JP6686755B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置に関する。
連帳紙(ロール紙)に対して画像形成を行う画像形成装置の中には、あらかじめロール紙上に印字されているマーク(アイマーク:EyeMark)をセンサーで読み取り、用紙搬送方向(副走査方向)の画像位置をマークに合わせて補正しながら画像形成を行うものが存在する。以下、マークに合わせて印刷(画像形成)する印刷方法を追刷り(英:Over Print)と呼ぶ。
追刷りは、アナログ機でマークおよび下地を印刷し、デジタル機でバーコードなどの可変部のみを印刷する、といったケースにおいて使用される。大ロットの印刷物の場合、アナログ機の印刷コストはデジタル機に比べて安価であるが、画像毎に内容を変更することはできない。一方でデジタル機の印刷コストはアナログ機よりも高価であるが、画像毎に内容を変更することができる。可変部がモノクロのようなケースであれば、アナログ機でマークおよび下地を印刷した後、可変部にデジタル機で追刷りを行ったほうがデジタル機で画像全体を印刷するよりも安価に印刷することができる。また、デジタル機(追刷り機)で出せない色をアナログ機で下地として印刷する場合もある。
また、追刷り後の出力物は後処理にかけられる場合があり、例えばニス、ラミネート、ダイカットなどが行われる。このとき、後処理機では追刷りと同様にマークを基準に後処理が行われる。すなわち、用紙搬送方向の位置基準はマークが絶対であり、各マークを基準に全てのページが同じ位置に印刷されなければならない。
ここで、下地を印刷した機械にとっての用紙搬送方向長さと、追刷り機にとっての用紙搬送方向長さは一致するとは限らない。例えば、下地を印刷した機械の倍率がずれている、用紙が伸縮する、追刷り機の倍率がずれている、といった要因により、ロール紙上のマーク間隔が画像データのサイズから決定される理論値と異なるといった事態が発生する。また、理論値と出力物のズレはページ毎に変動することもありえる。このような現象のため、ロール紙に形成される画像の用紙搬送方向長(以下、画像長という)が400mmあるのに対し、追刷り機のセンサーにより検知されたマーク間隔が399mmや、401mmとなる場合がある。
図10にマーク間隔が理想的な下地出力物及び追刷り出力物、図11にマーク間隔が画像長より広い下地出力物及び追刷り出力物、図12にマーク間隔が画像長より狭い下地出力物及び追刷り出力物のイメージを示す。図10、図11に示すようにマーク間隔≧画像長のケースでは、単にマーク検知位置を基準にページ毎に画像形成を行えばよい。一方、図12のようにマーク間隔<画像長のケースでは、一点鎖線で示すように、1ページの画像形成が完了していない段階で次ページの画像形成を開始しなければならず、何かしらの考慮が必要となる。
例えば、特許文献1には、マークを検知した時点で、前のマークに対する画像形成が未完であったら画像形成を中断し、次ページの画像形成を行う技術が記載されている。具体的には、画像→入力側FIFOメモリ→画像処理部→出力側FIFOメモリ→書き込み部という構成で、マークを検知したら入力側FIFOメモリと出力側FIFOメモリを初期化して次のデータを流すことが記載されている。また、出力側FIFOメモリに一時保管された印刷データが画像形成のためにプリンタエンジンに転送中であれば、転送中のラインの印刷データの転送を待って出力側FIFOメモリを初期化することが記載されている。
特開2016−60074号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術をカラー機に適用した場合、出力物が不適なものとなる。カラー機ではマーク検知の時点でY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)それぞれの書き込み済み画像長が異なる。この状態で出力側FIFOメモリを初期化してしまうと、色毎に連帳紙に書き込まれる画像長が変わってしまい、出力物として不適切となる。例えば、色毎の感光体間距離が1mmでY、M、C、Kの順に画像形成する場合、Yが4mmまで画像形成したタイミングでMは3mm、Cは2mm、Kは1mmまでしか画像形成が完了していない。特許文献1には、出力側FIFOメモリに一時保管された印刷データが画像形成のためにプリンタエンジンに転送中であれば転送中のラインの印刷データの転送を待って出力側FIFOメモリを初期化することが記載されているが、実際には色毎の感光体間距離は100mm程度(=4724ライン程度)であり、転送中の1ラインを保護しても色毎の書き込み済み画像長の違いは解消しない。
また、特許文献1に記載の技術では、ページ切り替え処理時間を考慮していない。ページ切り替え処理時間は、次のページの画像形成のための画像処理に移行する際に必要な時間であり、例えば、画像処理ASIC(Application Specific Integrated Circuit)に対して次ページ用のパラメーター変更等を行う時間である。ページ切り替え処理時間が発生する画像形成装置の場合、2ページ以降はマーク検知、次ページへの切り替え処理、画像処理開始、画像形成開始、の順に動作することになる。パラメーター変更中は画像処理が停止するが用紙搬送は続くため、用紙上にページ切り替え処理時間に応じた余白が出現する。一方、1ページ目はページ切り替え時間が発生しないため、マーク検知で直ちに画像処理開始となり、1ページ目と2ページ目以降のマークに対する画像位置がずれてしまう。
本発明の課題は、予め用紙搬送方向に複数のマークが印刷された連帳紙を用いて画像形成を行う画像形成装置において、マーク間隔が画像長未満のページがあっても、全てのページでマークに対する画像位置を一定にできるようにすることである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
連帳紙の用紙搬送方向に並べて印刷されている複数のマークを順次検知する検知部と、
前記検知部による検知結果に基づいて、前記連帳紙のマーク間隔を測定する測定部と、
前記検知部によりマークが検知されたタイミングを各ページの画像処理開始の基準として、前記各ページの画像データに画像処理を施す画像処理部と、
前記検知部によりマークが検知されたタイミングを各ページの画像形成開始の基準として、前記連帳紙を用紙搬送方向に搬送しながら前記連帳紙に前記各ページの画像処理済みの画像データに基づく画像形成を行う画像形成部と、
前記測定部によりマーク間隔が測定された際に、測定されたマーク間隔に基づいて、前記画像処理部で画像処理中のページの用紙搬送方向の画像長を変更する制御部と、を備え、
前記画像処理部は、ページ切り替え時に画像処理を所定時間停止することにより前記連帳紙に余白を発生させ、
前記制御部は、前記各ページの画像処理の開始を、前記検知部によりマークが検知されてから、少なくとも前記画像処理部で前記余白を発生させる時間と前記画像長の変更に要する時間を合計した時間だけ遅らせるとともに、少なくとも前記各ページの画像データの用紙搬送方向の長さと前記余白の長さの合計を前記各ページの画像処理中に測定されるマーク間隔の期待値として算出し、前記測定部により測定されたマーク間隔が前記画像処理部で画像処理中のページの前記期待値より小さい場合は、そのページの前記画像長を前記測定されたマーク間隔から前記余白の長さを引いた長さ以下に変更する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記所定時間は、少なくともページ切り替え処理に要する時間である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記測定部は、前記検知部がマークを検知してから次のマークを検知するまでの時間を用いて前記マーク間隔を測定する。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記画像形成部において用紙搬送に同期して画像形成を行うための制御信号である書き込み同期信号を生成する信号生成回路と、
前記検知部がマークを検知してから次のマークを検知するまでの間に前記信号生成回路で生成された前記書き込み同期信号の信号数をカウントするカウント部と、
を備え、
前記測定部は、前記カウント部によりカウントされた前記書き込み同期信号の信号数を用いて前記マーク間隔を測定する。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、
前記制御部は、前記測定部により測定されたマーク間隔が所定の閾値以下であるか否かを判断し、前記マーク間隔が前記所定の閾値以下であると判断した場合は、前記画像処理部及び前記画像形成部の動作を停止させる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、
前記各ページの画像データをページ毎に一時的に保存するページメモリーと、
ユーザー操作に応じて前記閾値を指定するための操作部と、を備え、
前記閾値の指定可能範囲の下限は、前記期待値をE、前記画像データをページメモリーに展開する速度をI、前記ページメモリーから前記画像データを読み出す速度をOとすると、E×O/I以上である。
本発明によれば、予めマークが印刷された連帳紙を用いて画像形成を行う画像形成装置において、マーク間隔が画像長未満のページがあっても、全てのページでマークに対する画像位置を一定にすることが可能となる。
画像形成装置の概略構成例を示す図である。 図1の画像処理部の詳細構成を示す図である。 マーク間隔が理想的な場合のWVV信号、PVV信号、マーク検知信号、VV設定及びパラメーター設定のタイミングチャートである。 マーク間隔が期待値よりも広い場合のWVV信号、PVV信号、マーク検知信号、VV設定及びパラメーター設定のタイミングチャートである。 マーク間隔が期待値よりも狭い場合のWVV信号、PVV信号、マーク検知信号、VV設定及びパラメーター設定のタイミングチャートの一例である。 マーク間隔が期待値よりも狭い場合に、次ページのパラメーター設定が完了するまでVV信号を出力させないようにしたときのWVV信号、PVV信号、マーク検知信号、VV設定及びパラメーター設定のタイミングチャートである。 図1の制御部により実行される画像形成制御処理を示すフローチャートである。 本発明を適用した場合のWVV信号、PVV信号、マーク検知信号、VV設定及びパラメーター設定のタイミングチャートである。 下地出力物と本発明を適用した出力物の一例を示す図である。 従来技術におけるマーク間隔が理想的な下地出力物及び追刷り出力物の一例を示す図である。 従来技術におけるマーク間隔が画像長より広い下地出力物及び追刷り出力物の一例を示す図である。 従来技術におけるマーク間隔が画像長より狭い下地出力物及び追刷り出力物の一例を示す図である。
本発明の実施形態における画像形成装置の構成及び動作について、図面を用いて詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
(画像形成装置1の構成)
まず、本実施形態における画像形成装置1の構成について説明する。
図1に、画像形成装置1の概略構成を示す。
画像形成装置1は、連帳紙であるロール紙Rを記録媒体として使用し、このロール紙R上に画像を形成する装置である。
図1に示すように、画像形成装置1は、ロール紙Rの搬送方向に沿って上流側から、給紙部10、給紙調整部20、センサー30、本体部40、排紙調整部50、排紙部60を備えて構成されている。
給紙部10は、ロール紙Rを回転可能に保持する支持軸11を有し、支持軸11に巻回されたロール紙Rを複数のローラーにより一定の速度で給紙調整部20に搬送する。図1には、一のロール紙Rしか示されていないが、複数のロール紙Rが保持されていてもよい。
給紙調整部20は、ロール紙Rの搬送方向において、給紙部10の下流側、且つ、本体部40の上流側に設置される。給紙調整部20は、給紙部10から搬送されたロール紙Rを、本体部40の画像形成部46へと搬送する装置であって、給紙部10でのロール紙Rの搬送速度と、画像形成部46でのロール紙Rの搬送速度との速度差を吸収するために、ロール紙Rをたるませて保持し、画像形成部46へのロール紙Rの給紙を調整する。
センサー30は、ロール紙Rの搬送方向において、給紙調整部20の下流側、且つ、本体部40の上流側に設置される。センサー30は、ロール紙Rの用紙搬送方向に並べて印刷されている複数のマークを順次検知し、マーク検知信号を本体部40の制御部41及びプリントASIC453に出力する検知部である。
本体部40は、ロール紙Rの搬送方向において、給紙調整部20の下流側、且つ、排紙調整部50の上流側に設置される。本体部40は、制御部41、操作表示部42、スキャナー部43、プリントコントローラー44、画像処理部45、画像形成部46等を備えて構成されている。
制御部41は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory
)、ROM(Read Only Memory)等により構成される。制御部41のCPUは、ROMに記憶されているシステムプログラムや各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って、画像形成装置1各部の動作を集中制御する。制御部41は、測定部及び制御部として機能する。
操作表示部42は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、制御部41から入力される表示信号の指示に従って表示画面上に各種操作ボタンや装置の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。LCDの表示画面上は、透明電極を格子状に配置して構成された感圧式(抵抗膜圧式)のタッチパネルに覆われており、手指やタッチペン等で押下された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置信号を操作信号として制御部41に出力する。また、操作表示部42は、数字ボタン、スタートボタン等の各種操作ボタンを備え、ボタン操作による操作信号を制御部41に出力する。
スキャナー部43は、原稿台に載置された原稿面を光源により露光走査して原稿面からの反射光を受光し、受光された反射光をCCD(Charge Coupled Device)により光電変換して画像データを生成し、画像処理部45に出力する。
プリントコントローラー44は、図示しないLAN(Local Area Network)ケーブル等を介して外部装置から出力されたプリントジョブの画像データを受信し、RIP処理(ラスタライズ)を施して画像処理部45に出力する。
画像処理部45は、スキャナー部43やプリントコントローラー44から入力された画像データに画像処理を施して画像形成部46に出力する。画像処理部45は、図2に示すように、メモリーASIC451、ページメモリー452、プリントASIC453、バッファー454等を備えて構成されている。
メモリーASIC451は、スキャナー部43やプリントコントローラー44から入力された画像データをページ毎に展開してページメモリー452に保存させる。また、メモリーASIC451は、プリントASIC453において生成されるWVV信号に基づいて、ページメモリー452に保存されている画像データを読み出してプリントASIC453に転送する。
プリントASIC453は、メモリーASIC451から転送された画像データにガンマ調整処理、スクリーン処理、濃度バランス調整処理等の各種画像処理を施してY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色のバッファー454に一時的に保存させる。また、PVV信号に基づいて、各色のバッファー454から画像データを読み出して、露光部461のレーザー光源461aに出力する。以下、Y、M、C、Kは、それぞれイエロー色、マゼンタ色、シアン色、黒色を表すものとする。
ここで、プリントASIC453は、図示しないWVV信号生成回路、Y、M、C、Kの色毎のPVV信号生成回路を有している。WVV信号は、ページメモリー452からバッファー454までの画像転送を許可する信号であり全色共通の信号である。PVV信号は、バッファー454から画像形成部46への画像転送を許可する信号であり、色毎に独立して生成される。VVはVertical Validの略称であり、用紙搬送方向の動作許可信号である。即ち、WVV信号がONとなることによって、ページメモリー452から画像データが読み出されてプリントASIC453における画像処理が開始され、PVV信号がONとなることによって画像形成部46に画像データが転送されて画像形成が開始される。なお、以下の説明において、WVV信号とPVV信号を区別する必要がない場合は、VV信号と呼ぶ。WVV信号の長さ=PVV信号の長さであり、PVV信号の長さ=バッファー454から画像形成部46に画像データが転送される時間((mm)に換算した場合は画像形成される画像長)である。
本実施形態において、プリントASIC453には、マーク検知信号及びパルス信号(インデックス信号:IND信号と呼ぶ)が入力されるようになっている。IND信号は、用紙搬送に同期して画像形成を行うために、画像形成ジョブの実行中に、画像形成部46における用紙搬送速度に基づいて信号生成回路468により生成される制御信号である書き込み同期信号である。IND信号は、各色のポリゴンモーター461cに入力され、ポリゴンモーター461cは、IND信号が入力される毎にポリゴンミラー461dを1回転させる。プリントASIC453は、IND信号が入力される毎にプリントASIC453内のレジスタの値(IND信号数)を更新する(1カウントアップする)。また、プリントASIC453は、マーク検知信号が入力されると、そのタイミングのレジスタの値(IND信号数)を取得してマーク番号に対応付けて保存し、一つ前のマーク番号に対応するレジスタの値との差分から、センサー30においてマークが検知されてから次のマークが検出されるまでのIND信号数(即ち、ポリゴンミラー461dの回転数)を取得して制御部41に出力する。即ち、プリントASIC453はカウント部として機能する。
プリントASIC453は、制御部41により設定されるWVV信号及びPVV信号についてのパラメーター(信号がONとなる開始位置、長さ)に基づいて、WVV信号生成回路及びPVV信号生成回路を制御して、WVV信号、PVV信号のON/OFFを切り替える。WVV信号及びPVV信号の開始位置及び長さは、センサー30から入力されるマーク検知信号を基準として、ポリゴンミラー461dの回転数で指定される。例えば、画像形成部46において、ポリゴンミラー1回転につき1200DPI、6Lineの画像形成が行われる場合、WVV信号の開始位置が50、長さが1000と指定されたとすると、マーク検知信号が入力されてから用紙搬送がポリゴンミラー50回転に相当する距離、即ち50×6÷1200×25.4=6.35mm進んだところでWVV信号がONとなり、WVV信号がONとなってから用紙搬送がポリゴンミラー1000回転に相当する距離、即ち1000×6÷1200×25.4=127mm進んだところで(マーク検知信号が入力されてから133.35mm進んだところで)WVV信号がOFFとなる。プリントASIC453は、IND信号が入力された際にWVV信号がONになっていると、メモリーASIC451にWVV信号を出力する。これによりページメモリー452から各色の画像データが1Lineずつ読み出されてプリントASIC453に転送され、プリントASIC453で画像処理が施された後、各色のバッファー454へ転送される。また、プリントASIC453は、IND信号が入力された際にPVV信号がONになっていると、PVV信号に対応する色のバッファー454から露光部461のレーザー光源461aへ1Lineの画像データを転送する。
ここで、画像形成部46の露光部461におけるレーザー照射は、色毎に設けられた感光体462の物理的な位置の差異(図1参照)を踏まえて色毎に時間をずらして実行する必要がある。このタイミング制御は、PVV信号の開始位置を色毎に変化させることで実現しており、上流すなわちYのPVV信号の開始位置のタイミングが早くなるように指定され、M、C、Kの順に開始位置のタイミングが遅くなるように指定されることで実現される。ここで、プリントASIC453にPVV信号生成回路が1つしか存在しない場合、KのPVV信号がOFFとなってから次ページの画像形成に移行することになり印刷速度向上の妨げとなる。そのため、PVV信号生成回路は多重化されており、1ページ目のKのPVV信号のOFFを待たずに2ページ目のYのPVV信号を出力できるようになっている。
画像形成部46は、画像処理部45から入力された各ページの画像データに基づいて、電子写真方式により、給紙調整部20から搬送されるロール紙Rに対して画像形成を行う。画像形成部46は、Y、M、C、Kの各色成分に対応する4組の露光部461、感光体462、現像部463、一次転写ローラー464と、中間転写ベルト465と、二次転写ローラー466と、定着器467とを備えている(図1参照)。なお、各色成分に対応する4組の露光部461、感光体462、現像部463、一次転写ローラー464は、上流からY、M、C、Kの順に並んでいることとする。
露光部461は、レーザー光源461a、ポリゴンモーター461c、ポリゴンミラー461d及び複数のレンズ等から構成される。露光部461は、用紙搬送速度に基づいて信号生成回路468において生成されるIND信号に基づいて、帯電された感光体462上にレーザー光源461a及びポリゴンミラー461dによりレーザー光を照射、露光して感光体462上に静電潜像を形成する。
現像部463は、露光された感光体462上に所定の色(Y、M、C、又はK)のトナーを供給して、感光体462上に形成された静電潜像を現像する。
一次転写ローラー464は、感光体462に対向して設けられている。一次転写ローラー464は、トナーと反対極性の1次転写バイアスが印加され、中間転写ベルト465上の所定位置を感光体462に圧着させることにより、感光体462に形成されたトナー像を中間転写ベルト465に転写(一次転写)する。Y、M、C、Kの一次転写ローラー464が順次中間転写ベルト465の所定位置を感光体462に圧着させることにより、中間転写ベルト465に各色の層が重畳されたカラーのトナー画像が書き込まれる。
中間転写ベルト465は、複数のローラーに懸架され回転可能に支持された半導電性エンドレスベルトであり、ローラーの回転に伴って回転駆動し、書き込まれたトナー画像を二次転写ローラー466に搬送する。
二次転写ローラー466は、トナーと反対極性のバイアスが印加され、搬送されたロール紙Rを挟持搬送することによりロール紙Rに中間転写ベルト465に書き込まれているカラーのトナー画像を転写(二次転写)する。
定着器467は、ロール紙Rに転写されたトナー画像を加熱及び加圧し、トナー画像をロール紙Rに定着させる。
なお、画像形成部46には、搬送ベルト、レジストローラーを始めとする搬送ローラー、及びこれらを駆動する図示しないモータが配置された用紙搬送経路が設けられており、制御部41からの制御に従って、ロール紙Rを搬送しながらロール紙Rに画像形成を行う。
排紙調整部50は、ロール紙Rの搬送方向において、本体部40の下流側、且つ、排紙部60の上流側に設置される。排紙調整部50は、本体部40から搬送されたロール紙Rを排紙部60へと搬送する装置であって、本体部40でのロール紙Rの搬送速度と、排紙部60でのロール紙Rの搬送速度との速度差を吸収するために、ロール紙Rをたるませて保持し、本体部40からのロール紙Rの排紙を調整する。
排紙部60は、排紙調整部50から搬送されてきたロール紙Rを、複数のローラーを経由して、一定の速度で支持軸61により巻き取る。
(マーク間隔に基づく画像長の制御)
次に、マーク間隔に基づくWVV信号、PVV信号のON/OFF制御による画像長の制御について説明する。
画像形成装置1は、ページ切り替え時、即ち、次のページの画像処理に移行する際にページ切り替え処理を実施する。ページ切り替え処理は、ページ切り替え時に行われる処理であって、画像処理が停止していなければ実施できない処理である。ページ切り替え処理としては、例えば、プリントASIC453に次ページ用のパラメーターを設定する処理(例えば、ガンマ調整テーブルやスクリーン等の画質調整パラメーターや画像アドレスを変更する処理)が挙げられる。これらの処理は、画像処理中に行うと書き換え途中のパラメーターを用いてプリントASIC453が動作することになり、濃度異常等が発生する。そのため、2ページ目以降は、そのぺージの画像データに対する画像処理を開始する前に、ページ切り替え処理時間を確保する必要がある。本実施形態では、2ページ目以降は、画像処理部45における画像データのページメモリー452からの読み出しを行う前に、少なくともページ切り替え処理時間、ページメモリー452からの画像データの読み出しを停止して画像処理を停止することにより、ページ切り替え処理時間を確保する。これにより、ロール紙Rには少なくともページ切り替え処理時間に応じた余白が発生することとなる。
また、画像形成装置1においては、マーク間隔が確定する前にマーク間に形成するページの画像処理を開始することが前提となっている。
センサー30の位置は、上述のように画像形成部46の上流に設置されており、最上流の(Y色の)感光体462から二次転写ローラー466までの距離D1と、センサー30と二次転写ローラー466までの距離D2は、D2>D1かつ差はわずか(例えば、10mm程度)であることを想定している。すなわち、センサー30がマークを検知して直ちに画像形成を開始したとして、画像はマークの10mm程度手前に出力される。一方、画像長は100mm〜1000mm程度を想定しており、マーク間隔も画像長と同じく100mm〜1000mmを想定している。そのため、センサー30で検知したマーク間隔が確定してから(即ち、画像後端側のマークが検知されてから)画像処理を開始したのではマーク間に画像を形成することができない。センサー30の位置をマーク間隔が確定した後に画像処理を開始できるほど上流に配置すれば、マーク間隔に合わせて画像を縮小するなどの対応が可能である。しかし、ロール紙Rがたるんでいる状態ではマーク間隔を正確に取得することができないため、センサー30をマーク間隔が確定した後に画像処理を開始できるほど上流に配置するには給紙調整部20と本体部40の物理的な距離を増やすことが必要となり、ひいては画像形成装置1のサイズが増加してしまう。そのため、画像形成装置1においては、マーク間隔が確定する前にマーク間に形成するページの画像処理を開始する。
図3に、画像形成装置1と同様の構成を有し、次のページの画像処理に移行する際にページ切り替え処理を行う必要があり、かつ、マーク間隔が確定する前に画像処理を開始する必要がある画像形成装置における、マーク間隔が理想的な場合のWVV信号、PVV信号、マーク検知信号、制御部41のVV設定及びパラメーター設定のタイミングチャートを示す。VV設定とは、プリントASIC453にWVV信号及びPVV信号の開始位置(始点)及び長さを設定することを指す。マーク間隔が理想的な場合とは、検知されたマーク間隔が期待値、即ち「画像データの画像長+余白量(少なくともページ切り替え処理時間に搬送される用紙長)」と一致する場合を指す。
以下、各色の感光体462の距離が1mm、画像データの画像長が3mm、余白量が1mm、マーク間隔の期待値が4mmである場合を例として示す。図3においては、マーク間隔は理想的な(期待値の)4mmである。また、ページ切り替え処理は、プリントASIC453へのパラメーター設定(以下、単にパラメーター設定という)であることとして説明する。なお、VV設定は、画像処理を停止させなくても実施できる処理であるため、ここでいうパラメーター設定には含まれないものとする。また、上述のように、制御部41は、WVV信号の開始位置及び長さ及びPVV信号の開始位置及び長さをポリゴンミラー461dの回転数に換算してプリントASIC453に指定するが、説明を簡単にするため、以下の説明ではこれらを長さ(mm)で表記して説明する。また、図3〜図8に示すタイミングチャートにおけるWVV信号、PVV信号に付されている番号は、ページ番号を示す。PVV信号の前のy、m、c、kは色を示す。
図3に示すように、まず、制御部41は、ページ1(1ページ目)用のVV設定及びパラメーター設定を行う。ここでは、WVV信号の長さ=3mm、各色のPVV信号の長さ=3mm、各色のPVV信号の開始位置=1mmを設定する。なお、PVV信号の開始位置は、直前のVV信号がONになったときを基準として規定される。
次いで、制御部41は、センサー30からのマーク検知信号を待機する。センサー30からマーク検知信号が入力されると同時にWVV信号がONとなり、その後、Y、M、C、KのPVV信号が1mm分の用紙搬送に相当する時間ずつタイミングをずらしながらONとなる。WVV信号がOFFとなると、制御部41は、ページ2用のVV設定及びパラメーター設定を行う。ここで、マーク間隔は期待値の4mmであるから、VV設定及びパラメーター設定が完了すると同時にセンサー30により2個目のマークの検知信号が入力され、ページ2のWVV信号がONとなる。
即ち、図3に示すように、マーク間隔が理想的な場合、次ページのWVV信号がONとなるまでにパラメーター設定が完了しており、ロール紙R上に形成される画像に問題は発生しない。
図4に、マーク間隔が期待値よりも広い場合のWVV信号、PVV信号、マーク検知信号、制御部41のVV設定及びパラメーター設定のタイミングチャートを示す。図4においては、マーク間隔が5mmである場合を示している。この場合、2ページ目のマーク検知信号が遅くなるだけであり、ページ2のVV設定及びパラメーター設定が完了してからWVV信号及びPVV信号がONとなるため、ロール紙R上に形成される画像に問題は発生しない。
図5に、マーク間隔が期待値よりも狭い場合のWVV信号、PVV信号、マーク検知信号、制御部41のVV設定及びパラメーター設定のタイミングチャートを示す。図5においては、マーク間隔が3mmである場合を示している。この場合、ページ2のマーク検知信号がパラメーター設定中に発生してしまい、これに伴いWVV信号がONとなるため、書き換え途中のパラメーターを用いてプリントASIC453が動作(例えば、ガンマ補正、スクリーン処理、濃度バランス調整等の画像処理)を行うこととなり、濃度異常等の異常画像が発生してしまう。
図5で発生する問題に対して、図6に示すように、次ページのパラメーター設定が完了するまで次ページのWVV信号を発生させないことで異常画像は回避できる。しかし、この手法では、図6に示すように、ページ1とページ2でマーク検知信号に対するPVV信号の開始位置が異なってしまう(ページ1は1mm、ページ2は2mm)。即ち、ページ1とページ2とでマークに対する画像位置が異なってしまい、追刷り機の「マークに対する画像位置が全てのページで一定である」という要件を達成できない。
そこで、本実施形態の画像形成装置1においては、画像形成ジョブの実行が開始されると制御部41が図7に示す画像形成制御処理を実行することで、マーク間隔が期待値よりも狭い場合があっても、異常画像が発生せず、かつ、「マークに対する画像位置が全てのページで一定である」という要件を達成できるようにする。以下、図7のフローチャートを参照して制御部41により実行される画像形成制御処理について説明する。
まず、制御部41は、Pに画像データのページ数、Dに余白量(mm)を設定する(ステップS1)。
ここで、余白量としては、少なくとも制御部41のCPU性能や設定すべきパラメーターの数等により決定されるパラメーター設定時間(ページ切り替え時間)A(秒)と、画像形成部46における用紙搬送速度B(mm/秒)を乗算したA×B(mm)が設定される。
次いで、制御部41は、プリントASIC453にページ1用のVV設定及びパラメーター設定を行う(ステップS2)。
ここで、WVV信号がONとなるタイミングは、マーク検知信号が入力されたタイミングから、少なくともページ後端のマーク検知信号が入力されてから(即ち、マーク間隔が確定してから)次ページのWVV信号がONするまでに実施しなければならない処理(マーク間隔の確定時に画像処理中のページのVV信号の長さの更新(変更)及び次ページのパラメーター設定)が実行できる時間だけ遅らせたタイミングであればよく、WVV信号の開始位置としては、マーク位置を基準として、この時間に相当する距離が設定される。本実施形態では、画像処理中のページのVV長更新時間C(秒)と用紙搬送速度B(mm/秒)を乗算したC×B(mm)と、余白量であるA×B(mm)の合計である(A+C)×B(mm)が設定される。WVV信号の開始位置は、全ページ共通となる。PVV信号の開始位置としては、各色の感光体462間の距離(mm)が設定される。WVV信号及びPVV信号の長さは、画像データの画像長(mm)が設定される。
プリントASIC453は、画像形成ジョブが開始されると、信号生成回路468から入力されるIND信号数のカウントを開始し、IND信号数と、ステップS2で設定されたWVV信号の開始位置及び長さとに基づいて、WVV信号生成回路を制御してWVV信号のON/OFFを切り替える。WVV信号がONとなると、画像処理部45においてページ1の画像データが読み出され、画像処理が開始される。また、プリントASIC453は、IND信号数と、ステップS2で設定されたPVV信号の開始位置及び長さとに基づいて、各色のPVV信号生成回路を制御してPVV信号のON/OFFを切り替える。PVV信号がONとなると、画像形成部46にページ1の画像データが転送され、PVV信号に従ってページ1の画像形成が行われる。
次いで、制御部41は、センサー30からのマーク検知信号の入力を待機し、マーク検知信号が入力されると(ステップS3;YES)、変数pの初期値を2、終了値をP、増分値を1としたループ処理を実行する。
ループ処理において、制御部41は、まず、ページp用のVV設定を行う(ステップS4)。ステップS4においてVV設定される値は、ステップS2で説明したものと同様であるので説明を援用する。
次いで、制御部41は、期待値Eに、画像処理中のページp−1のマーク間隔の期待値、即ちページp−1の画像データの画像長+D(mm)を設定する(ステップS5)。
次いで、制御部41は、センサー30からマーク検知信号が入力されたか否かを判断する(ステップS6)。
センサー30からマーク検知信号が入力されていないと判断した場合(ステップS6;NO)、制御部41は、ステップS10に移行し、WVV信号がOFFとなったか否かを判断する。WVV信号がOFFになっていないと判断した場合(ステップS10;NO)、制御部41は、ステップS6に戻る。
センサー30からマーク検知信号が入力されたと判断した場合(ステップS6;YES)、制御部41は、プリントASIC453から、一つ前のマークが検知されてから今回のマークが検知されるまでのIND信号数を取得し、取得したIND信号数に基づいてマーク間隔X(mm)を測定する(ステップS7)。
ここで、プリントASIC453は、センサー30からマーク検知信号が入力されると、そのタイミングのレジスタの値(IND信号数)を取得してマーク番号に対応付けて保存し、一つ前のマーク番号に対応するレジスタの値との差分から、センサー30においてマークが検知されてから次のマークが検出されるまでのIND信号数を取得して制御部41に出力する。制御部41は、取得したIND信号数により特定されるポリゴンミラー461dの回転数を距離(mm)に換算してマーク間隔X(mm)を測定する。
次いで、制御部41は、マーク間隔X≧マーク間隔の期待値Eであるか否かを判断する(ステップS8)。
マーク間隔X≧マーク間隔の期待値Eであると判断した場合(ステップS8;YES)、制御部41は、ステップS10に移行する。
マーク間隔X≧マーク間隔の期待値Eではないと判断した場合(ステップS8;NO)、制御部41は、プリントASIC453に設定したページp−1のWVV信号及びPVV信号の長さ(VV長と呼ぶ)をX−Dに変更(更新)し(ステップS9)、ステップS10に移行する。
上述のように、VV長は、ロール紙Rに形成される画像長に等しい。
ここで、マーク間隔X<マーク間隔の期待値Eであった場合、
WVV信号開始位置≧余白量D+(ページp−1のVV長−ページp−1の画像処理済みVV長)・・・(式1)
となればページpに異常画像は発生しない。ページp−1の画像処理済みVV長は(マーク間隔−WVV信号開始位置)であるから、これを(式1)に代入してVV長について解くと、
ページp−1のVV長≦マーク間隔X−余白量D・・・(式2)
となる。即ち、ページp−1のWVV信号及びPVV信号の長さ(VV長=画像長)をX−D以下とすれば、異常画像は発生しない。そこで、ページp−1のVV長はX−D以下に変更すればよいが、ページp−1の画像は最大限出力することが望ましいため、
ページp−1のVV長=マーク間隔X−余白量D・・・(式3)
とすることが望ましい。
そこで、ステップS9においては、プリントASIC453に設定したページp−1のWVV信号及びPVV信号の長さ(VV長)をX−Dに変更する。これにより、ページp−1は、X−Dの画像長まで画像形成されることになる。
ステップS10において、WVV信号がOFFとなったと判断した場合(ステップS10;YES)、制御部41は、プリントASIC453にページp用のパラメーター設定を行う(ステップS11)。
ここで、WVV信号がOFFとなると、画像処理部45のメモリーASIC451からの画像データの読み出しが停止され、画像処理が停止する。この停止時間には、ステップS11のパラメーター設定時間が確保されているので、書き換え中のパラメーターを用いて画像処理が行われることを防止することができる。
プリントASIC453は、マーク検知信号が入力されてからのIND信号数とステップS4で設定されたページp用のWVV信号の開始位置及び長さとに基づいて、WVV信号生成回路を制御してWVV信号のON/OFFを切り替える。WVV信号がONとなると、画像処理部45においてページpの画像データの読み出しが開始されて画像処理が実行される。また、プリントASIC453は、ステップS4で設定されたPVV信号の開始位置及び長さに基づいて、各色のPVV信号生成回路を制御してPVV信号のON/OFFを切り替える。PVV信号がONとなると、画像形成部46にページpの画像データが転送され、PVV信号に従ってページpの画像形成が行われる。
制御部41は、ステップS11が終了すると、pを1インクリメントし、p=Pの処理が終了するまで、ステップS4〜ステップS11の処理を繰り返し実行する。
図8に、上記画像形成制御処理を実行した場合のWVV信号、PVV信号、マーク検知信号、制御部41のVV設定及びパラメーター設定のタイミングチャートを示す。図8に示すように、上記画像形成制御処理を実行することにより、マーク間隔が画像長未満のページがあっても、全てのページのWVV信号開始位置をマーク検知信号に対して同じにすることができる。また、ページ切り替えのためのパラメーター設定が画像処理と並行して実行されることを防止できるので、異常画像の発生を防止することができる。図9に、下地出力物及び上記画像形成制御処理を実行して画像形成開始タイミングを制御することにより生成される出力物の一例を示す。
なお、ページ切り替え処理が不要な画像形成装置に上述の画像形成制御処理を適用する場合、余白量Dは0とすることができる。この場合、余白量を0として、ページ後端に余白のない画像を形成することができる。
また、上記画像形成制御処理では、マーク間隔に下限は無く、例えば、用紙搬送方向400mmの画像データに対し、マーク間隔10mmといったケースも適用が可能である。しかしながら、マーク間隔のばらつきは、用紙搬送速度の設計値との差異、用紙の伸縮などが原因であり、数パーセント程度のずれに収まると予測される。よって、前述のように、画像データの画像長に対し極端にマーク間隔が狭いケースは考えにくく、そのようなケースが発生した場合は、例えば、画像形成するジョブをユーザーが間違えて選択した、ロール紙Rを誤って装填した等の操作ミスと考えられる。
また、画像形成装置1では、マーク間隔が不定の状態でマーク間に形成する画像の画像処理を開始するため、各ページの画像全体が出力されることを前提に画像データをページメモリー452へ展開しなければならない。ところが、前述のように画像データの画像長400mmに対して出力される画像長が10mmになるようなケースでは、実質的にページメモリー452への画像展開時間の97.5%が無駄になり、ページメモリー452への画像展開が間に合わなくなる。
そこで、図7に示す画像形成制御処理において、ステップS7でマーク間隔Xが取得された後、制御部41は、Xが所定の閾値以下であるか否かを判断し、Xが所定の閾値以下の場合には、画像処理部45及び画像形成部46の動作を停止させることが好ましい。ここで、閾値は、ユーザーが操作表示部42により指定可能である。閾値としては、例えば、期待値Eの何%かを指定する。閾値の指定可能範囲の下限は、ページメモリー452へ画像データを入力する速度(画像展開速度)をI(MB/秒)、ページメモリー452から画像データを読み出す速度をO(MB/秒)とすると、E×O/I以上とする。これにより、マーク間隔Xが短すぎてページメモリー452への画像展開が追いつかなくなることを防止することができる。
(変形例)
上記実施形態においては、マーク検知信号が入力されてから次のマーク検知信号が入力されるまでに発生したIND信号(書き込み同期信号)の信号数に基づいてマーク間隔Xを測定する場合を例にとり説明したが、制御部41のCPUでマーク検知信号が入力された時間間隔T(秒)を測定し、測定した時間間隔Tと用紙搬送速度B(mm/秒)から、T×B(mm)をマーク間隔Xとして測定することとしてもよい。
CPUでマーク検知信号が入力された時間間隔T(秒)を測定するメリットとしては、特別なハードウエアを必要とせずにマーク間隔を測定できる点が挙げられる。ただし、CPUは画像形成装置1に対する入出力操作や印刷ジョブの管理等にも使用されるため、マーク検知信号の入力をCPUで直ちに処理できるとは限らない。そのため、時間間隔Tの測定精度が低くなる可能性がある。一方、上記実施形態では、プリントASIC453がIND信号の信号数をカウントできる構成が必要であるが、入出力操作や印刷ジョブ管理等の影響を受けないので、より精度よくマーク間隔Xを測定することができる。
以上説明したように、画像形成装置1によれば、制御部41は、各ページの画像処理の開始を、センサー30によりロール紙R上のマークが検知されてから、少なくともロール紙Rにページ切り替え時間に相当する余白を発生させる時間と画像長の変更に要する時間を合計した時間だけ遅らせるとともに、少なくとも各ページの画像データの用紙搬送方向の長さと余白の長さの合計を各ページの画像処理中に測定されるマーク間隔の期待値として算出し、測定されたマーク間隔が画像処理中のページの期待値より小さい場合は、画像処理中のページの画像長を測定されたマーク間隔から余白の長さを引いた長さ以下に変更する。
従って、マーク間隔が画像長未満のページがあっても、全てのページでマークに対する画像位置を一定にすることが可能となる。また、ページ切り替えのためのパラメーター設定が画像処理と並行して実行されることを防止できるので、異常画像の発生を防止することができる。
また、例えば、制御部41がセンサー30がマークを検知してから次のマークを検知するまでの時間を測定し、測定した時間を用いてマーク間隔を測定するようにすることで、特別なハードウエアを必要とせずにマーク間隔を測定することが可能となる。
また、例えば、センサー30がマークを検知してから次のマークを検知するまでの間に生成された書き込み同期信号の信号数をプリントASIC453でカウントし、カウントした書き込み同期信号の信号数を用いてマーク間隔を測定するようにすることで、より精度良くマーク間隔を測定することが可能となる。
また、測定されたマーク間隔が所定の閾値以下であるか否かを判断し、所定の閾値以下であると判断した場合は、画像処理部45及び画像形成部46の動作を停止させるようにすることで、マーク間隔が画像長に対して異常に短い場合に、無駄な動作が行われることを防止することができる。
また、閾値の指定可能範囲の下限は、期待値をE、画像データをページメモリーに展開する速度をI、ページメモリーから画像データを読み出す速度をOとすると、E×O/I以上とすることで、マーク間隔Xが短すぎてページメモリー452への画像展開が追いつかなくなることを防止することができる。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る画像形成装置の好適な一例を示すものであり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態においては、余白の発生要因がページ切り替え処理である場合を例にとり説明したが、余白の発生要因はページ切り替え処理に限定されない。
また、上記実施形態においては、ページp−1のマーク間隔の期待値をページp−1の画像データの画像長+余白量としたが、少なくともページp−1の画像データの画像長+余白量であればよく、これに限定されない。
また、上記実施形態においては、本発明をカラーの画像形成装置に適用した場合を例にとり説明したが、モノクロの画像形成装置に本発明を適用することとしてもよい。
また、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として、ROM、不揮発性メモリー、ハードディスク等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
その他、画像形成装置1の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
1 画像形成装置
10 給紙部
20 給紙調整部
30 センサー
40 本体部
41 制御部
42 操作表示部
43 スキャナー部
44 プリントコントローラー
45 画像処理部
451 メモリーASIC
452 ページメモリー
453 プリントASIC
454 バッファー
46 画像形成部
461 露光部
461a レーザー光源
461c ポリゴンモーター
461d ポリゴンミラー
462 感光体
463 現像部
464 一次転写ローラー
465 中間転写ベルト
466 二次転写ローラー
467 定着器
468 信号生成回路
50 排紙調整部
60 排紙部

Claims (6)

  1. 連帳紙の用紙搬送方向に並べて印刷されている複数のマークを順次検知する検知部と、
    前記検知部による検知結果に基づいて、前記連帳紙のマーク間隔を測定する測定部と、
    前記検知部によりマークが検知されたタイミングを各ページの画像処理開始の基準として、前記各ページの画像データに画像処理を施す画像処理部と、
    前記検知部によりマークが検知されたタイミングを各ページの画像形成開始の基準として、前記連帳紙を用紙搬送方向に搬送しながら前記連帳紙に前記各ページの画像処理済みの画像データに基づく画像形成を行う画像形成部と、
    前記測定部によりマーク間隔が測定された際に、測定されたマーク間隔に基づいて、前記画像処理部で画像処理中のページの用紙搬送方向の画像長を変更する制御部と、を備え、
    前記画像処理部は、ページ切り替え時に画像処理を所定時間停止することにより前記連帳紙に余白を発生させ、
    前記制御部は、前記各ページの画像処理の開始を、前記検知部によりマークが検知されてから、少なくとも前記画像処理部で前記余白を発生させる時間と前記画像長の変更に要する時間を合計した時間だけ遅らせるとともに、少なくとも前記各ページの画像データの用紙搬送方向の長さと前記余白の長さの合計を前記各ページの画像処理中に測定されるマーク間隔の期待値として算出し、前記測定部により測定されたマーク間隔が前記画像処理部で画像処理中のページの前記期待値より小さい場合は、そのページの前記画像長を前記測定されたマーク間隔から前記余白の長さを引いた長さ以下に変更する画像形成装置。
  2. 前記所定時間は、少なくともページ切り替え処理に要する時間である請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記測定部は、前記検知部がマークを検知してから次のマークを検知するまでの時間を用いて前記マーク間隔を測定する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成部において用紙搬送に同期して画像形成を行うための制御信号である書き込み同期信号を生成する信号生成回路と、
    前記検知部がマークを検知してから次のマークを検知するまでの間に前記信号生成回路で生成された前記書き込み同期信号の信号数をカウントするカウント部と、
    を備え、
    前記測定部は、前記カウント部によりカウントされた前記書き込み同期信号の信号数を用いて前記マーク間隔を測定する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記測定部により測定されたマーク間隔が所定の閾値以下であるか否かを判断し、前記マーク間隔が前記所定の閾値以下であると判断した場合は、前記画像処理部及び前記画像形成部の動作を停止させる請求項1〜4の何れか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記各ページの画像データをページ毎に一時的に保存するページメモリーと、
    ユーザー操作に応じて前記閾値を指定するための操作部と、を備え、
    前記閾値の指定可能範囲の下限は、前記期待値をE、前記画像データをページメモリーに展開する速度をI、前記ページメモリーから前記画像データを読み出す速度をOとすると、E×O/I以上である請求項5に記載の画像形成装置。
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