JP5630362B2 - ワイヤハーネスの配索構造 - Google Patents

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本発明はワイヤハーネスの配索構造に関し、詳しくは、ワイヤハーネスの電線を挿通するアルミニウム系金属からなるシールドパイプと、該シールドパイプから引き出された電線を挿通するシールド編組チューブとを、腐食を発生させることなく固定して電気接続するものである。
従来、ハイブリッド自動車や電気自動車のバッテリとインバータとの間やインバータとモータとの間などに配索されるワイヤハーネスの電線を金属製のシールドパイプに挿通して配線する場合が多い。例えば、特開2006−311699号公報(特許文献1)では、車体のフロア下方に沿った配線経路で、図6に示すようなシールドパイプ101にワイヤハーネスの電線100を挿通し、エンジンルーム内などスペースに余裕のない屈曲した配線経路では、シールドパイプ101の先端部分に接続したシールド編組チューブ(可撓性シールド部材)102にシールドパイプ101から引き出した電線100を挿通して配線している。シールド編組チューブ102は金属線をメッシュ状に編組したもので、シールドパイプ101の先端部分に前記シールド編組チューブ102の先端部分を被せ、さらにカシメリング103をシールド編組チューブ102の外周側に取り付けて加締めることで、シールドパイプ101とシールド編組チューブ102とを固定して電気接続を可能にしている。さらに、防水等の目的でシールドパイプ101とシールド編組チューブ102との接続部分からシールド編組チューブ102側にゴム製のグロメット104を外装している。
特開2006−311699号公報
前記シールドパイプ101は、軽量かつ電気伝導性に優れたアルミニウム系金属で形成されることが多い一方、シールド編組チューブ102は銅系金属線等、シールドパイプ101のアルミニウム系金属と異なる金属で形成される場合が多い。前記のようにシールドパイプ101とシールド編組チューブ102とを接触させて外周側のカシメリング103で加締め固定する構造では、アルミニウム系金属からなるシールドパイプ101における、異種金属からなるシールド編組チューブ102との接触部分が水濡れにより腐食しやすいという問題がある。シールドパイプ101が腐食すると内部の電線を保護できなくなると共にシールド機能も果たせなくなるおそれがある。
そこで、前記構造では、シールドパイプ101とシールド編組チューブ102との接触部分が水濡れしないように、シールド編組チューブ102と接続されるシールドパイプ101からシールド編組チューブ102に挿通される電線100端末のコネクタ(図示せず)までのすべての領域を防水領域とする必要があり、構造が複雑になるという問題がある。即ち、グロメット104やゴムブーツ(図示せず)、分岐部には分岐グロメット(図示せず)等の止水部品が必要となると共に、シールド編組チューブ102をコルゲートチューブで外装する場合には、スリットがチューブの軸線方向に設けられていないワリナシのコルゲートチューブ(図示せず)を用いなければならず、コルゲートチューブへの電線の先通し加工が必要になる等、作業性も良くないという問題がある。
本発明は、シンプルな構造で、ワイヤハーネスの電線を挿通するアルミニウム系金属からなるシールドパイプと該シールドパイプから引き出された電線を挿通するシールド編組チューブとを安定状態で固定して電気接続できると共に前記シールドパイプの腐食も防止できることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、ハイブリッド自動車または電気自動車に配索するワイヤハーネスの配索構造であって、
前記ワイヤハーネスを構成する電線をアルミニウム系金属からなるシールドパイプに挿通する第一領域と、前記シールドパイプから引き出された電線を、金属線をメッシュ状に編組して形成したシールド編組チューブ内に挿通する第二領域とを設け、
前記第一領域のシールドパイプと前記第二領域のシールド編組チューブとを金属ブラケットと金属クランプを用いて固定して電気接続しており、
前記金属ブラケットは、アルミニウム系金属からなると共に前記シールド編組チューブを被せる大きさとした円板を二分割した一対の半円部材からなり、これら半円部材の対向辺に半円状凹部からなるシールドパイプ挿通溝を対向して設け、
前記シールドパイプ挿通溝に前記シールドパイプを接触させて挿通させ、該一対の半円部材からなる前記金属ブラケットの外周に前記シールド編組チューブを被せ、該シールド編組チューブの外周に金属クランプを外嵌して締結し、該金属クランプで前記シールド編組チューブを前記金属ブラケットを介して前記シールドパイプに固定して電気接続しており、
前記金属ブラケットの一対の半円部材の表面には、少なくとも前記シールド編組チューブが被せられる領域に耐食性を有するメッキ加工が施されていることを特徴としているワイヤハーネスの配索構造を提供している。
前記のように、本発明では、金属ブラケットを介して第一領域のシールドパイプと第二領域のシールド編組チューブとを金属クランプで固定して電気接続する構成としている。また、前記金属ブラケットは前記シールドパイプと同様のアルミニウム系金属からなると共に、前記シールド編組チューブを被せる大きさとした円板を二分割した一対の半円部材から構成している。さらに、前記一対の半円部材の対向辺に、前記シールドパイプを接触して挿通するシールドパイプ挿通溝を対向して設け、かつ該一対の半円部材の表面には、少なくとも前記シールド編組チューブが被せられる領域に耐食性を有するメッキ加工を施す構成としている。
よって、前記シールド編組チューブが銅系金属線等シールドパイプと異なる金属からなるものであっても、従来のようにシールドパイプとシールド編組チューブとを直接接触させるものではないため、異種金属の接触によるシールドパイプの腐食が防止され、シールドパイプの電線保護機能やシールド機能を保持することができる。
特に前記構成では、金属ブラケットの一対の半円部材に設けたシールドパイプ挿通溝にシールドパイプを挿通して挟み込むだけで、挿通されたシールドパイプの外周を隙間なく金属ブラケットに密着させることができ、該密着状態の金属ブラケットの外周に前記シールド編組チューブを被せて前記金属クランプを外嵌、締結することで、前記シールドパイプとシールド編組チューブとを前記金属ブラケットを介して安定状態で固定して電気接続することができる。この際、前記シールドパイプは同じ材質であるアルミニウム系金属からなる金属ブラケットに挿通、密着しているため、シールドパイプの腐食を防止でき、さらに、銅系金属線等の異種金属からなるシールド編組チューブが被せられる前記金属ブラケットも表面に耐食性を有するメッキ加工が施されているため、たとえ前記シールド編組チューブとの接触部分が水濡れしても前記金属ブラケットの腐食を効果的に防止することができる。
よって、前記金属ブラケットとシールド編組チューブとの接触部分の水濡れを防ぐための防水構造が不要となりシンプルな構造とすることができる。即ち、従来必要としていたグロメットやゴムブーツ等の止水部品やワリナシのコルゲートチューブ等を廃止し、電線の先通しが不要なワリコルゲートチューブに変更することができ、製造コストや製造効率を高めることができる。
前記耐食性を有するメッキ加工は、前記金属ブラケットを形成する一対の半円部材の表面の少なくともシールド編組チューブが被せられる領域に施されている必要があるが、前記半円部材の表面全体に前記メッキ加工が施されていることが好ましい。
また、前記耐食性を有するメッキとしては、例えば、錫メッキや金メッキ等が挙げられる。特に、前記金属ブラケットの一対の半円部材の表面に施す耐食性を有するメッキ加工を錫メッキ加工とし、前記シールド編組チューブを編組する金属線は表面に錫メッキ加工が施された銅系金属線であることが好ましい。
一方、前記金属クランプもアルミニウム系金属から形成すると共に、表面に錫メッキ加工を施していることが好ましい。
なお、複数本のシールドパイプを1本のシールド編組チューブと一括して固定、接続する場合には、前記金属ブラケットの一対の半円部材の対向辺に、前記シールドパイプ挿通溝を間隔をあけて複数個並設すればよい。該構成により、複数本のシールドパイプを前記一対の半円部材の各シールドパイプ挿通溝にそれぞれ挿通して挟み込むだけで、複数のシールドパイプの外周を隙間なく金属ブラケットに密着させることができ、該密着状態の金属ブラケットの外周に前記シールド編組チューブを被せて金属クランプを外嵌、締結することで、複数本のシールドパイプと1本のシールド編組チューブとを金属ブラケットを介して安定状態で固定して電気接続することができる。即ち、前記構成によれば、カシメリング等でシールドパイプ毎にシールド編組チューブと固定する構成より少ない部品点数および簡易な作業で固定、電気接続することが可能となる。
前記金属クランプは環形状で、その一部にカシメ突起部を設けたカシメリングからなり、前記金属ブラケットの外周に前記シールド編組チューブの先端部分を挟んで前記カシメリングを被せた後に加締めて固定していることが好ましい。
前記のように金属クランプとしてカシメリングを用い、前記カシメリングのカシメ突起部を加締めることにより、前記シールドパイプとシールド編組チューブとの固定が一層強固になり、より確実な電気接続が可能となる。
また、前記金属クランプは一対の半円環部材からなり、該半円環部材の両側にボルト穴を設けており、前記金属ブラケットの外周に前記シールド編組チューブの先端部分を挟んで前記一対の半円環部材を被せた後に前記両側のボルト穴にボルトを通してナットで固定していてもよい。
前記のように金属クランプとして両側にボルト穴を設けた一対の半円環部材を用い、該一対の半円環部材のボルト穴にボルトを通してナットで固定することによっても、前記シールドパイプとシールド編組チューブとの固定が強固になり、確実な電気接続が可能となる。
前記金属ブラケットの一対の半円部材は別体としてもよいが、一端側をヒンジで開閉自在に連結していてもよい。このように、一対の半円部材をヒンジで連結しておくことにより、各シールドパイプを前記一対の半円部材で挟み込む作業が容易となる。
前記第一領域は車両フロア下方の配線領域であり、前記第二領域はエンジンルーム内の配線領域であることが好ましい。
車両フロア下方は略直線状に配線できる領域であるため、バッテリなどのリア側の機器に接続された電線をシールドパイプに挿通して配線する第一領域とすることで車両スペースを有効利用することができる。一方、エンジンルーム内は屈曲させて配線しなければならない箇所があるため、前記シールドパイプから引き出した電線をシールド編組チューブ内に挿通する第二領域とすることが好ましい。シールド編組チューブ内に挿通される電線はエンジンルーム内のインバータ等の機器に接続することができる。本発明におけるワイヤハーネスは、前記バッテリとインバータとの間のほか、インバータとモータとの間に配索することもできる。
前述したように、本発明では、金属ブラケットを介してアルミニウム系金属からなるシールドパイプとシールド編組チューブとを金属クランプで固定して電気接続する構成とし、前記金属ブラケットは前記シールドパイプと同様のアルミニウム系金属から形成している。また、前記金属ブラケットは、前記シールド編組チューブを被せる大きさとした円板を二分割した一対の半円部材から構成し、これら半円部材の対向辺にシールドパイプを接触して挿通するシールドパイプ挿通溝を対向して設け、かつ該一対の半円部材の表面には、少なくとも前記シールド編組チューブが被せられる領域に耐食性を有するメッキ加工を施している。
即ち、前記構成によれば、金属ブラケットの一対の半円部材に設けたシールドパイプ挿通溝にシールドパイプを挿通して挟み込むだけで、挿通されたシールドパイプの外周を隙間なく金属ブラケットに密着させることができ、該密着状態の金属ブラケットの外周に前記シールド編組チューブを被せて前記金属クランプを外嵌、締結することで、前記シールドパイプとシールド編組チューブとを金属ブラケットを介して安定状態で固定して電気接続することができる。この際、前記シールドパイプは、同じ材質であるアルミニウム系金属からなる金属ブラケットに挿通、密着しているため、シールドパイプの腐食を防止でき、シールドパイプの電線保護機能やシールド機能を保持することができる。また、銅系金属線等の異種金属からなるシールド編組チューブが被せられる前記金属ブラケットも表面に耐食性を有するメッキ加工が施されているため、たとえ前記シールド編組チューブとの接触部分が水濡れしても該金属ブラケットの腐食を効果的に防止することができる。
よって、アルミニウム系金属と異種金属との接触部分の水濡れを防止するための防水構造が不要となり、構造をシンプルにすることができる。即ち、従来必要としていたグロメットやゴムブーツ等の止水部品やワリナシのコルゲートチューブ等を廃止し、電線の先通しが不要なワリコルゲートチューブに変更して製造コストや製造効率を高めることができる。
第1実施形態におけるワイヤハーネスの配索構造を示し、(A)は自動車に配索した状態の概略説明図、(B)は概略平面図である。 シールドパイプとシールド編組チューブとの接続部分を示し、(A)は概略斜視図、(B)はA−A線断面図である。 金属ブラケットを示す概略分解斜視図である。 第2実施形態におけるシールドパイプとシールド編組チューブとの接続部分を示し、(A)は概略斜視図、(B)はB−B線断面図である。 第3実施形態におけるシールドパイプとシールド編組チューブとの接続部分の概略斜視図である。 従来例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は本発明の第1実施形態を示している。本実施形態ではハイブリッド自動車において、図1に示すように、リア側に搭載したバッテリ1とエンジンルーム3内に搭載したインバータ4とを接続するためにワイヤハーネスを配索している。ワイヤハーネスW/Hを構成する2本の絶縁被覆電線10(以下、電線10という)をリア側のバッテリ1に接続してフロア2の下方を配線し、フロント側でフロア2上方に引きこんでエンジンルーム3内のインバータ4に接続している。
ワイヤハーネスW/Hの配線領域は、リア側からフロア2の下方に配線されフロント側でエンジンルーム3内に引き込まれる第一領域R1と、該第一領域R1に連続してエンジンルーム3内に配線される第二領域R2とからなる。第一領域R1では、図1(B)に示すように、2本の電線10をアルミニウム系金属からなる1本のシールドパイプ11に通して配線している。一方、第二領域R2では、前記シールドパイプ11から引き出された2本の電線10を1本の筒状のシールド編組チューブ12に挿通して配線している。シールド編組チューブ12は、表面に錫メッキ加工を施した銅系金属線をメッシュ状に編成して形成している。なお、第二領域R2のシールド編組チューブ12には、図示していないが、軸線方向にスリットを有するワリコルゲートチューブを外装している。
第一領域R1と第二領域R2との境界位置では、シールドパイプ11の先端部分に、シールド編組チューブ12の先端部分を固定して電気接続させる必要があり、本実施形態では金属ブラケット13と金属クランプ16とを用いて固定している。
金属ブラケット13はアルミニウム系金属からなると共に、図2および図3に示すように、シールド編組チューブ12を被せる大きさとした所要厚さを有する円板(本実施形態では楕円状円板)を二分割した一対の半円部材14からなり、これら半円部材14の対向辺にシールドパイプ11を密着状態で挿通可能な半円状凹部からなるシールドパイプ挿通溝15を対向して設けている。一対の半円部材14の表面全体には錫メッキ加工を施している。
一方、金属クランプ16はステンレス製のメタルバンドからなる。本実施形態における金属クランプは、図2に示すような環形状のカシメリングであり、その一部にカシメ突起部17を設けている。
シールドパイプ11の先端部分にシールド編組チューブ12の先端部分を固定して電気接続させるには、まず、シールドパイプ11の先端部分を金属ブラケット13の半円部材14に設けたシールドパイプ挿通溝15に挿通し、金属ブラケット13の一対の半円部材14でシールドパイプ11の先端部分を密着状態で挟み込む。
次に、前記シールドパイプ11の先端から第二領域(R2)側に引き出した2本の電線10をシールド編組チューブ12内に挿通すると共に、該シールド編組チューブ12の第一領域(R1)側先端部分を前記金属ブラケット13の外周に被せる。
最後に、カシメリングからなる金属クランプ16を金属ブラケット13の外周にシールド編組チューブ12の先端部分を挟んで被せた後、該金属クランプ16のカシメ突起部17を加締めて固定する。これにより、シールドパイプ11とシールド編組チューブ12との固定が完了する。
前記のように、本実施形態によれば、金属ブラケット13の半円部材14に設けたシールドパイプ挿通溝15にシールドパイプ11を挿通し、該一対の半円部材14でシールドパイプ11を挟み込むだけで、挿通されたシールドパイプ11の外周を隙間なく金属ブラケット13に密着させることができ、該密着状態の金属ブラケット13の外周にシールド編組チューブ12を被せて金属クランプ16を外嵌、締結することで、シールドパイプ11とシールド編組チューブ12とを金属ブラケット13を介して安定状態で固定して電気接続することができる。この際、シールドパイプ11は、同じ材質であるアルミニウム系金属からなる金属ブラケット13に挿通、密着しているため、シールドパイプ11の腐食を防止でき、シールドパイプ11の電線保護機能やシールド機能を保持することができる。また、異種金属である銅系金属線からなるシールド編組チューブ12が被せられる金属ブラケット13も表面に耐食性に優れた錫メッキ加工が施されているため、たとえシールド編組チューブ12との接触部分が水濡れしても金属ブラケット13の腐食を効果的に防止することができる。
よって、アルミニウム系金属からなる金属ブラケット13と異種金属からなるシールド編組チューブ12との接触部分の水濡れを防止するための防水構造が不要となり、構造をシンプルにすることができる。即ち、従来必要としていたグロメットやゴムブーツ等の止水部品やワリナシのコルゲートチューブ等を廃止し、電線の先通しが不要なワリコルゲートチューブに変更して製造コストや製造効率を高めることができる。
図4は第2実施形態を示している。
第2実施形態では、両側にボルト穴28を設けた一対の半円環部材27から金属クランプ26を形成し、ボルト穴28にボルト29を通してナットNで固定することにより金属クランプ26を締結できるようにしている。その他は第1実施形態と同様としている。
図5は第3実施形態を示している。
第3実施形態では、それぞれ1本の電線30を挿通した3本のシールドパイプ31を一括して1本のシールド編組チューブ32と固定し電気接続している。金属ブラケット33の一対の半円部材34の対向辺には、半円状凹部からなるシールドパイプ挿通溝35を間隔をあけて3個並設している。その他は第1実施形態と同様としている。
第3実施形態によれば、3本のシールドパイプ31を一対の半円部材34の各シールドパイプ挿通溝35に挿通して挟み込むだけで、3本のシールドパイプ31の外周を隙間なく金属ブラケット33に密着させることができ、該密着状態の金属ブラケット33の外周にシールド編組チューブ32を被せて金属クランプ36を外嵌、締結することで、3本のシールドパイプ31と1本のシールド編組チューブ32とを金属ブラケット33を介して安定状態で固定して電気接続することができる。即ち、前記構成によれば、カシメリング等でシールドパイプ毎にシールド編組チューブと固定する構成より少ない部品点数および簡易な作業で固定、電気接続することが可能となる。
10、30 電線
11、31 シールドパイプ
12、32 シールド編組チューブ
13、33 金属ブラケット
14、34 半円部材
15、35 シールドパイプ挿通溝
16、26、36 金属クランプ
17 カシメ突起部
27 半円環部材
28 ボルト穴
N ナット

Claims (5)

  1. ハイブリッド自動車または電気自動車に配索するワイヤハーネスの配索構造であって、 前記ワイヤハーネスを構成する電線をアルミニウム系金属からなるシールドパイプに挿通する第一領域と、前記シールドパイプから引き出された電線を、金属線をメッシュ状に編組して形成したシールド編組チューブ内に挿通する第二領域とを設け、
    前記第一領域のシールドパイプと前記第二領域のシールド編組チューブとを金属ブラケットと金属クランプを用いて固定して電気接続しており、
    前記金属ブラケットは、アルミニウム系金属からなると共に前記シールド編組チューブを被せる大きさとした円板を二分割した一対の半円部材からなり、これら半円部材の対向辺に半円状凹部からなるシールドパイプ挿通溝を対向して設け、
    前記シールドパイプ挿通溝に前記シールドパイプを接触させて挿通させ、該一対の半円部材からなる前記金属ブラケットの外周に前記シールド編組チューブを被せ、該シールド編組チューブの外周に金属クランプを外嵌して締結し、該金属クランプで前記シールド編組チューブを前記金属ブラケットを介して前記シールドパイプに固定して電気接続しており、
    前記金属ブラケットの一対の半円部材の表面には、少なくとも前記シールド編組チューブが被せられる領域に耐食性を有するメッキ加工が施されていることを特徴としているワイヤハーネスの配索構造。
  2. 前記金属ブラケットの一対の半円部材の表面に施す耐食性を有するメッキ加工を錫メッキ加工とし、前記シールド編組チューブを編組する金属線は表面に錫メッキ加工が施された銅系金属線である請求項1に記載のワイヤハーネスの配索構造。
  3. 前記金属クランプは環形状で、その一部にカシメ突起部を設けたカシメリングからなり、前記金属ブラケットの外周に前記シールド編組チューブの先端部分を挟んで前記カシメリングを被せた後に加締めて固定している請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネスの配索構造。
  4. 前記金属クランプは一対の半円環部材からなり、該半円環部材の両側にボルト穴を設けており、前記金属ブラケットの外周に前記シールド編組チューブの先端部分を挟んで前記一対の半円環部材を被せた後に前記両側のボルト穴にボルトを通してナットで固定している請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネスの配索構造。
  5. 前記第一領域は車両フロア下方の配線領域であり、前記第二領域はエンジンルーム内の配線領域である請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のワイヤハーネスの配索構造。
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