JP2008119094A - X線管の駆動方法及びx線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】 小焦点のX線管を使用した場合でも実質的に高い管電流で撮影可能なことを課題とする。
【構成】 X線管を所定デューティー比からなる第1,第2の管電流でパルス駆動する場合に、該X線管をこれらの平均の管電流で連続運転した場合における陽極温度が所定閾値Qmを超えない範囲内で、前記第1の管電流を平均の管電流よりも大きく、かつ前記第2の管電流を平均の管電流よりも小さく設定することにより、画像再構成に必要なスキャン部分につき、高い管電流で撮影できる。
【選択図】 図4

Description

本発明はX線管の駆動方法及びX線CT装置に関し、更に詳しくは、X線管を異なる管電流によりパルス駆動する場合に適用して好適なるX線管の駆動方法及びX線CT装置に関する。
CT用のX線管では許容温度を越えての使用による陽極の破損や劣化を防止するために、管球の入力条件(kV,mA,Sec)をリアルタイムに管理することが行われる。X線管の熱容量を表す指標(定格)には、陽極に瞬時に加えることの可能な瞬時定格(例えば、小焦点では400mA、大焦点では800mA)と、管球を連続駆動した際に蓄積される陽極の最大許容温度(以下、連続定格とも呼ぶ)とがある。瞬時定格の管理は比較的容易であるが、連続定格の管理には様々な条件が関係してくるためより複雑である。
従来の連続定格に基づくX線管の熱管理方法によると、小焦点ではmAが低く抑えられてしまうため、止むを得ず大焦点でスキャンすることが多かったが、近年では、マルチスライスCTの普及により、スライス厚が大幅に薄くなって、解像度が格段に向上したことにより、小焦点を極力使用したいとの要求が強くなっている。
一方、近年では、被検体のスキャン方法が多様化したことに伴い、X線管球の熱管理が更に複雑になっている。例えば、心拍同期(Cardiac)診断では、1心拍(約0.5〜1秒)中でもmAを大幅に変化させる使用方法(以下、パルス駆動と呼ぶ)が多くなっており、画像再構成に使用するスキャンのみを高mAにし、使用しないスキャンでは低mAにすることが行われる。また、X線管を連続運転する場合でも、被検体のサイズや撮影部位(内臓組織等)に応じてkVやmAを変化させるところの、所要(Auto mA)が行われており、このような場合の陽極温度の管理は一層複雑である。このため、従来は、便宜的に、X線管球に加えるkVやmAをその駆動期間中における最大値により一定と見なして、陽極の蓄積温度を計算していた。
なお、従来は、X線管の熱容量特性に基づきX線管の実駆動に伴う陽極の蓄積熱量を時々刻々と求めると共に、現時点の陽極温度に基づき、次回の曝射が許容上限値を超えないための代替え曝射パラメータを求めるX線CT装置が知られている(特許文献1)。
特開2001−231775
しかし、上記従来の如く、X線管球に加えるkVやmAをその駆動期間中における最大値により一定と見なし、陽極温度を計算する方法であると、最近のCT撮影の如く曝射期間内にmA等を大きく変化させる使用方法では、X線管の能力を必ずしもフルに発揮させることができない。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、その目的は、小焦点のX線管を使用した場合でも実質的に高い管電流で撮影可能なX線管の駆動方法及びX線CT装置を提供することにある。
本発明の第1の態様によるX線管の駆動方法は、X線管を所定デューティー比からなる
第1,第2の管電流でパルス駆動する場合に、該X線管をこれらの平均の管電流で連続運転した場合における陽極温度が所定閾値を超えない範囲内で、前記第1の管電流を平均の管電流よりも大きく、かつ前記第2の管電流を平均の管電流よりも小さく設定するものである。
本発明によれば、X線管を前記平均の管電流で連続運転した場合における陽極温度が所定閾値(連続定格)を超えない範囲内で、第1の管電流を平均の管電流よりも大きく設定する構成により、小焦点のX線管であっても、その陽極に別段の損傷を与えることなく、実質的に高い管電流で撮影可能となり、高い画質を維持できる。
本発明の第2の態様では、前記第1の管電流を被検体のサイズ又は撮影部位に応じて予め決定された大きさに設定する。従って、被検体のサイズや撮影部位によらず、均一な画質が得られる。
本発明の第3の態様では、前記第1の管電流をX線管の陽極に規定された瞬時定格電流を超えない範囲内で設定する。従って、陽極の過熱による劣化や損傷を有効に回避できる。
本発明の第4の態様では、前記第2の管電流を0に設定する。実際の装置では、回路構成やスキャンプロトコルによって第2の管電流を0にできない場合も少なくないが、0にできる場合は、0に設定することで第1の管電流をより大きく設定できる。
本発明の第5の態様によるX線CT装置は、被検体を挟んで相対向するX線管及びX線検出器を備え、X線検出器から収集した投影データに基づき被検体のCT断層像を再構成するX線CT装置であて、X線管を所定デューティー比からなる第1,第2の管電流でパルス駆動する場合に、該X線管をこれらの平均の管電流で連続運転した場合における陽極温度が所定閾値を超えない範囲内で、前記第1の管電流を平均の管電流よりも大きく、かつ前記第2の管電流を平均の管電流よりも小さく設定する管電流設定手段と、前記設定された第1,第2の管電流でX線管をパルス駆動する駆動手段とを備えるものである。
本発明の第6の態様によるX線CT装置は、X線管の管電流を入力する入力手段を備え、管電流設定手段は、前記入力された管電流を第1の管電流として設定する。従って、まずは画質維持に必要な所望の管電流を入力できる。
本発明の第7の態様では、管電流設定手段は、X線管の陽極に規定された瞬時定格電流を超えない範囲内で第1の管電流を設定する。従って、陽極の過熱による損傷や劣化を有効に回避できる。
本発明の第8の態様では、管電流設定手段は、前記平均の管電流で連続運転した場合における陽極温度が所定閾値を超えなくなるまで第1の管電流の設定値を減少させる。従って、陽極温度を安全な範囲内に維持できる。
本発明の第9の態様では、管電流設定手段は、前記平均の管電流で連続運転した場合における陽極温度が所定閾値を超えなくなるまで第1,第2の管電流を同一の割合で減少させる。従って、第1,第2の管電流間のバランスを保ったまま、陽極温度を速やかに減少できる。
以上述べた如く本発明によれば、高解像度が得られるような小焦点を使用しても、陽極のkW定格(連続定格)を超えない範囲内で可能な限り高い管電流(mA)を使用可能と
なるため、高画質のスキャンを効率よく実現でき、X線CT装置の画質改善に寄与するところが極めて大きい。
以下、添付図面に従って本発明に好適なる実施の形態を詳細に説明する。なお、全図を通して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。図1は実施の形態によるX線CT装置200の構成図で、このX線CT装置は、被検体を載せて体(z)軸方向に移動させる撮影テーブル10と、X線コーンビームによる被検体のアキシャル/ヘリカルスキャンによるデータ収集を行う走査ガントリ20と、撮影テーブル10及び走査ガントリ20の遠隔制御を行うと共に、操作者が各種の設定操作を行う操作コンソール1と備える。
操作コンソール1は、操作者の入力を受け付ける入力装置2と、本発明による管電流設定処理及び画像再構成処理等を行う中央処理装置(CPU)3と、走査ガントリ20で取得した投影データを収集するデータ収集バッファ5と、投影データに基づき再構成したCT断層像を表示するモニタ6と、本装置の機能を実現するための各種プログラム、データやX線CT画像を記憶する記憶装置7とを備える。また、撮影テーブル10は、被検体を乗せて走査ガントリ20のボア(空洞部)内に入れ出しする駆動機構部及び天板(クレードル)12を備える。
更に、走査ガントリ20は、X線管21と、X線管21の管電圧(kV)・管電流(mA)等を制御するX線コントローラ22と、X線ビームのz軸方向の厚さ(スライス厚)を制御するコリメータ23と、複数列分のX線投影データを同時に取得可能な多列検出器24と、各列の投影データを収集するデータ収集装置DAS(Data Acquisition System)25と、X線管21や多列検出器24等を被検体体軸の回りに回転自在に支持する回転部15と、その制御を行う回転部コントローラ26と、操作コンソール1や撮影テーブル10との間で制御信号のやり取りを行う制御コントローラ29とを備えている。
係る構成による投影データの収集は次のように行われる。被検体を走査ガントリ20の空洞部内に位置させた状態で、X線管21からのX線ビームを被検体に照射する。この状態で、X線管21からのX線ビームは被検体を透過して多列検出器24の各検出器列に一斉に入射する。データ収集部25は多列検出器24の各検出器列に対応する投影データを生成し、これらをデータ収集バッファ5に格納する。更に、ガントリ15が僅かに回転した各ビュー角iで上記同様のX線投影を行い、こうしてガントリ1回転分の投影データを収集・蓄積する。また同時に、アキシャル/ヘリカルスキャン方式に従って撮影テーブル10を体軸方向に間欠的/連続的に移動させ、こうして被検体の所要撮影領域についての全投影データを収集・蓄積する。次に、本実施の形態によるX線管電流制御を詳細に説明する。
図2は実施の形態によるX線CT撮影処理のフローチャートで、X線管を所定デューティー比からなる第1,第2の管電流でパルス駆動する場合を示している。図示しないが、事前に被検体のスカウトスキャンを行って後、この処理に入力する。ステップS11では操作者が画質維持に必要な所望の管電流mAを設定する。この時点で設定できるmAは操作者の経験に基づく平均的なmAである。ステップS12では、X線管の加熱/冷却特性を利用し、従来(例えば特許分家1)と同様の方法により、前記設定された管電流mAにより所要のスキャン時間に渡ってX線管を連続駆動したと仮定した場合に、陽極に蓄積される温度が許容最大値(連続定格)Qmを超えるか否かを判定する。連続駆動しても許容温度Qmを超えない場合は、熱的に十分余裕があると考えられるので、ステップS21に進み、前記設定された管電流により被検体のスキャン(パルス駆動)を行う。
また、上記ステップS12の判別で許容温度Qmを超える場合は、ステップS13で、
操作者がこのスキャンで必要な最大の管電流mA(例えば、心拍同期診断では、1心拍中の画像再構成に使用するスキャンに必要な部分の高mAであって、本発明における第1の管電流に相当)を入力する。なお、第2の管電流については、操作者が指定しても良いが、装置によって予め決定されていても良く、又は、指定された第1の管電流から所定の割合のものとして決定されても良い。ステップS14では入力された最大mA>所定閾値THか否かを判別する。ここで、閾値THは管球に加えることの可能な瞬時管電流の上限閾値(瞬時定格)である。最大mA>THの場合はステップS15で操作者に最大mAを下げさせるための再設定指示を与え、ステップS13に戻る。
こうして、やがて、上記ステップS14の判別で最大mA>THでなくなると、処理はステップS16に進み、今回の撮影における全体のスキャンプロトコルを入力する。一例のスキャンプロトコルは、例えば図4に示す如く、スキャンの開始t0から終了t1までを一定のデューティー比(図は50%の例を示す)及び第1,第2の管電流(500mA,50mA)によりパルス駆動するものである。また、他の例のスキャンプロトコルは、例えば図5に示す如く、スキャンの開始t0から終了t3までに、第1の管電流mAが被検体のスキャン部位(サイズや内臓組織)に応じて300ma,500mA,400mAと変化するものである。
ステップS17では当該第1,第2の管電流の平均の管電流により当該スキャンプロトコルにおける各区間を連続運転した場合における陽極温度の変化を求める。一般的には、第1,第2の管電流の大きさをα,βmA、かつこれらのパルス幅をt1,t2とすると、これらの平均の管電流mAは、平均mA=(α*t1+β*t2)/(t1+t2)により求まる。例えば、α=500mA、β=50mAで、デューティー比50%とすると、これらの平均の管電流mAは、平均mA=(500*0.5+50*0.5)/(0.5+0.5)=275mAとなる。また、この場合における陽極温度のシミュレーションは後述の図3のテーブルを使用することで比較的容易に行える。
ステップS18では当該区間を前記平均の管電流で連続駆動した場合における陽極の蓄積温度が所定閾値Qmを超えるか否かを判別し、超えない場合はステップS21に進む。また、超える場合はステップS19で設定mAを調整し、ステップS17に戻る。こうして、前記平均の管電流で連続運転した場合における陽極温度が所定閾値を超えなくなるまで、例えば第1の管電流のみを減少させる。この方法は、第2の管電流βが0又は変更できない場合に有効である。又は、平均の管電流で連続運転した場合における陽極温度が所定閾値Qmを超えなくなるまで第1及び第2の管電流α,βを同一の割合で減少させる。この方法では、両mAが同時に減少するので、速やかに熱条件を満足できる可能性が高い。
こうして、やがて、上記ステップS18における管熱判別がOKになると、ステップS21に進み、上記設定(及び調整)された管電流mAにて被検体のスキャンを行う。ステップS22では投影データを収集及び蓄積する。ステップS23では所要領域のスキャンを完了下か否かを判別し、完了でない場合はステップS21に戻る。こうして、やがて、所要のスキャンを完了した場合はステップS24で画像を再構成し、ステップS25では得られたCT断層像を画面に表示する。
図3は実施の形態による陽極温度推定用テーブルを説明する図で、図3(A)はX線管球に加えた電力(mA)と陽極蓄積熱量Qの時間変化の関係を示している。該図は、X線管を、例えば100mAで連続駆動した場合における陽極の温度変化を100%とする場合に、該X線管をそれぞれ75mA,50mA,及び25mAで連続駆動した場合における陽極の温度変化をそれぞれ特性75%,50%及び25%で表している。今、蓄積温度の上限(連続定格)をQmとすると、ある温度Q=0から上限温度Q=Qmに至るまでの
時間tが各mAの対応に求められる。
ところで、X線管球を管電流50mAで連続運転するのと、管電流100mAによりデューティー比50%でパルス駆動するのとでは、厳密ではないが、陽極温度の推移に関しては実質的に略等しいと考えることが可能である。好ましくは、予め行った多数の実験データに基づき、求めた平均の電流mAに対してそれらのデューティー比に応じた補正係数を掛けることで、より厳密な平均の管電流を求めることが可能となる。上記同様にして、図3(A)のカーブ75%は管電流100mAをデューティー比75%でパルス駆動し、カーブ50%は100mAをデューティー比50%でパルス駆動し、カーブ25%は管電流100mAをデューティー比25%でパルス駆動した場合にそれぞれ相当すると考えられる。そこで、本実施の形態では予め多種、多数の管電流mAにつき予め図3(A)のカーブを求めておくことにより、X線管を任意デューティー比の任意管電流mAで駆動した場合における陽極の熱変化を比較的に容易に推定でき、これをテーブルとして利用できる。
図3(B)は、管電流mAと、該mAで管球を連続駆動した場合における陽極温度がその上限値Qmに達するまでの時間tの関係を示している。図3(B)は図3(A)に対応する特性を示しており、ある陽極温度の管球を、図3(A)のカーブ100%,75%,50%及び25%で連続駆動した場合における管球の上限温度Qmに至るまでの各時間tをプロットしたものである。従って、図3(A)の各特性からX線管を任意デューティー比の任意管電流mAで駆動した場合における任意管球温度から上限温度Qmに至るまでの各駆動可能時間tを容易に推定でき、これをテーブルとして利用できる。
図4,図5は実施の形態によるX線曝射制御のタイミングチャート(1),(2)で、図4は管球を連続運転する場合と、デューティー比50%でパルス駆動する場合とについて、陽極温度の変化の相違を示している。図において、波形aは管電流300mAで時間t0〜t1の間X線管を連続駆動した場合を示しており、この場合の陽極温度は特性a’で示す如く一様に増加するが、時間t1において陽極の許容温度Qmを超えてはおらず、よって管熱判定はOKとなる。しかし、実際の撮影は、例えば心拍に同期した実質デューティー比50%の波形bによりパルス駆動されるため、この場合の陽極温度は特性b’で示す如く、時間t1において陽極の許容温度Qmをかなり下回ってしまう。即ち、従来方法により連続運転を前提として陽極温度を見積もってしまうと、実際のパルス駆動では陽極温度に大幅な余裕が生じてしまい、その分、X線エネルギーが低くなって、十分な画質が得られない。
一方、このスキャンで必要な画質を得るのに必要な管電流として例えば500mAが必要であるとすると、もし波形cで示す如く管電流500mAによる連続駆動を前提とする従来の評価方法によると、陽極温度は特性c’で示す如くスキャンの途中で許容温度Qmを超えてしまい、この様なスキャンは到底採用されない。
しかし、本実施の形態では、デューティー比50%で50mAと500mAの駆動を行うことにより、これらの平均の管電流dを、d=(0.5*500mA+0.5*50mA)/(0.5+0.5)=275mAにより求め、該平均の管電流で連続駆動したと仮定すると、この場合の陽極温度は略特性d’の如く推移することになり、よって管熱判定がOKとなると共に、実際には、所要の画質を維持するのに必要な管電流500mAによる駆動を可能としている。
図5は、被検体の腕部静脈に血管造影剤を注入してから所定時間の経過後、該被検体の複数の関心部位(胸部A、肝臓部B、腹部C等)に対して順次所定デューティー比及び所定mAによるヘリカルシャトルスキャン(往復動スキャン)を行うことにより、動脈の造
影撮影を行う場合を示している。管電流の大きさは、公知のオート(Auto)mAやスマート(Smart)mAの技術により、スキャン部位に応じて予め決定されている。
一例の管電流は、被検体の撮影部位に応じて各所要の画質を得るために、空洞の多い胸部Aでは300mA、内蔵組織で満たされた肝臓部Bでは500mA、腸等を含む腹部Cでは400mA必要であるとする。従来の様に各区間の最大mAで連続駆動することを前提とした温度判定方法では、胸部Aを一定の信号a,肝臓部Bを一定の信号b、腹部Cを一定の信号cによりそれぞれ連続運転することになるため、これらに対する熱特性はa’,b’,c’を組み合わせたものとなり、特性b’の途中で許容温度Qmを超えてしまうことになるため、このようなスキャンプロトコルは採用されない。
しかし、本実施の形態では、胸部Aをパルス信号d,肝臓部Bをパルス信号e、腹部Cをパルス信号fでそれぞれ運転するため、これらの平均の管電流で各区間を連続運転した場合における陽極温度は、特性d’,e’,f’を組み合わせたものとなり、撮影終了時に許容温度Qmを超えていない。従って、このスキャンプロトコルは採用されると共に、各関心部位A,B,Cについて各所要の画質を維持できる。
なお、上記実施の形態では、X線管の管電流mAの制御処理を中心に述べたが、同時に管電圧kVを制御するように構成しても良い。
また、上記本発明に好適なる実施の形態を述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で各部の構成、制御、処理及びこれらの組み合わせの様々な変更が行えることは言うまでも無い。
実施の形態によるX線CT装置の構成図である。 実施の形態によるX線CT撮影処理のフローチャートである。 実施の形態による陽極温度推定用テーブルを説明する図である。 実施の形態によるX線曝射制御のタイミングチャート(1)である。 実施の形態によるX線曝射制御のタイミングチャート(2)である。
符号の説明
1 操作コンソール
2 入力装置
3 中央処理装置(CPU)
5 データ収集バッファ
6 モニタ
7 記憶装置
10 撮影テーブル
12 天板(クレードル)
15 回転部
20 走査ガントリ
21 X線管
23 コリメータ
24 多列検出器
25 データ収集装置

Claims (9)

  1. X線管を所定デューティー比からなる第1,第2の管電流でパルス駆動する場合に、該X線管をこれらの平均の管電流で連続運転した場合における陽極温度が所定閾値を超えない範囲内で、前記第1の管電流を平均の管電流よりも大きく、かつ前記第2の管電流を平均の管電流よりも小さく設定することを特徴とするX線管の駆動方法。
  2. 前記第1の管電流を被検体のサイズ又は撮影部位に応じて予め決定された大きさに設定することを特徴とする請求項1記載のX線管の駆動方法。
  3. 前記第1の管電流をX線管の陽極に規定された瞬時定格電流を超えない範囲内で設定することを特徴とする請求項1又は2記載のX線管の駆動方法。
  4. 前記第2の管電流を0に設定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載のX線管の駆動方法。
  5. 被検体を挟んで相対向するX線管及びX線検出器を備え、X線検出器から収集した投影データに基づき被検体のCT断層像を再構成するX線CT装置であて、
    X線管を所定デューティー比からなる第1,第2の管電流でパルス駆動する場合に、該X線管をこれらの平均の管電流で連続運転した場合における陽極温度が所定閾値を超えない範囲内で、前記第1の管電流を平均の管電流よりも大きく、かつ前記第2の管電流を平均の管電流よりも小さく設定する管電流設定手段と、
    前記設定された第1,第2の管電流でX線管をパルス駆動する駆動手段とを備えることを特徴とするX線CT装置。
  6. X線管の管電流を入力する入力手段を備え、
    管電流設定手段は、前記入力された管電流を第1の管電流として設定することを特徴とする請求項5記載のX線CT装置。
  7. 管電流設定手段は、X線管の陽極に規定された瞬時定格電流を超えない範囲内で第1の管電流を設定することを特徴とする請求項6記載のX線CT装置。
  8. 管電流設定手段は、前記平均の管電流で連続運転した場合における陽極温度が所定閾値を超えなくなるまで第1の管電流の設定値を減少させることを特徴とする請求項7記載のX線CT装置。
  9. 管電流設定手段は、前記平均の管電流で連続運転した場合における陽極温度が所定閾値を超えなくなるまで第1,第2の管電流を同一の割合で減少させることを特徴とする請求項7記載のX線CT装置。
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