JP5634112B2 - 釣り糸用ガイド及び釣り竿 - Google Patents
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ただし、釣り糸用ガイドについては、釣り竿の全体に占める重量割合が小さなものであるから、軽量化の対象として考慮されて来なかった面もある。
しかし、近年軽量化が限界に近づきつつある現在では、釣り糸用ガイドの存在にも目を向けなければならない状況にある。
一方、釣り糸用ガイドには、巻き上げ繰り出しされる釣り糸との摩擦により複雑な荷重を受けるところから、それらに対応できるだけの機械的強度を備える必要があり、上記したように、金属製を採用することを断念することができない状況にあった。
ただし、金属製のガイドにおいて、軽量化だけを目的にガイド本体を形成する金属の板厚等を薄くして軽量化を図ることにすると、ガイド自体の機械的強度の低下を来たし、ガイドとしての機能を十分果たし切れない虞もあった。
請求項1に係る発明の特徴構成は、釣糸挿通用の挿通孔を形成しているガイドリングと、そのガイドリングを保持するガイド本体とで構成し、前記ガイド本体に繊維強化樹脂製の外装部を備え、前記外装部における前記ガイドリングを保持する部分の外周面に、前記繊維強化樹脂より硬質の硬質体を設け、
前記硬質体が、前記外装部における前記ガイドリングを保持する部分の外周面を被覆するカバー体である点にあり、その作用効果は次の通りである。
釣り糸用ガイドとして、繊維強化樹脂製の外装部を備えたものとした。これによって、金属のみで形成していた従来の釣り糸用ガイドに比較して、金属が占める体積を小さくでき、軽量化を達成することができた。
しかも、前記外装部における前記ガイドリングを保持する部分の外周面に、前記繊維強化樹脂より硬質の硬質体を配置した。このことによって、繊維強化樹脂部分が表出する前記ガイドリングを保持する部分において、硬質体によって外周面が保護されることとなり、釣り場等において地面に釣り竿を載置した場合にも、その外周面部分が直接他物と接触したり衝突したりすることを回避でき、外周面表面での繊維のササクレ等を回避できる。
繊維強化樹脂製の外装部によって、ガイド本体を構成したので、金属のみで形成した場合に比べて軽量化が達成できながら、繊維強化樹脂製の外装部の外周面が表出して他物と接触することによって繊維のササクレ等の不都合が発生するのを、その繊維強化樹脂よりも硬質の硬質体を外周面に設けることによって、効果的にそのような事象を抑制した釣り糸用ガイドを提供できるに至った。
請求項2に係る発明の特徴構成は、前記カバー体を相対向する二つの縦壁部分とそれらの一端同士を結ぶ横壁部分とで断面チャンネル状に形成し、そのチャンネル状の断面部分を外装部の外周面に被着してある点にある。
請求項3に係る発明の特徴構成は、前記カバー体を、前記外装部の横側面に沿う単一の縦壁部分とその縦壁部分の一端に繋がる横壁部分とで断面アングル状に形成し、そのアングル状の断面部分を外装部の外周面に被着してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
請求項4に係る発明の特徴構成は、前記繊維強化樹脂製の外装部における前記ガイドリングを保持する部分の一端を、更に延出してその延出部分を竿素材に取り付けるべく足部に形成している点にあり、その作用効果は次の通りである。
ガイドリングを保持する繊維強化樹脂製の外装部を足部に構成できるので、ガイドリングを保持する部分と足部とを繊維強化樹脂で一体形成することもでき、製造上効率的である。
しかも、足部を繊維強化樹脂製の外装部の一部で形成しているので、足部と竿素材外周面との馴染みがよく、釣り糸用ガイドが釣り糸を通して曲げ力等を受けたり、釣り竿が曲がりを生じた場合にも、釣り糸用ガイドの足部が竿素材の外周面への追従性がよい。
請求項5に係る発明の特徴構成は、前記ガイド本体を繊維強化樹脂製の外装部とその外装部内に装入される金属製のガイド芯材部とで構成し、前記金属製のガイド芯材部を前記繊維強化樹脂製の外装部における前記ガイドリングと前記足部との間に装入している点にあり、その作用効果は次の通りである。
ガイド本体を繊維強化樹脂のみで構成すると剛性が勝ち過ぎて脆さが強調されるが、ガイド本体の内部に金属製のガイド芯材部を装入することによって、釣り糸用ガイドに強靭性をも付与でき、釣り用ガイドの釣り竿に対する取付姿勢が安定する。
請求項6に係る発明の特徴構成は、前記外装部の外周面に段差部を有する取付座を形成し、前記カバー体をその取付座に装着した状態で、カバー体の外周面と前記外装部の外周面とが面一状態となるように構成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
請求項7に係る発明の特徴構成は、前記繊維強化樹脂がプリプレグである点にあり、その作用効果は次の通りである。
これによって、釣り糸用ガイドが竿素材と同様の材料で構成されることとなり、材料の兼用化が可能になり、製造上も効果は大である。
請求項8に係る発明の特徴構成は、前記プリプレグ製の外装部における前記ガイドリングを保持する部分と前記足部との間に中間接続部を形成し、前記中間接続部を複数枚のプリプレグを重ね合わせて形成し、前記複数枚のプリプレグにおける少なくとも一枚については、前記中間接続部におけるプリプレグの強化繊維の繊維長手方向を、前記足部から前記ガイドリングに向かう方向に合せ、かつ、前記ガイドリングを保持する部分におけるプリプレグの強化繊維の繊維長手方向を、前記ガイドリングの外周に沿った状態に合わせてある点にあり、その作用効果は次の通りである。
このような強化繊維の配置構成を採ることにより、引張力が作用する部分の補強効果を図ることができ、プリプレグ製の釣り糸用ガイドとして安定して釣り糸ガイド機能を発揮するものを提供することができた。
請求項9に係る発明の特徴構成は、前記ガイドリングが炭化ケイ素製である点にあり、その作用効果は次の通りである。
ガイドリングが炭化ケイ素製の、摩耗に強いセラミック等を使用しているので、釣り糸から摺動作用を受けても、摩耗磨滅が少ない。
請求項10に係る発明の特徴構成は、前記金属製のガイド芯材部に釣り糸挿通用の挿通孔を形成するとともに前記挿通孔を囲む縁部に硬質加工を施して、前記ガイドリングを形成している点にあり、その作用効果は次の通りである。
通常は、ガイドリングとしては、摩耗に強いセラミック等を使用しているが、これらは重量的に重くなりがちである。
そこで、本願発明では、ガイド芯材部に釣り糸用挿通孔を形成する一方、その挿通孔の縁部に耐摩耗性を向上させる硬質加工を施している。このような構成によって、ガイドリングとしてセラミック等を使用する場合に比べて一層の軽量化を図ることができた。
請求項11に係る発明の特徴構成は、請求項1〜10のうちのいずれか一項に記載の釣り糸用ガイドを備えた釣り竿である点にあり、その作用効果は次の通りである。
釣り糸用ガイドは、プリプレグで製作されることによって金属製に比べて軽量化が達成でき、かつ、プリプレグと金属との複合化によって、スムースな曲がりを呈する、捌き易い釣り竿とできた。
ヤマメや岩魚等を釣る際に使用される釣り竿Aについて説明する。図1に示すように、釣り竿Aは、穂先竿1の先端にトップガイド2を取り付けるとともに、穂先竿1の中間位置に釣り糸用ガイド3を取付固定し、竿元側に並継式に継合された元竿4を配置し、元竿4にスピンニングリールBを装着するリールシート5を取り付けて、構成してある。
プリプレグを構成する強化繊維としては、具体的には、炭素繊維以外にガラス繊維、アラミド繊維、アルミナ繊維等が使用でき、樹脂としては、エポキシ樹脂の他に、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂やPV(E)等の熱可塑性樹脂が使用できる。また、プリプレグとしては、織り物に樹脂を含浸させて構成したものであってもよい。
サーメットは、金属炭化物や金属窒化物などの硬質化合物の粉末を金属の結合材と混合して焼結した複合材料であり、耐熱性や耐摩耗性が高い。
なお、カバー体7Cとしては、前記した繊維強化樹脂よりも硬質の硬質体であればよいので、金属に限定されず、外装部7Aに使用されるマトリックス樹脂よりも硬質のものであれば、金属以外の硬質樹脂あるいはサーメット等の金属とセラミックとを混合した混合物であってもよい。
(1)複数枚の半硬化状態のプリプレグシート9を外装部7Aの形状に裁断する。
(2)図5に示すように、複数枚の外装部形状に裁断した半硬化状態のプリプレグシート9を重ね合せ、その円盤状部分7aの釣り糸挿通用の孔部分にガイドリング6を接着する状態で嵌め込む。
(3)次に、図6に示すように、円盤状部分7aに相当する部分の外周面にカバー体7Cを取り付ける為の取付座7Dを形成する。前記したように、取付座7Dには、段差部7kを形成し、カバー体7Cをその取付座7Dに装着して、成形前の釣り用ガイド体3Cを形成する。
(4)図8に示すように、チタンバネ材12を挟み込んだ成形前の釣り用ガイド体3Cを第1型11Aと第2型11Bとからなる真空型11内に装入し、プリプレグシート9と金属製のカバー体7Cとの密着強度を向上させる一次成形を施す。この際に、空気を巻き込まないように、ポンプPによって真空引きを行う。
(5)図9に示すように、一次成形を施された釣り用ガイド体3Cを硬化炉10内に投入して、加熱硬化する。この場合にも、真空引きは継続する。
(6)所定時間経過後で十分に冷却して成形品を取り出す。成形後は研削研磨加工等を行うことができる。
金属製のガイド芯材部7Bを備えた釣り糸用ガイド3について説明する。図10及び図11に示すように、釣り糸用ガイド3は、釣糸挿通用の挿通孔6Aを形成しているガイドリング6と、そのガイドリング6を保持するガイド本体7とで構成し、ガイド本体7を、繊維強化樹脂製の外装部7Aと、その外装部7Aを被着する金属製のガイド芯材部7Bとで構成してある。
外装部7Aは、ガイドリング6の周囲に配置されてそのガイドリング6を保持する円盤状部分7aと、円盤状部分7aから細幅の状態に延出される中間接続部7bと、中間接続部7bと同じ横幅で延出される足部7cとで構成される点も、第1実施形態と同様である。
穂先竿1の外周面に載置される足部7cに対して、図13に示すように、略100°〜110°の角度(鈍角)αで中間接続部7bと円盤状部分7aが折り曲げ形成されており、竿素材より外向きに突出される中間接続部7bと円盤状部分7aとを、釣り糸が絡み付き難く、かつ、絡み付いても摺り抜け易い角度に設定してある点も、第1実施形態と同様である。ただし、必ずしも、前記した角度に限定されるものではない。
図12(b)に示すように、ガイド芯材部7Bは、円形状部分7eを備えており、この円形状部分7eに釣り糸用挿通孔7hを形成し、釣り糸用挿通孔7hの縁部にガイドリング6を樹脂製の接着剤やカシメ処理を施して固着している。
一方、ガイド芯材部7Bに使用される金属は、チタンバネ板以外に、アルミニュウム、ステンレスであってもよい。アルミニュウムの場合には、表面処理を施す。アルマイト加工、メッキ加工で表面処理を行い、塗装を施してもよい。
ガイドリング6は、第1実施形態で示したものと同様の構成である。
(1)図14(a),(b)に示すように、チタンバネ材12でガイド芯材部7Bを形成する。
(2)図14(a),(b)において、ガイド芯材部7Bの釣り糸用挿通孔7hの縁部にガイドリング6を前記した方法によって装着する。
(3)図5に示すように、複数枚の半硬化状態のプリプレグシート9を外装部7Aの形状に裁断する。ただし、この第2実施形態においては、図5に示すガイドリング6は装着されない。
(4)図13(b)に示すように、複数枚の外装部形状に裁断した半硬化状態のプリプレグシート9を重ね合せ、その内部にガイド芯材部用のチタンバネ材12を挟み込み、成形前の釣り用ガイド体3Cを形成する。
(5)図8に示すように、チタンバネ材12を挟み込んだ成形前の釣り用ガイド体3Cを第1型11Aと第2型11Bとからなる真空型11内に装入し、プリプレグシート9とチタンバネ材12との密着強度を向上させる一次成形を施す。この際に、空気を巻き込まないように、ポンプPによって真空引きを行う。
(6)図9に示すように、一次成形を施された釣り用ガイド体3Cを硬化炉10内に投入して、加熱硬化する。この場合にも、真空引きは継続する。この場合に、真空型11毎硬化炉10内に投入して、釣り用ガイド体3Cを成形加工してもよい。
(7)所定時間経過後で十分に冷却して成形品を取り出す。成形後は研削研磨加工等を行うことができる。
ここでは、ガイド芯材部7Bの構成について説明する。図15(a)(b)に示すように、ガイド芯材部7Bとしては、ガイドリング6の半円周分を保持するように形成されて、円弧状部分7aの半分領域と中間接続部7bとに亘って位置する大きさに形成されている。
このように、ガイド芯材部7Bの取付位置が円弧状部分7aの半分領域と中間接続部7bに限定される大きさに形成されているので、第2実施形態のものに比べて小さくなっており、軽量化に寄与できるとともに、釣り糸用ガイド3に作用する曲げ応力等が大きくなる部分に配置されることとなり、プリプレグのみで構成する場合に比べて曲げ応力等に対する対抗力を高めている。
第1実施形態では、プリプレグ製の外装部7Aの一端を、ガイド芯材部7Bの一端より更に延出し、その延出部分を足部7cに構成していた。しかし、この第4実施形態においては、図16(a)(b)に示すように、ガイド芯材部7Bの一端を、プリプレグ製の外装部7Aの一端より更に延出し、その延出部分を足部7cに構成する。
なお、この場合にも、第2実施形態で示したように、ガイド芯材部7Bの一部に外装部7Aの外周面から表出する突起部7rが形成してある。この突起部7rによって、硬質体を形成し、釣り場等において置竿状態にしても釣り糸用ガイド3の外装部7Aが他物と接触しても保護できるような構成を採ることができる。突起部7rは、外装部7Aの外周面と面一状態である必要はなく、突出していてもよい。
なお、足部7cの表面側に凹入部7fが形成してあり、この凹入部7fに取付用の糸aが嵌り込んで、取付用の糸aの位置ズレが少なくなるとともに、足部7cが凹入部7fを設けることによって変形しやすくなり、足部7cを竿素材の外周面に載置した際に、その外周面に馴染みやすい。
ただし、この凹入部7fについては特に設けなくともよい。足部7cを一定の厚みで形成してもよい。
第1実施形態から第4実施形態までは、足部7cは外装部7Aから一方側にのみ延出されて形成されていたが、ここでは、図17(a)(b)(c)に示すように、二方向、つまり、竿先側と竿元側とに張り出す二股式の足部7cを備えた釣り糸用ガイド3を形成する。このように足部7cを二股状とすることによって、竿素材への取付状態が一層安定する。
勿論、このように凹入部7jを形成することなく、足部7cの全面を竿素材表面に載置する構成を採ってもよい。
なお、この場合にも、第2実施形態で示したように、ガイド芯材部7Bの一部に外装部7Aの外周面から表出する突起部7rが形成してある。この突起部7rによって、請求項3記載の硬質体を形成し、釣り場等において置竿状態にしても釣り糸用ガイド3の外装部7Aが他物と接触しても保護できるような構成を採ることができる。突起部7rは、外装部7Aの外周面と面一状態である必要はなく、突出していてもよい。
(1)第1実施形態及び第3実施形態で示したカバー体7Cの構造としては、次のようなものでもよい。第1実施形態及び第3実施形態で示したカバー体7Cは、断面チャンネル形状を呈していたが、ここでは、アングル型の断面を有するものを提案する。図20(a)に示すように、カバー体7Cは半円弧状(略円周190°)を呈する金属製の部材であり、断面がアングル状を呈している。このアングル状の開口部分を、図20(b)に示すように、外装部7Aの円盤状部分7aの外周面に竿先側面7mより被せてその外周面を被覆してある。円盤状部分7aの外周面には、カバー体7Cのアングル状断面を被せる為の取付座7Dが形成してある。取付座7Dは、円盤状部分7aの竿先側面7mの外周縁部に段差部7kを形成したものである。このような取付座7Dに対して、カバー体7Cにおけるアングル断面を囲む縦壁部分としての竿先側壁部分7pと,その縦壁部分の一端に繋がる横壁部分としての先端側壁部分7sを、取付座7Dの段差部7kに載置することによって、カバー体7Cはガイド本体7の外装部7Aに装着される。カバー体7Cを取付座7Dに取り付けた状態で、カバー体7Cと竿先側面7m、竿元側面7nを含む円盤状部分7aの外面とが面一状態となるように構成されている。
図示してはいないが、円盤状部分7aにおける竿元側面7nの外周縁部に段差部7kを形成し、その段差部7kに前記カバー体7Cを装着してもよい。前記カバー体7Cの構成は、竿元側壁部分7qと先端側壁部分7sでなるアングル状のものである。つまり、竿元側壁部分7qを竿元側面7n側に装着することとなる。
このような構成によって、釣り場において、置き竿状態が変化しても、いずれかの突起部7rが地面に接触できる確率を高くすることができるとともに、外装部7Aとガイド芯材部7Bとの接合箇所が多くなり、両者の接合状態が安定する。
耐摩耗性を付与する製法としては、金属、セラミック、サーメット等を溶射、又は、PVD、CVDによる薄膜成形技術が推奨される。または、薄膜を形成するのではなく、直接、釣り糸用挿通孔7gの縁部に耐摩耗性処理を施す方法でもよい。例えば、窒化処理等を施すことが可能である。
このプリプレグ製外装部7Aは、前記した円形状部分7eに相当する範囲に限定された大きさで設けられている。
なお、この場合にも、第2実施形態で示したように、ガイド芯材部7Bの一部に外装部7Aの外周面から表出する突起部7rを形成する構成である。この突起部7rによって、請求項3記載の硬質体を形成し、釣り場等において置竿状態にしても釣り糸用ガイド3の外装部7Aが他物と接触しても保護できるような構成を採ることができる。突起部7rは、外装部7Aの外周面と面一状態である必要はなく、突出していてもよい。
6 ガイドリング
6A 釣り糸挿通用の挿通孔
7 ガイド本体
7A 外装部
7B ガイド芯材部
7C カバー体
7D 取付座
7p 竿先側壁部分(縦壁部分)
7q 竿元側壁部分(縦壁部分)
7s 先端側壁部分(横壁部分)
7b 中間接続部
7c 足部
a 取付具
c 強化繊維
Claims (11)
- 釣糸挿通用の挿通孔を形成しているガイドリングと、そのガイドリングを保持するガイド本体とで構成し、前記ガイド本体に繊維強化樹脂製の外装部を備え、前記外装部における前記ガイドリングを保持する部分の外周面に、前記繊維強化樹脂より硬質の硬質体を設け、
前記硬質体が、前記外装部における前記ガイドリングを保持する部分の外周面を被覆するカバー体である釣り糸用ガイド。 - 前記カバー体を、相対向する二つの縦壁部分とそれらの一端同士を結ぶ横壁部分とで断面チャンネル状に形成し、そのチャンネル状の断面部分を外装部の外周面に被せて、前記カバー体を被着してある請求項1記載の釣り糸用ガイド。
- 前記カバー体を、前記外装部の横側面に沿う単一の縦壁部分とその縦壁部分の一端に繋がる横壁部分とで断面アングル状に形成し、そのアングル状の断面部分を外装部の外縁部に被着してある請求項1記載の釣り糸用ガイド
- 前記繊維強化樹脂製の外装部における前記ガイドリングを保持する部分の一端を、更に延出してその延出部分を竿素材に取り付けるべく足部に形成している請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の釣り糸用ガイド。
- 前記ガイド本体を繊維強化樹脂製の外装部とその外装部内に装入される金属製のガイド芯材部とで構成し、前記金属製のガイド芯材部を、前記繊維強化樹脂製の外装部における前記ガイドリングと前記足部との間に装入している請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の釣り糸用ガイド。
- 前記外装部の外周面に段差部を有する取付座を形成し、前記カバー体をその取付座に装着した状態で、カバー体の外周面と前記外装部の外周面とが面一状態となるように構成してある請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の釣り糸用ガイド。
- 前記繊維強化樹脂がプリプレグである請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載の釣り糸用ガイド。
- 前記プリプレグ製の外装部における前記ガイドリングを保持する部分と前記足部との間に中間接続部を形成し、前記中間接続部を複数枚のプリプレグを重ね合わせて形成し、前記複数枚のプリプレグにおける少なくとも一枚については、前記中間接続部におけるプリプレグの強化繊維の繊維長手方向を、前記足部から前記ガイドリングに向かう方向に合せ、かつ、前記ガイドリングを保持する部分におけるプリプレグの強化繊維の繊維長手方向を、前記ガイドリングの外周に沿った状態に合わせてある請求項7記載の釣り糸用ガイド。
- 前記ガイドリングは炭化ケイ素製である請求項1〜8のうちのいずれか一項に記載の釣り糸用ガイド。
- 前記金属製のガイド芯材部に釣り糸挿通用の挿通孔を形成するとともに前記挿通孔を囲む縁部に硬質加工を施して、前記ガイドリングを形成している前記請求項5〜7のうちのいずれか一項に記載の釣り糸用ガイド。
- 請求項1〜10のうちのいずれか一つに記載の釣り糸用ガイドを備えた釣り竿。
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