JP2011128319A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】濃度ムラの影響を抑制し、画質の向上を図ること。
【解決手段】画像データに基づいて用紙上に画像を形成する画像形成部43と、画像データを回転する画像処理部140と、主走査方向及び副走査方向の濃度ムラテーブルを記憶するDB122と、画像データを構成する複数の画像パターンのうち同一の画像パターンが連続する方向である画像繰り返し方向を検出し、濃度ムラ情報に基づいて濃度ムラの発生しやすい方向である濃度ムラ発生方向を選出し、画像繰り返し方向と濃度ムラ発生方向とが一致する場合、画像処理部に画像データを回転させ、当該回転した画像データに基づいて画像形成部に画像を形成させる制御部110と、を備える画像形成装置。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
近年、電子写真方式の画像形成装置では、感光体ドラム等の一定周期で露光面が回動する像担持体を備え、当該像担持体上に静電潜像を形成し、この静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成し、当該トナー像を転写装置によって用紙に転写して、用紙上に画像を形成している。
このような画像形成装置では、静電潜像を形成する露光装置の光学系の歪みや、感光体ドラムとトナーを付着させる現像器との取付誤差等に起因して、用紙に形成された画像の主走査方向に濃度ムラが生じて画質が低下するという問題がある。そのため、主走査方向の濃度ムラを検知し、当該検知結果に基づいて濃度ムラの補正を行なう技術を備えている。
例えば、主走査方向の画質補正用のテストパターンを、当該テストパターンが形成された用紙を所定の方向に90度回転させた状態で給紙したときにカラーセンサの検知範囲を通過する位置に主走査方向に沿って形成し、テストパターンが形成された用紙を所定の方向に90度回転させた状態で給紙したときにカラーセンサによる検知結果に基づいて、主走査方向の画像形成に関するパラメータを補正する画像形成装置が開示されている(特許文献1参照)。
特開2006−58565号公報
しかしながら、特許文献1では、ユーザがテストパターンが形成された用紙を所定の方向に90度回転させた状態で給紙トレイにセットしなくてはならないという煩雑な作業が発生し、主走査方向の濃度ムラしか補正することができないものである。
このような従来技術では、濃度ムラを補正する際には、画像形成装置内に濃度検知センサを備える必要があり、濃度検知センサを用いてテストパターンの濃度ムラを検知する必要があり、コストがかかるという問題もある。
また、一般的に主走査方向は副走査方向よりも濃度ムラが発生し易いものであることが知られている。そのため、同一のパターンが複数配置された画像を形成する場合には、主走査方向の濃度ムラが目立たないように、同一のパターンが副走査方向に配列されるように面付けしたり、画像データを回転したりする等の煩雑な作業をユーザが行なっている。
本発明の課題は、上記問題に鑑みて、濃度ムラの影響を抑制し、画質の向上を図ることである。
請求項1に記載の発明は、画像データに基づいて用紙上に画像を形成する画像形成部と、前記画像データを回転する画像処理部と、前記画像データを構成する複数の画像パターンのうち同一の画像パターンが連続する方向である画像繰り返し方向を検出し、前記画像繰り返り方向と濃度ムラが発生しやすい方向である濃度ムラ発生方向とが一致する場合、前記画像処理部に前記画像データを回転させ、当該回転した画像データに基づいて前記画像形成部に画像を形成させる制御部と、を備える画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、主走査方向及び副走査方向の濃度ムラ情報を記憶する記憶部を備え、前記制御部は、前記濃度ムラ情報に基づいて濃度ムラの発生しやすい方向である濃度ムラ発生方向を選出する。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記濃度ムラの発生しやすい方向である濃度ムラ発生方向は、主走査方向である。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記記憶部は、予め定められた定型画像パターンと、当該定型画像パターンに対する画像繰り返し方向の情報と、を記憶しており、前記制御部は、前記画像データに前記定型画像パターンが含まれている場合、当該定型画像パターンに対する画像繰り返し方向の情報を前記記憶部から読み出す。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記制御部は、入力部により指定された方向に同一の画像パターンを複数配列するリピート処理を用いて画像データが生成された場合、前記リピート処理において指定された方向を前記画像繰り返し方向として検出する。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記制御部は、前記画像データに、一方向に同一の濃度が連続して繰り返す濃度特性がある場合、当該濃度特性が生じる方向を前記画像繰り返し方向として検出する。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の画像形成装置において、前記制御部は、前記画像データの主走査方向及び副走査方向の濃度ヒストグラムに基づいて、前記濃度特性の有無を判別し、前記濃度特性がある方向を前記画像繰り返し方向として検出する。
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の画像形成装置において、前記制御部は、前記画像データの主走査方向及び副走査方向を複数の領域に分割し、分割された領域間の濃度の相関係数を求め、当該相関係数が予め定められた閾値以上か否かに基づいて濃度特性の有無を判別し、相関係数が予め定められた閾値以上の領域間の方向を前記画像繰り返し方向として検出する。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の画像形成装置において、用紙サイズ及び用紙の画像形成方向毎に前記用紙を格納する複数の給紙トレイを備え、前記制御部は、前記回転した画像データに基づく画像のサイズと、前記給紙トレイ毎に格納されている用紙の用紙サイズ及び用紙の画像形成方向とに基づいて、当該回転した画像データに基づく画像が形成可能な用紙を格納する前記給紙トレイを選択し、当該選択した給紙トレイから、前記用紙を前記画像形成部に給紙させる。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の画像形成装置において、表示部を備え、前記制御部は、前記回転した画像データに基づく画像が形成可能な用紙を格納する前記給紙トレイがない場合、前記表示部に用紙の補給を報知する用紙補給情報を表示させる。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の画像形成装置において、前記制御部は、前記回転した画像データに基づく画像が形成可能な用紙を格納する前記給紙トレイがない場合であって、当該画像データを回転せずに画像形成する場合には、濃度ムラが生じるおそれがある事を警告する警告情報を前記表示部に表示させる。
請求項1に記載の発明によれば、画像繰り返し方向と濃度ムラ発生方向とが一致することを防止できるため、濃度ムラの影響を抑制でき、画質の向上を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を得られるのは勿論のこと、濃度ムラ情報に基づいて濃度ムラの発生しやすい方向である濃度ムラ発生方向を選出することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を得られるのは勿論のこと、主走査方向を濃度ムラ発生方向とすることができ、画像繰り返し方向と主走査方向とが一致することを防止できる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1から3のいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、定型画像パターンにおける濃度ムラの発生を軽減することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1から4のいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、入力部により指定された方向に同一の画像パターンを複数配列するリピート処理において指定された方向を画像繰り返し方向として検出することができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1から5のいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、画像データに一方向に同一の濃度が連続して繰り返す濃度特性がある場合には、当該濃度特性が生じる方向を画像繰り返し方向として検出することができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項6と同様の効果を得られるのは勿論のこと、前記画像データの主走査方向及び副走査方向の濃度ヒストグラムに基づいて濃度特性の有無を判別でき、濃度特性がある方向を画像繰り返し方向として検出することができる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項6と同様の効果を得られるのは勿論のこと、画像データの領域間の濃度の相関係数に基づいて濃度特性の有無を判別でき、相関係数が予め定められた閾値以上の領域間の方向を画像繰り返し方向として検出することができる。
請求項9に記載の発明によれば、請求項1から8のいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、回転した画像データに基づく画像が形成可能な用紙を格納する給紙トレイから、用紙を画像形成部に給紙させることができる。
請求項10に記載の発明によれば、請求項9と同様の効果を得られるのは勿論のこと、回転した画像データに基づく画像が形成可能な用紙を格納する給紙トレイがない場合には、表示部に用紙の補給を報知する用紙補給情報を表示させることができる。
請求項11に記載の発明によれば、請求項10と同様の効果を得られるのは勿論のこと、回転した画像データに基づく画像が形成可能な用紙を格納する給紙トレイがない場合であって、画像データを回転せずに画像形成する場合には、濃度ムラが生じるおそれがある事を警告する警告情報を表示部に表示させることができる。
画像形成装置の概略構成図である。 定型フォームの例を示す図である。 主走査方向の濃度ムラテーブルの取得処理のフローチャートである。 主走査方向の濃度ムラ測定チャートの例を示す図である。 濃度ムラ抑制処理のフローチャートである。 (A)は画像データの例を示す図であり、(B)は画像データの主走査方向のヒストグラムの例であり、(C)は画像データの副走査方向のヒストグラムの例である。 (A)は画像データの例を示す図であり、(B)は画像データの主走査方向のヒストグラムの例であり、(C)は画像データの副走査方向のヒストグラムの例である。 警告画面の例のイメージ図である。 (A)は画像データと当該画像データを画像形成するために予め設定された用紙の画像形成領域との関係を示す図であり、(B)は90度(又は270度)回転された画像データの例を示す図であり、(C)は回転された画像データと当該回転された画像データが画像形成可能な用紙の画像形成領域との関係を示す図である。
以下、図を参照して本実施の形態を詳細に説明する。
まず、構成を説明する。
図1に、本実施の形態における画像形成装置1の概略構成図を示す。
図1に示すように、画像形成装置1は、本体制御部10と、画像読取部20と、操作表示部30と、プリント部40と、プリンタコントローラ50等を備えて構成される。
本体制御部10は、制御部110、不揮発メモリ121、DB(DataBase)122、画像メモリ130、画像処理部140等を備え、各部は制御部110によって制御されている。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、ROM、不揮発メモリ121又はDB122に格納されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラム、各種データの中から指定されたプログラムやデータを読み出してRAMに展開し、RAMに展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行し、画像形成装置1の各部を集中制御する。例えば、制御部110は、操作表示部30やプリンタコントローラ50を介して接続された外部装置2から入力される指示信号に従って、コピーモード、プリンタモード、スキャナモードを切り替え、複写、プリント、画像データの読取等の制御を行う。
また、制御部110は、ROM又は不揮発メモリ121からリピート処理プログラムや必要な各種データを読み出し、当該プログラム及び各種データとの協働により、リピート処理を実行して画像データを生成する。リピート処理では、操作表示部30により指定された方向(リピート方向)に同一の画像パターンが複数配列されることにより画像データが生成される。
また、制御部110は、ROM又は不揮発メモリ121から本実施の形態に係る濃度ムラ抑制処理プログラムや必要な各種データを読み出し、当該プログラム及び各種データとの協働により、濃度ムラ抑制処理を制御する。
本実施の形態における濃度ムラ抑制処理では、画像メモリ130に記憶されている画像データに基づいて画像形成処理を実行する場合、当該画像データの画像繰り返し方向が検出される。また、DB122に予め記憶されている濃度ムラテーブルに基づいて濃度ムラの発生しやすい方向である濃度ムラ発生方向が選出される。そして、画像データの画像繰り返し方向と濃度ムラ発生方向とが一致する場合、画像処理部140により画像データが回転され、当該回転された画像データに基づいて画像形成部42により画像が形成される。
画像繰り返し方向とは、画像データが複数の画像パターン(例えば、文字、記号、図形、写真等)から構成されている場合、当該複数の画像パターンのうち同一の画像パターンが連続する方向である。
不揮発メモリ121は、画像形成に係る各種処理プログラム、リピート処理プログラム及び各種データの他、本実施の形態に係る濃度ムラ抑制処理プログラムや、各種プログラムの実行によりで生成されるデータや処理されたデータ等を記憶する。
DB122は、HDD(Hard Disk Drive)等の書き込み可能な不揮発性の記憶媒体で構成されている。DB122には、画像形成装置1における主走査方向の濃度ムラテーブル及び副走査方向の濃度ムラテーブル(濃度ムラ情報)と、予め定められた定型フォーム(定型画像パターン)と、定型フォームに対する画像繰り返し方向の情報と、が記憶されており、記憶部として機能する。
主走査方向の濃度ムラテーブル及び副走査方向の濃度ムラテーブルは、工場出荷時やメンテナンス時において、DB122に記憶されるものである。濃度ムラテーブルの取得処理については、後述する。
定型フォームとは、帳票や定型文書で用いられる、枠線や背景の図形等の複数ページにわたって同一内容を出力するための画像パターンである。
図2に、定型フォームの例を示す。
図2に示す定型フォームPfは、主走査方向に延在する枠線w1、w2から成る。
枠線w1、w2は、主走査方向に濃度が均一であり、また、副走査方向に濃度が変化するものである。この定型フォームPfにおける画像繰り返し方向は、主走査方向Xである。
画像メモリ130は、HDD(Hard Disk Drive)、DRAM(Dynamic RAM)等により構成され、画像データを読み書き可能に記憶する。画像メモリ130は、制御部110からの指示により、画像読取部20又はプリンタコントローラ50から入力された画像データを記憶して保存したり、画像メモリ130に記憶されている画像データを読み出して画像処理部140に出力する。
画像処理部140は、画像読取部20、プリンタコントローラ50又は画像メモリ130から入力された画像データにスクリーン処理等の各種画像処理を施して画像メモリ130に出力する。画像処理部140は、例えば、画像読取部20から入力されたアナログの画像信号をデジタルの画像データに変換したり、デジタルの画像データを圧縮して画像メモリ130に出力したり、圧縮画像データを伸長してプリントデータとして出力したりする。
更に、本実施の形態における画像処理部140は、制御部110からの指示に従って、画像メモリ130から読み出した画像データを回転し、回転済みの画像データをプリントデータとしてプリント部40に出力する。
画像読取部20は、CCD、画像読取制御部、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿送り部や読取部等から構成される。画像読取制御部は、制御部110からの指示に基づいて自動原稿送り部、読取部等を制御して、複数の原稿の画像を読み取る。読み取られた画像データは画像処理部140に出力される。ここで、画像とは、図形や写真等のイメージデータに限らず、文字や記号等のテキストデータ等も含む意である。
操作表示部30は、LCD(Liquid Crystal Display)等から構成される表示部と、LCDを覆うように設けられたタッチパネル31、その他図示しない操作キー等の入力部と、操作表示制御部とから構成される。操作表示部30は、タッチパネル31又は操作キー等の入力部から入力される操作信号を制御部110に出力する。また、操作表示部30は、操作表示制御部により制御部110から入力される表示信号に従って、各種設定条件を入力するための各種画面や各種処理結果等を表示部に表示する。
プリント部40は、入力されたプリントデータに基づいて、電子写真方式の画像形成処理を行うものであり、給紙部41、給紙搬送部、各色の画像形成部42、定着部、搬出部等のプリント出力に係る各部やプリント制御部を備えて構成される。
給紙部41は、複数の給紙トレイを備える。各給紙トレイには、用紙の種類(紙種、坪量、用紙サイズ、用紙の画像形成方向)毎に予め識別された用紙が格納されており、用紙の最上部から一枚ずつ給紙搬送部に向けて搬送される。給紙搬送部は、給紙トレイから搬送された用紙を、複数の中間ローラ、レジストローラ等を経て画像形成部42の転写装置へと搬送する。
用紙の画像形成方向とは、画像形成部42において主走査方向と一致する方向が用紙の長辺か短辺であるかを示すものである。例えば、A4サイズの用紙の場合には、主走査方向と一致する方向が用紙の長辺の場合にはA4R、短辺の場合には単にA4と称されることが多い。
画像形成部42は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、一次転写ローラ、クリーニング装置等を備え、ジョブデータに含まれる画像データに基づき用紙上に画像形成された出力物を生成する。画像形成装置1がカラー画像を形成するものである場合には、画像形成部42が色毎に設けられる。
イエロー(Y)の画像を形成する画像形成部42では、帯電装置により帯電された感光体ドラムの表面に、露光装置からイエロー(Y)の画像データに応じた光が照射され静電潜像が形成される。そして、静電潜像が形成された感光体ドラムの表面に、帯電したイエロー(Y)のトナーが現像装置により付着されて静電潜像が現像される。現像装置により感光体ドラム上に付着したトナーは、感光体ドラムが一定速度で回転されることにより、一次転写ローラが配置された一次転写位置で中間転写ベルトに転写される。中間転写ベルトにトナーが転写された後、クリーニング装置により、感光体ドラムの表面の残留電荷や残留トナー等が除去される。
同様に、各色の画像形成部42は、感光体ドラムの周囲に配置された帯電装置、露光装置、現像装置、一次転写ローラ、クリーニング装置を備え、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー像をそれぞれ形成する。
中間転写ベルトに転写された各色のトナー像は、二次転写ローラが配置された二次転写位置で用紙に一括転写される。
定着装置は、用紙に転写されたトナー像を熱定着する。搬出部は、定着処理された用紙を、排紙ローラ等により挟持して排紙トレイ上に排出する。
プリンタコントローラ50は、画像形成装置1をネットワークプリンタとして使用する場合に、LAN(Local Area Network)等のネットワーク3に接続されるPC(Personal Computer)等の外部装置2から画像形成装置1に送信されるジョブの管理及び制御を行う。プリンタコントローラ50は、外部装置2からプリント対象のデータを受信し、当該データをジョブデータとして制御部110へ出力する。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
まず、濃度ムラテーブルの取得処理について説明する。
図3に、主走査方向の濃度ムラテーブルの取得処理のフローチャートを示す。
制御部110は、操作表示部30から濃度ムラ測定チャートの出力指示が入力されると、予め画像メモリ130等に記憶されている主走査方向の濃度ムラ測定画像データをプリント部40に出力させ、プリント部40に主走査方向の濃度ムラ測定画像データに基づく画像形成処理を実行させ、主走査方向の濃度ムラ測定チャートを出力させる(ステップS1)。
図4、主走査方向の濃度ムラ測定チャートの例を示す。
図4に示すように、主走査方向の濃度ムラ測定チャートP0は、予め設定された濃度で主走査方向Xに延在する複数の帯状画像P1〜P9を有している。
帯状画像P1〜P9は、副走査方向Yにおいて隣接する帯状画像とは濃度が異なる画像であり、用紙搬送方向(副走査方向Y)の先端から終端の方向に向かって、各帯状画像の濃度が順次濃く又は薄くなるように配列されている。
なお、図4に示す主走査方向Xにおいて一定間隔で配置された複数の破線は、測定器により濃度ムラ測定チャートP0が計測される位置である。
出力された主走査方向の濃度ムラ測定チャートは、測定器により主走査方向の予め設定された位置毎に計測される(ステップS2)。
測定器は、CCDカメラ、分光光度計などの測色計又は光学透過濃度計などの濃度計を備えて構成されている。測定器は、測色計により濃度ムラ測定チャートの色を測定し又は濃度計により濃度ムラ測定テストチャートの濃度を測定して、測定結果としての色データ又は濃度データ等の計測データを得ることができる。
測定器としては、可搬型や、予め画像形成装置1に設けられたものでもよい。
なお、画像読取部20のスキャナ機能を用いて、画像読取部20により濃度ムラ測定チャートを読み取らせて、主走査方向の予め設定された位置毎の計測データを取得してもよい。
濃度ムラ測定チャートの計測データが測定器から画像形成装置1の制御部110に出力され、当該計測データが画像形成装置1に取り込まれる(ステップS3)。
画像形成装置1の制御部110は、取り込んだ計測データに基づいて、濃度ムラテーブルを生成し(ステップS4)、生成した濃度ムラテーブルをDB122に記憶させる。
ステップS4で実行される濃度ムラテーブルの生成処理では、取り込まれた計測データに基づいて、帯状画像毎(即ち、濃度毎)に、主走査方向の各位置の計測データの平均値が算出される。そして、各濃度での主走査方向の各位置間の計測データのバラツキを示す情報が濃度ムラテーブルとして生成される。
なお、濃度ムラテーブルの生成処理は、測定器が実行してもよい。測定器が濃度ムラテーブルを生成する場合には、画像形成装置1の制御部110は、生成された濃度ムラテーブルを測定器から取得して、DB122に記憶させる。
副走査方向の濃度ムラテーブルの取得処理は、図3に示す主走査方向の濃度ムラテーブルの取得処理と略同様であるため、図示は省略する。
副走査方向の濃度ムラテーブルの取得処理では、濃度ムラ測定チャートが、予め設定された濃度で副走査方向Yに延在する複数の帯状画像を有しているものを用いる。また、測定器により副走査方向の予め設定された位置毎に計測され、計測データに基づいて、各濃度での副走査方向の各位置間の計測データのバラツキを示す情報が副走査方向の濃度ムラテーブルとして生成され、DB122に記憶される。
図5に、濃度ムラ抑制処理のフローチャートを示す。
図5に示す濃度ムラ抑制処理は、制御部110と各部との協働により実行される。
制御部110は、画像データに予め設定された定型フォームが含まれているか否かを判別する(ステップS11)。画像データに定型フォームが含まれている場合(ステップS11;YES)、制御部110は、DB122から定型フォームに対して設定されている画像繰り返し方向の情報を読み出し、画像繰り返し方向を検出する(ステップS12)。
画像データに定型フォームが含まれていない場合(ステップS11;NO)、制御部110は、画像データがリピート処理の実行により生成されたものであるか否かを判別する(ステップS13)。画像データがリピート処理の実行により生成されたものである場合(ステップS13;YES)、制御部110は、リピート処理の実行の際に操作表示部30により指定されたリピート方向を画像繰り返し方向として検出する(ステップS14)。
画像データがリピート処理の実行により生成されたものでない場合(ステップS13;NO)、制御部110は、繰り返し特性の判定処理を実行する(ステップS15)。
ステップS15で実行される繰り返し特性の判定処理では、画像データに、一方向に類似する画像が繰り返し連続して存在する繰り返し特性があるかを判定する処理であり、本実施の形態では、一方向に同一の濃度が連続して繰り返す濃度特性が画像データにあるか否かの判別により判定される。
繰り返し特性の判定処理では、ヒストグラムや相関を求めることにより、濃度特性の有無が判定される。
まず、図6を用いて、ヒストグラムを求めることにより濃度特性の有無を判定する場合について説明する。
図6(A)に、画像データD1の例を示す。
図6(A)に示す画像データD1は、主走査方向Xに延在する4つの帯状の画像パターンD11〜D14を含んで構成されており、各画像パターンの濃度は互いに異なる。図6(A)に示す破線Hxは、主走査方向のヒストグラムを生成する際に用いる画像データの検出位置を示し、破線Hx上を所定区間で区切るx1〜x14は、主走査方向のヒストグラムを生成する際の区間点を示す。図6(A)に示す破線Hyは、副走査方向のヒストグラムを生成する際に用いる画像データの検出位置を示し、破線Hy上を所定区間で区切るy1〜y10は、副走査方向のヒストグラムを生成する際の区間点を示す。
図6(B)に、画像データD1の主走査方向のヒストグラムの例を示し、図6(C)に、画像データD1の副走査方向のヒストグラムの例を示す。
画像データD1は、図6(B)に示すように、主走査方向のx2〜x13の区間は、濃度60で一定となっており、図6(C)に示すように、副走査方向には同一の濃度が連続していない。従って、図6(A)に示す画像データD1は、主走査方向に同一の濃度が連続していることから、一方向に同一の濃度が連続して繰り返す濃度特性があると判定される。そして、当該濃度特性がある方向(主走査方向)が画像データD1の画像繰り返し方向として検出される。
また、図7を用いて、ヒストグラムにより濃度特性の有無を判定する場合の他の例について説明する。
図7(A)に、画像データD2の例を示す。
図7(A)に示す画像データD2は、主走査方向Xに配列された2つの画像パターンD2aを含んで構成されている。
画像パターンD2aは、主走査方向Xに延在する4つの帯状の画像パターンD21〜D24から構成されており、各帯状の画像パターンの濃度は互いに異なる。図7(A)に示す破線Hx、Hy、破線Hx上のx1〜x15、破線Hy上のy1〜y10は、図6(A)と同様であるため、説明は省略する。
図7(B)に、画像データD2の主走査方向のヒストグラムの例を示し、図7(C)に、画像データD2の副走査方向のヒストグラムの例を示す。
画像データD2は、図7(B)に示すように、主走査方向のx2〜x6、x9〜x13の区間は、濃度60で一定となっており、図7(C)に示すように、副走査方向には同一の濃度が連続していない。従って、図7(A)に示す画像データD2は、主走査方向に同一の濃度が周期的に連続していることから、一方向に同一の濃度が連続して繰り返す濃度特性があると判定される。そして、当該濃度特性がある方向(主走査方向)が画像データD2の画像繰り返し方向として検出される。
次に、相関を求めることにより濃度特性の有無を判定する場合について説明する。
制御部110は、画像データの主走査方向及び副走査方向を複数の領域に分割し、分割された領域毎に領域間の濃度の相関係数を求め、当該相関係数が予め定められた閾値以上か否かに基づいて濃度特性の有無を判別する。制御部110は、相関係数が予め定められた閾値以上の領域間の方向を画像繰り返し方向として検出する。
なお、全ての領域における各領域間の濃度の相関係数を求めることは処理するデータ量が多くなり、制御部110にとって負担となるため、濃度ムラテーブルを参照して、濃度のバラツキが最も大きい領域から上位3つの領域における各領域間の相関係数を求めることとしてもよい。また、シャドウ部は、濃度ムラが目立ちやすいため、濃度値に基づいてシャドウ部の領域を判定し、シャドウ部と判定された領域における各領域間の相関係数を求めることとしてもよい。更に、文字は、濃度ムラが目立ち難いため、画像データに文字を示す画像パターンが含まれている場合には、当該文字を示すパターンが形成されている領域を除外して相関係数を求めてもよい。
図5の濃度ムラ抑制フローに戻って、繰り返し特性の判定処理が終了すると、制御部110は、繰り返し特性の判定処理の結果に基づいて、画像データには繰り返し特性(濃度特性)があるか否かを判別する(ステップS16)。
画像データには濃度特性がある場合(ステップS16;YES)、制御部110は、濃度特性がある方向を画像繰り返し方向として検出する(ステップS17)。画像データには濃度特性がない場合(ステップS16;NO)、制御部110は、ステップS22に進む。
制御部110は、画像繰り返し方向を検出すると(ステップS12、ステップS14又はステップS17後)、画像繰り返し方向が主走査方向と一致するか否かを判別する(ステップS18)。
画像繰り返し方向が主走査方向と一致する場合(ステップS18;YES)、制御部110は、主走査方向の濃度ムラテーブル及び副走査方向の濃度ムラテーブルを参照し、主走査方向の方が副走査方向よりも濃度ムラ(バラツキ)が大きく、濃度ムラが目立ちやすいか否かを判別する(ステップS19)。
主走査方向の方が副走査方向よりも濃度ムラ(バラツキ)が大きく、濃度ムラが目立ちやすい場合(ステップS19;YES)、制御部110は、画像データを90度(又は270度)回転させた場合、当該回転させた場合の画像データに基づいて画像形成して出力可能な用紙を格納している給紙トレイがあるか否かを判別する(ステップS20)。
ステップS20では、回転させた場合の画像データに基づいて形成される画像のサイズ(主走査方向及び副走査方向の長さ)と、各給紙トレイに格納されている用紙のサイズ及び用紙の画像形成方向に基づく画像形成可能領域と、に基づいて判別される。
回転させた場合の画像データに基づいて画像形成して出力可能な用紙を格納している給紙トレイがある場合(ステップS20;YES)、制御部110は、画像データを90度(又は270度)回転し、当該回転済みの画像データをプリントデータとしてプリント部40に出力する。また、制御部110は、回転済みの画像データに基づいて画像形成可能な用紙を格納する給紙トレイを選択し、選択した給紙トレイの情報をプリント部40に出力する。
そして、制御部110は、出力したプリントデータと給紙トレイの情報とに基づいてプリント部40の画像形成部42に画像形成処理を実行させると共に給紙部41により用紙の給紙を実行させ(ステップS22)、濃度ムラ抑制処理を終了する。
画像繰り返し方向が主走査方向と一致しない場合、即ち、画像繰り返し方向が副走査方向と一致する場合(ステップS18;NO)、制御部110は、主走査方向の濃度ムラテーブル及び副走査方向の濃度ムラテーブルを参照し、副走査方向の方が主走査方向よりも濃度ムラ(バラツキ)が大きく、濃度ムラが目立ちやすいか否かを判別する(ステップS23)。
副走査方向の方が主走査方向よりも濃度ムラ(バラツキ)が大きく、濃度ムラが目立ちやすい場合(ステップS23;YES)、制御部110は、ステップS20の処理に進む。
主走査方向の方が副走査方向よりも濃度ムラ(バラツキ)が小さく、濃度ムラが目立ちにくい場合(ステップS19;NO)、又は、副走査方向の方が主走査方向よりも濃度ムラ(バラツキ)が小さく、濃度ムラが目立ちにくい場合(ステップS23;NO)、制御部110は、画像データをプリントデータとしてプリント部40に出力し、ステップS22の処理に進む。
回転させた場合の画像データに基づいて画像形成して出力可能な用紙を格納している給紙トレイがない場合(ステップS20;NO)、操作表示部30に警告画面を表示させる(ステップS24)。
図8に、警告画面の例のイメージ図を示す。
図8に示す警告画面Gには、用紙補給報知ボタンB1、プリント中止ボタンB2、回転中止ボタンB3、メッセージM1が設けられている。
用紙補給報知ボタンB1は、回転済みの画像データに基づく画像が形成可能な用紙(図8では、A4R)の補給の指示を示す用紙給紙情報を表示すると共に、回転済みの画像データに基づく画像が形成可能な用紙(図8では、A4R)が補給された場合に押下されるボタンである。
プリント中止ボタンB2は、画像データに基づく画像形成を中止する指示を受け付けるボタンである。
回転中止ボタンB3は、画像データを回転せずに画像形成する指示を受け付けるボタンである。この回転中止ボタンB3の近傍には、画像データを回転せずに画像形成する場合には、濃度ムラが生じるおそれがある事を警告する警告情報としてのメッセージM1が設けられている。
制御部110は、警告画面を表示させた後(ステップS24後)、回転させた場合の画像データに基づく画像が形成可能な用紙がいずれかの給紙トレイに格納されて補給され、用紙補給報知ボタンB1が押下されたか否かを判別する(ステップS25)。
回転させた場合の画像データに基づく画像が形成可能な用紙がいずれかの給紙トレイに格納されて補給され、用紙補給報知ボタンB1が押下された場合(ステップS25;YES)、制御部110は、ステップS21の処理に進む。
回転させた場合の画像データに基づく画像が形成可能な用紙がいずれかの給紙トレイに格納されず、用紙補給報知ボタンB1が押下されない場合(ステップS25;NO)、制御部110は、プリント中止ボタンB2が押下された否かを判別する(ステップS26)。プリント中止ボタンB2が押下された場合(ステップS26;YES)、制御部110は、濃度ムラ抑制処理を終了する。
プリント中止ボタンB2が押下されない場合(ステップS26;NO)、制御部110は、回転中止ボタンB3が押下されたか否かを判別する(ステップS27)。回転中止ボタンB3が押下された場合(ステップ27;YES)、制御部110は、画像データを回転せずにプリントデータとしてプリント部40に出力し、そして、ステップS22の処理に進む。
回転中止ボタンB3が押下されない場合(ステップ27;NO)、制御部110は、ステップS24の処理に戻る。
図9に、濃度ムラ抑制処理の動作イメージ図を示す。
図9(A)に、画像データD3と、当該画像データD3を画像形成するために予め設定された用紙の画像形成可能領域Pw1と、の関係を示す。図9(A)に示すように、画像データD3は、主走査方向Xに配列された3つの画像パターンD3aを含んで構成されている。
制御部110による繰り返し特性の判定処理により、画像データD3には、主走査方向に濃度特性があると判別され、画像繰り返し方向が主走査方向Xであると検出される。そして、主走査方向の濃度ムラテーブル及び副走査方向の濃度ムラテーブルに基づいて、濃度ムラが目立ちやすい方向が主走査方向である場合には、図9(B)に示すように、画像データD3が90度(又は270度回転される)。
図9(B)に示すように、90度(又は270度)回転された画像データD3は、予め設定された用紙の画像形成可能領域Pw1から副走査方向Yにはみ出る。そのため、回転された画像データD3に基づいて画像形成可能な用紙を格納している給紙トレイが選択され、図9(C)に示すように、回転された画像データD3を画像形成可能な画像形成可能領域Pw2を有する用紙が、選択された給紙トレイから給紙され、当該給紙された用紙に回転された画像データD3に基づく画像が形成されて出力される。
以上のように、本実施の形態によれば、画像データを構成する複数の画像パターンのうち同一の画像パターンが連続する方向である画像繰り返し方向と、濃度ムラの発生しやすい方向である濃度ムラ発生方向とが一致する場合、画像データを回転させて、回転した画像データに基づいて画像を形成することができる。そのため、画像繰り返し方向と濃度ムラ発生方向とが一致することを防止できるため、濃度ムラの影響を抑制でき、画質の向上を図ることができる。
特に、濃度ムラテーブルに基づいて濃度ムラの発生しやすい方向である濃度ムラ発生方向を選出することができる。更に、濃度ムラ発生方向が主走査方向である場合、画像繰り返し方向と主走査方向とが一致することを防止できる。
特に、画像データに定型画像パターンが含まれている場合には、DB122から読み出した定型フォームに対する画像繰り返し方向と濃度ムラ発生方向とに基づいて画像データを回転できるため、定型画像パターンにおける濃度ムラの発生を軽減することができる。
また、画像データがリピート処理の実行により生成されている場合には、操作表示部30により指定されたリピート方向を画像繰り返し方向として検出することができるため、ユーザが同一の画像パターンを複数配列する際に、濃度ムラ発生方向を意識して面付けしたり、画像データを回転したりする等の煩雑な作業を行う必要が無くなるため、リピート処理を実行する際のユーザに対する利便性を向上させることができる。
また、画像データに一方向に同一の濃度が連続して繰り返す濃度特性がある場合には、当該濃度特性が生じる方向を画像繰り返し方向として検出することができる。そのため、一般に濃度ムラが目立ちやすいと考えられている濃度特性が生じる方向と濃度ムラ発生方向とが一致することを防止できるため、濃度ムラの影響を抑制でき、画質の向上を図ることができる。
特に、画像データの主走査方向及び副走査方向の濃度ヒストグラムに基づいて濃度特性の有無を判別でき、濃度特性がある方向を画像繰り返し方向として検出することができる。また、画像データの領域間の濃度の相関係数に基づいて濃度特性の有無を判別でき、相関係数が予め定められた閾値以上の領域間の方向を画像繰り返し方向として検出することができる。
更に、回転させた場合の画像データに基づいて画像形成可能な用紙を格納する給紙トレイから、用紙を画像形成部42に給紙させることができる。そのため、回転済みの画像データが用紙の画像形成領域からはみ出したりして形成される画像が欠けることを防止でき、また、ユーザが回転された画像データに応じて用紙を選択する作業が不要となり、使い勝手を向上させることができる。
また、回転させた場合の画像データに基づいて画像形成可能な用紙を格納する給紙トレイがない場合には、操作表示部30に用紙の補給を報知する警告画面を表示させることができる。そのため、ユーザは、表示された警告画面により、回転させた場合の画像データに基づいて画像形成可能な用紙を給紙トレイに格納することができ、画像が欠けた出力物が出力されることを防止できる。
また、回転した画像データに基づいて画像形成可能な用紙を格納する給紙トレイがない場合であって画像データを回転せずに画像形成する場合、即ち、回転中止ボタンB3が押下される場合には、濃度ムラが生じるおそれがある事を警告するメッセージを操作表示部30に表示できる。
以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてROM又は不揮発メモリ121を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
また、本発明は、上記実施の形態の内容に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 画像形成装置
2 外部装置
3 ネットワーク
10 本体制御部
20 画像読取部
30 操作表示部
31 タッチパネル
40 プリント部
41 給紙部
42 画像形成部
110 制御部
121 不揮発メモリ
122 DB
130 画像メモリ
140 画像処理部
B1 用紙補給報知ボタン
B2 プリント中止ボタン
B3 回転中止ボタン
D1、D2、D3 画像データ
D2a、D3a 画像パターン
D11〜D14 画像パターン
D21〜D24 帯状の画像パターン
G 警告画面
M1 メッセージ
P0 濃度ムラ測定チャート
P1〜P9 帯状画像
Pf 定型フォーム
Pw1、Pw2 画像形成可能領域
w1、w2 枠線
X 主走査方向
Y 副走査方向

Claims (11)

  1. 画像データに基づいて用紙上に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像データを回転する画像処理部と、
    前記画像データを構成する複数の画像パターンのうち同一の画像パターンが連続する方向である画像繰り返し方向を検出し、前記画像繰り返り方向と濃度ムラが発生しやすい方向である濃度ムラ発生方向とが一致する場合、前記画像処理部に前記画像データを回転させ、当該回転した画像データに基づいて前記画像形成部に画像を形成させる制御部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 主走査方向及び副走査方向の濃度ムラ情報を記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、
    前記濃度ムラ情報に基づいて濃度ムラの発生しやすい方向である濃度ムラ発生方向を選出する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記濃度ムラの発生しやすい方向である濃度ムラ発生方向は、主走査方向である、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記記憶部は、
    予め定められた定型画像パターンと、当該定型画像パターンに対する画像繰り返し方向の情報と、を記憶しており、
    前記制御部は、
    前記画像データに前記定型画像パターンが含まれている場合、当該定型画像パターンに対する画像繰り返し方向の情報を前記記憶部から読み出す、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、
    入力部により指定された方向に同一の画像パターンを複数配列するリピート処理を用いて画像データが生成された場合、前記リピート処理において指定された方向を前記画像繰り返し方向として検出する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、
    前記画像データに、一方向に同一の濃度が連続して繰り返す濃度特性がある場合、
    当該濃度特性が生じる方向を前記画像繰り返し方向として検出する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、
    前記画像データの主走査方向及び副走査方向の濃度ヒストグラムに基づいて、前記濃度特性の有無を判別し、
    前記濃度特性がある方向を前記画像繰り返し方向として検出する、
    請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、
    前記画像データの主走査方向及び副走査方向を複数の領域に分割し、分割された領域間の濃度の相関係数を求め、当該相関係数が予め定められた閾値以上か否かに基づいて濃度特性の有無を判別し、
    相関係数が予め定められた閾値以上の領域間の方向を前記画像繰り返し方向として検出する、
    請求項6に記載の画像形成装置。
  9. 用紙サイズ及び用紙の画像形成方向毎に前記用紙を格納する複数の給紙トレイを備え、
    前記制御部は、
    前記回転した画像データに基づく画像のサイズと、前記給紙トレイ毎に格納されている用紙の用紙サイズ及び用紙の画像形成方向とに基づいて、当該回転した画像データに基づく画像が形成可能な用紙を格納する前記給紙トレイを選択し、当該選択した給紙トレイから、前記用紙を前記画像形成部に給紙させる、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 表示部を備え、
    前記制御部は、
    前記回転した画像データに基づく画像が形成可能な用紙を格納する前記給紙トレイがない場合、前記表示部に用紙の補給を報知する用紙補給情報を表示させる、
    請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御部は、
    前記回転した画像データに基づく画像が形成可能な用紙を格納する前記給紙トレイがない場合であって、当該画像データを回転せずに画像形成する場合には、濃度ムラが生じるおそれがある事を警告する警告情報を前記表示部に表示させる、
    請求項10に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018092114A (ja) * 2016-11-25 2018-06-14 株式会社リコー 画像形成装置

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