JP6132827B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

燃料電池スタック Download PDF

Info

Publication number
JP6132827B2
JP6132827B2 JP2014225263A JP2014225263A JP6132827B2 JP 6132827 B2 JP6132827 B2 JP 6132827B2 JP 2014225263 A JP2014225263 A JP 2014225263A JP 2014225263 A JP2014225263 A JP 2014225263A JP 6132827 B2 JP6132827 B2 JP 6132827B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
knock
knock pin
separator
communication hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014225263A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016091815A (ja
Inventor
西尾 仁
仁 西尾
森本 剛
剛 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2014225263A priority Critical patent/JP6132827B2/ja
Publication of JP2016091815A publication Critical patent/JP2016091815A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6132827B2 publication Critical patent/JP6132827B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、電解質膜の両側に電極を設ける電解質膜・電極構造体と、セパレータとが水平方向に積層される複数の燃料電池を備える燃料電池スタックに関する。
一般的に、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。この燃料電池は、固体高分子電解質膜の一方にアノード電極が、前記固体高分子電解質膜の他方にカソード電極が、それぞれ設けられた電解質膜・電極構造体(MEA)を備えている。電解質膜・電極構造体は、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持されることにより、燃料電池が構成されている。この燃料電池は、所定の数だけ積層することにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして燃料電池電気自動車に搭載されている。
車載用燃料電池スタックでは、相当に多数の発電セルが積層されている。このため、各発電セル同士を正確に位置決めするとともに、所望のシール性を確保する必要がある。そこで、例えば、特許文献1では、燃料電池を構成する平板状部品を正確に積層してセルを構成し、このセルも位置ずれすることなく積層して燃料電池を組み立てることのできる方法を提案している。
具体的には、図9に示すように、スタック加圧用の加圧板1にセル組立用位置決め穴2が穿設され、これに端面を面取りした長いノックピン3が挿入されて直立している。次に、位置決め穴2が穿設された燃料電池構成用平板状部品は、順次、それぞれの位置決め穴2にノックピン3を嵌合させることにより、セル4を構成している。さらに、所要のセル数だけ繰り返し積層してスタック5が構成された後、加圧プレートを用いて締め付け固定されている。
特開平09−134734号公報
ところで、ノックピン3は、円柱形状を有しており、複数のセル4が積層されたスタック5を位置決め保持している。従って、スタック5の横方向の剛性を確保するためには、ノックピン3は、相当に大きな直径に設定される必要がある。
一方、スタック5は、例えば、車載用燃料電池スタックとして燃料電池電気自動車に搭載されている。このため、スタック5全体を良好に小型化することが望まれている。
しかしながら、相当に大径なノックピン3が使用されるため、セル4自体を小型化しようとすると、例えば、流体連通孔(燃料ガス連通孔、酸化剤ガス連通孔又は冷却媒体連通孔)の開口寸法を大きくすることができない。これにより、コンパクトな構成で発電効率の向上を図ることが困難になるという問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、簡単且つコンパクトな構成で、燃料電池スタックの横方向の剛性を有効に確保することができ、しかも流体連通孔の開口寸法を良好に確保することが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池スタックは、電解質膜の両側に電極を設ける電解質膜・電極構造体と、短辺及び長辺を有する横長形状のセパレータとが水平方向に積層される燃料電池を備え、複数の前記燃料電池が積層されている。
セパレータは、少なくとも一方の短辺に沿って上下に2つの流体連通孔が設けられ、前記2つの流体連通孔の間には、ノックピンが挿入されるノック孔が形成されている。そして、ノックピンのセパレータ面方向に沿った断面形状は、前記長辺の方向に沿った寸法である横方向寸法が前記短辺に沿った寸法である縦方向寸法よりも長尺な扁平形状に設定されている。
また、この燃料電池スタックでは、扁平形状は、断面円形状のピン部材の上下を平坦状に切り欠くことにより設定されることが好ましい。
本発明によれば、ノックピンは、横方向寸法が縦方向寸法よりも長尺な扁平形状の断面形状に設定されている。このため、簡単且つコンパクトな構成で、燃料電池スタックの横方向の剛性を有効に確保することができる。
しかも、上下に2つの流体連通孔の間には、ノックピンが挿入されるノック孔が形成されている。ノックピンは、縦方向(上下方向)が短尺に設定されるため、上下に2つの流体連通孔は、それぞれのセパレータ短辺方向の開口寸法を十分に確保することが可能になる。これにより、発電効率の向上を図ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタックの概略斜視説明図である。 前記燃料電池スタックの一部断面側面図である。 前記燃料電池スタックを構成する燃料電池の要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池を構成するカソードセパレータの正面説明図である。 前記燃料電池スタックの、図1中、V−V線断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックの断面説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池スタックの断面説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る燃料電池スタックの断面説明図である。 特許文献1に開示されている燃料電池の組立方法の説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタック10は、複数の燃料電池12が、立位姿勢で水平方向(矢印A方向)に積層される積層体13を有する。燃料電池スタック10は、例えば、車載用燃料電池スタックを構成し、図示しない燃料電池車両(燃料電池電気自動車)に搭載される。
図1及び図2に示すように、積層体13の積層方向一端には、第1ターミナルプレート14a、第1絶縁プレート16a及び第1エンドプレート18aが、外方に向かって、順次、配設される。積層体13の積層方向他端には、第2ターミナルプレート14b、第2絶縁プレート16b及び第2エンドプレート18bが、外方に向かって、順次、配設される。
第1エンドプレート18aの中央側には、第1絶縁プレート16aの凹部を介して第1ターミナルプレート14aが収容される。第1ターミナルプレート14aに接続された第1出力端子19aは、第1エンドプレート18aの外方に延在する。第2エンドプレート18bの中央側には、第2絶縁プレート16bの凹部を介して第2ターミナルプレート14bが収容される。第2ターミナルプレート14bに接続された第2出力端子19bは、第2エンドプレート18bの外方に延在する。
第1エンドプレート18a及び第2エンドプレート18bは、横長の長方形状を有するとともに、各長辺間には、積層体13の外方に沿って第1連結バー20aが配置される。第1エンドプレート18a及び第2エンドプレート18bの各短辺間には、積層体13の外方に沿って第2連結バー20bが配置される。第1連結バー20a及び第2連結バー20bは、それぞれ第1エンドプレート18aと第2エンドプレート18bとにねじ21を介して固定される(図1参照)。
図2及び図3に示すように、燃料電池12は、電解質膜・電極構造体22と、前記電解質膜・電極構造体22を挟持するカソードセパレータ24及びアノードセパレータ26とを備える。カソードセパレータ24、電解質膜・電極構造体22及びアノードセパレータ26は、水平方向に積層される。
カソードセパレータ24及びアノードセパレータ26は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板により構成される。カソードセパレータ24及びアノードセパレータ26は、平面が矩形状を有するとともに、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状に成形される。なお、カソードセパレータ24及びアノードセパレータ26は、金属セパレータに代えて、例えば、カーボンセパレータを使用してもよい。
カソードセパレータ24及びアノードセパレータ26は、横長形状を有するとともに、長辺が水平方向(矢印B方向)に延在し且つ短辺が重力方向(矢印C方向)に延在するように構成される。
図3に示すように、燃料電池12の長辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス供給連通孔(流体連通孔)28aと燃料ガス排出連通孔(流体連通孔)30bとが上下に設けられる。酸化剤ガス供給連通孔28aは、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給する一方、燃料ガス排出連通孔30bは、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出する。
燃料電池12の長辺方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔(流体連通孔)30aと、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔(流体連通孔)28bとが設けられる。
燃料電池12の短辺方向(矢印C方向)の両端縁部一方側には、すなわち、酸化剤ガス供給連通孔28a及び燃料ガス排出連通孔30b側には、矢印A方向に互いに連通して、2つの冷却媒体供給連通孔32aが上下に設けられる。各冷却媒体供給連通孔32aは、冷却媒体を供給するものであり、互いに対向する辺に設けられる。
燃料電池12の短辺方向の両端縁部他方側には、すなわち、燃料ガス供給連通孔30a及び酸化剤ガス排出連通孔28b側には、矢印A方向に互いに連通して、2つの冷却媒体排出連通孔32bが上下に設けられる。各冷却媒体排出連通孔32bは、冷却媒体を排出するものであり、互いに対向する辺に設けられる。
図2及び図3に示すように、電解質膜・電極構造体22は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜(陽イオン交換膜)34を備える。固体高分子電解質膜34は、カソード電極36及びアノード電極38に挟持される。
カソード電極36及びアノード電極38は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜34の両面に形成される。
カソードセパレータ24の電解質膜・電極構造体22に向かう面24aには、酸化剤ガス供給連通孔28aと酸化剤ガス排出連通孔28bとを連通する酸化剤ガス流路40が形成される。酸化剤ガス流路40は、矢印B方向に延在する複数本の波状流路溝(又は直線状流路溝)により形成される。
アノードセパレータ26の電解質膜・電極構造体22に向かう面26aには、燃料ガス供給連通孔30aと燃料ガス排出連通孔30bとを連通する燃料ガス流路42が形成される。燃料ガス流路42は、矢印B方向に延在する複数本の波状流路溝(又は直線状流路溝)により形成される。
アノードセパレータ26の面26bと隣接するカソードセパレータ24の面24bとの間には、冷却媒体供給連通孔32a、32aと冷却媒体排出連通孔32b、32bとに連通する冷却媒体流路44が形成される。冷却媒体流路44は、電解質膜・電極構造体22の電極範囲にわたって冷却媒体を流通させる。
カソードセパレータ24の面24a、24bには、このカソードセパレータ24の外周端縁部を周回して第1シール部材46が一体成形される。アノードセパレータ26の面26a、26bには、このアノードセパレータ26の外周端縁部を周回して第2シール部材48が一体成形される。
第1シール部材46及び第2シール部材48としては、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材等の弾性を有するシール部材が用いられる。
図3に示すように、燃料電池12では、カソードセパレータ24及びアノードセパレータ26の長辺側(図3中、上端部及び下端部)の中央に、それぞれ内部に切り欠いて切り欠き部50a、50bが形成される。切り欠き部50a、50bの略中央部位には、凸状部材52a、52bが一体又は別個に設けられる。凸状部材52a、52bは、例えば、樹脂材で形成され、カソードセパレータ24及びアノードセパレータ26に一体構成される。
なお、凸状部材52a、52bは、カソードセパレータ24及びアノードセパレータ26と一体の金属板からなり、表面に絶縁処理を施してもよい。また、凸状部材52a、52bは、カソードセパレータ24及びアノードセパレータ26の長辺側の各対角の対称位置に設けてもよい。
凸状部材52a、52bは、積層方向に配列されるとともに、複数の前記凸状部材52a同士及び複数の前記凸状部材52b同士は、後述するように、各第1連結バー20aの凹状部64に一体に係合(嵌合)する。凸状部材52a、52bの外面位置は、燃料電池12の長辺の外面54a、54bの位置よりも内方(内側)に配置される。
カソードセパレータ24及びアノードセパレータ26の短辺側の一端部には、酸化剤ガス供給連通孔28aと燃料ガス排出連通孔30bとの間に位置して、凹状部材56aが一体又は別個に形成される。カソードセパレータ24及びアノードセパレータ26の短辺側の他端部には、燃料ガス供給連通孔30aと酸化剤ガス排出連通孔28bとの間に位置して、凹状部材56bが一体又は別個に形成される。
凹状部材56a、56bは、例えば、凸状部材52a、52bと同様に樹脂材で形成される。各凹状部材56a同士及び各凹状部材56b同士は、積層方向に配列されており、後述するように、各第2連結バー20bの凸部66が一体に係合(嵌合)する。
凹状部材56aには、位置決め用の第1ノック孔58aが形成される一方、凹状部材56bには、位置決め用の第2ノック孔58bが形成される。図4に示すように、第1ノック孔58aは、正面視で円形孔部58acの上部を平坦面58auで仕切り且つ下部を平坦面58adで仕切った扁平状の開口形状を有する。第1ノック孔58aのセパレータ面方向に沿った開口断面形状は、横方向(矢印B方向)寸法が縦方向(矢印C方向)寸法よりも長尺に設定される。
第2ノック孔58bは、正面視で円形孔部58bcの上部を平坦面58buで仕切り且つ下部を平坦面58bdで仕切った扁平状の開口形状を有する。第2ノック孔58bのセパレータ面方向に沿った開口断面形状は、横方向(矢印B方向)寸法が縦方向(矢印C方向)寸法よりも長尺に設定される。
図2に示すように、第1エンドプレート18a及び第2エンドプレート18bには、それぞれ第1ノック孔58aと同軸上に第1穴部59aが、第2ノック孔58bと同軸上に第2穴部59bが、形成される。第1穴部59aには、燃料電池12を積層方向に貫通して延在する断面扁平形状の第1ノックピン60aの両端が隙間なく嵌合する。第2穴部59bには、燃料電池12を積層方向に貫通して延在する断面扁平形状の第2ノックピン60bの両端が隙間なく嵌合する。第1ノックピン60aと第2ノックピン60bは、それぞれ積層体13とその両端に設けられた第1エンドプレート18a及び第2エンドプレート18bに跨って配設される。
図5に示すように、第1ノックピン60aは、第1ノック孔58a内に挿入される一方、第2ノックピン60bは、第2ノック孔58b内に挿入される。第1ノックピン60aは、正面視で断面円形状のピン部材60acの上下を切り欠くことにより、上部が平坦面60auで且つ下部が平坦面60adの扁平状に設定される。第1ノックピン60aのセパレータ面方向に沿った断面形状は、横方向(矢印B方向)寸法が縦方向(矢印C方向)寸法よりも長尺な扁平形状に設定される。
第2ノックピン60bは、正面視で断面円形状のピン部材60bcの上下を切り欠くことにより、上部が平坦面60buで且つ下部が平坦面60bdの扁平状に設定される。第2ノックピン60bのセパレータ面方向に沿った断面形状は、横方向(矢印B方向)寸法が縦方向(矢印C方向)寸法よりも長尺な扁平形状に設定される。
第1ノックピン60a及び第2ノックピン60bは、好ましくは、SUS(ステンレス)、アルミニウム、鉄の他、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の樹脂、カーボン等で形成される。なお、第1ノックピン60aと第2ノックピン60bを、前記のような金属製材料等の導電性部材で構成する場合には、その表面に絶縁コーティングを施すことが好ましい。
図5に示すように、第1連結バー20aは、押し出し成形された板状部材により構成される。第1連結バー20aは、断面屈曲形状を有し、燃料電池12の凸状部材52a(52b)が係合する凹状部64が積層方向に延在して設けられる。第2連結バー20bは、押し出し成形された板状部材により構成される。第2連結バー20bは、燃料電池12に対向する側面に、前記燃料電池12の凹状部材56a(56b)に係合する凸部66が積層方向に延在して設けられる。
第1連結バー20aと積層体13の外面部との間、及び第2連結バー20bと前記積層体13の外面部との間には、積層方向に延在して緩衝部材68a、68bが設けられる。緩衝部材68a、68bは、弾性を有する材料、例えば、エポキシ樹脂の他、シリコーンゴム等、第1シール部材46及び第2シール部材48と同様の材料で形成してもよい。
緩衝部材68a、68bは、耐熱性、耐候性、耐薬品性等に優れる、例えば、EPDMを主成分とした発泡ゴムを使用してもよい。緩衝部材68a、68bは、必要に応じて設けられるものであり、場合によって省略することができる。
図1に示すように、第1エンドプレート18aには、全ての流体連通孔が形成される。全ての流体連通孔とは、酸化剤ガス供給連通孔28a、燃料ガス供給連通孔30a、酸化剤ガス排出連通孔28b、燃料ガス排出連通孔30b、冷却媒体供給連通孔32a及び冷却媒体排出連通孔32bである。これらには、図示しないマニホールド部材が連結される。なお、第1エンドプレート18aと第2エンドプレート18bとには、所望の流体連通孔を振り分けて形成してもよい。
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、第1エンドプレート18aの酸化剤ガス供給連通孔28aには、酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス供給連通孔30aには、水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、一対の冷却媒体供給連通孔32aには、純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、図3に示すように、酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給連通孔28aからカソードセパレータ24の酸化剤ガス流路40に導入される。酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路40に沿って矢印B方向に移動し、電解質膜・電極構造体22のカソード電極36に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔30aからアノードセパレータ26の燃料ガス流路42に供給される。燃料ガスは、燃料ガス流路42に沿って矢印B方向に、酸化剤ガスの流れ方向とは対向するように移動し、電解質膜・電極構造体22のアノード電極38に供給される。
従って、電解質膜・電極構造体22では、カソード電極36に供給される酸化剤ガスと、アノード電極38に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、電解質膜・電極構造体22のカソード電極36に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔28bに沿って矢印A方向に排出される。一方、電解質膜・電極構造体22のアノード電極38に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔30bに沿って矢印A方向に排出される。
また、一対の冷却媒体供給連通孔32aに供給された冷却媒体は、カソードセパレータ24及びアノードセパレータ26間の冷却媒体流路44に導入される。冷却媒体は、一旦矢印C方向内方に沿って流動した後、矢印B方向に移動して電解質膜・電極構造体22を冷却する。この冷却媒体は、矢印C方向外方に移動した後、一対の冷却媒体排出連通孔32bに沿って矢印A方向に排出される。
この場合、第1の実施形態では、図5に示すように、第1ノックピン60a及び第2ノックピン60bは、横方向寸法が縦方向寸法よりも長尺な断面扁平形状に設定されている。このため、燃料電池12に横方向(矢印B方向)から荷重Fが付与された際、第1ノックピン60a及び第2ノックピン60bは、前記荷重Fを確実に受けることができる。従って、簡単且つコンパクトな構成で、燃料電池スタック10の横方向の剛性を有効に確保することが可能になるという効果が得られる。
しかも、図4に示すように、上下に2つの流体連通孔である酸化剤ガス供給連通孔28aと燃料ガス排出連通孔30bの間には、横長な扁平状の第1ノック孔58aが形成されている。これにより、酸化剤ガス供給連通孔28a及び燃料ガス排出連通孔30bのセパレータ短辺方向の開口寸法を十分に確保することができ、発電効率の向上を図ることが可能になる。
同様に、上下に2つの流体連通孔である燃料ガス供給連通孔30aと酸化剤ガス排出連通孔28bとの間には、横長な扁平状の第2ノック孔58bが形成されている。このため、燃料ガス供給連通孔30a及び酸化剤ガス排出連通孔28bのセパレータ短辺方向の開口寸法を十分に確保することができ、発電効率の向上を図ることが可能になる。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタック70の断面説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池スタック10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3以降の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
燃料電池スタック70は、凹状部材56a、56bに代えて樹脂製の凹状部材72a、72bを備える。凹状部材72aには、位置決め用の第1ノック孔74aが形成される一方、凹状部材72bには、位置決め用の第2ノック孔74bが形成される。第1ノック孔74a及び第2ノック孔74bは、正面視で横長な長方形状(扁平形状)を有する。
第1ノック孔74aには、第1ノックピン76aが挿入されるとともに、第2ノック孔74bには、第2ノックピン76bが挿入される。第1ノックピン76a及び第2ノックピン76bは、正面視で横長な断面長方形状(扁平形状)を有する。
このように構成される第2の実施形態では、第1ノックピン76a及び第2ノックピン76bは、正面視で横長な長方形状を有している。このため、簡単且つコンパクトな構成で、燃料電池スタック70の横方向の剛性を有効に確保することが可能になる等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図7は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池スタック80の断面説明図である。
燃料電池スタック80は、凹状部材56a、56bに代えて樹脂製の凹状部材82a、82bを備える。凹状部材82aには、位置決め用の第1ノック孔84aが形成される一方、凹状部材82bには、位置決め用の第2ノック孔84bが形成される。第1ノック孔84a及び第2ノック孔84bは、正面視で横長な楕円形状(扁平形状)を有する。
第1ノック孔84aには、第1ノックピン86aが挿入されるとともに、第2ノック孔84bには、第2ノックピン86bが挿入される。第1ノックピン86a及び第2ノックピン86bは、正面視で横長な断面楕円形状(扁平形状)を有する。
このように構成される第3の実施形態では、第1ノックピン86a及び第2ノックピン86bは、正面視で横長な楕円形状を有している。このため、簡単且つコンパクトな構成で、燃料電池スタック80の横方向の剛性を有効に確保することが可能になる等、上記の第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。
図8は、本発明の第4の実施形態に係る燃料電池スタック90の断面説明図である。
燃料電池スタック90は、凹状部材56a、56bを削除する一方、凸状部材52a、52bに代えて樹脂製の凸状部材92a、92bを備える。凸状部材92aには、位置決め用の第1ノック孔58aが形成される一方、凸状部材92bには、位置決め用の第2ノック孔58bが形成される。第1ノック孔58aには、第1ノックピン60aが挿入されるとともに、第2ノック孔58bには、第2ノックピン60bが挿入される。
このように構成される第4の実施形態では、凹状部材56a、56bを不要にすることが可能になるため、カソード電極36及びアノード電極38の横方向(矢印B方向)の寸法を長尺化させることができる。従って、燃料電池12の発電領域を容易に拡大することが可能になるという効果が得られる。
また、第4の実施形態では、第1ノックピン60a及び第2ノックピン60bを用いている。これに代えて、第2の実施形態の第1ノックピン76a及び第2ノックピン76b、又は第3の実施形態の第1ノックピン86a及び第2ノックピン86bを採用してもよい。
なお、第1〜第4の実施形態では、1枚のMEA(電解質膜・電極構造体22)を2枚のセパレータ(カソードセパレータ24及びアノードセパレータ26)間で挟持する、所謂、各セル冷却構造の燃料電池12を用いている。しかしながら、これに限定されるものではなく、例えば、2枚のMEAと3枚のセパレータとを備える燃料電池12が積層されるとともに、各燃料電池12間に冷却媒体流路が形成される、所謂、間引き冷却構造を採用してもよい。
また、第1ノックピン60aと第2ノックピン60b、第1ノックピン76aと第2ノックピン76b及び第1ノックピン86aと第2ノックピン86bは、長尺且つ一体的な棒状体として用いられている。しかしながら、これらは、長手方向に沿って2分割や3分割等に分割された複数の棒状体を連結し、一連の棒状体として構成することも可能である。
さらにまた、第1ノックピン60a又は第2ノックピン60bの一方、第1ノックピン76a又は第2ノックピン76bの一方、及び第1ノックピン86a又は第2ノックピン86bの一方を省略し、単一のノックピンにより構成してもよい。
10、70、80、90…燃料電池スタック
12…燃料電池 13…積層体
18a、18b…エンドプレート 20a、20b…連結バー
22…電解質膜・電極構造体 24…カソードセパレータ
26…アノードセパレータ 28a…酸化剤ガス供給連通孔
28b…酸化剤ガス排出連通孔 30a…燃料ガス供給連通孔
30b…燃料ガス排出連通孔 32a…冷却媒体供給連通孔
32b…冷却媒体排出連通孔 34…固体高分子電解質膜
36…カソード電極 38…アノード電極
40…酸化剤ガス流路 42…燃料ガス流路
44…冷却媒体流路 46、48…シール部材
52a、52b、92a、92b…凸状部材
56a、56b、72a、72b、82a、82b…凹状部材
58a、58b、74a、74b、84a、84b…ノック孔
60a、60b、76a、76b、86a、86b…ノックピン
64…凹状部 66…凸部

Claims (2)

  1. 電解質膜の両側に電極を設ける電解質膜・電極構造体と、短辺及び長辺を有する横長形状のセパレータとが水平方向に積層される燃料電池を備え、複数の前記燃料電池が積層される燃料電池スタックであって、
    前記セパレータは、少なくとも一方の前記短辺に沿って上下に2つの流体連通孔が設けられ、前記2つの流体連通孔の間には、ノックピンが挿入されるノック孔が形成されるとともに、
    前記ノックピンのセパレータ面方向に沿った断面形状は、前記長辺の方向に沿った寸法である横方向寸法が前記短辺に沿った寸法である縦方向寸法よりも長尺な扁平形状に設定されることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記扁平形状は、断面円形状のピン部材の上下を平坦状に切り欠くことにより設定されることを特徴とする燃料電池スタック。
JP2014225263A 2014-11-05 2014-11-05 燃料電池スタック Expired - Fee Related JP6132827B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014225263A JP6132827B2 (ja) 2014-11-05 2014-11-05 燃料電池スタック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014225263A JP6132827B2 (ja) 2014-11-05 2014-11-05 燃料電池スタック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016091815A JP2016091815A (ja) 2016-05-23
JP6132827B2 true JP6132827B2 (ja) 2017-05-24

Family

ID=56018843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014225263A Expired - Fee Related JP6132827B2 (ja) 2014-11-05 2014-11-05 燃料電池スタック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6132827B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4130889B2 (ja) * 2002-11-21 2008-08-06 本田技研工業株式会社 燃料電池
FR2897986A1 (fr) * 2006-02-28 2007-08-31 Peugeot Citroen Automobiles Sa Reacteur electrochimique.
JP2013098154A (ja) * 2011-11-07 2013-05-20 Honda Motor Co Ltd 燃料電池スタック

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016091815A (ja) 2016-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10026986B2 (en) Fuel cell stack
JP5629303B2 (ja) 燃料電池スタック
JP6100000B2 (ja) 燃料電池スタック
JP6059615B2 (ja) 燃料電池スタック
JP5574894B2 (ja) 燃料電池スタック
JP2014078428A (ja) 燃料電池スタック
JP2017162639A (ja) 燃料電池スタック
JP6549864B2 (ja) 燃料電池スタック
JP6170868B2 (ja) 燃料電池
JP6132827B2 (ja) 燃料電池スタック
JP2013098154A (ja) 燃料電池スタック
JP5366793B2 (ja) 燃料電池システム
US10186727B2 (en) Fuel cell stack
JP5378049B2 (ja) 燃料電池スタック
JP6748451B2 (ja) 燃料電池スタック
JP6153891B2 (ja) 燃料電池スタック
JP6126567B2 (ja) 燃料電池スタック
JP6104105B2 (ja) 燃料電池スタック
JP6117751B2 (ja) 燃料電池スタック
JP2016184529A (ja) 燃料電池スタック
JP6445398B2 (ja) 燃料電池スタック
JP2016110915A (ja) 燃料電池
JP2016157601A (ja) 燃料電池スタック
JP6059552B2 (ja) 燃料電池スタック
JP6158527B2 (ja) 燃料電池スタック

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170321

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170418

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6132827

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees