JP5644750B2 - 二次電池、及び車両 - Google Patents

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Description

本発明は、二次電池、及び二次電池を搭載した車両に関する。
一般に、二次電池は、帯状の正極と帯状の負極との間に帯状のセパレータを介在させて、これらを渦捲き状に捲回することで形成される電極体が、ケース内に形成される収容空間に電解液と共に収容されることで構成されている。ケースは、一面が開口する有底矩形箱状をなすケース本体と、ケース本体の開口を閉鎖する蓋とから形成されている。このケース本体と蓋とは、内部に収容された電解液が外部に漏れ出ないようにするために溶接によって接合される(例えば特許文献1参照)。
特開平10−144268号公報
ところで、ケース本体と蓋との溶接時には、溶接の溶け込み粒子であるスパッタがケース内の収容空間に侵入してしまうことがある。このスパッタが収容空間に侵入すると、そのスパッタの熱によりセパレータが溶融してしまったり、収容空間に侵入したスパッタが異物として収容空間に残って、その異物がセパレータを突き破ってしまったりすることで、正極と負極とが短絡してしまう虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、正極と負極とが短絡してしまうことを抑制することができる二次電池及び車両を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、正極と負極との間にセパレータを介在させて、これらを層状に形成してなる電極体を収容する第1収容空間を有する内部収容体と、前記内部収容体を収容する第2収容空間を有する外部収容体と、を備え、前記内部収容体は、蓋により閉鎖される第1開口部を有し、前記外部収容体は前記内部収容体を挿入可能な第2開口部を有し、前記蓋が前記第1開口部及び前記第2開口部を閉鎖した状態で前記外部収容体に溶接により接合される二次電池であって、前記内部収容体の第1開口部側部分が前記内部収容体の内側に向けて折り曲がって前記蓋の内面に向けて延びており、前記内部収容体の第1開口部側端面は前記蓋における前記第1収容空間側の面である内面まで延びていることを要旨とする。
この発明によれば、外部収容体と蓋との溶接時に生じるスパッタが外部収容体の第2収容空間内に侵入しても、スパッタの侵入を遮るように、内部収容体の第1開口部側端面が蓋の内面まで延びているため、内部収容体の第1開口部側端面と蓋の内面との間を介してスパッタが内部収容体の第1収容空間に侵入してしまうことを抑制することができる。その結果、例えば、第1収容空間にスパッタが侵入して、そのスパッタの熱によりセパレータが溶融してしまったり、第1収容空間に侵入したスパッタが異物として第1収容空間に残って、その異物がセパレータを突き破ってしまったりすることで、正極と負極とが短絡してしまうことを抑制することができる。
また、外部収容体の第2収容空間内に侵入して内部収容体の第1開口部側端面と蓋の内面との間に向かうスパッタを、内部収容体の内側に向けて折り曲がって蓋の内面に向けて延びる内部収容体の第1開口部側部分によって受け止めることができる。その結果として、内部収容体の第1開口部側端面と蓋の内面との間を介してスパッタが第1収容空間に侵入してしまうことをさらに抑制し易くすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記外部収容体の第2開口部側端面は、前記内部収容体の第1開口部側端面よりも突出しており、前記蓋の周縁部は前記外部収容体の開口縁よりも内側に位置し、前記外部収容体と前記蓋とが、前記蓋における前記第2収容空間とは反対側の面である外面側から溶接により接合されていることを要旨とする。
この発明によれば、例えば、蓋と外部収容体とを、外部収容体の側方側からの溶接により溶接する場合に比べると、蓋の外面側に位置する同一平面上で溶接作業を行うことができるため、溶接作業を容易なものとすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記内部収容体の第1開口部側端面が前記蓋の内面に接触していることを要旨とする。
この発明によれば、内部収容体の第1開口部側端面と蓋の内面との間に隙間が存在していないため、内部収容体の第1開口部側端面と蓋の内面との間を介してスパッタが第1収容空間に侵入してしまうことをさらに抑制し易くすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記内部収容体は樹脂により形成されていることを要旨とする。
この発明によれば、内部収容体が金属により形成されている場合に比べると、内部収容体自体を柔らかくすることができるため、内部収容体と電極体とを密着させ易くすることができ、内部収容体を介した外部収容体と電極体との間の熱伝達を行い易くすることができる。その結果として、電極体の温度調節効果を向上させることができる。
請求項5に記載の発明は、車両において、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の二次電池が搭載されていることを要旨とする。この発明によれば、請求項1〜請求項5と同様な効果を得ることができる。
この発明によれば、正極と負極とが短絡してしまうことを抑制することができる。
実施形態における二次電池の縦断面図。 電極体の一部を展開して示す斜視図。 二次電池の分解斜視図。 電極体を内部収容体に収容している状態を示す斜視図。 内部収容体の第1側壁を接着した状態を示す斜視図。 外部収容体と蓋とを溶接している状態を拡大して示す部分縦断面図。 別の実施形態における外部収容体と蓋とを溶接している状態を拡大して示す部分縦断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。なお、二次電池は、電池パック内に複数並設されてなる電池モジュールとして、車両としてのプラグインハイブリッド車に搭載されるとともに、走行モータを駆動するために用いられる。
図1に示すように、二次電池10は、電極体11と、電極体11を収容する金属製(本実施形態ではアルミニウム製)のケース20とから構成されている。
まず、電極体11について説明する。
図2に示すように、電極体11は、帯状の正極12と帯状の負極13との間に帯状のセパレータ14を介在させて正極12と負極13とを絶縁し、これらを捲回軸L周りに渦捲き状に捲回して構成されている。正極12はアルミニウムから形成されるとともに、負極13は銅から形成されている。正極12及び負極13には、活物質が塗布されている塗工部12a,13aと、活物質が塗布されていない未塗工部12b,13bとが形成されている。正極12及び負極13は、セパレータ14を介して幅方向にずらして積層されるとともに、正極12及び負極13の未塗工部12b,13bを、セパレータ14の両端縁14a,14bからそれぞれ外側へ突出させた状態で捲回軸L周りに渦捲き状に捲回される。すなわち、本実施形態の電極体11は、正極12、負極13及びセパレータ14それぞれが連続したものを層状に捲回してなる捲回型の電極体11である。
図1に示すように、電極体11の捲回軸L方向両端において、正極12の未塗工部12b及び負極13の未塗工部13bには集電端子19がそれぞれ接合されている。また、電極体11は絶縁フィルム15(図1において二点鎖線で図示)により被覆されており、電極体11とケース20とが絶縁フィルム15により絶縁されている。
次に、ケース20について説明する。
ケース20は、有底矩形箱状をなすケース本体21と、矩形板状の蓋22とから構成されている。蓋22には、正極端子22a及び負極端子22bが外部に向けて突設されている。
ケース本体21は、蓋22と溶接される有底箱状の外部収容体31と、外部収容体31の内側に配置されるとともに電極体11が収容される第1収容空間S1を形成する有底箱状の内部収容体41とから構成されている。外部収容体31及び内部収容体41はアルミニウムにより形成されている。
図3に示すように、外部収容体31は、矩形板状の底壁32と、底壁32の周縁に立設された矩形板状の第1〜第4側壁32a,32b,32c,32dとから形成されており、底壁32及び第1〜第4側壁32a,32b,32c,32dにより内部収容体41が収容される第2収容空間S2が形成されている。第1側壁32a及び第2側壁32bは、外部収容体31の短手方向に互いに平行に延びるように形成されるとともに、第3側壁32c及び第4側壁32dは、外部収容体31の長手方向に互いに平行に延びるように形成されている。そして、外部収容体31における底壁32とは反対側に内部収容体41を挿入可能な第2開口部31aが形成されている。第1〜第4側壁32a,32b,32c,32dの第2開口部31a側端面321a,321b,321c,321dはそれぞれ同一平面上に位置している。すなわち、第1〜第4側壁32a,32b,32c,32dの高さは同じになっている。
内部収容体41は、矩形板状の底壁42と、底壁42の周縁に立設された矩形板状の第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dとから形成されており、底壁42及び第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dにより第1収容空間S1が形成されている。第1側壁42a及び第2側壁42bは、内部収容体41の短手方向に互いに平行に延びるように形成されるとともに、第3側壁42c及び第4側壁42dは、内部収容体41の長手方向に互いに平行に延びるように形成されている。そして、内部収容体41における底壁42とは反対側に蓋22により閉鎖される第1開口部41aが形成されている。第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421dはそれぞれ同一平面上に位置している。すなわち、第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの高さは同じになっている。
内部収容体41において、底壁42、第2側壁42b、第3側壁42c及び第4側壁42dは型成形されており一体化されている。また、第1側壁42aは、底壁42における第1側壁42a側の側縁421、第3側壁42cにおける第1側壁42a側の側縁422c、及び第4側壁42dにおける第1側壁42a側の側縁422dに接着剤により接着されている。
内部収容体41の第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの高さは、外部収容体31の第1〜第4側壁32a,32b,32c,32dの高さよりも低くなっている。よって、図1に示すように、内部収容体41が外部収容体31の第2収容空間S2内に収容された状態では、外部収容体31の開口縁31bは、内部収容体41の第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421dよりも突出している。すなわち、外部収容体31の第2開口部31a側端面321a,321b,321c,321dは、内部収容体41の第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421dよりも突出している。
また、内部収容体41が外部収容体31の第2収容空間S2に収容された状態において、内部収容体41の第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの外面は、外部収容体31の第1〜第4側壁32a,32b,32c,32dの内面に接している。すなわち、外部収容体31の開口縁31bと、内部収容体41の第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421dとは連なっている。内部収容体41の第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421dは、外部収容体31の開口縁31bが延びる方向と直交する方向へ延びている。
図4に示すように、各集電端子19を介して正極12と正極端子22aとが接続されるとともに、負極13と負極端子22bとが接続された電極体11は、絶縁フィルム15により被覆された状態で、内部収容体41の第1収容空間S1に収容される。具体的には、まず、内部収容体41の第1側壁42aが、底壁42における第1側壁42a側の側縁421、第3側壁42cにおける第1側壁42a側の側縁422c、及び第4側壁42dにおける第1側壁42a側の側縁422dに接着される前の状態において、電極体11を第1側壁42aが接着される側から挿入する。そして、図5に示すように、電極体11が内部収容体41の第1収容空間S1に収容された状態において、第1側壁42aを、底壁42における第1側壁42a側の側縁421、第3側壁42cにおける第1側壁42a側の側縁422c、及び第4側壁42dにおける第1側壁42a側の側縁422dに接着剤によって接着する。これにより、内部収容体41の第1収容空間S1に電極体11が収容される。
続いて、内部収容体41を、第2開口部31aを介して外部収容体31の第2収容空間S2に収容する。すると、蓋22が内部収容体41の第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421d上に載置されるとともに、蓋22の周縁部22fが外部収容体31の開口縁31bに接触する。すなわち、蓋22の周縁部22fは外部収容体31の開口縁31bの内側に位置するとともに、第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421dが蓋22における第1収容空間S1側の面である内面222まで延びている。そして、本実施形態では、第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421dが蓋22の内面222に接触している。また、蓋22の周縁部22fが外部収容体31の開口縁31bに接触しているため、蓋22の移動が規制されており、蓋22が内部収容体41の第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421d上において位置決めされている。
そして、図6に示すように、蓋22の周縁部22fと外部収容体31の開口縁31bとの接触部位を、蓋22における第2収容空間S2とは反対側の面である外面221側からのレーザー溶接によって溶接する。これにより、第1開口部41a及び第2開口部31aが蓋22により塞がれて密閉されることで二次電池10が構成される。なお、第1収容空間S1には蓋22に設けられる注液孔(図示せず)から電解液が注入される。
次に、本実施形態の作用について説明する。
蓋22の周縁部22fと外部収容体31の開口縁31bとの溶接時には、溶接の溶け込み粒子であるスパッタが外部収容体31の第2収容空間S2内に侵入する場合がある。ここで、スパッタの侵入を遮るように、内部収容体41の第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421dが、蓋22の内面222まで延びている。このため、第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421dと蓋22の内面222との間を介してスパッタが第1収容空間S1に侵入してしまうことが抑制されている。
そして、本実施形態では、第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421dが蓋22の内面222に接触している。このため、第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421dと蓋22の内面222との間を介してスパッタが第1収容空間S1に侵入してしまうことがさらに抑制し易くなっている。これにより、例えば、第1収容空間S1にスパッタが侵入して、そのスパッタの熱によりセパレータ14が溶融してしまったり、第1収容空間S1に侵入したスパッタが異物として第1収容空間S1に残って、その異物がセパレータ14を突き破ってしまったりすることで、正極12と負極13とが短絡してしまうことが抑制されている。その結果、本実施形態の二次電池10を使用したプラグインハイブリッド車の走行性能に不具合が生じてしまうことが抑制されている。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)内部収容体41の第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421dを、蓋22の内面222まで延ばし、電極体11が収容された内部収容体41を外部収容体31に収容した状態で、蓋22の周縁部22fと外部収容体31の開口縁31bとを溶接した。よって、外部収容体31と蓋22との溶接時に外部収容体31の第2収容空間S2内にスパッタが侵入しても、スパッタの侵入を遮るように、内部収容体41の第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421dが、蓋22の内面222まで延びている。したがって、第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421dと蓋22の内面222との間を介してスパッタが第1収容空間S1に侵入してしまうことを抑制することができる。その結果、例えば、第1収容空間S1にスパッタが侵入して、そのスパッタの熱によりセパレータ14が溶融してしまったり、第1収容空間S1に侵入したスパッタが異物として第1収容空間S1に残って、その異物がセパレータ14を突き破ってしまったりすることで、正極12と負極13とが短絡してしまうことを抑制することができる。
(2)蓋22の周縁部22fと外部収容体31の開口縁31bとの接触部位を、蓋22の外面221側からのレーザー溶接によって溶接した。よって、例えば、蓋22と外部収容体31とを、外部収容体31の第1〜第4側壁32a,32b,32c,32d側からのレーザー溶接により溶接する場合に比べると、蓋22の外面221側に位置する同一平面上で溶接作業を行うことができるため、溶接作業を容易なものとすることができる。
(3)第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421dを蓋22の内面222に接触させた。このため、第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421dと蓋22の内面222との間に隙間が存在していない。よって、第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421dと蓋22の内面222との間を介してスパッタが第1収容空間S1に侵入してしまうことをさらに抑制し易くすることができる。
(4)例えば、内部収容体41が存在しない構成において、蓋22の周縁部22fと外部収容体31の開口縁31bとの接触部位をレーザー溶接しようとする場合を考える。この場合、蓋22の周縁部22fの面積は、外部収容体31の内面の面積に比べて小さいため、レーザー溶接により生じる熱が蓋22の周縁部22f側に向かって移動し易くなってしまい、蓋22の周縁部22fと外部収容体31の開口縁31bとの接触部位を溶接し難くなってしまう。しかし、本実施形態では、外部収容体31の内側に内部収容体41が配置されているため、蓋22の周縁部22f及び内部収容体41の外面の面積と、外部収容体31の内面の面積とがほぼ同じになるため、レーザー溶接により生じる熱が蓋22の周縁部22fと外部収容体31の開口縁31bとの接触部位において、直線的に移動し易くなる。その結果として、蓋22の周縁部22fと外部収容体31の開口縁31bとの接触部位を溶接し易くすることができる。
(5)蓋22が内部収容体41の第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421d上に載置された状態において、蓋22の周縁部22fは外部収容体31の開口縁31bに接触している。よって、蓋22が内部収容体41の第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421d上において位置決めされた状態で、蓋22の周縁部22fと外部収容体31の開口縁31bとの接触部位を溶接することができ、溶接作業を容易なものとすることができる。
(6)ケース本体21を、外部収容体31及び内部収容体41とからなる二重構造とした。よって、ケース本体21が一つの部材から形成されている場合に比べると、ケース本体21自体の剛性を高めることができる。
(7)蓋22の周縁部22fと外部収容体31の開口縁31bとの接触部位をレーザー溶接により溶接すると、レーザー溶接により生じる熱により蓋22又は外部収容体31が変形し易い。しかし、本実施形態では、内部収容体41にはレーザーが直接照射されないため、レーザー溶接により生じる熱により内部収容体41が変形し難く、第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421dと蓋22の内面222との間に隙間があいてしまうことを抑制することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図7に示すように、内部収容体41の第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側部分を、内部収容体41の内側に向けて折り曲げて蓋22の内面222に向けて延ばしてもよい。これによれば、外部収容体31の第2収容空間S2内に侵入して第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421dと蓋22の内面222との間に向かうスパッタを、第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側部分によって受け止めることができる。その結果として、第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421dと蓋22の内面222との間を介してスパッタが第1収容空間S1に侵入してしまうことをさらに抑制し易くすることができる。
○ 実施形態では、アルミニウムにより形成された内部収容体41を適用したが、これに限らず、例えば、樹脂により形成された内部収容体を適用してもよい。これによれば、内部収容体が金属により形成されている場合に比べると、内部収容体自体を柔らかくすることができるため、内部収容体と電極体11とを密着させ易くすることができ、内部収容体を介した外部収容体31と電極体11との間の熱伝達を行い易くすることができる。その結果として、電極体11の温度調節効果を向上させることができる。また、樹脂により形成された内部収容体を適用することで、電極体11とケース20との絶縁を確保することができるため、電極体11に絶縁フィルム15を被覆する必要が無くなり、二次電池10の製作工程を簡略化することができる。さらには、樹脂により形成された内部収容体を適用することで、電極体11を第1収容空間S1に収容する際に、電極体11と内部収容体とが干渉して電極体11が損傷してしまうことを防止することができる。
○ 実施形態において、第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421dが蓋22の内面222に接触していなくてもよい。すなわち、第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421dと蓋22の内面222との間に僅かな隙間が存在していてもよい。ここで、「僅かな隙間」とは、第1〜第4側壁42a,42b,42c,42dの第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421dと蓋22の内面222との間を介してスパッタが第1収容空間S1に侵入してしまうことが無い程度の隙間のことをいう。
○ 実施形態において、アルミニウムにより形成された外部収容体31を適用したが、これに限らず、他の材質(例えば銅)により形成された外部収容体を適用してもよい。
○ 実施形態において、第1側壁42aが、底壁42、第2側壁42b、第3側壁42c及び第4側壁42dと一体的に形成されていてもよい。この場合、電極体11は、内部収容体41の第1開口部41a側から第1収容空間S1に挿入される。
○ 実施形態において、蓋22と外部収容体31とを、例えば、外部収容体31の第1〜第4側壁32a,32b,32c,32d側から溶接してもよい。この場合、外部収容体31の第2開口部31a側端面321a,321b,321c,321dは、内部収容体41の第1開口部41a側端面421a,421b,421c,421dよりも突出していない。さらに、蓋22の周縁部22fは、外部収容体31の第2開口部31a側端面321a,321b,321c,321d上に位置している。
○ 実施形態において、蓋22の周縁部22fと外部収容体31の開口縁31bとの接触部位をレーザー溶接によって溶接したが、これに限らず、他の溶接方法(例えばTIG溶接や粉塵が生じる可能性のある超音波溶接等)によって溶接してもよい。
○ 実施形態では、帯状の正極12と負極13との間に帯状のセパレータ14を介在させて、これらを捲回軸L周りに渦捲き状に捲回して構成された捲回型の電極体11を用いたが、これに限らず、例えば、正極と負極との間にセパレータを介在させて、これらを一定方向に複数積層して構成された積層型の電極体を用いてもよい。ここで、積層型の電極体とは、正極、負極及びセパレータそれぞれが不連続となったものを一定方向に積層してなる電極体のことである。
○ 実施形態において、二次電池10はプラグインハイブリッド車に搭載されていたが、これに限らず、例えば、電気自動車に搭載されていてもよい。
○ 本発明を、車両用の二次電池10に具体化したが、これに限らず、車両用以外の二次電池に具体化してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の二次電池が複数並設されてなることを特徴とする電池モジュール。
S1…第1収容空間、S2…第2収容空間、10…二次電池、11…電極体、12…正極、13…負極、14…セパレータ、22…蓋、22f…周縁部、31…外部収容体、31a…第2開口部、31b…開口縁、41…内部収容体、41a…第1開口部、221…外面、222…内面、321a,321b,321c,321d…端面、421a,421b,421c,421d…端面。

Claims (5)

  1. 正極と負極との間にセパレータを介在させて、これらを層状に形成してなる電極体を収容する第1収容空間を有する内部収容体と、
    前記内部収容体を収容する第2収容空間を有する外部収容体と、を備え、
    前記内部収容体は、蓋により閉鎖される第1開口部を有し、
    前記外部収容体は前記内部収容体を挿入可能な第2開口部を有し、
    前記蓋が前記第1開口部及び前記第2開口部を閉鎖した状態で前記外部収容体に溶接により接合される二次電池であって、
    前記内部収容体の第1開口部側部分が前記内部収容体の内側に向けて折り曲がって前記蓋の内面に向けて延びており、
    前記内部収容体の第1開口部側端面は前記蓋における前記第1収容空間側の面である内面まで延びていることを特徴とする二次電池。
  2. 前記外部収容体の第2開口部側端面は、前記内部収容体の第1開口部側端面よりも突出しており、
    前記蓋の周縁部は前記外部収容体の開口縁よりも内側に位置し、
    前記外部収容体と前記蓋とが、前記蓋における前記第2収容空間とは反対側の面である外面側から溶接により接合されていることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記内部収容体の第1開口部側端面が前記蓋の内面に接触していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の二次電池。
  4. 前記内部収容体は樹脂により形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の二次電池。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の二次電池が搭載されていることを特徴とする車両。
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