JP5648842B2 - X線ct装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線CT(Computed Tomography)装置に関し、特に、スキャン(scan)条件の最適化の技術に関する。
近年、自動露出機構が搭載されたX線CT装置が普及してきており、低被曝で画質の高い再構成画像が得られるよう、X線管の管電流の最適化が図られている(例えば、特許文献1,要約等参照)。
特開2008−018044号公報
ところで、再構成画像の画質は、再構成画像のノイズレベル(noise level)、例えばSD値で評価されることが多い。しかし、実際には、ノイズレベルが多少大きくても、そのノイズレベルに対してコントラスト(contrast)が十分に大きければ、診断上の問題はないという考え方がある。つまり、再構成画像の画質は、ノイズレベルではなく、コントラストノイズ比(ノイズに対するコントラストの比であり、以下、CNRで表す)で評価できるという考え方がある。
また、被検体に照射するX線の線量が同じであれば、被検体の被曝量や再構成画像のノイズレベルは略同じになる。しかし、同じ線量のX線を出力する管電圧および管電流の組合せであっても、管電圧がより低い組合せの方が、物質の種類によるX線吸収量の違いが顕著になり、再構成画像のコントラストが向上するという事実がある。つまり、管電圧を低くすると、再構成画像のCNRが向上する。
このように、被検体の負担の大きさに対する再構成画像の画質を最適化するという観点においては、ノイズレベルによる画質評価や管電流の最適化だけでなく、CNRによる画質評価や管電圧を含めたスキャン条件の最適化を考える必要がある。
しかしながら、現状では、CNRによる画質評価や管電圧を含めたスキャン条件の最適化までは成されておらず、被検体の負担軽減、再構成画像の画質向上という点において、改善の余地を残している。
このような事情により、X線管の管電圧および管電流の最適化を図ることができるX線CT装置が望まれている。
第1の観点の発明は、被検体にX線管からX線を照射してスカウト(scout)撮影を行う手段と、前記スカウト撮影によって得られたスカウトデータ(scout data)および前記X線管の第1管電圧に基づいて、該第1管電圧と組み合わせて前記被検体をスキャンした場合に所望の画質レベル(level)の画像が得られるような前記X線管の第1管電流を算出する算出手段と、前記被検体をスキャンした場合に前記第1管電圧および前記第1管電流で前記被検体をスキャンした場合と実質的に同じ画質の画像が得られるような第2管電圧および第2管電流であって、前記第2管電圧が前記第1管電圧より小さいものを設定する設定手段と、前記設定された第2管電圧および第2管電流で前記被検体をスキャンするスキャン実行手段とを備えているX線CT装置を提供する。
第2の観点の発明は、前記設定手段が、前記第1管電流が小さいほど前記第2管電圧が小さくなるように、前記第2管電圧を設定する上記第1の観点のX線CT装置を提供する。
第3の観点の発明は、前記設定手段が、前記第1管電圧および第1管電流に応じて前記第2管電圧を設定し、前記第1管電圧および前記第2管電圧に応じて前記第1管電流を変更することにより前記第2管電流を設定する上記第1の観点または第2の観点のX線CT装置を提供する。
第4の観点の発明は、前記設定手段が、スキャン部位、造影剤注入の有無、および造影剤注入時のスキャンタイミング(scan timing)のうち少なくとも1つに基づいて、前記第2管電流を設定する上記第1の観点から第3の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第5の観点の発明は、前記第2管電圧に応じて造影剤注入パラメータ(parameter)を設定する手段をさらに備えており、前記スキャン実行手段は、前記第2管電圧および前記第2管電流と、前記設定された造影剤注入パラメータとに基づいて、前記被検体をスキャンする上記第1の観点から第4の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第6の観点の発明は、被検体にX線管からX線を照射してスカウト撮影を行う手段と、前記スカウト撮影によって得られたスカウトデータおよび前記X線管の第1管電圧に基づいて、該第1管電圧と組み合わせて前記被検体をスキャンした場合に所望の画質レベルの画像が得られるような前記X線管の第1管電流を算出する算出手段と、前記被検体をスキャンした場合に、前記第1管電圧および前記第1管電流で前記被検体をスキャンした場合と実質的に同じ画質の画像が得られるような第2管電圧、第2管電流および造影剤注入パラメータであって、前記第2管電圧が前記第1管電圧より小さいものを設定する設定手段と、前記設定された第2管電圧、第2管電流および造影剤注入パラメータで前記被検体をスキャンするスキャン実行手段とを備えているX線CT装置を提供する。
第7の観点の発明は、前記設定手段が、前記第1管電流が小さいほど前記第2管電圧が小さくなるように、前記第2管電圧を設定する上記第6の観点のX線CT装置を提供する。
第8の観点の発明は、前記設定手段が、前記第1管電圧および第1管電流に応じて前記第2管電圧を設定し、前記第1管電圧および前記第2管電圧に応じて前記第1管電流および造影剤注入パラメータの初期値をそれぞれ変更することにより、前記第2管電流および新たな造影剤注入パラメータを設定する上記第6の観点または第7の観点のX線CT装置を提供する。
第9の観点の発明は、前記設定手段が、スキャン部位および造影剤注入時のスキャンタイミングのうち少なくとも1つに基づいて、前記第2管電流および前記造影剤注入パラメータを設定する上記第6の観点から第8の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第10の観点の発明は、前記造影剤注入パラメータが、被検体に注入する造影剤の濃度、注入量および注入速度のうち少なくとも1つを含んでいる上記第4の観点から第9の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第11の観点の発明は、前記第1管電圧が、操作者により指定された管電圧、または予め定められている管電圧である上記第1の観点から第10の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第12の観点の発明は、前記所定の画質レベルの画像が、操作者により指定されたノイズレベルの画像である上記第1の観点から第11の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第13の観点の発明は、前記同じ画質の画像が、コントラストノイズ比(CNR)が同じ画像である上記第1の観点から第12の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第14の観点の発明は、前記同じ画質の画像が、ノイズレベルが同じ画像である上記第1の観点から第12の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第15の観点の発明は、前記算出手段が、所定のアルゴリズム(algorithm)により、スキャン時に前記X線管からX線を照射する前記被検体の位置に応じて変化させる前記X線管の管電流値を、前記第1管電流値として算出する上記第1の観点から第14の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
なお、ここで、管電圧、管電流、造影剤注入パラメータ等を「設定する」ことは、当初の管電圧、管電流、造影剤注入パラメータ等を別の管電圧、管電流、造影剤注入パラメータ等に変更あるいは調整することを含む。
上記観点の発明によれば、当初の管電圧とスカウトデータとを基に所望の画質が得られるよう管電流を算出し、その後、当初の管電圧と算出された管電流とを基に、画質一定の下、画質向上に有利な管電圧がより小さい管電圧および管電流を設定することができ、管電圧と管電流の両方の最適化を図ることができる。
第一実施形態によるX線CT装置の構成ブロック(block)図である。 第一実施形態によるX線CT装置の動作の流れを示すフローチャート(flowchart)である。 管電圧調整用ルックアップテーブル(lookup table)の例を示す図である。 係数a決定用ルックアップテーブルの例を示す図である。 係数b決定用ルックアップテーブルの例を示す図である。 係数c決定用ルックアップテーブルの例を示す図である。 係数d決定用ルックアップテーブルの例を示す図である。 係数e決定用ルックアップテーブルの例を示す図である。 第二実施形態によるX線CT装置の動作の流れを示すフローチャートである。 管電流優先調整処理を示すフローチャートである。 バランス調整処理を示すフローチャートである。 造影優先調整処理を示すフローチャートである。 係数b’決定用ルックアップテーブルの例を示す図である。 係数c’決定用ルックアップテーブルの例を示す図である。 係数d’決定用ルックアップテーブルの例を示す図である。 係数e’決定用ルックアップテーブルの例を示す図である。
以下、図を参照して発明の実施形態について説明する。
(第一実施形態)
図1は、第一実施形態によるX線CT装置の構成ブロック図である。このX線CT装置100は、操作コンソール(console)1、撮影テーブル(table)10、走査ガントリ(gantry)20とを具備している。
操作コンソール1は、操作者の入力を受け付ける入力装置2と、画像再構成処理などを実行する中央処理装置3と、走査ガントリ20で取得した投影データを収集するデータ収集バッファ(buffer)5と、投影データから再構成したCT画像等を表示するモニタ(monitor)6と、プログラム(program)やデータ、CT画像などを記憶する記憶装置7とを具備している。
撮影テーブル10は、被検体を載置して走査ガントリ20のボア(bore)に対し搬入搬出するクレードル(cradle)12を具備している。クレードル12は、撮影テーブル10に内蔵するモータ(motor)で昇降および水平直線移動される。
走査ガントリ20は、X線管21と、X線コントローラ(controller)22と、コリメータ(collimator)23と、X線検出器24と、データ収集部DAS(Data Acquisition
System)25と、被検体の体軸の回りにX線管21などを回転させる回転部コントローラ26と、制御信号などを操作コンソール1や撮影テーブル10とやり取りする制御コントローラ29とを具備している。
X線CT装置の構成は概ね上記の通りである。この構成のX線CT装置において、投影データの収集は例えば次のように行われる。
まず、被検体を走査ガントリ20の回転部15の空洞部に位置させた状態でz方向の位置を固定し、X線管21からのX線ビーム(beam)を被検体に照射し、その透過X線をX線検出器24で検出する。そして、この透過X線の検出を、X線管21とX線検出器24を被検体の周囲で回転させて、投影角度すなわちビュー(view)角度を変化させながら投影データ収集を行う。
検出された各透過X線は、DAS25でディジタル(digital)値に変換されて投影データとしてデータ収集バッファ5を介して操作コンソール1に転送される。スキャン方式としては、コンベンショナルスキャン(conventional
scan)すなわちアキシャルスキャン(axial scan)や、ヘリカルスキャン(helical scan)を考えることができる。
操作コンソール1は、走査ガントリ20から転送されてくる投影データを中央処理装置3の固定ディスク(disk)HDDに格納するとともに、例えば、所定の再構成関数と重畳演算を行い、逆投影処理により断層像を再構成する。ここで、操作コンソール1は、スキャン処理中に走査ガントリ20から順次転送されてくる投影データからリアルタイム(real
time)に断層像を再構成し、常に最新の断層像をモニタ6に表示させることが可能である。さらに、固定ディスクHDDに格納されている投影データを呼び出して改めて画像再構成を行わせることも可能である。
なお、本実施形態では、X線CT装置に、被検体へ造影剤を注入するインジェクタ(injector)35が接続されている。中央処理装置3は、所望の造影スキャンを適正に行うことができるよう、設定された造影剤注入パラメータに基づいてインジェクタ35を制御することができる。造影剤注入パラメータは、例えば、被検体に注入する造影剤の濃度、注入量、注入速度、スキャンタイミング(造影剤の注入開始からスキャンを開始するまでの待機時間)などを含んでいる。
以下、第一実施形態によるX線CT装置の動作について説明する。
第一実施形態によるX線CT装置は、管電圧の下方調整や設定のスキャン条件によって生じるCNR向上分を、管電流の下方調整に還元し、再構成画像のCNRを保持したまま被検体の被曝低減を図るものである。
図2は、第一実施形態によるX線CT装置の動作の流れを示すフローチャートである。このフローチャートの処理に対応するプログラムは、固定ディスク(hard disk)HDD等からなる記憶装置7にインストール(install)されており、中央処理装置3によって実行される。
ステップ(step)S101では、被検体のスカウト撮影を行う。スカウト撮影は、これからスキャンしようとする部位のX線吸収量などの情報を事前に得るために行うものである。スカウト撮影では、通常、X線管21から本スキャンより低い線量のX線を、被検体のスキャンしようとする部位を含む領域に照射して、被検体の透過X線をX線検出器24で検出し、その検出データであるスカウトデータPを取得する。本例では、スカウト撮影として、被検体が載置されたクレードル12を被検体の体軸方向(z方向)に移動させながら、被検体の正面方向および側面方向の少なくとも一方向にX線管21からX線を照射して、その透過X線をX線検出器24で検出する透視撮影を行う。なお、スカウト撮影は、本スキャンよりも低い線量のX線を用いるアキシャルスキャンやヘリカルスキャン等であってもよい。
ステップS102では、操作者が、スカウトデータPを基に生成され表示されたスカウト像などを参照して、スキャン条件を入力する。本例では、スキャン条件として、スキャン部位B、z方向のスキャン範囲R、管電圧V1(第1管電圧)、再構成画像のノイズレベル(画質レベル)SD、造影剤注入の有無L、造影剤注入時のスキャンタイミングTなどを入力する。ノイズレベルSDは、例えばSD値である。造影剤注入時のスキャンタイミングTは、例えば、造影剤の染まり具合を表す時相あるいは造影剤注入開始からスキャン開始までの待機時間である。管電圧V1は、例えば120〔kVp〕,140〔kVp〕の2種類の中から操作者が選択するようにする。なお、従来、標準的な管電圧として120〔kVp〕が用いられていることから、管電圧V1は、予め120〔kVp〕に固定しておいてもよい。
ステップS103では、スキャン範囲Rを管電圧V1でスキャンした場合にノイズレベルSDの再構成画像が得られるような管電流I1(第1管電流)を算出する。本例では、ステップS101で得られたスカウトデータPと、ステップS102で入力されたスキャン範囲Rおよび管電圧V1とを基に、自動露出機構として機能する所定のアルゴリズムにより、管電流I1としての管電流変化曲線を求める。管電流変化曲線は、スキャン時に、X線を照射する被検体の位置に応じて変化させるX線管の管電流を表すものであり、例えば被検体の体軸方向(z方向)に対する管電流の変化を表す曲線である。なお、管電流変化曲線は、体軸方向および断層面方向(xy面方向)の両方向に対する管電流の曲線として求めてもよい。また、自動露出機構を用いず、スカウトデータPによって形成されるX線吸収曲線(例えば、横軸を被検体の体軸、縦軸をX線吸収量として表すグラフ)の面積や縦軸方向の最大幅等に基づいて、一定の電流値を管電流I1として求めてもよい。
ステップS104では、管電圧V1および管電流I1の大きさに応じて、被検体をスキャンする際に設定するX線管21の管電圧を調整する。
従来、再構成画像の画質は、一般的にノイズレベルの大小で評価されているが、ここでは、CNRで評価するものとし、再構成画像のCNRが改善されるよう、管電圧を可能な範囲内で低く調整する。つまり、管電圧V1および管電流I1の組合せで出力されるX線の線量と略同じ線量のX線が出力される管電圧および管電流の組合せであって、X線管の仕様上許容される組合せを構成する管電圧の中で、最も低い管電圧に近づくよう、管電圧を調整する。
被検体に照射するX線の線量が同じであれば、被検体の被曝量や再構成画像のノイズレベルは略同じになる。しかし、同じ線量のX線を出力する管電圧および管電流の組合せであっても、管電圧がより低い組合せの方が、物質の種類によるX線吸収量の違いが顕著になり、再構成画像のコントラストが向上するという事実がある。つまり、ノイズレベル(被曝量)を一定にしたまま管電圧を小さく調整すると、再構成画像のCNRが向上し、再構成画像のCNRを一定にしたまま管電圧を小さく調整すると、被曝量が小さくなる。
したがって、管電圧を上記のように調整すれば、後は、管電流や造影剤注入パラメータを調整することにより、被検体の負担の大きさに対する再構成画像の画質を向上することができる。つまり、当初の管電圧V1および管電流I1でスキャンする場合と比較して、被検体の被曝量を変えずに再構成画像のCNRを向上させたり、再構成画像のCNRを変えずに被検体の被曝量を低減したり、あるいは、被検体の被曝量や再構成画像のCNRを変えずに、被検体に注入する造影剤の濃度、注入量、注入速度などを低減したりすることができるようになる。
本例では、図3に示すような管電圧調整用ルックアップテーブルを予め用意しておく。図3のルックアップテーブルの例では、管電圧V1の大きさ毎に、管電流I1をその大きさに応じて4段階に分類し、それぞれの分類に対して、調整後の管電圧とすべき管電圧V2を割り当てられている。そして、管電圧V1および管電流I1の大きさに基づいて、このルックアップテーブルを参照して、調整後の管電圧V2(第2管電圧)を選択する。なお、管電流I1として管電流変化曲線が算出されている場合には、その曲線の最大値等を管電流I1の電流値とみなす。
ステップS105では、管電流I1に乗算して管電流を調整するための乗算係数αを算出する。本例では、乗算係数αは、次式のように、目的が異なる複数の係数の掛合せからなっている。
α=a・b・c・d・e …(数式1)
係数aは、管電圧をV1からV2に調整した場合に、X線管21から照射されるX線の線量が一定に保持されるよう、管電流を調整するための係数である。係数aは、調整前の管電圧V1と調整後の管電圧V2との組合せによって定まるものであり、例えば図4に示すような係数a決定用ルックアップテーブルを参照して決定される。
係数bは、X線管21から照射されるX線の線量が一定に保持される条件下で管電圧を調整した場合におけるCNR変化分がキャンセルされるよう、管電流を調整するための係数である。すなわち、X線管の条件を、管電圧V1および管電流I1の組合せから管電圧V2および管電流a・I1の組合せに変更したことによって生じる再構成画像のCNR変化分がキャンセルされるよう、管電流を調整するための係数である。係数bは、調整前の管電圧V1と調整後の管電圧V2との組合せによって定まるものであり、調整後の管電圧V2が調整前の管電圧V1より小であれば1より小さい値となり、その差が大きいほど小さな値をとる。係数bは、例えば図5に示すような係数b決定用ルックアップテーブルを参照して決定される。
係数cは、スキャン部位の違いによって生じる再構成画像のCNR変化分がキャンセルされるよう、管電流を調整するための係数である。係数cは、スキャン部位の種類によって定まるものであり、例えば関心領域と背景領域とでX線吸収係数が大きく異なるような部位では、再構成画像のコントラストが向上するので、係数cは1より小さい値となる。係数cは、例えば図6に示すような係数c決定用ルックアップテーブルを参照して決定される。
係数dは、造影剤注入の有無、すなわちスキャン時に被検体に造影剤を注入するか否かによって生じる再構成画像のCNR変化分がキャンセルされるよう、管電流を調整するための係数である。造影剤注入が有の場合には、再構成画像のコントラストが向上するので、係数dは1より小さい値となり、造影剤注入が無の場合には、造影剤によるコントラストの向上はないので、係数では1のままとなる。係数dは、例えば図7に示すような係数d決定用ルックアップテーブルを参照して決定される。
係数eは、被検体に造影剤を注入してスキャンする場合において、スキャンタイミングの違いによって生じる再構成画像のCNR変化分がキャンセルされるよう、管電流を調整するための係数である。造影剤が比較的強く染まる動脈相や門脈相などの時相にスキャンタイミングが属する場合には、再構成画像におけるコントラストがより向上するので、係数eは1より小さい値となり、平衡相やその他の時相の場合には、係数eは1のままとなる。係数eは、例えば図8に示すような係数e決定用ルックアップテーブルを参照して決定される。
管電流I1の乗算係数αは、これら複数の係数a〜eの掛合せであるから、種々の要因による再構成画像のCNR変化分は、管電流の大きさの調整にまわされる。そのため、再構成画像のCNRは、管電圧V1および管電流I1の条件で当初期待されたままにして、CNR向上分があれば、それを管電流の下方調整に還元し、被検体の被曝量を低減させることができる。
ステップS106では、ステップS105で算出された乗算係数αを管電流I1に乗算して、管電流を管電流I2(第2管電流)に調整する。
I2=α・I1 …(数式2)
ステップS107では、インジェクタ35を用いて被検体に造影剤を注入してスキャンする場合において、調整後の管電圧V2に応じて造影剤注入パラメータセット(parameter set)Cを設定する。
管電圧が異なると、照射されるX線のエネルギー(energy)分布が変化するため、造影剤のX線吸収量(CT値)も変わってくる。そのため、管電圧の大きさに応じて最適な造影手法も異なると考えられる。そこで、ここでは、管電圧の大きさに応じて、造影剤注入パラメータセットCを切り換えて設定する。例えば、調整後の管電圧V2とその管電圧に適した造影剤注入パラメータセットとの対応関係を表すルックアップテーブルを予め用意しておき、そのルックアップテーブルを参照して、設定する造影剤注入パラメータセットCを決定する。なお、造影剤注入パラメータとしては、例えば、造影剤の濃度、注入量、注入速度などが挙げられる。
ステップS108では、調整後の管電圧V2、調整後の管電流I2、設定された造影剤注入パラメータセットCなどを含むスキャン条件に基づいて、被検体の本スキャンを実行する。
ステップS109では、ステップS108の本スキャンによって得られた投影データに基づいて画像再構成を行う。
以上、このような第一実施形態によれば、当初の管電圧とスカウトデータとを基に管電流を算出し、その後、当初の管電圧と算出された管電流とを基に、より好ましい管電圧および管電流を設定することができ、管電圧と管電流の両方の最適化を図ることができる。
また、X線管の仕様を考慮しつつ管電圧をできるだけ低く調整することよって生じる再構成画像のCNR向上分を、管電流の下方調整に還元し、被検体の被曝低減を図ることができる。
また、入力された設定のスキャン条件によって生じる再構成画像のCNR向上分を、管電流の下方調整に還元し、被検体の被曝低減を図ることもできる。
また、調整後の管電圧に応じた最適な造影剤注入パラメータセットを設定することができ、造影剤注入パラメータの不適正な設定によって造影剤による負担を増大させるリスク(risk)を抑えることができる。
また、管電圧および管電流の設定を自動化することができ、管電圧および管電流の煩雑な設定作業を排除したり、管電圧および管電流の設定に統一感を持たせたりすることができる。
(第二実施形態)
第二実施形態によるX線CT装置は、管電圧の下方調整や設定のスキャン条件によって生じる再構成画像のCNR向上分を、操作者の希望に応じて、管電流の下方調整、造影剤注入パラメータの軽減調整、あるいはこれら両方の調整に還元し、再構成画像のCNRを保持したまま被検体の負担軽減を図るものである。
第二実施形態によるX線CT装置の動作について説明する。
図9は、第二実施形態によるX線CT装置の動作の流れを示すフローチャートである。
ステップS201では、ステップS101と同様に、被検体のスカウト撮影を行う。
ステップS202では、ステップS102と同様に、スキャン条件を入力する。本例では、スキャン条件として、スキャン部位B、z方向のスキャン範囲R、管電圧V1、再構成画像のノイズレベル(SD値)SD、造影剤注入の有無L、造影剤注入時のスキャンタイミングTなどの他、造影剤注入パラメータセットC1を入力する。
ステップS203では、調整優先モード(mode)を設定する。調整優先モードとは、スキャン条件の中に再構成画像のCNRを変化させる要因となる条件が含まれている場合に、そのCNR変化分を、どのパラメータを優先的に調整してキャンセルさせるかを決定するモードである。本例では、管電流優先モード、造影優先モード、バランスモード(balance
mode)の3モードが設定可能であるものとする。管電流優先モードは、管電流のみを調整するモードであり、造影優先モードは、造影剤注入パラメータセットのみを調整するモードであり、バランスモードは、管電流と造影剤注入パラメータセットの両方を調整するモードである。
ステップS204では、ステップS103と同様に、スキャン範囲Rを管電圧V1でスキャンした場合にノイズレベルSDの再構成画像が得られるような管電流I1を算出する。
ステップS205では、ステップS104と同様に、管電圧V1および管電流I1の大きさに応じて、スキャン時に設定するX線管の管電圧を調整する。
ステップS206では、これから実行する管電流および造影剤注入パラメータセットの調整処理を、調整優先モードの設定を基に選択する。管電流優先モードが設定されていれば、ステップS210の管電流優先調整処理を実行する。バランスモード設定がされていれば、ステップS220のバランス調整処理を実行する。造影優先モードが設定されていれば、ステップS230の造影優先調整処理を実行する。
図10に、ステップS210の管電流優先調整処理のフローチャートを示す。
ステップS211では、ステップS105と同様に、管電流I1に乗算して管電流を調整するための乗算係数αを算出する。
ステップS212では、ステップS106と同様に、算出された乗算係数αを管電流I1に乗算して、管電流を管電流I2に調整する。
図11に、ステップS220の造影優先調整処理のフローチャートを示す。
ステップS221では、管電流の乗算係数αを算出する。ここでは、乗算係数αは、次式のように上記係数aそのものとして算出する。
α=a …(数式3)
ステップS222では、造影剤注入パラメータ変更割合指標βを算出する。ここでは、造影剤注入パラメータ変更割合指標βは、次式のように、上記係数b〜eの掛合せによって形成されている。
β=b・c・d・e …(数式4)
ステップS223では、算出された乗算係数αを管電流I1に乗算して、管電流を管電流I2に調整する。
I2=α・I1 …(数式5)
ステップS224では、造影剤注入パラメータ変更割合指標βに基づいて、入力された造影剤注入パラメータセットC1を造影剤注入パラメータセットC2に調整する。
図12に、ステップS230のバランス調整処理のフローチャートを示す。
ステップS231では、次式に従って、管電流の乗算係数αを算出する。
α=a・b’・c’・d’・e’ …(数式6)
係数aは、上述した通り、管電圧をV1からV2に調整した場合に、X線管21から照射されるX線の線量が一定に保持されるよう管電流を調整するための係数である。係数aは、例えば図4に示すような係数a決定用ルックアップテーブルを参照して決定される。
係数b’は、X線管の条件を、管電圧V1および管電流I1の組合せから管電圧V2および管電流a・I1の組合せに変更したことによって生じる再構成画像のCNR変化分のうち”半分”がキャンセルされるよう、管電流を調整するための係数である。係数b’は、例えば図13に示すような係数b’決定用ルックアップテーブルを参照して決定される。図5に示す係数b決定用ルックアップテーブルと比較すると分かるように、係数b’が持つ調整の重み(1からの差分)が係数bの重みの半分になっている。
係数c’は、スキャン部位の違いによって生じる再構成画像のCNR変化分のうち”半分”がキャンセルされるよう、管電流を調整するための係数である。係数c’は、例えば図14に示すような係数c’決定用ルックアップテーブルを参照して決定される。図6に示す係数c決定用ルックアップテーブルと比較すると分かるように、係数c’が持つ調整の重みが係数cの重みの半分になっている。
係数d’は、造影剤注入の有無、すなわちスキャン時に被検体に造影剤を注入するか否かによって生じる再構成画像のCNR変化分のうち”半分”がキャンセルされるよう、管電流を調整するための係数である。係数d’は、例えば図15に示すような係数d’決定用ルックアップテーブルを参照して決定される。図7に示す係数d決定用ルックアップテーブルと比較すると分かるように、係数d’が持つ調整の重みが係数dの重みの半分になっている。
係数e’は、被検体に造影剤を注入してスキャンする場合のスキャンタイミングの違いによって生じる再構成画像のCNR変化分のうち”半分”がキャンセルされるよう、管電流を調整するための係数である。係数e’は、例えば図16に示すような係数e’決定用ルックアップテーブルを参照して決定される。図8に示す係数e決定用ルックアップテーブルと比較すると分かるように、係数e’が持つ調整の重みが係数eの重みの半分になっている。
ステップS232では、造影剤注入パラメータ調整割合指標βを算出する。造影剤注入パラメータ調整割合指標βとは、造影剤注入パラメータを調整する割合の程度を示す指標値である。本例では、造影剤注入パラメータ調整割合指標βは、次式のように、上記係数b’〜e’の掛合せからなる。
β=b’・c’・d’・e’ …(数式7)
ステップS233では、算出された乗算係数αを管電流I1に乗算して、管電流を管電流I2に調整する。
I2=α・I1 …(数式8)
ステップS234では、造影剤注入パラメータ調整割合指標βに基づいて、入力された造影剤注入パラメータセットC1を造影剤注入パラメータセットC2に調整する。
例えば、造影剤注入パラメータ調整割合指標βの大きさに応じて、造影剤の濃度、注入量、あるいは注入速度などの造影剤注入パラメータを調整する。造影剤注入パラメータ調整割合指標βが1より小さいときは、これらの造影剤注入パラメータの少なくとも1つをより小さい値に調整し、造影剤注入パラメータ調整割合指標βが小さいほど造影剤注入パラメータもより小さくする。
ステップS210の管電流優先調整処理、ステップS220の造影優先調整処理、またはステップS230のバランス調整処理が終了したら、ステップS240に進む。
ステップS240では、調整後の管電圧V2、調整後の管電流I2、調整された造影剤注入パラメータセットC2などを含むスキャン条件に基づいて、被検体の本スキャンを実行する。
ステップ241では、ステップS240の本スキャンによって得られた投影データに基づいて画像再構成を行う。
以上、第二実施形態によれば、第一実施形態と同様に、管電圧と管電流の両方の最適化を図ることができる。
また、X線管の仕様を考慮しつつ管電圧をできるだけ低く調整することや、入力された特定のスキャン条件によって生じる再構成画像のCNR向上分を被検体の負担軽減に還元する際に、還元方法を自由に選択することができる。すなわち、管電流を下げて被曝量を低減するパターン、造影剤注入パラメータを調整して造影剤による負担を軽減するパターン、およびこれら両方を合わせたパターンのいずれかを、状況に応じて選択することができる。これにより、例えば、通常の被検体に対しては、被曝低減のパターンを選択し、造影剤アレルギー(allergy)の危険性がある被検体に対しては、造影剤による負担軽減のパターンを選択するといったことが可能になる。
ちなみに、上記実施形態では、スキャン部位を特定していないが、上記実施形態は、特に心臓検査に適している。X線CT装置による心臓検査では、心臓を数泊分に亘って連続的にスキャンしてデータを収集した後に、必要なデータだけを抽出して画像再構成する、いわゆるレトロスペクティブ(retrospective)心拍同期スキャンを行うことが多い。また、心臓の動きを見るために、心臓を連続的に繰り返しスキャンするシネスキャンを行うこともある。このように、心臓検査では、照射するX線の総線量が比較的多くなるため、上記実施形態の適用による被検体の負担軽減効果は非常に高くなる。
なお、発明の実施形態は、上記実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更・追加等が可能である。
例えば、上記実施形態では、管電圧を調整する際に、ルックアップテーブルを参照して離散的な電圧値へと調整を行っているが、所定の関数を用いて連続的な電圧値へと調整するようにしてもよい。
また、上記実施形態で説明した各ルックアップテーブルは、いずれも一例であって、管電圧や管電流の値、分類数は種々変更が可能である。
また、上記第二実施形態では、バランス調整モードにおいて、再構成画像のCNRの変化分を、管電流の調整と造影剤注入パラメータの調整とにそれぞれ半分ずつ還元するようにしている。しかし、この還元の重みはもちろん半分ずつに限定されない。また、この還元の重みは、係数ごとに変えてもよい。
また、上記実施形態では、再構成画像のCNRを一定にして管電圧を小さく調整し、管電圧を下げたことによるCNR向上分を、管電流や造影剤の濃度、注入量、注入速度などの低減にまわし、被検体の被曝や造影剤による負担を軽減させているが、ノイズレベル(被曝量)を一定にして管電圧を小さく調整し、再構成画像のCNRを向上させてもよい。
1…操作コンソール
2…入力装置
3…中央処理装置
5…データ収集バッファ
6…モニタ
7…記憶装置
10…撮影テーブル
12…クレードル
15…回転部
20…走査ガントリ
21…X線管
22…X線コントローラ
23…コリメータ
24…X線検出器
25…データ収集部DAS
26…回転部コントローラ
29…制御コントローラ
30…スリップリング

Claims (14)

  1. 被検体にX線管からX線を照射してスカウト撮影を行う手段と、
    前記スカウト撮影によって得られたスカウトデータおよび前記X線管の第1管電圧に基づいて、該第1管電圧と組み合わせて前記被検体をスキャンした場合に所望の画質レベルの画像が得られるような前記X線管の第1管電流を算出する算出手段と、
    前記被検体をスキャンした場合に前記第1管電圧および前記第1管電流で前記被検体をスキャンした場合と実質的に同じ画質の画像が得られるような第2管電圧および第2管電流であって、前記第2管電圧が前記第1管電圧より小さいものを設定する第1の設定手段と、
    前記第1の設定手段により設定された第2管電圧に応じて造影剤注入パラメータを設定する第2の設定手段と、
    前記設定された第2管電圧、第2管電流および造影剤注入パラメータに基づいて前記被検体をスキャンするスキャン実行手段とを備えるX線CT装置。
  2. 前記第1の設定手段は、前記第1管電流が小さいほど前記第2管電圧が小さくなるように、前記第2管電圧を設定する請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記第1の設定手段は、前記第1管電圧および第1管電流に応じて前記第2管電圧を設定し、前記第1管電圧および前記第2管電圧に応じて前記第1管電流を変更することにより前記第2管電流を設定する請求項1または請求項2に記載のX線CT装置。
  4. 前記第1の設定手段は、スキャン部位、造影剤注入の有無、および造影剤注入時のスキャンタイミングのうち少なくとも1つに基づいて、前記第2管電流を設定する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  5. 被検体にX線管からX線を照射してスカウト撮影を行う手段と、
    前記スカウト撮影によって得られたスカウトデータおよび前記X線管の第1管電圧に基づいて、該第1管電圧と組み合わせて前記被検体をスキャンした場合に所望の画質レベルの画像が得られるような前記X線管の第1管電流を算出する算出手段と、
    前記被検体をスキャンした場合に、前記第1管電圧および前記第1管電流で前記被検体をスキャンした場合と実質的に同じ画質の画像が得られるような第2管電圧、第2管電流および造影剤注入パラメータであって、前記第2管電圧が前記第1管電圧より小さいものを設定する設定手段と、
    前記設定された第2管電圧、第2管電流および造影剤注入パラメータで前記被検体をスキャンするスキャン実行手段とを備えるX線CT装置。
  6. 前記設定手段は、前記第1管電流が小さいほど前記第2管電圧が小さくなるように、前記第2管電圧を設定する請求項5に記載のX線CT装置。
  7. 前記設定手段は、前記第1管電圧および第1管電流に応じて前記第2管電圧を設定し、前記第1管電圧および前記第2管電圧に応じて前記第1管電流および造影剤注入パラメータの初期値をそれぞれ変更することにより、前記第2管電流および新たな造影剤注入パラメータを設定する請求項5または請求項6に記載のX線CT装置。
  8. 前記設定手段は、スキャン部位および造影剤注入時のスキャンタイミングのうち少なくとも1つに基づいて、前記第2管電流および前記造影剤注入パラメータを設定する請求項5から請求項7のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  9. 前記造影剤注入パラメータは、被検体に注入する造影剤の濃度、注入量および注入速度のうち少なくとも1つを含んでいる請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  10. 前記第1管電圧は、操作者により指定された管電圧、または予め定められている管電圧である請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  11. 前記所定の画質レベルの画像は、操作者により指定されたノイズレベルの画像である請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  12. 前記同じ画質の画像は、コントラストノイズ比(CNR)が同じ画像である請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  13. 前記同じ画質の画像は、ノイズレベルが同じ画像である請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  14. 前記算出手段は、所定のアルゴリズムにより、スキャン時に前記X線管からX線を照射する前記被検体の位置に応じて変化させる前記X線管の管電流値を、前記第1管電流値として算出する請求項1から請求項13のいずれか一項に記載のX線CT装置。
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