JP5639262B2 - 表示パネル用基板の製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、表示パネル用基板の製造装置に関する。
従来、液晶表示装置の主要構成部品である液晶パネルを製造する際には、ガラス基板の表面にフォトリソグラフィ法により各種処理(レジスト塗布処理、プリベーク処理、露光処理、現像処理、ポストベーク処理、エッチング処理、レジスト剥離処理など)を施すために所定の製造装置が用いられる。例えば、プリベーク処理を行うプリベーク処理装置は、レジスト塗布装置によってレジストが塗布されたガラス基板を加熱処理室内に搬送し、加熱処理室内においてヒータによってガラス基板を加熱することで、レジストに含有される有機溶剤を蒸発させ、もってレジストとその下地である金属膜との密着性を担保するようにしている。この種の製造装置の一例として特許文献1に記載されたものが知られている。
この特許文献1に記載されたものでは、加熱処理室の手前側に配されたバッファ室に対して加熱処理室の排熱を利用して加温した外気を導入するようにしており、それによりガラス基板に生じ得る処理ムラを解消しようとしている。
特開2011−23530号公報
(発明が解決しようとする課題)
一方、ガラス基板を多数枚連続的に処理する場合には、ガラス基板を所定の時間間隔を空けて順次に製造装置に投入するのであるが、その投入間隔は常に一定になるとは限らず、ばらつきが生じる場合がある。加熱処理室内の雰囲気温度は、ガラス基板自身に吸収される熱量やレジストの有機溶剤が蒸発する際の気化熱などの影響を受けるため、ガラス基板の投入間隔がばらつくと、加熱処理室内の雰囲気温度も変動し、投入間隔が長くなるほど加熱処理室内の雰囲気温度も高くなる傾向にある。従って、ガラス基板の投入間隔が長くなると、加熱処理室内においてレジストが過焼成されてしまい、プリベーク処理に続いて行われる露光処理においてレジストの露光感度が低下するおそれがある。
上記した特許文献1に記載された製造装置では、外気をバッファ室内に導入する構成を有してはいるものの、加熱処理室内の雰囲気温度を調整するのは困難であった。しかも、特許文献1に記載されたものでは、外気を導入するため、外気に含まれる塵埃を除去するためのフィルタが多く必要となり、またそのメンテナンスまたは交換の頻度も高いものとなるため、結果としてランニングコストが高いものとなるなどの問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、加熱処理室内の雰囲気温度を適切に且つ低コストでもって調整することを目的とする。
(課題を解決するための手段)
本発明の表示パネル用基板の製造装置は、表示パネル用基板を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される前記表示パネル用基板を加熱処理するための加熱処理室と、前記加熱処理室内に配されるとともに前記表示パネル用基板を加熱する加熱部と、前記加熱処理室内の空気を循環させる内気循環部と、前記内気循環部に接続されるとともに循環される空気との間で熱交換が可能な熱交換部とを備える。
このようにすれば、搬送部により搬送された表示パネル用基板は、加熱処理室内において加熱部によって加熱されることで加熱処理がなされる。このとき、加熱部からの熱や加熱された表示パネル用基板からの熱によって加熱処理室内の雰囲気温度も上昇することになる。ここで、表示パネル用基板を多数枚連続的に投入して加熱処理を行う場合には、表示パネル用基板の投入間隔にばらつきが生じる場合があり、そうなると加熱処理室内の雰囲気温度が過剰に高くなるおそれがある。その点、本発明によれば、加熱処理室内の空気を内気循環部により循環させるようにし、その循環する空気と熱交換部との間で熱交換させることで、循環する空気を冷却することが可能とされる。これにより、加熱処理室内の雰囲気温度が過剰に上昇するのを抑制することができる。なお、上記以外にも、加熱処理室内の雰囲気温度が低下した場合には、内気循環部において循環する空気と熱交換部との間で熱交換させて循環する空気を加温することも可能である。以上により、加熱処理室内の雰囲気温度を適切に調整することができる。その上、本発明では、内気循環部により加熱処理室内の空気を循環させることで雰囲気温度の調整を図るようにしているから、従来のように外気を取り込む構成とした場合にフィルタに係るコストが嵩むのに比べると、低コスト化を図ることができる。
本発明の実施態様として、次の構成が好ましい。
(1)前記内気循環部は、前記加熱処理室において前記表示パネル用基板の搬送方向について前後に複数配されている。このようにすれば、加熱処理室において表示パネル用基板の搬送方向について前後に複数配された内気循環部により、加熱処理室内の雰囲気温度を搬送方向の前後に異なる領域毎に調整することが可能となる。これにより、搬送方向について加熱処理室内の雰囲気温度にムラが生じ難くなり、加熱処理される表示パネル用基板にも搬送方向について処理ムラが生じ難いものとされる。
(2)前記内気循環部は、前記加熱処理室の壁面に開口する吸気口及び吹出口と、前記吸気口と前記熱交換部との間、及び前記熱交換部と前記吹出口との間をそれぞれ接続する配管部とを備えている。このようにすれば、加熱処理室内の空気は、吸気口から取り込まれて配管部を通されてから熱交換部にて熱交換される。熱交換された空気は、配管部を通して吹出口から加熱処理室内に吹き出される。これにより、加熱処理室内の雰囲気温度を適切に調整することができる。
(3)前記配管部の途中には、前記吸気口から前記加熱処理室内の空気を引き込むとともに前記吹出口から前記加熱処理室内へ送風する送風部が接続されている。このようにすれば、配管部の途中に接続した送風部によって空気の循環を促進することができるので、加熱処理室内の雰囲気温度の調整を効率的に行うことができる。
(4)前記送風部を駆動してその送風量を調整可能な送風駆動部が備えられている。このようにすれば、送風駆動部によって送風部を駆動することでその送風量を調整することができる。これにより、空気の循環量を適切なものとすることでき、加熱処理室内の雰囲気温度をより適切に調整することができる。
(5)前記吸気口及び前記吹出口には、その開度を調整可能な可動シャッタがそれぞれ設けられており、前記可動シャッタを駆動するシャッタ駆動部が備えられている。このようにすれば、シャッタ駆動部により可動シャッタを駆動することで吸気口や吹出口の開度を調整することができる。これにより、空気の循環量を適切なものとすることでき、加熱処理室内の雰囲気温度をより適切に調整することができる。
(6)前記配管部の途中には、前記吸気口から取り込んだ空気をフィルタリングするフィルタ部が接続されている。表示パネル用基板を加熱処理するのに伴って加熱処理室内の空気には、例えば蒸発した有機溶剤などの物質が含有される場合がある。その場合でも、配管部の途中に接続したフィルタ部によって吸気口から取り込んだ空気をフィルタリングして上記のような物質を除去することができるから、従来のような加熱処理室内の空気を外部に排出する排気装置が不要となり、もって低コスト化を図ることができる。
(7)前記吸気口は、前記加熱処理室のうち互いに対向する一対の壁面のうちの一方側に配されるのに対し、前記吹出口は、前記一対の壁面のうちの他方側に配されている。このようにすれば、仮に吸気口及び吹出口を同一の壁面に配した場合に比べると、加熱処理室内の空気をムラなく効率的に循環させることができる。
(8)前記吸気口及び前記吹出口は、前記加熱処理室のうち前記表示パネル用基板の搬送方向に沿う一対の側壁面に配されている。このようにすれば、吸気口及び吹出口に接続される配管部及び熱交換部を設置する際のレイアウト上好適となる。
(9)前記吸気口及び前記吹出口は、前記一対の側壁面において前記表示パネル用基板の搬送方向について前後に複数ずつ配されている。このようにすれば、加熱処理室における一対の側壁面において表示パネル用基板の搬送方向について前後に複数ずつ配された吸気口及び吹出口により空気を循環させるようにしているから、加熱処理室内の雰囲気温度を搬送方向の前後に異なる領域毎に調整することが可能となる。これにより、搬送方向について加熱処理室内の雰囲気温度にムラが生じ難くなり、加熱処理される表示パネル用基板にも搬送方向について処理ムラが生じ難いものとされる。
(10)前記加熱部は、少なくとも前記搬送部との間に前記表示パネル用基板を挟んだ位置に配されており、前記吸気口及び前記吹出口は、前記一対の側壁面において前記表示パネル用基板と前記加熱部との間に位置して配されている。このようにすれば、加熱処理室のうち表示パネル用基板と加熱部との間の空間から吸気口により空気を取り込むことができるとともに、同空間に対して吹出口により熱交換された空気を吹き出すことができるから、表示パネル用基板をより適切な温度にて加熱処理することができる。
(11)前記加熱部は、前記搬送部との間に前記表示パネル用基板を挟んだ位置と、前記表示パネル用基板との間に前記搬送部を挟んだ位置とに一対配されている。このようにすれば、一対の加熱部により表示パネル用基板を効率的に加熱処理することができる。
(12)前記加熱処理室に対して前記表示パネル用基板の搬送方向の上流側には、前記表示パネル用基板を滞留させることが可能なバッファ室が備えられている。このようにすれば、表示パネル用基板の搬送速度を変更した場合や当該製造装置に何らかの異常が発生した場合、表示パネル用基板をバッファ室に滞留させることができる。これにより、表示パネル用基板を適切に加熱処理することができる。また、従来のようにバッファ室に外気を導入していたものと比べると、本発明では、内気循環部によって加熱処理室に対して直接的に内気を循環させることができるから、加熱処理室内の雰囲気温度を適切に調整することができるとともに、外気導入に伴うコスト高を招くことが避けられる。
(13)前記加熱処理室内の雰囲気温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部によって検出された雰囲気温度に基づいて前記内気循環部による空気の循環量を制御する循環量制御部とが備えられている。このようにすれば、温度検出部により加熱処理室内の雰囲気温度を検出し、その検出した雰囲気温度に基づいて循環量制御部によって内気循環部による空気の循環量を制御するようにしているから、加熱処理室内の雰囲気温度をより適切な状態に保つことができる。
(14)前記加熱処理室に投入される前記表示パネル用基板を検出する基板検出部と、前記基板検出部によって検出された前記表示パネル用基板の投入間隔に基づいて前記内気循環部による空気の循環量を制御する循環量制御部とが備えられている。このようにすれば、基板検出部により加熱処理室に投入される表示パネル用基板を検出し、その検出した表示パネル用基板の投入間隔に基づいて循環量制御部によって内気循環部による空気の循環量を制御するようにしているから、加熱処理室内の雰囲気温度をより適切な状態に保つことができる。
(発明の効果)
本発明によれば、加熱処理室内の雰囲気温度を適切に且つ低コストでもって調整することができる。
本発明の実施形態1に係るテレビ受信装置の概略構成を示す分解斜視図 テレビ受信装置が備える液晶表示装置の概略構成を示す分解斜視図 液晶表示装置の断面構成を概略的に示す断面図 液晶パネルの断面構成を概略的に示す断面図 液晶パネルを構成するアレイ基板における表示領域の平面構成を示す平面図 液晶パネルを構成するCF基板における表示領域の平面構成を示す平面図 加熱処理装置の概略構成を示す断面図 加熱処理装置の要部(加熱処理室など)の構成を示す断面図 図8のix-ix線断面図 可動シャッタ部及び送風ファンの駆動に関する電気的構成を表すブロック図 本発明の実施形態2に係る加熱処理装置の要部(加熱処理室など)の構成を示す断面図 可動シャッタ部及び送風ファンの駆動に関する電気的構成を表すブロック図 本発明の実施形態3に係る可動シャッタ部、送風ファン及び熱交換部の駆動に関する電気的構成を表すブロック図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1から図10によって説明する。本実施形態では、液晶表示装置10を構成する液晶パネル(表示パネル)11における基板20,21の製造装置40について例示する。なお、各図面の一部にはX軸、Y軸及びZ軸を示しており、各軸方向が各図面で示した方向となるように描かれている。また、図3に示す上側を表側とするとともに同図下側を裏側とする。
本実施形態に係るテレビ受信装置TVは、図1に示すように、液晶表示装置(表示装置)10と、当該液晶表示装置10を挟むようにして収容する表裏両キャビネットCa,Cbと、電源Pと、チューナーTと、スタンドSとを備えて構成される。液晶表示装置10は、全体として横長の方形をなし、図2及び図3に示すように、表示パネルである液晶パネル11と、外部光源であるバックライト装置(照明装置)12とを備え、これらがベゼル13などにより一体的に保持されるようになっている。
先にバックライト装置12の構成の概略について説明する。バックライト装置12は、液晶パネル11の背面直下に光源を配置してなる、いわゆる直下型とされる。バックライト装置12は、表側(光出射側、液晶パネル11側)に開口したシャーシ14と、シャーシ14内に敷設される反射シート(反射部材)15と、シャーシ14の開口部分に取り付けられる光学部材16と、光学部材16を固定するためのフレーム17と、シャーシ14内に並列した状態で収容される複数本の冷陰極管(光源)18と、冷陰極管18の端部を遮光するとともに自身が光反射性を備えてなるランプホルダ19と、を有して構成されている。
次に液晶パネル11について説明する。液晶パネル11は、図4に示すように、一対の透明な(透光性を有する)ガラス製の基板20,21間に、電界印加に伴って光学特性が変化する物質である液晶材料を含む液晶層22を封入してなる。液晶パネル11を構成する両基板20,21のうち裏側(バックライト装置12側)に配されるものが、アレイ基板(アクティブマトリクス基板、表示パネル用基板)20とされ、表側(光出射側)に配されるものが、CF基板(対向基板、表示パネル用基板)21とされている。なお、両基板20,21の外面側には、表裏一対の偏光板23がそれぞれ貼り付けられている。
アレイ基板20における内面側(液晶層22側、CF基板21との対向面側)には、図5に示すように、3つの電極24a〜24cを有するスイッチング素子であるTFT(Thin Film Transistor)24及び画素電極25が多数個並んで設けられるとともに、これらTFT24及び画素電極25の周りには、格子状をなすゲート配線26及びソース配線27が取り囲むようにして配設されている。画素電極25は、ITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電膜からなる。ゲート配線26及びソース配線27は、共に導電材料からなる。ゲート配線26とソース配線27とがそれぞれTFT24のゲート電極24aとソース電極24bとに接続され、画素電極25がドレイン配線(図示せず)を介してTFT24のドレイン電極24cに接続されている。アレイ基板20には、ゲート配線26に並行するとともに画素電極25に対して平面に視て重畳する容量配線(補助容量配線、蓄積容量配線、Cs配線)33が設けられている。容量配線33は、Y軸方向についてゲート配線26と交互に配されている。ゲート配線26がY軸方向に隣り合う画素電極25の間に配されているのに対し、容量配線33は、各画素電極25におけるY軸方向のほぼ中央部を横切る位置に配されている。このアレイ基板20の端部には、ゲート配線26及び容量配線33から引き回された端子部及びソース配線27から引き回された端子部が設けられており、これらの各端子部には、図示しない外部回路から各信号または基準電位が入力されるようになっており、それによりTFT24の駆動が制御される。また、アレイ基板20の内面側には、液晶層22に含まれる液晶分子を配向させるための配向膜28が形成されている(図4)。
一方、CF基板21における内面側(液晶層22側、アレイ基板20との対向面側)には、図4及び図6に示すように、アレイ基板20側の各画素電極25と平面に視て重畳する位置に多数個のカラーフィルタが並んで設けられている。カラーフィルタは、R(赤色),G(緑色),B(青色)を呈する各着色部29がX軸方向に沿って交互に並ぶ配置とされる。また、各着色部29の外形は、画素電極25の外形に倣って平面に視て縦長の方形状をなしている。カラーフィルタを構成する各着色部29間には、混色を防ぐための格子状をなす遮光部(ブラックマトリクス)30が形成されている。遮光部30は、アレイ基板20側のゲート配線26、ソース配線27及び容量配線33に対して平面視重畳する配置とされる。また、各着色部29及び遮光部30の表面には、アレイ基板20側の画素電極25と対向する対向電極31が設けられている。また、CF基板21の内面側には、液晶層22に含まれる液晶分子を配向させるための配向膜32がそれぞれ形成されている。
上記したTFT24、画素電極25、及び各配線26,27,33などの構造物(薄膜)をアレイ基板20上に形成するに際しては、既知のフォトリソグラフィ法が用いられている。このフォトリソグラフィ法では、アレイ基板20を構成するガラス基板GSに対して各種製造装置による処理を施すようにしており、具体的には成膜装置によって材料膜を成膜する成膜工程と、レジスト塗布装置によって材料膜上にレジストを塗布するレジスト塗布工程と、加熱処理装置(プリベーク装置)40によってガラス基板GSをプリベークするプリベーク工程と、露光装置によってガラス基板GS上のレジストを露光する露光工程と、現像装置によってガラス基板GS上のレジストを現像する現像工程と、加熱処理装置(ポストベーク装置)40によってガラス基板GSをポストベークするポストベーク工程と、エッチング装置によってガラス基板GS上の材料膜をエッチングするエッチング工程と、レジスト剥離装置によってガラス基板GS上のレジストを剥離するレジスト剥離工程とを順次に行うようにしている。上記した工程を経ることで、ガラス基板GS上には、目的の構造物が所定のパターンにて形成されることになり、この手順を各構造物毎に繰り返し行うことで、各構造物が順次に積層形成されるようになっている。
上記した各工程のうちプリベーク工程及びポストベーク工程では、それぞれガラス基板GSを加熱処理するための加熱処理装置(製造装置)40が用いられている。このうち、レジスト塗布工程の後で行われるプリベーク工程では、加熱処理によってレジストに含まれる有機溶剤を蒸発・除去して材料膜に対するレジストの密着性を向上させるようにしており、その処理温度は例えば80℃〜120℃程度とされ、通常は後記するポストベーク工程での処理温度よりも相対的に低い温度とされる。一方、現像工程の後で行われるポストベーク工程では、加熱処理によってレジストに残留した現像液に含まれる有機溶剤などを蒸発・除去して材料膜に対するレジストの密着性を向上させるようにしており、その処理温度は例えば100℃〜200℃程度とされ、通常は前記したプリベーク工程での処理温度よりも相対的に高い温度とされる。これらプリベーク工程及びポストベーク工程で用いられる加熱処理装置40は、処理温度が異なるもののほぼ同様の構造とされており、以下その詳しい構造について説明する。
加熱処理装置40は、図7に示すように、ガラス基板GSを搬送するローラコンベア(搬送部)41と、搬送されるガラス基板GSを滞留させることが可能なバッファ室42と、バッファ室42の下流側に配されるとともにガラス基板GSを加熱処理するための加熱処理室43と、加熱処理室43内に配されるとともにガラス基板GSを加熱する加熱部44と、加熱処理室43の下流側に配されるとともに加熱処理されたガラス基板GSを冷却するための冷却室45とを備えている。ガラス基板GSの搬送方向(X軸方向)について隣り合う各室42,43(43A,43B,43C),45は、隔壁部46によって相互に隔てられているものの、その隔壁部46に貫通形成された基板搬送口46aによって相互に連通されるとともにガラス基板GSを通すことが可能とされる。以下、加熱処理装置40の各構成部位について詳しく説明する。なお、本実施形態において「下流側」及び「上流側」、「前側」及び「後側」なる表現は、いずれもローラコンベア41によるガラス基板GSの搬送方向を基準としており、「上流側」及び「後側」は図7及び図8に示す左側であり、「下流側」及び「前側」は図7及び図8に示す右側である。また、以下では、鉛直方向の上下については図7〜図9を基準とする。
ローラコンベア41は、ガラス基板GSをその両板面が鉛直方向の上側と下側を向いた姿勢で搬送することができ、いわゆる平流し式での搬送が可能とされている。ローラコンベア41は、当該加熱処理装置40の内外にわたって配されるとともに、加熱処理装置40内においてはバッファ室42、加熱処理室43及び冷却室45にわたって配されている。従って、ローラコンベア41は、ガラス基板GSをその搬送方向について加熱処理装置40の上流側に配される製造装置(例えばプリベーク工程の前工程で用いられるレジスト塗布装置、またはポストベーク工程の前工程で用いられる現像装置)側から、加熱処理装置40内に搬送することができるとともに、加熱処理装置40による加熱処理を経た後にその下流側に配される別の製造装置(例えばプリベーク工程の後工程で用いられる露光装置、またはポストベーク工程の後工程で用いられるエッチング装置)へと搬送することができる。ローラコンベア41は、ガラス基板GSの搬送方向に沿って間欠的に並列して配される複数の単位コンベア(単位搬送部)41aを有している。単位コンベア41aは、その両端部が図示しないフレームに対して回転可能に軸支されており、それによりガラス基板GSを継続的に支持しつつ搬送することが可能とされている。
バッファ室42は、例えばガラス基板GSの搬送速度を変更した場合や、加熱処理装置40に異常が発生した場合などにおいて、ガラス基板GSを滞留させることが可能とされる。これにより、ガラス基板GSが誤って加熱処理室43に投入されるのを防ぐことができる。冷却室45は、加熱処理室43にて加熱処理されたガラス基板GSを冷却するための冷却部(図示せず)を有している。冷却部としては、例えば冷気を生成する冷気生成部と、冷気生成部にて生成された冷気を冷却室45内に吹き出す冷気吹出口とから構成される。
続いて、加熱処理室43について詳しく説明する。加熱処理室43は、図8に示すように、当該加熱処理装置40においてバッファ室42と冷却室45との間にガラス基板GSの搬送方向に沿って3室並んでおり、搬送方向の上流側から順に第1加熱処理室43A、第2加熱処理室43B、第3加熱処理室43Cとされる。各加熱処理室43A〜43C内には、ガラス基板GSを加熱するための加熱部44が配されている。加熱部44は、例えばシーズヒータやカーボンヒータなどから構成されており、ガラス基板GSの板面(X軸方向及びY軸方向)に沿って延在する形態をなしている。なお、加熱処理室43を区別する場合には、第1加熱処理室の符号に添え字Aを、第2加熱処理室の符号に添え字Bを、第3加熱処理室の符号に添え字Cを付し、区別せずに総称する場合には、符号に添え字を付さないものとする。
第1加熱処理室43Aは、バッファ室42に対して搬送方向の下流側(前側)に隣接して配されており、相対的に低温なバッファ室42を経たガラス基板GSを急速加熱し、適切な加熱処理温度に至らせるためのものである。このため、第1加熱処理室43A内には、加熱部44がガラス基板GSをその板厚方向(Z軸方向)から挟んだ位置に一対配されている。従って、第1加熱処理室43A内において一対の加熱部44は、搬送されるガラス基板GSの板面に対して対向状をなしており、ガラス基板GSを表裏両側から加熱することが可能とされる。一対の加熱部44は、ガラス基板GS及びローラコンベア41に対して鉛直方向の上側と下側とに位置して配されており、このうち鉛直方向の上側に配される加熱部44は、ローラコンベア41との間にガラス基板GSを挟み込む位置に配されているのに対し、鉛直方向の下側に配される加熱部44は、ガラス基板GSとの間にローラコンベア41を挟み込む位置に配されている。詳しくは、ガラス基板GSに対して鉛直方向の上側に配された加熱部44は、ガラス基板GSのうちレジストが塗布された表側の板面(レジスト塗布面)と対向状をなすのに対し、鉛直方向の下側に配された加熱部44は、ガラス基板GSのうち裏側の板面(レジスト塗布面とは反対側の面)と対向状をなしている。
第2加熱処理室43Bは、第1加熱処理室43Aに対して搬送方向の下流側(前側)に隣接して配されているのに対し、第3加熱処理室43Cは、第2加熱処理室43Bに対して搬送方向の下流側に隣接して配されている。これら第2加熱処理室43B及び第3加熱処理室43Cは、第1加熱処理室43Aにて急速加熱されたガラス基板GSを適切な加熱処理温度にて加熱処理するためのものである。つまり、第2加熱処理室43B及び第3加熱処理室43Cでは、第1加熱処理室43Aのような急速加熱が必要とはされていないので、内部に配される加熱部44は、ガラス基板GS及びローラコンベア41に対して鉛直方向の下側に1つずつそれぞれ設置されている。第2加熱処理室43B及び第3加熱処理室43C内では、加熱部44は、ガラス基板GSとの間にローラコンベア41を挟み込む位置に配されている。
そして、本実施形態に係る加熱処理装置40は、図8及び図9に示すように、加熱処理室43内の空気を循環させる内気循環部47と、内気循環部47に接続されるとともに循環される空気との間で熱交換が可能な熱交換部48とを備えているところに特徴を有している。その上で、内気循環部47には、空気の循環を促進させるための送風ファン49と、取り込んだ空気をフィルタリングするフィルタ部50とが接続されている。さらには、加熱処理室43内には、雰囲気温度を検出するための温度検出部57が設けられている。
内気循環部47は、図9に示すように、加熱処理室43の壁面に開口する吸気口51及び吹出口52と、吸気口51と熱交換部48との間、及び熱交換部48と吹出口52との間をそれぞれ接続する配管部53と、吸気口51及び吹出口52の開度を調整可能な可動シャッタ54とを備えている。このうち配管部53は、合成樹脂製とされるとともに略円筒状をなしており、吸気口51とフィルタ部50とを接続する部位と、フィルタ部50と送風ファン49とを接続する部位と、送風ファン49と熱交換部48とを接続する部位と、熱交換部49と吹出口52とを接続する部位とから構成されており、全体としては吸気口51から吹出口52までをループ状に接続していて加熱処理室43内の空気を循環させることが可能とされている。
吸気口51は、図9に示すように、加熱処理室43内の空気を取り込むことが可能とされるのに対し、吹出口52は、熱交換部48にて熱交換された空気を加熱処理室43内に吹き出すことが可能とされる。吸気口51及び吹出口52は、加熱処理室43のうちガラス基板GSの搬送方向に沿う一対の側壁面43aを貫通する円筒状部材51a,52aの開口によって構成され、正面から視て円形状をなしている。詳しくは、一対の側壁面43aは、ガラス基板GSの搬送方向(X軸方向)及びガラス基板GSの板厚方向(Z軸方向)に並行する面であり、そのうちの一方の側壁面43aに吸気口51が設けられているのに対し、他方の側壁面43aに吹出口52が設けられている。従って、吸気口51及び吹出口52は、ガラス基板GSの幅方向(Y軸方向)について互いに対向状をなしている。吸気口51及び吹出口52は、Z軸方向についてガラス基板GSと、鉛直方向の上側の(ローラコンベア41との間でガラス基板GSを挟み込む配置の)加熱部44との間に位置して配されている。従って、吹出口52から加熱処理室43内に吹き出された空気は、ガラス基板GSと加熱部44との間に保有される空間に向かい、そして同空間に存する空気は、吸気口51から取り込まれるようになっている。
可動シャッタ54は、図9に示すように、吸気口51及び吹出口52内にそれぞれ配されるとともにその開度を調整することが可能とされている。詳しくは、可動シャッタ54は、吸気口51及び吹出口52の内壁面に沿った略円板状をなすとともに吸気口51及び吹出口52の内壁面に対して回動可能な状態で軸支されている。従って、可動シャッタ54の回動姿勢に応じて吸気口51及び吹出口52の開度、つまり加熱処理室43に対する開口領域(開口面積)が変動し得るものとされている。具体的には、可動シャッタ54は、加熱収容室43の側壁面43aに並行する(吸気口51及び吹出口52の内壁面と直交する)回動姿勢とされると、吸気口51及び吹出口52は開度が最小となって閉状態とされるのに対し、加熱収容室43の側壁面43aと直交する(吸気口51及び吹出口52の内壁面に並行する)回動姿勢とされると、吸気口51及び吹出口52は開度が最大となって開状態とされる。可動シャッタ54は、上記した閉状態と開状態との間の回動姿勢をとることが可能とされており、それにより吸気口51及び吹出口52の開度を無段階的に調整することが可能とされている。上記した可動シャッタ54は、図10に示すように、シャッタ駆動部(循環量制御部)55によって駆動されるとともにその回動状態が制御されるようになっている。このシャッタ駆動部55は、詳しくは後述する温度検出部57によって検出される加熱処理室43内の雰囲気温度に応じて可動シャッタ54を適切に駆動して吸気口51及び吹出口52の開度を調整することが可能とされている。
上記した構成の内気循環部47は、図8に示すように、各加熱処理室43A〜43Cにおいて搬送方向について前後に3つずつ配されている。詳しくは、内気循環部47を構成する吸気口51及び吹出口52は、各加熱処理室43A〜43Cにおける一対の側壁面43aにおいて、搬送方向について前後に離間した3位置にそれぞれ配されており、各吸気口51及び各吹出口52に接続される配管部53に加えて、配管部53の途中に接続される熱交換部48、送風ファン49及びフィルタ部50についても搬送方向について前後に離間した3位置にそれぞれ配されている。これにより、加熱処理室43内の空気は、搬送方向について前後に離間した3位置においてそれぞれ内気循環されることになるから、加熱処理室43内の雰囲気温度を前部(下流部)、中部(中流部)及び後部(上流部)毎に調整することが可能とされている。なお、加熱処理室43における前後3つの内気循環部47を区別する場合には、最も後側(上流側)の内気循環部の符号に添え字Rを、中央の内気循環部の符号に添え字CEを、最も前側(下流側)の内気循環部の符号に添え字Fを付し、区別せずに総称する場合には、符号に添え字を付さないものとする。
送風ファン49は、図9に示すように、吸気口51から加熱処理室43内の空気を引き込むとともに吹出口52から加熱処理室43内に送風する機能を有している。送風ファン49は、内気循環部47においてフィルタ部50と熱交換部48との間に配されており、吸気口51から引き込んだ空気をフィルタ部50を通して熱交換部48に吹き付けることができる。これにより、内気循環部47における空気の循環を促進することができ、フィルタ部50による空気のフィルタリング作用、及び熱交換部48による空気との熱交換作用を効率化することができる。詳しくは、送風ファン49は、配管部53に接続されたファン本体49aと、ファン本体49a内において回転可能に軸支されたファン49bとから構成されている。ファン本体49aには、配管部53に対して空気が出入り自在とされており、ファン49bの回転に伴って空気をフィルタ部50側から熱交換部48側へ向けて吹き付けることが可能とされる。この送風ファン49による空気の送風量(循環量)は、ファン49bにおける単位時間当たりの回転数に応じて比例的に変化するものとされる。上記した送風ファン49は、図10に示すように、ファン駆動部(循環量制御部)56によって駆動されるとともにそのファン49bの単位時間当たりの回転数が制御されるようになっている。このファン駆動部56は、詳しくは後述する温度検出部57によって検出される加熱処理室43内の雰囲気温度に応じて送風ファン49を適切に駆動して吸気口51からの空気の引き込み量、及び吹出口52からの空気の送風量を調整することが可能とされている。
フィルタ部50は、図9に示すように、加熱処理室43内において加熱部44からの熱や、加熱されたガラス基板GSからの熱によって高温状態(100℃〜200℃程度)とされた空気の透過に耐え得る、十分な耐熱性を備えている。フィルタ部50は、加熱処理室43内から吸気口51を通して引き込んだ空気をフィルタリングすることで、その空気に含有される物質(具体的には、レジストに含まれる有機溶剤の蒸気、または現像液に含まれる有機溶剤の蒸気など)を除去することが可能とされている。従って、本実施形態に係る加熱処理装置40では、加熱処理室43内の空気を外部に排出する排気装置が不要とされている。
熱交換部48は、図9に示すように、吸気口51から引き込まれた加熱処理室43内の空気との間で熱交換をすることが可能とされる。例えば、加熱処理室43内の雰囲気温度が過剰に上昇した場合には、吸気口51から引き込まれた加熱処理室43内の空気と熱交換部48との間で熱交換することで、その空気を冷却することができる。熱交換部48は、図示しない圧縮器及び凝縮器に接続されるとともに冷媒が循環可能とされ、それにより周知の冷凍サイクルを構成している。冷凍サイクルについて簡単に説明すると、例えば空気を熱交換部48によって冷却する場合には、低温の気体の状態とされた冷媒を圧縮器内に吸引して圧縮することで、高温、高圧のガスとして凝縮器へと供給する。凝縮器では、冷媒を冷却して凝縮することで、液体へと変化させる。液体となった冷媒は、図示しない膨張弁により膨張されて低温、低圧の液体とされて熱交換部48に供給されることで、熱交換部48の周りに吹き付けられる空気から熱を奪って蒸発した後、再び圧縮器へと供給される。なお、上記した冷凍サイクルを反転させることで、吸気口51から引き込まれた加熱処理室43内の空気を熱交換部48によって加温することも可能である。
温度検出部57は、図8に示すように、各加熱処理室43における側壁面43aにそれぞれ取り付けられており、内部の雰囲気温度を検出することが可能とされる。温度検出部57は、側壁面43aにおいてガラス基板GSの搬送方向について前後に離間した3位置に配されており、その搬送方向についての配置が吸気口51及び吹出口52とほぼ一致している。温度検出部57は、図9に示すように、加熱処理室43における一対の側壁面43aにそれぞれ取り付けられており、吸気口51の直下位置と、吹出口52の直下位置とにそれぞれ配されている。従って、温度検出部57は、各加熱処理室43において互いにY軸方向について対向状をなす形で配される一対を1つの組として、その組が搬送方向について前後に3組ずつ間欠的に並んで配されていることになる。温度検出部57は、例えばサーミスタとされ、常時温度を検出することが可能とされるとともにその検出温度を、図10に示すように、シャッタ駆動部55及びファン駆動部56にそれぞれ出力することが可能とされている。
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用を説明する。アレイ基板20を製造するに際しては、各種製造装置を経てガラス基板GSに対して各種処理(成膜処理、レジスト塗布処理、プリベーク処理、露光処理、現像処理、ポストベーク処理、エッチング処理、レジスト剥離処理)を行うことで、構造物(薄膜)を所定のパターンにて形成し、この手順を繰り返し行うことで、各構造物を順次に積層形成していく。
上記した処理工程のうち、プリベーク処理及びポストベーク処理において使用される加熱処理装置40に係る作用について詳しく説明する。ローラコンベア41によって搬送されるガラス基板GSは、図7及び図8に示すように、バッファ室42を経て第1加熱処理室43A内に投入される。この第1加熱処理室43Aでは、ガラス基板GSを挟んで配された一対の加熱部44によってガラス基板GSが急速に加熱されることで、加熱処理に適した温度に至らされる。この第1加熱処理室43Aには、隣り合うバッファ室42側から基板搬送口46aを通して相対的に低温の空気が流入し得るものの、上記した一対の加熱部44を共に作動させることで、内部の雰囲気温度を加熱処理に適した値に保つことができる。続いて、ローラコンベア41によってガラス基板GSを第2加熱処理室43B及び第3加熱処理室43C内を順次に通過させると、各処理室43B,43C内に配された各加熱部44によってガラス基板GSが加熱されることで、加熱処理が行われる。プリベーク処理を行う際には、各加熱処理室43内の温度を80℃〜120℃程度に保つことで、ガラス基板GS上に塗布されたレジストから有機溶剤を蒸発させて除去することができる。一方、ポストベーク処理を行う際には、各加熱処理室43内の温度を100℃〜200℃程度に保つことで、ガラス基板GS上のレジストに残留した現像液から有機溶剤を蒸発させて除去することができる。以上により、材料膜に対するレジストの密着性を向上させることができる。第3加熱処理室43Cを通過したガラス基板GSは、続いて冷却室45に投入されることで、十分に冷却される。
ところで、ガラス基板GSを加熱処理装置40によって多数枚連続的に処理する場合には、ガラス基板GSの投入間隔が常に一定になるとは限らず、ばらつきが生じる場合がある。加熱処理室43内の雰囲気温度は、ガラス基板GS自身に吸収される熱量や、レジストまたは現像液の有機溶剤が蒸発する際の気化熱などの影響を受けるため、ガラス基板GSの投入間隔がばらつくと、加熱処理室43内の雰囲気温度も変動し、投入間隔が長くなるほど加熱処理室43内の雰囲気温度も高くなる傾向にある。このため、ガラス基板GSの投入間隔が長くなると、加熱処理室43内においてガラス基板GSが過焼成されるおそれがあった。その点、本実施形態では、加熱処理室43内の空気を内気循環部47によって循環させるとともに、その循環させる空気との間で熱交換部48により熱交換させるようにしているから、加熱処理室43内の雰囲気温度が過剰に高くなるのを機動的に(迅速に)抑制することができる。その上、本実施形態では、加熱処理室43内の空気を循環させることで雰囲気温度の調整を図るようにしているから、従来のように外気を取り込む構成とした場合のように複雑なフィルタ構成を採用する必要がなく、もって低コスト化を図ることができるのである。
詳しくは、加熱処理室43内に設置した温度検出部57では、図10に示すように、常時温度を検出するとともにシャッタ駆動部55及びファン駆動部56に対して出力している。検出された温度が設定した閾値以下の通常時においては、内気循環部47を構成する吸気口51及び吹出口52に配された可動シャッタ54は、図9の二点鎖線に示すように、閉状態とされており、また送風ファン49についても休止状態とされる。一方、検出された温度が設定した閾値を超えた場合には、シャッタ駆動部55によって可動シャッタ54を図9の二点鎖線に示す閉状態から回動させることで、吸気口51及び吹出口52の開度を上げるとともに、ファン駆動部56によって送風ファン49のファン49bを回転させることで、吸気口51から加熱処理室43内の空気を引き込ませる。引き込まれた空気は、図9に示すように、まずフィルタ部50にて含有される有機溶剤の蒸気が除去された後、送風ファン49内に取り込まれてから熱交換部48へと吹き付けられる。熱交換部48では、冷凍サイクルの作動によって吹き付けられた空気から熱が奪われるので、空気を冷却することができる。冷却された空気は、吹出口52から加熱処理室43内に向けて送風される。以上のようにして加熱処理室43内の空気を循環させつつ冷却を図ることができ、もって加熱処理室43内の雰囲気温度が過剰に高くなるのが機動的に抑制されるとともに温度の調整も容易なものとなる。これにより、ガラス基板GSの処理温度を適正に保つことができ、レジストの過焼成などの問題を生じ難くすることができる。
しかも、本実施形態では、可動シャッタ54の回動姿勢、及び送風ファン49における単位時間当たりの回転数が、温度検出部57にて検出された温度に応じてシャッタ駆動部55及びファン駆動部56によって適切に制御されている。具体的には、検出された温度が高くなるほど、可動シャッタ54の回動姿勢が図9の実線に示す開状態に近くなり、また送風ファン49における上記回転数が多くなるよう制御される。これにより、加熱処理室43内の雰囲気温度の実体に即して冷却した空気を供給することができ、加熱処理室43内の雰囲気温度をより適切なものとすることができる。
さらには、本実施形態では、内気循環部47が各加熱処理室43においてガラス基板GSの搬送方向について前後に3つずつ配されているから、各加熱処理室43内の雰囲気温度を、搬送方向の前後に異なる3つの領域(前部、中部、後部)毎に調整することが可能とされている。例えば、第1加熱処理室43Aにおいては、その後側(上流側)にバッファ室42が隣り合って配されていることから、内部空間における後部にはバッファ室42側からの冷気が流入し易く、中部や前部に比べると、雰囲気温度が低くなりがちとされる。このため、第1加熱処理室43Aにおいては、前側の内気循環部47F及び中央の内気循環部47CEに対応する温度検出部57にて検出される温度と、後側の内気循環部47Rに対応する温度検出部57にて検出される温度とを比べると、前者が後者よりも相対的に高くなる傾向とされる。このため、前側の内気循環部47F及び中央の内気循環部47CEにおいては、第1加熱処理室43Aに対する送風量が相対的に多くなるようシャッタ駆動部55及びファン駆動部56を作動させるのに対し、後側の内気循環部47Rにおいては、第1加熱処理室43Aに対する送風量が相対的に少なくなるようシャッタ駆動部55及びファン駆動部56を作動させる。以上により、第1加熱処理室43A内の雰囲気温度を搬送方向について均一なものとすることができる。
第2加熱処理室43Bにおいては、その後側に一対の加熱部44を有するために内部の雰囲気温度が相対的に高温な第1加熱処理室43Aが隣り合って配されていることから、内部空間における後部には第1加熱処理室43A側からの高温な空気が流入し易く、中部や前部に比べると、雰囲気温度が高くなりがちとされる。このため、第2加熱処理室43Bにおいては、前側の内気循環部47F及び中央の内気循環部47CEに対応する温度検出部57にて検出される温度と、後側の内気循環部47Rに対応する温度検出部57にて検出される温度とを比べると、前者が後者よりも相対的に低くなる傾向とされる。このため、前側の内気循環部47F及び中央の内気循環部47CEにおいては、第1加熱処理室43Aに対する送風量が相対的に少なくなるようシャッタ駆動部55及びファン駆動部56を作動させるのに対し、後側の内気循環部47Rにおいては、第1加熱処理室43Aに対する送風量が相対的に多くなるようシャッタ駆動部55及びファン駆動部56を作動させる。以上により、第2加熱処理室43B内の雰囲気温度を搬送方向について均一なものとすることができる。なお、第2加熱処理室43B内の雰囲気温度は、第1加熱処理室43Aに比べると、相対的に低温であることから、第2加熱処理室43Bに対応する内気循環部47における送風量は、第1加熱処理室43Aに対応する内気循環部47に比べると、全体として相対的に少ないものとされる。
第3加熱処理室43Cにおいては、その前側(下流側)に冷却室45が隣り合って配されていることから、内部空間における前部には冷却室45側からの冷気が流入し易く、中部や後部に比べると、雰囲気温度が低くなりがちとされる。このため、第3加熱処理室43Cにおいては、後側の内気循環部47R及び中央の内気循環部47CEに対応する温度検出部57にて検出される温度と、前側の内気循環部47Fに対応する温度検出部57にて検出される温度とを比べると、前者が後者よりも相対的に高くなる傾向とされる。このため、後側の内気循環部47R及び中央の内気循環部47CEにおいては、第3加熱処理室43Cに対する送風量が相対的に多くなるようシャッタ駆動部55及びファン駆動部56を作動させるのに対し、前側の内気循環部47Fにおいては、第3加熱処理室43Cに対する送風量が相対的に少なくなるようシャッタ駆動部55及びファン駆動部56を作動させる。以上により、第3加熱処理室43C内の雰囲気温度を搬送方向について均一なものとすることができる。なお、第3加熱処理室43C内の雰囲気温度は、第1加熱処理室43Aに比べると、相対的に低温であることから、第3加熱処理室43Cに対応する内気循環部47における送風量は、第1加熱処理室43Aに対応する内気循環部47に比べると、全体として相対的に少ないものとされる。
以上説明したように本実施形態の液晶パネル11用のアレイ基板20の製造装置である加熱処理装置40は、ガラス基板(表示パネル用基板)GSを搬送するローラコンベア(搬送部)41と、ローラコンベア41により搬送されるガラス基板GSを加熱処理するための加熱処理室43と、加熱処理室43内に配されるとともにガラス基板GSを加熱する加熱部44と、加熱処理室43内の空気を循環させる内気循環部47と、内気循環部47に接続されるとともに循環される空気との間で熱交換が可能な熱交換部48とを備える。
このようにすれば、ローラコンベア41により搬送されたガラス基板GSは、加熱処理室43内において加熱部44によって加熱されることで加熱処理がなされる。このとき、加熱部44からの熱や加熱されたガラス基板GSからの熱によって加熱処理室43内の雰囲気温度も上昇することになる。ここで、ガラス基板GSを多数枚連続的に投入して加熱処理を行う場合には、ガラス基板GSの投入間隔にばらつきが生じる場合があり、そうなると加熱処理室43内の雰囲気温度が過剰に高くなるおそれがある。その点、本実施形態によれば、加熱処理室43内の空気を内気循環部47により循環させるようにし、その循環する空気と熱交換部48との間で熱交換させることで、循環する空気を冷却することが可能とされる。これにより、加熱処理室43内の雰囲気温度が過剰に上昇するのを抑制することができる。なお、上記以外にも、加熱処理室43内の雰囲気温度が低下した場合には、内気循環部47において循環する空気と熱交換部48との間で熱交換させて循環する空気を加温することも可能である。以上により、加熱処理室43内の雰囲気温度を適切に調整することができる。その上、本実施形態では、内気循環部47により加熱処理室43内の空気を循環させることで雰囲気温度の調整を図るようにしているから、従来のように外気を取り込む構成とした場合にフィルタに係るコストが嵩むのに比べると、低コスト化を図ることができる。本実施形態によれば、加熱処理室43内の雰囲気温度を適切に且つ低コストでもって調整することができる。
また、内気循環部47は、加熱処理室43においてガラス基板GSの搬送方向について前後に複数配されている。このようにすれば、加熱処理室43においてガラス基板GSの搬送方向について前後に複数配された内気循環部47により、加熱処理室43内の雰囲気温度を搬送方向の前後に異なる領域毎に調整することが可能となる。これにより、搬送方向について加熱処理室43内の雰囲気温度にムラが生じ難くなり、加熱処理されるガラス基板GSにも搬送方向について処理ムラが生じ難いものとされる。
また、内気循環部47は、加熱処理室43の壁面に開口する吸気口51及び吹出口52と、吸気口51と熱交換部48との間、及び熱交換部48と吹出口52との間をそれぞれ接続する配管部53とを備えている。このようにすれば、加熱処理室43内の空気は、吸気口51から取り込まれて配管部53を通されてから熱交換部48にて熱交換される。熱交換された空気は、配管部53を通して吹出口52から加熱処理室43内に吹き出される。これにより、加熱処理室43内の雰囲気温度を適切に調整することができる。
また、配管部53の途中には、吸気口51から加熱処理室43内の空気を引き込むとともに吹出口52から加熱処理室43内へ送風する送風ファン(送風部)49が接続されている。このようにすれば、配管部53の途中に接続した送風ファン49によって空気の循環を促進することができるので、加熱処理室43内の雰囲気温度の調整を効率的に行うことができる。
また、送風ファン49を駆動してその送風量を調整可能なファン駆動部(送風駆動部)56が備えられている。このようにすれば、ファン駆動部56によって送風ファン49を駆動することでその送風量を調整することができる。これにより、空気の循環量を適切なものとすることでき、加熱処理室43内の雰囲気温度をより適切に調整することができる。
また、吸気口51及び吹出口52には、その開度を調整可能な可動シャッタ54がそれぞれ設けられており、可動シャッタを駆動するシャッタ駆動部55が備えられている。このようにすれば、シャッタ駆動部55により可動シャッタ54を駆動することで吸気口51や吹出口52の開度を調整することができる。これにより、空気の循環量を適切なものとすることでき、加熱処理室43内の雰囲気温度をより適切に調整することができる。
また、配管部53の途中には、吸気口51から取り込んだ空気をフィルタリングするフィルタ部50が接続されている。ガラス基板GSを加熱処理するのに伴って加熱処理室43内の空気には、例えば蒸発した有機溶剤などの物質が含有される場合がある。その場合でも、配管部53の途中に接続したフィルタ部50によって吸気口51から取り込んだ空気をフィルタリングして上記のような物質を除去することができるから、従来のような加熱処理室43内の空気を外部に排出する排気装置が不要となり、もって低コスト化を図ることができる。
また、吸気口51は、加熱処理室43のうち互いに対向する一対の側壁面43aのうちの一方側に配されるのに対し、吹出口52は、一対の側壁面43aのうちの他方側に配されている。このようにすれば、仮に吸気口及び吹出口を同一の壁面に配した場合に比べると、加熱処理室43内の空気をムラなく効率的に循環させることができる。
また、吸気口51及び吹出口52は、加熱処理室43のうちガラス基板GSの搬送方向に沿う一対の側壁面43aに配されている。このようにすれば、吸気口51及び吹出口52に接続される配管部53及び熱交換部48を設置する際のレイアウト上好適となる。
また、吸気口51及び吹出口52は、一対の側壁面43aにおいてガラス基板GSの搬送方向について前後に複数ずつ配されている。このようにすれば、加熱処理室43における一対の側壁面43aにおいてガラス基板GSの搬送方向について前後に複数ずつ配された吸気口51及び吹出口52により空気を循環させるようにしているから、加熱処理室43内の雰囲気温度を搬送方向の前後に異なる領域毎に調整することが可能となる。これにより、搬送方向について加熱処理室43内の雰囲気温度にムラが生じ難くなり、加熱処理されるガラス基板GSにも搬送方向について処理ムラが生じ難いものとされる。
また、加熱部44は、少なくともローラコンベア41との間にガラス基板GSを挟んだ位置に配されており、吸気口51及び吹出口52は、一対の側壁面43aにおいてガラス基板GSと加熱部44との間に位置して配されている。このようにすれば、加熱処理室43のうちガラス基板GSと加熱部44との間の空間から吸気口51により空気を取り込むことができるとともに、同空間に対して吹出口52により熱交換された空気を吹き出すことができるから、ガラス基板GSをより適切な温度にて加熱処理することができる。
また、加熱部44は、ローラコンベア41との間にガラス基板GSを挟んだ位置と、ガラス基板GSとの間にローラコンベア41を挟んだ位置とに一対配されている。このようにすれば、一対の加熱部44によりガラス基板GSを効率的に加熱処理することができる。
また、加熱処理室43に対してガラス基板GSの搬送方向の上流側には、ガラス基板GSを滞留させることが可能なバッファ室42が備えられている。このようにすれば、ガラス基板GSの搬送速度を変更した場合や当該加熱処理装置40に何らかの異常が発生した場合、ガラス基板GSをバッファ室42に滞留させることができる。これにより、ガラス基板GSを適切に加熱処理することができる。また、従来のようにバッファ室に外気を導入していたものと比べると、本実施形態では、内気循環部47によって加熱処理室43に対して直接的に内気を循環させることができるから、加熱処理室43内の雰囲気温度を適切に調整することができるとともに、外気導入に伴うコスト高を招くことが避けられる。
また、加熱処理室43内の雰囲気温度を検出する温度検出部57と、温度検出部57によって検出された雰囲気温度に基づいて内気循環部47による空気の循環量を制御する循環量制御部であるシャッタ駆動部55及びファン駆動部56とが備えられている。このようにすれば、温度検出部57により加熱処理室43内の雰囲気温度を検出し、その検出した雰囲気温度に基づいて循環量制御部であるシャッタ駆動部55及びファン駆動部56によって内気循環部47による空気の循環量を制御するようにしているから、加熱処理室43内の雰囲気温度をより適切な状態に保つことができる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図11または図12によって説明する。この実施形態2では、上記した実施形態1に記載した温度検出部57に代えて、ガラス基板GSを検出する基板検出部58を用いたものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る加熱処理装置140には、図11に示すように、投入されるガラス基板GSを検出可能な基板検出部58が備えられている。基板検出部58は、赤外線などの光を投光可能な投光部58aと、投光部58aに対してガラス基板GSの通過経路を介して対向状に配されるとともに投光部58aからの光を受光可能な受光部58bとから構成されている。投光部58aと受光部58bとの間にガラス基板GSが存在しない間は、受光部58bにて投光部58aからの光が検出されるものの、投光部58aと受光部58bとの間をガラス基板GSが横切る間は、投光部58aからの光がガラス基板GSによって遮られるために受光部58bでは検出されなくなる。従って、受光部58bによる受光期間がガラス基板GSの投入間隔とほぼ一致することになる。具体的には、基板検出部58は、バッファ室142における隔壁部146に設置されており、基板搬送口146aを挟んだ上下位置に投光部58aと受光部58bとが配されている。
上記した基板検出部58は、図12に示すように、内気循環部147による空気の循環量を制御することが可能なシャッタ駆動部155及びファン駆動部156に接続されるとともに、これらに検出信号を出力することができるものとされる。シャッタ駆動部155及びファン駆動部156は、基板検出部58から出力された信号に基づいて、可動シャッタ部154及び送風ファン149を駆動することができる。具体的には、ガラス基板GSの投入間隔が設定した閾値を超えた場合には、加熱処理室143内の雰囲気温度が過剰に高くなったものとして、シャッタ駆動部155によって可動シャッタ部154を閉状態から回動させることで、吸気口151及び吹出口152の開度を上げるとともに、ファン駆動部156によって送風ファン149を回転させることで、吸気口151から加熱処理室143内の空気を引き込ませることで、内気を循環させつつ加熱処理室143内の冷却を図るようにすればよい。
以上説明したように本実施形態によれば、加熱処理室143に投入されるガラス基板GSを検出する基板検出部58と、基板検出部58によって検出されたガラス基板GSの投入間隔に基づいて内気循環部147による空気の循環量を制御する循環量制御部であるシャッタ駆動部155及びファン駆動部156とが備えられている。このようにすれば、基板検出部58により加熱処理室143に投入されるガラス基板GSを検出し、その検出したガラス基板GSの投入間隔に基づいて循環量制御部であるシャッタ駆動部155及びファン駆動部156によって内気循環部147による空気の循環量を制御するようにしているから、加熱処理室143内の雰囲気温度をより適切な状態に保つことができる。
<実施形態3>
本発明の実施形態3を図13によって説明する。この実施形態3では、熱交換部248を駆動する熱交換駆動部59を設けたものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る加熱処理装置には、図13に示すように、温度検出部257から出力された信号に基づいて熱交換部248を駆動する熱交換駆動部59が備えられている。熱交換駆動部59は、熱交換部248による空気の冷却能力を制御することができるものとされる。従って、熱交換駆動部59は、温度検出部257によって検出された温度が高くなるほど、熱交換部248による空気の冷却能力が高くなるよう駆動することで、加熱処理室43内の温度が過度に高くなるのをより機動的に(迅速に)抑制することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記した各実施形態では、加熱処理室内の温度が過度に高くなった場合に内気循環部により循環させる空気を冷却するようにしたものを示したが、逆に加熱処理室内の温度が何らかの事情によって過度に低くなった場合には、熱交換部の冷凍サイクルを上記した各実施形態とは反転させて作動させることで、内気循環部により循環させる空気を加温して加熱処理室内の温度低下を抑制することができる。
(2)上記した実施形態1,2では、温度検出部または基板検出部からの出力信号に基づいて、可動シャッタ部及び送風ファンをそれぞれシャッタ駆動部及びファン駆動部によって機動的に駆動した場合を示したが、例えば送風ファンについては常時一定の送風量となるよう駆動し、可動シャッタ部のみをシャッタ駆動部によって機動的に駆動することも可能である。逆に、可動シャッタ部については吸気口及び吹出口の開度が常時一定になる回動姿勢とし、送風ファンのみをファン駆動部によって機動的に駆動することも可能である。
(3)上記した実施形態3では、温度検出部からの出力信号に基づいて、可動シャッタ部、送風ファン及び熱交換部をそれぞれシャッタ駆動部、ファン駆動部及び熱交換駆動部によって機動的に駆動した場合を示したが、例えば送風ファンについては常時一定の送風量となるよう駆動し、可動シャッタ部及び熱交換部をシャッタ駆動部及び熱交換駆動部によって機動的に駆動することも可能である。また、可動シャッタ部については吸気口及び吹出口の開度が常時一定になる回動姿勢とし、送風ファン及び熱交換部をファン駆動部及び熱交換駆動部によって機動的に駆動することも可能である。また、送風ファンについて常時一定の送風量となるよう駆動するとともに可動シャッタ部について吸気口及び吹出口の開度が常時一定になる回動姿勢とし、熱交換部のみを熱交換駆動部によって機動的に駆動することも可能である。
(4)上記した実施形態2と実施形態3とを組み合わせるようにし、基板検出部からの出力信号に基づいて、熱交換部を熱交換駆動部によって機動的に駆動することも可能である。
(5)上記した各実施形態では、熱交換部として冷凍サイクルに接続されたものを例示したが、それ以外にも例えばヒートパイプ、エバポレータ、ラジエータなどを熱交換部に用いることが可能である。
(6)上記した各実施形態では、可動シャッタ部として板状のものを回動させることで、吸気口及び吹出口の開度を調整する構成のものを例示したが、それ以外にも例えば可動シャッタ部が吸気口及び吹出口を横切るようにしてスライドする構成としたり、また複数の可動シャッタ部を並列配置してそれらが回動する、いわばブラインド型の構成とすることも可能である。
(7)上記した各実施形態では、可動シャッタ部が開状態と閉状態との間を無段階的に回動される構成のものを示したが、可動シャッタ部を、開状態(開度が約100%)と閉状態(開度が約0%)とのいずれか一方の回動姿勢になるよう選択的に駆動するようにしたものも本発明に含まれる。
(8)上記した各実施形態では、吸気口及び吹出口が加熱処理室のうちガラス基板の搬送方向に沿った側壁面に配されたものを示したが、吸気口及び吹出口を加熱処理室のうちの天井壁面や底壁面に配するようにしたり、また搬送方向と直交する前壁面や後壁面(隔壁部)に配するようにすることも可能である。
(9)上記した各実施形態では、吸気口及び吹出口が加熱処理室のうち互いに対向する一対の側壁面に配されたものを示したが、例えば加熱処理室のうち互いに対向することがなくて互いに隣り合う壁面にそれぞれ吸気口及び吹出口を配することも可能である。それ以外にも、吸気口及び吹出口を加熱処理室における同一の壁面に配することも可能である。
(10)上記した各実施形態では、吸気口及び吹出口が加熱処理室内においてガラス基板よりも高い位置(第1加熱処理室においては上側の加熱部とガラス基板との間の位置)に配されたものを示したが、吸気口及び吹出口をガラス基板とほぼ同じ高さ位置に配したり、ガラス基板よりも低い高さ位置に配することも可能である。
(11)上記した各実施形態では、吸気口及び吹出口が加熱処理室内においてガラス基板の搬送方向について前後に3つずつ配されたものを示したが、搬送方向についての吸気口及び吹出口の設置数は、4つずつ以上としたり、2つずつとすることもでき、また1つずつとすることも可能である。
(12)上記した各実施形態では、全ての吸気口及び吹出口にそれぞれ可動シャッタ部を設けるようにしたものを示したが、可動シャッタ部を備える吸気口及び吹出口と、可動シャッタ部を備えない吸気口及び吹出口とが混在する構成とすることも可能である。また、可動シャッタ部を全て除去することも可能である。
(13)上記した各実施形態では、全ての内気循環部にそれぞれ送風ファンを設けるようにしたものを示したが、送風ファンを備える内気循環部と、送風ファンを備えない内気循環部とが混在する構成とすることも可能である。また、送風ファンを全て除去することも可能である。
(14)上記した各実施形態では、全ての内気循環部にそれぞれフィルタ部を設けるようにしたものを示したが、フィルタ部を備える内気循環部と、フィルタ部を備えない内気循環部とが混在する構成とすることも可能である。また、フィルタ部を全て除去することも可能である。
(15)上記した各実施形態では、加熱処理室を3つ備える加熱処理装置について例示したが、加熱処理装置が備える加熱処理室の具体的な数については適宜に変更可能であり、1つ、2つまたは4つ以上とすることも可能である。
(16)上記した実施形態1において、温度検出部の配置及び設置数を適宜に変更することが可能である。例えば、吸気口と吹出口とのいずれか一方のみに対応付けて温度検出部を配することができる。また、例えば各加熱処理室に対して1つずつのみ温度検出部を配することも可能であり、それ以外にも温度検出部の配置及び設置数を変更しても構わない。
(17)上記した実施形態2において、基板検出部の配置を適宜に変更することが可能である。例えば、基板検出部をいずれかの加熱処理室内に配したり、また冷却室内に配することも可能である。それ以外にも、バッファ室、加熱処理室、または冷却室の内壁面のうち、ガラス基板の搬送方向に沿った側壁面に基板検出部を設置することも可能である。
(18)上記した各実施形態では、温度検出部によって加熱処理室内の温度を検出したり、基板検出部によって投入されるガラス基板を検出するようにしたものを示したが、これら温度検出部や基板検出部を省略することも可能である。その場合には、加熱処理装置または他の製造装置における装置レシピ内に登録されるガラス基板の投入間隔に関する情報を取得し、その情報に基づいてシャッタ駆動部やファン駆動部に可動シャッタ部や送風ファンを駆動させるのが好ましい。このようにすれば、温度検出部や基板検出部によらずとも、上記した実施形態1,2と同様に加熱処理室内の雰囲気温度を適切に調整することができる。
(19)上記した各実施形態では、アレイ基板を製造する際に用いる加熱処理装置について説明したが、本発明はCF基板を製造する際に用いる加熱処理装置についても同様に適用可能である。
(20)上記した各実施形態では、直下型のバックライト装置を備える液晶表示装置に用いられる液晶パネルのアレイ基板またはCF基板の製造に用いる加熱処理装置を例示したが、エッジライト型のバックライト装置を備える液晶表示装置に用いられる液晶パネルのアレイ基板またはCF基板の製造に用いる加熱処理装置にも本発明は適用可能である。
(21)上記した各実施形態では、スイッチング素子としてTFTを用いた液晶表示装置のアレイ基板またはCF基板の製造に用いる加熱処理装置を例示したが、TFT以外のスイッチング素子(例えば薄膜ダイオード(TFD))を用いた液晶表示装置に用いられる液晶パネルのアレイ基板またはCF基板の製造に用いる加熱処理装置にも本発明は適用可能である。また、カラー表示する液晶表示装置以外にも、白黒表示する液晶表示装置に用いられる液晶パネルのアレイ基板またはCF基板の製造に用いる加熱処理装置にも本発明は適用可能である。
(22)上記した各実施形態では、液晶パネルを構成するアレイ基板またはCF基板の製造装置を例示したが、他の種類の表示パネル(PDPや有機ELパネルなど)を構成する基板の製造装置にも本発明は適用可能である。
11…液晶パネル(表示パネル)、20…アレイ基板(表示パネル用基板)、21…CF基板(表示パネル用基板)、40,140…加熱処理装置(製造装置)、41…ローラコンベア(搬送部)、42,142…バッファ室、43,143…加熱処理室、43a…側壁面(壁面)、44…加熱部、47,147…内気循環部、48,248…熱交換部、49,149…送風ファン(送風部)、50…フィルタ部、51,151…吸気口、52,152…吹出口、53…配管部、54,154…可動シャッタ、55,155…シャッタ駆動部、56,156…ファン駆動部、57,257…温度検出部、58…基板検出部、GS…ガラス基板(表示パネル用基板)

Claims (15)

  1. 表示パネル用基板を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送される前記表示パネル用基板を加熱処理するための加熱処理室と、
    前記加熱処理室内に配されるとともに前記表示パネル用基板を加熱する加熱部と、
    前記加熱処理室内の空気を循環させる内気循環部と、
    前記内気循環部に接続されるとともに循環される空気との間で熱交換が可能な熱交換部とを備える表示パネル用基板の製造装置。
  2. 前記内気循環部は、前記加熱処理室において前記表示パネル用基板の搬送方向について前後に複数配されている請求項1記載の表示パネル用基板の製造装置。
  3. 前記内気循環部は、前記加熱処理室の壁面に開口する吸気口及び吹出口と、前記吸気口と前記熱交換部との間、及び前記熱交換部と前記吹出口との間をそれぞれ接続する配管部とを備えている請求項1または請求項2記載の表示パネル用基板の製造装置。
  4. 前記配管部の途中には、前記吸気口から前記加熱処理室内の空気を引き込むとともに前記吹出口から前記加熱処理室内へ送風する送風部が接続されている請求項3記載の表示パネル用基板の製造装置。
  5. 前記送風部を駆動してその送風量を調整可能な送風駆動部が備えられている請求項4記載の表示パネル用基板の製造装置。
  6. 前記吸気口及び前記吹出口には、その開度を調整可能な可動シャッタがそれぞれ設けられており、前記可動シャッタを駆動するシャッタ駆動部が備えられている請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の表示パネル用基板の製造装置。
  7. 前記配管部の途中には、前記吸気口から取り込んだ空気をフィルタリングするフィルタ部が接続されている請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の表示パネル用基板の製造装置。
  8. 前記吸気口は、前記加熱処理室のうち互いに対向する一対の壁面のうちの一方側に配されるのに対し、前記吹出口は、前記一対の壁面のうちの他方側に配されている請求項3から請求項7のいずれか1項に記載の表示パネル用基板の製造装置。
  9. 前記吸気口及び前記吹出口は、前記加熱処理室のうち前記表示パネル用基板の搬送方向に沿う一対の側壁面に配されている請求項8記載の表示パネル用基板の製造装置。
  10. 前記吸気口及び前記吹出口は、前記一対の側壁面において前記表示パネル用基板の搬送方向について前後に複数ずつ配されている請求項9記載の表示パネル用基板の製造装置。
  11. 前記加熱部は、少なくとも前記搬送部との間に前記表示パネル用基板を挟んだ位置に配されており、
    前記吸気口及び前記吹出口は、前記一対の側壁面において前記表示パネル用基板と前記加熱部との間に位置して配されている請求項9または請求項10記載の表示パネル用基板の製造装置。
  12. 前記加熱部は、前記搬送部との間に前記表示パネル用基板を挟んだ位置と、前記表示パネル用基板との間に前記搬送部を挟んだ位置とに一対配されている請求項11記載の表示パネル用基板の製造装置。
  13. 前記加熱処理室に対して前記表示パネル用基板の搬送方向の上流側には、前記表示パネル用基板を滞留させることが可能なバッファ室が備えられている請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の表示パネル用基板の製造装置。
  14. 前記加熱処理室内の雰囲気温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部によって検出された雰囲気温度に基づいて前記内気循環部による空気の循環量を制御する循環量制御部とが備えられている請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の表示パネル用基板の製造装置。
  15. 前記加熱処理室に投入される前記表示パネル用基板を検出する基板検出部と、前記基板検出部によって検出された前記表示パネル用基板の投入間隔に基づいて前記内気循環部による空気の循環量を制御する循環量制御部とが備えられている請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の表示パネル用基板の製造装置。
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