JP6125883B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

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Description

本発明は、電解質の両側にそれぞれ電極が配設される電解質・電極構造体とセパレータとが積層されるとともに、積層方向に沿って燃料ガスを流通させる燃料ガス連通孔及び前記積層方向に沿って酸化剤ガスを流通させる酸化剤ガス連通孔が形成される発電ユニットを備え、複数の前記発電ユニットが積層される燃料電池スタックに関する。
一般的に、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。この燃料電池は、固体高分子電解質膜の一方側にアノード電極が、前記固体高分子電解質膜の他方側にカソード電極が、それぞれ配設された電解質膜・電極構造体(MEA)を、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持している。この燃料電池は、所定の数だけ積層されることにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
燃料電池では、通常、数十〜数百の燃料電池を積層して燃料電池スタックを構成している。その際、燃料電池自体及び前記燃料電池同士を正確に位置決めする必要があり、例えば、特許文献1に開示されている固体高分子電解質型燃料電池が知られている。
この燃料電池は、図6に示すように、電解質層1Aの両面に、燃料電極1Bと酸化剤電極1Cが配設される燃料電池セル1を、セパレータ2A、2Bにより挟持して構成される単電池3を備えている。セパレータ2A及び2Bには、保持ピン挿入側保持孔4a及び止め輪挿入側保持孔4bが形成されるとともに、電解質層1Aには、これらに同軸的に孔部5が形成されている。
保持ピン6は、保持ピン挿入側保持孔4a、孔部5及び止め輪挿入側保持孔4bに向かって挿入されるとともに、先端部には、止め輪7が装着されることにより、単電池3が一体的に保持されている。
特開2000−12067号公報
ところで、上記の単電池3では、セパレータ2A及び2Bに、それぞれ段付き形状の保持ピン挿入側保持孔4a及び止め輪挿入側保持孔4bが形成されている。このため、孔加工作業が相当に煩雑なものとなるとともに、構成が複雑化するという問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、簡単且つ経済的な構成で、発電ユニット内の位置決め及び前記発電ユニット間の位置決めを良好に行うとともに、燃料ガス連通孔のシール性を確保することが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明は、電解質の両側にそれぞれ電極が配設される電解質・電極構造体とセパレータとが積層されるとともに、積層方向に沿って燃料ガスを流通させる燃料ガス連通孔及び前記積層方向に沿って酸化剤ガスを流通させる酸化剤ガス連通孔が形成される発電ユニットを備え、複数の前記発電ユニットが積層される燃料電池スタックに関するものである。
この燃料電池スタックでは、発電ユニット内の位置決めを行うユニット内位置決め部と、前記発電ユニット間の位置決めを行うユニット間位置決め部と、前記ユニット内位置決め部及び前記ユニット間位置決め部に隣接した位置であって、前記ユニット内位置決め部及び前記ユニット間位置決め部よりも、前記燃料ガス連通孔側に近接した位置に設けられ、端部が変形することにより前記発電ユニット内を一体に固定する樹脂製固定部材と、を備えている。そして、ユニット内位置決め部及びユニット間位置決め部は、積層方向に延在する中心軸に対して同軸上に設定されるとともに、燃料ガス連通孔と酸化剤ガス連通孔との間で、前記酸化剤ガス連通孔よりも、前記燃料ガス連通孔側に近接して設けられている。
また、この燃料電池スタックでは、ユニット内位置決め部とユニット間位置決め部とは、同一の部材で構成されることが好ましい。
さらに、この燃料電池スタックでは、前記発電ユニットは、少なくとも3枚の前記セパレータが積層され、前記樹脂製固定部材は、積層された前記セパレータのうち、前記積層方向の一方端側のセパレータに形成されるとともに、前記積層方向の他方端側のセパレータに向けて延伸し、前記ユニット間位置決め部は、前記一方端側及び前記他方端側のセパレータとは異なる前記セパレータに形成されることが好ましい。
本発明によれば、発電ユニット内の位置決めを行うユニット内位置決め部と、発電ユニット間の位置決めを行うユニット間位置決め部とが、同軸上に設定されている。このため、2種類の位置決め構造を集中して且つコンパクトに構成することができ、燃料電池スタック全体を良好にコンパクト化することが可能になる。
また、端部が変形することにより発電ユニット内を一体に固定する樹脂製固定部材が、ユニット内位置決め部及びユニット間位置決め部に隣接した位置であって、前記ユニット内位置決め部及び前記ユニット間位置決め部よりも、前記燃料ガス連通孔側に近接した位置に設けられている。これにより、発電ユニット内が一体に固定される。このため、例えば、発電ユニットを移動させる際、発電ユニット内でユニット内位置決め部が離脱し、発電ユニット内における位置決めができなくなるという問題を有効に回避することが可能になる。
しかも、ユニット内位置決め部及びユニット間位置決め部は、燃料ガス連通孔側に近接して設けられている。従って、例えば、燃料電池スタックに外部荷重が付与された際、燃料ガス連通孔の変位が規制されるため、前記燃料ガス連通孔のシールずれを有効に抑制することができる。
さらに、燃料ガス連通孔は、一般的に酸化剤ガス連通孔に比べて断面積が小さく設定されている。これにより、ユニット内位置決め部及びユニット間位置決め部が、燃料ガス連通孔と酸化剤ガス連通孔との間で、酸化剤ガス連通孔よりも、燃料ガス連通孔に近接して配置されるため、セパレータの面内スペース効率が向上し、前記セパレータを良好に小型化することが可能になる。
本発明の実施形態に係る燃料電池スタックを構成する発電ユニットの分解斜視説明図である。 前記発電ユニットの、図1中、II−II線断面図である。 前記発電ユニットの、図1中、III−III線断面図である。 前記発電ユニットを構成する第1セパレータの正面説明図である。 前記発電ユニットを構成する第2セパレータの正面説明図である。 特許文献1に係る固体高分子電解質型燃料電池の分解説明図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る燃料電池スタック10は、複数の発電ユニット12を矢印A方向(水平方向)又は矢印C方向(重力方向)に積層して構成される。燃料電池スタック10は、例えば、車載用燃料電池スタックを構成し、図示しない燃料電池車両に搭載される。
図1〜図3に示すように、発電ユニット12は、第1セパレータ14、第1電解質膜・電極構造体(第1電解質・電極構造体)(MEA)16a、第2セパレータ18、第2電解質膜・電極構造体(第2電解質・電極構造体)(MEA)16b及び第3セパレータ20を設ける。
第1セパレータ14、第2セパレータ18及び第3セパレータ20は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した縦長形状の金属板により構成される。第1セパレータ14、第2セパレータ18及び第3セパレータ20は、平面が矩形状を有するとともに、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状に成形される。第1セパレータ14、第2セパレータ18及び第3セパレータ20は、金属セパレータに代えて、例えば、カーボンセパレータにより構成してもよい。
第1電解質膜・電極構造体16a及び第2電解質膜・電極構造体16bは、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜22と、前記固体高分子電解質膜22を挟持するアノード電極24及びカソード電極26とを備える。アノード電極24は、カソード電極26よりも小さな平面寸法(表面寸法)を有する段差MEAを構成しているが、これに限定されるものではない。例えば、アノード電極24は、カソード電極26よりも大きな平面寸法を有してもよく、又は、前記カソード電極26と同一の平面寸法を有していてもよい。
アノード電極24及びカソード電極26は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、例えば、固体高分子電解質膜22の両面に形成される。
図1に示すように、発電ユニット12の長辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔28a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔30bが設けられる。
発電ユニット12の長辺方向(矢印B方向)の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔30a、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔28bが設けられる。
発電ユニット12の短辺方向(矢印C方向)の両端縁部一方には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を供給するための一対の冷却媒体入口連通孔32aが設けられる。発電ユニット12の短辺方向の両端縁部他方には、冷却媒体を排出するための一対の冷却媒体出口連通孔32bが設けられる。
各冷却媒体入口連通孔32a、32aは、酸化剤ガス入口連通孔28a及び燃料ガス出口連通孔30bに近接し、且つそれぞれ矢印C方向両側の各辺に振り分けられる。各冷却媒体出口連通孔32b、32bは、酸化剤ガス出口連通孔28b及び燃料ガス入口連通孔30aにそれぞれ近接し、且つそれぞれ矢印C方向両側の各辺に振り分けられる。
図1及び図4に示すように、第1セパレータ14の第1電解質膜・電極構造体16aに向かう面14aには、燃料ガス入口連通孔30aと燃料ガス出口連通孔30bとを連通する波形状(又は直線状)の第1燃料ガス流路34が形成される。第1燃料ガス流路34は、矢印B方向に延在し、その入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bが設けられる。
第1セパレータ14の面14bには、冷却媒体入口連通孔32aと冷却媒体出口連通孔32bとを連通する冷却媒体流路38の一部が形成される。冷却媒体流路38の一部は、第1燃料ガス流路34の裏面形状である。
図5に示すように、第2セパレータ18の第1電解質膜・電極構造体16aに向かう面18aには、酸化剤ガス入口連通孔28aと酸化剤ガス出口連通孔28bとを連通する波形状(又は直線状)の第1酸化剤ガス流路40が形成される。第1酸化剤ガス流路40の入口近傍及び出口近傍には、入口バッファ部42a及び出口バッファ部42bが設けられる。
図1に示すように、第2セパレータ18の第2電解質膜・電極構造体16bに向かう面18bには、燃料ガス入口連通孔30aと燃料ガス出口連通孔30bとを連通する波形状(又は直線状)の第2燃料ガス流路44が形成される。第2燃料ガス流路44の入口近傍及び出口近傍には、入口バッファ部46a及び出口バッファ部46bが設けられる。
第3セパレータ20の第2電解質膜・電極構造体16bに向かう面20aには、酸化剤ガス入口連通孔28aと酸化剤ガス出口連通孔28bとを連通する波形状(又は直線状)の第2酸化剤ガス流路48が形成される。第2酸化剤ガス流路48の入口近傍及び出口近傍には、入口バッファ部50a及び出口バッファ部50bが設けられる。第3セパレータ20の面20bには、冷却媒体流路38の一部が形成される。
第1セパレータ14は、図4に示すように、燃料ガス入口連通孔30aと第1燃料ガス流路34とを連通する複数の供給連結路52aと、燃料ガス出口連通孔30bと前記第1燃料ガス流路34とを連通する複数の排出連結路52bとを有する。第2セパレータ18は、図1に示すように、燃料ガス入口連通孔30aと第2燃料ガス流路44とを連通する複数の供給連結路54aと、燃料ガス出口連通孔30bと前記第2燃料ガス流路44とを連通する複数の排出連結路54bとを有する。
供給連結路52a及び排出連結路52bには、ブリッジ部として蓋体56a、56bが配置される。供給連結路54a及び排出連結路54bには、ブリッジ部として蓋体58a、58bが配置される。
第1セパレータ14の面14a、14bには、この第1セパレータ14の外周端縁部を周回して第1シール部材60が一体成形される。第2セパレータ18の面18a、18bには、この第2セパレータ18の外周端縁部を周回して第2シール部材62が一体成形される。第3セパレータ20の面20a、20bには、この第3セパレータ20の外周端縁部を周回して第3シール部材64が一体成形される。
第1シール部材60、第2シール部材62及び第3シール部材64としては、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材等の弾性を有するシール部材が用いられる。
発電ユニット12は、前記発電ユニット12内の位置決めを行うユニット内位置決め部66と、前記発電ユニット12間の位置決めを行うユニット間位置決め部68とを備える。
第1セパレータ14、第2セパレータ18及び第3セパレータ20の短辺側の外周縁部には、それぞれ一対の樹脂製板状部70a、70b及び70cが設けられる。一方の樹脂製板状部70a、70b及び70cは、各短辺において、燃料ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔28bとの間で、且つ、前記燃料ガス入口連通孔30aに近接して設けられる。他方の樹脂製板状部70a、70b及び70cは、各短辺において、燃料ガス出口連通孔30bと酸化剤ガス入口連通孔28aとの間で、且つ、前記燃料ガス出口連通孔30bに近接して設けられる。
樹脂製板状部70a、70b及び70cは、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、POM(ポリアセタール)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、LCP(液晶ポリマー)、ポリイミド又はABS樹脂等で構成される。
樹脂製板状部70a、70b及び70cは、予め、絶縁樹脂で成形した成形品を、かしめや接着等によって第1セパレータ14〜第3セパレータ20を構成する金属プレートに設けられた切り欠き部に固定してもよい。あるいは、樹脂製板状部70a、70b及び70cは、金属プレートの切り欠き部に絶縁樹脂を一体で射出成形してもよい。
図1及び図2に示すように、樹脂製板状部70a、70cには、ユニット内位置決め部66を構成する円形状の孔部72a、72bが形成される。樹脂製板状部70bの両面には、ユニット内位置決め部66を構成するリング状の凸部74a、74bが積層方向に膨出形成される。凸部74aは、孔部72aに嵌合する一方、凸部74bは、孔部72bに嵌合し、第1セパレータ14、第2セパレータ18及び第3セパレータ20が、第1電解質膜・電極構造体16a及び第2電解質膜・電極構造体16bを介装して位置決めされる。
図4に示すように、第1セパレータ14では、燃料ガス入口連通孔30a側に隣接する孔部72aは、短辺の中央位置Tから上方に距離hだけオフセットする。燃料ガス出口連通孔30b側に隣接する孔部72aは、短辺の中央位置Tから下方に距離hだけオフセットし、各孔部72a同士が互いに対称位置に配置される。
樹脂製板状部70bには、図2に示すように、ユニット間位置決め部68を構成する貫通孔(ノック孔)76が形成される。各発電ユニット12を構成する各貫通孔76には、ノックピン78が一体に挿入され、前記発電ユニット12間の位置決めが行われる。
樹脂製板状部70a、70b及び70cには、ユニット内位置決め部66及びユニット間位置決め部68に隣接した位置に、発電ユニット12内を一体に固定する固定部80が設けられる。樹脂製板状部70aには、連結ピン部82が積層方向に突出して一体に形成される。樹脂製板状部70b、70cには、連結ピン部82が挿入される孔部84a、84bが同軸上に形成され、固定部80が構成される。
図3に示すように、連結ピン部82は、孔部84a、84bに一体に挿入された状態で、先端部に加熱された溶着チップ(図示せず)が押圧されることにより溶融変形(拡径)されて頭部82aが形成される。
図1に示すように、第1セパレータ14の面14aには、第1電解質膜・電極構造体16aを位置決めするための樹脂製突起部86aが複数箇所に設けられる。樹脂製突起部86aは、角柱状(又は棒状)を有し、第1電解質膜・電極構造体16aの外周部の所望の位置に対応して配置される。図1及び図4に示すように、第1セパレータ14の短辺側に設けられる各樹脂製突起部86aは、矢印B方向に沿って樹脂製板状部70aと配列されるように、前記樹脂製板状部70a(及び固定部80)に隣接して設けられる。
第2セパレータ18の面18bには、第2電解質膜・電極構造体16bを位置決めするための樹脂製突起部86bが複数箇所に設けられる。樹脂製突起部86bは、角柱状(又は棒状)を有し、第2電解質膜・電極構造体16bの外周部の所望の位置に対応して配置される。図1に示すように、第2セパレータ18の短辺側に設けられる各樹脂製突起部86bは、矢印B方向に沿って樹脂製板状部70bと配列されるように、前記樹脂製板状部70b(及び固定部80)に隣接して設けられる。
なお、第2セパレータ18の面18aや第3セパレータ20の面20aには、必要に応じて、又は、上記の樹脂製突起部86a、86bに代えて、樹脂製突起部(図示せず)を設けることができる。
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔28aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔30aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、一対の冷却媒体入口連通孔32aに純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔28aから第2セパレータ18の第1酸化剤ガス流路40及び第3セパレータ20の第2酸化剤ガス流路48に導入される。酸化剤ガスは、第1酸化剤ガス流路40に沿って矢印B方向(水平方向)に移動し、第1電解質膜・電極構造体16aのカソード電極26に供給される。さらに、残余の酸化剤ガスは、第2酸化剤ガス流路48に沿って矢印B方向に移動し、第2電解質膜・電極構造体16bのカソード電極26に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔30aから第1セパレータ14の第1燃料ガス流路34に沿って水平方向(矢印B方向)に移動し、第1電解質膜・電極構造体16aのアノード電極24に供給される。また、残余の燃料ガスは、第2セパレータ18の第2燃料ガス流路44に沿って矢印B方向に移動し、第2電解質膜・電極構造体16bのアノード電極24に供給される。
従って、第1電解質膜・電極構造体16a及び第2電解質膜・電極構造体16bでは、カソード電極26に供給される酸化剤ガスと、アノード電極24に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、第1電解質膜・電極構造体16a及び第2電解質膜・電極構造体16bの各カソード電極26に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔28bに沿って矢印A方向に排出される。第1電解質膜・電極構造体16aのアノード電極24に供給されて消費された燃料ガス、及び第2電解質膜・電極構造体16bのアノード電極24に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス出口連通孔30bに排出される。
一方、上下一対の冷却媒体入口連通孔32aに供給された冷却媒体は、一方の発電ユニット12を構成する第1セパレータ14と、他方の発電ユニット12を構成する第3セパレータ20との間に形成された冷却媒体流路38に導入される。
各冷却媒体入口連通孔32a、32aから冷却媒体流路38に供給される冷却媒体は、一旦矢印C方向(重力方向)内方に沿って流動した後、矢印B方向(水平方向)に移動して第1電解質膜・電極構造体16a及び第2電解質膜・電極構造体16bを冷却する。この冷却媒体は、矢印C方向外方に移動した後、一対の冷却媒体出口連通孔32b、32bに排出される。
この場合、本実施形態では、図1〜図3に示すように、発電ユニット12内の位置決めを行うユニット内位置決め部66と、前記発電ユニット12間の位置決めを行うユニット間位置決め部68とが、同軸上に設定されている。このため、2種類の位置決め構造(ユニット内位置決め部66及びユニット間位置決め部68)を集中して且つコンパクトに構成することができ、燃料電池スタック10全体を良好にコンパクト化することが可能になる。
しかも、ユニット内位置決め部66及びユニット間位置決め部68は、燃料ガス入口連通孔30a及び燃料ガス出口連通孔30bに近接して設けられている。従って、例えば、燃料電池スタック10に外部荷重が付与された際、燃料ガス入口連通孔30a及び燃料ガス出口連通孔30bの変位が規制される。これにより、燃料ガス入口連通孔30a及び燃料ガス出口連通孔30bのシールずれを有効に抑制することができるという効果が得られる。
さらに、燃料ガス入口連通孔30a及び燃料ガス出口連通孔30bは、一般的に酸化剤ガス入口連通孔28a及び酸化剤ガス出口連通孔28bに比べて断面積が小さく設定されている。このため、ユニット内位置決め部66及びユニット間位置決め部68は、燃料ガス入口連通孔30a及び燃料ガス出口連通孔30bに近接して配置されるため、セパレータ面内のスペース効率が向上し、第1セパレータ14、第2セパレータ18及び第3セパレータ20を良好に小型化することが可能になる。
また、ユニット内位置決め部66とユニット間位置決め部68とは、同一の部材である樹脂製板状部70a、70b及び70cに構成されている。従って、構成の簡素化及び小型化が容易に図られる。
さらに、ユニット内位置決め部66とユニット間位置決め部68に隣接した位置に、発電ユニット12内を一体に固定する固定部80が設けられている。固定部80では、図3に示すように、連結ピン部82が孔部84a、84bに一体に挿入された状態で、先端部が溶融変形(拡径)されて頭部82aが形成され、発電ユニット12内を一体に固定している。
これにより、例えば、発電ユニット12を移動させる際、ユニット内位置決め部66を構成する凸部74a、74bが、孔部72a、72bから離脱することを確実に抑制することができる。このため、発電ユニット12内における位置決めができなくなるという問題を有効に回避することが可能になる。しかも、発電ユニット12内では、第1電解質膜・電極構造体16a及び第2電解質膜・電極構造体16bが、特に固定部80に隣接する樹脂製突起部86a及び86bを介して確実に位置決めされ、不要な移動が抑制される。
なお、本実施形態では、発電ユニット12は、3枚のセパレータと2枚のMEAとにより構成された、所謂、間引き冷却構造(第1電解質膜・電極構造体16aと第2電解質膜・電極構造体16bとの間に冷却媒体流路が無い構造)を採用しているが、これに限定されるものではない。例えば、2枚のセパレータ間に1枚のMEAを挟持した、所謂、各セル冷却構造の発電ユニットを用いることができる。
10…燃料電池スタック 12…発電ユニット
14、20…セパレータ 16a、16b…電解質膜・電極構造体
22…固体高分子電解質膜 24…アノード電極
26…カソード電極 28a…酸化剤ガス入口連通孔
28b…酸化剤ガス出口連通孔 30a…燃料ガス入口連通孔
30b…燃料ガス出口連通孔 32a…冷却媒体入口連通孔
32b…冷却媒体出口連通孔 34、44…燃料ガス流路
38…冷却媒体流路 40、48…酸化剤ガス流路
60、62、64…シール部材 70a〜70c…樹脂製板状部
72a、72b、84a、84b…孔部
74a、74b…凸部 76…貫通孔
78…ノックピン 80…固定部
82…連結ピン部 86a、86b…樹脂製突起部

Claims (3)

  1. 電解質の両側にそれぞれ電極が配設される電解質・電極構造体とセパレータとが積層されるとともに、積層方向に沿って燃料ガスを流通させる燃料ガス連通孔及び前記積層方向に沿って酸化剤ガスを流通させる酸化剤ガス連通孔が形成される発電ユニットを備え、複数の前記発電ユニットが積層される燃料電池スタックであって、
    前記発電ユニット内の位置決めを行うユニット内位置決め部と、
    前記発電ユニット間の位置決めを行うユニット間位置決め部と、
    前記ユニット内位置決め部及び前記ユニット間位置決め部に隣接した位置であって、前記ユニット内位置決め部及び前記ユニット間位置決め部よりも、前記燃料ガス連通孔側に近接した位置に設けられ、端部が変形することにより前記発電ユニット内を一体に固定する樹脂製固定部材と、
    を備え、
    前記ユニット内位置決め部及び前記ユニット間位置決め部は、前記積層方向に延在する中心軸に対して同軸上に設定されるとともに、前記燃料ガス連通孔と前記酸化剤ガス連通孔との間で、前記酸化剤ガス連通孔よりも前記燃料ガス連通孔側に近接して設けられることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記ユニット内位置決め部と前記ユニット間位置決め部とは、同一の部材で構成されることを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池スタックにおいて、
    前記発電ユニットは、少なくとも3枚の前記セパレータが積層され、
    前記樹脂製固定部材は、積層された前記セパレータのうち、前記積層方向の一方端側のセパレータに形成されるとともに、前記積層方向の他方端側のセパレータに向けて延伸し、
    前記ユニット間位置決め部は、前記一方端側及び前記他方端側のセパレータとは異なる前記セパレータに形成されることを特徴とする燃料電池スタック。
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