JP5631306B2 - (メタ)アクリル酸エステルの製造方法 - Google Patents

(メタ)アクリル酸エステルの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、(メタ)アクリル酸エステルの製造方法に関する。
(メタ)アクリル酸エステルは、広く知られ頻用されているモノマーである。それゆえに、こうした化合物を得るための様々な方法が知られている。特殊(メタ)アクリレートを製造するために、メチル(メタ)アクリレートを適切なアルコールと反応させるエステル交換反応が頻繁に行われている。反応の収量および選択性を改善するために、これまでに種々の触媒が使用されてきた。
例えば、刊行物である独国特許出願公開第2805702号明細書は、不飽和カルボン酸のエステルの製造について記載している。記載されている反応の触媒作用の場合、ジルコニウムおよび/またはカルシウムを含む化合物を特に使用することが可能である。とりわけ好適な触媒としては、特にアセチルアセトナトジルコニウムがある。その反応では、使用したアルコールを基準にしておよそ97%という高収量になる。
加えて、エステル交換を触媒するために酸または塩基を使用することも可能である。そのような反応は、例えば、中国公開特許第1355161号明細書、独国特許第3423443号明細書または欧州特許出願公開第0534666号明細書に詳述されている。塩基触媒としては、特にリチウムアミド(例えば、刊行物である独国特許第3423443号明細書、カナダ国特許第795814号明細書および米国特許第6,194,530号明細書に詳述されている)がある。
加えて、反応の最中に出発化合物を添加することにより、製造の経済的有利性を向上させることが提案されてきた。例えば、刊行物である米国特許第5,072,027号明細書は、反応の開始時に使用した出発化合物の大部分が転化した後に、アルコールおよびメタクリル酸メチルを添加することについて述べている。
上記ですでに詳述した反応では、高転化率および純粋な生成物がもたらされる。しかし、特殊(メタ)アクリレートの経済的重要性が高いため、そうした化合物の製造をさらに改善しようとする動きは常にある。
上に詳述した方法の1つの不利な点は、触媒を反応混合物から除去しなければならないことである。この除去により、上に詳述した触媒の多くで元に戻せない変化が起こり、その結果それらを再利用することができなくなる。
したがって、先行技術を考慮して、本発明の目的は、生成物を経済的に非常に有利な方法で得ることのできる(メタ)アクリレートの製造方法を提供することであった。加えて、得られる(メタ)アクリル酸エステルは、副生成物および触媒残留物が非常に少量しか含まれていないものとなる。
本発明の更なる目的は、(メタ)アクリレートを非常に選択的に得ることのできる方法を提供することであった。
本発明の更なる目的は、容易かつ安価に実施できる(メタ)アクリレートの製造方法を提供することであった。それと同時に、生成物は、できる限り高収率で、また全体的に見て低エネルギー消費量で得られることになる。
加えて、複雑な触媒の除去を行わなくても実施できる方法が提供されることになる。
上記の目的、ならびに明確に述べられていなくても本明細書において序論で説明された背景からすぐに推論できるかまたは識別できる更なる目的は、請求項1の特徴すべてを有する方法によって達成される。本発明による方法に適切な変更を加えたものは、請求項1に係る従属請求項で保護される。
したがって本発明は、触媒の存在下での(メタ)アクリル酸の低沸点エステルとアルコール反応体とのエステル交換を含む(メタ)アクリレートの製造方法であって、エステル交換が塩基性イオン交換体によって触媒されることを特徴とする、(メタ)アクリレートの製造方法を提供する。
したがって、経済的に非常に有利な方法で生成物が得られる(メタ)アクリレートの製造方法を、予測のできない方法で提供することが可能である。驚くべきことに、得られた生成物には、副生成物および触媒残留物が非常にわずかな量しか含まれていない。本発明に従って使用される触媒は、とりわけ容易かつ完全な方法で取り除くことができる。触媒は、それほど複雑なことなく再利用できる。
加えて、本発明による方法では、(メタ)アクリレートを非常に選択的に製造することが可能である。
さらに、本発明による方法は、容易かつ安価に実施でき、生成物は高収率で、また全体的に見て低いエネルギー消費量で得ることができる。加えて、本発明による方法は、とりわけ容易に連続的に実施できる。これにより、非常に低コストで生成物の高品質の実現が可能となる。
本発明によれば、(メタ)アクリレートが製造され、「(メタ)アクリレート」という表現は、メタクリル酸エステル、アクリル酸エステルおよびその2種類の混合物を表す。(メタ)アクリレートそれ自体は周知である。こうした化合物としては、飽和アルコールに由来する(メタ)アクリレートで、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、2−(tert−ブチルアミノ)エチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、3−イソプロピルヘプチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、5−メチルウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、2−メチルドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、5−メチルトリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート、ペンタデシル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、2−メチルヘキサデシル(メタ)アクリレート、ヘプタデシル(メタ)アクリレート、5−イソプロピルヘプタデシル(メタ)アクリレート、4−tert−ブチルオクタデシル(メタ)アクリレート、5−エチルオクタデシル(メタ)アクリレート、3−イソプロピルオクタデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、ノナデシル(メタ)アクリレート、エイコシル(メタ)アクリレート、セチルエイコシル(メタ)アクリレート、ステアリルエイコシル(メタ)アクリレート、ドコシル(メタ)アクリレートおよび/またはエイコシルテトラトリアコンチル(メタ)アクリレートなど;
不飽和アルコールに由来する(メタ)アクリレートで、例えば、2−プロピニル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、ビニル(メタ)アクリレート、オレイル(メタ)アクリレート;
シクロアルキル(メタ)アクリレートで、シクロペンチル(メタ)アクリレート、3−ビニルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)アクリレートなど;
2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリレート、グリコールジ(メタ)アクリレートで、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレートおよびポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオール(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオール(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、グリセリルジ(メタ)アクリレートならびにエトキシル化ビスフェノールAのジメタクリレートなど;
3個以上の二重結合を有する(メタ)アクリレートで、例えば、グリセリルトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリトリチルテトラ(メタ)アクリレートおよびジペンタエリトリチルペンタ(メタ)アクリレートがある。
とりわけ好ましい(メタ)アクリレートとしては、特にメタクリル酸2−エチルヘキシル、エチレングリコールジメタクリレート(2−メチルプロペン酸1,2−エタンジイルジエステル;CAS番号97−90−5)、エトキシル化ビスフェノールAジメタクリレート、1,3−ブタンジオールジメタクリレート(CAS番号1189−08−8)、1,4−ブタンジオールジメタクリレート(CAS番号2082−81−7)および/またはトリメチロールプロパントリメタクリレートがある。
(メタ)アクリレートを製造するために、本発明によればアルコールを使用するが、本明細書ではこれもアルコール反応体と呼ぶ。ここでは、アルコールのタイプは、意図する目標化合物によって決まる。したがって、特に、5個以上の炭素原子を有するアルコール、不飽和アルコールおよび/または多価アルコールを使用することが可能である。5個以上の炭素原子を有する好ましいアルコールとしては、例えば、ペンタノール、ヘキサノール、2−エチルヘキサノール、ヘプタノール、2−tert−ブチルヘプタノール、オクタノール、3−イソプロピルヘプタノール、ノナノール、デカノール、ウンデカノール、5−メチルウンデカノール、ドデカノール、2−メチルドデカノール、トリデカノール、5−メチルトリデカノール、テトラデカノール、ペンタデカノール、ヘキサデカノール、2−メチルヘキサデカノール、ヘプタデカノール、5−イソプロピルヘプタデカノール、4−tert−ブチルオクタデカノール、5−エチルオクタデカノール、3−イソプロピルオクタデカノール、オクタデカノール、ノナデカノール、エイコサノール、セチルエイコサノール、ステアリルエイコサノール、ドコサノールおよび/またはエイコシルテトラトリアコンタノールがある。好ましい不飽和アルコールとしては、特に2−プロピン−1−オール、アリルアルコールおよびビニルアルコール、および/またはオレイルアルコールがある。
本発明の特定の態様では、ヒドロキシル基を1個だけ含む一価アルコールを使用することが可能である。
多価アルコールを使用するのが特に好ましい。多価アルコールは、2個、3個、4個またはそれ以上のヒドロキシル基を有する有機化合物である。そうした化合物としては、特にエチレングリコール、トリメチロールプロパン、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、エトキシル化ビスフェノールA、1,6−ヘキサンジオール、ペンタエリトリトール、ポリエチレングリコール(特に、ポリエチレングリコール400)および/またはグリセロールがあり、特に好ましいのはトリメチロールプロパンである。多くの場合、化合物は市販のものであり、例えば、BASF AG、Celanese AGまたはClariant GmbHから市販されている。
本発明によれば、アルコールを(メタ)アクリル酸の低沸点エステルと反応させる。「低沸点エステル」という用語は、出発化合物として使用するエステルが、エステル交換で得られるエステルよりも低い沸点を有することを意味する。10mbarの圧力で、沸点の差が、好ましくは少なくとも2℃、より好ましくは少なくとも10℃、もっとも好ましくは少なくとも20℃である。とりわけ好適な(メタ)アクリレートは、特に1〜4個の炭素原子を有するアルコールによって生じる。それには、特にメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールおよびtert−ブタノールがある。特にエチル(メタ)アクリレートまたはメチル(メタ)アクリレートを使用するのが特に好ましく、メチルメタクリレートがとりわけ非常に好ましい。
アルコール反応体と(メタ)アクリル酸の低沸点エステルとの質量比は、好ましくは2:1〜1:20の範囲、より好ましくは1:2〜1:15、もっとも好ましくは1:3〜1:10の範囲である。
本発明のエステル交換は、塩基性イオン交換体によって触媒される。この目的用の塩基性イオン交換体それ自体は周知であり、例えば、Ullmanns Encyclopedia of Industrial Chemistry(6th edition)に詳述されている。
塩基性イオン交換体は、好ましくは、塩基性基で改質されたポリマー骨格を有する。好ましいポリマー骨格としては、特にスチレンをベースにしたポリマーおよびポリ(メタ)アクリレートがあり、そうしたポリマーはより好ましくは架橋されている。この架橋は、例えば、ジビニルスチレンで行うことができる。加えて、フェノールホルムアルデヒド樹脂またはポリアルキルアミン樹脂を使用することが可能である。好ましい塩基性基としては、特に窒素を含む基(脂肪族であっても芳香族であってもよい)がある。
例えば、活性型の塩基性イオン交換体は、アンモニウム基および/またはピリジニウム基を含みうる。好ましいアミノ基は一般に、式P−V−NR3 +[式中、Pはポリマー骨格であり、Vは化学結合あるいは連結基であり、Rは独立に水素であるかまたは1〜4個の炭素原子を有するアルキル基である]に相当する。好ましいアルキル基としては、特にメチル基およびエチル基がある。連結基は、1〜100個、好ましくは1〜4個の炭素原子を有する基であってよい。Vは、好ましくは化学結合、あるいはメチレン、エチレン、プロピレンまたはブチレン基である。
エステル交換反応は、好ましくは、強塩基性イオン交換体を用いて実施することができる。強塩基性イオン交換体は、第四窒素基(すなわち、窒素原子が水素原子との化学結合を持たない)を含む。したがって、強塩基性イオン交換体としては、例えば、窒素上でアルキル化されたピリジニウム基または第四アンモニウム基(ここで、例えば、式P−V−NR3 +中のすべてのR基は、1〜4個の炭素原子を好ましくは有する基を表す)がある。
本明細書では、イオン交換体は、種々の窒素含有基を含むこともできる。したがって、第一、第二、第三および/または第四アミノ基を有するイオン交換体を使用することが可能である。こうした化合物は、強塩基性イオン交換体の性質と弱塩基性イオン交換体の性質の両方を示す。
反応では、イオン交換体は一般に、水と反応した場合にpHの上昇が起こる形に転化する。すなわち、イオン交換体は、塩基性イオン交換体が得られるように塩基性陰イオンが含まれることになる。好ましい塩基性陰イオンとしては、特に水酸化物イオンおよび炭酸イオンがある。
好ましいイオン交換体は、乾燥形態では、粒径が0.3〜0.8mmの範囲、より好ましくは0.5〜0.7mmの範囲であり、粒径はふるい分析で測定する。
イオン交換体の交換容量それ自体は重要なものではなく、好ましくは、0.5当量/リットル〜1.8当量/リットルの範囲、より好ましくは0.7当量/リットル〜1.5当量/リットルの範囲(乾燥状態)である。
コスト的理由のため、またその性能のゆえに、特に第四アミノ基を有するポリスチレン系塩基性イオン交換体が好ましい。
上述した陰イオン交換体は、とりわけ、Lewatit(登録商標)という商品名でBayer AGから、Amberlite(登録商標)、Ambersep(登録商標)およびAmberlyst(登録商標)という商品名でRohm & Haas Comp.(USA)から、またDowex(登録商標)という商品名でDow Chemical Com.(USA)から市販されている。より好ましくは、エステル交換用に特にAmbersep(登録商標)900およびAmberlyst(登録商標)A26を使用することが可能である。
広範囲の量の触媒を使用してよい。しかし、特に関心のあるのは、使用する反応相手の質量に対する触媒の割合が、0.1〜30質量%の範囲、好ましくは1〜20質量%の範囲、より好ましくは5〜15質量%の範囲である方法である。この質量は、使用するイオン交換体の乾燥質量に基づく。
反応は、高圧下または減圧下で行わせることができる。本発明のとりわけ適切な変形形態では、エステル交換は、200〜2000mbarの範囲、より好ましくは500〜1300mbarの範囲の圧力で実施できる。
反応温度も同様に広範囲であってよく、特に圧力によって異なる。本発明の好ましい実施態様では、反応は、好ましくは50℃〜140℃の範囲、より好ましくは70℃〜120℃の範囲、もっとも好ましくは80〜110℃の範囲の温度で行わせる。
驚くべきことに、反応の行われる温度が反応の過程で上昇する場合、特別の利点をもたらすことが可能である。本発明による方法のこの好ましい変更形態では、反応開始時の温度、特に、使用アルコールに対して転化率が80%まで、好ましくは転化率が70%までの温度が、好ましくは50℃〜90℃の範囲であり、反応が終わる頃、特に使用アルコールに対して転化率が80%を超えた後、好ましくは転化率が90%を超えた後に、95℃〜130℃の範囲でありうる。
前述の反応温度では、イオン交換体で目立った非活性化が起こらないということも、さらに驚くべき点である。OH形態で特に使用される、好ましくは強塩基性のイオン交換体の場合、製造業者はエステル交換の反応温度よりも十分低い最高使用温度を指定する。例えば、Amberlyst(登録商標)A 26 OHおよびAmbersep(登録商標)900 OH用のデータシートによる最高使用温度は、60℃である。上記の温度より上では、第四アンモニウム塩の構造は、アミン脱離により分解すると考えられる。
触媒の非活性化が驚くほど低いため、エステル交換反応においてすでに使用済みの塩基性イオン交換体が、更なる反応において触媒として使用できる。使用済み塩基性イオン交換体は、好ましくは、アルカリ金属水酸化物または炭酸塩の水溶液で処理することにより、再生することができる。
本発明による方法は塊状で実施できる。すなわち、さらなる溶媒を使用せずに実施できる。所望される場合には、不活性溶媒を使用することも可能である。溶媒としては、ベンゼン、トルエン、n−ヘキサン、シクロヘキサンならびにメチルイソブチルケトン(MIBK)およびメチルエチルケトン(MEK)がある。
エステル交換は、好ましくは水を排除した状態で行われるが、多くの場合、少量の水があっても許容されうる。本発明のこの態様によれば、反応混合物に含まれるのは、好ましくは0.5質量%以下の水、より好ましくは0.05質量%以下の水である。
本発明のエステル交換の特に適切な変形形態では、全成分(例えば、アルコール、メタクリル酸エステルおよび触媒)を混合し、その後、その反応混合物を加熱して沸騰させる。その後、放出されたアルコール(例えば、メタノールまたはエタノール)は、蒸留によって(場合により、メタクリル酸メチルまたはメタクリル酸エチルと共沸蒸留して)反応混合物から除去できる。
反応時間は、選択したパラメーター(例えば、圧力や温度)を含む因子によって異なる。しかし、反応時間は一般には1〜24時間、好ましくは3〜20時間、もっとも好ましくは4〜12時間の範囲である。連続法では、滞留時間は一般に、0.5〜24時間、好ましくは1〜12時間、もっとも好ましくは2〜4時間の範囲である。反応時間に関連した更なる情報は、示されている実施例から当業者が得ることができる。
反応は、好ましくは攪拌しながら行うことができ、その場合、より好ましくは撹拌子の速度は、50〜2000rpmの範囲、もっとも好ましくは100〜500rpmの範囲であってよい。
pHは広範囲であってよい。好適には、反応は、8〜14、好ましくは9〜13の範囲のpHで実施することができる。pHを測定するためには、反応混合物の一部を過剰の水(例えば、その質量の10倍)に加えることができる。その後、水性相のpHを従来のようにして25℃で測定する。
メタクリレートの望ましくない重合を防ぐために、重合抑制剤を反応に使用できる。そうした化合物、例えば、ヒドロキノン類、ヒドロキノンエーテル(ヒドロキノンモノメチルエーテルまたはジ−tert−ブチルピロカテコールなど)、フェノチアジン、N,N’−(ジフェニル)−p−フェニレンジアミン、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 1−オキシル、p−フェニレンジアミン、メチレンブルーまたは立体障害フェノール類は、この技術分野において周知である。こうした化合物は個別にまたは混合物の形で使用でき、一般に市販されている。安定剤の効果は通常、安定剤が、重合の過程で発生するフリーラジカルに対してフリーラジカル捕捉剤として働くというものである。さらなる詳細については、標準的な技術文献、特にRoempp−Lexikon Chemie; editors: J. Falbe, M.Regitz; Stuttgart, NewYork; 10th edition(1996)の「Antioxidants」の項目およびこの文献中で引用されている文献を参照されたい。
重合抑制剤として特にフェノール類を使用するのが好ましい。とりわけ驚くような利点は、ヒドロキノンモノメチルエーテルを使用した場合に達成できる。反応混合物全体の質量に対して、抑制剤(個別または混合物)の割合は、一般に0.01〜0.5%(wt/wt)であってよい。
こうした重合抑制剤は、反応の前または開始時に反応混合物に添加できる。加えて、添加する重合抑制剤を、エステル交換の間に何回かに分けて添加することも可能である。こうした状況においてとりわけ関心のあるのは、特に重合抑制剤の一部をカラム還流によって添加する方法である。特に適切な混合物は、とりわけ、メタクリル酸メチル、ヒドロキノンモノメチルエーテルおよび4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 1−オキシルを含む混合物である。この手段を使用すると、特に蒸留カラム中で望ましくない重合が起こるのを避けることができる。
抑制のために、さらに酸素を使用することも可能である。この場合、例えば、空気の形で使用することができる。その場合、その量を有利には、反応混合物の上方の気相中の含有率が爆発限界より下に留まるようにして計量供給する。ここでは、空気の量を、アルコール1モル当たり0.05〜0.5リットル/時間の範囲にするのが特に好ましい。バッチ法では、この量は、最初に使用するアルコールの量を基準にすることができる。連続法では、この量は、供給するアルコールの量を基準にすることができる。不活性ガス−酸素の混合物、例えば窒素−酸素またはアルゴン−酸素の混合物も、同様に使用可能である。
本発明の特定の構成では、酸素を、少なくとも1種のフェノール類、好ましくはヒドロキノンモノメチルエーテルと組み合わせて、抑制のために使用できる。
使用した(メタ)アクリレートから放出されるアルコール、例えばメタノールおよび/またはエタノールは、好ましくは蒸留で除去することができる。この場合、有利には、例えば、メタクリル酸メチルとメタノールとを含む混合物を除去することができる。驚くべきことに、除去した混合物の一部を、有利には次のバッチに移してリサイクルできる。この変更形態によれば、除去する混合物のリサイクル可能部分は、反応が終わる頃、特に使用アルコールに対して転化率が80%を超えた後、好ましくは転化率が90%を超えた後に得ることができる。例えば、次のバッチの開始時にリサイクルする混合物の割合は、エステル交換するメタクリル酸エステルの初期総質量に対して10〜50%の範囲にすることができる。
エステル交換は、連続式かまたはバッチ式のいずれかで行うことができる。連続反応は、好ましくは複数の反応器を用いて工場で行うことができる。その場合、とりわけ、反応温度を変えること、また反応系の低沸点(メタ)アクリル酸エステルから放出されるアルコールを除去することが可能である。
とりわけ関心のあるのは、特に、反応混合物の一部を最初に充填する半バッチ法である。更なる段階で、または連続的に、反応の開始後に(メタ)アクリル酸の低沸点エステルを反応混合物に加えることができる。
本発明の特定の変更形態では、反応混合物中に存在する(メタ)アクリル酸の低沸点エステルとアルコール反応体とのモル比は、(メタ)アクリル酸の低沸点エステルを添加することにより、反応の間に増大させることができる。「低沸点エステルの添加」という表現は、この化合物を外部供給源から供給することを意味する。したがって蒸留カラム中で行われる純粋な還流は、添加ということにはならない。とりわけ関心のあるのは、特に、反応混合物中に存在してエステル交換に使用される(メタ)アクリル酸の低沸点エステル部分とアルコール部分とのモル比を、反応の間に、(メタ)アクリル酸の低沸点エステルの添加により、少なくとも10%、より好ましくは少なくとも40%、もっとも好ましくは少なくとも100%増大させる方法である。例えば、反応の間に添加する低沸点エステルと反応の開始時に使用する低沸点エステルとのモル比は、1:5〜2:1、より好ましくは1:3〜1:1.5の範囲にすることができる。好適には、反応の開始時におけるアルコール反応体と(メタ)アクリル酸の低沸点エステルとの質量比は、好ましくは1:2〜1:8の範囲、より好ましくは1:2.5〜1:6、もっとも好ましくは1:3〜1:4の範囲にすることができる。反応の間に低沸点エステルを添加することにより、この比率を、例えば、1:3〜1:20へ、好ましくは、1:4〜1:15へ、もっとも好ましくは1:6〜1:10へ増大させることができる。これらの値は、常に、反応混合物中に存在するアルコール反応体を基準にしている。生成物であるエステルにすでに転化されたアルコール反応体の割合は、多くの場合、反応によって放出される留去されたアルコールの割合によって求めることができる。加えて、反応混合物中に存在するアルコール反応体の割合は、ガスクロマトグラフィーで求めることができる。
特定の構成では、(メタ)アクリル酸の低沸点エステルの添加量は、反応混合物から除去する放出アルコールの量によって制御できる。制御するために、例えば、カラム中の適当な高さにおいて設定された温度を使用することが可能である。反応物から放出されるアルコールの蒸留除去の間に、カラム中の温度によって還流比を調整することも可能である。例えば、メタノールとメタクリル酸メチルとを含む混合物を反応混合物から除去する場合、長時間にわたっておよそ75〜85℃の温度にすることができる。それより上の温度では、留出物は取り除かれない。この温度より下でのみ、対応する量の混合物が除去される。過度に多量の低沸点(メタ)アクリレートを反応混合物に供給しなくても、低沸点(メタ)アクリレートとアルコール反応体との比較的高い比率が長時間にわたって維持されるという効果が、これにより達成されうる。
驚くべきことに、エステル交換の間に低沸点エステルを加えることにより、容器の容積のとりわけ高度な活用が実現可能であり、その結果、たとえ比較的小さな工場であっても、多量の特殊(メタ)アクリレートを得ることができる。加えて、バッチごとに得られる特殊(メタ)アクリレートの量を増やすことができるので、その結果として更なる利点が達成されうる。というのは、得られる生成物の量を基準にして、反応の実施コストが減少するからである。
好適には、反応時間の少なくとも30%、好ましくは少なくとも50%、きわめて特に少なくとも70%に相当する時間にわたって、(メタ)アクリル酸の低沸点エステルを添加できる。その場合、添加は、この時間内に何段階かで行うことができ、最初の添加ではこの時間の開始が設定され、最後の添加でこの時間の最後が設定される。少なくとも3段階、好ましくは少なくとも5段階、もっとも好ましくは少なくとも10段階で添加を行うのが好ましい。加えて、この添加は連続的に行うこともできる。
特に関心のある方法としては、エステル交換の間にメチル(メタ)アクリレートを添加するバッチ法がある。この実施態様は、例えば、メチル(メタ)アクリレートをメタノールと一緒に反応混合物から取り除く場合に有利である。エステル交換の間に添加するメチル(メタ)アクリレートの量と取り除くメタノール−メチル(メタ)アクリレート混合物の量との質量比は、好ましくは2:1〜1:2、より好ましくは1.5:1〜1:1.5の範囲であってよい。
バッチ法では、過剰の反応物、特に転化されていない(メタ)アクリル酸のエステルは、反応が終わる頃に蒸留で除去することができる。これも、さらに精製することなく次のバッチで再利用できる。
反応の開始時に得られた留出物(これは、例えば、多量のメタノールまたはエタノールを含むことがある)は、例えば、エステル交換反応させる(メタ)アクリル酸エステルを製造するための一貫生産施設内で操業される工場に取り込むことにより、同様にリサイクルできる。
本エステル交換を実施するための好適な工場は、例えば、撹拌装置、蒸気暖房、蒸留カラムおよび凝縮器を備えた撹はん槽型反応器を有することがある。そのような工場自体は既知であり、例えば、Ullmanns Encyclopedia of Industrial Chemistry(6th edition), Verlag Wiley−VCH, Weinheim 2003, Volume 10, p. 647に記載されている。工場の大きさは、製造する(メタ)アクリレートの量によって異なり、本方法は、実験室規模かまたは工業規模のいずれかで実施可能である。特定の態様では、撹はん槽型反応器はそれに応じて、1m3〜30m3、好ましくは3m3〜20m3の範囲のタンク容量を有することができる。反応器の攪拌装置は、特に、アンカー撹拌子、羽根、パドル撹拌子またはインターMIG撹拌子の形で構成されていてよい。
蒸留カラムの役割は、反応物であるエステル(これも必然的に放出される)の損失を最小限に抑えるために、メタノールまたはエタノールを多く含んだ共沸混合物が確実に除去されるようにすることである。蒸留カラムは、1枚、2枚またはそれ以上のプレートを有することができる。プレートの数は、トレイカラム中のトレイの数あるいは構造化充填カラムまたはランダム充填カラムの場合の理論段数を表す。トレイを有する多段式蒸留カラムの例としては、泡鐘段、網目板、トンネルキャップトレイ、バルブトレイ、スロットトレイ、スロット網目板、バブルキャップ網目板、ノズルトレイ、遠心トレイなどがあり、またランダム充填の多段式蒸留カラムの例としては、ラシヒリング、レッシングリング、ポールリング、バールサドル、インタロックスサドルなどがあり、また構造化充填の多段式蒸留カラムの例としては、Mellapak(Sulzer)、Rombopak(Kuehni)、Montz−Pak(Montz)型などがある。転化率次第で還流比が調節されるため、例えば、メタクリル酸メチルを使用する場合、広い範囲の転化率にわたって、60%より多い留出物中のメタノール含有量を達成することが可能である。
本エステル交換を実施するための工場中に存在するであろう好適な凝縮器は、プレートおよび多管式熱交換器を含む。
反応の終了後に、得られた(メタ)アクリレートは、多くの場合、上に詳述した高度な要求事項をすでに満たしており、それゆえに更なる精製は多くの場合、不要である。品質および特に触媒の除去をさらに向上させるためには、得られた混合物を既知の方法で精製することができる。
本発明による方法の1つの構成では、得られた生成物の混合物を濾過法で精製できる。こうした方法は、先行技術(W. Goesele, Chr. Alt in Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry,(6th edition), Verlag Wiley−VCH, Weinheim 2003, Volume 13, pp. 73 and 746)から既知であり、通例の濾過補助剤、例えば漂白土および/またはケイ酸アルミニウム(パーライト)を使用できる。例えば、とりわけ、プレコート濾過用の連続使用可能フィルターまたはカートリッジフィルターを使用することが可能である。
生成物の品質の更なる向上は、例えば、得られた濾過液を蒸留することによって達成できる。モノマーは重合する傾向があるゆえに、蒸留する物質に対する熱ストレスが最小限に抑えられる蒸留工程が望ましい。非常に好適な装置は、モノマーを薄層から連続的に蒸発させる装置で、流下膜式蒸発器、および回転ワイパー機構を有する蒸発器などである。短経路蒸発器を使用することも可能である。そのような装置は既知である(Ullmanns Encyclopedia of Industrial Chemistry(6th edition), Verlag Wiley−VCH, Weinheim 2003,Volume 36, page 505)。例えば、回転ワイパー機構と連結カラムとを備えた連続蒸発器を使用することが可能である。蒸留は、例えば、1〜40mbarの範囲の圧力および120℃〜150℃の蒸発器温度で行うことができる。
以下に、幾つかの実施例を参考として本発明を例示するが、限定する意図は少しもない。
実施例1
撹拌子スリーブと攪拌機モーターとを有するサーベル攪拌機、空気吸入口、下部温度計およびカラムヘッドと還流ディバイダーとを有する蒸留カラムを備えた1000mlの四つ口丸底フラスコ中で、170g(1.3mol)の2−エチルヘキシルアルコール、455g(4.55mol)のメタクリル酸メチル(MMA)、0.129gのヒドロキノンモノメチルエーテルおよび0.003gの4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル−1−オキシル(抑制剤)、および触媒としての62.5g(10質量%)のAmberlyst(登録商標)A26(Rohm & Haas Comp.(USA))(水酸化物の形のもの)を混合した。その後、空気を導入しながら7時間にわたって混合物を100℃〜123℃の下部温度で攪拌した。その間にメタノールとメタクリル酸メチルを留去した。反応の終了後に、生成物をひだ付き濾紙で濾過して触媒を取り出し、10mbarでMMAを取り除いた。
得られたメタクリル酸2−エチルヘキシルの収量は117g(使用した2−エチルヘキシルアルコールを基準にして45%)であった。生成物の純度は92.3%であった(ガスクロマトグラフィーで測定)。
生成物の一部が触媒に吸着結合しており、その触媒は好適に次のバッチで再利用する。
実施例2
撹拌子スリーブと攪拌機モーターとを有するサーベル攪拌機、空気吸入口、下部温度計およびカラムヘッドと還流ディバイダーとを有する蒸留カラムを備えた1000mlの四つ口丸底フラスコ中で、606g(6.06mol)のメタクリル酸メチル(MMA)、0.124gのヒドロキノンモノメチルエーテルおよび0.0025gの4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル−1−オキシル(抑制剤)、ならびに触媒としての70.5g(10質量%)のAmberlyst(登録商標)A26(Rohm & Haas Comp.(USA))(水酸化物の形のもの)を混合した。空気を導入しながら混合物を加熱して沸騰させ、下部温度が98℃になるまで共沸脱水した。その後、99g(1.1mol)の1,4−ブタンジオール、および留去するMMAと水との混合物に対応する量のMMA(240g)を加えた。次いで、空気を導入しながら5時間にわたって混合物を100℃〜113℃の下部温度で攪拌した。その間に、メタノールおよびメタクリル酸メチルを留去した。反応の終了後に、生成物をひだ付き濾紙で濾過して触媒を取り出し、2mbarでMMAを取り除いた。
得られた1,4−ブタンジオールジメタクリレートの収量は133g(使用したアルコールを基準にして53%)であった。生成物の純度は87.5%であった(ガスクロマトグラフィーで測定)。生成物は10%の重合可能な高沸点物質を含んでおり、そのため反応生成物であるエステルの含有率は97.5%である。
生成物の一部が触媒に吸着結合しており、その触媒は好適に次のバッチで再利用する。
実施例3
撹拌子スリーブと攪拌機モーターとを有するサーベル攪拌機、空気吸入口、下部温度計およびカラムヘッドと還流ディバイダーとを有する蒸留カラムを備えた1000mlの四つ口丸底フラスコ中で、74.5g(1.2mol)のエチレングリコール、600g(6mol)のメタクリル酸メチル(MMA)、0.119gのヒドロキノンモノメチルエーテルおよび0.0024gの4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル−1−オキシル(抑制剤)、ならびに触媒としての67.5g(10質量%)のAmberlyst(登録商標)A26(Rohm & Haas Comp.(USA))(水酸化物の形のもの)を混合した。その後、空気を導入しながら5時間にわたって混合物を100℃〜121℃の下部温度で攪拌した。その間にメタノールとメタクリル酸メチルを留去した。反応が終了した後、生成物をひだ付き濾紙で濾過して触媒を取り出し、触媒を100gのMMAで抽出し、生成物と抽出物から一緒に10mbarでMMAを取り除いた。
得られたエチレングリコールジメタクリレートの収量は178g(使用したエチレングリコールを基準にして74.8%)であった。生成物の純度は89.8%であった(ガスクロマトグラフィーで測定)。生成物は、5.7%の重合可能な高沸点物質および0.47%のメタクリル酸ヒドロキシエチルを含んでおり、そのため反応生成物であるエステルの含有量は96%である。Pt−Co色数は44である。
生成物の一部が触媒に吸着結合しており、その触媒は好適に次のバッチで再利用する。
実施例4
撹拌子スリーブと攪拌機モーターとを有するサーベル攪拌機、空気吸入口、下部温度計およびカラムヘッドと還流ディバイダーとを有する蒸留カラムを備えた1000mlの四つ口丸底フラスコ中で、495g(4.95mol)のメタクリル酸メチル(MMA)、0.06gのフェノチアジンおよび0.0045gの4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル−1−オキシル(抑制剤)、ならびに触媒としての78.4g(10質量%)のAmberlyst(登録商標)A26(Rohm & Haas Comp.(USA))(水酸化物の形のもの)を混合した。空気を導入しながら混合物を加熱して沸騰させ、下部温度が98℃になるまで共沸脱水した。その後、285g(0.9mol)のDianol(登録商標)220(Seppic,Franceからのジエトキシル化ビスフェノールA)および留去するMMAと水との混合物に対応する量のMMA(310g)を加えた。次いで、空気を導入しながら8.5時間にわたって混合物を100℃〜120℃の下部温度で攪拌した。その間に、メタノールおよびメタクリル酸メチルを留去した。反応が終了した後、生成物をひだ付き濾紙で濾過して触媒を取り出し、触媒を100gのMMAで抽出し、生成物と抽出物から一緒に3mbarでMMAを取り除いた。
得られたエトキシル化ビスフェノールAジメタクリレートの収量は338g(使用原料に基づいて83%)であった。生成物の純度は83.4%であった(ガスクロマトグラフィーで測定)。生成物は13.9%の重合可能な高沸点物質を含んでおり、そのため反応生成物であるエステルの含有率は97.3%である。Pt−Co色数は30である。
生成物の一部が触媒に吸着結合しており、その触媒は好適に次のバッチで再利用する。
実施例5
撹拌子スリーブと攪拌機モーターとを有するサーベル攪拌機、空気吸入口、下部温度計およびカラムヘッドと還流ディバイダーとを有する蒸留カラムを備えた1000mlの四つ口丸底フラスコ中で、285g(0.9mol)のNewpol(登録商標)BPE 20−F(Sanyo,Japanからのジエトキシル化ビスフェノールA)、495g(4.95mol)のメタクリル酸メチル(MMA)、0.06gのフェノチアジンおよび0.0045gの4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル−1−オキシル(抑制剤)、ならびに触媒として78.4g(10質量%)の実施例4からの使用済み触媒を混合した。次いで、空気を導入しながら8時間にわたって混合物を100℃〜120℃の下部温度で攪拌した。その間に、メタノールおよびメタクリル酸メチルを留去した。反応が終了した後、生成物をひだ付き濾紙で濾過して触媒を取り出し、触媒を100gのMMAで抽出し、生成物と抽出物から一緒に3mbarでMMAを取り除いた。
得られたエトキシル化ビスフェノールAジメタクリレートの収量は350g(使用原料に基づいて86%)であった。生成物の純度は70.8%であった(ガスクロマトグラフィーで測定)。生成物は24.5%の重合可能な高沸点物質を含んでおり、そのため反応生成物であるエステルの含有率は95.3%である。Pt−Co色数は25である。
生成物の一部が触媒に吸着結合しており、その触媒は好適に次のバッチで再利用する。
実施例6
撹拌子スリーブと攪拌機モーターとを有するサーベル攪拌機、空気吸入口、下部温度計およびカラムヘッドと還流ディバイダーとを有する蒸留カラムを備えた1000mlの四つ口丸底フラスコ中で、170g(1.3mol)の2−エチルヘキシルアルコール、455g(4.55mol)のメタクリル酸メチル(MMA)、0.129gのヒドロキノンモノメチルエーテルおよび0.003gの4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル−1−オキシル(抑制剤)、ならびに触媒として80gの実施例1からの使用済み触媒を混合した。その後、空気を導入しながら8時間にわたって混合物を100℃〜123℃の下部温度で攪拌した。その間に、メタノールおよびメタクリル酸メチルを留去した。反応の終了後に、生成物をひだ付き濾紙で濾過して触媒を除去し、10mbarでMMAを取り除いた。
得られたメタクリル酸2−エチルヘキシルの収量は156g(使用した2−エチルヘキシルアルコールを基準にして60%)であった。生成物の純度は91.8%であった(ガスクロマトグラフィーで測定)。
生成物の一部が触媒に吸着結合しており、その触媒は好適に次のバッチで再利用する。
実施例7
実施例7は、62.5gのAmbersep(登録商標)900(Rohm & Haas Comp.(USA))(水酸化物の形のもの)を使用したこと以外は、基本的に実施例1に対応する方法で実施した。
得られたメタクリル酸2−エチルヘキシルの収量は120g(使用した2−エチルヘキシルアルコールを基準にして46%)であった。生成物の純度は93%であった(ガスクロマトグラフィーで測定)。
生成物の一部が触媒に吸着結合しており、その触媒は好適に次のバッチで再利用する。
実施例8
100gのAmberlyst(登録商標)A26(Rohm & Haas Comp.(USA))(塩化物の形のもの)を、脱塩水を用いてクロマトグラフィーカラムに充填し、溶出液に塩化物が含まれなくなるまで10%炭酸ナトリウム溶液と混合する。次いで、溶出液が中性になるまで脱塩水で洗浄を続ける。メタノールで洗浄を続け、得られたAmberlyst(登録商標)A26(炭酸塩の形のもの)を空気中で乾燥させる。
撹拌子スリーブと攪拌機モーターとを有するサーベル攪拌機、空気吸入口、下部温度計およびカラムヘッドと還流ディバイダーとを有する蒸留カラムを備えた1000mlの四つ口丸底フラスコ中で、170g(1.3mol)の2−エチルヘキシルアルコール、455g(4.55mol)のメタクリル酸メチル(MMA)、0.129gのヒドロキノンモノメチルエーテルおよび0.003gの4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル−1−オキシル(抑制剤)、および触媒としての62.5g(10質量%)のAmberlyst(登録商標)A26(Rohm&Haas Comp.(USA))(炭酸塩の形のもの)を混合した。その後、空気を導入しながら8.5時間にわたって混合物を100℃〜123℃の下部温度で攪拌した。その間に、メタノールおよびメタクリル酸メチルを留去した。反応の終了後に、生成物をひだ付き濾紙で濾過して触媒を除去し、9mbarでMMAを取り除いた。
得られたメタクリル酸2−エチルヘキシルの収量は125g(使用した2−エチルヘキシルアルコールを基準にして48%)であった。生成物の純度は94%であった(ガスクロマトグラフィーで測定)。
生成物の一部が触媒に吸着結合しており、その触媒は好適に次のバッチで再利用する。

Claims (17)

  1. 触媒の存在下での(メタ)アクリル酸の低沸点エステルとアルコール反応体とのエステル交換を含む(メタ)アクリル酸エステルの製造方法であって、前記エステル交換が強塩基性イオン交換体によって触媒され、その際、前記アルコール反応体が、ブタノール、ヘキサノール、3−メチルブタノール、ヘプタノール、2−エチルヘキシルアルコール、2−tert−ブチルヘプタノール、オクタノール、3−イソプロピルヘプタノール、ノナノール、デカノール、ウンデカノール、5−メチルウンデカノール、ドデカノール、2−メチルドデカノール、トリデカノール、5−メチルトリデカノール、テトラデカノール、ペンタデカノール、ヘキサデカノール、2−メチルヘキサデカノール、ヘプタデカノール、5−イソプロピルヘプタデカノール、4−tert−ブチルオクタデカノール、5−エチルオクタデカノール、3−イソプロピルオクタデカノール、オクタデカノール、ノナデカノール、エイコサノール、セチルエイコサノール、ステアリルエイコサノール、ドコサノールおよび/もしくはエイコシルテトラトリアコンタノールからなる群から選択される一価アルコール、またはエチレングリコール、トリメチロールプロパン、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、エトキシル化ビスフェノールA、1,6−ヘキサンジオールおよび/もしくはペンタエリトリトールからなる群から選択される多価アルコールであることを特徴とする、(メタ)アクリル酸エステルの製造方法。
  2. メチル(メタ)アクリレートおよび/またはエチル(メタ)アクリレートを(メタ)アクリル酸の低沸点エステルとして使用することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記(メタ)アクリル酸の低沸点エステルから放出されるアルコールを蒸留によって除去することを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記反応混合物が0.5質量%以下の水を含むことを特徴とする、請求項1から3までのいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記反応混合物が0.05質量%以下の水を含むことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  6. 前記反応の間に、(メタ)アクリル酸の低沸点エステルを加えることにより、前記反応混合物中に存在する(メタ)アクリル酸の低沸点エステルとアルコール反応体とのモル比を少なくとも40%増大させることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか一項に記載の方法。
  7. メタクリル酸メチルとメタノールとを含む混合物を除去することを特徴とする、請求項1から6までのいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記エステル交換の間にメタクリル酸メチルを添加することを特徴とする、請求項1から7までのいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記反応の時間が3〜20時間の範囲であることを特徴とする、請求項1から8までのいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記強塩基性イオン交換体が、水酸化物イオンおよび/または炭酸イオンを含むことを特徴とする、請求項1から9までのいずれか一項に記載の方法。
  11. アルコール反応体と(メタ)アクリル酸の低沸点エステルとの質量比が2:1〜1:10の範囲であることを特徴とする、請求項1から10までのいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記反応を、200〜2000mbarの範囲の圧力で行わせることを特徴とする、請求項1から11までのいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記反応を、50℃〜140℃の範囲の温度で行わせることを特徴とする、請求項1から12までのいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記エステル交換を重合抑制剤の存在下で行わせることを特徴とする、請求項1から13までのいずれか一項に記載の方法。
  15. 連続的に実施することを特徴とする、請求項1から14までのいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記エステル交換反応ですでに使用された強塩基性イオン交換体を前記触媒として使用することを特徴とする、請求項1から15までのいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記使用済みの強塩基性イオン交換体を、アルカリ金属水酸化物または炭酸塩の水溶液で処理することによって再生することを特徴とする、請求項16に記載の方法。
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