JP5643726B2 - 燃料電池ユニット - Google Patents

燃料電池ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP5643726B2
JP5643726B2 JP2011171495A JP2011171495A JP5643726B2 JP 5643726 B2 JP5643726 B2 JP 5643726B2 JP 2011171495 A JP2011171495 A JP 2011171495A JP 2011171495 A JP2011171495 A JP 2011171495A JP 5643726 B2 JP5643726 B2 JP 5643726B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
separator
electrolyte membrane
electrode structure
flow path
fuel cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011171495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012199217A (ja
Inventor
中西 吉宏
吉宏 中西
堅太郎 石田
堅太郎 石田
真弘 福田
真弘 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2011171495A priority Critical patent/JP5643726B2/ja
Publication of JP2012199217A publication Critical patent/JP2012199217A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5643726B2 publication Critical patent/JP5643726B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、電解質膜の両側に一対の電極を設けた第1電解質膜・電極構造体及び第2電解質膜・電極構造体と、第1セパレータ部及び第2セパレータ部とを有する燃料電池ユニットに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、セパレータによって挟持している。この燃料電池は、通常、所定の数だけ積層されることにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
燃料電池では、通常、数十〜数百の燃料電池を積層して燃料電池スタックを構成している。その際、燃料電池自体及び前記燃料電池同士を正確に位置決めする必要があり、例えば、特許文献1に開示されている固体高分子電解質膜型燃料電池が知られている。
この燃料電池は、図12に示すように、電解質層1Aの両面に、燃料電極1Bと酸化剤電極1Cが配設される燃料電池セル1を、セパレータ2A、2Bにより挟持して構成される単電池3を備えている。セパレータ2A及び2Bには、保持ピン挿入側保持孔4a及び止め輪挿入側保持孔4bが形成されるとともに、電解質層1Aには、これらに同軸的に孔部5が形成されている。
保持ピン6は、保持ピン挿入側保持孔4a、孔部5及び止め輪挿入側保持孔4bに向かって挿入されるとともに、先端部には、止め輪7が装着されることにより、単電池3が一体的に保持されている。
特開2000−12067号公報
ところで、上記の単電池3では、セパレータ2A及び2Bに、それぞれ段付き形状の保持ピン挿入側保持孔4a及び止め輪挿入側保持孔4bが形成されるため、孔加工作業が相当に煩雑なものとなる。
しかも、保持ピン6及び止め輪7が使用されており、特に単電池3を保持するために、多数の保持ピン6及び多数の止め輪7が必要になっている。このため、部品点数が増大し、設備費が高騰するとともに、組み立て作業全体が煩雑化するという問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、簡単且つ経済的な構成で、2つの電解質膜・電極構造体を有する燃料電池ユニットを、確実に位置決め保持することができ、組み立て作業性を有効に向上させることが可能な燃料電池ユニットを提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池ユニットは、電解質膜の両側に一対の電極を設け、外周部に額縁状樹脂枠が設けられる第1電解質膜・電極構造体及び第2電解質膜・電極構造体と、前記第1電解質膜・電極構造体と前記第2電解質膜・電極構造体との間に配置されるとともに、前記第1電解質膜・電極構造体に対向する面に一方の反応ガスを流通させる第1反応ガス流路が形成され、且つ前記第2電解質膜・電極構造体に対向する面に他方の反応ガスを流通させる第2反応ガス流路が形成される第1セパレータ部と、前記第2電解質膜・電極構造体の前記第1セパレータ部とは反対側に配置され、該第2電解質膜・電極構造体に対向する面に前記第1反応ガス流路が形成され、且つ該第2電解質膜・電極構造体に対向する面とは反対の面に前記第2反応ガス流路が形成される第2セパレータ部とを備えている。
この燃料電池ユニットでは、第1電解質膜・電極構造体は、額縁状樹脂枠に一体に設けられる凸状樹脂部を有するとともに、第1セパレータ部、第2電解質膜・電極構造体及び第2セパレータ部には、前記凸状樹脂部が挿入される孔部が形成されている。
また、この燃料電池ユニットでは、凸状樹脂部は、各孔部に一体に挿入された状態で、端部が変形されることにより、一体化されることが好ましい。
さらに、この燃料電池ユニットでは、第1電解質膜・電極構造体の額縁状樹脂枠には、第1反応ガス流路の外周を周回して内側シール部と前記内側シール部の外周を周回して外側シール部とが設けられるとともに、凸状樹脂部は、前記内側シール部と前記外側シール部との間に配設されることが好ましい。
さらにまた、この燃料電池ユニットでは、第1セパレータ部は、単一の第1セパレータを有する一方、第2セパレータ部は、第1反応ガス流路が形成される第2セパレータと、第2反応ガス流路が形成されるとともに、前記第2セパレータに重なり合って冷却媒体を流通させる冷却媒体流路が形成される第3セパレータとを備えることが好ましい。
また、この燃料電池ユニットでは、第1セパレータ部及び第2セパレータ部は、それぞれ第1反応ガス流路が形成される第1セパレータと、第2反応ガス流路が形成されるとともに、前記第1セパレータに重なり合って冷却媒体を流通させる冷却媒体流路が形成される第2セパレータとを備えることが好ましい。
本発明に係る燃料電池ユニットでは、第1電解質膜・電極構造体の額縁状樹脂枠に、ユニット一体化用の凸状樹脂部が一体成形されている。このため、凸状樹脂部を各孔部に挿入するだけで、第1電解質膜・電極構造体、第1セパレータ部、第2電解質膜・電極構造体及び第2セパレータ部を一体的に組み立てることができる。
従って、専用の帯付部材を個別に構成する必要がなく、製造工程の簡素化が図られる。これにより、簡単且つ経済的な構成で、2つの電解質膜・電極構造体を有する燃料電池ユニットを、確実に位置決め保持することができ、組み立て作業性を有効に向上させることが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池を構成する燃料電池ユニットの要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池の、図1中、II−II線断面図である。 前記燃料電池を構成する第3セパレータの正面説明図である。 前記燃料電池を構成する第1セパレータの正面説明図である。 前記燃料電池を構成する第2セパレータの正面説明図である。 前記燃料電池を構成する第1電解質膜・電極構造体の正面説明図である。 前記燃料電池を構成する第2電解質膜・電極構造体の正面説明図である。 前記燃料電池の、図7中、VIII−VIII線断面図である。 前記燃料電池の、図7中、IX−IX線断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池を構成する燃料電池ユニットの要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池ユニットの図10中、XI−XI線断面説明図である。 特許文献1に開示されている燃料電池の分解説明図である。
図1に示すように、燃料電池10は、本発明の実施形態に係る燃料電池ユニット12を備えるとともに、複数の前記燃料電池ユニット12が水平方向(矢印A方向)又は重力方向(矢印C方向)に積層されてスタックが構成される。
燃料電池ユニット12は、第1電解質膜・電極構造体(MEA)14a、第1セパレータ部15a、第2電解質膜・電極構造体(MEA)14b及び第2セパレータ部15bの順に積層される。
第1セパレータ部15aは、単一の第1セパレータ16を有する一方、第2セパレータ部15bは、互いに積層される第2セパレータ18及び第3セパレータ20を有する。
第1セパレータ16、第2セパレータ18及び第3セパレータ20は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板により構成される。第1セパレータ16、第2セパレータ18及び第3セパレータ20は、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状を有する。
第2セパレータ18の外周部と第3セパレータ20の外周部とは、溶接、接着、ロウ付け又はかしめ等の接合手段により接合され、内部である冷却媒体流路52(後述する)が気密に密閉される。なお、第1セパレータ16、第2セパレータ18及び第3セパレータ20は、金属セパレータに換えて、カーボンセパレータ等を使用してもよい。
第1電解質膜・電極構造体14a及び第2電解質膜・電極構造体14bは、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜22と、前記固体高分子電解質膜22を挟持するアノード側電極24及びカソード側電極26とを備える(図2参照)。
アノード側電極24及びカソード側電極26は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜22の両面に形成される。
固体高分子電解質膜22は、アノード側電極24及びカソード側電極26よりも大きな表面積に設定される。この固体高分子電解質膜22の外周端縁部には、樹脂製の額縁部(額縁状樹脂枠)28が、例えば、射出成形により一体成形される。樹脂材としては、汎用プラスチックの他、エンジニアリングプラスチックやスーパーエンジニアリングプラスチック等が採用される。
図1に示すように、額縁部28の矢印B方向の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔30a、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔34b及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔32bが、矢印C方向(鉛直方向)に配列して設けられる。
額縁部28の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔32a、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔34a及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔30bが、矢印C方向に配列して設けられる。
第1セパレータ16、第2セパレータ18及び第3セパレータ20の外周部は、酸化剤ガス入口連通孔30a、冷却媒体入口連通孔34a、燃料ガス出口連通孔32b、燃料ガス入口連通孔32a、冷却媒体出口連通孔34b及び酸化剤ガス出口連通孔30bの内側に配置される。
図1及び図3に示すように、第3セパレータ20の第1電解質膜・電極構造体14aに対向する面20aには、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔30bとを連通する第1酸化剤ガス流路36が形成される。第1酸化剤ガス流路36は、矢印B方向に延在する複数の直線状流路溝を有するとともに、前記第1酸化剤ガス流路36の入口及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部38及び出口バッファ部40が設けられる。入口バッファ部38は、酸化剤ガス入口連通孔30aから面内に酸化剤ガスを均一に分配する機能を有する一方、出口バッファ部40は、前記酸化剤ガスを面内から均一に排出する機能を有する。
第3セパレータ20の矢印B方向両端には、酸化剤ガス入口連通孔30a及び酸化剤ガス出口連通孔30bに対応して突出する突起部42a、42bが設けられる。突起部42aには、酸化剤ガス入口連通孔30aを第1酸化剤ガス流路36に連通する入口流路44aが断面波状に形成される一方、突起部42bには、酸化剤ガス出口連通孔30bを前記第1酸化剤ガス流路36に連通する出口流路44bが断面波状に形成される。
第3セパレータ20の矢印B方向両端部中央には、外方に突出する突出部46a、46bが対向する辺に形成される。突出部46aには、ノック孔48aと、前記ノック孔48aを挟んで両側に一対の孔部50aとが貫通形成される。突出部46bには、ノック孔48bと、前記ノック孔48bの両側に位置して一対の孔部50bとが貫通形成される。
第3セパレータ20の面20bには、冷却媒体入口連通孔34aと冷却媒体出口連通孔34bとを連通する冷却媒体流路52が形成される。この冷却媒体流路52は、第1酸化剤ガス流路36の裏面形状である。
図4に示すように、第1セパレータ16の第1電解質膜・電極構造体14aに対向する面16aには、燃料ガス入口連通孔32aと燃料ガス出口連通孔32bとを連通する第1燃料ガス流路54が形成される。第1燃料ガス流路54は、矢印B方向に延在する複数の直線状流路溝を有する。第1燃料ガス流路54の入口及び出口近傍には、入口バッファ部56及び出口バッファ部58が設けられる。
第1セパレータ16の矢印B方向両端には、燃料ガス入口連通孔32a及び燃料ガス出口連通孔32bに対応して突出する突起部58a、58bと、酸化剤ガス入口連通孔30a及び酸化剤ガス出口連通孔30bに対応して突出する突起部60a、60bとが設けられる。面16aにおいて、突起部58aには、燃料ガス入口連通孔32aを第1燃料ガス流路54に連通する入口流路62aが断面波状に形成される一方、突起部58bには、燃料ガス出口連通孔32bを前記第1燃料ガス流路54に連通する出口流路62bが断面波状に形成される。
図1に示すように、第1セパレータ16の第2電解質膜・電極構造体14bに対向する面16bには、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔30bとを連通する第2酸化剤ガス流路64が形成される。第2酸化剤ガス流路64は、矢印B方向に延在する複数の直線状流路溝を有するとともに、前記第2酸化剤ガス流路64の入口及び出口近傍には、入口バッファ部66及び出口バッファ部68が設けられる。
面16bにおいて、突起部60aには、酸化剤ガス入口連通孔30aを第2酸化剤ガス流路64に連通する入口流路70aに断面波状に形成される一方、突起部60bには、酸化剤ガス出口連通孔30bを前記第2酸化剤ガス流路64に連通する出口流路70bが断面波状に形成される。
第1セパレータ16の矢印B方向両端部中央には、外方に突出する突出部72a、72bが対向する辺に形成される。図4に示すように、突出部72aには、ノック孔74aと、前記ノック孔74aの両側に位置して一対の孔部76aとが貫通形成される。突出部72bには、ノック孔74bと、前記ノック孔74bの両側に位置して一対の孔部76bとが貫通形成される。
図5に示すように、第2セパレータ18の第2電解質膜・電極構造体14bに対向する面18aには、燃料ガス入口連通孔32aと燃料ガス出口連通孔32bとを連通する第2燃料ガス流路78が形成される。第2燃料ガス流路78は、矢印B方向に延在する複数の直線状流路溝を有する。第2燃料ガス流路78の入口及び出口近傍には、入口バッファ部80及び出口バッファ部82が設けられる。
第2セパレータ18の矢印B方向両端には、燃料ガス入口連通孔32a及び燃料ガス出口連通孔32bに対応して突出する突起部84a、84bと、冷却媒体入口連通孔34a及び冷却媒体出口連通孔34bに対応して突出する突起部86a、86bとが設けられる。
面18aにおいて、突起部84aには、燃料ガス入口連通孔32aを第2燃料ガス流路78に連通する入口流路88aが断面波状に形成される一方、突起部84bには、燃料ガス出口連通孔32bを前記第2燃料ガス流路78に連通する出口流路88bが断面波状に形成される。
図1に示すように、面18bにおいて、突起部86aには、冷却媒体入口連通孔34aを冷却媒体流路52に連通する入口流路90aが断面波状に形成される一方、突起部86bには、冷却媒体出口連通孔34bを前記冷却媒体流路52に連通する出口流路90bが断面波状に形成される。
面18bは、面18a側の第2燃料ガス流路78の裏面形状である。この面18bと第3セパレータ20の面20bとが重なり合うことにより、冷却媒体流路52が形成される。冷却媒体流路52の入口及び出口近傍には、入口バッファ部92及び出口バッファ部94が設けられる。
図1及び図5に示すように、第2セパレータ18の矢印B方向両端中央には、外方に突出する突出部96a、96bが対向する辺に形成される。突出部96aには、ノック孔98aと、前記ノック孔98aの両側に位置して一対の孔部100aとが貫通形成される。突出部96bには、ノック孔98bと、前記ノック孔98bの両側に位置して一対の孔部100bとが貫通形成される。
第1電解質膜・電極構造体14aの額縁部28には、第1シール部材102が一体成形される。第1シール部材102としては、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材が用いられる。なお、以下に説明する第2シール部材は、同様の材料が使用される。
この第1シール部材102は、図2に示すように、第3セパレータ20側の面に、前記第3セパレータ20の外周縁部を周回して摺接する第1シール部102aを有する。
図2及び図6に示すように、第1シール部材102の第1セパレータ16側の面には、前記第1セパレータ16の外周部縁部を周回して摺接する第2シール部102bと、前記第1セパレータ16の外周部外方に位置し、隣接する第2電解質膜・電極構造体14bの額縁部28に摺接する第3シール部102cとが設けられる。
図6に示すように、第3シール部102cは、第1電解質膜・電極構造体14aの矢印C方向両端側中央で、それぞれ外方に迂回するように形成される。第3シール部102cの迂回部と第2シール部102bとの間には、ノック孔104a、104bが対辺に貫通形成される。
ノック孔104aの両側には、第3シール部102cの迂回部と第2シール部102bとの間に位置して、樹脂ピン部(凸状樹脂部)106aが設けられる。ノック孔104bの両側には、第3シール部102cの迂回部と第2シール部102bとの間に位置して、すなわち、二重シールの間に位置して、樹脂ピン部106bが設けられる。樹脂ピン部106a、106bは、額縁部28と一体成形されるとともに、第2電解質膜・電極構造体14b側に突出する(図1参照)。
第1電解膜・電極構造体14aの各長辺には、ノック孔104a、104bの両側に樹脂製ガイド部材108aが額縁部28と一体成形される。なお、樹脂製ガイド部材108aは、額縁部28と別体に構成することもできる。樹脂製ガイド部材108aの外周端部110aには、前記外周端部110aから内方に離間する凹状の逃げ部112が形成される。
図2及び図7に示すように、第2電解質膜・電極構造体14bの額縁部28には、第2シール部材114が一体成形される。この第2シール部材114は、第2セパレータ18側の面に、前記第2セパレータ18の外周縁部を周回して周接する第1シール部114aと、前記第2セパレータ18の外周部外方に位置し、隣接する第1電解質膜・電極構造体14aの額縁部28に周接する第2シール部114bとを有する。
図7に示すように、第2シール部114bは、額縁部28の矢印B方向両端中央で外方に迂回するように形成されるとともに、前記第2シール部114bの迂回部と第1シール部114aとの間には、ノック部材116が前記額縁部28と一体成形される。
図8に示すように、ノック部材116は、第1セパレータ16側に膨出する外側膨出部118aを備え、前記外側膨出部118aは、前記第1セパレータ16のノック孔74a、第1電解質膜・電極構造体14aのノック孔104a及び第3セパレータ20のノック孔48aに一体に挿入される。外側膨出部118aの内周側には、段状部118bを介して孔部118cが形成される。
ノック部材116は、外側膨出部118aとは反対側に膨出する内側膨出部118dを有する。内側膨出部118dは、隣接する第2電解質膜・電極構造体14bのノック部材116の段状部118bに配置される。
図7に示すように、第2電解質膜・電極構造体14bの額縁部28には、樹脂製ガイド部材108bが一体成形される。樹脂製ガイド部材108bは、外周端部110bを設けるとともに、この外周端部110bは、第1電解質膜・電極構造体14aの樹脂製ガイド部材108aに設けられた逃げ部112から外方に露呈している。
ノック部材116の両側には、第2シール部114bの迂回部と第1シール部114aとの間に位置して、一対の孔部120aが形成される。ノック部材116の両側には、第2シール部114bの迂回部と第1シール部114aとの間に位置して、一対の孔部120bが形成される。
図9に示すように、第1電解質膜・電極構造体14aの額縁部28に設けられている樹脂ピン部106aは、第1セパレータ16の孔部76a、第2電解質膜・電極構造体14bの孔部120a、第2セパレータ18の孔部100a及び第3セパレータ20の孔部50aに一体に挿入される。
樹脂ピン部106aの先端は、溶着ダイを構成する溶着チップ122により成形される。この溶着チップ122は、所定温度に加熱された状態で、樹脂ピン部106aの先端に押圧されることにより、前記溶着チップ122の成形面122aを介して所定の形状、例えば、大径な頭部124が形成される。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔30aに供給された酸素含有ガス等の酸化剤ガスは、第3セパレータ20の突起部42aに形成されている入口流路44aを介して第1酸化剤ガス流路36に供給される。同様に、酸化剤ガスは、第1セパレータ16の突起部60aに形成されている入口流路70aを介して第2酸化剤ガス流路64に供給される。
第1酸化剤ガス流路36を流通した酸化剤ガスは、第3セパレータ20の突起部42bに形成されている出口流路44bから酸化剤ガス出口連通孔30bに排出される。同様に、第2酸化剤ガス流路64を流通した酸化剤ガスは、第1セパレータ16の突起部60bに形成されている出口流路70bから酸化剤ガス出口連通孔30bに排出される。
一方、燃料ガス入口連通孔32aに供給された水素含有ガス等の燃料ガスは、第1セパレータ16の突起部58aに形成されている入口流路62aから第1燃料ガス流路54に供給される。同様に、燃料ガスは、第2セパレータ18の突起部84aに形成されている入口流路88aから第2燃料ガス流路78に供給される。
第1燃料ガス流路54を流通した燃料ガスは、第1セパレータ16の突起部58bに形成されている出口流路62bから燃料ガス出口連通孔32bに排出される。同様に、第2燃料ガス流路78を流通した燃料ガスは、第2セパレータ18の突起部84bに形成されている出口流路88bから燃料ガス出口連通孔32bに排出される。
また、冷却媒体入口連通孔34aに供給された純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体は、第2セパレータ18の突起部86aに形成されている入口流路90aから冷却媒体流路52に供給される。この冷却媒体は、冷却媒体流路52を流通した後、突起部86bに形成されている出口流路90bから冷却媒体出口連通孔34bに排出される。
この場合、第1の実施形態では、第1電解質膜・電極構造体14aの額縁部28には、樹脂ピン部106a、106bが一体成形されている。この樹脂ピン部106a、106bは、第1セパレータ16の孔部76a、76b、第2電解質膜・電極構造体14bの孔部120a、120b、第2セパレータ18の孔部100a、100b及び第3セパレータ20の孔部50a、50bに一体的に挿入された後、溶着処理により大径な頭部124が形成されている。
従って、専用の帯付部材を個別に構成する必要がなく、製造工程の簡素化が図られる。これにより、簡単且つ経済的な構成で、第1電解質膜・電極構造体14a、第1セパレータ16、第2電解質膜・電極構造体14b、第2セパレータ18及び第3セパレータ20を、一体のユニットとして取り扱うことができ、燃料電池ユニット12の取り扱い作業性が良好に向上する。
このため、複数の燃料電池ユニット12が積層される燃料電池10(燃料電池スタック)の製造工程の簡素化を図るとともに、前記燃料電池ユニット12及び前記燃料電池10の組み立て作業性が良好に向上するという効果が得られる。
図10は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池130を構成する燃料電池ユニット132の要部分解斜視説明図である。
なお、第1の実施形態に係る燃料電池10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
燃料電池ユニット132は、図10及び図11に示すように、第1電解質膜・電極構造体14a、第1セパレータ部134a、第2電解質膜・電極構造体(MEA)14b及び第2セパレータ部134bの順に積層される。
第1セパレータ部134a及び第2セパレータ部134bは、それぞれ互いに積層される第1セパレータ136及び第2セパレータ138を有する。第1セパレータ136は、第1の実施形態の第2セパレータ18と同一に構成される一方、第2セパレータ138は、第1の実施形態の第3セパレータ20と同一に構成される。
図11に示すように、第1電解質膜・電極構造体14aの額縁部28に設けられている樹脂ピン部106aは、第1セパレータ136の孔部100a及び第2セパレータ138の孔部50a、第2電解質膜・電極構造体14bの孔部120a、第1セパレータ136の孔部100a及び第2セパレータ138の孔部50aに一体に挿入される。樹脂ピン部106aの先端は、溶着ダイを構成する溶着チップ122により成形される。
これにより、第2の実施形態では、簡単且つ経済的な構成で、第1電解質膜・電極構造体14a、第1セパレータ部134a、第2電解質膜・電極構造体14b及び第2セパレータ部134bを、一体のユニットとして取り扱うことができ、燃料電池ユニット132の取り扱い作業性が良好に向上する等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
10、130…燃料電池 12、132…燃料電池ユニット
14a、14b…電解質膜・電極構造体
15a、15b、134a、134b…セパレータ部
16、18、20、136、138…セパレータ
22…固体高分子電解質膜 24…アノード側電極
26…カソード側電極 28…額縁部
30a…酸化剤ガス入口連通孔 30b…酸化剤ガス出口連通孔
32a…燃料ガス入口連通孔 32b…燃料ガス出口連通孔
34a…冷却媒体入口連通孔 34b…冷却媒体出口連通孔
36、64…酸化剤ガス流路
50a、50b、76a、76b、100a、100b…孔部
52…冷却媒体流路 54、78…燃料ガス流路
102、114…シール部材 106a、106b…樹脂ピン部

Claims (4)

  1. 電解質膜の両側に一対の電極を設け、外周部に額縁状樹脂枠が設けられる第1電解質膜・電極構造体及び第2電解質膜・電極構造体と、
    前記第1電解質膜・電極構造体と前記第2電解質膜・電極構造体との間に配置されるとともに、前記第1電解質膜・電極構造体に対向する面に一方の反応ガスを流通させる第1反応ガス流路が形成され、且つ前記第2電解質膜・電極構造体に対向する面に他方の反応ガスを流通させる第2反応ガス流路が形成される第1セパレータ部と、
    前記第2電解質膜・電極構造体の前記第1セパレータ部とは反対側に配置され、該第2電解質膜・電極構造体に対向する面に前記第1反応ガス流路が形成され、且つ該第2電解質膜・電極構造体に対向する面とは反対の面に前記第2反応ガス流路が形成される第2セパレータ部と、
    を備え、
    前記第1電解質膜・電極構造体は、前記額縁状樹脂枠に一体に設けられる凸状樹脂部を有するとともに、
    前記第1セパレータ部、前記第2電解質膜・電極構造体及び前記第2セパレータ部には、前記凸状樹脂部が挿入される孔部が形成され
    且つ前記第1電解質膜・電極構造体の前記額縁状樹脂枠には、前記第1反応ガス流路の外周を周回して内側シール部と前記内側シール部の外周を周回して外側シール部とが設けられるとともに、
    前記凸状樹脂部は、前記内側シール部と前記外側シール部との間に配設されることを特徴とする燃料電池ユニット。
  2. 請求項1記載の燃料電池ユニットにおいて、前記凸状樹脂部は、各孔部に一体に挿入された状態で、端部が変形されることにより、一体化されることを特徴とする燃料電池ユニット。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池ユニットにおいて、前記第1セパレータ部は、単一の第1セパレータを有する一方、
    前記第2セパレータ部は、前記第1反応ガス流路が形成される第2セパレータと、
    前記第2反応ガス流路が形成されるとともに、前記第2セパレータに重なり合って冷却媒体を流通させる冷却媒体流路が形成される第3セパレータと、
    を備えることを特徴とする燃料電池ユニット。
  4. 請求項1又は2記載の燃料電池ユニットにおいて、前記第1セパレータ部及び前記第2セパレータ部は、それぞれ前記第1反応ガス流路が形成される第1セパレータと、
    前記第2反応ガス流路が形成されるとともに、前記第1セパレータに重なり合って冷却媒体を流通させる冷却媒体流路が形成される第2セパレータと、
    を備えることを特徴とする燃料電池ユニット。
JP2011171495A 2011-03-10 2011-08-05 燃料電池ユニット Expired - Fee Related JP5643726B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011171495A JP5643726B2 (ja) 2011-03-10 2011-08-05 燃料電池ユニット

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011052286 2011-03-10
JP2011052286 2011-03-10
JP2011171495A JP5643726B2 (ja) 2011-03-10 2011-08-05 燃料電池ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012199217A JP2012199217A (ja) 2012-10-18
JP5643726B2 true JP5643726B2 (ja) 2014-12-17

Family

ID=47181212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011171495A Expired - Fee Related JP5643726B2 (ja) 2011-03-10 2011-08-05 燃料電池ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5643726B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5936889B2 (ja) 2012-03-09 2016-06-22 本田技研工業株式会社 燃料電池
JP6125883B2 (ja) * 2013-04-23 2017-05-10 本田技研工業株式会社 燃料電池スタック
JP6082340B2 (ja) * 2013-11-26 2017-02-15 本田技研工業株式会社 燃料電池

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3968278B2 (ja) * 2002-08-27 2007-08-29 本田技研工業株式会社 燃料電池スタックおよび燃料電池スタック用金属製セパレータ
JP2007188693A (ja) * 2006-01-12 2007-07-26 Toyota Motor Corp 燃料電池および燃料電池の製造方法
JP5114899B2 (ja) * 2006-09-12 2013-01-09 パナソニック株式会社 固体高分子型燃料電池
JP5227886B2 (ja) * 2009-05-20 2013-07-03 本田技研工業株式会社 燃料電池の製造装置及びその製造方法
JP5254878B2 (ja) * 2009-05-20 2013-08-07 本田技研工業株式会社 燃料電池の製造方法
JP5653799B2 (ja) * 2011-03-10 2015-01-14 本田技研工業株式会社 燃料電池ユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012199217A (ja) 2012-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5824575B2 (ja) 燃料電池
JP5543610B2 (ja) 燃料電池
JP6063303B2 (ja) 燃料電池
JP6308575B2 (ja) 燃料電池
JP5372627B2 (ja) 燃料電池
JP5643726B2 (ja) 燃料電池ユニット
JP6125903B2 (ja) 燃料電池
JP2013258107A (ja) 燃料電池
JP6006956B2 (ja) 燃料電池
JP2010238421A (ja) 燃料電池
JP5653799B2 (ja) 燃料電池ユニット
JP5081494B2 (ja) 燃料電池
JP2013246948A (ja) 燃料電池
JP5675478B2 (ja) 燃料電池
JP5739215B2 (ja) 燃料電池ユニット
JP6177212B2 (ja) 燃料電池
JP6170868B2 (ja) 燃料電池
JP6150528B2 (ja) 燃料電池スタック
JP6194186B2 (ja) 燃料電池
JP6090842B2 (ja) 燃料電池スタック
JP2015115304A (ja) 燃料電池スタック
JP6125883B2 (ja) 燃料電池スタック
JP2013258106A (ja) 燃料電池
JP2013125614A (ja) 燃料電池
JP5638448B2 (ja) 燃料電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140722

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140919

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141007

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141031

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5643726

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees