JP5643171B2 - 電子キー - Google Patents

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本発明は、電子キーに関する。
従来、特許文献1に示されるように、ユーザが携帯する電子キーに設けられたスイッチを操作することにより、車両ドアの施解錠等が実行される電子キーシステムが周知である。このシステムの電子キーは、固有のIDコードが記憶されたメモリと、スイッチの操作回数をカウントする操作カウンタとを備える。電子キーは、スイッチが操作された際、IDコードと、操作カウンタの操作回数と、スイッチに対応した制御情報とを含ませた無線信号を送信する。
車両は、先のIDコードと同じものが記憶されたメモリと、無線信号の受信回数をカウントする受信カウンタとを備える。車両は、電子キーからの無線信号を受信すると、無線信号に含まれるIDコードが自身のメモリに記憶されたものと一致するか否か、及び操作回数が受信カウンタに記憶された受信回数と一致するか否かを判断する。これら両方とも一致する場合、車両は、受信した無線信号が、自身に対応する電子キーからのものと判断する。そして、無線信号に含まれる制御情報に応じて、車両ドアの施解錠等を実行する。
特開平8−303078号公報
このような電子キーシステムでは、例えば、電子キーと車両との距離が長かったり、両者の間に障害物等が存在したりする場合には、電子キーから送信された無線信号が車両に受信されないことがある。この場合、ユーザは、電子キーのスイッチを操作しているので、操作カウンタによってカウントされる操作回数は増加する。このため、その後に電子キーと車両との無線通信が好適に行われた場合に、無線信号に含まれる操作回数と、受信カウンタの受信回数とが一致しない。正確には、前者が後者よりも増加している。そこで、多くの車両では、受信した無線信号が自身に対応する電子キーからのものであるか否かの判断する場合、操作回数については、受信カウンタの受信回数以上か否かによって判断する。すなわち、操作回数が、受信回数以上である場合には自身に対応するものと判断し、受信回数よりも少ない場合には自身に対応するものではないと判断する。
一方、多くの電子キーは、無線信号の送信にかかる電力を電池によってまかなう。電池の電圧は、短期的な視点でみると、電子キー各部への電力供給時に一時的に低下した後、供給前に近い値まで回復する。これが長期間繰り返されることによって、電池の電圧は、徐々に低下する。電池が消耗している場合、電池の電圧値が電子キーの各動作に必要とされる電圧値よりも一時的に低くなるおそれがある。この場合、瞬間的に電池から電子キー各部への電力の供給が断たれる瞬断が発生する。瞬断が発生した場合、各動作は停止する。
操作カウンタは、電子キーのスイッチが操作される度データの書き換えを行う。例えば、操作カウンタが十進法を採用する場合について説明する。操作カウンタは、一の位が9の状態でスイッチが操作されると、一の位を0に書き換えるとともに、十の位を1だけ増加させた値に書き換える。
瞬断は、操作カウンタがデータの書き換えを行うときにも発生するおそれがある。とくに、一の位が9の状態でスイッチが操作され、当該一の位が0にリセットされた直後に瞬断が発生した場合、十の位は、書き換えられない(インクリメントされない)。従って、操作カウンタの値は、受信カウンタの値よりも小さな値となる。電子キーは、再度スイッチが操作された場合、十の位がインクリメントされていない値を操作回数として含ませた無線信号を送信する。しかし、無線信号に含まれる操作回数は、受信カウンタの値よりも小さいので、車両は、無線信号の送信主である電子キーが自身に対応する正規のものと認識しない。
本発明は、こうした実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、瞬断が発生した場合であれ、通信対象に自身を認証させることができる電子キーを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、電池の電力を消費して、外部から操作可能とされたスイッチが操作される度にインクリメントするカウンタと、前記カウンタが書き換えを行っている最中に電池の電力の供給が一時的に停止する瞬断が発生したか否かを判定する判定部と、前記スイッチが操作されたとき、前記カウンタの値である第1の情報及び自身に固有のキー情報とを含ませた無線信号を送信し、当該無線信号を受信する通信マスタに、前記第1の情報及び前記キー情報が前記通信マスタ自身に対応するものか否かを判断させ、これらが対応する場合には、前記通信マスタの機器を作動させるとともに、前記判定部において瞬断が発生したと判断される場合に、前記カウンタを正常値に書き換える電子キー制御部と、を備える電子キーにおいて、前記通信マスタは、受信した無線信号が自身に対応する場合に、当該無線信号に含まれる第1の情報を第2の情報として記憶し、その後に受信する無線信号に含まれる第1の情報が、記憶されている第2の情報よりも大きい場合に、当該無線信号が自身に対応すると判断するものであって、前記カウンタは、上位の桁である第1の記憶領域と、下位の桁である第2の記憶領域及び第3の記憶領域とを有し、前記スイッチが操作されたとき前記第1の記憶領域が偶数の場合には前記第2の記憶領域を、前記第1の記憶領域が奇数の場合には前記第3の記憶領域を、それぞれインクリメントするとともに、前記第2の記憶領域が上限値にある状態で前記スイッチが操作された場合には、前記第1の記憶領域をインクリメントした後前記第2の記憶領域を書き換え、前記第3の記憶領域が上限値にある状態で前記スイッチが操作された場合には、前記第1の記憶領域をインクリメントした後前記第3の記憶領域を書き換えることを要旨とする。
カウンタの値は、上位の桁の値が大きければ大きいほど、更に下位の桁の値が大きければ大きいほど、大きい値を示す。同構成によれば、カウンタは、桁上がりするとき、上位の桁である第1の記憶領域をインクリメントしてから下位の桁である第2の記憶領域又は第3の記憶領域を書き換える。このため、上位の桁を書き換えてから下位の桁を書き換えるまでの間に、カウンタへの電池の電力の供給が一時的に停止する瞬断が発生した場合、カウンタは、第1の記憶領域のみ書き換えられた状態となり第2の記憶領域又は第3の記憶領域は書き換えられない状態、すなわち上限値を示す状態で停止する。ここで、カウンタは、第1の記憶領域が偶数の場合には第2の記憶領域を、第1の記憶領域が奇数の場合には第3の記憶領域を、それぞれインクリメントするものである。すなわち、第1の記憶領域は、第2の記憶領域が上限値となった状態でスイッチが操作された場合には奇数に、第3の記憶領域が上限値となった状態でスイッチが操作された場合には偶数に書き換えられる。言い換えると、第1の記憶領域が偶数で第2の記憶領域が上限値を示す状態及び第1の記憶領域が奇数で第3の記憶領域が上限値を示す状態は、瞬断が発生し、カウンタの書き換えが停止された場合にしか発生しない。したがって、同構成によれば、判定部は、瞬断が発生したか否かを容易に判定することができる。これを受けて、電子キー制御部は、カウンタを正常値に書き換えることができる。したがって、瞬断が発生しても、電子キー制御部は、正しいカウンタの値を無線送信することができ、対応する通信マスタに対し、自身が対応することを認識させることができる。
本発明では、瞬断が発生した場合であれ、通信対象に自身を認証させることができる電子キーを提供することができる。
本実施形態における電子キーシステムの概略構成を示すブロック図。 カウンタにおけるカウント態様を示す図。 瞬断から回復した後に実行されるフローチャート。
以下、本発明にかかる電子キーの一実施の形態について、図1〜図3に従って説明する。
図1に示すように、車両10には、電子キー20との間で交信される無線信号によりID照合を実行する電子キーシステム1が搭載されている。
<電子キー>
電子キー20は、CPU等からなるコンピュータユニットによって構成された電子キー制御部21と、その電子キー制御部21に電気的に接続されたUHF送信部23とを備える。UHF送信部23は、電子キー制御部21で生成された信号をUHF(Ultra High Frequency)帯に変調して送信する。
また、電子キー20は、外部から操作可能とされたロックスイッチ24とアンロックスイッチ25とを備える。これらスイッチ24,25は、電子キー制御部21に電気的に接続されている。
電子キー制御部21は、不揮発性のメモリ21aと、カウンタ22とを備える。メモリ21aには、車両10との間で共有される固有のIDコードが記憶されている。カウンタ22は、スイッチ24,25の操作回数をカウントする。なお、このカウンタ22についての詳細な構成、及びその動作については、後に詳細に説明する。
さらに、電子キー20は、電子キー制御部21等の電子キー20の各部に電力を供給する電池26を備える。電池26は、交換可能とされた一次電池である。電子キー制御部21は、電池26から供給される電力を消費して駆動する。
電子キー制御部21は、ロックスイッチ24又はアンロックスイッチ25が操作されて、その旨示す電気信号が入力されると、カウンタ22をインクリメントする。その後、電子キー制御部21は、メモリ21aに記憶されたIDコードを暗号化した第1の暗号化コードと、カウンタ22の値(カウントデータ)を暗号化した第2の暗号化コードとを生成する。そして、これら第1及び第2の暗号化コードと、操作されたスイッチに関連付けられた車両ドアの施錠又は解錠する旨示す動作内容とを含むワイヤレス信号を生成し、この信号をUHF送信部23へ出力する。UHF送信部23は、ワイヤレス信号を変調するとともに、この変調したワイヤレス信号をUHF帯の無線信号として送信する。
<車両>
車両10は、各種の車載機器を制御する車載制御部11と、その車載制御部11に電気的に接続されてUHF帯の無線信号(ワイヤレス信号)を受信するUHF受信部13とを備える。UHF受信部13は、受信した無線信号を復調し、その復調した信号を車載制御部11へ出力する。また、車両10は、同じく車載制御部11に電気的に接続されたドアロック装置14を備えている。ドアロック装置14は、図示しない車両ドアの施錠と解錠とを切り替える。
車載制御部11には、不揮発性のメモリ11aが設けられている。このメモリ11aには、電子キー20との間で共有される固有のIDコードが記憶されている。また、メモリ11aには、受信したワイヤレス信号に含まれるデータ(カウントデータ)が記憶される。
車載制御部11は、UHF受信部13を通じて電子キー20からのワイヤレス信号を受信する。車載制御部11は、ワイヤレス信号に含まれる第1及び第2の暗号化コードを解読してIDコード及びカウントデータを得る。そして、これら解読したIDコード及びカウントデータが自身に対応する電子キー20から送信されたものか否かを判断する。すなわち、IDコードについては、受信したものと自身のメモリ11aに記憶されたものとが一致するか否かを判断する。カウントデータについては、受信したものが自身のメモリ11aに記憶されている前回のカウントデータより大きいか否かを判断する。車載制御部11は、IDコードが一致するとともに、カウントデータが自身のメモリ11aに記憶されたものより大きい場合に、このワイヤレス信号が自身に対応する電子キー20から送信されたものと判断する。そして、受信したワイヤレス信号が自身に対応する電子キー20からのものと判断される場合には、ワイヤレス信号に含まれる動作内容に応じてドアロック装置14を作動させる。なお、このとき、車載制御部11は、メモリ11aに記憶されるカウントデータ(前回受信したデータ)を、今回受信したカウントデータに書き換える。
<カウンタ>
図1に示すように、カウンタ22は、操作回数を記憶する領域である第1〜第6のブロック22a〜22fを備える。第1〜第6のブロック22a〜22fは同様の構成とされているので、ここでは、第1のブロック22aについての構成のみ説明する。
図2に示すように、第1のブロック22aは、第1〜第3の記憶領域31〜33を備える。第1の記憶領域31は、桁上がり領域、第2及び第3の記憶領域はカウント領域である。第1の記憶領域31は、第2の記憶領域32又は第3の記憶領域33の一つ上位の桁を示す。第2の記憶領域32、及び第3の記憶領域33は、同位の桁である。カウンタ22では、00〜99の100種類の記号(数値)を使用し、第2、第3の記憶領域32,33の上限値である99より一だけ大きい数を、第2、第3の記憶領域32,33の上位の桁である第1の記憶領域の記号と組み合わせて表現する百進法を採用する。カウンタ22は、スイッチ24,25が操作されたとき、第1の記憶領域31が偶数(00を含む)である場合には第2の記憶領域32を、第1の記憶領域31が奇数である場合には第3の記憶領域33を書き換える。カウンタ22は、第2の記憶領域32又は第3の記憶領域33の値が上限値である99に達した状態でスイッチ24,25が操作されると、第1の記憶領域31の値を書き換える(インクリメントする)。
<カウンタの動作>
次にカウンタ22の動作について説明する。ここでは、第1〜第6の各ブロック22a〜22fが、図2に示される状態Aであるものとする。状態Aは、第1〜第3の記憶領域31〜33の値が00とされた状態である。
電子キー制御部21は、スイッチ24,25からの電気信号が入力されると、第1のブロック22aにおける第1の記憶領域31の数値を確認する。ここでは、第1の記憶領域31の数値が00(偶数)であるので、電子キー制御部21は、第2の記憶領域32の数を1つだけインクリメントする。すると、カウンタ22は状態Bとなる(通常カウント)。これが繰り返されると、カウンタ22は、第1の記憶領域31及び第3の記憶領域33が00で、第2の記憶領域32が上限値である99の状態Cとなる。
状態Cで、スイッチ24,25が操作された場合、電子キー制御部21は、第1の記憶領域31の数を1つだけインクリメントしてカウンタ22を状態Dに移行させた後、第2の記憶領域32の数を00にリセットしてカウンタ22を状態Eに移行させる。(桁上がりカウント)。
状態Eで、スイッチ24,25が操作された場合、第1の記憶領域31の数値は01(奇数)であるので、電子キー制御部21は、第3の記憶領域33の数を1つだけインクリメントする。すると、カウンタ22は、状態Fとなる(通常カウント)。これが繰り返されると、カウンタ22は、第1の記憶領域31が01、第2の記憶領域32が00、第3の記憶領域33が99の状態Gとなる。
状態Gで、スイッチ24,25が操作された場合、電子キー制御部21は、第1の記憶領域31の数を1つだけインクリメントして、カウンタ22を状態Hに移行させた後、第3の記憶領域33の数を00にリセットしてカウンタ22を状態Iに移行させる(桁上がりカウント)。なお、状態Iは、状態Aよりも第1の記憶領域31が2だけ大きい状態である。
電子キー制御部21は、第1のブロック22aの状態が状態Iである場合にスイッチ24,25が操作されたときには、第2のブロック22bにおけるカウントを開始する。すなわち、第2のブロック22bにおける第2の記憶領域32の数を1つだけインクリメントする。以後、電子キー制御部21は、スイッチ24,25が操作される度、第1のブロック22aと同様に第2のブロック22bにおけるカウントを行う。これら一連の動作が第3、第4、第5、第6のブロック22c,22d,22e,22fの順に繰り返され、第1〜第6のブロック22a〜22fの全てが状態Iとされたら、電子キー制御部21は、再び第1のブロック22aにおけるカウントを開始する。言い換えると、電子キー制御部21は、第1の記憶領域31の値が2だけインクリメントされたら、書き換え対象を次にブロックに移行する。なお、カウントデータは、第1〜第6のブロック22a〜22fの全ての値を組み合わせたものである。
さて、電子キー20の各部は、電池26の電力を消費して作動する。このため、電池26が消耗している等、電池26の電圧が低下している状態で電子キー20の各部が駆動するとき、瞬断が発生する場合がある。この瞬断は、カウンタ22の値の書き換えの最中に発生することもある。すなわち、第1の記憶領域31がインクリメントされてから第2又は第3の記憶領域32,33がリセットされるまでの間(桁上がりカウント中)に瞬断が発生することもある。そこで、電子キー制御部21は、瞬断が発生した場合、当該瞬断がカウンタ22の値の書き換えの最中、特に桁上がりカウント中のものか否かを判定し、桁上がりカウント中のものである場合には、第2又は第3の記憶領域32,33の書き換えが正しく行われているか否かを判断する。そして、正しく行われていない場合には、これを修正する。これら一連の判断、及び修正などの各処理は、図3に示すフローチャートに従って電子キー制御部21により実行される。
まず、瞬断から回復した後の電子キー制御部21は、第1の記憶領域31が偶数であるか否かを判断する(ステップS1)。ステップS1においてYES、すなわち、第1の記憶領域31が偶数である場合には、第3の記憶領域33が99(上限値)であるか否かを判断する(ステップS2)。通常カウントであれば、第1の記憶領域31が偶数である場合、第2の記憶領域32が書き換えられ、第3の記憶領域33は00である。これ以外で第1の記憶領域31が偶数に書き換えられるのは、第1の記憶領域31が奇数、且つ第3の記憶領域33が上限値である99の状態(状態G)でスイッチ24,25が操作され、第1の記憶領域31がインクリメントされて偶数に書き換えられた瞬間、すなわち桁上がりカウント中のみである。そこで、ステップS2においてYES、すなわち、第3の記憶領域33が99である場合には、瞬断によって第3の記憶領域33の書き換え(リセット)が実行されなかったとして第3の記憶領域33を00にリセットし(ステップS3)、処理を終了する。
なお、ステップS2においてNO、すなわち、第3の記憶領域33が99でない場合は、桁上がりカウント中でないので、電子キー制御部21は、カウンタ22における値の書き換えが正しく行われているものとして、処理を終了する。
また、ステップS1においてNO、すなわち、第1の記憶領域31が奇数である場合には、第2の記憶領域32が99であるか否かを判断する(ステップS4)。通常カウントであれば、第1の記憶領域31が奇数である場合、第3の記憶領域33が書き換えられ、第2の記憶領域32は00である。これ以外で第1の記憶領域31が奇数に書き換えられるのは、第1の記憶領域31が偶数、且つ第2の記憶領域32が上限値である99の状態(状態D)でスイッチ24,25が操作され、第1の記憶領域31がインクリメントされて奇数に書き換えられた瞬間、すなわち桁上がりカウント中のみである。そこで、ステップS4においてYES、すなわち、第2の記憶領域32が99である場合には、瞬断によって第2の記憶領域32の書き換え(リセット)が実行されなかったとして第2の記憶領域32を00にリセットし(ステップS5)、処理を終了する。
なお、ステップS4においてNO、すなわち、第2の記憶領域32が99でない場合は、桁上がりカウント中でないので、電子キー制御部21は、カウンタ22における値の書き換えが正しく行われているものとして、処理を終了する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)電子キー20に、スイッチ24,25の操作回数をカウントするカウンタ22を設けた。カウンタ22は、スイッチ24,25が操作される度にインクリメントする第2及び第3の記憶領域32,33と、これら第2又は第3の記憶領域32,33が最大値となった状態でスイッチ24,25が操作された場合にインクリメントする第1の記憶領域31とからなる。そして、第2及び第3の記憶領域32,33は、第1の記憶領域31がインクリメントされてからリセットされるようにした。これにより、第1の記憶領域31をインクリメントしてから第2の記憶領域32がリセットされるまでの間に瞬断が発生した場合、カウンタ22は、第2及び第3の記憶領域32,33をリセットせずに第1の記憶領域31だけをインクリメントした状態で停止する。すなわち、カウンタ22の値は、スイッチ24,25の操作前よりも大きい状態となる。その結果、電子キー20が送信する無線信号に含まれるカウントデータは、先の信号のものよりも大きな値となる。車両10は、自身に記憶されているカウントデータよりも受信した無線信号に含まれるカウントデータが大きい場合には、ID照合の成立を条件として自身と対応する正規の電子キー20と判断する。正規の電子キー20が送信する無線信号に含まれるカウントデータは、瞬断が発生した場合であれ減じることはないので、当該電子キー20は、対応する車両10に対し、自身が正規のものであることを認識させることができる。
(2)電子キー制御部21は、瞬断が発生した場合に、当該瞬断が第1の記憶領域31がインクリメントされてから第2又は第3の記憶領域32,33がリセットされるまでの間に発生したものであるか否かを判断し、これに該当する場合には、第2又は第3の記憶領域32,33をリセットするようにした。これにより、電子キー20は、スイッチ24,25の操作回数に対応したカウントデータを無線信号に含ませることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、カウンタ22は、第1〜第6のブロック22a〜22fを備えたが、ブロックの数は6に限定されるものではない。例えば、ブロックは1つであってもよいし、2以上の複数あってもよい。このように構成した場合であれ、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、ブロックは、複数ある方が、例えば1つしかない場合に比べ多くの操作回数を計測することができる。
・上記実施形態において、第3の記憶領域33を省略してもよい。この場合、電子キー制御部21によるカウンタ22の補正を省略することができる。例えば、第2の記憶領域32が99(上限値)の状態で、スイッチ24,25が操作され、第1の記憶領域31をインクリメントした状態で瞬断が発生した場合には、第2の記憶領域32をリセットしない。すなわち、次にスイッチ24,25が操作された場合には、再度、第1の記憶領域31をインクリメントする。このように構成した場合であれ、電子キー20は、スイッチ24,25が操作された場合に以前送信したカウントデータよりも大きな値を示すカウントデータを送信することができる。車載制御部11は、今回受信したカウントデータが以前受信したカウントデータよりも大きければ自身に対応すると判断するので、この場合であれ、車両10のドアロック装置14を作動させることができる。
・上記実施形態では、00〜99の100種類の記号(底)を使用し、第2、第3の記憶領域32,33の上限値である99より一だけ大きい数を、第2、第3の記憶領域32,33の上位の桁である第1の記憶領域の記号と組み合わせて表現する百進法を採用したが、二進法、十進法、十二進法、十六進法等、他の位取り記数法を使用してもよい。このように構成した場合でも、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態では、車載制御部11は、以前受信したカウントデータと今回受信したカウントデータとを比較して、無線信号の送信主である電子キー20が自身に対応するか否かを判断したが、他の方法で判断してもよい。例えば、車両10に無線信号の受信回数をカウントする受信カウンタを設け、車載制御部11は、受信カウンタのカウントデータと、受信したカウントデータとを比較して、無線信号の送信主である電子キー20が自身に対応するか否かを判断してもよい。このように構成した場合でも、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態では、電子キーシステム1は、車両10と電子キー20との間の単方向通信のみ実行したが、当該単方向通信に加え、双方向通信するものであってもよい。このように構成した場合でも、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態では、電池26は、一次電池とされたが、充電可能な二次電池等の蓄電池であってもよい。このように構成した場合でも、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態では、車両10の電子キーシステムに本発明を適用したが、住宅等の建物の電子キーシステムに本発明を適用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子キーにおいて、前記カウンタは、前記上位の桁及び前記下位の桁の値が記憶される複数のブロックを有し、一のブロックの前記上位の桁が書き換えられて、当該書き換えられた値がブロックを変更するか否かの判定基準となるブロック変更値に達したとき、一のブロックと異なる他のブロックにおける値の書き換えを行う電子キー。
同構成によれば、ブロックが複数あることにより、例えば1つしかない場合に比べてカウントできるスイッチの操作回数が増加する。
(ロ)電池の電力を消費して、外部から操作可能とされたスイッチが操作される度にインクリメントする第1のカウンタを備え、前記スイッチが操作されたとき、前記第1のカウンタの値である第1の情報と、自身に固有のキー情報とを含ませた無線信号を送信し、当該無線信号を受信する通信マスタに、前記第1の情報、及び前記キー情報が前記通信マスタ自身に対応するものか否かを判断させ、これらが対応する場合には、前記通信マスタの機器を作動させる電子キーにおいて、前記通信マスタは、無線信号の受信回数をカウントする第2のカウンタを備え、当該第2のカウンタの値である第2の情報よりも、受信した無線信号に含まれる第1の情報が大きい場合に、当該無線信号が自身に対応すると判断するものであって、前記第1のカウンタは、桁上がりするとき、上位の桁を書き換えてから下位の桁を書き換える電子キー。
同構成によれば、請求項1に記載した効果と同様の効果を得ることができる。
1…電子キーシステム、10…車両、11…車載制御部、11a,21a…メモリ、13…UHF受信部、14…ドアロック装置、20…電子キー、21…判定部としての電子キー制御部、22…カウンタ、22a〜22f…第1〜第6のブロック、23…UHF送信部、24…ロックスイッチ、25…アンロックスイッチ、26…電池、31〜33…第1〜第3の記憶領域。

Claims (1)

  1. 電池の電力を消費して、外部から操作可能とされたスイッチが操作される度にインクリメントするカウンタと、前記カウンタが書き換えを行っている最中に電池の電力の供給が一時的に停止する瞬断が発生したか否かを判定する判定部と、前記スイッチが操作されたとき、前記カウンタの値である第1の情報及び自身に固有のキー情報とを含ませた無線信号を送信し、当該無線信号を受信する通信マスタに、前記第1の情報及び前記キー情報が前記通信マスタ自身に対応するものか否かを判断させ、これらが対応する場合には、前記通信マスタの機器を作動させるとともに、前記判定部において瞬断が発生したと判断される場合に、前記カウンタを正常値に書き換える電子キー制御部と、を備える電子キーにおいて、
    前記通信マスタは、受信した無線信号が自身に対応する場合に、当該無線信号に含まれる第1の情報を第2の情報として記憶し、その後に受信する無線信号に含まれる第1の情報が、記憶されている第2の情報よりも大きい場合に、当該無線信号が自身に対応すると判断するものであって、
    前記カウンタは、上位の桁である第1の記憶領域と、下位の桁である第2の記憶領域及び第3の記憶領域とを有し、前記スイッチが操作されたとき前記第1の記憶領域が偶数の場合には前記第2の記憶領域を、前記第1の記憶領域が奇数の場合には前記第3の記憶領域を、それぞれインクリメントするとともに、前記第2の記憶領域が上限値にある状態で前記スイッチが操作された場合には、前記第1の記憶領域をインクリメントした後前記第2の記憶領域を書き換え、前記第3の記憶領域が上限値にある状態で前記スイッチが操作された場合には、前記第1の記憶領域をインクリメントした後前記第3の記憶領域を書き換える電子キー。
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