JP5637518B2 - メカニカルシール - Google Patents

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Description

本発明は、シール面近傍に冷却流体を循環させるパーシャルインペラ付きのメカニカルシールに関する。
発熱する摺動シール面の周囲に冷却流体(主に冷却水)を効率的に送り込んでシール面を冷却するパーシャルインペラ付きのメカニカルシールとしては、従来より、例えば、図12に示すようなメカニカルシールが知られている(米国特許第4,290,611号(特許文献1)、日本国特許第3782690号(特許文献2)参照)。
図12に示すメカニカルシールは、シール面S1を有する回転環941とシール面S2を有する固定環942とを有するシール部940を具備し、回転軸902に嵌着したスリーブ910の機内側にパーシャルインペラ920が形成されている。また、ケーシング930には、シール部940の近傍に貫通する冷却液流入孔931、及び、パーシャルインペラ920の近傍から外方に貫通する冷却液流出孔932が形成されている。これら冷却液流入孔931と冷却液流出孔932とは、機外で冷却器950に連通する配管により接続されており、冷却液流入孔931からシール部940近傍に流入された冷却液は、シール部940を冷却して冷却液流出孔932から流出し、冷却器950により再冷却されて循環されるように構成されている。
このようなパーシャルインペラ920の主要な機能は、シール部940で発生する熱を冷却することであり、要求される性能は、冷却液を必要な流量で供給することである。
なお、パーシャルインペラ920の形状としては、略半円形の断面形状の溝、略半円形の断面形状の円錐状の溝、矩形の断面形状の溝等がある(例えば、日本国実用新案登録平04−17569号(特許文献3)参照)。
また、パーシャルインペラ920の機内側の溝先端920aは、ケーシング930の冷却液流出孔932につながる溝933の機内側の端部933aと略一致している。
米国特許第4,290,611号 日本国特許第3782690号 日本国実用新案登録平04−17569号
前述したように、従来のパーシャルインペラは、溝(パーシャルインペラ溝)の形状が矩形あるいは略半円形状であるとともに、溝先端がケーシング側の溝の縁に略一致する構成であり、このような形状及び配置により、シール部の冷却に必要な流量を得るようにしていた。しかしながら、このような構成では、ケーシング側の溝に形成される堰部分にエロージョンが発生し、堰が破壊されてしまう場合があった。堰が破壊されてしまうと、冷却に必要な流量の冷却液を供給することができなくなり、その結果、運転初期においては冷却のために必要な流量を得ることができるものの、運転時にケーシング側の堰部に発生するエロージョンにより堰部が損傷を受け、比較的短期間のうちに必要な流量が得られなくなる場合があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、摺動シール面の冷却に必要な冷却流体の流量を確保するとともに、エロージョンの発生を防ぐことができるパーシャルインペラ付きのメカニカルシールを提供することにある。
前記課題を解決するために本願発明者は、エロージョンが発生するケースについて計算流体力学に基づくシミュレーションを重ねて流体の挙動を解析し、断面形状が半円形や矩形の溝を持つパーシャルインペラが回転する際、ケーシングの堰の箇所において、密封流体圧力が蒸気圧以下から蒸気圧以上へ急激に変化することを見出した。そしてこのことから、流体が蒸気圧以下となる箇所でキャビテーションが発生し、蒸気圧以上となった箇所でキャビテーションが消滅すると考察した。
また、実験により、被密封流体の圧力が0.1MPaから0.4MPaの範囲において運転されるケーシングの堰の箇所にエロージョンが発生し易くなっていることを検知し、上記のシミュレーションによる解析を行った結果、被密封流体の圧力が0.1MPaより小さい場合は、堰の箇所においては流体の圧力が蒸気圧以下となるが堰の近辺では蒸気圧以上にならないことを見出した。また、被密封流体の圧力が0.4MPaより大きい場合には、堰の箇所で圧力が蒸気圧以下にならないことを見出した。そしていずれの場合もキャビテーションが堰の近傍で消滅しないことが示唆されていると考察した。そして、キャビテーションエロージョンは、キャビテーションが消滅する際に衝撃的な圧力変化が発生し材料が浸食されていると考察し、これに基づいてパーシャルインペラ溝の断面形状を特定の形状に規定することで、必要な流量が確保可能になるとともに、エロージョンの発生を防ぐことができることを見出し、本願発明に係るパーシャルインペラ付きのメカニカルシールに想到した。
具体的には、本願発明者は、パーシャルインペラを構成する溝の深さ(Lgd)に対する溝の幅(Lgw)の割合(Lgw/Lgd)が小さい場合に、堰の箇所で被密封流体の蒸気圧以下から蒸気圧以上への変化が発生し易くなりエロージョンが発生し、これが大きい場合には必要な流量の確保が難しくなり、この割合(Lgw/Lgd)が好ましい範囲となるような構成が望ましいことを見出した。
また、ケーシングの堰の幅(Ldw)に対するパーシャルインペラの溝間の距離(Lrw)の割合(Lrw/Ldw)が大きい場合に、堰の箇所で被密封流体の蒸気圧以下から蒸気圧以上への変化が発生し易くなりエロージョンが発生し、この割合(Lrw/Ldw)が小さい場合には必要な流量の確保が難しくなり、この割合(Lgw/Lgd)が好ましい範囲となるような構成が望ましいことを見出した。
さらに、パーシャルインペラの溝が形成されている周面の全長(2πr)に対する溝の幅の合計長(nLgw)の割合(nLgw/2πr)が小さい場合に、堰の箇所で被密封流体の蒸気圧以下から蒸気圧以上への変化が発生し易くなりエロージョンが発生し、この割合(nLgw/2πr)が大きい場合には必要な流量の確保が難しくなり、この割合(nLgw/2πr)が好ましい範囲となるような構成が望ましいことを見出した。
さらに、パーシャルインペラの溝の先端がケーシング側の溝の端部と略一致している場合に、堰の箇所で被密封流体の蒸気圧以下から蒸気圧以上への変化が発生し易くなりエロージョンが発生し、ケーシング側の溝の幅(Ldl)に対するパーシャルインペラの溝の先端部の飛び出し距離(Lgs)の割合(Lgs/Ldl)を増加させていくと、堰の箇所の近傍で流体の流れを摺動方向と平行な方向に整流させる効果が生じ、エロージョンの発生を抑えられることを見出し、この割合(Lgs/Ldl)が好ましい範囲となるような構成が望ましいことを見出した。
従って、本発明のメカニカルシールは、装置のハウジングと当該ハウジングに形成される孔を貫通する回転軸との間をシールするメカニカルシールであって、前記回転軸に設置され、軸方向の少なくとも一方の面にシール面が形成されている回転環と、前記回転環の前記シール面に密接摺動するシール面が形成されている固定環と、前記回転軸に装着される環状体の外周部に形成され、当該環状体の一方の端面から外周面に至るパーシャルインペラ溝が、当該環状体の外周部に周方向に沿って複数等配に形成されているパーシャルインペラとを有し、前記パーシャルインペラを構成する前記パーシャルインペラ溝の深さ(Lgd)に対する当該パーシャルインペラ溝の幅(Lgw)の割合(Lgw/Lgd)が、2.0以上5.0以下であることを特徴とする。
また、本発明の他のメカニカルシールは、装置のハウジングと当該ハウジングに形成される孔を貫通する回転軸との間をシールするメカニカルシールであって、前記回転軸に設置され、軸方向の少なくとも一方の面にシール面が形成されている回転環と、前記回転環の前記シール面に密接摺動するシール面が形成されている固定環と、前記固定環が設置されるとともに、前記回転環を内部空間に収容し、前記ハウジングの前記孔の周囲に装着されるケーシングと、前記ケーシングの外周部と前記内部空間との間を貫通し、前記ケーシングの外部から前記内部空間に冷却流体を供給する冷却流体流入孔と、前記ケーシングの外周部と前記内部空間との間を貫通し、前記内部空間から前記冷却流体を外部に排出する冷却流体流出孔と、前記回転軸に装着される環状体の外周部に形成され、当該環状体の一方の端面から外周面に至るパーシャルインペラ溝が、当該環状体の外周部に周方向に沿って複数等配に形成されているパーシャルインペラと、前記ケーシングの内周の前記パーシャルインペラに対向する面に周方向に沿って形成される環状の溝であって、一部に当該溝を幅方向に埋める所定幅の堰が形成されており、前記回転軸の回転方向に沿った当該堰の直前に前記冷却流体流出孔の前記内部空間側の開口が形成されている冷却液流出孔とを有し、前記ケーシングの前記堰の幅(Ldw)に対する前記パーシャルインペラを構成する前記パーシャルインペラ溝の溝間の距離(Lrw)の割合(Lrw/Ldw)が、0.5以上3.1以下であることを特徴とする。
また、本発明のさらに他のメカニカルシールは、装置のハウジングと当該ハウジングに形成される孔を貫通する回転軸との間をシールするメカニカルシールであって、前記回転軸に設置され、軸方向の少なくとも一方の面にシール面が形成されている回転環と、前記回転環の前記シール面に密接摺動するシール面が形成されている固定環と、前記回転軸に装着される環状体の外周部に形成され、当該環状体の一方の端面から外周面に至るパーシャルインペラ溝が、当該環状体の外周部に周方向に沿って複数等配に形成されているパーシャルインペラとを有し、前記パーシャルインペラの前記パーシャルインペラ溝が形成されている周面の全長(2πr)に対する当該パーシャルインペラ溝の幅の合計長(nLgw)の割合(nLgw/2πr)が、0.28以上0.8以下であることを特徴とする。
また、本発明のさらに他のメカニカルシールは、装置のハウジングと当該ハウジングに形成される孔を貫通する回転軸との間をシールするメカニカルシールであって、前記回転軸に設置され、軸方向の少なくとも一方の面にシール面が形成されている回転環と、前記回転環の前記シール面に密接摺動するシール面が形成されている固定環と、前記固定環が設置されるとともに、前記回転環を内部空間に収容し、前記ハウジングの前記孔の周囲に装着されるケーシングと、前記ケーシングの外周部と前記内部空間との間を貫通し、前記ケーシングの外部から前記内部空間に冷却流体を供給する冷却流体流入孔と、前記ケーシングの外周部と前記内部空間との間を貫通し、前記内部空間から前記冷却流体を外部に排出する冷却流体流出孔と、前記回転軸に装着される環状体の外周部に形成され、当該環状体の一方の端面から外周面に至るパーシャルインペラ溝が、当該環状体の外周部に周方向に沿って複数等配に形成されているパーシャルインペラと、前記ケーシングの内周の前記パーシャルインペラに対向する面に周方向に沿って形成される環状の溝であって、一部に当該溝を幅方向に埋める所定幅の堰が形成されており、前記回転軸の回転方向に沿った当該堰の直前に前記冷却流体流出孔の前記内部空間側の開口が形成されている冷却液流出孔とを有し、前記ケーシングの前記冷却液流出孔の幅(Ldl)に対する前記パーシャルインペラの前記パーシャルインペラ溝の先端部の飛び出し距離(Lgs)の割合(Lgs/Ldl)が、0より大きく0.65以下であることを特徴とする。
本発明に係るこれらのいずれのメカニカルシールにおいても、摺動シール面の冷却に必要な冷却流体の流量を確保するとともに、エロージョンの発生を防ぐことができるパーシャルインペラ付きのメカニカルシールを提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態のメカニカルシール装置の全体構成を示す図である。 図2は、図1に示したメカニカルシール装置のパーシャルインペラの形状を示す斜視図である。 図3は、図1に示したメカニカルシール装置のパーシャルインペラ、冷却液排出溝、堰及び冷却液流出孔の構成及び配置を示す径方向断面図である。 図4Aは、図4B及び図4Cとともに図2及び図3に示したパーシャルインペラ及び冷却液流路部の寸法及び配置を説明をするための図であり、冷却液排出溝、堰及び冷却液流出孔の開口の配置、及び、冷却液排出溝とパーシャルインペラ溝との軸方向の配置を説明するための図であって、ケーシングの内周面の冷却液排出溝の堰付近を平面的に示した図である。 図4Bは、図4A及び図4Cとともに図2及び図3に示したパーシャルインペラ及び冷却液流路部の寸法及び配置を説明をするための図であり、パーシャルインペラ溝の大気側端部の径方向の形状を示した図である。 図4Cは、図4A及び図4Bとともに図2及び図3に示したパーシャルインペラ及び冷却液流路部の寸法及び配置を説明をするための図であり、冷却液排出溝及びパーシャルインペラ溝の深さ方向の断面を示す図である。 図5は、パーシャルインペラ溝の幅と深さとの比と流量との関係を示す図である。 図6Aは、パーシャルインペラ溝の幅と深さとの比と単位時間当たりのエロージョン深さを示す図であって、軟質鋼のケーシングを用いた加速試験におけるエロージョンの深さを示す図である。 図6Bは、パーシャルインペラ溝の幅と深さとの比と単位時間当たりのエロージョン深さを示す図であって、通常使用される金属材料のケーシングを用いた試験におけるエロージョンの深さを示す図である。 図7は、パーシャルインペラの溝間の距離とケーシング側の堰の幅との比と流量との関係を示す図である。 図8Aは、パーシャルインペラの溝間の距離とケーシング側の堰の幅との比と単位時間当たりのエロージョン深さを示す図であって、軟質鋼のケーシングを用いた加速試験におけるエロージョンの深さを示す図である。 図8Bは、パーシャルインペラの溝間の距離とケーシング側の堰の幅との比と単位時間当たりのエロージョン深さを示す図であって、通常使用される金属材料のケーシングを用いた試験におけるエロージョンの深さを示す図である。 図9は、パーシャルインペラの周面長さに対するパーシャルインペラの溝の合計長の割合と流量との関係を示す図である。 図10Aは、パーシャルインペラの周面長さに対するパーシャルインペラの溝の合計長さの割合と単位時間当たりのエロージョン深さを示す図であって、軟質鋼のケーシングを用いた加速試験におけるエロージョンの深さを示す図である。 図10Bは、パーシャルインペラの周面長さに対するパーシャルインペラの溝の合計長さの割合と単位時間当たりのエロージョン深さを示す図であって、通常使用される金属材料のケーシングを用いた試験におけるエロージョンの深さを示す図である。 図11Aは、ケーシング側の冷却液排出溝の幅に対するパーシャルインペラの溝の先端の飛び出し距離の比と単位時間当たりのエロージョン深さを示す図であって、軟質鋼のケーシングを用いた加速試験におけるエロージョンの深さを示す図である。 図11Bは、ケーシング側の冷却液排出溝の幅に対するパーシャルインペラの溝の先端の飛び出し距離の比と単位時間当たりのエロージョン深さを示す図であって、通常使用される金属材料のケーシングを用いた試験におけるエロージョンの深さを示す図である。 図12は、従来のパーシャルインペラ付きのメカニカルシールの構成を示す図である。
本発明の一実施形態のメカニカルシール装置について、図1〜図4Cを参照して説明する。
本実施形態においては、例えばポンプ等の回転軸が貫通する装置の本体外面にカートリッジ形式で装着されるメカニカルシール装置を例示して本発明を説明する。本実施形態のメカニカルシール装置は、摺動シール面の周囲に冷却流体が流されて摺動シール面の発熱を冷却するように構成されており、その冷却流体の循環のために摺動シール面の近傍にパーシャルインペラが設置されているメカニカルシール装置である。
まず、メカニカルシール装置100の全体構成について図1を参照して説明する。
図1は、その本実施形態のメカニカルシール装置100の構成を示す断面図であり、メカニカルシール装置100を装置ハウジング600の外面601に装着した状態を示す図である。
図1に示すように、装置ハウジング600には回転軸200が貫通する軸孔602が形成されており、メカニカルシール装置100は、この軸孔602の周囲の外面601に設置される。
なお、図1においては、軸孔602側(図面右側)が機内側空間Aであり、その軸方向反対側(図面左側)が機外側空間であって大気空間Bである。
メカニカルシール装置100は、主な構成部として、ケーシング110、固定環取付部121、固定環支持部122、固定環130、スリーブ141、シールカラー143、回転環150、パーシャルインペラ160及び冷却液流路部170を有する。
ケーシング110は、機内側に配置される第1のケーシング111と機外側に配置される第2のケーシング112とを有する。第1のケーシング111は、装置ハウジング600の軸孔602に嵌挿される筒状部111aと、筒状部111aの機内側の端部に内径方向に形成される機内側フランジ部111bと、筒状部の機外側の端部に外形方向に形成される機外側フランジ部111cとを有する。第2のケーシング112は、円環状の部材であって、第1のケーシング111の機外側に配置され第1のケーシング111の機外側フランジ部111cの機外側端面に密接に固定設置される。これら第1のケーシング111及び第2のケーシング112は、同軸に一体化されて、第1のケーシング111の筒状部111aが装置ハウジング600の軸孔602に嵌合され、第1のケーシング111の機外側フランジ部111cが装置ハウジング600の外面601に密接され、ボルト114により装置ハウジング600に固定設置される。
第1のケーシング111の機内側フランジ部111b及び第2のケーシング112は、ともに内周部が回転軸200の外周面に近接した位置に配置されるように第1のケーシング111の筒状部111aの内周部よりも小径に形成されており、これにより形成される第1のケーシング111の筒状部111aの内部空間Cに、後述する固定環130、回転環150及びこれにより形成される摺動シール面Sが配置される。
固定環取付部121は、固定環130をケーシング110に取り付けるための断面L字状の環状部材である。固定環取付部121は、フランジ状の径方向面部が第2のケーシング112の機内側端面内周部にボルトにより固定されることによりケーシング110に設置される。この状態で、固定環取付部121の筒状部分は第2のケーシング112の内周部と略同じ内径で回転軸200の外周面に近接した位置に配置され、この筒状部分の外周側に固定環支持部122及び固定環130が嵌合設置される。固定環取付部121には、固定環支持部122を軸方向機内側(回転環150側)に弾発に押すスプリング124が周方向に沿って等配に数カ所設置されており、また、固定環支持部122が周方向に回転しないように回り止めするためのノックピン125が、1カ所あるいは複数箇所に設置されている。
固定環支持部122は、固定環取付部121の筒状部の外周に嵌合設置される環状部材であり固定環130を保持するための部材である。固定環支持部122の固定環130側の端面には周方向に沿って内周側が突出した段差が形成されており、この段差に、周方向に沿って外周側が突出した段差に形成されている固定環130の背面(シール面131の軸方向反対側の面)が嵌合される。
固定環支持部122の固定環130側の端面の外周側の凹面には、固定環130の背面の外周側の凸面に形成された切り欠きに係合する突起部が1カ所あるいは複数個所に形成されており、これにより固定環130が回り止めされる。
また、固定環支持部122の固定環130側とは反対側の端面には、固定環取付部121に設置された複数のスプリング124の端部が各々固定され、また、固定環支持部122に設置されたノックピン125が差し込まれるための切り欠きが形成されている。
固定環130は、メカニカルシール装置100の摺動シール面Sを構成する固定側の密封環であり、機内側端面にシール面131を有する環状部材である。このシール面131が後述する回転環150のシール面151に摺動可能に密接し、機内側空間Aに連通する外周側と、大気空間Bに連通する内周側とをシールする。
固定環130の背面側内周部は、摺動シール面S側よりも拡径された段差面に形成されており、この段差面に固定環取付部121の機内側先端部が嵌合されることにより、固定環130は固定環取付部121に同軸に保持される。
固定環130の、固定環取付部121に嵌合された背面側端部は、さらに、前述したように周方向に沿って外周側が突出した段差に形成されており、この段差が固定環支持部122の機内側端面の内周側が突出した段差に嵌合される。この際、固定環支持部122に嵌合される固定環130の段差面(内周面)と固定環取付部121の外周面との間、換言すれば、固定環支持部122の内周側の突出部の機内側端面とこれに対向する固定環130の内周側の段差部の大気側端面との間には、固定環130と固定環取付部121との間をシールするOリングが介在される。
固定環130の大気側端部の外周部には、固定環支持部122に設置された突起部が係合する切り欠きが形成されており、この切り欠きに固定環支持部122の突起部が係合されることにより、固定環130は固定環支持部122に対して回り止めされる。
これにより固定環130は、軸方向には所定の範囲で移動自在に、また周方向には固定環取付部121及び固定環支持部122に対して回り止めされた状態でケーシング110に設置される。
スリーブ141は、Oリングを介在させて回転軸200の周面に密接に嵌合される筒状部材である。スリーブ141は、機外側端部において、スリーブカラー142により回転軸200に固定設置され、機内側端部においてシールカラー142とともに回転環150を挟持する。
スリーブカラー142は、スリーブ141及びシールカラー143を、回転軸200と一体的に回動可能に回転軸200に固定設置する。
シールカラー143は、スリーブ141と一体的に回転軸200に固定設置され、スリーブ141との間で回転環150を挟持する。シールカラー143は、回転軸200の径方向に立設される円環状のカラー部144と、カラー部144の外周部から機外側(固定環130側)に形成された筒状部145とを有する。
シールカラー143に対しては、回転環150は、その背面(軸方向においてシール面151とは反対側の端面、機内側端面)が当接されるように設置される。これにより、シールカラー143は、回転環150の軸方向機内側への移動を規制し、回転環150の軸方向の位置を規定する。
また、シールカラー143は、筒状部145の内周面に回転環150が嵌合され、スリーブ141との間で回転環150を挟持する。
また、シールカラー143の筒状部145の外周面には、本発明に係るパーシャルインペラ160が形成されている。
回転環150は、メカニカルシール装置100の摺動シール面Sを構成する回転側の密封環であり、大気側端面にシール面151を有する環状部材である。回転環150においてシール面151は、環状の大気側端面152から周方向に沿って一段突出して形成されており、このシール面151が前述した固定環130のシール面131に摺動可能に密接し、機内側空間Aに連通する外周側と、大気空間Bに連通する内周側とをシールする。
回転環150は、回転軸200と一体的に回動可能に設置されたスリーブ141の外周面とシールカラー143の筒状部145の内周面との間に嵌挿され挟持される。また、回転環150の背面は、シールカラー143のカラー部144に当接される。前述したように、固定環130はスプリング124により弾発に回転環150方向に押されており、これにより回転環150も摺動シール面S(シール面131及びシール面151)を介して軸方向機内側に押されることになる。その結果、回転環150は、背面がシールカラー143のカラー部144に当接された状態に維持され、その軸方向位置が規定される。
なお、回転環150とスリーブ141及びシールカラー143との間には適宜Oリングが配設されており、これにより回転環150の内周側と外周側とがシールされる。
パーシャルインペラ160は、固定環130のシール面131と回転環150のシール面151とが密接摺動するシール面の外周側に、冷却流体を所望の流量で効率よく流すための構造である。本実施形態においてパーシャルインペラ160は、回転環150の外周側に配置されるシールカラー143の筒状部145の外周部に形成される。具体的には、パーシャルインペラ160は、図2に示すように、筒状部145の外周面に形成される複数の溝(パーシャルインペラ溝)161により構成される。各パーシャルインペラ溝161は、大気側端面の断面が略半円形状で機内側端面に向けて徐々に深さが浅くなるような、円柱を斜めにカットした形状の溝である。
なお、このパーシャルインペラ溝161の寸法の規定については、ケーシング110に形成され、冷却液流入孔171、筒状部材172、冷却液排出溝174及び冷却液流出孔176を有する後述する冷却液流路部170の寸法の規定とともに、後に詳述する。
冷却液流路部170は、ケーシング110等に形成される冷却液の流路構造であって、ケーシング110の外部に設置される図示せぬ冷却器から供給される冷却液をケーシング110の内部空間Cに供給するとともに、ケーシング110の内部空間Cの冷却液をケーシング110の外部に排出して冷却器に戻すための流路である。ケーシング110の内部空間Cにおいては、冷却液は、固定環130のシール面131と回転環150のシール面151との摺動シール面Sの外周側に供給され、摺動シール面Sの発熱を吸熱してシール面を冷却するように流される。
冷却液流路部170は、冷却液流入孔171、筒状部材172、冷却液排出溝174及び冷却液流出孔176を有する。
冷却液流入孔171は、ケーシング110の外周面から内部空間Cに連通する流体流路であり、図示せぬ冷却器から配管を介して供給される冷却液をケーシング110の内部空間Cに供給するための流路である。冷却液流入孔171のケーシング110の表面側端部の開口は、図示しない配管と接続可能な管用螺子孔が形成されたポートに形成されている。本実施形態において冷却液流入孔171は1本形成されており、後述する1本の冷却液流出孔176を含めた2本の流体流路が、ケーシング110の周方向に沿って等配に設置されている。
筒状部材172は、ケーシング110の内部空間Cの内周面に沿って、その内周面と僅かな間隔をおいて、回転環150の大気側の周囲に配置されており、冷却液流入孔171を介してケーシング110の内部空間Cに流入された冷却液を、摺動シール面Sの外周側に直接的に案内するための部材である。冷却液流入孔171を介してケーシング110の内部空間Cに供給された冷却液は、筒状部材172の外周面に当たってその外周面に沿って流れ、筒状部材172の摺動シール面S側に形成された冷却液導入口173から摺動シール面の近傍に導入される。これにより、冷却液を摺動シール面Sの外周部に直接的に供給することができる。なお、筒状部材172の摺動シール面S側に形成された冷却液導入口173の数は、何ら限定されるものではなく、任意の数でよい。
冷却液排出溝174は、ケーシング110の内周面の、パーシャルインペラ160が形成されているシールカラー143の筒状部145の外周面に対向する面に、周方向に沿って所定の幅(Ldl(図4A参照))及び深さ(Ldd(図4C参照))で形成される溝である。
冷却液排出溝174及びその近傍の構成について、図3を参照して説明する。
図3は、パーシャルインペラ160、冷却液排出溝174、堰175及び冷却液流出孔176の構成及び配置を示す径方向断面図である。
図3に示すように、冷却液排出溝174は、ケーシング110の内周面に沿って、1カ所の堰175の箇所を除いて全周に形成されている。堰175は、冷却液排出溝174を横切るようにケーシング110の内周面(冷却液排出溝174が形成されていない箇所の内周面)と同じ高さに維持された箇所であり、冷却液排出溝174が周回せず分断されるようにするための構成である。
また、冷却液排出溝174の底面であって、回転軸200の回転方向に沿って堰175の手前となる箇所には、冷却液流出孔176のケーシング110の内部空間C側の開口177が形成されている。
これにより、パーシャルインペラ160により外径方向に流れるように整流された冷却液は、冷却液排出溝174の内部を回転軸200の回転方向に沿って周方向に流れる。そして、堰175に当たって冷却液排出溝174に沿った流れが規制されるも、その箇所に形成された冷却液流出孔176の開口177から冷却液流出孔176に案内され、冷却液流出孔176を介してケーシング110の外部に排出される。冷却液排出溝174、冷却液流出孔176及び冷却液流出孔176の開口177により、少なくとも、このような方向に流れが誘導されることになり、冷却液の流量を多くすることができる。
このような構成のパーシャルインペラ160及び冷却液流路部170の寸法及び配置について、図3及び図4A〜図4Cを参照して説明する。
図4A〜図4Cは、パーシャルインペラ160及び冷却液流路部170の寸法及び配置について説明をするための図であり、図4Aは、冷却液排出溝174、堰175及び冷却液流出孔176の開口177の配置、及び、冷却液排出溝174とパーシャルインペラ溝161との軸方向の配置を説明するために、ケーシング110の内周面の冷却液排出溝174の堰175付近を平面的に示した図であり、図4Bは、パーシャルインペラ溝161の大気側端部の径方向の形状を示した図であり、図4Cは、冷却液排出溝174及びパーシャルインペラ溝161の最深部の各軸方向断面を示す図である。
本実施形態のメカニカルシール装置100においては、一例として600L/h(liter/hour)という流量を確保するための構成として、パーシャルインペラ160及び冷却液流路部170の寸法及び配置を次のように規定する。
まず、パーシャルインペラ160を構成するパーシャルインペラ溝161について、パーシャルインペラ溝161の幅Lgwと深さLgdとの比Lgw/Lgdは、最大範囲として2.0以上5.0以下の範囲とする。
また、パーシャルインペラ160及び冷却液排出溝174における溝以外の部分の幅について、パーシャルインペラ160の溝間の距離Lrwと冷却液排出溝174の堰175の幅Ldwとの比Lrw/Ldwは、最大範囲として0.5以上3.1以下の範囲とする。
また、パーシャルインペラ160の周面長さ2πrに対するパーシャルインペラ160の溝161の合計長さnLgwの割合nLgw/2πrは、最大範囲として0.28以上0.8以下の範囲とする。
さらに、ケーシング110側の冷却液排出溝174の幅Ldlに対するパーシャルインペラ160の溝161の先端の飛び出し距離Lgsの比Lgs/Ldlは、最大範囲として0より大きく0.65以下の範囲とする。
以下、パーシャルインペラ160及び冷却液流路部170の寸法及び配置を上述のような値に規定することが好ましい根拠について、実験例を示し、実験結果を示す図5〜図11Bを参照して説明する。
実験は、パーシャルインペラ160及び冷却液流路部170の各条件ごとに、2種類のポンプA及びポンプBを用い、また、2種類のケーシング材料を用い、それらポンプとケーシングの組み合わせごとに、パーシャルインペラ160による流量を検出するとともに、数時間〜数百時間のポンプの連続運転を行いエロージョンの状況を確認することにより行った。
ポンプAは、被密封流体の圧力が0.235MPa、流体温度が25℃、回転数3600rpmという条件で運転を行うポンプであり、ポンプBは、被密封流体の圧力が0.127MPa、流体温度が25℃、回転数4520rpmという条件で運転を行うポンプである。いずれのポンプの運転条件も、被密封流体の圧力は、エロージョンが発生する0.1〜0.4MPaの範囲の設定とした。
また、ケーシングとしては、通常使われる金属材料(α)を材料とするものと、軟質鋼(β)を材料とするものとを準備して、各ポンプに適用して実験を行った。軟質鋼(β)を材質とするケーシングを用いるのは、エロージョンを加速させる加速試験のためである。軟質鋼(β)のケーシングを用いた試験の試験時間は5時間とし、エロージョン深さの傾向を検証した。また、通常使用される金属材料(α)のケーシングを用いた試験の試験時間は300時間とし、エロージョンの発生状況を検証した。
なお、いずれの条件においても、流量は600L/hを得ることを目的とする。
まず、パーシャルインペラ160を構成する1つのパーシャルインペラ溝161の幅Lgwと深さLgdとの比Lgw/Lgdと、流量及び単位時間当たりのエロージョン深さとの関係を実験により検出した。なお、パーシャルインペラ溝161の形状は、図2に示したような円柱を斜めにカットした形状を用いた。
実験結果を図5、図6A及び図6Bに示す。図5は、パーシャルインペラ溝161の幅Lgwと深さLgdとの比Lgw/Lgdと流量との関係を示す図であり、図6A及び図6Bは、ともにパーシャルインペラ溝161の幅Lgwと深さLgdとの比Lgw/Lgdと単位時間当たりのエロージョン深さを示す図であって、図6Aは、軟質鋼(β)のケーシングを用いた加速試験におけるエロージョンの深さを示す図であり、図6Bは、通常使用される金属材料(α)のケーシングを用いた試験におけるエロージョンの深さを示す図である。
図5から、流量に関しては、実験を行ったいずれの条件においても600L/hを越えており、必要流量が確保されていることがわかる。しかしながら、近似線を見ると、パーシャルインペラ溝161の幅Lgwと深さLgdとの比Lgw/Lgdが大きくなるに連れて流量は減少しており、Lgw/Lgdが5.0の時に流量が略600L/hとなることがわかる。従って、必要流量を確保するためには、パーシャルインペラ溝161の幅Lgwと深さLgdとの比Lgw/Lgdは、5.0以下とする必要があることがわかる。
また、図6Aから、パーシャルインペラ溝161の幅Lgwと深さLgdとの比Lgw/Lgdの値が大きくなるにつれて、エロージョン深さが小さくなる傾向であることがわかる。
また、図6Bから、エロージョンはパーシャルインペラ溝161の幅Lgwと深さLgdとの比Lgw/Lgdが小さい場合にも発生しており、小さいほど単位時間当たりのエロージョン深さが大きい傾向であることがわかる。従って、単位時間当たりのエロージョン深さを0(測定限界値以下)に抑えるためには、パーシャルインペラ溝161の幅Lgwと深さLgdとの比Lgw/Lgdは、実験結果から少なくとも2.0以上とする必要があることがわかる。
次に、パーシャルインペラ160の溝161の間の距離Lrw(図3参照)とケーシング110側の堰175の幅Ldwとの比Lrw/Ldwと、流量及び単位時間当たりのエロージョン深さとの関係を実験により検出した。
実験結果を図7、図8A及び図8Bに示す。図7は、パーシャルインペラ160の溝161の間の距離Lrwとケーシング110側の堰175の幅Ldwとの比Lrw/Ldwと流量との関係を示す図であり、図8A及び図8Bは、ともにパーシャルインペラ160の溝161の間の距離Lrwとケーシング110側の堰175の幅Ldwとの比Lrw/Ldwと単位時間当たりのエロージョン深さを示す図であって、図8Aは、軟質鋼(β)のケーシングを用いた加速試験におけるエロージョンの深さを示す図であり、図8Bは、通常使用される金属材料(α)のケーシングを用いた試験におけるエロージョンの深さを示す図である。
図7から、流量に関しては、実験を行ったいずれの条件においても600L/hを越えており、必要流量が確保されていることがわかる。しかしながら、近似線を見ると、パーシャルインペラ160の溝161の間の距離Lrwとケーシング110側の堰175の幅Ldwとの比Lrw/Ldwが小さくなるに連れて流量は減少しており、Lrw/Ldwが0.5の時に流量が略600L/hとなることがわかる。従って、必要流量を確保するためには、パーシャルインペラ160の溝161の間の距離Lrwとケーシング110側の堰175の幅Ldwとの比Lrw/Ldwは、0.5以上とする必要があることがわかる。
また、図8Aから、パーシャルインペラ160の溝161の間の距離Lrwとケーシング110側の堰175の幅Ldwとの比Lrw/Ldwの値が大きくなるにつれて、エロージョン深さが大きくなる傾向であることがわかる。
また、図8Bから、エロージョンはパーシャルインペラ160の溝161の間の距離Lrwとケーシング110側の堰175の幅Ldwとの比Lrw/Ldwが大きい場合に発生しており、大きいほど単位時間当たりのエロージョン深さが大きい傾向であることがわかる。従って、単位時間当たりのエロージョン深さを0(測定限界値以下)に抑えるためには、パーシャルインペラ160の溝161の間の距離Lrwとケーシング110側の堰175の幅Ldwとの比Lrw/Ldwは、実験結果から少なくとも3.1以下とする必要があることがわかる。
次に、パーシャルインペラ160の大気側端面部の周面長さ2π×r(2πr)に対するパーシャルインペラ160の溝161の長さの合計n×Lgw(nLgw)の割合(比)nLgw/2πrと、流量及び単位時間当たりのエロージョン深さとの関係を実験により検出した。
実験結果を図9、図10A及び図10Bに示す。図9は、パーシャルインペラ160の周面長さ2πrに対するパーシャルインペラ160の溝161の合計長さnLgwの割合nLgw/2πrと流量との関係を示す図であり、図10A及び図10Bは、ともにパーシャルインペラ160の周面長さ2πrに対するパーシャルインペラ160の溝161の合計長さnLgwの割合nLgw/2πrと単位時間当たりのエロージョン深さを示す図であって、図10Aは、軟質鋼(β)のケーシングを用いた加速試験におけるエロージョンの深さを示す図であり、図10Bは、通常使用される金属材料(α)のケーシングを用いた試験におけるエロージョンの深さを示す図である。
図9から、流量に関しては、実験を行ったいずれの条件においても600L/hを越えており、必要流量が確保されていることがわかる。しかしながら、近似線を見ると、パーシャルインペラ160の周面長さ2πrに対するパーシャルインペラ160の溝161の合計長さnLgwの割合nLgw/2πrが大きくなるに連れて流量は減少しており、nLgw/2πrが0.8の時に流量が略600L/hとなることがわかる。従って、必要流量を確保するためには、パーシャルインペラ160の周面長さ2πrに対するパーシャルインペラ160の溝161の合計長さnLgwの割合nLgw/2πrは、0.8以下とする必要があることがわかる。
また、図10Aから、パーシャルインペラ160の周面長さ2πrに対するパーシャルインペラ160の溝161の合計長さnLgwの割合nLgw/2πrの値が大きくなるにつれて、エロージョン深さが小さくなる傾向であることがわかる。
また、図10Bから、エロージョンは、パーシャルインペラ160の周面長さ2πrに対するパーシャルインペラ160の溝161の合計長さnLgwの割合nLgw/2πrが小さい場合に大きくなっており、小さいほど単位時間当たりのエロージョン深さが大きい傾向であることがわかる。従って、単位時間当たりのエロージョン深さを0(測定限界値以下)に抑えるためには、パーシャルインペラ160の周面長さ2πrに対するパーシャルインペラ160の溝161の合計長さnLgwの割合nLgw/2πrは、実験結果から少なくとも0.28以上とする必要があることがわかる。
次に、ケーシング110側の冷却液排出溝174の幅Ldlに対するパーシャルインペラ160の溝161の先端の飛び出し距離Lgsの比Lgs/Ldlと、単位時間当たりのエロージョン深さとの関係を実験により検出した。
実験結果を図11A及び図11Bに示す。図11A及び図11Bは、ともにケーシング110側の冷却液排出溝174の幅Ldlに対するパーシャルインペラ160の溝161の先端の飛び出し距離Lgsの比Lgs/Ldlと単位時間当たりのエロージョン深さを示す図であって、図11Aは、軟質鋼(β)のケーシングを用いた加速試験におけるエロージョンの深さを示す図であり、図11Bは、通常使用される金属材料(α)のケーシングを用いた試験におけるエロージョンの深さを示す図である。
図11Aから、ケーシング110側の冷却液排出溝174の幅Ldlに対するパーシャルインペラ160の溝161の先端の飛び出し距離Lgsの比Lgs/Ldlの数値が大きくなるにつれて、エロージョン深さは小さくなるが、Lgs/Ldlの数値がある一定の数値以上になると、エロージョン深さが大きくなることがわかる。
また、図11Bから、エロージョンは、ケーシング110側の冷却液排出溝174の幅Ldlに対するパーシャルインペラ160の溝161の先端の飛び出し距離Lgsの比Lgs/Ldlが小さい場合及び大きい場合にともに大きくなっていることがわかる。従って、単位時間当たりのエロージョン深さを0(測定限界値以下)に抑えるためには、ケーシング110側の冷却液排出溝174の幅Ldlに対するパーシャルインペラ160の溝161の先端の飛び出し距離Lgsの比Lgs/Ldlは、実験結果から少なくとも0より大きく0.65以下とする必要があることがわかる。
このように、本実施形態のメカニカルシール装置100においては、パーシャルインペラ160及び冷却液流路部170の寸法及び配置を上述のように規定することにより、摺動シール面の冷却に必要な冷却流体の流量を確保するとともに、エロージョンの発生を防ぐことができる。
なお、前述した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって本発明を何ら限定するものではない。本実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含み、また任意好適な種々の改変が可能である。
例えば、パーシャルインペラを構成する溝は、前述した実施形態等においては図2に示すような円柱を斜めにカットした形状の溝を例示した。しかしながら、溝の形状はこれに限られるものではなく、円柱状の溝、円錐状の溝も同様に適用することができる。また、溝の断面形状も半円形状に限られるものではなく、二次曲線等を適用することもできる。
また、前述した実施形態においては、冷却液排出溝174に対して堰175は1カ所にのみ設けられており、また、冷却液流出孔176もケーシング110に対して1本のみ形成されていた。しかしながら、これらは複数具備するようにしてもよい。
また、前述した実施形態においては、冷却流体は水としたが、必要に応じて任意の流体を冷却用に用いてよい。
産業上の利用分野
本発明は、回転軸に対してシールを行う任意のメカニカルシールに適用することが可能であり、特に、冷却液を循環させる必要があり、またそのためにパーシャルインペラを具備するメカニカルシールに適用することができる。

Claims (5)

  1. 装置のハウジングと当該ハウジングに形成される孔を貫通する回転軸との間をシールするメカニカルシールであって、
    前記回転軸に設置され、軸方向の大気側端面にシール面が形成されている回転環と、
    前記回転環の前記シール面に密接摺動するシール面が機内側端面に形成されている固定環と、
    前記固定環が設置されるとともに、前記回転環を内部空間に収容し、前記ハウジングの前記孔の周囲に装着されるケーシングと、
    前記ケーシングの外周面と前記内部空間との間を貫通し、前記ケーシングの外部から前記内部空間に冷却流体を供給する冷却流体流入孔と、
    前記ケーシングの外周面と前記内部空間との間を貫通し、前記内部空間から前記冷却流体を外部に排出する冷却流体流出孔と、
    前記回転軸に装着され、前記回転環の背面に当接して当該回転環の軸方向への移動を規制する環状体のシールカラーと、
    前記シールカラーの外周部の一方の端面から外周面に至るパーシャルインペラ溝が、前記固定環のシール面と前記回転環のシール面とが密接摺動するシール面の外周側に冷却流体を流すように、当該シールカラーの外周部に周方向に沿って形成されているパーシャルインペラと、
    前記ケーシングの内周の前記パーシャルインペラに対向する面に周方向に沿って形成される環状の冷却流体排出溝と、を有し、
    前記パーシャルインペラ溝は、大気側端面の断面が略半円形状で機内側端面に向けて徐々に深さが浅くなり、円柱を斜めにカットした形状の溝に形成されており、
    前記冷却流体排出溝は、幅方向に埋める所定幅の堰によって当該冷却流体排出溝が周回せずに分断される構成を有するとともに、当該冷却流体排出溝の底面であって、前記回転軸の回転方向に沿って当該堰の手前となる箇所には、前記冷却流体流出孔の前記内部空間側の開口が形成されていることを特徴とするメカニカルシール。
  2. 前記パーシャルインペラを構成する前記パーシャルインペラ溝の深さ(Lgd)に対する当該パーシャルインペラ溝の幅(Lgw)の割合(Lgw/Lgd)が、2.0以上5.0以下であることを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール。
  3. 前記ケーシングの前記堰の幅(Ldw)に対する前記パーシャルインペラを構成する前記パーシャルインペラ溝の溝間の距離(Lrw)の割合(Lrw/Ldw)が、0.5以上3.1以下であることを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール。
  4. 前記パーシャルインペラの前記パーシャルインペラ溝が形成されている周面の全長(2πr)に対する当該パーシャルインペラ溝の幅の合計長(nLgw)の割合(nLgw/2πr)が、0.28以上0.8以下であることを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール。
  5. 前記ケーシングの前記冷却流体排出溝の幅(Ldl)に対する前記パーシャルインペラの前記パーシャルインペラ溝の先端部の飛び出し距離(Lgs)の割合(Lgs/Ldl)が、0より大きく0.65以下であることを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール。
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