JP6686755B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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連帳紙の用紙搬送方向に並べて印刷されている複数のマークを順次検知する検知部と、
前記検知部による検知結果に基づいて、前記連帳紙のマーク間隔を測定する測定部と、
前記検知部によりマークが検知されたタイミングを各ページの画像処理開始の基準として、前記各ページの画像データに画像処理を施す画像処理部と、
前記検知部によりマークが検知されたタイミングを各ページの画像形成開始の基準として、前記連帳紙を用紙搬送方向に搬送しながら前記連帳紙に前記各ページの画像処理済みの画像データに基づく画像形成を行う画像形成部と、
前記測定部によりマーク間隔が測定された際に、測定されたマーク間隔に基づいて、前記画像処理部で画像処理中のページの用紙搬送方向の画像長を変更する制御部と、を備え、
前記画像処理部は、ページ切り替え時に画像処理を所定時間停止することにより前記連帳紙に余白を発生させ、
前記制御部は、前記各ページの画像処理の開始を、前記検知部によりマークが検知されてから、少なくとも前記画像処理部で前記余白を発生させる時間と前記画像長の変更に要する時間を合計した時間だけ遅らせるとともに、少なくとも前記各ページの画像データの用紙搬送方向の長さと前記余白の長さの合計を前記各ページの画像処理中に測定されるマーク間隔の期待値として算出し、前記測定部により測定されたマーク間隔が前記画像処理部で画像処理中のページの前記期待値より小さい場合は、そのページの前記画像長を前記測定されたマーク間隔から前記余白の長さを引いた長さ以下に変更する。
前記所定時間は、少なくともページ切り替え処理に要する時間である。
前記測定部は、前記検知部がマークを検知してから次のマークを検知するまでの時間を用いて前記マーク間隔を測定する。
前記画像形成部において用紙搬送に同期して画像形成を行うための制御信号である書き込み同期信号を生成する信号生成回路と、
前記検知部がマークを検知してから次のマークを検知するまでの間に前記信号生成回路で生成された前記書き込み同期信号の信号数をカウントするカウント部と、
を備え、
前記測定部は、前記カウント部によりカウントされた前記書き込み同期信号の信号数を用いて前記マーク間隔を測定する。
前記制御部は、前記測定部により測定されたマーク間隔が所定の閾値以下であるか否かを判断し、前記マーク間隔が前記所定の閾値以下であると判断した場合は、前記画像処理部及び前記画像形成部の動作を停止させる。
前記各ページの画像データをページ毎に一時的に保存するページメモリーと、
ユーザー操作に応じて前記閾値を指定するための操作部と、を備え、
前記閾値の指定可能範囲の下限は、前記期待値をE、前記画像データをページメモリーに展開する速度をI、前記ページメモリーから前記画像データを読み出す速度をOとすると、E×O/I以上である。
図1に、画像形成装置1の概略構成を示す。
図1に示すように、画像形成装置1は、ロール紙Rの搬送方向に沿って上流側から、給紙部10、給紙調整部20、センサー30、本体部40、排紙調整部50、排紙部60を備えて構成されている。
)、ROM(Read Only Memory)等により構成される。制御部41のCPUは、ROMに記憶されているシステムプログラムや各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って、画像形成装置1各部の動作を集中制御する。制御部41は、測定部及び制御部として機能する。
現像部463は、露光された感光体462上に所定の色(Y、M、C、又はK)のトナーを供給して、感光体462上に形成された静電潜像を現像する。
一次転写ローラー464は、感光体462に対向して設けられている。一次転写ローラー464は、トナーと反対極性の1次転写バイアスが印加され、中間転写ベルト465上の所定位置を感光体462に圧着させることにより、感光体462に形成されたトナー像を中間転写ベルト465に転写(一次転写)する。Y、M、C、Kの一次転写ローラー464が順次中間転写ベルト465の所定位置を感光体462に圧着させることにより、中間転写ベルト465に各色の層が重畳されたカラーのトナー画像が書き込まれる。
二次転写ローラー466は、トナーと反対極性のバイアスが印加され、搬送されたロール紙Rを挟持搬送することによりロール紙Rに中間転写ベルト465に書き込まれているカラーのトナー画像を転写(二次転写)する。
定着器467は、ロール紙Rに転写されたトナー画像を加熱及び加圧し、トナー画像をロール紙Rに定着させる。
次に、マーク間隔に基づくWVV信号、PVV信号のON/OFF制御による画像長の制御について説明する。
センサー30の位置は、上述のように画像形成部46の上流に設置されており、最上流の(Y色の)感光体462から二次転写ローラー466までの距離D1と、センサー30と二次転写ローラー466までの距離D2は、D2>D1かつ差はわずか(例えば、10mm程度)であることを想定している。すなわち、センサー30がマークを検知して直ちに画像形成を開始したとして、画像はマークの10mm程度手前に出力される。一方、画像長は100mm〜1000mm程度を想定しており、マーク間隔も画像長と同じく100mm〜1000mmを想定している。そのため、センサー30で検知したマーク間隔が確定してから(即ち、画像後端側のマークが検知されてから)画像処理を開始したのではマーク間に画像を形成することができない。センサー30の位置をマーク間隔が確定した後に画像処理を開始できるほど上流に配置すれば、マーク間隔に合わせて画像を縮小するなどの対応が可能である。しかし、ロール紙Rがたるんでいる状態ではマーク間隔を正確に取得することができないため、センサー30をマーク間隔が確定した後に画像処理を開始できるほど上流に配置するには給紙調整部20と本体部40の物理的な距離を増やすことが必要となり、ひいては画像形成装置1のサイズが増加してしまう。そのため、画像形成装置1においては、マーク間隔が確定する前にマーク間に形成するページの画像処理を開始する。
ここで、余白量としては、少なくとも制御部41のCPU性能や設定すべきパラメーターの数等により決定されるパラメーター設定時間(ページ切り替え時間)A(秒)と、画像形成部46における用紙搬送速度B(mm/秒)を乗算したA×B(mm)が設定される。
ここで、WVV信号がONとなるタイミングは、マーク検知信号が入力されたタイミングから、少なくともページ後端のマーク検知信号が入力されてから(即ち、マーク間隔が確定してから)次ページのWVV信号がONするまでに実施しなければならない処理(マーク間隔の確定時に画像処理中のページのVV信号の長さの更新(変更)及び次ページのパラメーター設定)が実行できる時間だけ遅らせたタイミングであればよく、WVV信号の開始位置としては、マーク位置を基準として、この時間に相当する距離が設定される。本実施形態では、画像処理中のページのVV長更新時間C(秒)と用紙搬送速度B(mm/秒)を乗算したC×B(mm)と、余白量であるA×B(mm)の合計である(A+C)×B(mm)が設定される。WVV信号の開始位置は、全ページ共通となる。PVV信号の開始位置としては、各色の感光体462間の距離(mm)が設定される。WVV信号及びPVV信号の長さは、画像データの画像長(mm)が設定される。
プリントASIC453は、画像形成ジョブが開始されると、信号生成回路468から入力されるIND信号数のカウントを開始し、IND信号数と、ステップS2で設定されたWVV信号の開始位置及び長さとに基づいて、WVV信号生成回路を制御してWVV信号のON/OFFを切り替える。WVV信号がONとなると、画像処理部45においてページ1の画像データが読み出され、画像処理が開始される。また、プリントASIC453は、IND信号数と、ステップS2で設定されたPVV信号の開始位置及び長さとに基づいて、各色のPVV信号生成回路を制御してPVV信号のON/OFFを切り替える。PVV信号がONとなると、画像形成部46にページ1の画像データが転送され、PVV信号に従ってページ1の画像形成が行われる。
センサー30からマーク検知信号が入力されていないと判断した場合(ステップS6;NO)、制御部41は、ステップS10に移行し、WVV信号がOFFとなったか否かを判断する。WVV信号がOFFになっていないと判断した場合(ステップS10;NO)、制御部41は、ステップS6に戻る。
マーク間隔X≧マーク間隔の期待値Eであると判断した場合(ステップS8;YES)、制御部41は、ステップS10に移行する。
ここで、マーク間隔X<マーク間隔の期待値Eであった場合、
WVV信号開始位置≧余白量D+(ページp−1のVV長−ページp−1の画像処理済みVV長)・・・(式1)
となればページpに異常画像は発生しない。ページp−1の画像処理済みVV長は(マーク間隔−WVV信号開始位置)であるから、これを(式1)に代入してVV長について解くと、
ページp−1のVV長≦マーク間隔X−余白量D・・・(式2)
となる。即ち、ページp−1のWVV信号及びPVV信号の長さ(VV長=画像長)をX−D以下とすれば、異常画像は発生しない。そこで、ページp−1のVV長はX−D以下に変更すればよいが、ページp−1の画像は最大限出力することが望ましいため、
ページp−1のVV長=マーク間隔X−余白量D・・・(式3)
とすることが望ましい。
そこで、ステップS9においては、プリントASIC453に設定したページp−1のWVV信号及びPVV信号の長さ(VV長)をX−Dに変更する。これにより、ページp−1は、X−Dの画像長まで画像形成されることになる。
また、画像形成装置1では、マーク間隔が不定の状態でマーク間に形成する画像の画像処理を開始するため、各ページの画像全体が出力されることを前提に画像データをページメモリー452へ展開しなければならない。ところが、前述のように画像データの画像長400mmに対して出力される画像長が10mmになるようなケースでは、実質的にページメモリー452への画像展開時間の97.5%が無駄になり、ページメモリー452への画像展開が間に合わなくなる。
そこで、図7に示す画像形成制御処理において、ステップS7でマーク間隔Xが取得された後、制御部41は、Xが所定の閾値以下であるか否かを判断し、Xが所定の閾値以下の場合には、画像処理部45及び画像形成部46の動作を停止させることが好ましい。ここで、閾値は、ユーザーが操作表示部42により指定可能である。閾値としては、例えば、期待値Eの何%かを指定する。閾値の指定可能範囲の下限は、ページメモリー452へ画像データを入力する速度(画像展開速度)をI(MB/秒)、ページメモリー452から画像データを読み出す速度をO(MB/秒)とすると、E×O/I以上とする。これにより、マーク間隔Xが短すぎてページメモリー452への画像展開が追いつかなくなることを防止することができる。
上記実施形態においては、マーク検知信号が入力されてから次のマーク検知信号が入力されるまでに発生したIND信号(書き込み同期信号)の信号数に基づいてマーク間隔Xを測定する場合を例にとり説明したが、制御部41のCPUでマーク検知信号が入力された時間間隔T(秒)を測定し、測定した時間間隔Tと用紙搬送速度B(mm/秒)から、T×B(mm)をマーク間隔Xとして測定することとしてもよい。
CPUでマーク検知信号が入力された時間間隔T(秒)を測定するメリットとしては、特別なハードウエアを必要とせずにマーク間隔を測定できる点が挙げられる。ただし、CPUは画像形成装置1に対する入出力操作や印刷ジョブの管理等にも使用されるため、マーク検知信号の入力をCPUで直ちに処理できるとは限らない。そのため、時間間隔Tの測定精度が低くなる可能性がある。一方、上記実施形態では、プリントASIC453がIND信号の信号数をカウントできる構成が必要であるが、入出力操作や印刷ジョブ管理等の影響を受けないので、より精度よくマーク間隔Xを測定することができる。
従って、マーク間隔が画像長未満のページがあっても、全てのページでマークに対する画像位置を一定にすることが可能となる。また、ページ切り替えのためのパラメーター設定が画像処理と並行して実行されることを防止できるので、異常画像の発生を防止することができる。
また、閾値の指定可能範囲の下限は、期待値をE、画像データをページメモリーに展開する速度をI、ページメモリーから画像データを読み出す速度をOとすると、E×O/I以上とすることで、マーク間隔Xが短すぎてページメモリー452への画像展開が追いつかなくなることを防止することができる。
10 給紙部
20 給紙調整部
30 センサー
40 本体部
41 制御部
42 操作表示部
43 スキャナー部
44 プリントコントローラー
45 画像処理部
451 メモリーASIC
452 ページメモリー
453 プリントASIC
454 バッファー
46 画像形成部
461 露光部
461a レーザー光源
461c ポリゴンモーター
461d ポリゴンミラー
462 感光体
463 現像部
464 一次転写ローラー
465 中間転写ベルト
466 二次転写ローラー
467 定着器
468 信号生成回路
50 排紙調整部
60 排紙部
Claims (6)
- 連帳紙の用紙搬送方向に並べて印刷されている複数のマークを順次検知する検知部と、
前記検知部による検知結果に基づいて、前記連帳紙のマーク間隔を測定する測定部と、
前記検知部によりマークが検知されたタイミングを各ページの画像処理開始の基準として、前記各ページの画像データに画像処理を施す画像処理部と、
前記検知部によりマークが検知されたタイミングを各ページの画像形成開始の基準として、前記連帳紙を用紙搬送方向に搬送しながら前記連帳紙に前記各ページの画像処理済みの画像データに基づく画像形成を行う画像形成部と、
前記測定部によりマーク間隔が測定された際に、測定されたマーク間隔に基づいて、前記画像処理部で画像処理中のページの用紙搬送方向の画像長を変更する制御部と、を備え、
前記画像処理部は、ページ切り替え時に画像処理を所定時間停止することにより前記連帳紙に余白を発生させ、
前記制御部は、前記各ページの画像処理の開始を、前記検知部によりマークが検知されてから、少なくとも前記画像処理部で前記余白を発生させる時間と前記画像長の変更に要する時間を合計した時間だけ遅らせるとともに、少なくとも前記各ページの画像データの用紙搬送方向の長さと前記余白の長さの合計を前記各ページの画像処理中に測定されるマーク間隔の期待値として算出し、前記測定部により測定されたマーク間隔が前記画像処理部で画像処理中のページの前記期待値より小さい場合は、そのページの前記画像長を前記測定されたマーク間隔から前記余白の長さを引いた長さ以下に変更する画像形成装置。 - 前記所定時間は、少なくともページ切り替え処理に要する時間である請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記測定部は、前記検知部がマークを検知してから次のマークを検知するまでの時間を用いて前記マーク間隔を測定する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成部において用紙搬送に同期して画像形成を行うための制御信号である書き込み同期信号を生成する信号生成回路と、
前記検知部がマークを検知してから次のマークを検知するまでの間に前記信号生成回路で生成された前記書き込み同期信号の信号数をカウントするカウント部と、
を備え、
前記測定部は、前記カウント部によりカウントされた前記書き込み同期信号の信号数を用いて前記マーク間隔を測定する請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記測定部により測定されたマーク間隔が所定の閾値以下であるか否かを判断し、前記マーク間隔が前記所定の閾値以下であると判断した場合は、前記画像処理部及び前記画像形成部の動作を停止させる請求項1〜4の何れか一項に記載の画像形成装置。
- 前記各ページの画像データをページ毎に一時的に保存するページメモリーと、
ユーザー操作に応じて前記閾値を指定するための操作部と、を備え、
前記閾値の指定可能範囲の下限は、前記期待値をE、前記画像データをページメモリーに展開する速度をI、前記ページメモリーから前記画像データを読み出す速度をOとすると、E×O/I以上である請求項5に記載の画像形成装置。
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