JP5629882B2 - エマルジョン製剤を自動調整するための装置及び調整方法 - Google Patents

エマルジョン製剤を自動調整するための装置及び調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、エマルジョン製剤を自動調製するための装置及びエマルジョン製剤の調製方法に関し、特に生理活性ペプチドのエマルジョン製剤を自動調製するのに好適な装置及び当該エマルジョン製剤の調製方法に関するものである。
ペプチドを抗原として免疫誘導を行う際に、免疫応答を増強する効果的手段として、アジュバントと共に投与されることがある。この場合、アジュバントは流動パラフィン等の油性成分であるため、ペプチドとアジュバントを水に混合し、エマルジョン化し、これを投与している。
このようなエマルジョン製剤を調製するための技術としては、油性成分としてのオイルアジュバントとペプチド水溶液との混合液を、径の細いコネクタを介したシリンジ間で繰り返し移動させて攪拌する方法、及びその方法に供するためのコネクタが開示されている(特許文献1参照。)。
しかし、一般的には、エマルジョン製剤の調製は手動で行われていることから煩雑であり、調製者の負担となっていた。
そこで、エマルジョン製剤の調製の自動化については、上記混合液を一方のシリンジからコネクタを通過して他方のシリンジへ移動させるポンピング(シリンジプランジャの往復運動)を行う装置として、コネクタにより連結されたシリンジを着脱自在に固定する固定台と、当該シリンジのシリンジプランジャを同方向に往復運動させる連動機構を有するポンピング装置が提案されている(特許文献1参照。)。
国際公開第2007/083763号パンフレット
しかし、上記ポンピング装置の連動機構は、固定台自体が動かないように固定されている場合には、各プランジャを押引するものであり、各プランジャが動かないように固定されている場合には、固定台を往復運動させる構成であった。従って、一方のプランジャが押される際には必ず他方のプランジャが引かれている構成であった。
そして、エマルジョン調製において、手動又は自動化のための装置を用いた場合の何れにおいても、左右のシリンジプランジャを同方向に往復させるよう、連結された2本のシリンジのプランジャのそれぞれに同時に押し引きの動力を伝えると、或いは一方のシリンジプランジャに引きの動力を伝えると、シリンダー内部に空気が混入し気泡を生じる事がある。これは、一方のシリンジプランジャの押し運動の速度より、もう一方のシリンジプランジャの引き運動の速度が速いと、引き圧により引き運動中のシリンジプランジャとシリンダーの間またはシリンダーとコネクタの連結部から空気が混入するためであると考えられる。
このように気泡を生じたエマルジョンは製剤として使用することができない。従って、シリンダー内部への空気の混入を防止するための対策を講ずる必要があった。
また、エマルジョン製剤は均質であることを要する。
しかし、上記従来技術では、エマルジョン完成の指標をポンピング回数により示しており、30回以上のポンピングを行うことにより、エマルジョンを得る方法が開示されているが、この方法では、ペプチドの種類、シリンジの往復速度(ポンピングの速度)、溶液の移動速度等、エマルジョン調製時の諸条件により、エマルジョン調製に必要なシリンジプランジャの往復回数、即ちポンピング回数が変動することから、エマルジョン完成の指標をシリンジプランジャの往復回数を用いて指定することは難しく、又、エマルジョン完成後もポンピングを継続することで、エマルジョン製剤の安定性に影響を及ぼすことが危惧されており、結局はエマルジョン完成の判断は調製者の主観によるところが大きく、均質なエマルジョン製剤の調製は容易ではなかった。
そのため、各種ペプチドのエマルジョン製剤の調製に適用可能なエマルジョン完成の客観的な指標を設定するために、エマルジョン製剤の調製時に容易に検出でき且つ各種ペプチド間で共通する指標の設定が望まれていた。
従って、本発明の目的の一つは、混合液を一方のシリンジからコネクタを通過して他方のシリンジへ移動させておこなうエマルジョン調製において、シリンダー内部への空気の混入を防止し、気泡が生じないエマルジョン製剤を調製することである。
又、他の目的の一つは、調製時に容易に検出でき且つ各種ペプチド間で共通する指標を設定し、用いることで、容易に均質なエマルジョン製剤の調製を行うこと、又、エマルジョン製剤の完成を容易に把握出来るようにすることである。
以上のような従来技術の課題を解決するための本発明は、コネクタにより連結した2本のシリンジを筐体に固定するためのシリンジ固定機構と、前記2本のシリンジのシリンジプランジャを、交互に押圧するための押圧機構とを備えることを特徴とするシリンジ押圧装置である。
又、上記シリンジ押圧装置において、前記シリンジ固定機構は、コネクタにより連結した2本のシリンジを筐体に着脱自在に固定し、前記押圧機構は、前記2本のシリンジのシリンジプランジャを交互に押圧するための少なくとも一対の押圧部と、前記押圧部を駆動させるための駆動源と、前記駆動源の運動を、前記押圧部に伝達し、前記押圧部を、直線往復運動させる動力伝達機構とを備えていることを特徴とするシリンジ押圧装置である。
又、上記シリンジ押圧装置において、前記押圧機構が前記シリンジプランジャを押圧する圧力を測定するプランジャ圧力測定装置を備えたことを特徴とするシリンジ押圧装置である。
又、上記シリンジ押圧装置において、前記プランジャ圧力測定装置で測定した、前記押圧機構が前記シリンジプランジャを押圧する圧力に対応して、前記押圧機構を制御する制御装置を備えたことを特徴とするシリンジ押圧装置である。
又、上記シリンジ押圧装置において、前記制御装置は、前記シリンジプランジャを押圧する圧力が、前記シリンジプランジャを押圧する初期圧力から所定の倍数に達した時、もしくは所定の押圧する圧力に達した時に、前記押圧機構を制御することを特徴とするシリンジ押圧装置である。
又、上記シリンジ押圧装置において、前記駆動源を冷却する冷却装置を備えたことを特徴とするシリンジ押圧装置である。
又、上記シリンジ押圧装置において、前期押圧機構の駆動時間を管理するタイマーを備えたことを特徴とするシリンジ押圧装置である。
又、上記シリンジ押圧装置において、前記プランジャ圧力測定装置で測定した、前記シリンジプランジャを押圧する圧力が所定の圧力に達したことを通知する圧力通知機構を備えたことを特徴とするシリンジ押圧装置である。
又、上記シリンジ押圧装置において、前記押圧機構の停止を通知する停止通知機構を備えたことを特徴とするシリンジ押圧装置である。
又、上記シリンジ押圧装置において、前記押圧部に、前記押圧部とシリンジプランジャとの距離を調節する調節部材を設けたことを特徴とするシリンジ押圧装置である。
上記シリンジ押圧装置は、前記シリンジ内のエマルジョンの原料を攪拌してエマルジョンを作製する、エマルジョンの作製用シリンジ押圧装置として好適に用いることが出来る。
又、上記シリンジ押圧装置は、前記シリンジ内の注入物をシリンジプランジャが押圧する圧力を測定するシリンジプランジャの押圧測定装置として好適に用いることが出来る。
更に、エマルジョンの原料が注入され、コネクタにより連結した2本のシリンジを前記シリンジ押圧装置に設置し、シリンジプランジャを交互に押圧して、エマルジョンの原料を前記コネクタを介して前記シリンジ間を移動させて攪拌し、エマルジョンを調製することを特徴とするエマルジョン作製方法である。
又、上記エマルジョン作製方法において、前記シリンジプランジャを押圧する圧力を測定し、測定した圧力に対応して、シリンジプランジャの押圧を制御することを特徴とするエマルジョン作製方法である。
又、エマルジョンの原料が注入され、コネクタにより連結した2本のシリンジを前記シリンジ押圧装置に設置し、シリンジプランジャを交互に押圧して、エマルジョンの原料を前記コネクタを介して前記シリンジ間を移動させて攪拌すると共に、前記シリンジプランジャを押圧する圧力を測定し、測定した圧力が所定の圧力に達したことを通知することを特徴とするエマルジョン完成評価方法である。
以上のような本発明によれば、混合液を一方のシリンジからコネクタを通過して他方のシリンジへ移動させておこなうエマルジョン調製において、シリンダー内部への空気の混入を防止し、気泡が生じないエマルジョン製剤を調製することが可能となった。
又、調製時に容易に検出でき且つ各種ペプチド間で共通する指標を用いることが出来、容易に均質なエマルジョン製剤の調製を行うことが可能となった。又、エマルジョン製剤の完成を容易に把握することが可能となった。
本発明第一実施形態使用状態上面図である。 本発明第一実施形態上面図である。 本発明第一実施形態使用状態側面図である。 本発明第一実施形態使用状態一部破断面側面図である。 本発明第一実施形態部分拡大図である。 本発明で使用されるコネクタにより連結されたシリンジ側面図である。 本発明第二実施形態上面図である。 本発明第三実施形態上面図である。 シリンジプランジャの押圧力の変化を示すグラフ図である。 ドロップテスト結果の写真である。 エマルジョンの顕微鏡写真である。 シリンジプランジャの押圧力の変化を示すグラフ図である。
以下本発明の実施の形態を図に従って説明する。図1〜4に示すように、シリンジ押圧装置1は、筐体10に、コネクタ99により連結した2本のシリンジ9を筐体10に固定するためのシリンジ固定機構20と、一対のシリンジ9のシリンジプランジャ91を、交互に押圧するための押圧機構40とを備えて構成されている。
シリンジ押圧装置1は、コネクタ99により連結された2本のシリンジ9内の被攪拌物100を、シリンジプランジャ91を交互に押圧することにより、コネクタ99を介して一方のシリンジ9から他方のシリンジ9へ移動させながら攪拌することが出来る装置である。シリンジ押圧装置1に使用されるシリンジ9は、図6に示すように、シリンジ本体90とシリンジプランジャ91で構成され、シリンジ本体90の先端には、他のシリンジ本体90部分の径より細い径に形成された先端部92、先端部92の先端からは先端部92の径より細い径に形成された最先端部93が形成されている。コネクタ99は両端に開口する細径の流路991を有する円筒状に形成され、両端部にはシリンジ9の最先端部93が嵌合される、流路991より大径の嵌合部993を備えている。コネクタ99の両嵌合部993に夫々シリンジ9の最先端部93が挿入、嵌合され2本のシリンジ9がコネクタ99を介して気密的に連結され1セットを構成している。尚、2本のシリンジ9がコネクタ99を介して気密的に連結されていれば、シリンジ9の形状は、上記形状に限定されるものではない。
又、本発明において使用されるシリンジ9及びコネクタ99は、従来からエマルジョン製剤を調製するのに用いられているものを使用すればよく、例えば、シリンジ本体90の断面積は、コネクタ99の細径の流路991部分の断面積以上のものを用いるが、2倍以上のものが好ましい。又、コネクタ99の断面円形の流路991の内径としては、特に限定されるものではないが、0.5〜2.0mm程度が好ましく、細径の流路991部分の長さは5〜20mm程度が好ましい。
シリンジ固定機構20は、シリンジ9のシリンジ本体90の移動を規制し、筐体10にシリンジ本体90及びコネクタ99を固定するための機構であり、筐体10の上面に設けた1対のシリンジ固定台2と、1対のシリンジ固定台2,2間の略中央に設けたシリンジ支持台3で構成され、1対のシリンジ固定台2とシリンジ支持台3は直線上に配置されている。
シリンジ固定台2は、シリンジ9のシリンジ本体90を保持して、筐体10にシリンジ本体90を固定するための部材であり、図5によく示すように、横片22の端部から縦片21を立設した断面L字型の部材で、横片22に設けたネジ孔を貫通するねじ25を用いて筐体10に固定され、縦片21にはシリンジ9、詳しくはシリンジ本体90が上方から挿入されて設置される縦断面略U字型の設置凹部23が設けられ、縦片21の上方には、設置凹部23の上方を塞ぎ、設置されるシリンジ9を押える押え板24が回動自在に軸支されている。
押え板24の一端部には支持ねじ26が挿入される支持孔が設けられ、他端部には締め付けねじ27のねじ部が挿入される固定凹部241が設けらている。縦片21上面の設置凹部23の両側には、ネジ孔が設けられ、支持ねじ26を押え板24の支持孔に貫通させると共に一方のネジ孔に螺入して、押え板24をシリンジ固定台2に回動自在に支持し、他方のネジ孔に締め付けねじ27を螺入し、押え板24を回動させて固定凹部201に締め付けねじ27のねじ部を挿入し、締め付けねじ27を締結して、締め付けねじ27のねじ頭271と縦片21間に押え板24を挟持して、押え板24を固定している。このような構成により、コネクタ99により連結した2本のシリンジ9のセットを筐体10に着脱自在に固定することが出来る。
設置凹部23の形状は、使用するシリンジ9を設置でき、且つ押え板24でシリンジ9の動きを防止できれば特に限定されず、略U字型以外の形状、例えばV字型としても良いが、シリンジ9の確実な固定のため、設置凹部23の底部は使用するシリンジ9のシリンジ本体90の形状と同一形状とすることが好ましい。又、設置凹部23の深さDは、使用するシリンジ9のシリンジ本体90の直径と同じ長さでもよいが、シリンジ9の確実な固定のため、シリンジ本体90の直径より若干、具体的には0.1〜0.4mm、好ましくは0.2〜0.3mm小さくすることが好ましい。しかし確実に固定できれば、その固定方法は特に限定されない。
シリンジ支持台3は、シリンジ本体90の先端部92を保持して、シリンジ本体90の移動を規制する部材であり、横片32の対向する両端から縦片31を立設した、断面コの字型の部材で、横片32に設けたネジ孔を貫通するねじ35を用いて筐体10に固定され、縦片31にはシリンジ本体90の先端部92が上方から挿入されて設置される縦断面略U字型の設置凹部33が設けられている。縦片31,31間の長さLは、設置するコネクタ99の長さ以上としている。
設置凹部33の形状は、設置凹部23と同様、使用するシリンジ9を設置できれば特に限定されず、略U字型以外の形状とすることとしてもよく、シリンジ9の確実な固定のため、設置凹部33の底部は使用するシリンジ9のシリンジ本体90の先端部92の形状と同一形状とすることが好ましい。又、縦片31,31間の長さLは、設置するコネクタ99の長さ以上としている。又、縦片31の高さ及び設置凹部33の深さは、シリンジ固定台2の縦片21及び設置凹部23の深さに対応させ、設置するコネクタ99により連結された2本のシリンジ9が直線状に保持されるように形成している。
押圧機構40は、2個のシリンジ9のシリンジプランジャ91を交互に押圧する押圧部4と、押圧部4を駆動させ、直線往復運動させるための駆動源と、該駆動源の運動を押圧部4に伝達し、押圧部4を直線往復運動させる動力伝達機構5を備えて構成され、押圧部4は筐体10の上面上部に対向して一対設置され、駆動源と動力伝達機構5は筐体10内部に設置されている。
動力伝達機構5は、図1及び4に示すように、ベルト51、筐体10にねじ599を用いて固定された軸受59の軸孔593に挿入されて、軸受59に回転自在に軸支されたねじ軸52、ねじ軸52の略中間に固定されたプーリー53、一対のナット54及び筐体10にねじ軸52と平行に固定された回転防止軸56を備えて構成されている。軸受59はプーリー53を挟んで2個設け、ねじ軸52を中間部で支持しているが、ねじ軸52を回転可能に軸支出来れば、設置個数及び設置位置は限定されず、例えばねじ軸52の両端部に設置することとしてもよい。又、回転防止軸56は、筐体10にねじ589を用いて所定の間隔を持って固定された2個の固定ブロック58の挿入孔581に挿入されて固定されている。回転防止軸56は更に、軸受59に設けた貫通孔596にも挿通させて強固に固定することとしてもよい。
ナット54は、ボールねじナットが好適に用いられ、ねじ軸52が挿入されるねじ孔541と回転防止軸56が挿入される挿入孔542が設けられ、一対のナット54,54は、プーリー53を挟んでねじ軸52の両側に所定の間隔をもって設置され、ねじ孔541にねじ軸52が挿入され、ねじ溝を転動するボールを介して装着されると共に、挿入孔542に回転防止軸56が挿入されている。尚、一対のナット54,54間の間隔は、設置するコネクタ99により連結された2本のシリンジ9及びシリンジ内の被攪拌物100の量により、即ち、一対のシリンジプランジャ91のヘッド912間の距離に応じて設定すればよい。このような構成により、ねじ軸52の回転に伴うナット54の回転は防止されると共に、一対のナット54,54が常に一定の間隔を持った、ナット54のねじ軸52の長手方向への往復運動を可能としている。
動力伝達機構5は、駆動源の運動を、必要があれば直線往復運動に変換して、押圧部4に伝達可能であれば、上記構成に限定されず、適宜構成要素を他の部材に変更して構成することができ、例えば、ねじ軸52及びナット54に変えて、ラック・ピニオン機構やクランク機構を用いることも出来る。
駆動源としては、図4に示すように、モーター50を用い、モーター50は図示しない電源と接続され、筐体10内部に固定されている。又、モーター50は、筐体10内に設置された図示しない制御装置に接続され、予め設定されたプログラムに従って、予め設定された所定時間毎に正逆回転を繰り返すよう設定されている。尚、制御装置としては、制御回路やコンピュータ等を用いることが可能であり、駆動源の駆動、停止、正逆回転の時間、速度等は筐体10に設けた制御盤7に設けた図示しないスイッチやコックにより設定可能としている。モーター50の回転軸501にはプーリー502が固定され、プーリー502とプーリー53はベルト51を介して連結されている。尚、駆動源としては、モーターに限定されず、電動シリンダ、空気圧シリンダ、油圧シリンダ等公知の駆動源を使用することも出来る。
尚、モーター50等の駆動源から発生する熱により、調製されるエマルジョン製剤が劣化する虞があるため、モーター50等の駆動源を冷却する冷却装置を設置することが好ましい。冷却装置としては、図1に示すように、モーター50等の駆動源の近傍に或いは接触させて設置する冷却ファン8やヒートパイプ等を用いることが出来る。
押圧部4は、図1及び4によく示すように、横片42の端部から縦片41を立設した断面L字型の部材を備えて構成され、縦片41が、設置されるシリンジ9のシリンジプランジャ91のヘッド912と対向するように、横片42に設けたネジ孔421を貫通するねじ429を用いてナット54に固定されている。従って、押圧部4は、シリンジ9の設置数に対応して、2個1対が設置されている。ねじ429は、筐体10の上面に設けた、ねじ軸52の長手方向に長く形成した長孔11に挿通され、筐体10の上面上部の押圧部4と筐体10内部のナット54を連結している。押圧部4は、コネクタ99により連結した2本のシリンジ9の設置セット数に対応して、1セットのコネクタ99により連結した2本のシリンジ9,9のシリンジプランジャ91,91を交互に押圧できるように設ければよく、1セットの場合には2個1対、2セットの場合には4個2対等、少なくとも1対の適宜の数対設ければよい。
シリンジ押圧装置1を作動させてシリンジプランジャ91を押圧する際に、シリンジプランジャ91のヘッド912を直接縦片41で押圧する構成としてもよいが、押圧部4に、押圧部4とシリンジプランジャ91との距離を調節する調節部材44を設けることが好ましい。調節部材44は調節ねじ47及び調節ナット48を備え、縦片41にねじ孔411を設け、ねじ孔411に調節ねじ47を挿入し、調節ナット48で固定し、調節ねじ47の平坦な先端477をシリンジプランジャ91のヘッド912に対向、当接させ、調節ねじ47の平坦な先端477でシリンジプランジャ91を押圧する構成とすることできる。このような構成とすることで、シリンジプランジャ91に対する押圧部4の距離を容易に調節することが出来、シリンジ9内の被攪拌物100の量或いはシリンジ9の長さ等により変化するシリンジプランジャ91の位置に容易に対応することが出来るからである。
更に、シリンジ押圧装置1には、押圧機構40が前記シリンジプランジャ91を押圧する圧力を測定するプランジャ圧力測定装置を備えることが好ましい。
油性成分とペプチド水溶液との混合液を、コネクタを介したシリンジ間で繰り返し移動させてエマルジョン製剤を調製する場合、従来のポンピング回数をエマルジョン完成の指標とした場合の問題を解消すべく、他の指標を検討し、シリンジプランジャを押す力に着目した結果、完全にエマルジョン化する直前に、シリンジプランジャを押す力が、調製初期、即ちポンピング開始時の押す力よりも急激に増加することが明確となったことから、シリンジプランジャの押圧力をその指標として使用できることが判明した。これらの状況から、シリンジプランジャの押圧力をエマルジョン完成の指標とすることで、均質なエマルジョン製剤の調製が可能となることが明らかであり、従って、プランジャ圧力測定装置を備えることにより、シリンジ押圧装置1において、シリンジプランジャの押圧力を指標とすることが可能となり、均質なエマルジョン製剤の調製が可能となるものである。
又、シリンジ押圧装置1にプランジャ圧力測定装置を設けることで、エマルジョン製剤の調製に好適に用いられる他、本発明のシリンジ押圧装置1をシリンジプランジャの押圧測定器として、シリンジ内の注入物、例えば製剤の原料である被攪拌物をシリンジプランジャが押圧する圧力を測定することが出来、各種製剤の製剤化の研究開発ツールとしても使用することが出来る。
このようなプランジャ圧力測定装置としては、図1〜4で適宜示すように、例えば圧縮型ロードセル6を用いることが出来る。この圧縮型ロードセル6は、シリンジプランジャ91のヘッド912に対向させ、押圧部4の縦片41或いは調節ねじ47の先端477に接着等により固定して設置することが出来る。圧縮型ロードセル6のケーブル66は図示しない制御装置に接続され、圧縮型ロードセル6で測定された、押圧機構40がシリンジプランジャ91を押圧する圧力に対応して、制御装置が押圧機構40を制御し、即ち、圧縮型ロードセル6で測定された、押圧機構40がシリンジプランジャ91を押圧する圧力値が制御装置に送られ、制御装置において、圧縮型ロードセル6からの圧力値の信号を予め組み込まれた制御プログラムに従って演算し、押圧機構40がシリンジプランジャ91を押圧する圧力に対応して駆動源、ひいては押圧機構40を制御し、シリンジ押圧装置1を制御する。尚、制御装置としては、制御回路やコンピュータ等を用いることが可能であり、筐体10に設けた制御盤7に設けた図示しないスイッチやコックにより設定可能とし、駆動源の駆動等を制御する制御装置を共用してもよい。
尚、プランジャ圧力測定装置としては、圧縮型ロードセル6のほか、その他の圧縮型荷重計やその他の公知の各種圧力センサを用いることとしてもよい。又、プランジャ圧力測定装置により測定された圧力を制御盤7に設けた表示装置71(図3参照)に逐次、或いは所定の圧力に達した際に表示させることとしてもよい。更に、プランジャ圧力測定装置により測定された圧力が所定の圧力に達した際に図示しないランプを点灯させることとしてもよい。これらの表示装置71やランプは、プランジャ圧力測定装置で測定した、シリンジプランジャ91を押圧する圧力が所定の圧力に達したことを通知する圧力通知機構となる。
又、シリンジ押圧装置1にはタイマーを備えることとしてもよい。タイマーにより、押圧機構の駆動時間を管理し、電源又はモーター50のスイッチを自動的にオフにするように設定することで、モーター50の駆動を停止させ、攪拌時間を予め定めた所定の時間とすることが出来る。尚、タイマーは制御装置に組み込まれたプログラムにより構成してもよく、制御装置とは別個の公知のタイマー装置により構成してもよい。
又、押圧機構40の停止を通知する、図示しない停止通報機構を備えることとしてもよい。この停止通報機構は、例えば制御装置、スピーカーを備えて構成し、モーター50の停止を認識した制御装置が、予め組み込まれたプログラムに従いスピーカーを介してアラームを流すことにより停止を通報することが出来る。
又、筐体10の上部には、ヒンジ130で筐体10と開閉自在に軸支され、筐体10の上部を被覆し、設置されるコネクタ99及びシリンジ9を覆う蓋13を設けることが好ましい。
次にシリンジ押圧装置1の作用及び使用方法、同時にシリンジ押圧装置1を用いたエマルジョン作製方法及びエマルジョン完成評価方法について説明する(図1、図3、図4参照)。先ず、コネクタ99、2本のシリンジ及び調製するエマルジョン製剤の原料(被攪拌物100)、例えばオイルアジュバントとペプチド水溶液を用意し、シリンジ9内に吸引する。この際、2本のシリンジ9の何れか1方に総ての原料を吸入してもよく、夫々のシリンジ9内に異なる原料を吸入してもよい。そして、2本のシリンジ9をコネクタ99により連結する。
次に、コネクタ99により連結された2本のシリンジ9を、シリンジ固定機構20でシリンジ押圧装置1の筐体10に固定する。詳しくは、シリンジ固定台2の設置凹部23に上方からシリンジ本体90を挿入すると共に、シリンジ支持台3の設置凹部33にシリンジ本体90の先端部92を挿入し、同時にシリンジ支持台3の縦片31,31間にコネクタ99を挿入する。そして、シリンジ固定台2の押え板24を回動させ、締め付けねじ27で固定し、シリンジ本体90をシリンジ固定台2に固定する。このようにしてシリンジ本体90の移動が規制されるが、シリンジ本体90の先端方向への移動は、更に、シリンジ支持台3の縦片31にシリンジ本体90の先端部92付け根の段部が係止されることによっても規制されている。
このように筐体10に設置されたシリンジ9は、シリンジプランジャ91のヘッド912が押圧機構40の押圧部4の縦片41と対向する。そして、調節ねじ47及び調節ナット48を調節して、調節ねじ47の平坦な先端477、或いは先端477に圧縮型ロードセル6が設置されている場合には、圧縮型ロードセル6をシリンジプランジャ91のヘッド912に近接或いは当接させる。
次に電源のスイッチ73をオンにして、必要に応じて、攪拌時間、攪拌速度、モーターを停止させるべきシリンジプランジャ91を押圧する圧力等を制御盤7に設けた図示しないスイッチやコックにより設定する。
そして、モーター50の駆動を開始するスイッチ77を押して、モーター50を作動させる。制御装置に制御されて正転、逆転を繰り返すモーター50の回転は、回転軸501、プーリー502、ベルト51、プーリー53を介してねじ軸52に伝達され、ねじ軸52が正転、逆転を繰り返す。ねじ軸52の運動により、一対のナット54,54が常に同一間隔を保持しつつ、ねじ軸52の長手方向への直線往復運動を行う。
ナット54は押圧部4と固定されているため、ナット54の上記運動により、一対の押圧部4も常に同一間隔を保持しつつ、ねじ軸52の長手方向への直線往復運動を行う。そして、この押圧部4の運動により、調節ねじ47の平坦な先端477、或いは圧縮型ロードセル6が一方のシリンジプランジャ91のヘッド912に当接し、押圧してシリンジプランジャ91をシリンジ本体90内に挿入させ、シリンジ本体90内の被攪拌物100をコネクタ99を介して他方のシリンジ9のシリンジ本体90内へ移動させる。
被攪拌物100が流入したシリンジ9のシリンジプランジャ91は、被攪拌物100の圧力によりシリンジ本体90から押し出される。この押し出されたシリンジプランジャ91と対向する押圧部4は、シリンジ9と反対方向へ移動し、しかもシリンジプランジャ91と固定されていないので、シリンジプランジャ91の動きに全く干渉することはなく、シリンジプランジャ91を引く作用は全くない。従って、シリンダー内部への空気の混入を防止することが出来、気泡が生じないエマルジョン製剤を調製することが可能となっている。
一方のシリンジプランジャ91が完全にシリンジ本体90内へ挿入され、被攪拌物100を排出すると、制御装置の制御によりモーター50の回転が反転し、押圧部4の運動方向が変わり、押し出されたシリンジプランジャ91が押圧部4により押圧され、上記と同じ作用、作動を行い、更に繰返し作動することで、内径の細いコネクタ99により連結された2本のシリンジ9内の被攪拌物100を、シリンジプランジャ91を交互に押圧することにより、コネクタ99を介して一方のシリンジ9から他方のシリンジ9へ移動させながら攪拌し、エマルジョン製剤を調製する。
攪拌の終了は、手動で電源をオフにすること具体的には停止スイッチ78を押して行うことも出来るが、自動停止とすることが好ましい。自動停止とする方法としては、タイマーを用いて、攪拌時間を予め所定の時間に定め、所定の時間経過後に電源をオフにさせ、モーター50を停止させる方法を採用することも出来る。
又、圧縮型ロードセル6等のプランジャ圧力測定装置及び制御装置を用いて、モーター50を自動停止させる方法を採用することも出来る。又、プランジャ圧力測定装置を用いた場合、シリンジプランジャ91を押圧する圧力が作動初期、即ちポンピング開始時の圧力(初期圧力)から所定の倍数に達した時、もしくは所定の押圧する圧力に達した時に、前記押圧機構を制御する方法を採用することが出来、この方法の具体例としては、シリンジプランジャ91を押圧する圧力が予め設定した所定の圧力に達した時に電源をオフにして押圧機構40を停止させる方法や、シリンジプランジャ91を押圧する圧力が予め設定した所定の圧力に達した後、予め設定した時間経過後に電源をオフにして押圧機構40を停止させる方法や、シリンジプランジャ91を押圧する圧力が、作動初期、即ちポンピング開始時の圧力(初期圧力)と比較して、予め設定した所定の倍数に達した時に電源をオフにして押圧機構40を停止させる方法や、シリンジプランジャ91を押圧する圧力が、作動初期、即ちポンピング開始時の圧力(初期圧力)と比較して、予め設定した所定の倍数に達した後、予め設定した所定の時間経過後に電源をオフにして押圧機構40を停止させる方法等を採用することが出来る。
一方の押圧部4に固定された圧縮型ロードセル6は、押圧部4の往復運動に伴って、シリンジプランジャ91と当接して、シリンジプランジャ91を押圧する圧力を測定し、ケーブル66により測定結果を制御装置に転送する。制御装置は測定された圧力に対応して、例えば、予め設定された圧力に達した時、或いは作動初期の圧力と比較して、予め設定された所定の倍数に達した時に電源をオフにし、押圧機構40を制御し、シリンジプランジャ91の押圧を制御する。このようにシリンジプランジャの押圧力をエマルジョン完成の指標とすることで、均質なエマルジョン製剤の調製が可能となる。
更に、圧縮型ロードセル6により測定されたシリンジプランジャ91を押圧する圧力は表示装置71に逐次、或いは所定の圧力に達した際に表示され、又、圧縮型ロードセル6により測定された圧力が所定の圧力に達した際にランプが点灯し、シリンジプランジャ91を押圧する圧力が所定の圧力に達したこと、即ち、エマルジョンが完成したことを通知する。従って、押圧機構40が自動停止しない場合であっても、エマルジョンの完成、未完成を評価、把握することが出来る。
尚、以下の実施例からも明らかなように、エマルジョン製剤の調製においては、原材料の種類、量、攪拌速度等により、ポンピング開始時のシリンジプランジャ91を押圧する圧力値、エマルジョン製剤が完成した時のシリンジプランジャ91を押圧する圧力値、該圧力値とポンピング開始時の圧力値との比、エマルジョン製剤が完成するまでの時間等が夫々異なる。
従って、今まで調製したことがない、原材料の種類、量、攪拌速度等の諸条件下におけるエマルジョン製剤の調製においては、押圧機構40を自動停止させるために設定する上記圧力値、時間、倍数等を設定することは困難である。そこで、特定の上記諸条件下での調製が初めてである場合には、例えば、表示装置71に逐次表示されたシリンジプランジャ91を押圧する圧力値を目視して、急激に圧力値が上昇したことを把握し、その時点から所定の時間経過後に、押圧機構40を停止させて、エマルジョン製剤の調製を行えばよい。又、この初めての調製の際に、当該条件下での、押圧機構40を自動停止させるために設定する上記圧力値、時間、倍数等を把握、導き出すことが出来、2回目以降の同条件でのエマルジョン製剤の調製においては、予め押圧機構40を自動停止させるため圧力値、時間、倍数等を設定し、押圧機構40を自動停止させて、エマルジョン製剤の調製の自動化を図ることが出来る。
尚、シリンジ9内の被攪拌物100を、エマルジョンの原料に限定せず、各種製剤或いはその原料等とし、上述のように使用してシリンジプランジャの押し圧測定をすることが出来、各種製剤化の研究開発装置、方法として用いることが出来る。
電源がオフになり、押圧部4の往復運動が停止した後、コネクタ99により連結された2本のシリンジ9を、シリンジ固定機構20から取外し、被攪拌物100から調製されたエマルジョン製剤を取り出す。
以上のように、シリンジ押圧装置1は、エマルジョンの作製用として用いることが出来る。又、プランジャ圧力測定装置を備えている場合、シリンジプランジャの押し圧測定器、エマルジョンの完成評価用としても用いることが出来る。
上述のシリンジ押圧装置1は、直線状のコネクタ99により連結された2本のシリンジ9,9を直線状に1セット設置する構造で説明したが、本発明のシリンジ押圧装置1はこの形態に限定されることなく、図7に示すように、コネクタ99により連結された2本のシリンジ9,9を直線状に2セット、平行に設置し、夫々を上述の実施形態と同様のシリンジ固定機構20により固定し、押圧部4の調節ねじ47先端に、並列する2個のシリンジプランジャ91のヘッド912を押圧可能な押圧部材473を設置する構成、更にはコネクタ99により連結された2本のシリンジ9,9を直線状に3セット以上、平行に設置する構成も採用することが出来る。又、コネクタ99により連結された2本のシリンジ9,9を直線状に2セット以上設置する場合、夫々のセットを平行ではなく設置してもよく、この場合、適宜押圧機構40、シリンジ固定機構20を増設すればよい。これらの構成において、説明しない他の構成は上述の実施形態と同様な構成を採用すればよい。
更に、シリンジ押圧装置1は、図8に示すように、コの字型のコネクタ990を用い、2本のシリンジ9を平行させて1セットを構成させて設置する構成も採用することが出来る。このような構成を採用した場合、シリンジ固定機構20は、1個のシリンジ固定台200で構成し、シリンジ固定台200は、横片220の端部から縦片210を立設した断面L字型の部材で、縦片210には、シリンジ本体90が上方から挿入されて設置される縦断面略U字型の設置凹部23が2箇所に設けられ、設置される2個のシリンジ9を押える押え板240が設けられている。押圧部4は、筐体10の上面上部に並列して一対設置され、上述の実施形態と同様の動力伝達機構5及び駆動源たるモーターを夫々の押圧部4に対応して2セット設けて構成している。
尚、本発明のシリンジ押圧装置は、上記の実施の形態に限定されず、上記実施の形態で示した構成を適宜組み合わせて構成することが出来る。
上記エマルジョンの作製用としてのシリンジ押圧装置1にコネクタ99により連結された2本のシリンジ9を図1に示すように筐体10に固定し、シリンジプランジャ91の往復運動を88往復/分または116往復/分の速度でサンプルの攪拌を行った。
エマルジョン化用サンプルとして、
生理食塩水 0.9ml
IFA 1ml
DMSO(ペプチド(QYDPVAALF)を 2mg 含む) 0.1ml
合計 2.0ml
をコネクタ99により連結された一方のシリンジ9に挿入した。
ここで、IFAは、不完全フロイントアジュバントを指す。また、上記ペプチドの配列は、アミノ酸の一文字表記にて記載している。
コネクタ99は、細径の流路の内径が1.0mm、長さが10mmのものを使用した。
シリンジプランジャの押圧力の変化の結果を図9のグラフに示す。この結果によれば、往復運動が88往復/分の条件下では、攪拌開始から約17分後に、押圧が急激に上昇し、攪拌開始時、即ちシリンジプランジャ91の往復運動開始時の押圧と比較して、押圧が平均して約2.0倍に上昇した。又、この上昇は、時間にして1分間もかからず、数秒で急激に行われることが明確となった。更に、1分間攪拌を続けて、押圧が平均して約2.1倍に上昇した時に攪拌を停止した。
一方、往復運動が116往復/分の条件下では、攪拌開始から約14分後に、押圧が急激に上昇し、攪拌開始時、即ちシリンジプランジャ91の往復運動開始時の押圧と比較して、押圧が平均して約1.9倍に上昇した。又、この上昇は、時間にして1分間もかからず、数秒で急激に行われることが明確となった。押圧が平均して約1.9倍を維持した状態で、更に、1分間攪拌を続けた後に停止した。
攪拌したサンプルを、ドロップテスト法により、エマルジョン化の完成を評価した。ドロップテストでは、エマルジョン化が完了し、適切なエマルジョン粒子が形成されていれば、同液体を水中に滴下しても直ちに拡散することなく、球状を保持している性質を指標とし、以下の手順にてエマルジョン化の評価を行った(図10参照)。
1.得られたエマルジョン溶液の1滴を水面上に滴下する。
2.エマルジョン溶液が直ちに水中に拡散しない場合をエマルジョン完成と評価。
3.直ちに水中に拡散する場合をエマルジョン化未完成と評価。
図10の写真に示すように、押圧が急激に上昇した直後もしくは30秒後のエマルジョン溶液は、水中に滴下すると、部分的拡散が観察され、エマルジョン化未完成と評価されたが、1分間以上攪拌を続けた時のエマルジョン溶液は、水中に滴下しても直ちに拡散することがなく、エマルジョン完成と評価することが出来た。
同様に、攪拌したサンプルを、粒径の均一さにより、エマルジョン化の完成を評価した。各攪拌時間におけるエマルジョンの顕微鏡写真を図11に示す。攪拌開始前、押し圧力が急激に上昇した直後や、30秒後では、粒径が均一でないことが確認され、押し圧力が急激に上昇した後、1分後、3分後及び5分後では、均一の粒径で存在していることが確認され、エマルジョン完成と評価することが出来た。
以上より、往復運動が88往復/分の条件下では、押し圧力が急激に増加し始めてから急激な増加を停止するまでの時間は1分以内、20〜40秒程度であったことから、押し圧力として1400gから2000gの間の任意の値、もしくは開始時の押し圧力の1.4倍から2.0倍の間の任意の値に到達目標値を設定し、その目標値に達した後1分間以上攪拌させ、シリンジプランジャ91の往復運動を止めることによってエマルジョンを完成させることが出来ると確認された。望ましくは、到達目標値はより高く、かつ確実に到達する値がよく、本条件下では、1600gから1800gの間の任意の値、もしくは、1.6倍から1.8倍の間の任意の値でもよい。
同様に、往復運動を116往復/分の条件下では、押し圧力として1500gから2300gの間の任意の値、もしくは開始時の押し圧力の1.2倍から1.9倍の間の任意の値に到達目標値を設定し、その目標値に達した後1分間以上攪拌させ、シリンジプランジャ91の往復運動を止めることによってエマルジョンを完成させることが出来ると確認された。望ましくは、到達目標値はより高く、かつ確実に到達する値がよく、本条件下では、1800gから2000gの間の任意の値、もしくは1.4倍から1.6倍の間の任意の値でもよい。
上記エマルジョンの作製用としてのシリンジ押圧装置1にコネクタ99により連結された2本のシリンジ9を図1に示すように筐体10に固定し、シリンジプランジャ91の往復運動を60往復/分または79往復/分の速度でサンプルの攪拌を行った。
エマルジョン化用サンプルとして、
生理食塩水 1.8ml
IFA 2ml
DMSO(ペプチド(QYDPVAALF)を 4mg 含む) 0.2ml
合計 4.0ml
をコネクタ99により連結された一方のシリンジ9に挿入した。
ここで、IFAは、不完全フロイントアジュバントを指す。また、上記ペプチドの配列は、アミノ酸の一文字表記にて記載している。
コネクタ99は、細径の流路の内径が1.0mm、長さが10mmのものを使用した。
シリンジプランジャの押圧力の変化の結果を図9のグラフに示す。この結果によれば、往復運動が60往復/分の条件下では、攪拌開始直後に、押圧が急激に上昇し、攪拌開始時、即ちシリンジプランジャ91の往復運動開始時の押圧と比較して、押圧が平均して約2.0倍に上昇した。又、この上昇は、時間にして1分間もかからず、数秒で急激に行われることが明確となった。押圧が平均して約2.0倍を維持した状態で、更に、1分間攪拌を続けた後に攪拌を停止した。
一方、往復運動が79往復/分の条件下では、攪拌開始直後に、押圧が急激に上昇し、攪拌開始時、即ちシリンジプランジャ91の往復運動開始時の押圧と比較して、押圧が平均して約2.1倍に上昇した。又、この上昇は、時間にして1分間もかからず、数秒で急激に行われることが明確となった。押圧が平均して約2.2倍を維持した状態で、更に、1分間攪拌を続けた後に停止した。
攪拌停止後のサンプルを、ドロップテスト法により、エマルジョン化の完成を評価したところ、いずれの条件下でもエマルジョン完成と評価することが出来た。
以上より、往復運動が60往復/分の条件下では、押し圧力が急激に増加し始めてから急激な増加を停止するまでの時間は1分以内、20〜40秒程度であったことから、押し圧力として1400gから2500gの間の任意の値、もしくは開始時の押し圧力の1.1倍から2倍の間の任意の値に到達目標値を設定し、その目標値に達した後1分間以上攪拌させ、シリンジプランジャ91の往復運動を止めることによってエマルジョンを完成させることが出来ると確認された。望ましくは、到達目標値はより高く、かつ確実に到達する値がよく、本条件下では、2000gから2400gの間の任意の値、もしくは、1.5倍から1.8倍の間の任意の値でもよい。
同様に、往復運動を79往復/分の条件下では、押し圧力として1400gから2900gの間の任意の値、もしくは開始時の押し圧力の1.1倍から2.1倍の任意の値に到達目標値を設定し、その目標値に達した後1分間以上攪拌させ、シリンジプランジャ91の往復運動を止めることによってエマルジョンを完成させることが出来ると確認された。望ましくは、到達目標値はより高く、かつ確実に到達する値がよく、本条件下では、2300gから2700gの間の任意の値、もしくは、1.6倍から1.9倍の間の任意の値でもよい。
上記エマルジョン作製用としてのシリンジ押圧装置1にコネクタ99により連結された2本のシリンジ9を図1に示すように筐体10に固定し、シリンジプランジャ91の往復運動を88往復/分の速度でサンプルの撹拌を行った。
エマルジョン化用サンプルとして、
生理食塩水 0.9ml
IFA 1ml
DMSO(ペプチド2mgを含む) 0.1ml
合計 2.0ml
をコネクタ99により連結された一方のシリンジ9に挿入した。
ここで、IFAは、不完全フロイントアジュバントを指す。また、使用したペプチドの配列を表1に示す。
上記表1に示したペプチドの配列は、アミノ酸一文字表記にて記載している。
コネクタ99は、細径の流路の内径が1.0mm、長さが10mmのものを使用した。
No.1〜No.5の各ペプチドにおけるシリンジプランジャの押圧力の変化の結果を図12(a)〜(e)に示す。図12中、ペプチドNo.1は(a)、ペプチドNo.2は(b)ペプチドNo.3は(c)、ペプチドNo.4は(d)、ペプチドNo.5は(e)に夫々示している。図12に示されるように、いずれのペプチドにおいても、攪拌開始から3分以内に、押圧の急激な上昇が起こった。この押圧の急激な上昇は、いずれのペプチドにおいても、1分以内に起こった。また、各ペプチドについて、押圧力の変化をそれぞれ2回ずつ測定したが、いずれのペプチドにおいても、攪拌開始時と急激な上昇後の押圧力は、1回目と2回目でほとんど差がなかった。
押圧上昇を確認した後、更に1分間撹拌を続け、攪拌を停止した。攪拌したサンプルを、ドロップテスト法により、エマルジョン化の完成を評価したところ、いずれのペプチドにおいてもエマルジョン完成と評価することが出来た。
以上より、ペプチドの種類に関係なく、押圧力の急激な上昇が起こることが確認された。各ペプチドにおける攪拌開始時及び急激な押圧上昇後の押圧力から、往復運度が88往復/分の条件下では、これらのペプチドに共通してエマルジョンを完成させ得る到達目標値として、1200gから2200gの間の任意の値を設定し、その目標値に達した後1分間程度攪拌させ、シリンジプランジャ91の往復運動を止めることによってエマルジョンを完成させることが出来ることが確認された。又、実施例1の結果と合わせると、本条件下では、ペプチドの種類にかかわらずエマルジョンを完成させ得る到達目標値として、1400gから2000gの間の所定の値がより望ましいことが確認された。更に、ペプチドの種類に応じて、2000gから2500gの間の所定の値を設定し、その目標値に達した時に、シリンジプランジャ91の往復運動を止めることによってエマルジョンを完成させることが出来ることが確認された。
エマルジョン調製において、シリンダー内部への空気の混入を防止し、気泡が生じないエマルジョン製剤を調製することができ、又、調製時に容易に検出でき且つ各種ペプチド間で共通する指標を用いることができ、容易に均質なエマルジョン製剤の調製を行うことが出来るので、エマルジョン製剤の調製に好適に利用することが出来る。
1 シリンジ押圧装置
10 筐体
100 被攪拌物
2 シリンジ固定台
24 押え板
20 シリンジ固定機構
3 シリンジ支持台
4 押圧部
40 押圧機構
44 調節部材
47 調節ねじ
48 調節ナット
5 動力伝達機構
50 モーター
52 ねじ軸
54 ナット
56 回転防止軸
6 圧縮型ロードセル
9 シリンジ
90 シリンジ本体
91 シリンジプランジャ
99 コネクタ

Claims (15)

  1. コネクタにより連結した2本のシリンジを筐体に固定するためのシリンジ固定機構と、前記2本のシリンジのシリンジプランジャを、交互に押圧するための押圧機構と、前記押圧機構が前記シリンジプランジャを押圧する圧力を測定するプランジャ圧力測定装置と、前記プランジャ圧力測定装置で測定した、前記押圧機構が前記シリンジプランジャを押圧する圧力に対応して、前記押圧機構を制御する制御装置とを備え、前記シリンジ固定機構は、コネクタにより連結した2本のシリンジのシリンジ本体を筐体に着脱自在に固定し、前記押圧機構は、前記2本のシリンジのシリンジプランジャを交互に押圧するための少なくとも一対の押圧部と、前記押圧部を駆動させるための駆動源と、前記駆動源の運動を、前記押圧部に伝達し、前記押圧部を、直線往復運動させる動力伝達機構とを備えていることを特徴とするシリンジ押圧装置。
  2. 前記制御装置は、前記押圧機構が前記シリンジプランジャを押圧する圧力が、前記シリンジプランジャを押圧する初期圧力から所定の倍数に達した時、もしくは所定の押圧する圧力に達した時に、前記押圧機構を制御することを特徴とする請求項1に記載のシリンジ押圧装置。
  3. 前記制御装置は、前記押圧機構が前記シリンジプランジャを押圧する圧力が、前記シリンジプランジャを押圧する初期圧力から所定の倍数に達した後もしくは所定の押圧する圧力に達した後、予め設定した時間の経過後に、前記押圧機構を停止させることを特徴とする請求項1に記載のシリンジ押圧装置。
  4. 前記駆動源を冷却する冷却装置を備えたことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項に記載のシリンジ押圧装置。
  5. 前記押圧機構の駆動時間を管理するタイマーを備えたことを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項に記載のシリンジ押圧装置。
  6. 前記プランジャ圧力測定装置で測定した、前記シリンジプランジャを押圧する圧力が所定の圧力に達したことを通知する圧力通知機構を備えたことを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項に記載のシリンジ押圧装置。
  7. 前記押圧機構の停止を通知する停止通知機構を備えたことを特徴とする請求項1から6のうちいずれか1項に記載のシリンジ押圧装置。
  8. 前記押圧部に、前記押圧部とシリンジプランジャとの距離を調節する調節部材を設けたことを特徴とする請求項1から7のうちいずれか1項に記載のシリンジ押圧装置。
  9. 上記請求項1から8のうちいずれか1項に記載のシリンジ押圧装置は、前記シリンジ内のエマルジョンの原料を攪拌してエマルジョンを作製する、エマルジョンの作製用シリンジ押圧装置であることを特徴とするシリンジ押圧装置。
  10. 上記請求項1から8のうちいずれか1項に記載のシリンジ押圧装置は、前記シリンジ内のエマルジョンの原料を攪拌してエマルジョンを作製する、エマルジョンの作製用シリンジ押圧装置であり、前記制御装置は、前記プランジャ圧力測定装置で測定した、前記シリンジプランジャを前記押圧機構が押圧する圧力を、エマルジョン完成の指標として、前記押圧機構を制御することを特徴とするシリンジ押圧装置。
  11. 上記請求項1から8のうちいずれか1項に記載のシリンジ押圧装置は、前記シリンジ内の注入物をシリンジプランジャが押圧する圧力を測定するシリンジプランジャの押圧測定装置であることを特徴とするシリンジ押圧装置。
  12. エマルジョンの原料が注入され、コネクタにより連結した2本のシリンジを、上記請求項9又は10に記載のシリンジ押圧装置に設置し、シリンジプランジャを交互に押圧して、エマルジョンの原料を前記コネクタを介して前記シリンジ間を移動させて攪拌し、前記シリンジプランジャを前記押圧機構が押圧する圧力を測定し、測定した圧力に対応して、シリンジプランジャの押圧を制御してエマルジョンを調製することを特徴とするエマルジョン作製方法。
  13. 前記シリンジプランジャを前記押圧機構が押圧する圧力を、エマルジョン完成の指標として、シリンジプランジャの押圧を制御することを特徴とする請求項12に記載のエマルジョン作製方法。
  14. 前記シリンジプランジャを前記押圧機構が押圧する圧力が、前記シリンジプランジャを押圧する初期圧力から所定の倍数に達した後もしくは所定の押圧する圧力に達した後、予め設定した時間の経過後に、前記シリンジプランジャの押圧を停止することを特徴とする請求項12又は13に記載のエマルジョン作製方法。
  15. エマルジョンの原料が注入され、コネクタにより連結した2本のシリンジを、前記請求項10に記載のシリンジ押圧装置に設置し、シリンジプランジャを交互に押圧して、エマルジョンの原料を前記コネクタを介して前記シリンジ間を移動させて攪拌すると共に、前記シリンジプランジャを押圧する圧力を測定し、測定した圧力が所定の圧力に達したことを通知することを特徴とするエマルジョン完成評価方法。
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