における、従来の駆動方法を示したシーケンス図である。なお、図2では、有機EL素子OLEDの容量を有機EL素子容量Coledとして等価的に表している。また、図6、7は、図2に示した画素回路における、従来の駆動方法による階調特性を示した図である。図6において、横軸が階調を示しており、画像信号電圧と同義である。また、縦軸が有機EL素子の発光輝度の平方根を示している。
図6、7において、破線で示すグラフは、理想的な階調特性を示している。理想的な階調特性では階調と輝度の平方根との関係が比例関係となる。すなわち、輝度(Luminance)をL[cd]、発光効率をρ[cd/A]、電流をI[A]とすると、下記式(1)が成立する。
L=ρ・I (1)
また、図2の回路構成において、駆動トランジスタTdの特性に応じて定まる係数をα、駆動トランジスタのゲート電極−ソース電極間の電位差をVgs、閾値電圧をVthとすると、電流Iは駆動トランジスタTdにより、下記式(2)で表される。
I=α・(Vgs−Vth) (2)
したがって、上記の式(1)に式(2)を代入すると、下記式(3)となるため、輝度Lの平方根は下記式(4)で表される。
L=ρ・α・(Vgs−Vth) (3)
√L=√(ρ・α)・(Vgs−Vth) (4)
また、ゲート電極−ソース電極間の電位差Vgsは画像信号Vdata(階調)に応じた値をとり、書き込み効率をβとすると、下記式(5)で表すことができる。
Vgs=β・Vdata (5)
そのため、輝度Lの平方根√Lは、下記式(6)となり、階調Vdataに比例していることが分かる。
√L=√(ρ・α)・(β・Vdata−Vth) (6)
しかし、図2に示すようなソースフォロワー式の画素回路においては、図5に示した書き込み期間にVdata>Vthの画像信号を与えると、駆動トランジスタTdがオンとなるため、点Bの電位Vbは、高階調側では第1電源線111と同電位になる。このとき、第1電源線を基準電位(リセット期間において、容量素子Csに蓄えられる電圧をオフセットする電圧、ここでは0V)とすると、容量素子Csに印加される電位Vcsは、下記式(7)となる。
Vcs=Va(点Aの電位)−Vb=Vdata−0=Vdata (7)
この状態で走査線113を低電位VgLにして、スイッチングトランジスタTsをオフすると、容量素子Csには、Vdataが電荷として蓄えられる。つまり、画像信号線の信号Vdataに対して、容量素子Csに蓄えられた電位もVdataであるため、書き込み効率は1となる。このとき、式(6)は、下記式(8)となり、階調グラフの傾き(比例係数)は√(ρ・α)となる。
√L=√(ρ・α)・(Vdata−Vth) (8)
一方、低階調側では、図5に示した書き込み期間にVdata<Vthの画像信号を与えると、駆動トランジスタTdがオフとなるため、第1電源線111と容量素子Csとは電気的に接続されていない。このとき、画像信号線からみて、容量素子Csの先にはColedが直列に接続されているように見える。この状態で、画像信号線をVdataとすると、容量素子CsとColedの容量がカップリングされ、点Bにおける電位Vbは、下記式(9)となる。
Vb=Cs/(Cs+Coled) (9)
そのため、容量素子Csの両端の電位Vcsは、下記式(10)となる。このときの書き込み効率は、Coled/(Cs+Coled)<1となる。
Vcs=Va−Vb
=Vdata−Cs/(Cs+Coled)
=Coled/(Cs+Coled)・Vdata (10)
また、式(6)は下記式(11)となるため、階調グラフの傾き(比例係数)は、√(ρ・α)・βとなる。ここで、β<1であるため、低階調側での書き込み効率(β<1)は、高階調側での書き込み効率(β=1)と比べて小さくなる。
√L=√(ρ・α)・(β・Vdata−Vth) (11)
したがって、ソースフォロワー式の画素回路においては、理想階調特性のグラフに近づけるため、高階調側を基準に調整すると、図6における実線のグラフで示すように高階調側では理想階調特性のグラフに近いものの、低階調側では理想階調特性のグラフと比べて、その傾きが緩慢になるという特性を有している。
しかし、このようなソースフォロワー式の画素回路において優れたコントラストを実現するためには、黒色の輝度が低いことが好ましい。この要請を満たすため、図7に示すように黒色を表すVdata=0の場合の輝度を0nitとなるように調整することが考えられる。ところが、当該輝度の調整により、高輝度側での最大輝度が低下するため、高輝度パネルの実現が困難になるという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、画像信号の出力電圧範囲を増大することなく、コントラストを向上させることが可能な画像表示装置及び画像表示装置の駆動方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、発光素子と、制御端子、第1端子及び第2端子を有し、該第1端子又は第2端子の一方と発光素子とが電気的に接続され、第1端子と第2端子との間に流れる電流を制御するドライバ素子と、前記ドライバ素子の前記制御端子と、前記第1端子又は前記第2端子のうち前記発光素子が電気的に接続された側の端子と、の間に接続され、表示の対象となる画像信号に応じた電位を保持する容量素子と、前記画像信号が供給される画像信号線と、前記ドライバ素子の第1端子又は第2端子と電気的に接続される前記発光素子に所定の電源電圧が供給される電源線と、を有する複数の画素回路と、前記各画素回路に対して、前記画像信号線に供給する前記画像信号の電位及び供給タイミングを制御するとともに、前記電源線に供給する電源電位及び供給タイミングを制御する駆動制御部と、を備え、前記駆動制御部は、前記画像信号の供給に際して、前記容量素子における電源線側の電位が前記ドライバ素子側の電位よりも変動するように、前記電源線に供給する電源電位を制御することを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明は、アノード電極及びカソード電極を有する発光素子と、制御端子、第1端子及び前記発光素子のアノード電極に電気的に接続される第2端子を有し、前記第1端子と第2端子との間に流れる電流を制御するドライバ素子と、前記ドライバ素子の前記制御端子と前記第2端子との間に電気的に接続され、表示の対象となる画像信号に応じた電位を保持する容量素子と、前記画像信号が供給される画像信号線と、前記ドライバ素子の第1端子と、前記発光素子のカソード電極との夫々に電気的に接続され、所定の電源電圧が供給される電源線と、を有する複数の画素回路と、前記各画素回路に対して、前記画像信号線に供給する前記画像信号の電位及び供給タイミングを制御するとともに、前記電源線に供給する電源電位及び供給タイミングを制御する駆動制御部と、を備え、前記駆動制御部は、前記画像信号の供給に際して、前記容量素子における前記第2端子との接続側の電位が変動するよう、前記電源線に供給する電源電位を制御することを特徴とする。
また、請求項3にかかる発明は、請求項2にかかる発明において、前記駆動制御部は、前記画像信号線への画像信号の供給に先がけて、前記容量素子における前記第2端子との接続側の電位を所定の電位まで上昇させ、前記画像信号線に画像信号を供給し、前記容量素子に当該画像信号に応じた電位を保持させた後に、前記容量素子における前記第2端子との接続側の電位を従前の電位まで降下させることを特徴とする。
また、請求項4にかかる発明は、請求項2又は3にかかる発明において、前記電源線は、前記ドライバ素子の第1端子に接続された第1電源線と、前記発光素子のカソード電極に接続された第2電源線とを有し、前記駆動制御部は、前記画像信号線への画像信号の供給に先がけて、前記第1電源線を基準電位とするとともに、前記第2電源線の電位を前記第1電源線の電位よりも高い第1電位とすることを特徴とする。
また、請求項5にかかる発明は、請求項4にかかる発明において、前記駆動制御部は、前記画像信号線への画像信号の供給を停止した後に、前記第2電源線の電位を前記第1電源線の基準電位まで降下させることを特徴とする。
また、請求項6にかかる発明は、請求項5にかかる発明において、前記駆動制御部は、前記第2電源線の電位を前記第1電源線の基準電位まで降下させた後、当該第1電源線に所定の電源電圧を供給することで、前記ドライバ素子を駆動させることを特徴とする。
また、請求項7にかかる発明は、発光素子と、制御端子、第1端子及び第2端子を有し、該第1端子又は第2端子の一方と発光素子とが電気的に接続され、第1端子と第2端子との間に流れる電流を制御するドライバ素子と、前記ドライバ素子の前記制御端子と、前記第1端子又は前記第2端子のうち前記発光素子が電気的に接続された側の端子と、の間に接続され、表示の対象となる画像信号に応じた電位を保持する容量素子と、前記画像信号が供給される画像信号線と、を有する複数の画素回路を備えた画像表示装置の駆動方法であって、前記画像信号線への画像信号の供給に先がけて、前記容量素子における前記ドライバ素子よりも電源線側の電位を所定電位まで上昇させるプリチャージ工程と、前記画像信号線に画像信号を供給し、前記容量素子に当該画像信号に応じた電位を保持させる書き込み工程と、前記画像信号の供給を停止した後、前記容量素子における前記ドライバ素子よりも電源線側の電位を従前の電位まで降下させる発光準備工程と、前記ドライバ素子に所定の電源電圧を供給し、当該ドライバ素子を駆動する発光工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項8にかかる発明は、アノード電極及びカソード電極を有する発光素子と、制御端子、第1端子及び前記発光素子のアノード電極に電気的に接続される第2端子を有し、前記第1端子と第2端子との間に流れる電流を制御するドライバ素子と、前記ドライバ素子の前記制御端子と前記第2端子との間に電気的に接続され、表示の対象となる画像信号に応じた電位を保持する容量素子と、前記画像信号が供給される画像信号線と、前記ドライバ素子の第1端子と、前記発光素子のカソード電極との夫々に電気的に接続され、所定の電源電圧が供給される電源線と、を有する複数の画素回路を備えた画像表示装置の駆動方法であって、前記画像信号線への画像信号の供給に先がけて、前記容量素子における前記第2端子との接続側の電位を所定の電位まで上昇させるプリチャージ工程と、前記画像信号線に画像信号を供給し、前記容量素子に当該画像信号に応じた電位を保持させる書き込み工程と、前記画像信号の供給を停止した後、前記容量素子における前記第2端子との接続側の電位を従前の電位まで降下させる発光準備工程と、前記ドライバ素子に所定の電源電圧を供給し、当該ドライバ素子を駆動する発光工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、画像信号の供給タイミングと連動して、当該画像信号に応じた電位を蓄積する容量素子の電位を変動させることで、実質的に画像信号の出力電圧範囲以上の電圧を容量素子に保持させることができるため、画像信号の出力電圧範囲を増大することなく、コントラストを向上させた状態でパネルを駆動させることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態にかかる画像表示装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではない。
まず、以下に説明する各実施形態に好適な画像表示装置について説明する。図1は、以下に説明する各実施形態に好適な画像表示装置の概略構成を示した図である。同図に示したように、画像表示装置は、タイミングコントローラ1と、表示パネル2とを備えている。
表示パネル2には、後述する第1電源線111や第2電源線112、走査線113、Tth制御線114、マージ線115等の制御線11と、画像信号線12とが配設された表示部3が設けられている。制御線11は、表示部3における所定方向(図1の例では横方向)に配設され、表示パネル2に設けられたラインドライバ21に接続されている。一方、画像信号線12は、制御線11と異なる方向(概略直行方向)に沿って配設され、表示パネル2に設けられたデータドライバ22に接続されている。
表示パネル2の外部には、タイミングコントローラ1が設けられている。タイミングコントローラ1は、例えば、演算回路、論理回路等を内部に含む駆動用ICやカウンタ等の制御機器を用いて構成することができ、入力された画像データや、当該画像データを表示部3に表示させるための電源入力として発光制御用電源(例えば、後述するVDD、Vp1、VgH、VgL等)を、ラインドライバ21又はデータドライバ22に供給するタイミングを制御する。ここで、ラインドライバ21、データドライバ22及びタイミングコントローラ1は、本発明における駆動制御部に対応する構成部である。
図1では図示を省略したが、表示パネル2は、有機EL素子を具備し、且つ、マトリクス状に配列された複数の画素回路を有しており、これらの各画素回路には制御線11及び画像信号線12が夫々接続されている。なお、画素回路については、後述する第1〜第3の各実施形態において詳細に説明する。
ラインドライバ21は、例えばスイッチング素子等を内部に含む駆動用IC等を用いて構成することができ、タイミングコントローラ1から入力されるクロック信号に基づき、自己の内部で生成した各種信号を制御線11に印加するタイミングを制御する。
データドライバ22は、例えば演算回路等を内部に含む駆動用IC等を用いて構成することができ、タイミングコントローラ1から入力される画像信号に基づき、当該画像信号に対応する電位(以下、「画像信号電圧」という)を生成するとともに、タイミングコントローラ1から入力されるクロック信号に基づき、生成した画像信号電圧を画像信号線12に供給するタイミングを制御する。
なお、タイミングコントローラ1、制御線11、画像信号線12、ラインドライバ21及びデータドライバ22に関する図1のレイアウトは、その一例を示すものであり、このレイアウトに限定されるものではない。例えば、図1では、ラインドライバ21及びデータドライバ22を表示パネル2上に配置しているが、表示パネル2の外部に配置するようにしてもよい。また、図1では、タイミングコントローラ1を表示パネル2の外部に配置するようにしているが、表示パネル2の内部に配置するようにしてもよい。
[第1の実施形態]
図2は、第1の実施形態にかかる画像表示装置の1画素に対応する画素回路の構成の一例を示した図である。なお、図2では、有機EL素子OLEDの容量を有機EL素子容量Coledとして等価的に表している。
この図2に示される画素回路は、発光素子である有機EL素子OLEDと、有機EL素子OLEDを駆動するためのドライバ素子である駆動トランジスタTdと、画像信号電圧を保持する容量素子Csと、画像信号電圧の印加を制御するスイッチング素子としてのスイッチングトランジスタTsとを備える。なお、図2に示す構成は、有機EL素子等を制御する画素回路の1画素の回路構成を示すものであり、画像表示装置としては、この画素回路をマトリクス状に複数配列した構成を有している。
駆動トランジスタTdは、制御端子、第1端子、第2端子を備え、制御端子はゲート電極に、第1端子及び第2端子は、一方がドレイン電極に、他方がソース電極に夫々対応している。駆動トランジスタTdの第1端子と第2端子との相対的な電位関係は、以下に説明する各期間に応じて変動する。なお、「ドレイン電極」及び「ソース電極」は、トランジスタの導電型及び相対的な電位関係によって定義される。本実施形態に使用されるn型のトランジスタにおいては、チャネル領域を挟んで配置された2つの端子(すわなち、第1端子と第2端子)のうち、高電位側の端子が「ドレイン電極」となり、低電位側の端子が「ソース電極」となる。また、p型のトランジスタにおいては、チャネル領域を挟んで配置された2つの端子のうち、低電位側の端子が「ドレイン電極」となり、高電位側の端子が「ソース電極」となる。そして、駆動トランジスタTdは、ゲート電極とソース電極との間に与えられる電位差に応じて有機EL素子OLEDに流れる電流量を制御する機能を有する。駆動トランジスタTdの第1端子には制御線11としての第1電源線111が接続されている。
有機EL素子OLEDは、アノード電極とカソード電極との間に有機EL素子OLEDの導通電圧以上の電位差が生じることによって、アノード電極とカソード電極との間に電流が流れ、発光する特性を有する素子である。具体的には、有機EL素子OLEDは、アルミニウム、銀、銅又は金等の金属或いはこれらの合金などによって形成されたアノード電極層及びインジウム錫酸化膜(ITO)、錫酸化膜等の光透過性を有する導電材料、又は、マグネシウム、銀、アルミニウム、カルシウム等の材料などによって形成されたカソード電極層と、これらのアノード電極層とカソード電極層との間に発光体層とを少なくとも備えた構造を有し、発光層に注入された正孔と電子とが再結合することによって光を生じる機能を有する。
発光体層としては、例えば、(ポリ)フルオレン誘導体(PF)、(ポリ)パラフェニレンビニレン誘導体(PPV)、ポリフェニレン誘導体(PP)、ポリパラフィニレン誘導体(PPP)、ポリビニルカルバゾール(PVK)、ポリチオフェン誘導体やポリメチルフェニルシラン(PMPS)等のポリシラン系等を用いることができる。また、これらの高分子材料に、ペリレン系色素、クマリン系色素、ローダミン系色素等の高分子材料や、ルブレン、ペリレン、テトラフェニルブタジエン、キナクリドン、ナイルレッド等の低分子材料をドープすることも可能である。ここでは、有機EL素子OLEDのアノード電極は、駆動トランジスタTdの第2端子と接続され、カソード電極は、制御線11としての第2電源線112と接続される。また、本実施の形態では、有機EL素子OLEDのカソード電極を、画像表示装置を構成する各画素で共通するコモンカソード型となっている。
スイッチングトランジスタTsは制御端子、第1端子及び第2端子を備えている。スイッチングトランジスタTsは、自身がオン状態となるとともに画像信号線12の画像信号電圧が0Vのときに、駆動トランジスタTdの制御端子(ゲート電極)に電圧を印加したり、自身がオン状態になるとともに画像信号線12に画像信号電圧が入力されたときに、容量素子Csに画像信号電圧を印加したりする機能を有する。なお、スイッチングトランジスタTsの第1端子(ソース電極)は、駆動トランジスタTdの制御端子と接続される。また、スイッチングトランジスタTsの第2端子(ドレイン電極)は、画像信号線12と接続され、スイッチングトランジスタTsの制御端子(ゲート電極)には制御線11としての走査線113が接続されている。
容量素子Csは、書き込み時に駆動トランジスタTdに印加する画像信号電圧に対応する電荷量を保持する機能を有し、スイッチングトランジスタTsの第1端子(ソース電極)と駆動トランジスタTdの制御端子(ゲート電極)とを結ぶ配線と、駆動トランジスタTdの第2端子との間に配置される。なお、以下では、容量素子Csを構成する二つの極板のうち、スイッチングトランジスタTsの第1端子(ソース電極)側に接続された極板の電位、即ち、図中点Aの電位をVaと表し、駆動トランジスタTdの第2端子に接続された極板の電位、即ち、図中点Bの電位をVbと表す。
駆動トランジスタTd及びスイッチングトランジスタTsは、例えばTFTによって構成される。なお、以下で参照する各図面においては、TFTのチャネルについて、そのタイプ(n型又はp型)を明示していないが、n型又はp型の何れかであり、本実施の形態では、n型のTFTであるものとする。
第1電源線111と第2電源線112とは、駆動トランジスタTdに所定電圧を供給する。また、本実施の形態では、コモンカソード型であり、画像表示装置上では、有機EL素子OLEDの上部電極であるカソードが第2電源線112となり、共通電極として形成される。走査線113は、スイッチングトランジスタTsをオン/オフ制御するための信号を供給する。画像信号線12は、画像信号電圧を容量素子Csに供給する。
<画素回路の動作>
次に、図2に示した画素回路の駆動方法について説明する。図3は、図2に示した画素回路の駆動方法の一例を示したシーケンス図である。この図3に示したように、画素回路は、リセット期間、プリチャージ期間、書き込み期間、書き込み終了期間、発光準備期間、発光期間及び消光期間という7つの期間を経て動作する。各画素回路では、駆動制御部による制御の下、これら7つの期間の動作を画像信号のフレーム毎に行うことで、当該画像信号が表す画像を表示パネル2上に表示する。以下、各期間について説明する。
まず、リセット期間では、第1電源線111がゼロ電位(0V)、第2電源線112がゼロ電位(0V)、画像信号線12の画像信号電圧(Vdata)がゼロ電位(0V)とされる。また、走査線113が高電位(VgH)とされる。この制御によって、スイッチングトランジスタTsがオン、駆動トランジスタTdがオンとされる。その結果、容量素子Cs、有機EL素子容量Coledに蓄積されていた前のフレーム分の電荷が放電されるため、点Aの電位Va及び点Bの電位Vbはともにゼロ電位(0V)となる。
なお、第1電源線111及び第2電源線における電位をゼロ電位(0V)としているが、リセット期間において、容量素子Csに蓄えられる電圧をオフセットする電圧(=電源線の基準電位)であればよく、これに限定されるものではない(以下、第1の実施形態の各期間の説明において、第1電源線111又は第2電源線112として「ゼロ電位」と記載するものについては、同様に「電源線の基準電位」であればよい)。さらに、画像信号電圧(Vdata)をゼロ電位としているが、これは画像信号が0階調のときの輝度を規定するための電位(=画像信号線の基準電位)であればよく、これに限定されるものではない(以下、第1の実施形態の各期間の説明において、画像信号線として「ゼロ電位」と記載するものについては、同様に「画像信号線の基準電位」であればよい)。
続く、プリチャージ期間では、第1電源線111及び画像信号線12のゼロ電位、走査線113の高電位状態が維持される。また、第2電源線112の電位が予め定められた値(Vp)だけ上昇される。以下「Vp」をプリチャージ電圧という。この制御によって、電位Vpに応じた電荷が有機EL素子容量Coledに蓄積されることになり、点Bの電位VbはVb≒Vpとなる。
なお、プレチャージ期間では、第1電源線111の電位が常にVb以下となり、駆動トランジスタTdの第1端子よりも第2端子が高電位となる。したがって、駆動トランジスタTdの第1端子側がソース電極となり、第2端子側がドレイン電極となる。この場合、駆動トランジスタTdの電流はゲート電極とソース電極の電位差Vgsに応じた値となる。また、このときVa=0Vであるため、駆動トランジスタTdのゲート電極−ソース電極間の電位差Vgsは、Vgs=Va−第1電源線の電位=0Vとなる。つまり、駆動トランジスタTdのVgsと、この駆動トランジスタTdの閾値電圧Vthとの関係はVgs<Vthとなり、駆動トランジスタTdはオフ状態であるため、Vb≒Vpの状態が保たれる。
このように、プリチャージ期間では、容量素子Csが有する極板のうち、画像信号線12と電気的に接続された極板に対向する極板(以下、対向極板という)の電位、即ち、点Bの電位Vbを、画像信号電圧Vdataの印加に先がけてVpに変化させる。
書き込み期間では、第1電源線111のゼロ電位(0V)、第2電源線112のVp、走査線113の高電位状態が維持される。一方、画像信号線12には、画像信号に応じたレベルの画像信号電圧(Vdata)が供給される。この書き込み期間においては、駆動トランジスタTdの第2端子側が、第1端子側よりも高電位となる。そのため、第1端子がソース電極、第2端子がドレイン電極となる。なお、Vdataの値は駆動トランジスタTdの閾値電圧Vthを上回るものとする。この制御によって、点Aの電位VaはVdataとなる。
一方、駆動トランジスタTdのVgsは、Vgs=Va−第1電源線の電位(0V)=Vdata>Vthとなるため、駆動トランジスタTdはオン状態となり、点Bから第1電源線111に向けて電流が流れる。このとき、駆動トランジスタTdの流す電流Iは、飽和領域の下では下記式(12)に従う。なお、「α」は駆動トランジスタTdの特性に応じて定まる係数である。
I=α・(Vgs−Vth)2 (12)
また、点Bの電位Vbは下記式(13)で表される。なお、式(13)において「Qb」は点Bに蓄えられている全電荷を意味し、「Call」は点Bに接続された全てのコンデンサ(容量素子Cs、有機EL素子容量Coled等)の全容量(キャパシタンス)を意味する。
Vb=Qb/Call (13)
1ラインあたりの書き込み時間をΔtとすると、この書き込み期間中に駆動トランジスタTdを通り点Bから第1電源線111に流れる電流量I・Δtは、下記式(14)で表される。よって、書き込み期間後の点Bの電位Vbは、下記式(15)により求めることができる。
I・Δt=α・(Vgs−Vth)2・Δt (14)
Vb=(Qb−I・Δt)/Call
=(Qb−α・(Vgs−Vth)2・Δt)/Call (15)
また、上述したように、書き込み期間時の画像信号電圧がVdata、第1電源線111の電位がゼロ電位であることから、駆動トランジスタTdのVgsはVdataとなる。そのため、上記式(15)は下記式(16)で表される。
Vb=(Qb−α・(Vdata−Vth)2・Δt)/Call (16)
式(16)から明らかなように、点Bから駆動トランジスタTdを通り第1電源線111に流れる電流量は、Vdataの値に依存している。つまり、Vdataの値に応じて点Bから第1電源線111に流れる電流量は変動し、書き込み期間終了時の点Bの電位Vbは、Vdataの値に応じて変動することになる。また、この書き込み期間において、容量素子CsにはVaとVbとの電位差に応じた電荷が蓄積されることになる。
なお、書き込み期間の開始直前、即ち、プリチャージ期間の終了時では、Vdataの値がVthを下回り、駆動トランジスタTdはオフ状態となるため、駆動トランジスタTdを通って点Bから第1電源線111に電荷が抜けることは無い。
例えば、駆動トランジスタTdの閾値電圧Vthが2V、Vdataが0V(後述する低階調状態)、Vpが4Vの場合を考える。このとき、Vdata<VthであるためI=0とすると、上述したVb≒Vpの関係式と式(13)とから、Vb=4=Qb/Callとなる。そのため、この式を変形することでQb=4・Callを導出することができる。また、このときのVa、Vbの値はVa=0V、Vb=4Vであり、容量素子Csの両端電位VcsがVcs=Va−Vbで求まるため、プリチャージ期間の終了時には、Vcs=Va−Vb=−4Vとなり、−4V分の電荷が容量素子Csに蓄積されることになる。
さらに、書き込み期間において、画像信号電圧Vdataが6Vであったとすると、上記式(12)からI=α・(6−2)2が求まり、この電流Iが点Bから第1電源線111に向けて流れる。上述したように、プリチャージ期間の終了時(Vdata=0V)での点Bの全電荷はQb=4・Callであったため、Vdata=6Vの書き込み期間終了時における容量素子CsのVbは、Vb=(4・Call−α・(6−2)2・Δt)/Callとなる。また、このときのVaの値はVa=Vdataであるため、容量素子Csの両端電位Vcs(=Va−Vb)は、Vcs=6−Vbとなる。
また、書き込み期間中のVdataが10V(後述する高階調)であったとすると、上記式(12)からI=α・(6−2)2が求まり、この電流Iが点Bから第1電源線111に向けて流れる。上述したように、Vdata=0Vでの点Bの全電荷はQb=4・Callであるため、Vdata=10Vの書き込み期間終了時における点Bの電位Vbは、Vb=(4・Call−α・(10−2)2・Δt)/Callとなる。このとき、駆動トランジスタTdを通って第1電源線111に抜ける電荷量が十分大きいと、プリチャージ期間時に点Bに貯められた電荷は全て第1電源線111に抜けてしまうため、第1電源線111と同じ0Vまで低下する。この結果、容量素子Csの両端電位Vcsは、Vcs=10−0=10V=Vdataとなる。
以上、Vdata=0V、Vdata=6V、Vdata=10Vの場合における、容量素子Csの両端電位を導出したが、このときの階調特性は図4のグラフで表される。ここで図4は、図3に示した駆動方法により実現される画素回路の階調特性を示した図であって、Vdataと有機EL素子OLEDの発光輝度との関係を示している。ここで、横軸は階調を表し、画像信号電圧と同義である。また、縦軸は有機EL素子OLEDの発光輝度の平方根を表している。なお、図4中実線で示すグラフは本実施形態の駆動方法により実現された階調特性を示しており、破線で示すグラフは後述する従来の駆動方法により実現された階調特性を示している。
上述した本実施形態の駆動方法を行うと、プリチャージ期間により点Bに蓄積(プリチャージ)された電荷の分だけ容量素子Csの両端電位は小さくなるため、低階調側の輝度は従来の駆動方法による輝度特性よりも低くなる。一方、高階調側では点Bにプリチャージされた電荷が全て第1電源線に抜けてしまうため、容量素子Csの両端電位は画像信号電圧(Vdata)となり、従来の駆動方法による階調特性と一致することになる。つまり、図4に示したように、本実施形態の駆動方法により実現される階調特性は、階調(Vdata)と輝度の平方根との関係が比例関係となり、従来の駆動方法による階調特性よりも傾きが急峻となった形を呈する。
図3に戻り、書き込み終了期間では、第1電源線111のゼロ電位、第2電源線112のVpが維持され、走査線113が低電位状態(VgL)とされる。また、Vdataは画像信号に応じたレベルの信号電位となるが、この書き込み終了期間中に書き込みは終了し、ゼロ電位とされる。この制御によって、画像信号線12からはその画素に応じた画像信号電圧Vdataが供給され、画像信号線→スイッチングトランジスタTs→容量素子Csという経路で電荷が移動し、さらに容量素子Cs→駆動トランジスタTd→第1電源線111という経路で電荷が移動する。そして、容量素子Csには画像信号電圧Vdataに応じた電荷が保持されることになる。
発光準備期間では、第2電源線112がゼロ電位とされ、次以降の列の画素にデータが順次書き込まれる。なお、この間Vdataは不定となるが、既にVdataと点AはスイッチングトランジスタTsによって分断されているのでVdataの影響は受けず、下記も終了期間時に確定した電位が保持される。
続く発光期間では、第1電源線111が電源電位(VDD)まで上昇されると、第1電源線111→駆動トランジスタTd→有機EL素子OLED→第2電源線112という経路で、容量素子Csに蓄積された電荷に応じた電流が流れ、有機EL素子OLEDが発光する。また、消光期間では、第1電源線111がゼロ電位とされることで、有機EL素子OLEDの順方向に流れる電流が停止される。これにより、当該有機EL素子OLEDは消光する。
以下、本実施形態の駆動方法の特徴について、従来の技術による駆動方法と比較しながら説明する。まず、図5を参照して、従来の駆動方法について説明する。ここで、図5は、ソースフォロワー式の画素回路における従来の駆動方法を示したシーケンス図である。なお、本シーケンス図に対応する画素回路は図2と同様であるため、説明は省略する。
図5に示したように、従来の駆動方法では、画素回路は、リセット期間、書き込み期間、書き込み終了期間、発光準備期間、発光期間、消光期間という6つの期間を経て動作する。以下、各期間について説明する。
まず、リセット期間では、第1電源線111がゼロ電位(0V)、第2電源線112がゼロ電位(0V)、画像信号線12の画像信号電圧(Vdata)がゼロ電位(0V)とされるとともに、走査線113が高電位(VgH)とされる。この制御により、スイッチングトランジスタTsがオン、駆動トランジスタがオンとなる。その結果、容量素子Cs、有機EL素子容量Coledに蓄積されていた前のフレーム分の電荷が放電され、Va=Vb=0Vとなる。
書き込み期間では、第1電源線111のゼロ電位、第2電源線112のゼロ電位が維持され、走査線113が高電位とされる。画像信号線12では画像信号に応じた所定のレベルの画像信号電圧Vdataが供給され、このVdata分の電荷が容量素子Csに蓄えられる。なお、容量素子Csに蓄えられる電圧を「Vwrite」と定義すると、Vwrite=Va−Vbとなる。
このとき、Vdata≧Vthならば、Va=Vdata、Vb=0Vであるため、Csの両端にはVdataの電位が印加され、当該Vdata分の電荷が容量素子Csに蓄えられることになる。
また、Vdata<Vthならば、点Aの電位は低くなるので駆動トランジスタTdはオン状態とならず、容量素子Csと有機EL素子容量Coledが直列に接続される。このとき、容量素子Csの両端電位Vcs、即ちVa−Vbは、下記式(17)となる。つまり、Vdataは、容量素子Csと有機EL素子容量Coledとにより分圧される。
Va−Vb=Vdata・Cs/(Cs+Coled) (17)
続く、書き込み終了期間では、第1電源線111のゼロ電位、第2電源線112のゼロ電位が維持され、走査線113が低電位状態(VgL)とされる。また、Vdataは画像信号に応じたレベルの信号電位となるが、この書き込み終了期間中に書き込みは終了し、ゼロ電位とされる。この制御により、画像信号線12からはその画素に応じた画像信号電圧Vdataが供給され、スイッチングトランジスタTs→容量素子Csという経路で電荷が移動し、さらに容量素子Cs→駆動トランジスタTd→第1電源線111という経路で電荷が移動する。
発光準備期間では、第2電源線112がゼロ電位とされ、次以降の列の画素にデータが順次書き込まれる。なお、この間Vdataは不定となるが、Vdataと点AとはスイッチングトランジスタTsにより、既に分断されているのでVdataの影響は受けず、書き込み終了期間時に確定した電位が保持される。
続く発光期間では第1電源線111の電位が電源電位(VDD)まで上昇されると、第1電源線111→駆動トランジスタTd→有機EL素子OLED→第2電源線112という経路で、容量素子Csに蓄積された電荷に応じた電流が流れ、有機EL素子OLEDが発光する。このとき、容量素子Csによるブートストラップにより、Va=Vwrite+Vb=Vwrite+Voledとなり、Vb=Voledとなる。このとき、駆動トランジスタTdの電位差Vgsは、Vgs=Va−Vb=Vwrite+Voled−Voled=Vwriteとなり、書き込み期間終了時の電位差がそのまま保持されていることが分かる。
消光期間では、第1電源線111がゼロ電位とされることで、有機EL素子OLEDの順方向に流れる電流が停止される。これにより、当該有機EL素子OLEDは消光する。
図6は、図5に示した従来の駆動方法(ソースフォロワー式)により実現される画素回路の階調特性を示したグラフである。ここで、横軸は階調を表しており、画像信号電圧と同義である。また、縦軸は有機EL素子OLEDの発光輝度の平方根を表している。なお、図6中実線で示すグラフは従来の駆動方法により実現される階調特性を示しており、図4に示した破線のグラフに対応している。また、図6中破線で示すグラフは理想的な階調特性(以下、理想階調特性)を示している。
図6に示したように、理想階調特性では階調(Vdata)と輝度の平方根との関係が、比例関係となる。この理由は、輝度が電流に比例し、この電流値が駆動トランジスタTdの電位差Vgsの2乗に比例し、そして電位差Vgsが画像信号電圧Vdataと一致するからである。
従来の駆動方法により実現される階調特性では、高階調側では理想階調特性のグラフに近いものの、低階調側、即ちVdata<Vthの場合では、電位差Vgs(=Va−Vb)は、上記式(17)に示したように、Vdataを容量素子Csと有機EL素子容量Coledとで分圧したものとなる。そのため、電流Iの平方根は下記式(18)で表されることになるため、図6に示したように低階調側では理想的な階調特性に比べて、その傾きが緩慢になるという特性を有している。
√I=√(α・Vgs2
=(Coled/(Cs+Coled))・Vdata・√α (18)
ところで、優れたコントラストを実現するためには、黒色の輝度を下げることが求められる。この要請を満たすため、従来の駆動方法では、図7に示したように、黒の輝度を下げるため、黒色を表すVdata=0の場合の輝度が0nitになるよう調整することが行われている。しかしながら、0nitへの調整量に応じて高輝度側での最大輝度が低下するため(図中矢印参照)、高輝度パネルの実現が困難であるという問題がある。
一方、本実施形態の駆動方法により実現される輝度特性では、図4に示したように、階調(Vdata)と輝度の平方根とが比例関係となっており、理想階調特性と同様直線的な輝度特性を呈することになる。
また、図4で説明したように、本実施形態の駆動方法による輝度特性によれば、低階調側では従来技術での輝度レベルよりも低い値となり、高輝度側では従来技術での輝度レベルと同じとなる。しかしながら、上述したように従来技術では黒色の輝度を下げるため、Vdata=0での輝度が0nitになるよう調整する必要があり、この調整分だけ最大輝度レベルが低下することになる。そのため、本実施形態の駆動方法では従来の駆動方法と比べ、より大きなコントラスト比を表すことが可能となる。
以上のように、第1の実施形態によれば、画像信号電圧の印加に先がけて、画像信号線12と電気的に接続された容量素子Csの電位を変動させることで、実質的に画像信号電圧範囲以上の電圧を容量素子Csに保持する。これにより、理想階調特性と同様の階調特性を実現することができるため、画像信号電圧の範囲を増大することなく、また、最大輝度を損なうことなくパネルを駆動させることができ、コントラストを向上させた状態でパネルを駆動させることが可能となる。また、本実施形態の駆動方法は、既存の画素回路に適用することができるため、既存のパネルにおいてもコントラストを向上させることが可能となり、結果としてパネルの生産性を向上させることができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態にかかる画像表示装置について説明する。上述した第1の実施形態では、駆動トランジスタTdとスイッチングトランジスタTsとの二つのトランジスタを備えた画素回路の駆動方法について説明した。本実施形態では、駆動トランジスタTd及びスイッチングトランジスタTsに、閾値電圧検出用トランジスタTthを加えた、三つのトランジスタを備える画素回路の駆動方法について説明する。なお、上述した第1の実施形態と同様の構成要素については、同じ符号を付与し説明を省略する。
図8は、第2の実施形態にかかる画像表示装置の1画素に対応する画素回路の一例を示した図である。同図に示される画素回路は、有機EL素子OLEDと、駆動トランジスタTdと、駆動トランジスタTdの閾値電圧を検出する際に主として用いる閾値電圧検出用トランジスタTthと、画像信号電圧を保持する第1容量素子Cs1と、駆動トランジスタTdの閾値電圧を保持する第2容量素子Cs2と、スイッチングトランジスタTsと、を備える。なお、図8に示す構成は、有機EL素子等を制御する画素回路の1画素の回路構成を示すものであり、画像表示装置としては、この画素回路をマトリクス状に複数配列した構成を有している。
閾値電圧検出用トランジスタTthは、制御端子、第1端子及び第2端子を有しており、制御端子がゲート電極に、第1端子と第2端子の一方がソース電極に、他方がドレイン電極にそれぞれ対応する。閾値電圧検出トランジスタTthは、自身がオン状態となったときに、駆動トランジスタTdのゲート電極とドレイン電極とを電気的に接続する機能を有するとともに、駆動トランジスタTdのゲート電極とソース電極との間の電位差が駆動トランジスタTdの閾値電圧Vthとなるまで駆動トランジスタTdのゲート電極からドレイン電極に向かって電流を流すことによって、駆動トランジスタTdの閾値電圧Vthを検出する機能を有している。つまり、駆動トランジスタTdが閾値電圧Vthとなったときに、駆動トランジスタTdには電流が流れなくなるので、このときのゲート電極とソース電極との間の電位差すなわちVthが、第2容量素子Cs2に印加される。また、閾値電圧検出用トランジスタTthのゲート電極には、制御線11としてのTth制御線114が接続されている。なお、Tth制御線114は、閾値電圧検出用トランジスタTthをオン/オフ制御するための信号を供給する。なお、本実施形態において、閾値電圧検出トランジスタTthの第1端子は駆動トランジスタTdの制御電極と第2容量素子Cs2との間に電気的に接続されている。また、第2端子は、駆動トランジスタTdの第2端子と第1容量素子Cs1との間に電気的に接続されている。
第1容量素子Cs1は、書き込み時に駆動トランジスタTdに印加する画像信号電圧に対応する電荷量を保持する機能を有し、駆動トランジスタTdの第2端子と、スイッチングトランジスタTsの第1端子(ソース電極)と第2容量素子Cs2とを結ぶ配線と、の間に配置される。
第2容量素子Cs2は、閾値電圧の検出時に駆動トランジスタTdの閾値電圧Vthに対応する電荷量を保持する機能を有し、駆動トランジスタTdの制御端子(ゲート電極)とスイッチングトランジスタTsの第1端子(ソース電極)との間に配置される。
つまり、第2容量素子Cs2に閾値電圧Vthが印加され、第1容量素子Cs1に画像信号電圧Vdataが印加された状態で、スイッチングトランジスタTsがオフ状態にあるときに、駆動トランジスタTdのゲートから見ると、第1容量素子Cs1と第2容量素子Cs2とは直列接続となる。
なお、駆動トランジスタTd、スイッチングトランジスタTs及び閾値電圧検出用トランジスタTthは、例えばTFTによって構成される。なお、以下で参照する各図面においては、TFTのチャネルについて、そのタイプ(n型又はp型)を明示していないが、n型又はp型の何れかであり、本実施の形態では、n型のTFTであるものとする。
<画素回路の動作>
次に、図8に示した画素回路の駆動方法について説明する。図9は、図8に示した画素回路の駆動方法の一例を示したシーケンス図である。この図9に示したように、画素回路は、第1容量素子リセット期間、第2容量素子リセット期間、閾値電圧検出期間、検出終了期間、Coledリセット期間、プリチャージ期間、書き込み期間、書き込み終了期間、発光準備期間、発光期間及び消光期間という11の期間を経て動作する。各画素回路では、駆動制御部による制御の下、これら11の期間の動作を画像信号のフレーム毎に行うことで、当該画像信号が表す画像を表示パネル2上に表示する。以下、各期間について説明する。
まず、第1容量素子リセット期間では、第1電源線111がゼロ電位(0V)、第2電源線112がゼロ電位(0V)、画像信号線12の画像信号電圧(Vdata)がゼロ電位(0V)とされる。また、走査線113が高電位(VgH)とされるとともに、Tth制御線114が低電位(VgL)とされる。この制御により、スイッチングトランジスタTsがオンとされ、この結果、第1容量素子Cs1に蓄積されていた前のフレーム分の電荷が放電されることで、図8に示した点Cの電位Vcと、点Bの電位Vbとはともに0Vとなる(Vc=Vb=0V)。
なお、第1電源線111及び第2電源線112をゼロ電位としているが、第2の実施形態においては閾値電圧検出用トランジスタTthによって検出される閾値電圧をオフセットする電圧(=電源線の基準電位)であればよい(以下、第2の実施形態の各期間において、第1電源線111又は第2電源線112として「ゼロ電位」と記載するものについては、同様に「電源線の基準電位」であればよい)。さらに、画像信号電圧(Vdata)をゼロ電位としているが、これは画像信号が0階調のときの輝度を規定するための電位(=画像信号線の基準電位)であればよく、これに限定されるものではない(以下、第2の実施形態の各期間の説明において、画像信号線として「ゼロ電位」と記載するものについては、同様に「画像信号線の基準電位」であればよい)。
続く第2容量素子リセット期間では、第1電源線111、第2電源線112、走査線113及び画像信号線12の電位が維持されるとともに、Tth制御線114が高電位(VgH)とされることで、閾値電圧検出用トランジスタTthがオンとされる。この結果、第2容量素子Cs2に蓄積されていた電荷が放電され、図8に示した点Aの電位Vaは0Vとなる。
閾値電圧検出期間では、第2電源線112が所定の電位Vp1とされることで、点Bの電位が上昇される。このとき、閾値電圧検出用トランジスタTthはオン状態であるため、点Aの電位も上昇し、駆動トランジスタTdがオンとなる。そのため、点A→点B→第1電源線111の経路で電荷が抜けるため、点Aの電位は徐々に低下し、この点Aの電位が駆動トランジスタTdの閾値電圧Vthに達すると(Va=Vth)、駆動トランジスタTdはオフとなる。
検出終了期間では、Tth制御線114が低電位(VgL)とされることで、閾値電圧検出用トランジスタTthがオフとされる。これにより、駆動トランジスタTdの閾値電圧Vthに相当する電荷が第2容量素子Cs2に蓄積される。なお、閾値電圧検出用トランジスタTthの寄生容量のため、第2容量素子Cs2の両端電位は閾値電圧Vthよりも若干小さくなる。
続くColedリセット期間では、第2電源線112がゼロ電位とされる。この結果、有機EL素子容量Coledにより点Bの電位が一時的に低下するが、駆動トランジスタTdを通じて第1電源線111から点Bに電荷が流入し、点Bの電位Vbは徐々に第1電源線111の電位0Vに近づくため、有機EL素子容量Coledがリセットされる。
プリチャージ期間では、第2電源線112が所定の電位Vp2(但し、Vp2<Vp1)とされ、点Bの電位が上昇される。例えば、Vp2=4Vとすると、有機EL素子容量ColedのキャパシタンスによりVb≒4Vとなる。このとき、閾値電圧Vthが2Vであるとすると、Va=Vth≒2Vであり、駆動トランジスタTdはオフ状態となるため、点Bの電位Vbは略4Vに保たれる。
このように、プリチャージ期間では、第1容量素子Cs1が有する極板のうち、画像信号線12と電気的に接続された極板に対向する対向極板の電位、即ち、点Bの電位Vbを、画像信号電圧Vdataの印加に先がけてVp2に変化させる。なお、このVp2が、第1の実施形態で説明したプリチャージ電圧に相当する。
書き込み期間では、画像信号に応じた所定のレベルの画像信号電圧Vdataが画像信号線12に供給され、このVdata分の電荷が第1容量素子Cs1に蓄えられる。この場合、駆動トランジスタTdの第2端子側が、第1端子側と比べ高電位となる。そのため、書き込み期間においては、駆動トランジスタTdの第1端子がソース電極となり、第2端子がドレイン電極となる。したがって、駆動トランジスタTdのゲート電極−ソース電極間の電位差Vgsは、Vgs=Vc+Vth−第1電源線の電位(0V)>Vthとなるため、点Bから駆動トランジスタTdを通じ、I・Δt=α・(Vgs−Vth)2・Δtだけ電荷が抜ける。このとき、Vbの値は上記式(15)で求まり、第1容量素子Cs1には当該第1容量素子Cs1の両端電位Vcs(Vcs=Vc−Vb)に応じた電荷が蓄えられることになる。
書き込み終了期間では、第1電源線111のゼロ電位、第2電源線112のVp2が維持され、走査線113が低電位状態(VgL)とされる。また、画像信号線12の画像信号電圧Vdataが維持されるとともに、Tth制御線114の低電位状態(VgL)が維持される。この制御により、容量素子Csには画像信号電圧Vdataに応じた電荷が保持されることになる。
書き込み終了期間では、第1電源線111のゼロ電位、第2電源線112のVp2、Tth制御線114の低電位状態(VgL)及び画像信号線12の画像信号電圧(Vdata)が維持されるとともに、走査線113が低電位状態(VgL)とされる。この制御によって、画像信号線12からはその画素に応じた画像信号電圧Vdataが供給され、画像信号線→スイッチングトランジスタTs→第1容量素子Cs1という経路で電荷が移動し、さらに第1容量素子Cs1→駆動トランジスタTd→第1電源線111という経路で電荷が移動する。そして、第1容量素子Cs1には画像信号電圧Vdataに応じた電荷が保持される。
発光準備期間では、第1電源線111のゼロ電位、走査線113の低電位状態(VgL)及びTth制御線114の低電位状態(VgL)が維持されるとともに、画像信号線12の電位がゼロ電位とされる。また、この発光準備期間中に第2電源線112の電位がゼロ電位とされる。次以降の列の画素にデータが順次書き込まれる。
発光期間では、第1電源線111が電源電位(VDD)とされる一方で、第2電源線112がゼロ電位に維持され、Tth制御線114は低レベル(VgL)に維持される。また、走査線113が低レベル(VgL)に維持されるとともに、画像信号線12のゼロ電位が維持される。この場合、駆動トランジスタTdの第1端子側が、第2端子側よりも高電位になる。したがって、発光期間においては、駆動トランジスタTdの第1端子がドレイン電極、第2端子がソース電極となる。このとき、駆動トランジスタTdの閾値電圧Vthを保持する第2容量素子Cs2と画像信号に応じた画像信号電圧Vdataを保持する第1容量素子Cs1とが直列に接続され、両者の電圧の和(Vth+Vdata)が駆動トランジスタTdのゲート電極とソース電極との間に印加される。その結果、駆動トランジスタTdがオンとなり、第1電源線111→駆動トランジスタTd→有機EL素子OLED→第2電源線112という経路で電流が流れ、有機EL素子OLEDが発光する。
最後に消光期間では、第1電源線111の電位がゼロ電位に戻されることで、有機EL素子OLEDへの電流流入が停止し、消光状態とされる。
本実施形態の駆動方法においても、上述したプリチャージ電圧の作用により、その階調特性は図4と同様のグラフで表される。即ち、階調(Vdata)と輝度の平方根とが比例関係となり、理想階調特性と同様の直線的な輝度特性を呈するため、上述した第1の実施形態の駆動方法と同様の効果を奏する。
以上のように、第2の実施形態によれば、画像信号電圧の印加に先がけて、画像信号線12と電気的に接続された第1容量素子Cs1の電位を変動させることで、実質的に画像信号電圧範囲以上の電圧を第1容量素子Cs1に保持する。これにより、理想階調特性と同様の階調特性を実現することができるため、画像信号電圧の範囲を増大することなく、また、最大輝度を損なうことなくパネルを駆動させることができ、コントラストを向上させた状態でパネルを駆動させることが可能となる。また、本実施形態の駆動方法は、既存の画素回路に適用することができるため、既存のパネルにおいてもコントラストを向上させることが可能となり、結果としてパネルの生産性を向上させることができる。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態にかかる画像表示装置について説明する。上述した第1の実施形態では、駆動トランジスタTdとスイッチングトランジスタTsとの二つのトランジスタを備える画素回路の駆動方法について説明した。本実施形態では、上記駆動トランジスタTdに、閾値電圧検出用トランジスタTth、第1スイッチングトランジスタTs1及び第2スイッチングトランジスタTs2を加えた、四つのトランジスタを備える画素回路での駆動方法について説明する。なお、上述した第1、第2の実施形態と同様の構成要素については、同じ符号を付与し説明を省略する。
図10は、第3の実施形態にかかる画像表示装置の1画素に対応する画素回路の一例を示した図である。この図10に示される画素回路は、有機EL素子OLEDと、駆動トランジスタTdと、閾値電圧検出用トランジスタTthと、第1容量素子Cs1と、第2容量素子Cs2と、第1スイッチングトランジスタTs1と、第2スイッチングトランジスタTs2とを備える。なお、図10に示す構成は、有機EL素子等を制御する画素回路の1画素の回路構成を示すものであり、画像表示装置としては、この画素回路をマトリクス状に複数配列した構成を有している。
第1スイッチングトランジスタTs1は、画像信号線12の電気的接続を制御するスイッチング素子であり、制御端子、第1端子及び第2端子を備えている。この第1スイッチングトランジスタTs1の第2端子(ソース電極)は、第1容量素子Cs1の一端、第2容量素子Cs2の一端及び第2スイッチングトランジスタTs2のソース電極との接続端となる点Cに接続される。また、第1スイッチングトランジスタTs1の第1端子(ドレイン電極)は、画像信号線12と接続され、制御端子(ゲート電極)には走査線113が接続されている。
第2スイッチングトランジスタTs2は、第1電源線111の電気的接続を制御するスイッチング素子であり、制御端子、第1端子及び第2端子を備えている。この第2スイッチングトランジスタTs2の第2端子(ソース電極)は点Cに接続される。また、第2スイッチングトランジスタTs2の第1端子(ドレイン電極)は、第1電源線111と接続され、制御端子(ゲート電極)には制御線11としてのマージ線115が接続されている。ここで、マージ線115は、第2スイッチングトランジスタTs2を制御するための制御信号を供給する。
なお、駆動トランジスタTd、閾値電圧検出用トランジスタTth、第1スイッチングトランジスタTs1及び第2スイッチングトランジスタTs2は、例えばTFTによって構成される。なお、以下で参照する各図面においては、TFTのチャネルについて、そのタイプ(n型又はp型)を明示していないが、n型又はp型の何れかであり、本実施の形態では、n型のTFTであるものとする。
<画素回路の動作>
次に、図10に示した画素回路の処理動作について説明する。図11は、図10に示した画素回路の駆動方法の一例を示したシーケンス図である。この図11に示したように、画素回路は、第1容量素子リセット期間、第2容量素子リセット期間、閾値電圧検出期間、検出終了期間、Coledリセット期間、プリチャージ期間、書き込み準備期間、書き込み期間、書き込み終了期間、発光準備期間、発光期間及び消光期間という12の期間を経て動作する。各画素回路では、駆動制御部による制御の下、これら12の期間の動作を画像信号のフレーム毎に行うことで、当該画像信号が表す画像を表示パネル2上に表示する。以下、各期間について説明する。
まず、第1容量素子リセット期間では、第1電源線111がゼロ電位(0V)、第2電源線112がゼロ電位(0V)、画像信号線12の画像信号電圧(Vdata)がゼロ電位(0V)とされる。また、走査線113が低電位(VgL)、Tth制御線114が低電位(VgL)とされ、マージ線115が高電位(VgH)とされる。これにより、第2スイッチングトランジスタTs2がオンとされる。この結果、第1容量素子Cs1に蓄積されていた前のフレーム分の電荷が放電され、図10に示した点Cの電位Vcと、点Bの電位Vbとはともに0Vとなる(Vc=Vb=0V)。
なお、第1電源線111及び第2電源線112をゼロ電位としているが、第3の実施形態においては閾値電圧検出用トランジスタTthによって検出される閾値電圧をオフセットする電圧(=電源線の基準電位)であればよい(以下、第3の実施形態の各期間において、第1電源線111又は第2電源線112として「ゼロ電位」と記載するものについては、同様に「電源線の基準電位」であればよい)。さらに、画像信号電圧(Vdata)をゼロ電位としているが、これは画像信号が0階調のときの輝度を規定するための電位(=画像信号線の基準電位)であればよく、これに限定されるものではない(以下、第3の実施形態の各期間の説明において、画像信号線として「ゼロ電位」と記載するものについては、同様に「画像信号線の基準電位」であればよい)。
続く第2容量素子リセット期間では、Tth制御線114が高電位(VgH)とされることで、閾値電圧検出用トランジスタTthがオンとされる。この結果、第2容量素子Cs2に蓄積されていた電荷が放電され、点Aの電位Vaは0Vとなる。
閾値電圧検出期間では、第2電源線112が所定の電位Vp1とされることで、点Bの電位が上昇される。このとき、閾値電圧検出用トランジスタTthはオン状態であるため、点Aの電位も上昇し、駆動トランジスタTdがオンとなる。そのため、点A→点B→第1電源線111の経路で電荷が抜けるため、点Aの電位は徐々に低下し、この点Aの電位が駆動トランジスタTdの閾値電圧Vthに達すると(Va=Vth)、駆動トランジスタTdはオフとなる。
検出終了期間では、Tth制御線114が低電位(VgL)とされることで、閾値電圧検出用トランジスタTthがオフとされる。これにより、第2容量Cs2に閾値電圧Vth分の電荷が蓄積される。なお、閾値電圧検出用トランジスタTthの寄生容量のため、第2容量素子Cs2の両端電位は、閾値電圧Vthよりも若干小さくなる。
続くColedリセット期間では、第2電源線112がゼロ電位とされる。この結果、有機EL素子容量Coledにより点Bの電位が一時的に低下するが、駆動トランジスタTdを通じて第1電源線111から点Bに電荷が流入し、点Bの電位Vbは徐々に第1電源線111の電位0Vに近づくため、有機EL素子容量Coledがリセットされる。
プリチャージ期間では、第2電源線112が所定の電位Vp2(但し、Vp2<Vp1)とされ、点Bの電位が上昇される。例えば、Vp2=4Vとすると、有機EL素子容量ColedのキャパシタンスによりVb≒4Vとなる。このとき、閾値電圧Vthが2Vであるとすると、Va=Vth≒2Vであり、駆動トランジスタTdはオフ状態となるため、点Bの電位Vbは略4Vに保たれる。
このように、プリチャージ期間では、第1容量素子Cs1が有する極板のうち、画像信号線12と電気的に接続された極板に対向する対向極板の電位、即ち、点Bの電位Vbを、画像信号電圧Vdataの印加に先がけてVp2に変化させる。なお、このVp2が、第1の実施形態で説明したプリチャージ電圧に相当する。
書き込み準備期間では、マージ線115が低電位(VgL)とされ、第2スイッチングトランジスタTs2がオフとされる。これにより、点Cが第1電源線111から切り離され、次の書き込み期間でのVdataの入力に備える。
書き込み期間では、画像信号に応じた所定のレベルの画像信号電圧Vdataが画像信号線12に供給される。また、この書き込み期間中に走査線113の電位が高電位状態(VgH)とされ、第1スイッチングトランジスタTs1がオンとされる。これにより、Vdata分の電荷が第1容量素子Cs1に蓄えられる。この場合、駆動トランジスタTdの第2端子側は、第1端子側よりも高電位となる。そのため、書き込み期間においては、第1端子がソース電極、第2端子がドレイン電極となる。したがって、駆動トランジスタTdのゲート電極−ソース電極間の電位差Vgsは、Vgs=Vc+Vth−第1電源線の電位(0V)>Vthとなるため、点Bから駆動トランジスタTdを通じ、I・Δt=α・(Vgs−Vth)2・Δtだけ電荷が抜ける。このとき、Vbの値は上記式(15)で求まり、第1容量素子Cs1には当該第1容量素子Cs1の両端電位Vcs(Vcs=Vc−Vb)に応じた電荷が蓄えられることになる。
書き込み終了期間では、走査線113の電位が低電位状態(VgL)に戻され、第1スイッチングトランジスタTs1がオフとされる。
発光準備期間では、第1電源線111のゼロ電位、走査線113の低電位状態(VgL)及びTth制御線114の低電位状態(VgL)、マージ線115の低電位状態(VgL)が維持されるとともに、画像信号線12の電位がゼロ電位とされる。また、この発光準備期間中に第2電源線112の電位がゼロ電位とされる。
発光期間では、第1電源線111が電源電位(VDD)とされる一方で、第2電源線112及び画像信号線12がゼロ電位に維持され、走査線113、Tth制御線114及びマージ線115が低電位状態(VgL)に維持される。このとき、駆動トランジスタTdの第1端子側が、第2端子側よりも高電位となる。そのため、発光期間においては、第1端子がドレイン電極、第2端子がソース電極となる。したがって、駆動トランジスタTdの閾値電圧Vthを保持する第1容量素子Cs1と画像信号に応じた画像信号電圧Vdataを保持する第2容量素子Cs2とが直列に接続され、両者の電圧の和(Vth+Vdata)が駆動トランジスタTdのゲート電極とソース電極との間に印加される。その結果、駆動トランジスタTdがオンとなり、第1電源線111→駆動トランジスタTd→有機EL素子OLED→第2電源線112という経路で電流が流れ、有機EL素子OLEDが発光する。
最後に消光期間では、第1電源線111の電位がゼロ電位に戻されることで、有機EL素子OLEDへの電流流入が停止し、消光状態とされる。
本実施形態の駆動方法においても、上述したプリチャージ電圧の作用により、その階調特性は図4と同様のグラフで表される。即ち、階調(Vdata)と輝度の平方根とが比例関係となり、理想階調特性と同様の直線的な輝度特性を呈するため、上述した第1の実施形態の駆動方法と同様の効果を奏する。
以上のように、第3の実施形態によれば、画像信号電圧の印加に先がけて、画像信号線12と電気的に接続された第1容量素子Cs1の電位を変動させることで、実質的に画像信号電圧範囲以上の電圧を第1容量素子Cs1に保持する。これにより、理想階調特性と同様の階調特性を実現することができるため、画像信号電圧の範囲を増大することなく、また、最大輝度を損なうことなくパネルを駆動させることができ、コントラストを向上させた状態でパネルを駆動させることが可能となる。また、本実施形態の駆動方法は、既存の画素回路に適用することができるため、既存のパネルにおいてもコントラストを向上させることが可能となり、結果としてパネルの生産性を向上させることができる。
以上、本発明にかかる第1〜第3の実施形態について説明したが、これに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲での種々の変更、置換、追加等が可能である。例えば、本実施形態の変形例として、第1の実施形態と同様に、第1電源線111と駆動トランジスタTdの第1端子の間に有機EL素子OLEDを配置し、駆動トランジスタTdとしてp型のものを用いることが可能である。当該画素回路構成によっても本実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明にかかる画像表示装置及び駆動方法は、コントラストの向上に特に有用である。
本発明の好適な実施形態にかかる画像表示装置の構成を示した図である。 第1の実施形態にかかる画素回路(1画素)の一例を示した図である。 図2に示す画素回路の駆動方法を説明するためのシーケンス図である。 図3に示した駆動方法による画素回路の階調特性を示した図である。 従来の駆動方法を説明するためのシーケンス図である。 従来の駆動方法による画素回路の階調特性を示した図である。 従来の駆動方法による画素回路の階調特性を示した図である。 第2の実施形態にかかる画素回路(1画素)の一例を示した図である。 図8に示す画素回路の駆動方法を説明するためのシーケンス図である。 第3の実施形態にかかる画素回路(1画素)の一例を示した図である。 図10に示す画素回路の駆動方法を説明するためのシーケンス図である。
符号の説明
1 タイミングコントローラ
2 表示パネル
3 表示部
11 制御線
111 第1電源線
112 第2電源線
113 走査線
114 Tth制御線
115 マージ線
12 画像信号線
21 ラインドライバ
22 データドライバ
Coled 有機EL素子容量
Cs 容量素子
Cs1 第1容量素子
Cs2 第2容量素子
OLED 有機EL素子
Td 駆動トランジスタ
Ts スイッチングトランジスタ
Ts1 第1スイッチングトランジスタ
Ts2 第2スイッチングトランジスタ
Tth 閾値電圧検出用トランジスタ

Claims (7)

  1. 発光素子と、
    制御端子、第1端子及び第2端子を有し、前記第2端子と前記発光素子とが電気的に接続され、前記第1端子と前記第2端子との間に流れる電流を制御するドライバ素子と、
    前記ドライバ素子の前記制御端子と、前記第2端子と、の間に接続され、表示の対象となる画像信号に応じた電位を保持する容量素子と、
    前記画像信号が供給される画像信号線と
    記発光素子に所定の電源電圧が供給される電源線と、
    を有する複数の画素回路と、
    前記各画素回路に対して、前記画像信号線に供給する前記画像信号の電位及び供給タイミングを制御するとともに、前記電源線に供給する電源電位及び供給タイミングを制御する駆動制御部と、
    を備え、
    前記駆動制御部は、前記画像信号の供給に際して、前記容量素子における前記第2端子との接続側の電位が前記制御端子側の電位よりも変動するように、前記電源線に供給する電源電位を制御し、
    前記駆動制御部は、前記画像信号線への画像信号の供給に先がけて、前記容量素子における前記第2端子との接続側の電位を所定の電位まで上昇させ、前記画像信号線に画像信号を供給し、前記容量素子に当該画像信号に応じた電位を保持させた後に、前記容量素子における前記第2端子との接続側の電位を従前の電位まで降下させることを特徴とする画像表示装置。
  2. アノード電極及びカソード電極を有する発光素子と、
    制御端子、第1端子及び前記発光素子のアノード電極に電気的に接続される第2端子を有し、前記第1端子と第2端子との間に流れる電流を制御するドライバ素子と、
    前記ドライバ素子の前記制御端子と前記第2端子との間に電気的に接続され、表示の対象となる画像信号に応じた電位を保持する容量素子と、
    前記画像信号が供給される画像信号線と、
    前記ドライバ素子の第1端子と、前記発光素子のカソード電極との夫々に電気的に接続され、所定の電源電圧が供給される電源線と、
    を有する複数の画素回路と、
    前記各画素回路に対して、前記画像信号線に供給する前記画像信号の電位及び供給タイミングを制御するとともに、前記電源線に供給する電源電位及び供給タイミングを制御する駆動制御部と、
    を備え、
    前記駆動制御部は、前記画像信号の供給に際して、前記容量素子における前記第2端子との接続側の電位が変動するよう、前記電源線に供給する電源電位を制御し、
    前記駆動制御部は、前記画像信号線への画像信号の供給に先がけて、前記容量素子における前記第2端子との接続側の電位を所定の電位まで上昇させ、前記画像信号線に画像信号を供給し、前記容量素子に当該画像信号に応じた電位を保持させた後に、前記容量素子における前記第2端子との接続側の電位を従前の電位まで降下させることを特徴とする画像表示装置。
  3. 前記電源線は、前記ドライバ素子の第1端子に接続された第1電源線と、前記発光素子のカソード電極に接続された第2電源線とを有し、
    前記駆動制御部は、前記画像信号線への画像信号の供給に先がけて、前記第1電源線を基準電位とするとともに、前記第2電源線の電位を前記第1電源線の電位よりも高い第1電位とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。
  4. 前記駆動制御部は、前記画像信号線への画像信号の供給を停止した後に、前記第2電源線の電位を前記第1電源線の基準電位まで降下させることを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  5. 前記駆動制御部は、前記第2電源線の電位を前記第1電源線の基準電位まで降下させた後、当該第1電源線に所定の電源電圧を供給することで、前記ドライバ素子を駆動させることを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
  6. 発光素子と、
    制御端子、第1端子及び第2端子を有し、前記第2端子と前記発光素子とが電気的に接続され、前記第1端子と前記第2端子との間に流れる電流を制御するドライバ素子と、
    前記ドライバ素子の前記制御端子と、前記第2端子と、の間に接続され、表示の対象となる画像信号に応じた電位を保持する容量素子と、
    前記画像信号が供給される画像信号線と、
    を有する複数の画素回路を備えた画像表示装置の駆動方法であって、
    前記画像信号線への画像信号の供給に先がけて、前記容量素子における前記制御端子側よりも前記第2端子との接続側の電位を所定電位まで上昇させるプリチャージ工程と、
    前記画像信号線に画像信号を供給し、前記容量素子に当該画像信号に応じた電位を保持させる書き込み工程と、
    前記画像信号の供給を停止した後、前記容量素子における前記制御端子側よりも前記第2端子との接続側の電位を従前の電位まで降下させる発光準備工程と、
    前記ドライバ素子に所定の電源電圧を供給し、当該ドライバ素子を駆動する発光工程と、
    を含むことを特徴とする画像表示装置の駆動方法。
  7. アノード電極及びカソード電極を有する発光素子と、
    制御端子、第1端子及び前記発光素子のアノード電極に電気的に接続される第2端子を有し、前記第1端子と第2端子との間に流れる電流を制御するドライバ素子と、
    前記ドライバ素子の前記制御端子と前記第2端子との間に電気的に接続され、表示の対象となる画像信号に応じた電位を保持する容量素子と、
    前記画像信号が供給される画像信号線と、
    前記ドライバ素子の第1端子と、前記発光素子のカソード電極との夫々に電気的に接続され、所定の電源電圧が供給される電源線と、
    を有する複数の画素回路を備えた画像表示装置の駆動方法であって、
    前記画像信号線への画像信号の供給に先がけて、前記容量素子における前記第2端子との接続側の電位を所定の電位まで上昇させるプリチャージ工程と、
    前記画像信号線に画像信号を供給し、前記容量素子に当該画像信号に応じた電位を保持させる書き込み工程と、
    前記画像信号の供給を停止した後、前記容量素子における前記第2端子との接続側の電位を従前の電位まで降下させる発光準備工程と、
    前記ドライバ素子に所定の電源電圧を供給し、当該ドライバ素子を駆動する発光工程と、
    を含むことを特徴とする画像表示装置の駆動方法。
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