JP5630834B2 - 塗料組成物 - Google Patents
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Description
1.下記のマクロモノマー(a1)と、水酸基、カルボキシル基及びアミノ基から選ばれる少なくとも1種の官能基を含有するエチレン性不飽和モノマー(a2)と、その他のエチレン性不飽和モノマー(a3)とを、下記(イ)〜(ハ)の条件にて共重合反応させて得られる、重量平均分子量が3,000〜100,000のアクリル樹脂(A)、多塩基酸と多価アルコールの固形分合計量に対して芳香族多塩基酸の割合が10〜70質量%であるポリエステル樹脂(B)、及びブロックされていてもよいポリイソシアネート化合物(C)を下記(ニ)の比率にて含有する塗料組成物。
(イ)マクロモノマー(a1)を構成するモノマー成分中、炭素数4以上の炭化水素基を有するメタクリル酸エステル(a11)を50質量%以上含有するモノマー成分を、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテンの共存下で単独重合又は共重合させて得られるマクロモノマー、
(ロ)前記官能基含有エチレン性不飽和モノマー(a2)/(前記官能基含有エチレン性不飽和モノマー(a2)とその他のエチレン性不飽和モノマー(a3)の合計)の質量比が0.1〜1.0である、
(ハ)マクロモノマー(a1)を構成するモノマー成分において、該モノマー成分に基づき、水酸基、カルボキシル基及びアミノ基から選ばれる少なくとも1種の官能基含有エチレン性不飽和モノマーが5質量%以下である、並びに
(ニ)アクリル樹脂(A)とポリエステル樹脂(B)とポリイソシアネート化合物(C)との合計固形分100質量部あたり、樹脂(A)5〜45質量部、樹脂(B)25〜70質量部、化合物(C)10〜40質量部である、
2.さらに、アクリル樹脂(A)、ポリエステル樹脂(B)及びポリイソシアネート化合物(C)の樹脂固形分合計量100質量部に基いて、顔料成分(D)を1〜400質量部含有する1項に記載の塗料組成物、
3.プラスチック基材の表面上に、1又は2に記載の塗料組成物を塗布して皮膜を形成する方法、に関する。
(ロ)前記官能基含有エチレン性不飽和モノマー(a2)/(前記官能基含有エチレン性不飽和モノマー(a2)とその他のエチレン性不飽和モノマー(a3)の合計)の質量比が0.1〜1.0である、
(ハ)マクロモノマー(a1)を構成するモノマー成分において、該モノマー成分に基づき、水酸基、カルボキシル基及びアミノ基から選ばれる少なくとも1種の官能基含有エチレン性不飽和モノマーが5質量%以下である、特徴を有する。
このような特徴を有するアクリル樹脂(A)は、比較的高極性の構造部位と比較的低極性の構造部位の両方を有することとなり、このようなアクリル樹脂(A)は、低極性の部位がプラスチック基材に対する親和性、かつ高極性の部位がポリエステル樹脂(B)やポリイソシアネート化合物(C)に対する親和性を向上することができる。この為、形成された塗膜は素材への付着性や耐温水性が向上するものと推定している。
マクロモノマー(a1)を構成するモノマー成分中、炭素数4以上の炭化水素基を有するメタクリル酸エステル(a11)を50質量%以上含有するモノマー成分を、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテンの共存下で単独重合又は共重合させて得られるマクロモノマー(a1)と、水酸基、カルボキシル基及びアミノ基から選ばれる少なくとも1種の官能基含有エチレン性不飽和モノマー(a2)と、その他のエチレン性不飽和モノマー(a3)とを共重合させて得られる。
炭素数4以上の炭化水素基を有するメタクリル酸エステル(a11)は、例えば、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、s−ブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、n−オクチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、デシルメタクリレート、ウンデシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、トリデシルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、イソステアリルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、イソボルニルメタクリレート、ジシクロペンテニルメタクリレート、ジシクロペンタニルメタクリレート、及びベンジルメタクリレートが挙げられる。また、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン(「α−メチルスチレンダイマー」と略称される場合もある)の配合量は、メタクリレート(a11)とその他のエチレン性不飽和モノマー(a12)の合計質量に基いて、1〜40質量%、好ましくは2〜20質量%の範囲内であることが、付着性や耐温水性に優れる塗膜を得る為に好ましい。
その他のエチレン性不飽和モノマー(a12)は、必要に応じて使用する。例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、s−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、n−オクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、デシルアクリレート、ウンデシルアクリレート、ドデシルアクリレート、トリデシルアクリレート、ステアリルアクリレート、イソステアリルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、イソボルニルアクリレート、ジシクロペンタニルアクリレート、ジシクロペンテニルアクリレート、ベンジルアクリレートなどの炭素数1〜24の環構造を含んでいてもよいアクリル酸エステル類;メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、イソプロピルメタクリレートなどの炭素数1〜3の環構造を含んでいてもよいメタクリル酸エステル類;スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンなどの芳香環含有ビニル化合物類;プロピオン酸ビニル、酢酸ビニルなどのビニルエステル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル;(メタ)アクリルアミド;グリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、ビニルシクロヘキセンモノエポキシド、N−グリシジルアクリルアミド、アリルグリシジルエーテルなどのエポキシ基含有ビニル化合物類;アミノエチル(メタ)アクリレート、N−t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノブチル(メタ)アクリレートなどのアミノ基含有(メタ)アクリレート類;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドなどのアミノ基含有(メタ)アクリルアミド類;2−(2'−ヒドロキシ−5'−メタクリロイルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、4−(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジンなどの紫外線吸収性官能基もしくは紫外線安定性官能基含有ビニル化合物類;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、グリセリル(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレート、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等の多価アルコールとアクリル酸又はメタクリル酸とのモノエステル化物、及びこれらとε−カプロラクトンの反応生成物などの水酸基含有ビニル化合物類;アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、水酸基含有化合物と酸無水物の反応生成物などのカルボキシル基含有ビニル化合物類;無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水ハイミック酸などの酸無水物基含有ビニル化合物類などが挙げられる。これらは1種で、又は2種以上を組合せて使用することができる。
官能基含有エチレン性不飽和モノマー(a2)は、水酸基、カルボキシル基及びアミノ基から選ばれる少なくとも1種の官能基を有するエチレン性不飽和モノマーを使用する。
水酸基含有エチレン性不飽和モノマーは、例えば、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、グリセリル(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレート、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等の多価アルコールとアクリル酸又はメタクリル酸とのモノエステル化物類、及びこれらとε−カプロラクトンの反応生成物等が挙げられる。これらは1種で、又は2種以上を組合せて使用することができる。
アミノ基含有エチレン性不飽和モノマーは、例えば、アミノエチル(メタ)アクリレート、N−t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらのモノマーは、単独もしくは2種以上組み合わせて使用することができる。
その他のエチレン性不飽和モノマー(a3)は、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、s−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレートなどの炭素数1〜24の環構造を含んでいてもよいアクリル酸又はメタクリル酸エステル類;スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンなどの芳香環含有ビニル化合物類;プロピオン酸ビニル、酢酸ビニルなどのビニルエステル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル;(メタ)アクリルアミド;アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、水酸基含有化合物と酸無水物の反応生成物などのカルボキシル基含有ビニル化合物類;無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水ハイミック酸などの酸無水物基含有ビニル化合物類;グリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、ビニルシクロヘキセンモノエポキシド、N−グリシジルアクリルアミド、アリルグリシジルエーテルなどのエポキシ基含有ビニル化合物類;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノブチル(メタ)アクリレートなどのアミノ基含有(メタ)アクリレート類;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドなどのアミノ基含有(メタ)アクリルアミド類;2−(2'−ヒドロキシ−5'−メタクリロイルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、4−(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジンなどの紫外線吸収性官能基もしくは紫外線安定性官能基含有ビニル化合物類などが挙げられる。これらは1種で、又は2種以上を組合せて使用することができる。
本発明に用いるポリエステル樹脂(B)は、多塩基酸と多価アルコールの固形分合計量に対して、芳香族多塩基酸の割合が10〜70質量%、好ましくは30〜60質量%であるポリエステル樹脂を使用する。
ブロックされていてもよいポリイソシアネート化合物(C)は、ブロック化剤でブロックしたポリイソシアネート化合物も用いることができる。ポリイソシアネート化合物は、1分子中に2個以上の遊離のイソシアネート基を有する化合物であり、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート、リジンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート類;水素添加キシリレンジイソシアネート、シクロヘキシレンジイソシアネート、メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、イソホロンジイソシアネート等の脂環式ジイソシアネート類;トリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート類;2−イソシアナトエチル−2,6−ジイソシアナトカプロエート、3−イソシアナトメチル−1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、4−イソシアナトメチル−1,8−オクタメチレンジイソシアネート(通称、トリアミノノナントリイソシアネート)等の3価以上の有機ポリイソシアネートを挙げることができる。
上記硬化触媒としては、ルイス酸やアミン化合物やオニウム塩を用いることができる。ルイス酸としては、ジアセチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、ジオクチル錫ジラウレート、ジアセチル錫ジオクトエート、オクチル酸錫、ジブチル錫ジアセテート及びジブチル錫ジオクトエートなどの有機錫化合物類;オクチル酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、シュウ酸亜鉛、ナフテン酸亜鉛、2−エチルヘキサン酸亜鉛などの有機亜鉛化合物類;ジルコニウムテトラアセチルアセトネートなどの有機ジルコニウム化合物類などが挙げられる。アミン化合物としては、トリエチレンジアミン、トリエチルアミン、N,N,N′,N′−テトラメチルプロピレンジアミン、N,N,N′,N′−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、N−メチルモルホリン、1,2−ジメチルイミダゾール、1,5−ジアザ−ビシクロ(4,3,0)ノネン−5、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)−ウンデセン−7(以下DBUと省略する場合がある)などが挙げられる。オニウム塩としては、DBUフェノール塩、DBUオクチル酸塩、DBU炭酸塩、テトラブチルアンモニウムクロリド、テトラブチルアンモニウムブロミド等などが挙げられる。中でも、触媒活性などの理由から、ルイス酸類が好ましく、特に有機錫化合物類が好ましい。
スワゾール1000(コスモ石油製、芳香族系溶媒)20部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン(MSD)2.2部、2−エチルヘキシルメタクリレート35部、ジ−t−アミルパーオキサイド1.6部を窒素ガス下で155℃において反応させ、重量平均分子量2,000のマクロモノマーNo.1を得た。
次いで、トルエン64部、ヒドロキシエチルメタクリレート20部、2−エチルヘキシルメタクリレート45部、アゾビスジメチルバレロニトリル1部を窒素ガス下で95℃において反応させ、重量平均分子量11,000のアクリル樹脂No.1を得た。
スワゾール1000(コスモ石油製、芳香族系溶媒)21部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン(MSD)1.7部、ラウリルメタクリレート18部、トリデシルメタクリレート18部、ジ−t−アミルパーオキサイド1.3部を窒素ガス下で155℃において反応させ、重量平均分子量2,000のマクロモノマーNo.2を得た。
次いで、トルエン64部、ヒドロキシエチルメタクリレート20部、2−エチルヘキシルメタクリレート34部、ラウリルメタクリレート10部、アゾビスジメチルバレロニトリル1部を窒素ガス下で95℃において反応させ、重量平均分子量9,500のアクリル樹脂No.2を得た。
スワゾール1000(コスモ石油製、芳香族系溶媒)21部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン(MSD)1.5部、ラウリルメタクリレート9部、トリデシルメタクリレート9部、ステアリルメタクリレート19部、ジ−t−アミルパーオキサイド1.1部を窒素ガス下で155℃において反応させ、重量平均分子量2,000のマクロモノマーNo.3を得た。
次いで、トルエン63部、ヒドロキシエチルメタクリレート15部、ヒドロキシプロピルアクリレート5部、2−エチルヘキシルメタクリレート43部、アゾビスジメチルバレロニトリル1部を窒素ガス下で95℃において反応させ、重量平均分子量10,000のアクリル樹脂No.3を得た。
スワゾール1000(コスモ石油製、芳香族系溶媒)20部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン(MSD)1.3部、イソステアリルメタクリレート(商品名、大阪有機化学工業)33部、イソステアリルアクリレート(商品名、大阪有機化学工業)2部、ジ−t−アミルパーオキサイド0.9部を窒素ガス下で155℃において反応させ、重量平均分子量2,000のマクロモノマーNo.4を得た。
次いで、トルエン64部、ヒドロキシエチルメタクリレート20部、2−エチルヘキシルメタクリレート45部、アゾビスジメチルバレロニトリル1部を窒素ガス下で95℃において反応させ、重量平均分子量9,500のアクリル樹脂No.4を得た。
スワゾール1000(コスモ石油製、芳香族系溶媒)20部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン(MSD)2.9部、イソブチルメタクリレート33部、ジ−t−アミルパーオキサイド2.1部を窒素ガス下で150℃において反応させ、重量平均分子量2,000のマクロモノマーNo.5を得た。
次いで、トルエン66部、ヒドロキシエチルメタクリレート20部、イソブチルメタクリレート47部、アゾビスジメチルバレロニトリル1部を窒素ガス下で95℃において反応させ、平均分子量12,000のアクリル樹脂No.5を得た。
スワゾール1000(コスモ石油製、芳香族系溶媒)24部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン(MSD)3.5部、n−ブチルメタクリレート20部、t−ブチルメタクリレート20部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート3.2部を窒素ガス下で135℃において反応させ、重量平均分子量2,000のマクロモノマーNo.6を得た。
次いで、トルエン62部、ヒドロキシエチルメタクリレート10部、メタクリル酸3部、2−エチルヘキシルメタクリレート42部、スチレン5部、アゾビスジメチルバレロニトリル1部を窒素ガス下で95℃において反応させ、重量平均分子量10,000のアクリル樹脂No.6を得た。
スワゾール1000(コスモ石油製、芳香族系溶媒)21部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン(MSD)2.6部、シクロヘキシルメタクリレート33部、メチルメタクリレート2部、ジ−t−アミルパーオキサイド1.9部を窒素ガス下で155℃において反応させ、重量平均分子量2,000のマクロモノマーNo.7を得た。
次いで、トルエン65部、ヒドロキシエチルメタクリレート15部、アミノエチルメタクリレート5部、2−エチルヘキシルメタクリレート35部、イソブチルメタクリレート5部、シクロヘキシルアクリレート5部、アゾビスジメチルバレロニトリル1部を窒素ガス下で95℃において反応させ、重量平均分子量13,000のアクリル樹脂No.7を得た。
スワゾール1000(コスモ石油製、芳香族系溶媒)20部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン(MSD)2.0部、イソボルニルメタクリレート30部、イソボルニルアクリレート5部、ジ−t−アミルパーオキサイド1.5部を窒素ガス下で155℃において反応させ、重量平均分子量2,000のマクロモノマーNo.8を得た。
次いで、トルエン64部、ヒドロキシエチルメタクリレート20部、ヒドロキシプロピルアクリレート5部、2−エチルヘキシルメタクリレート40部、アゾビスジメチルバレロニトリル1部を窒素ガス下で95℃において反応させ、重量平均分子量9,500のアクリル樹脂No.8を得た。
スワゾール1000(コスモ石油製、芳香族系溶媒)28部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン(MSD)6.1部、ジシクロペンテニルメタクリレート18部、ジシクロペンタニルメタクリレート18部、スチレン9部、ジ−t−アミルパーオキサイド2.1部を窒素ガス下で155℃において反応させ、重量平均分子量2,000のマクロモノマーNo.9を得た。
次いで、トルエン60部、ヒドロキシエチルメタクリレート10部、2−エチルヘキシルメタクリレート45部、アゾビスジメチルバレロニトリル1部を窒素ガス下で95℃において反応させ、重量平均分子量11,000のアクリル樹脂No.9を得た。
スワゾール1000(コスモ石油製、芳香族系溶媒)29部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン(MSD)3.6部、ベンジルメタクリレート50部、ジ−t−アミルパーオキサイド2.6部を窒素ガス下で155℃において反応させ、重量平均分子量2,000のマクロモノマーNo.10を得た。
次いで、トルエン57部、ヒドロキシエチルメタクリレート40部、イソブチルメタクリレート10部、アゾビスジメチルバレロニトリル1部を窒素ガス下で95℃において反応させ、重量平均分子量9,500のアクリル樹脂No.10を得た。
これらの製造例1〜10の配合内容を表1に示す。
スワゾール1000(コスモ石油製、芳香族系溶媒)22部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン(MSD)3.6部、2−エチルヘキシルメタクリレート7部、メチルメタクリレート28部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート3.3部を窒素ガス下で100℃において反応させ、重量平均分子量2,000のマクロモノマーNo.11を得た。
次いで、トルエン65部、ヒドロキシエチルメタクリレート20部、2−エチルヘキシルメタクリレート55部、アゾビスジメチルバレロニトリル1部を窒素ガス下で95℃において反応させ、重量平均分子量9,500のアクリル樹脂No.11を得た。
スワゾール1000(コスモ石油製、芳香族系溶媒)21部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン(MSD)3.1部、2−エチルヘキシルメタクリレート14部、メチルメタクリレート21部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート2.9部を窒素ガス下で100℃において反応させ、重量平均分子量2,000のマクロモノマーNo.12を得た。
次いで、トルエン65部、ヒドロキシエチルメタクリレート20部、2−エチルヘキシルメタクリレート55部、アゾビスジメチルバレロニトリル1部を窒素ガス下で95℃において反応させ、重量平均分子量11,000のアクリル樹脂No.12を得た。
スワゾール1000(コスモ石油製、芳香族系溶媒)21部、トルエン63部、2−エチルヘキシルメタクリレート80部、ヒドロキシエチルメタクリレート20部、アゾビスメチルブチロニトリル4部を窒素ガス下で110℃において反応させ、重量平均分子量12,000のアクリル樹脂No.13を得た。
スワゾール1000(コスモ石油製、芳香族系溶媒)21部、トルエン63部、2−エチルヘキシルメタクリレート70部、ヒドロキシエチルメタクリレート30部、アゾビスメチルブチロニトリル4部を窒素ガス下で110℃において反応させ、重量平均分子量10,000のアクリル樹脂No.14を得た。
スワゾール1000(コスモ石油製、芳香族系溶媒)20部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン(MSD)2.2部、2−エチルヘキシルメタクリレート35部、ジ−t−アミルパーオキサイド1.6部を窒素ガス下で155℃において反応させ、重量平均分子量2,000のマクロモノマーNo.1を得た。
次いで、トルエン64部、2−エチルヘキシルメタクリレート65部、アゾビスジメチルバレロニトリル1部を窒素ガス下で95℃において反応させ、重量平均分子量9,000のアクリル樹脂No.15を得た。
スワゾール1000(コスモ石油製、芳香族系溶媒)22部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン(MSD)3.6部、2−エチルヘキシルメタクリレート7部、イソステアリルアクリレート28部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート3.3部を窒素ガス下で155℃において反応させ、重量平均分子量2,000のマクロモノマーNo.11を得た。
次いで、トルエン65部、ヒドロキシエチルメタクリレート20部、2−エチルヘキシルメタクリレート55部、アゾビスジメチルバレロニトリル1部を窒素ガス下で95℃において反応させ、重量平均分子量11,000のアクリル樹脂No.16を得た。
スワゾール1000(コスモ石油製、芳香族系溶媒)22部、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン(MSD)3.6部、2−エチルヘキシルメタクリレート7部、イソボルニルアクリレート28部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート3.3部を窒素ガス下で155℃において反応させ、重量平均分子量2,000のマクロモノマーNo.11を得た。
次いで、トルエン65部、ヒドロキシエチルメタクリレート20部、2−エチルヘキシルメタクリレート55部、アゾビスジメチルバレロニトリル1部を窒素ガス下で95℃において反応させ、重量平均分子量9,500のアクリル樹脂No.17を得た。
上記の比較製造例1〜7の配合内容を表2に示す。
製造例11 ポリエステル樹脂No.1の製造
温度計、窒素導入管、還流脱水装置および撹拌装置を備えたフラスコに、エチレングリコール24.8部、ネオペンチルグリコール42部、1,4−ブタンジオール18.8部、イソフタル酸74.7部、テレフタル酸41.5部、ヘキサヒドロ無水フタル酸15.4部、アジピン酸36.5部を配合し、さらに還流用のキシレン少量を加え、250℃まで徐々に加熱し同温度に5時間保持して、脱水しながらエステル化反応を行い、数平均分子量約23,000、水酸基価約5mgKOH/gのポリエステル樹脂No.1を得た。
表3の配合内容とする以外は、製造例1と同様にして、ポリエステル樹脂No.2〜No.4を得た。
表4の配合内容とする以外は、製造例1と同様にして、ポリエステル樹脂No.5〜No.7を得た。
製造例19 硬化剤A溶液の製造
反応容器中に、イソホロンジイソシアネート222部及びメチルイソブチルケトン100部を加え、50℃に昇温した。この中にメチルエチルケトキシム174部をゆっくり加えた後、60℃に昇温した。この温度を保ちながら、経時でサンプリングし、赤外線吸収スペクトル測定にて未反応のイソシアネートの吸収がなくなったことを確認し、固形分80%の硬化剤A溶液を得た。
実施例1 塗料組成物No.1
アクリル樹脂No.1を15部(固形分)、ポリエステル樹脂No.1を60部(固形分)、硬化剤Aを25部(固形分)、バルカンXC72(注1)5部、JR−806(注2)80部をキシレン/トルエン=1/1(重量比)の混合溶剤に混合、分散し、粘度13秒/フォードカップ#4/20℃に調整された塗料組成物No.1を得た。
表5の配合内容とする以外は実施例1と同様にして、塗料組成物No.2〜No.17を得た。
(注2)JR−806:商品名、テイカ社製、ルチル型酸化チタン
(注3)KBM−402:信越シリコーン社製、商品名、シランカップリング剤
(注4)デスモジュールN3300:住化バイエルウレタン社製、商品名、イソシアヌレートタイプのヘキサメチレンジイソシアネート。
表7の配合内容とする以外は、実施例1と同様にして塗料組成物No.18〜No.27を得た。
脱脂したABS樹脂の平板(70×150×3mm)を使用した。塗料組成物No.1〜No.27を膜厚10μmになるようにスプレー塗装した。95℃で30分間加熱して塗膜を得た。
脱脂したABS樹脂の平板(70×150×3mm)を使用した。塗料組成物No.1〜No.27を膜厚10μmになるようにスプレー塗装した。95℃で30分間加熱して塗膜を得た。
次いで、着色ベース塗料として、ソフレックス420(関西ペイント社製、商品名、着色ベース塗料)を膜厚15μmになるようにスプレー塗装した。室温で10秒間セッティングしてから、次に、クリヤ塗料として「ソフレックス#500クリヤ」(関西ペイント社製、商品名、アクリルウレタン系有機溶剤型クリヤ塗料)を膜厚30μmになるようにスプレー塗装し、室温で5分間放置してから、120℃で30分間加熱して複層塗膜を得た。
◎は、残存個数/全体個数=100個/100個で縁欠けなし
○は、残存個数/全体個数=100個/100個で縁欠けあり
△は、残存個数/全体個数=99個〜90個/100個
×は、残存個数/全体個数=89個以下/100個。
◎は、残存個数/全体個数=100個/100個で縁欠けなし
○は、残存個数/全体個数=100個/100個で縁欠けあり
△は、残存個数/全体個数=99個〜90個/100個
×は、残存個数/全体個数=89個以下/100個。
◎は、良好で問題なし
○は、ややラウンド感があるが、製品として問題ない
△は、ラウンド感や光沢のムラがある
×は、ラウンド感や肌荒れが著しい。
Claims (3)
- 下記のマクロモノマー(a1)と、水酸基、カルボキシル基及びアミノ基から選ばれる少なくとも1種の官能基を含有するエチレン性不飽和モノマー(a2)と、その他のエチレン性不飽和モノマー(a3)とを、下記(イ)〜(ハ)の条件にて共重合反応させて得られる、重量平均分子量が3,000〜100,000のアクリル樹脂(A)、多塩基酸と多価アルコールの固形分合計量に対して芳香族多塩基酸の割合が10〜70質量%であるポリエステル樹脂(B)、及びブロックされていてもよいポリイソシアネート化合物(C)を下記(ニ)の比率にて含有する塗料組成物。
(イ)マクロモノマー(a1)を構成するモノマー成分中、炭素数4以上の炭化水素基を有するメタクリル酸エステル(a11)を50質量%以上含有するモノマー成分を、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテンの共存下で単独重合又は共重合させて得られるマクロモノマー、
(ロ)前記官能基含有エチレン性不飽和モノマー(a2)/(前記官能基含有エチレン性不飽和モノマー(a2)とその他のエチレン性不飽和モノマー(a3)の合計)の質量比が0.1〜1.0である、
(ハ)マクロモノマー(a1)を構成するモノマー成分において、該モノマー成分に基づき、水酸基、カルボキシル基及びアミノ基から選ばれる少なくとも1種の官能基含有エチレン性不飽和モノマーが5質量%以下である、並びに
(ニ)アクリル樹脂(A)とポリエステル樹脂(B)とポリイソシアネート化合物(C)との合計固形分100質量部あたり、樹脂(A)5〜45質量部、樹脂(B)25〜70質量部、化合物(C)10〜40質量部である、 - さらに、アクリル樹脂(A)、ポリエステル樹脂(B)及びポリイソシアネート化合物(C)の樹脂固形分合計量100質量部に基いて、顔料成分(D)を1〜400質量部含有する請求項1に記載の塗料組成物。
- プラスチック基材の表面上に、請求項1又は2に記載の塗料組成物を塗布して皮膜を形成する方法。
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