JP5643853B2 - 草刈機 - Google Patents
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Description
従って、刈り取る草の硬さによっては、回転時に得る遠心力が十分でなく、植立草に衝突すると後退する虞も考えられ、強力な切断力を植立草に及ぼすことができない場合もあった。
請求項1に係る発明の特徴構成は、上下方向に沿う回転軸を備えた回転ディスクの外縁部に、その回転ディスクの径方向外向きに突出する状態でかつ回転ディスクの回転軸と平行な軸芯周りに自由揺動すべく刈刃を取付け、前記刈刃の側端部に切刃を形成し、
複数個の前記刈刃を前記回転ディスクの上面と下面との夫々に位置させ、かつ上面側の刈刃と下面側の刈刃とが、前記回転ディスクの回転軸と平行な同一の軸芯周りで自由揺動するように前記回転ディスクに取り付けられているとともに、
前記上面側の刈刃と前記下面側の刈刃は、前記回転ディスクの回転軸と平行な軸芯からの半径方向長さが同一長さであるように形成されている点にあり、その作用効果は次の通りである。
刈刃は、回転ディスクの回転によって、遠心力を受けて径方向外向き姿勢になる。その状態で刈刃の側端部に形成した切刃が植立草に当接作用して切断する。
そして、植立草より硬質の石等に当接した場合には、刈刃は回転上手側に後退退避する。
請求項2に係る発明の特徴構成は、請求項1に係る発明の構成において、前記回転ディスクは、ディスク本体の外周端部で上向きに突出するように屈曲形成された外縁部を備え、かつ、前記回転ディスクの半径方向で前記外縁部の近く位置に、上面側の刈刃の下面が前記外縁部の突出高さよりも高く位置するように取付可能な取付座を設けてある点にある。
請求項3に係る発明の特徴構成は、請求項1又は2に係る発明の構成において、前記上面側の刈刃及び前記下面側の刈刃のうち、上面側の刈刃は前記軸芯から遠ざかる側ほど上向きに傾斜し、下面側の刈刃は前記軸芯から遠ざかる側ほど下向きに傾斜するように形成されている点にある。
後輪伝動ケース11は上下向き姿勢に立設してあり、その下端位置に後輪2を軸支している。
動力取出し用の回転体には、後輪側出力スプロケット15が連係してあり、この後輪側出力スプロケット15から、走行機体3の前端に配置されている前輪伝動ケース16の伝動機構に動力伝達可能に構成してある。
以上の構成によって、路面用切断装置4及び法面用切断装置5への動力を入り切りする刈取クラッチを構成する。
切断装置側入力軸26と路面用出力軸27との間にはべべルギヤ機構25Bが設けてあり、切断装置側入力軸26から路面用出力軸27へ動力伝達されるように構成してある。
法面用入力軸32と法面用出力軸33との間には法面用べべルギヤ機構34が設けてあり、法面用入力軸32から法面用出力軸33へ動力伝達されるように構成してある。
図2に示すように、法面用デッキ30の前端には前方上方に向けて延出されたパイプ製のガード73が設けてあり、丈の高い草類を押し退けて、丈の高い草類が法面用デッキ30上に降り掛かかるのを阻止すべく構成してある。
そして、ディスク本体35Cの180°対角位置に形成した山形状の延設部に、路面用刈刃36を装着する為の前記した取付座35Dを形成してある。
起風羽根板38を円周方向の4箇所に設けてあるのは、刈草を一箇所に集中させるのではなく、均等に周辺に散らすためである。
これによって、一方の切刃36bが磨滅等の不具合が生じた場合には、他方の切刃36bを使用すべく、裏返した状態で使用できる。
、その段付き部分37aからボルト先端に向けて小径のネジ部37bを形成してある。
このような取付ボルト37の構成によって、路面用刈刃36を取付座35Dに装着した状態でナット37Aで抜止装着した場合に、段付き部分37aによって路面用刈刃36を締め付けることがなく、路面用刈刃36は、取付ボルト37の縦向き軸芯V周りで自由揺動可能に取り付けられる。
一方、回転ディスク35の下面に取り付けた状態では、取付基端部36Aが回転ディスク面に沿った姿勢に載置され、先端部36Bは、回転ディスク35よりやや斜め下向きに反る状態となる。
このように、二つの刈刃36を回転ディスク35の上下両面に装着することによって、草類を細かく切断することができる。
したがって、図9に示すように、路面用刈刃36の両側端部36Cの左右中心線Xを想定すると、その左右中心線Xから側端部36Cの間隔は、基端部より先端側の方が広くなっている。そうすると、切刃36bの切刃線Yは、先端側ほど左右中心線Xから離れる傾斜状態にある。
このことによって、路面用刈刃36の側端部36Cに形成した切刃36bによって切断されようとする植立草は、前記した切刃36bの切刃線Yに沿って基端部側に誘導される分力を受けて、刈刃36の先端側に逃げることが抑制され、刈刃36の切断能力を高く維持することができる。
これによって、前輪1が昇降駆動されて、走行機体3の前端部が後輪2の接地点を基準に昇降駆動され、走行機体3に取付られた路面用切断装置4が昇降作動され、刈取高さが調節される。
左右一対の水平載置部45Cの左側水平載置部45Cには円弧状ガイド孔45bが設けてあり、円弧状ガイド孔45bを貫通して上方に突出する取付用ネジ45Dが機体フレーム3Aの下面に固着して設けてある。左側水平載置部45Cより上方に突出する取付用ネジ45Dに対して上方側から締め付けハンドル45Eを取り付けてある。
以上のような構成によって、前輪伝動ケース支持用ブラケット45及び前輪伝動ケース16は一体で、支点ボルト45Fの縦向き軸芯Tを中心に水平揺動自在に構成してある。
そして、前輪伝動ケース支持用ブラケット45及び前輪伝動ケース16を揺動させるには、締め付けハンドル45Eを緩めて、人為的に前輪伝動ケース支持用ブラケット45を強制的に回転させることによって行うことができる。
以上、ここで記載した法面用切断装置5の構成、及び、構成部品の構造・形状などは、路面用切断装置4の構成、及び、構成部品の構造・形状と同一である。
したがって、法面用刈刃49と路面用刈刃36とが、互いに、相手側の回転軌跡内に入り込む状態で回転するので、路面用切断装置4と法面用切断装置5とを十分近接させた状態で配置することができ、路面用切断装置4の作業領域と法面用切断装置5の作業領域とが隣接する領域での刈残しを少なくできる。
また、図17に示すように、連結用パイプ52を覆うように配置されたアングル状のカバーフレーム54のアングル状本体部54Aを、操作ロッド53にピン52aで連結して、操作ロッド53と一体で上下揺動すべく構成してある。
この挿通孔67bによって、後記するように、操作ロッド53の後端部を持ち上げて昇降させ、法面用切断装置5の刈高さ調節を行うことを許容しながら、操作ロッド53の左右方向への横ブレを抑制することができる。
以上のような構成によって、操作レバー61を操作することによって、法面用切断装置5の刈高さを変更できる。ここに、操作レバー61を刈高さ調節操作具という。路面用切断装置4は操作レバー61の操作では、上下動はしない。
前後向き軸芯Rは、下方に位置する操作ロッド53の機体前後向き軸芯Pと平行であるが、直上方に位置するのではなく、やや法面用切断装置側に入り込んでいる。
係合ピン64には、ワイヤ65が連係されており、操縦ハンドル6の近傍に設けた操作レバーによってガイド板63の係止部63Aから離間する方向に引き操作可能に構成してある。
支軸69Cは、左右一体形成されたブラケット68における左右側板部に支持されており、筒状部69Aを外嵌されてその筒状部69Aを支持している。筒状部69Aには取付板部69Bが一体形成してあり、取付板部69Bにエンジン7の受座7Bが載置してある。
以上、ブラケット68に支持された、支軸69C、その支軸69Cに外嵌された筒状部69A、筒状部69Aに一体形成されている取付板部69Bで、エンジン7の横方向への偏位を抑制できるので、これらを偏位抑制取付座Eと総称する。一方、防振ゴム機構70と防振ゴム機構70を載置している機体フレーム3Aの部分を、防振取付座Dと称する。
このように、操縦ハンドル6側から運転者が、エアクリーナ9とマフラー14との間隔aを通して前輪1を確認しやすい構成を採っている。
(1) 刈刃36において、取付基端部36Aに比べて先端部36Bを、単位長さ当たり重くする構成としては、取付基端部36Aから先端部36Bに掛けて両側端部36Cの間隔を一定に維持して長方形状に形成し、かつ、取付基端部36Aから先端部36Bに掛けての板厚を徐々に厚くなるように形成してもよい。又は、板厚を徐々にではなく段階的に先端部ほど重くなるように形成してもよい。或いは、先端部に錘を装着して、単位長さ当たりの重量を大きくする構成を採ってよい。
35,48 回転ディスク
35A,48A 外縁部
35D 取付座
36,49 刈刃
36A 取付基端部
36B 先端部
36C 側端部
36b 切刃
V 軸芯
Claims (3)
- 上下方向に沿う回転軸を備えた回転ディスクの外縁部に、その回転ディスクの径方向外向きに突出する状態でかつ回転ディスクの回転軸と平行な軸芯周りに自由揺動すべく刈刃を取付け、前記刈刃の側端部に切刃を形成し、
複数個の前記刈刃を前記回転ディスクの上面と下面との夫々に位置させ、かつ上面側の刈刃と下面側の刈刃とが、前記回転ディスクの回転軸と平行な同一の軸芯周りで自由揺動するように前記回転ディスクに取り付けられているとともに、
前記上面側の刈刃と前記下面側の刈刃は、前記回転ディスクの回転軸と平行な軸芯からの半径方向長さが同一長さであるように形成されている草刈機。 - 前記回転ディスクは、ディスク本体の外周端部で上向きに突出するように屈曲形成された外縁部を備え、かつ、前記回転ディスクの半径方向で前記外縁部の近く位置に、上面側の刈刃の下面が前記外縁部の突出高さよりも高く位置するように取付可能な取付座を設けてある請求項1記載の草刈機。
- 前記上面側の刈刃及び前記下面側の刈刃のうち、上面側の刈刃は前記軸芯から遠ざかる側ほど上向きに傾斜し、下面側の刈刃は前記軸芯から遠ざかる側ほど下向きに傾斜するように形成されている請求項1又は2記載の草刈機。
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