JP5632801B2 - 開口枠の連結構造 - Google Patents

開口枠の連結構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5632801B2
JP5632801B2 JP2011142206A JP2011142206A JP5632801B2 JP 5632801 B2 JP5632801 B2 JP 5632801B2 JP 2011142206 A JP2011142206 A JP 2011142206A JP 2011142206 A JP2011142206 A JP 2011142206A JP 5632801 B2 JP5632801 B2 JP 5632801B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
frames
mounting bracket
opening
decorative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011142206A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013007243A (ja
Inventor
久礼 大倉
久礼 大倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK AP Inc
Original Assignee
YKK AP Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YKK AP Inc filed Critical YKK AP Inc
Priority to JP2011142206A priority Critical patent/JP5632801B2/ja
Publication of JP2013007243A publication Critical patent/JP2013007243A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5632801B2 publication Critical patent/JP5632801B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Door And Window Frames Mounted To Openings (AREA)

Description

本発明は、枠と、前記枠の室内側の見込み面に装飾枠とを備えた開口枠を、互いに対向する枠の間に連結部材を介在させて相互に連結する連結構造に関するものである。
開口枠の内部に障子を配設した建具には、開口枠を左右方向に連結した連窓や、開口枠を上下方向に連結した段窓と称されるものがある。これらの建具では、互いに対向する枠の相互間に方立や無目といった連結部材を介在させ、連結部材に対してそれぞれの枠を係合させることによって一方の開口枠の枠と他方の開口枠の枠とを隣接した状態に維持するようにしている。
ところで、昨今の建具においては、合成樹脂製の装飾枠によって開口枠の見込み面を覆うようにしたものが種々提供されている。装飾枠を備えた建具によれば、意匠性の点で有利となるばかりでなく、アルミニウム等の金属が剥き出しとなった建具に比べて防露性の点でも有利となる。
しかしながら、上述した連窓や段窓の開口枠に装飾枠を配設した場合には、連結部材である方立や無目に金属面が露出することになり、意匠性や防露性の点で好ましいとはいえない。
このため従来では、方立の室内に位置する見付け面を、装飾枠と同じ材質から成る装飾カバーによって覆うようにしたものも提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−107633号公報
装飾カバーの取り付けにあたっては、装飾枠から突出した突片部を介して装飾カバーにネジを締結させる方法が用いられている。こうした取付構造によれば、装飾カバーによって枠と連結部材との接合部が覆われるとともに、装飾枠の突片部によって枠と装飾カバーとの接合部が覆われることになるため、金属が剥き出しとなったものに比べて意匠性を向上させることができる。しかも、枠から突出した突片部がネジによって装飾カバーに締結されるため、日射等の温度の影響による熱変形を抑制することができ、装飾カバーから剥離する等、熱変形に起因した外観品質上の問題を招来する恐れがない。
但し、建具に対して良好な意匠性や外観品質を保持できるのは、突片部に対して正確にネジを締結できた場合のみである。すなわち、突片部に対してネジが斜めの状態で締結された場合には、ネジの頭部が突片部の表面から突出した状態となり、意匠性や外観品質を損なう恐れがある。さらに、清掃時においては、雑巾やモップ等の清掃用具がネジの頭部に引掛かって損傷する恐れもある。つまり、建具に良好な意匠性や外観品質を保持するには、複数あるネジの締結作業すべてを正確に実施しなければならず、組立作業の煩雑化を招来することになる。
本発明は、上記実情に鑑みて、組立作業の煩雑化を招来することなく、良好な意匠性や外観品質を保持することのできる開口枠の連結構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る開口枠の連結構造は、枠と、前記枠の室内側の見込み面に合成樹脂材によって成形した装飾枠とを備えた開口枠を、互いに対向する枠の間に連結部材を介在させて相互に連結する連結構造であって、前記枠の室内側の見付け面に取り付けられる取付金具と、前記取付金具を介して前記枠と前記連結部材との接合部を室内側から覆う装飾カバーとを備え、前記装飾枠には、それぞれ枠の見付け面よりも室内側に突出して互いに対向する突片部を設け、前記取付金具には、前記枠の室内側の見付け面に取り付けられる取付基部と、前記取付基部の端部から前記装飾枠の突片部に沿って延在して前記突片部に接着される接着部と、前記装飾カバーに係合される係止部とを設けたことを特徴とする。
この発明によれば、枠の室内側に位置する見付け面に取り付けた取付金具によって装飾カバーを保持することができる。しかも、取付金具の接着部に対して装飾枠の突片部を接着させているため、装飾カバーからの突片部の剥離を防止することができる。
また、本発明は、上述した開口枠の連結構造において、前記接着部の先端部に前記装飾カバーに係合する係止部を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、取付金具の形状を単純化することができる。
また、本発明は、上述した開口枠の連結構造において、前記取付金具は、一方の開口枠の突片部に接着される接着部と、他方の開口枠の突片部に接着される接着部とを共通の取付基部に設けたことを特徴とする。
この発明によれば、単一の取付金具に対して装飾カバーの両側に位置する突片部を接着して保持させることができる。
また、本発明は、上述した開口枠の連結構造において、前記取付金具は、一方の開口枠の突片部に接着される接着部と、他方の開口枠の突片部に接着される接着部とを個別の取付基部に設けたことを特徴とする。
この発明によれば、接着部の相対位置を調整することにより、製造時の誤差を吸収して組立作業を容易化することができる。
また、本発明は、上述した開口枠の連結構造において、前記連結部材には、予め取付金具の取付箇所となる部位を切除することにより、取付金具が嵌合される嵌合部を形成し、前記取付金具は、前記嵌合部に嵌合させた場合に前記連結部材に対して位置決めされることを特徴とする。
この発明によれば、連結部材の嵌合部に取付金具を嵌合させることにより、連結部材に対して取付金具を正確な位置に容易に取り付けることが可能となる。しかも、枠に対して取付金具の回転が阻止されるため、連結部材に対して取付金具を締結ネジによって取り付ける場合にも、その締結作業を容易化することができる。
本発明によれば、枠の室内側に位置する見付け面に取り付けた取付金具によって装飾カバーを保持することができるため、装飾枠や装飾カバーの外表面にネジ等の異物が露出することがなく、良好な意匠性を確保することができる。しかも、取付金具の接着部に対して装飾枠の突片部を接着させるようにしているため、日射等の温度の影響を受けた場合にも突片部が装飾カバーから剥離する等の熱変形に起因した外観品質上の問題を招来する恐れもない。
図1は、本発明の実施の形態1である開口枠の連結構造を示した要部横断面図である。 図2は、図1に示した連結構造を適用する開口枠を室内側から見た要部分解斜視図である。 図3は、図1に示した連結構造を適用する開口枠及び連結部材の要部分解横断面図である。 図4は、図1に示した連結構造の要部分解横断面図である。 図5は、図1に示した連結構造を適用する建具を室内側から見た概念図である。 図6は、図5に示した建具の横断面図である。 図7は、本発明の実施の形態2である開口枠の連結構造を示した要部縦断面図である。 図8は、図7に示した連結構造を適用する開口枠を室内側から見た要部斜視図である。 図9は、図7に示した連結構造の要部分解縦断面図である。 図10は、図7に示した連結構造を適用する建具を室内側から見た概念図である。 図11は、図10に示した建具の横断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る開口枠の連結構造の好適な実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1〜図4は、本発明の実施の形態1である開口枠の連結構造を示したものである。ここで例示する連結構造は、図5及び図6に示すように、方立10を連結部材として2つの開口枠20,30を左右方向に連結した連窓に適用するもので、特に、辷り出し窓Lの開口枠20と嵌め殺し窓Rの開口枠30とを連結した連窓を例示している。この連窓は、一つの建具として取り扱われ、建造物の壁に形成した一つの窓孔に取り付けられるものである。
辷り出し窓Lの開口枠20及び嵌め殺し窓Rの開口枠30は、それぞれ上枠21,31、下枠22,32及び左右の縦枠23,24,33,34をそれぞれ四周枠組みすることによって矩形状に構成したものである。これら上枠21,31、下枠22,32及び左右の縦枠23,24,33,34は、それぞれアルミニウムもしくはアルミニウム合金等の金属による押し出し型材によって互いに別体に成形した後、相互に接合することによってそれぞれの開口枠20,30を構成している。
図1及び図6に示すように、辷り出し窓Lの開口枠20と嵌め殺し窓Rの開口枠30とは、互いに見込み方向の寸法を同一に形成してあり、また図5に示すように、縦枠23,24,33,34を同一の長手寸法に形成してある。図1〜図4及び図6に示すように、個々の縦枠23,24,33,34には、室内側に位置する見込み面に装飾枠40,50が設けてある。装飾枠40,50は、合成樹脂材によって成形したもので、枠カバー部41,51、屈曲部42,52及び突片部43,53を有している。枠カバー部41,51は、縦枠23,24,33,34の見込み面において室内側に位置する部位を覆う部分である。屈曲部42,52は、枠カバー部41,51の室内側に位置する端部から開口枠20,30の中心側に向けてほぼ直角に屈曲して延在した部分である。突片部43,53は、屈曲部42,52の突出端部から室内側に向けてほぼ直角に屈曲して延在した部分である。図3に示すように、装飾枠40,50は、枠カバー部41,51を介して縦枠23,24,33,34にネジBを締結することによりそれぞれの縦枠23,24,33,34に取り付けてある。尚、図には明示していないが、開口枠20,30には、それぞれの上枠21,31及び下枠22,32にも室内側に位置する見込み面に装飾枠が設けてある。装飾枠は、合成樹脂材によって成形したもので、上枠21,31及び下枠22,32に係合もしくはネジによって取り付けてある。
図1及び図6に示すように、突片部43,53の枠21,22,23,24,31,32,33,34からの突出量は、辷り出し窓Lの開口枠20と嵌め殺し窓Rの開口枠30とでほぼ同一である。辷り出し窓Lの縦枠23,24に設けた装飾枠40には、枠カバー部41において室外側に位置する部位に支持片部44が設けてあるとともに、枠カバー部41の両端部に第1支持台部45及び第2支持台部46が設けてある。支持片部44は、先端部に係合凹溝44aを有しており、この係合凹溝44aを介して縦枠23,24のヒレ23a,24aに係合させてある。第1支持台部45及び第2支持台部46は、枠カバー部41から縦枠23,24の見付け面に向けて突出しており、個々の先端部を介して縦枠23,24の見付け面に当接している。
連結部材である方立10は、2つの開口枠20,30の隣接する縦枠24,33の間に介在するもので、連結基部11、室外側見付け部12及び室内側見付け部13を有している。連結基部11は、見込み方向の寸法及び長手寸法が開口枠20,30の縦枠23,24,33,34とほぼ同一となる長尺部材である。図1〜図4及び図6からも明らかなように、連結基部11の横断面形状は、室内側に位置する部位が中空状を成し、室外側に位置する部位が一枚の板状を成している。室外側見付け部12は、連結基部11の室外側に位置する端部に対して直角方向に延在しており、連窓を構成した場合に2つの開口枠20,30の間において外部に露出する部分である。室外側見付け部12には、左右両側縁部に連結係合溝12a,12bが形成してある。連結係合溝12a,12bは、上下方向に沿って互いに平行に延在した細い幅の凹部であり、室外側見付け部12の全長に渡って形成してある。室内側見付け部13は、連結基部11の中空状を成す部分からそれぞれ室内側に向けてわずかに突出した後、互いに離隔する方向に向けてほぼ直角に屈曲して延在する部分である。室内側見付け部13には、室外側に向いた面において直角に屈曲した部分の近傍にそれぞれ連結係合突条13a,13bが形成してある。連結係合突条13a,13bは、上下方向に沿って延在した細い幅の突部であり、室内側見付け部13の全長に渡って形成してある。この方立10は、枠21,22,23,24,31,32,33,34と同様、アルミニウムもしくはアルミニウム合金等の金属による押し出し型材によって構成してある。
この方立10には、2つの開口枠20,30の隣接する縦枠24,33がそれぞれ連結される。具体的には、各縦枠24,33の室内側に位置する部位に形成した縦枠係合溝24b,33bにそれぞれ連結係合突条13a,13bを係合させるとともに、各縦枠24,33の室外側に位置する部位に形成した縦枠係合突条24c,33cをそれぞれ連結係合溝12a,12bに係合させ、さらに室内側見付け部13を介して縦枠24,33に連結ネジ25を締結させることにより、方立10に対して2つの開口枠20,30の隣接した縦枠24,33が連結した状態に維持される。
連結した2つの開口枠20,30に対しては、隣接する縦枠24,33の見付け面に取付金具60を取り付けた後、取付金具60を介して装飾カバー70が装着される。
取付金具60は、平板状を成す取付基部61の両端部にそれぞれ接着部62,63を設けたもので、鋼板等、比較的弾性に富んだ金属の薄板によって一体に成形してある。接着部62,63は、取付基部61の両端部から互いに同一の方向に向けて屈曲した部分であり、個々の突出端部に係止部64,65を有している。取付基部61から突出した2つの接着部62,63は、互いの外表面間の距離が、室内側に突出した一方の装飾枠40の突片部43と他方の装飾枠50の突片部53との内表面間距離よりもわずかに小さくなるように形成してある。係止部64,65は、それぞれ接着部62,63の突出端部から互いに内方に向けて漸次取付基部61に近接するように傾斜延在した部分である。
装飾カバー70は、挿入部71とカバー部72とを一体に構成したもので、装飾枠40,50と同様、合成樹脂材によって成形してある。挿入部71は、室内側に突出した一方の装飾枠40の突片部43と他方の装飾枠50の突片部53との間に挿入される部分であり、カバー部72は、隣接する2つの突片部43,53の相互間を覆う部分である。装飾カバー70の長手寸法は、上枠21,31と下枠22,32との間の距離にほぼ等しい長さに設定してある。
装飾カバー70の挿入部71には、それぞれ対を成す挿入傾斜面71a,71aと係合面71b,71bとが形成してある。挿入傾斜面71a,71aは、挿入部71の両側縁部に形成した平面であり、カバー部72から離隔するに従って漸次互いに近接するように傾斜している。挿入傾斜面71a,71aの相互間距離は、カバー部72からもっとも離隔した部分が係止部64,65の突出端部間距離よりも小さく、かつカバー部72に近接した部分が接着部62,63の相互間距離とほぼ同一となるように形成してある。係合面71b,71bは、装飾カバー70の挿入部71を突片部43,53の相互間に挿入した場合に室内側に向く面である。この係合面71bは、カバー部72をそれぞれの突片部43,53の端面に当接させた場合に、後述の手順で縦枠24,33の見付け面に取り付けた取付金具60の係止部64,65に対して先端が近接して対向するように設けてある。
この装飾カバー70を装着する場合には、取付基部61を介して隣接する縦枠24,33に締結ネジ66を締結することにより、予め上下方向に沿った複数箇所に取付金具60を取り付けておく。取付金具60を取り付ける場合には、図2に示すように、予め取付箇所となる位置の方立10に対して室内側見付け部13を切除する加工を施し、嵌合部14を形成しておくことが好ましい。室内側見付け部13を切除する寸法は、取付金具60の取付基部61を嵌合させることのできる大きさである。これにより、取付金具60の取付基部61を配置した際に室内側見付け部13の嵌合部14に嵌合させることができるため、取付金具60を正確な位置に容易に取り付けることが可能となる。しかも、室内側見付け部13の嵌合部14に取付基部61が嵌合することで縦枠24,33に対して取付金具60の回転が阻止されるため、取付金具60を単一の締結ネジ66で取り付ける場合にも、締結作業を容易化することができるようになる。取付金具60の接着部62,63には、装飾枠40,50の突片部43,53との間に両面テープ67を介在させ、突片部43,53を接着保持させる。
上述の状態から突片部43,53の相互間に装飾カバー70を押圧すると、取付金具60の係止部64,65間に装飾カバー70の挿入部71が挿入され、両側に形成した挿入傾斜面71a,71aの作用により、取付金具60の係止部64,65が漸次拡開するように弾性的に変形する。挿入部71の挿入が進行し、係合面71b,71bが係止部64,65の先端を通過すると、係止部64,65が弾性復元力によって直ちに元の位置に復帰し、個々の先端が係合面71b,71bに近接して対向した状態となる。この結果、係合面71b,71bと係止部64,65とが係合することにより、装飾カバー70が室内側に脱落する事態が阻止される。
この状態においては、図6に示すように、開口枠20,30の各枠21,22,23,24,31,32,33,34において室内側に位置する見込み面が装飾枠40,50によって覆われるとともに、連結した2つの開口枠20,30において隣接する縦枠24,33の間に位置する方立10の見込み面が装飾カバー70によって覆われることになる。従って、金属が剥き出しとなったものに比べて意匠性を向上させることができるとともに、防露性の点でも有利となる。しかも、装飾カバー70を取り付けた後においては、縦枠24,33の見付け面に保持させた取付金具60及び締結ネジ66が装飾カバー70によって覆われることになる。このため、仮に、締結ネジ66が斜めの状態で締結されたとしても、これが外部に露出されることはなく、意匠性が損なわれたり、清掃時において雑巾やモップ等の清掃用具が引掛かって損傷する恐れもない。さらに、室内側に突出した突片部43,53に対しては、取付金具60の接着部62,63との間を両面テープ67によって接着しているため、日射等の温度の影響による熱変形を抑制することができ、装飾カバー70から剥離する等の熱変形に起因した外観品質上の問題を招来する恐れもない。
尚、上述した実施の形態1では、2つの開口枠20,30を連結した連窓を例示しているが、必ずしも2つである必要はなく、3つ以上の開口枠を連結した連窓にも同様に適用することが可能である。連結する開口枠についても、辷り出し窓と嵌め殺し窓とに限らない。
(実施の形態2)
図7及び図9は、本発明の実施の形態2である開口枠の連結構造を示したものである。ここで例示する連結構造は、図10及び図11に示すように、無目110を連結部材として2つの開口枠120,130を上下方向に連結した段窓に適用するもので、特に、縦辷り出し窓Uの開口枠120と嵌め殺し窓Dの開口枠130とを連結した段窓を例示している。この段窓は、一つの建具として取り扱われ、建造物の壁に形成した一つの窓孔に取り付けられるものである。
縦辷り出し窓Uの開口枠120及び嵌め殺し窓Dの開口枠130は、それぞれ上枠121,131、下枠122,132及び左右の縦枠123,124,133,134をそれぞれ四周枠組みすることによって矩形状に構成したものである。これら上枠121,131、下枠122,132及び左右の縦枠123,124,133,134は、それぞれアルミニウムもしくはアルミニウム合金等の金属による押し出し型材によって互いに別体に成形した後、相互に接合することによってそれぞれの開口枠120,130を構成している。縦辷り出し窓Uの開口枠120と嵌め殺し窓Dの開口枠130とは、互いに見込み方向の寸法を同一に形成してあり、かつ上枠121,131及び下枠122,132を同一の長手寸法に形成してある。
図7、図9及び図11に示すように、個々の開口枠120,130の上枠121,131、下枠122,132には、室内側に位置する見込み面に装飾枠140,150が設けてある。装飾枠140,150は、合成樹脂材によって成形したもので、枠カバー部141,151、屈曲部142,152及び突片部143,153を有している。枠カバー部141,151は、枠121,122,131,132の見込み面において室内側に位置する部位を覆う部分である。屈曲部142,152は、枠カバー部141,151の室内側に位置する端部から開口枠120,130の中心側に向けてほぼ直角に屈曲して延在した部分である。突片部143,153は、屈曲部142,152の突出端部から室内側に向けてほぼ直角に屈曲して延在した部分である。図7及び図11に示すように、突片部143,153の枠121,122,131,132からの突出量は、縦辷り出し窓Uの開口枠120と嵌め殺し窓Dの開口枠130とでほぼ同一である。それぞれの開口枠120,130の下枠122,132に設けた装飾枠140,150には、枠カバー部141,151において室外側に位置する部位に第1支持片部144,154が設けてあるとともに、枠カバー部141,151と屈曲部142,152との接合部に第2支持片部145,155が設けてある。これら第1支持片部144,154及び第2支持片部145,155は、個々の先端部に係合爪部144a,154a,145a,155aを有しており、これらの係合爪部144a,154a,145a,155aを介して下枠122,132のヒレ122a,122b,132a,132bに係合させてある。尚、図には明示していないが、開口枠120,130には、それぞれの縦枠123,124,133,134にも室内側に位置する見込み面に装飾枠が設けてある。装飾枠は、合成樹脂材によって成形したもので、縦枠123,124,133,134に係合もしくはネジによって取り付けてある。
連結部材である無目110は、2つの開口枠120,130の隣接する下枠122と上枠131との間に介在するもので、連結基部111、室外側見付け部112、下方室内側見付け部113及び上方室内側見付け部114を有している。連結基部111は、見込み方向の寸法及び長手寸法が開口枠120,130の上枠121,131及び下枠122,132とほぼ同一となる長尺部材である。図7及び図11からも明らかなように、連結基部111の横断面形状は、室内側に位置する部位が中空状を成し、室外側に位置する部位が一枚の板状を成している。室外側見付け部112は、連結基部111の室外側に位置する端部に対して直角方向に延在しており、段窓を構成した場合に2つの開口枠120,130の間において外部に露出する部分である。室外側見付け部112には、上縁部に連結係合溝112aが形成してある。連結係合溝112aは、左右方向に沿って延在した細い幅の凹部であり、室外側見付け部112の全長に渡って形成してある。下方室内側見付け部113は、連結基部111の中空状を成す部分の下方から室内側に向けてわずかに突出した後、下方に向けてほぼ直角に屈曲して延在する部分である。上方室内側見付け部114は、連結基部111の中空状を成す部分の上方に合成樹脂製の断熱材115を介して接合し、室内側に向けて突出した後、上方に向けてほぼ直角に屈曲して延在する部分である。この無目110は、枠121,122,123,124,131,132,133,134と同様、アルミニウムもしくはアルミニウム合金等の金属による押し出し型材によって構成してある。
この無目110には、上方に位置する開口枠120の下枠122と下方に位置する開口枠130の上枠131がそれぞれ連結される。具体的には、下枠122の室外側に位置する部位に形成した縦枠係合突条122cを連結係合溝112aに係合させ、さらに上方室内側見付け部114を介して下枠122に連結ネジ125を締結させることにより、無目110に対して上方に位置する開口枠120の下枠122が連結した状態に維持される。一方、上枠131の中間部に形成した係止ヒレ131aを無目110に設けた鈎ヒレ116に係合させ、さらに下方室内側見付け部113を介して上枠131に連結ネジ125を締結させることにより、無目110に対して下方に位置する開口枠130の上枠131が連結した状態に維持される。
連結した2つの開口枠120,130に対しては、隣接する下枠122及び上枠131の見付け面に取付金具160を取り付けた後、取付金具160を介して装飾カバー170が装着される。
取付金具160は、平板状を成す取付基部161の一端部に接着部162を設けたもので、鋼板等、比較的弾性に富んだ金属の薄板によって一体に成形してある。取付基部161の長手寸法は、隣接する下枠122の突片部143と上枠131の突片部153との相互間隔に対して1/2よりもさらに短い長さに形成してある。接着部162は、取付基部161の一端部から屈曲した部分であり、突出端部に係止部164を有している。係止部164は、接着部162の突出端部から取付基部161が延在する側に屈曲し、漸次取付基部161に近接するように傾斜延在した部分である。
装飾カバー170は、挿入部171とカバー部172とを一体に構成したもので、装飾枠140,150と同様、合成樹脂材によって成形してある。挿入部171は、室内側に突出した一方の装飾枠140の突片部143と他方の装飾枠150の突片部153との間に挿入される部分であり、カバー部172は、これら隣接する2つの突片部143,153の相互間を覆う部分である。装飾カバー170の長手寸法は、左右の縦枠123,124の相互間距離にほぼ等しい長さに設定してある。
装飾カバー170の挿入部171には、挿入傾斜面171a,171aと係合面171b,171bとが形成してある。挿入傾斜面171a,171aは、挿入部171の両側縁部に形成した平面であり、カバー部172から離隔するに従って漸次近接するように傾斜している。係合面171b,171bは、装飾カバー170の挿入部171を突片部143,153の相互間に挿入した場合に室内側に向く面である。この係合面171b,171bは、カバー部172をそれぞれの突片部143,153の端面に当接させた場合に、後述の手順で隣接する下枠122及び上枠131の見付け面に取り付けた取付金具160の係止部164に対して先端が近接して対向するように設けてある。
この装飾カバー170を装着する場合には、取付基部161を介して上枠131もしくは下枠122に締結ネジ166を締結させることにより、予め左右方向に沿った複数箇所に取付金具160を取り付けておく。取付金具160を取り付ける位置は、図8に示すように、下枠122に取り付けるものと、上枠131に取り付けるものとが上下に並設することが好ましい。また、取付金具160を取り付ける場合には、予め取付箇所となる位置の無目110に対して下方室内側見付け部113及び上方室内側見付け部114をそれぞれ切除する加工を施し、嵌合部117を形成しておくことが好ましい。下方室内側見付け部113及び上方室内側見付け部114を切除する寸法は、取付金具160の取付基部161を嵌合させることのできる大きさである。これにより、取付金具160の取付基部161を配置した際に下方室内側見付け部113及び上方室内側見付け部114の嵌合部117にそれぞれ嵌合させることができるため、取付金具160を正確な位置に容易に取り付けることが可能となる。しかも、下方室内側見付け部113及び上方室内側見付け部114の嵌合部117に取付基部161が嵌合することで下枠122や上枠131に対して取付金具160の回転が阻止されるため、取付金具160を単一の締結ネジ166で取り付ける場合にも、締結ネジ166の締結作業を容易化することができるようになる。取付金具160の接着部162には、装飾枠140,150の突片部143,153との間に両面テープ167を介在させ、突片部143,153を接着保持させる。挿入傾斜面171a,171aの相互間距離は、カバー部172からもっとも離隔した部分が、上下に並設した2つの取付金具160に対して係止部164の突出端部間距離よりも小さく、かつカバー部172に近接した部分が、上下に並設した2つの取付金具160に対して接着部162の相互間距離とほぼ同一となるように形成してある。
上述の状態から突片部143,153の相互間に装飾カバー170を押圧すると、取付金具160の係止部164間に装飾カバー170の挿入部171が挿入され、両側に形成した挿入傾斜面171a,171aの作用により、取付金具160の係止部164が漸次互いに離隔するように弾性的に変形する。挿入部171の挿入が進行し、係合面171b,171bが係止部164の先端を通過すると、係止部164が弾性復元力によって直ちに元の位置に復帰し、個々の先端が係合面171b,171bに近接して対向した状態となる。この結果、係合面171b,171bと係止部164とが係合することにより、装飾カバー170が室内側に脱落する事態が阻止される。
この状態においては、開口枠120,130の枠121,122,123,124,131,132,133,134において室内側に位置する見込み面が装飾枠140,150によって覆われるとともに、隣接する下枠122及び上枠131の間に位置する無目110の見込み面が装飾カバー170によって覆われることになる。従って、金属が剥き出しとなったものに比べて意匠性を向上させることができるとともに、防露性の点でも有利となる。しかも、装飾カバー170を取り付けた後においては、隣接する下枠122及び上枠131の見付け面に保持させた取付金具160が装飾カバー170によって覆われることになる。このため、仮に、締結ネジ166が斜めの状態で締結されたとしても、これが外部に露出されることはなく、意匠性が損なわれたり、清掃時において雑巾やモップ等の清掃用具が引掛かって損傷する恐れもない。さらに、室内側に突出した突片部143,153に対しては、取付金具160の接着部162との間を両面テープ167によって接着しているため、日射等の温度の影響による熱変形を抑制することができ、装飾カバー170から剥離する等、熱変形に起因した外観品質上の問題を招来する恐れもない。
またさらに、実施の形態2の取付構造では、取付金具160として取付基部161の一端部にのみ接着部162を設けたものを適用している。従って、下枠122や上枠131に対する取付基部161の取付位置を変化させれば、下枠122や上枠131に対する接着部162の位置も変更される。接着部162の位置が変更されれば、これに接着された装飾枠140,150の突片部143,153についても位置が変化することになり、製造誤差等に起因して装飾カバー170と突片部143,153との隙間が不均一であってもこれを修正することが可能となる。
尚、上述した実施の形態2では、2つの開口枠120,130を連結した段窓を例示しているが、必ずしも2つである必要はなく、3つ以上の開口枠を連結した段窓にも同様に適用することが可能である。連結する開口枠についても、縦辷り出し窓Uと嵌め殺し窓Dとに限らない。
また、上述した実施の形態1及び実施の形態2では、装飾枠140,150の突片部143,153と取付金具160の接着部162との間を両面テープ167で接着したが、接着剤を塗布して接着しても構わない。
10 方立
20,30 開口枠
24,33 縦枠
40,50 装飾枠
43,53 突片部
60 取付金具
61 取付基部
62,63 接着部
64,65 係止部
67 両面テープ
70 装飾カバー
110 無目
120,130 開口枠
122 下枠
131 上枠
140,150 装飾枠
143,153 突片部
160 取付金具
161 取付基部
162 接着部
164 係止部
167 両面テープ
170 装飾カバー

Claims (5)

  1. 枠と、前記枠の室内側の見込み面に合成樹脂材によって成形した装飾枠とを備えた開口枠を、互いに対向する枠の間に連結部材を介在させて相互に連結する連結構造であって、
    前記枠の室内側の見付け面に取り付けられる取付金具と、
    前記取付金具を介して前記枠と前記連結部材との接合部を室内側から覆う装飾カバーと
    を備え、
    前記装飾枠には、それぞれ枠の見付け面よりも室内側に突出して互いに対向する突片部を設け、
    前記取付金具には、前記枠の室内側の見付け面に取り付けられる取付基部と、前記取付基部の端部から前記装飾枠の突片部に沿って延在して前記突片部に接着される接着部と、前記装飾カバーに係合される係止部とを設けた
    ことを特徴とする開口枠の連結構造。
  2. 前記接着部の先端部に前記装飾カバーに係合する係止部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の開口枠の連結構造。
  3. 前記取付金具は、一方の開口枠の突片部に接着される接着部と、他方の開口枠の突片部に接着される接着部とを共通の取付基部に設けたことを特徴とする請求項1に記載の開口枠の連結構造。
  4. 前記取付金具は、一方の開口枠の突片部に接着される接着部と、他方の開口枠の突片部に接着される接着部とを個別の取付基部に設けたことを特徴とする請求項1に記載の開口枠の連結構造。
  5. 前記連結部材には、予め取付金具の取付箇所となる部位を切除することにより、取付金具が嵌合される嵌合部を形成し、前記取付金具は、前記嵌合部に嵌合させた場合に前記連結部材に対して位置決めされることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一つに記載の開口枠の連結構造。
JP2011142206A 2011-06-27 2011-06-27 開口枠の連結構造 Active JP5632801B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011142206A JP5632801B2 (ja) 2011-06-27 2011-06-27 開口枠の連結構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011142206A JP5632801B2 (ja) 2011-06-27 2011-06-27 開口枠の連結構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013007243A JP2013007243A (ja) 2013-01-10
JP5632801B2 true JP5632801B2 (ja) 2014-11-26

Family

ID=47674804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011142206A Active JP5632801B2 (ja) 2011-06-27 2011-06-27 開口枠の連結構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5632801B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6346496B2 (ja) * 2014-05-23 2018-06-20 株式会社Lixil 開口部装置
JP6613047B2 (ja) * 2015-04-17 2019-11-27 三協立山株式会社 防火建具
JP6680595B2 (ja) * 2016-03-31 2020-04-15 株式会社Lixil 窓連結構造
JP6767927B2 (ja) * 2017-05-24 2020-10-14 三協立山株式会社 フロントサッシ
CN110230453B (zh) * 2019-07-26 2024-04-12 滨州市通晟工贸有限公司 具有装饰板的门窗型材及门窗
JP7272972B2 (ja) * 2020-01-22 2023-05-12 Ykk Ap株式会社 窓装置及び窓の施工方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5957686U (ja) * 1982-10-06 1984-04-14 ワイケイケイ株式会社 連窓の竪枠連結部構造
JP4046344B2 (ja) * 2005-11-01 2008-02-13 新日軽株式会社 組み合わせ窓

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013007243A (ja) 2013-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5632801B2 (ja) 開口枠の連結構造
JP4113884B2 (ja) 幕板およびその幕板を用いた外壁施工構造
JP2008215036A (ja) 接合構造、建具および建具の製造方法
KR101462001B1 (ko) 착탈식 단열패널을 구비한 복합창호
JP4554717B2 (ja) 建具
JP6174434B2 (ja) 建具
JP7067980B2 (ja) 建具
JP6860970B2 (ja) 建具と建具の製造方法
JP2017119948A (ja) 枠体コーナーカバー
JP6486110B2 (ja) 垂れ壁部材と垂れ壁
JP5015684B2 (ja) 床材の接合装置
JP2019116792A (ja) 建具
JP6906297B2 (ja) 建具カバー材及び建具カバー材の取付方法
US10774859B2 (en) Strip and slot bonded joint
JP4741985B2 (ja) 見切縁
JP5064987B2 (ja) 壁用パネル状材の取付金具およびその製造方法
JP6906298B2 (ja) 建具カバー材の建具への取付構造及び建具カバー材の施工方法
JP4817086B2 (ja) ルーバー羽根における枠材の枠組み構造
JP4635843B2 (ja) 額縁の取り外し方法
JP6968709B2 (ja) 額縁ユニットおよび戸体
JP2001164840A (ja) 嵌め殺し窓形成ユニット
CN104053848B (zh) 隅角包覆型材
JP2019090183A (ja) 型材ユニット、障子及び建具
JP6128834B2 (ja) 建築用パネルにおける額縁構造
JP2017014873A (ja) 枠材カバー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130906

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140408

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141007

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141010

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5632801

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250