JP5634445B2 - ドラム缶用汚れ拭き取り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ドラム缶用汚れ拭き取り装置に関し、詳しくは胴体の端縁と天板及び地板の少なくとも何れか一方の外周縁とを巻締めにより相互に結合して形成されたチャイムを有するドラム缶の汚れ拭き取り装置に関する。
この種のドラム缶は、化学製品及び石油、ガソリン、潤滑油など液体の油脂類、粘性が比較的高い液体危険物、粉体又は固体等の出し入れが容易ではない内容物等の充填輸送に好適し、円筒状をなした中空の胴体と、胴体の下端開口を閉塞する地板と、胴体の上端開口を閉塞する天板とから構成されたものが知られている。このドラム缶は、密閉型の場合には、胴体の下端縁及び地板の外周縁と、胴体の上端縁及び天板の外周縁とは、巻締めにより相互に結合されてそれぞれチャイムが形成される(例えば、特許文献1参照)。
また、ドラム缶の天板の汚れを拭き取るための汚れ拭き取り装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−102971号公報 特許第3060699号公報
ところで、上記チャイムはシーマー(巻締機)による巻き締め加工等によって形成されるため、チャイム及びその近傍には、その加工時に使用する潤滑油や加工時に発生する摩耗鉄粉等が付着し易い。従って、ドラム缶の製造工程における塗装前に作業員がチャイム及びその近傍の汚れの拭き取りをウエス等で行っていた。しかし、作業員による拭き取り作業は重労働であり、また、汚れの拭き残しが発生すると、完成したドラム缶の外装不良を招くおそれもあった。
また、チャイム及びその近傍への汚れ付着を気にする余り、シーマー潤滑油量を少量にすると、ドラム缶において最も重要な内容物漏洩防止を保証するチャイム加工が阻害され、ひいてはチャイムの適正な巻き締め品質が確保できないおそれがあった。しかしながら、上記特許文献2ではチャイム及びその近傍の汚れ除去について格別な配慮がなされておらず、ドラム缶の生産性及び品質性能の双方を高めるには依然として課題が残されている。
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、シーマー潤滑油を充分に吹き付け、ドラム缶において最も重要な内容物漏洩防止を保証するチャイム加工を行い、その後にドラム缶のチャイム及びその近傍の汚れを自動で除去することにより、ドラム缶の生産性及び品質性能の双方を高めることができるドラム缶用汚れ拭き取り装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明のドラム缶用汚れ拭き取り装置は、胴体の端縁と天板及び地板の少なくとも何れか一方の外周縁とを巻締めにより相互に結合して形成されたチャイムを有するドラム缶の汚れ拭き取り装置であって、ドラム缶をその胴体周方向に回転させる回転機構と、拭き取り材の幅方向がドラム缶の胴体高さ方向となる姿勢でドラム缶側のチャイム近傍に向けてドラム缶の回転方向に沿って送り出す送り出し機構と、送り出し機構によって送り出された拭き取り材を所定の張力を付与しながら巻き取る巻き取り機構と、送り出し機構と巻き取り機構との間を搬送される拭き取り材をドラム缶のチャイムを含む領域に押圧接触させる押圧機構とを備え、押圧機構は、拭き取り材をドラム缶のチャイムを含む領域にパットによって押圧接触させ、パットは、ドラム缶の胴体高さ方向で見て、チャイムの反胴体側に位置する外端縁部からチャイムの頂部に亘って拭き取り材を押圧接触可能な形状を有した第1パットを含む
好ましくは、パットは、ドラム缶の胴体高さ方向で見て、胴体からチャイムの胴体側に位置する内端縁部を経て頂部に亘って拭き取り材を押圧接触可能な形状を有した第2パットを含む。
好ましくは、送り出し機構、巻き取り機構、及び押圧機構は、一体に移動可能な拭き取り材による拭き取りユニットを構成する。
この場合において具体的には、拭き取りユニットは、ドラム缶の胴体高さ方向における位置を調整するための昇降機構を有する。
また、拭き取りユニットは、ドラム缶の胴体径方向における位置を調整するための進退機構を有する。
また、好ましくは、拭き取りユニットは天板側と地板側との双方に設けられる。
また、好ましくは、拭き取り材には洗浄剤が含浸されている。
本発明のドラム缶用汚れ拭き取り装置によれば、シーマー潤滑油を充分に吹き付け、ドラム缶において最も重要な内容物漏洩防止を保証するチャイム加工を行い、その後に本発明のドラム缶用汚れ拭き取り装置によってドラム缶のチャイム及びその近傍の汚れを自動で除去することにより、ドラム缶の生産性及び品質性能の双方を高めることができる。
本発明の一実施例に係るドラム缶用汚れ拭き取り装置の概略を示した斜視図である。 図1の下側拭き取りユニットの第1パットとこれを駆動する進退シリンダ及び昇降シリンダとを示した模式図である。 図1の下側拭き取りユニットの第2パットとこれを駆動する進退シリンダ及び昇降シリンダとを示した模式図である。 図1の上側拭き取りユニットの第1パットとこれを駆動する進退シリンダ及び昇降シリンダとを示した模式図である。 図1の上側拭き取りユニットの第2パットとこれを駆動する進退シリンダ及び昇降シリンダとを示した模式図である。 図1の汚れ拭き取り装置を構成する各部の動作タイミングの一例を示したタイムチャートである。
図1はドラム缶の一例である密閉型ドラム缶(クローズ缶)2とその汚れ拭き取り装置(ドラム缶用汚れ拭き取り装置)4を示す。ドラム缶2は、円筒状をなした中空の胴体6と、この胴体6の下端開口を閉塞する円形の地板8と、上端開口を閉塞する円形の天板10とを備える。
胴体6の下端縁と地板8の外周縁とは充填剤を介在させた状態でシーマー(巻締機)による巻締めにより相互に結合され、いわゆるチャイム12を形成し、胴体6の上端縁と天板10の外周縁とも同様のチャイム14を形成している。
汚れ拭き取り装置4は、ドラム缶2をその胴体周方向に回転させる回転機構16、チャイム14の汚れを拭き取る上側拭き取りユニット(拭き取りユニット)18、チャイム12の汚れを拭き取る下側拭き取りユニット(拭き取りユニット)20から概略構成されている。回転機構16は、ドラム缶2を地板8及び天板10において挟持する上側支持部22及び下側支持部24から構成され、これら上側及び下側支持部22,24に図示しない駆動部から回転力が付与されることにより、ドラム缶2が図1に示す回転方向Xに回転される。
上側拭き取りユニット18及び下側拭き取りユニット20は略同一の構成をなしているため、下側拭き取りユニット20を代表して説明する。下側拭き取りユニット20は、チャイム12の汚れ拭き取り材であるタオル26の送り出し機構28、チャイム12の汚れ拭き取り後のタオル26を巻き取る巻き取り機構30、送り出し機構28と巻き取り機構30との間を搬送されるタオル26をドラム缶2のチャイム12を含む領域に押圧接触させる押圧機構32から概略構成されている。
送り出し機構28は、2つのロール34,36と支軸38とから概略構成されている。支軸38にタオル26を巻回した市販のロールタオル40(例えば幅210mm、18m巻)の巻き体芯部の空洞を挿入することでロールタオル40が送り出し機構28にセットされる。送り出し機構28はいわゆるピンチロールであって、タオル26の端縁を各ロール34,36間の微小隙間に挟み込み、各ロール34,36を図示しないブレーキ付きモータなどの駆動部によって回転させることにより、各ロール34,36との摩擦力によってロールタオル40からタオル26が引き出される。
そして、タオル26は、その幅方向をドラム缶の胴体高さ方向、即ち上下方向Yとする姿勢で、ドラム缶2側のチャイム12近傍に向けてドラム缶2の回転方向Xに沿う搬送方向Zで送り出される。
送り出し機構28と巻き取り機構30との間には、送り出し機構28及び巻き取り機構30よりもドラム缶2側に支軸42,44が配置され、タオル26は支軸42,44によって誘導されながら支軸42,44とドラム缶2との間を搬送される。巻き取り機構30のタオル26の巻き取り速度を送り出し機構28のタオル26の送り出し速度よりも若干大きくすることにより、送り出し機構28によってロールタオル40からドラム缶2側に向けて送り出されたタオル26に所定の張力Fを付与される。
巻き取り機構30は、巻き取り軸46から概略構成され、図示しないモータなどの駆動部によって巻き取り軸46を回転駆動させることにより、送り出し機構28から送り出されたタオル26を巻き取って使用済みロールタオル48の巻き体を形成する。
押圧機構32は、支軸42,44間のタオル26の搬送領域、換言すると汚れ拭き取り領域50よりも外側、即ち反ドラム缶側に配置され、第1パット(パット)52、第2パット(パット)54、第1パット52用の進退シリンダ56及び昇降シリンダ58、第2パット54用の進退シリンダ60及び昇降シリンダ62から概略構成されている。第1パット52と第2パット54とは、汚れ拭き取り領域50において、搬送方向Zに完全にずれた位置に配置され、更に上下方向Yにおいては第2パット54が第1パット52よりも若干上側に配置されている。
進退シリンダ56,60及び昇降シリンダ58,62は、エアシリンダやオイルシリンダ等のアクチュエータであって、進退シリンダ56,60の後述するロッド64,66の一端がそれぞれ第1及び第2パット52,54に結合されている。
このように構成される押圧機構32は、進退シリンダ56,60及び昇降シリンダ58,62を駆動することにより、タオル26をドラム缶2のチャイム12を含む領域に第1及び第2パット52,54によって押圧接触させる。
上述した送り出し機構28、巻き取り機構30、及び押圧機構32は、1つの基材64に固定され、この基材64を進退昇降機構(昇降機構、進退機構)65の駆動部で駆動することにより、ドラム缶2の胴体径方向、即ち下側拭き取りユニット20をドラム缶2に対し進退させる進退方向A、及び上下方向である昇降方向Bに一体に移動可能に構成されている。なお、上側拭き取りユニット18と下側拭き取りユニット20との違いは、上側拭き取りユニット18の第1パット52が下側拭き取りユニット20の第1パット52を上下反転させてロッド64に結合しているのみであり、上側拭き取りユニット18は下側拭き取りユニット20とほぼ同様の構成をなしているため、上側拭き取りユニット18については同符号を付して説明を省略する。
図2に示されるように、第1パット52は、断面視L字形状を有するウレタンやフェルト等の低反発材から成形され、ドラム缶2の胴体高さ方向、即ち上下方向Yで見て、チャイム12の反胴体側に位置する外端縁部68からチャイム12の頂部70に亘る凸円弧面72にタオル26を押圧接触可能に形成されている。
詳しくは、本実施例の場合の第1パット52は、ドラム缶2の胴体径方向に延び、外端縁部68にタオル26を押圧する突出部74と、突出部74から略垂直に屈曲されてドラム缶2の胴体高さ方向に延び、チャイム12の頂部70にタオル26を押圧する平坦部76とから構成されている。
第1パット52における突出部74と平坦部76との間のドラム缶2側の面は、凸円弧面72と略同一の曲率半径を有する凹円弧面78に形成され、この凹円弧面78がタオル26を介して凸円弧面72に合致するようにして適度に変形しながら気密に押圧されることにより、チャイム12の凸円弧面72をタオル26によって拭き残し無く拭くことが可能となる。
凸円弧面72への凹円弧面78の合致は、進退シリンダ56及び昇降シリンダ58により行われる。具体的には、先ず、図2に実線で示す位置に第1パット52を配置した状態でタオル26を汚れ拭き取り領域50にセットする。次に、進退シリンダ56及び昇降シリンダ58を制御して第1パット52を図2に示す矢印方向に前進及び上昇させることにより、図2の破線で示す位置に第1パット52を移動し、凸円弧面72に凹円弧面78を合致させる。
一方、図3に示されるように、第2パット54は、断面視I字形状を有する第1パット52と同様の低反発材から成形され、ドラム缶2の胴体高さ方向、即ち上下方向Yで見て、胴体6からチャイム12の胴体6側に位置する内端縁部80を経て頂部70に亘る凸円弧面82にタオル26を押圧接触可能に形成されている。
詳しくは、本実施例の場合の第2パット54は、ドラム缶2の胴体径方向に延び、内端縁部80にタオル26を押圧する水平面84と、ドラム缶2の胴体高さ方向に延び、チャイム12近傍の胴体6にタオル26を押圧する垂直面86とを有する。
第2パット54における水平面84と垂直面86との間の角部88は、内端縁部80と胴体6との間の隅部90にタオル26を介して変形しながら入り込み、更に水平面84が変形しながらタオル26を介して凸円弧面82に合致することにより、チャイム12近傍の胴体6、チャイム12の隅部90及び凸円弧面82をタオル26によって拭き残し無く拭くことが可能となる。
胴体6、隅部90及び凸円弧面82への垂直面86、角部88及び水平面84の合致は、進退シリンダ60及び昇降シリンダ62により行われる。
具体的には、先ず、図3に実線で示す位置に第2パット54を配置した状態でタオル26を汚れ拭き取り領域50にセットする。次に、進退シリンダ60及び昇降シリンダ62を制御して第2パット54を図3の矢印方向に前進及び下降させることにより、図3の破線で示す位置に第2パット54を移動し、胴体6、隅部90及び凸円弧面82にそれぞれ垂直面86、角部88及び水平面84を合致させる。
上述した進退シリンダ56,60及び昇降シリンダ58,62は、それぞれ同様のシリンダ92、ピストン94、ロッド64,66,96,98を有して構成されている。上述したように進退シリンダ56,60のロッド64,66の一端がそれぞれ第1及び第2パット52,54に結合され、更には昇降シリンダ58,62のロッド96,98の一端がそれぞれ進退シリンダ56,60に結合されている。これより、進退シリンダ56,60及び昇降シリンダ58,62を制御することで、第1及び第2パット52,54を個々に進退方向A及び昇降方向Bに移動させることができる。
図4及び図5に示されるように、上側拭き取りユニット18によるチャイム14の汚れ拭き取りは、チャイム12の場合と向きが異なるものの、下側拭き取りユニット20によるチャイム12の汚れ拭き取りと同様に行われるため、図2及び図3と同符号を付して説明を省略する。
このように構成される汚れ拭き取り装置4は、ドラム缶2の製造プラントにおいてチャイム12,14の巻き締め工程が行われる巻き締めセクションと、ドラム缶への塗装工程が行われる塗装セクションとの間に設置され、塗装工程の前にチャイム12,14及びこれらの近傍の汚れ拭き取りが行われる。
図6を参照して、汚れ拭き取り装置4を構成する各機構の動作タイミングを詳しく説明する。なお、タオル26は汚れ拭き取り領域50に予めセットされているものとする。
先ず、ドラム缶2が自動搬送されて来ると、回転機構16を起動させ、上側支持部22及び下側支持部24によりドラム缶2を挟持し、回転方向Xに回転させる。また、回転機構16の起動とほぼ同じタイミングで、上側及び下側拭き取りユニット18,20をドラム缶2側に前進させる。
次に、押圧機構32を起動し、上側及び下側拭き取りユニット18,20の第1及び第2パット52,54を進退シリンダ56,60により前進させる。
次に、下側拭き取りユニット20の第1パット52、及び上側拭き取りユニット18の第2パット54を上昇させるとともに、下側拭き取りユニット20の第2パット54、及び上側拭き取りユニット18の第1パット52を下降させる。これより、回転機構16によって回転中のドラム缶2のチャイム12,14及びこれらの近傍の胴体6に、タオル26を介して上側及び下側拭き取りユニット18,20の第1及び第2パット52,54が気密に押圧され、汚れ拭き取り領域50のタオル26によるチャイム12,14及びこれらの近傍の汚れの拭き取りが所定の拭き取り時間t1の間継続して行われる。
拭き取り時間t1は、回転機構16によるドラム缶2の回転速度に応じて、ドラム缶2の回転が少なくとも1回転以上となってチャイム12,14を全周に亘って拭き取り可能な時間が確保されており、この時間は例えば1.5〜2秒程度である。
次に、拭き取り時間t1が経過すると、回転機構16を停止させ、上側及び下側拭き取りユニット18,20を反ドラム缶2側に後退させ、第1及び第2パット52,54を後退させるとともに、下側拭き取りユニット20の第1パット52、及び上側拭き取りユニット18の第2パット54を下降させ、下側拭き取りユニット20の第2パット54、及び上側拭き取りユニット18の第1パット52を上昇させる。
次に、上側及び下側拭き取りユニット18,20の第1及び第2パット52,54の後退、下側拭き取りユニット20の第1パット52、及び上側拭き取りユニット18の第2パット54の下降、下側拭き取りユニット20の第2パット54、及び上側拭き取りユニット18の第1パット52の上昇が終了したのとほぼ同じタイミングで、送り出し機構28及び巻き取り機構30を起動する。具体的には、各ロール34,36及び巻き取り軸46はタオル26の所定のタオル送り時間t2の間継続して回転駆動される。タオル送り時間t2は、各ロール34,36及び巻き取り軸46の回転速度に応じて、汚れ拭き取り領域50の汚れたタオル26が巻き取り機構30側に搬送され、汚れの無いきれいなタオル26が送り出し機構28側から汚れ拭き取り領域50に供給可能な時間が確保されており、この時間は例えば0.5〜1秒程度である。即ち、ロールタオル40からは予め定められた送り長さ及び頻度によりタオル26がピッチ送りされ、汚れ拭き取り領域50をずらしながら汚れ拭き取り装置4の運転が行われる。
次に、タオル送り時間t2が経過すると、送り出し機構28及び巻き取り機構30を停止させ、汚れ拭き取り装置4に搬送される次回のドラム缶2の待機状態となる。上述した回転機構16の起動から送り出し機構28及び巻き取り機構30の停止までは、1つのドラム缶2の汚れを拭き取りに要する汚れ拭き取り装置4の装置作動時間t3であり、この装置作動時間t3は例えば2.5〜3秒程度である。なお、拭き取り時間t1及びタオル送り時間t2及びこれらの時間の到来頻度は、図示しないタイマーにより任意に設定可能であり、それに応じて装置作動時間t3も変更可能である。これにより、製造ラインを自動搬送されるドラム缶2の搬送数に応じて汚れ拭き取り装置4の処理能力を適宜変更することが可能となる。
以上のように本実施例では、シーマー潤滑油を充分に吹き付け、ドラム缶において最も重要な内容物漏洩防止を保証するチャイム加工を行い、その後に本発明のドラム缶用汚れ拭き取り装置によってドラム缶のチャイム及びその近傍の汚れを自動で除去することにより、ドラム缶の生産性及び品質性能の双方を高めることができる。具体的には、重労働となる作業員による拭き取り作業を排除することができるとともに、また、汚れの拭き残しを防止し、ドラム缶の外装不良を防止することができる。
また、チャイム及びその近傍への汚れ付着を気にすることなく、シーマー潤滑油量を適正に供給することができるため、ドラム缶において最も重要な内容物漏洩防止を保証するチャイム加工を実現しながら、高品質の製品を提供することができる。
具体的には、送り出し機構、巻き取り機構、及び押圧機構は、一体に移動可能な拭き取り材の拭き取りユニットを構成したことにより、ドラム缶の大きさや汚れの付着しやすい領域に応じて汚れ拭き取り装置のセット位置を適宜変更することができる。具体的には、進退昇降機構65によってドラム缶の胴体高さ方向における位置及びドラム缶の胴体径方向における位置を臨機応変に変更可能である。
また、第1パットはドラム缶の胴体高さ方向で見て、チャイムの反胴体側に位置する外端縁部からチャイムの頂部に亘って拭き取り材を押圧接触可能な形状を有して形成され、第2パットはドラム缶の胴体高さ方向で見て、胴体からチャイムの胴体側に位置する内端縁部を経て頂部に亘って拭き取り材を押圧接触可能な形状を有して形成される。従って、チャイム12の凸円弧面72、隅部90、凸円弧面82及びチャイム12近傍の胴体6に付着した汚れをタオル26によって拭き残し無く拭き取ることが可能である。
本発明は上記実施例に制約されるものではなく、種々の変形が可能である。
具体的には、上記実施例の汚れ拭き取り装置4ではロールタオル40から送り出されるタオル26を拭き取り材として使用しているが、拭き取り材はこれに限定されない。
また、水や有機溶剤等からなる洗浄剤を含浸させた拭き取り材を使用しても良い。これにより、チャイム12及びその近傍の汚れ除去効率が向上し、また、拭き取り材の長寿命化を実現可能である。但し、洗浄剤に有機溶剤を含む場合には防爆対応等に関する労働安全衛生法や消防法上の措置を設備に施す必要がある。
また、上記実施例の押圧機構32で用いるパットの数、及びパットの形状はこれに限定されない。具体的にはチャイム12の凸円弧面72、隅部90、凸円弧面82及びチャイム12近傍の胴体6に付着した汚れを拭き残し無く拭き取ることが可能であれば良い。
また、上記実施例では天板10側と地板8側との双方にそれぞれ上側拭き取りユニット18,下側拭き取りユニット20が設けられるが、天板10側又は地板8側のみに設けても良い。
また、上記実施例では、個々のドラム缶2毎に汚れ拭き取り領域50をタオル26の搬送方向にずらして汚れの拭き取りを行うが、拭き取りユニット18,20自体を進退昇降機構65によって昇降することで汚れ拭き取り領域50を上下にずらして汚れの拭き取りを行うようにしても良い。この場合にはロールタオル40の消耗を抑制することができて好ましい。
最後に、上記実施例では、密閉型ドラム缶2の汚れ拭き取り装置4について説明したが、この汚れ拭き取り装置4はオープン型ドラム缶にも適用可能である。オープン型ドラム缶は、天板10の代わりに開閉可能な天蓋を備える。この場合には、上側拭き取りユニット18に、前述の第1パット52に相当する、天蓋外周縁部の形状に見合うパットを配置することで、この部分の拭き取りも可能である。
また、地板8側には、胴体6の下端縁及び地板8の外周縁に密閉型の場合と同様のチャイムが形成されるため、このチャイムの汚れを下側拭き取りユニット20によって拭き取り可能となる。
2 密閉型ドラム缶(ドラム缶)
4 汚れ拭き取り装置(ドラム缶用汚れ拭き取り装置)
6 胴体
8 地板
10 天板
12 チャイム
14 チャイム
16 回転機構
18 上側拭き取りユニット(拭き取りユニット)
20 下側拭き取りユニット(拭き取りユニット)
26 タオル(拭き取り材)
28 送り出し機構
30 巻き取り機構
32 押圧機構
52 第1パット(パット)
54 第2パット(パット)
65 進退昇降機構(昇降機構、進退機構)
68 外端縁部
70 頂部
80 内端縁部

Claims (7)

  1. 胴体の端縁と天板及び地板の少なくとも何れか一方の外周縁とを巻締めにより相互に結合して形成されたチャイムを有するドラム缶の汚れ拭き取り装置であって、
    前記ドラム缶をその胴体周方向に回転させる回転機構と、
    拭き取り材の幅方向が前記ドラム缶の前記胴体高さ方向となる姿勢で前記ドラム缶側の前記チャイム近傍に向けて前記ドラム缶の回転方向に沿って送り出す送り出し機構と、
    前記送り出し機構によって送り出された前記拭き取り材を所定の張力を付与しながら巻き取る巻き取り機構と、
    前記送り出し機構と前記巻き取り機構との間を搬送される前記拭き取り材を前記ドラム缶の前記チャイムを含む領域に押圧接触させる押圧機構と
    を備え
    前記押圧機構は、前記拭き取り材を前記ドラム缶の前記チャイムを含む領域にパットによって押圧接触させ、
    前記パットは、前記ドラム缶の前記胴体高さ方向で見て、前記チャイムの前記胴体と反対側に位置する外端縁部から前記チャイムの頂部に亘って前記拭き取り材を押圧接触可能な形状を有した第1パットを含むことを特徴とするドラム缶用汚れ拭き取り装置。
  2. 前記パットは、前記ドラム缶の前記胴体高さ方向で見て、前記胴体から前記チャイムの前記胴体側に位置する内端縁部を経て前記頂部に亘って前記拭き取り材を押圧接触可能な形状を有した第2パットを含むことを特徴とする請求項に記載のドラム缶用汚れ拭き取り装置。
  3. 前記送り出し機構、前記巻き取り機構、及び前記押圧機構は、一体に移動可能な前記拭き取り材による拭き取りユニットを構成することを特徴とする請求項1又は2に記載のドラム缶用汚れ拭き取り装置。
  4. 前記拭き取りユニットは、前記ドラム缶の前記胴体高さ方向における位置を調整するための昇降機構を有することを特徴とする請求項に記載のドラム缶用汚れ拭き取り装置。
  5. 前記拭き取りユニットは、前記ドラム缶の前記胴体径方向における位置を調整するための進退機構を有することを特徴とする請求項3又は4に記載のドラム缶用汚れ拭き取り装置。
  6. 前記拭き取りユニットは前記天板側と前記地板側との双方に設けられることを特徴とする請求項乃至の何れかに記載のドラム缶用汚れ拭き取り装置。
  7. 前記拭き取り材には洗浄剤が含浸されていることを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載のドラム缶用汚れ拭き取り装置。
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