JP5644597B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
このため、プリント濃度基準を塗工紙のような画像濃度を出しやすい紙を基準に設計された機械を用いて、目の粗い紙などに対して画像を形成すると、画像濃度が薄くなるという問題が生じる。
そこで、こうした濃度低下が、通常の画像形成装置に備えられた濃度調整機能で解決できる範囲を超えるものである場合、トナー付着量を変えることで問題を回避する技術が提案されている。
具体的には、例えば、特許文献1には、普通紙及びコート紙に画像を形成する際のトナー重量と濃度との関係において、同じ重量のトナーを用いた場合、コート紙の方がトナー像の濃度が高くなることに着目し、コート紙の使用時のトナー量を減じることによって、各用紙でのトナー像の濃度を一致させる技術が開示されている。
また、特許文献2には、所望の画像濃度に基づいて画像形成条件を容易に変更(設定)できるようにすると共に、紙種が異なった場合でも、ユーザの好みに応じた濃度の画像を形成できるようにする技術が開示されている。
これに対して、例えば、パッチ画像の生成時には、増量したトナー付着量を元に戻すこととすれば上記の問題は回避される。しかし、連続する用紙と用紙の搬送間隔は、生産性を考慮して設定されており、通常の用紙と用紙の間において、増量したトナー付着量を元に戻してパッチ画像を生成し、再度トナー付着量を増量するという制御を行うには時間が不十分である。
従って、画像濃度の確保のためトナー付着量を増量させた場合、その状態のままでは画質安定化補正処理が適切に実施できず、その結果、画質の安定性が確保できないという問題が生じる。
用紙に画像形成を行う画像形成手段と、
前記画像形成手段によりトナー像が形成される像担持体と、
前記像担持体上に連続して形成される画像用のトナー像の間に位置するように画像濃度検出用のパッチ画像を生成するパッチ画像生成手段と、
前記パッチ画像生成手段により生成されたパッチ画像の濃度を検出するパッチ濃度センサと、
前記画像形成手段による画像形成の際のトナー付着量の制御を、ユーザの設定に基づいて行うトナー付着量制御手段と、
連続する用紙の間隔を制御する用紙間隔制御手段と、
を備え、
前記トナー付着量制御手段によってトナー付着量が所定の基準値よりも高く変更されている際に前記パッチ画像生成手段がパッチ画像を生成する場合には、前記用紙間隔制御手段は連続して搬送する用紙の間隔を基準間隔より長くする用紙間隔拡張処理を実行し、前記画像形成手段は前記像担持体上に連続して形成する画像用のトナー像の間隔を基準間隔より長くすると共に、前記トナー付着量制御手段はトナー付着量を所定の基準値に戻すトナー付着量変更処理を実行した後、前記パッチ画像生成手段はパッチ画像を生成することを特徴とする。
まず、構成を説明する。
図1に示すように、画像形成装置1は、読取対象原稿WP(以下、原稿と言う。)から画像を読み取り、読み取った画像を処理対象紙としての枚葉紙等の用紙Pに画像形成するコピー機能や、パーソナルコンピュータ等から画像データを受信し、受信した画像データに基づいて用紙P上に画像を形成して出力するプリンタ機能等を備えたデジタル複合機である。図1に示すように、画像形成装置1は、画像読取部20、プリント部30等を備えて構成される。
自動原稿送り部21は、ADF(Auto Document Feeder)と称されるものであり、原稿トレイT1に積載される原稿WPを読取部22の読取箇所に一枚ずつ搬送する。
そして、現像装置44Yは、静電潜像が形成された感光体ドラム41Yの表面に、帯電したイエロー(Y)のトナーを付着させて静電潜像を現像する。現像は、使用するトナーの極性と同一極性の直流電圧に交流電圧を重畳した現像バイアスが印加される反転現象にて行われる。
現像装置44Yによりトナーが付着された感光体ドラム41Yは、一次転写ローラ45Yが配置された転写位置へ一定速度で回転されながら後述する中間転写ベルト60に転写される。中間転写ベルト60にトナーが転写された後、クリーニング装置46Yが、感光体ドラム41Yの表面の残留電荷や残留トナー等を除去する。
即ち、トナー付着量を増量させる設定入力があった場合には、感光体ドラム41Y及び中間転写ベルト60におけるトナー付着量が、予め設定された所定の基準値より増量し、用紙上に形成される画像の濃度が高くなる。
この中間転写ベルト60は、一次転写ローラ45Y、45M、45C、45Kによりそれぞれ感光体ドラム41Y、41M、41C、41Kに圧着される。これにより感光体ドラム41Y、41M、41C、41Kの表面に現像された各トナーは、一次転写ローラ45Y、45M、45C、45Kによる転写位置で中間転写ベルト60に転写され、二次転写ローラ83による転写位置で用紙Pにイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナーが順次重ねて転写される。
パッチ画像とは、中間転写ベルト60上の用紙に転写する為のトナー画像と次のトナー画像との間に生成される(つまり、用紙と用紙の間に位置するように生成される)トナー画像であり、色調整などに用いられるベタ画像部などを含む所定のパターン画像である。
なお、目標パッチ濃度は予め定められている。
図2に示すように、画像形成装置1は、本体部1aとプリンタコントローラ1bを備えて構成されている。画像形成装置1は、プリンタコントローラ1bのLANIF(Local AreaNetwork InterFace)14bを介してネットワークN上の外部機器PCと通信可能に接続されている。
例えば、制御部110は、操作表示部91や外部機器PCから入力される指示信号に従って、コピーモード、プリントモード、スキャナモードを切り替え、各モードに対する処理プログラムを読み出して、複写、印刷、画像データの読取等の制御を行う。
また、制御部110は、操作表示部91から入力される指示信号に従って、不揮発メモリ121に記憶された所定の用紙プロファイルの所定項目の書き換え(上書き)等の、用紙プロファイルを設定する処理を行っている。
トナー付着量が所定の基準値よりも高く変更されている際に画像形成部40がパッチ画像を生成する場合には、制御部110は連続して搬送する用紙の間隔を基準間隔より長くする用紙間隔拡張処理を実行し、画像形成部40は中間転写ベルト60上に連続して形成する画像用のトナー像の間隔を基準間隔より長くすると共に、制御部110はトナー付着量を所定の基準値に戻すトナー付着量変更処理を実行する。
具体的には、制御部110は、トナー付着量が所定の基準値よりも高く設定された色と同一色のパッチ画像を生成する場合にのみ、前記用紙間隔拡張処理及び前記トナー付着量変更処理を実行する。これにより、用紙と用紙の間隔は、増量したトナーのトナー付着量を元に(所定の基準値に)戻して、通常の幅のパッチ画像を生成し、再度トナー付着量を増量することが可能となる程度に広くなることとなる。
例えば、不揮発メモリ121は、用紙プロファイルテーブル121aと、給紙トレイ設定テーブル121bと、等を記憶する。
ここで、用紙プロファイルとは、画像形成装置1で用いられる用紙についての設定情報であり、当該設定情報の中には、用紙に対する画像形成条件も含んでいる。具体的には、各用紙プロファイルには、図3に示すように、「用紙種類」、「用紙名称」、「坪量単位」、「坪量」、…、「トナー付着量」、などの各種項目に対する設定内容が登録されている。
また、各用紙プロファイルは、例えば、「001」「002」等の異なる識別番号が付けられて、制御部110により認識されている。
なお、「トナー付着量」とは、画像形成部40による画像形成の際のトナー付着量を決定するための項目である。また、図示は省略するが、用紙プロファイルにおける「トナー付着量」は、トナーの色毎に項目が分かれており、トナーの色毎にトナー付着量を設定することが可能となっている。
用紙プロファイルテーブル121aは、例えば500個の用紙プロファイルを記憶することができる領域を有している。
そして、給紙トレイ71、72、73のそれぞれには、1つの用紙プロファイルが対応づけられて設定され、各給紙トレイに収容された用紙には、対応づけられた用紙プロファイルの画像形成条件に基づいて画像形成が行われるようになっている。
図4は、「No.1」の給紙トレイ(給紙トレイ71)に、「001」の用紙プロファイルが設定され、「No.2」の給紙トレイ(給紙トレイ72)に、「002」の用紙プロファイルが設定され、「No.3」の給紙トレイ(給紙トレイ73)に、「003」の用紙プロファイルが設定されていることを示した例である。
具体的に、ユーザが、後述の用紙プロファイル選択画面G1により、不揮発メモリ121の用紙プロファイルテーブル121aに記憶されている用紙プロファイルの何れかを選択して、後述のトナー付着量設定画面G2によりトナー付着量を増量する設定を行うと、選択された用紙プロファイルのトナー付着量の項目が書き換えられる。
従って、所定の給紙トレイに対応づけられた用紙プロファイルのトナー付着量の項目を書き換えることで、トナー付着量を増量して画像形成を行うことができる。即ち、濃度の高い画像の形成を行うことができる。
具体的に、プリント制御部300は、制御部110からの指示に従って、各画像形成部40Y、40M、40C、40Kが、給紙トレイ71、72、73毎に設定された用紙プロファイルに基づいて、用紙に画像形成を行うように動作を制御する。
即ち、プリント制御部300は、用紙プロファイルにより設定された画像形成条件に基づいて画像形成を行う。
このとき、プリント制御部300は、制御部110の制御により、用紙プロファイルのトナー付着量の項目を参照し、予め設定された所定の基準値より高い設定があった場合には、対象となるトナーのトナー付着量を増量して画像形成を行う、トナー付着量増量処理をおこなっている。
具体的に、プリント制御部300は、制御部110の制御により、補正手段として、パッチ濃度センサ61から検出された検出濃度と、各画像形成部40Y、40M、40C、40Kに予め設定された目標濃度とを比較して、両者が一致するように、画像パラメータにフィードバックをかけて画質を安定させる、画質安定化補正処理(補正処理)を行っている。
そこで、本実施形態では、適正な補正処理を行うために、プリント制御部300は、制御部110の制御により、トナー付着量が所定の基準値よりも高く変更されている際にパッチ画像が生成される場合には、当該パッチ画像生成時に、トナーの付着量の設定を所定の基準値に戻す(即ち、感光体ドラムの電位や、現像バイアス電圧等の高圧出力を元に戻す)トナー付着量変更処理を行っている。
しかしながら、感光体ドラムの電位や、現像バイアス電圧等の高圧出力を元に戻すには、ある程度の時間が必要であるため、図5(a)に示すように、通常の用紙と用紙の間隔でパッチ画像生成を行うと、通常の濃度のパッチ画像が生成できる時間が短くなってしまい、適切な補正処理に使用できるパッチ画像の有効領域が少なくなってしまう。
このため、制御部110は、用紙間隔拡張処理を実行することで、トナー付着量の設定が所定の基準値よりも高く設定されたトナーの色と同じ色のパッチ画像が生成される際には、図5(b)に示すように、用紙と用紙との間隔を長くするようになっている。従って、用紙と用紙との間隔が長くなるので、通常の濃度のパッチ画像を生成する時間を確保することができ、パッチ画像の有効領域を十分確保することができる。
LCD91aは、制御部110から入力される表示信号に従って、各種設定条件を入力するための各種設定画面や各種処理結果等を表示する。
操作部91bは、ユーザがLCD91aに表示された各種設定画面に対して設定入力を行う際に使用される。具体的に、操作部91bは、ユーザがトナー付着量に関する設定入力を行う際などに使用される。
操作表示制御部900は、制御部110から入力される指示信号に従って、各種設定画面等をLCD91aに表示させると共に、操作部91bにより入力される操作信号を制御部110に出力する。
図6は、用紙プロファイル選択画面G1の一例である。
用紙プロファイル選択画面G1は、処理選択画面(図示省略)に対して、ユーザが「設定呼出し」を操作することで表示される。
用紙プロファイルの選択画面G1には、不揮発メモリ121に記憶されている用紙プロファイルが表示される。図6は、用紙プロファイルの選択画面G1に、登録されている3つの用紙プロファイルD1〜D3が表示された例である。
用紙プロファイルの選択画面G1においては、各用紙プロファイルD1〜D3毎に、「用紙サイズ」「用紙種類」「坪量」等の項目が表示されているが、用紙プロファイルD1〜D3のうち何れか1つを選択して、内容確認ボタンA1を操作することで、詳細画面(図示省略)が表示され、選択した用紙プロファイルの詳細な内容を確認することができる。
また、用紙プロファイルD1〜D3のうち何れか1つを選択して、OKボタンA2を操作することで、トナー付着量を増量する設定を行う用紙プロファイルが選択されることとなる。
また、キャンセルボタンA3を操作することで、用紙プロファイルを選択する操作を取り消す(停止する)ことができる。
このように、用紙プロファイル選択画面G1は、例えば、ユーザが、画像濃度を高めるためにトナー付着量を増量する設定を行う場合、この設定を反映させる用紙プロファイルを、既に不揮発メモリ121に記憶されている用紙プロファイルから選択するために使用される。
トナー付着量設定画面G2は、用紙プロファイルの選択画面G1にて選択された用紙プロファイルや、用紙プロファイル登録画面G2にて登録された用紙プロファイルのトナー付着量を設定するために使用される。
具体的に、トナー付着量設定画面G2では、YMCKの各色の、用紙上の単位面積あたりのトナー重量(トナー付着量)を設定することができる。
トナー付着量設定画面G2には、YMCKの何れかを選択する色選択ボタンA5と、複数段階に濃度を設定可能な濃度設定ボタンA6と、が表示されている。
ユーザは、トナー付着量に関する設定をトナーの色ごとに設定可能である。即ち、色選択ボタンA5によりYMCKの何れかを選択した後、濃度設定ボタンA6により選択した色に対して所望の濃度を設定することができる。
なお、かかる濃度設定に応じて、各色の感光体ドラムの電位、現像バイアス電圧等が変更され、トナー付着量が増量することとなる。
また、このトナー付着量設定画面G2により行われたトナー付着量の設定は、上記した用紙プロファイル選択画面G1により選択された用紙プロファイルのトナー付着量の項目、又は上記した用紙プロファイル登録画面G2により登録された用紙プロファイルのトナー付着量の項目に反映されることとなる。
例えば、対象色として黒色(K)が設定された場合、トナー付着量設定画面G2においては、黒色のトナーに対してのみトナー付着量に関する設定を行うことができる。
このように、黒色のトナーに対してのみトナーの付着量を増量する制御を可能とした場合には、全色のトナーの付着量を増量させる場合と比較して制御が容易となる。
また、例えば、対象色として全色(YMCK)が設定された場合、トナー付着量設定画面G2においては、全色のトナー付着量に関する設定を行うことができる。この場合、各色毎に異なるトナー付着量の設定が可能である。
このように、全色のトナーに対してトナー付着量を増量する制御を可能とした場合には、ユーザによって異なる色再現性の要求に、より的確に対応することができることとなる。
図8に、本実施の形態におけるトナー付着量増量処理のフローチャートを示し、図9に、用紙間隔拡張処理のフローチャートを示す。また、図10に、パッチ画像生成処理のフローチャートを示す。
なお、図8〜図10に示す動作は、制御部110において実行されるものとする。
ステップS11において、制御部110は、ユーザの指定に応じて、画像形成に用いる用紙を収容した給紙トレイを確定する。
次いで、ステップS12において、制御部110は、ステップS11において確定した給紙トレイに設定された用紙プロファイルに基づいて、画像形成条件の取り込みを行う。
次いで、ステップS13において、制御部110は、対象色のトナー付着量増量の設定がなされているか否かを判断する。具体的には、ステップS12において取り込んだ画像形成条件の中から、対象色のトナー付着量の項目を参照し、トナー付着量が所定の基準値より高く設定されているか否かで、対象色のトナー付着量増量の設定がなされているか否かを判断する。
なお、対象色とは、トナー付着量をアップする色として、予め設定された一又は複数の色である。例えば、対象色として「K」が設定されている場合、「K:黒」についてトナー付着量の増量が設定されているか否かを判断する。また、対象色として複数の色が設定されている場合には、例えば「Y」「M」「C」「K」等の任意の順番にトナー付着量の増量が設定されているか否かを判断していくようになっている。
一方、ステップS13において、対象色のトナー付着量増量の設定がなされていると判断した場合(ステップS13:YES)、制御部110は、続くステップS14において、対象色の画像形成部40において帯電電圧をアップすると共に、現像バイアスをアップする。
次いで、ステップS15において、制御部110は、対象色となっている全ての色の確認が完了したか否かを判断し、全ての色の確認が完了していないと判断した場合には(ステップS15:NO)、続くステップS16において、確認対象色を次の色に設定する。
一方、全ての色の確認が完了したと判断した場合には(ステップS15:YES)、続くステップS17において、制御部110は、画像形成処理を実行する。
次いで、ステップS18において、制御部110は、画像形成処理が全ページ終了したか否かを判断し、全ページ終了したと判断した場合には(ステップS18:YES)、本処理を終了する。
一方、全ページ終了していないと判断した場合には(ステップS18:NO)、続くステップS19において、制御部110は、次ページの画像形成へ移行する処理を行い、次いで、上記ステップS11に戻って、以降の処理を繰り返す。
先ず、ステップS21において、制御部110は、用紙サイズやプリントモード等に基いて予め決められた所定のカウントタイミングにてカウントアップする。
次いで、ステップS22において、制御部110は、カウント値が、所定値より大きいか否かを判断することで、次の用紙間で補正処理を行うか否か(パッチ画像を生成するか否か)を判断する。
そして、次の用紙間で補正を行わないと判断した場合(ステップS22:NO)、続くステップS23において、制御部110は、用紙間隔は通常の基準間隔のままであると判断して、本処理を終了する。
一方、次の用紙間で補正を行うと判断した場合(ステップS22:YES)、続くステップS24において、制御部110は、カウント値をクリアする。
次いで、ステップS25において、制御部110は、トナー付着量を増量する設定がなされているか否かを判断する。
なお、かかる判断は、画像形成を開始するときに取り込んだ画像形成条件(図8のステップ12参照)に基いてなされる。
そして、トナー付着量を増量する設定がなされていないと判断した場合(ステップS25:NO)、上記したステップS23に移行する。
一方、トナー付着量を増量する設定がなされていると判断した場合(ステップS25:YES)、続くステップS26において、制御部110は、トナー付着量を増量する設定のなされた色と、生成するパッチ画像の色が同じか否かを判断し、同じでないと判断した場合(ステップS26:NO)、上記したステップS23に移行する。
一方、トナー付着量を増量する設定のなされた色と、生成するパッチ画像の色が同じであると判断した場合(ステップS26:YES)、続くステップS27において、制御部110は、用紙間隔を広げるとの判断を行って、本処理を終了する。
先ず、ステップS31において、制御部110は、用紙間隔を広げているか否か判断し、広げていない場合(ステップS31:NO)、続くステップS32において、通常のトナー付着量のパッチ画像の生成及び読み込みを行って、本処理を終了する。
一方、用紙間隔を広げていると判断した場合(ステップS31:YES)、続くステップS33において、制御部110は、パッチ画像の前のトナー画像(プリント画像)の作像が完了したか否かを判断し、完了していないと判断した場合(ステップS33:NO)、かかるステップS33の処理を繰り返す。
一方、プリント画像の作像が完了したと判断した場合(ステップS33:YES)には、続くステップS34において、制御部110は、トナー付着量の設定を増量した状態から通常状態に切り換えるため、高圧出力変更を行う。かかるステップS34が、トナー付着量を所定の基準値に戻すトナー付着量変更処理である。
次いで、続くステップS35において、制御部110は、高圧出力変化待ちを行う。
次いで、ステップS36において、制御部110は、パッチ画像の生成及び読み込みを行う。
次いで、ステップS37において、制御部110は、トナー付着量の設定を増量した状態に戻すため、高圧出力変更を行う。
次いで、ステップS38において、制御部110は、高圧出力変化待ちを行い、本処理を終了する。
このため、画像濃度を上げた場合にも、画質安定化補正処理を適切に実施できるので、画質の安定性を確保することができる。
このため、異なる色再現性を実現したいというユーザの要求に、より的確に対応することができることとなる。
このため、濃度が高すぎてパッチ濃度センサ61の感度領域から外れてしまう(適正な補正処理が行えない)パッチ画像を生成する場合にのみ、用紙間隔拡張処理及びトナー付着量変更処理が実行されるので、生産性の低下を極力抑えることができる。
次に、本発明の第2実施形態について、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
具体的に、ユーザがトナー付着量設定画面G2により、Y、M、C、Kの何れか(又は全て)に対してトナー付着量の増量の設定を行うと、LCD91aに、そのトナー付着量の増量の設定をした色に対する補正処理を禁止するか否かを選択する選択画面(図示省略)が表示され、この選択画面を操作することで、補正処理を禁止する設定が行われる。
また、補正処理を禁止する設定がなされた場合、LCD91aには、パッチ画像の生成を行わない旨を報知するメッセージが表示される。
このように、操作表示部91は、トナー付着量が所定の基準値よりも高い場合に、補正処理を禁止する設定を行うための設定手段として機能している。
また、LCD91aは、操作表示部91により補正処理を禁止する設定がなされた場合、パッチ画像の生成を行わない旨を報知する報知手段として機能している。
なお、本実施形態においても、操作表示部91Aにより補正処理を禁止する設定がなされない場合には、用紙間隔拡張処理及びトナー付着量変更処理が実行され、補正処理が行われる。
しかしながら、長期間連続して上記補正処理を行わない場合、画質の変動が大きくなる可能性が生じる。そのため、補正処理を禁止する設定がなされた場合、画像形成部40による用紙への画像形成(プリント画像の形成)を定期的に停止し、この画像形成の定期的な停止期間中にパッチ画像の生成を行う(補正処理を行う)こととしても良い。
なお、停止タイミングは、例えば、画像形成装置2が、ユーザが予め設定したプリント枚数を出力したタイミングであっても良いし、画像形成装置2が、所定の基準に従って、動作環境に応じて自動的に判断したタイミングであっても良い。
なお、図12に示す動作は、制御部110Aにおいて実行されるものとする。
先ず、ステップS41において、制御部110Aは、パッチ画像の生成タイミングか否かを判断し、パッチ画像の生成タイミングでない場合には(ステップS41:NO)、このステップS41を繰り返す。
一方、パッチ画像の生成タイミングである場合には(ステップS41:YES)、続くステップS42において、制御部110Aは、補正処理を禁止する設定がなされているか否かを判断する。
そして、補正処理を禁止する設定がなされていないと判断した場合には(ステップS42:NO)、続くステップS43において、制御部110Aは、第1実施形態において説明した用紙間隔拡張処理及びパッチ画像生成処理を実行し、本処理を終了する。
一方、補正処理を禁止する設定がなされていると判断した場合には(ステップS42:YES)、続くステップS44において、制御部110Aは、用紙への画像形成の停止タイミングであるか否かを判断し、用紙への画像形成の停止タイミングでないと判断した場合には(ステップS44:NO)、本処理を終了する。
一方、用紙への画像形成の停止タイミングであると判断した場合には(ステップS44:YES)、続くステップS45において、制御部110Aは、用紙への画像形成を停止し、続くステップS46〜ステップS50に移行する。なお、ステップS46〜ステップS50は、図10のステップS34〜ステップS38と同一の処理であるため、その説明は省略する。
次いで、ステップS51において、制御部110Aは、用紙への画像形成を再開し、本処理を終了する。
このため、画像形成装置2の設置された環境や、画像形成装置2の状態などによって、補正処理が必要ないと思われる場合にはこれを取りやめることができ、生産性を維持することができる。
このため、プリント画像の画像形成中の補正処理が禁止された場合であっても、画像形成の定期的な停止期間中に、補正処理が実行できることとなるので、画質の変動が大きくなるという恐れを解消することができる。
また、この場合においても、画像形成部40による用紙への画像形成(プリント画像の形成)を定期的に停止し、この画像形成の定期的な停止期間中に、補正処理が禁止されている色(K又はYMC)のパッチ画像の生成(補正処理)を行うこととすることができる。
このように構成した場合には、YMCのカラーバランスが崩れるのを防止することができる。
1a 本体部
1b プリンタコントローラ
11b コントローラ制御部
12b DRAM制御IC
13b 画像メモリ
14b LANIF
20 画像読取部
21 自動原稿送り部
21a 給紙ローラ
21b 密着ローラ
21c 案内ローラ
21d 切替爪
21e 反転ローラ
21f 排紙トレイ
22 読取部
22a イメージセンサ
30 プリント部
40(40Y、40M、40C、40K) 画像形成部(画像形成手段、パッチ画像生成手段)
41Y、41M、41C、41K 感光体ドラム
42Y、42M、42C、42K 帯電体装置
43Y、43M、43C、43K 露光装置
44Y、44M、44C、44K 現像装置
45Y、45M、45C、45K 一時転写ローラ
46Y、46M、46C、46K クリーニング装置
50 クリーニング部
60 中間転写ベルト
61 パッチ濃度センサ
70 給紙部
71、72、73 給紙トレイ
74、75、76、77 給紙ローラ
80 搬送部
81a、81b、81c、81d 中間ローラ
82 レジストローラ
83 二次転写ローラ
84 排紙ローラ
85 排紙トレイ
90 定着装置
91 操作表示部(設定手段)
91a LCD(報知手段)
91b 操作部
91b
100 本体制御部
110 制御部(トナー付着量制御手段、用紙間隔制御手段)
121 不揮発メモリ
122 プログラムメモリ
123 RAM
130 読取処理部
140 圧縮IC
150 DRAM制御IC
160 画像メモリ
161 圧縮メモリ
162 ページメモリ
170 伸張IC
180 書込処理部
200 画像読取制御部
300 プリント制御部(補正手段)
900 操作表示制御部
N ネットワーク
P 用紙
WP 原稿
G1 用紙プロファイル選択画面
G2 トナー付着量設定画面
Claims (7)
- 用紙に画像形成を行う画像形成手段と、
前記画像形成手段によりトナー像が形成される像担持体と、
前記像担持体上に連続して形成される画像用のトナー像の間に位置するように画像濃度検出用のパッチ画像を生成するパッチ画像生成手段と、
前記パッチ画像生成手段により生成されたパッチ画像の濃度を検出するパッチ濃度センサと、
前記画像形成手段による画像形成の際のトナー付着量の制御を、ユーザの設定に基づいて行うトナー付着量制御手段と、
連続する用紙の間隔を制御する用紙間隔制御手段と、
を備え、
前記トナー付着量制御手段によってトナー付着量が所定の基準値よりも高く変更されている際に前記パッチ画像生成手段がパッチ画像を生成する場合には、前記用紙間隔制御手段は連続して搬送する用紙の間隔を基準間隔より長くする用紙間隔拡張処理を実行し、前記画像形成手段は前記像担持体上に連続して形成する画像用のトナー像の間隔を基準間隔より長くすると共に、前記トナー付着量制御手段はトナー付着量を所定の基準値に戻すトナー付着量変更処理を実行した後、前記パッチ画像生成手段はパッチ画像を生成することを特徴とする画像形成装置。 - 前記パッチ濃度センサにより検出されたパッチ画像の検出濃度と、予め設定されたパッチ画像の目標濃度と、を比較して、前記検出濃度が前記目標濃度と一致するように、前記検出濃度に対して補正処理を行う補正手段と、
トナー付着量が所定の基準値よりも高い場合に、ユーザが前記補正処理を禁止するか否かの設定を選択的に行うための設定手段と、
前記設定手段により前記補正処理を禁止する設定がなされた場合、パッチ画像の生成を行わない旨を報知する報知手段と、を備え、
前記設定手段により前記補正処理を禁止する設定がなされた場合、前記用紙間隔制御手段は前記用紙間隔拡張処理を実行せず、前記トナー付着量制御手段は前記トナー付着量変更処理を実行しないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成手段は、前記設定手段により前記補正処理を禁止する設定がなされた場合、画像形成を定期的に停止し、
前記パッチ画像生成手段は、画像形成の定期的な停止期間中にパッチ画像の生成を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記トナー付着量制御手段は、トナーの色ごとにトナー付着量を変更可能であることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
- 前記パッチ画像生成手段が、トナー付着量が所定の基準値よりも高く設定された色と同一色のパッチ画像を生成する場合にのみ、
前記用紙間隔制御手段は前記用紙間隔拡張処理を実行すると共に、前記トナー付着量制御手段は前記トナー付着量変更処理を実行することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記トナー付着量制御手段により黒色のトナーに対してのみトナー付着量が変更された場合、黒色のトナーに対して前記補正処理を禁止する設定を行って前記パッチ画像生成手段は黒色のパッチ画像の生成を禁止し、
前記トナー付着量制御手段により黒色以外の少なくとも一色のトナーに対してトナー付着量が変更された場合、黒色以外の全色のトナーに対して前記補正処理を禁止する設定を行って前記パッチ画像生成手段は黒色以外の色のパッチ画像の生成を禁止することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成手段は、前記パッチ画像生成手段が黒色又は黒色以外の全色の何れか一方のパッチ画像の生成を停止した場合、画像形成を定期的に停止し、
前記パッチ画像生成手段は、画像形成の定期的な停止期間中に、黒色又は黒色以外の全色の何れか一方のパッチ画像の生成を行うことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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