JP5627960B2 - トラック荷台の床板 - Google Patents

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Description

本願発明は、トラック荷台の床板に関するものである。
トラック荷台の床板には、強度を確保する観点などから、特許文献1へ示す起伏を備えた波板を採用するのが一般的である。
最近では、取り扱いの便や寸法の変更に容易に対応できる点で、上記の床板として、アルミニウムの射出成型により形成した複数の床板構成部材同士を、溶接により一体にし、ネジ等の固定具にてトラックの荷台へ取り付けるものが見られる。
実公昭和38−23301号公報
しかし、強度を付与するための起伏について、隆起部と隆起部との間隔は、荷台上で積荷を移動させるのに用いられる荷車のキャスタが挟まれない程度に、小さく設定されており、床板構成部材同士を荷台付近で接合しようとしても、溶接に用いるトーチを奥まで差し入れるのは困難である。
このため、本願の発明者において、隆起部と隆起部との間の浅い位置に溶接代を設けておくなどの検討がなされた。
しかし、このような溶接代を形成するのは手間であると共に、溶接による接合自体、熟練作業者を要し面倒なものである。
そこで、本願発明は、床板構成部材同士の接合において、溶接を不要とすると共に、確実に接合を行うことができる手段の提供を図る。
本願の請求項1に係る発明では、金属製の複数の床板構成部材同士が一体として荷台へ取り付けられて荷台を覆う、トラック荷台の床板において、次の構成を採るトラック荷台の床板を提供する。
即ち、個々の床板構成部材は、接着部と、接着剤にて接着部へ接着される被接着部の、少なくとも何れか一方を備え、更に、隣り合う床板構成部材同士の、一方は係止部を備え、他の一方は係止部に係止される被係止部を備え、係止部を被係止部へ係止することにより、被接着部を接着部へ接着することができるものであり、個々の床板構成部材の荷台への取り付けは、ネジ等の固定具により行われる
着部には、上記接着剤が入れられる接着剤受容部が設けられ、接着剤受容部内に接着剤が受容されることにより、被接着部と接着剤とが接触し、被接着部と接着部とが接着されて、隣り合う床板構成部材同士が一体にされるものである
床板構成部材の夫々において、荷台の前後方向と交差する左右方向について、隣り合う床板構成部材同士が上記接着により一体にされるものであり、個々の床板構成部材は、荷台に対面するベース部と、ベース部夫々の上面において荷台の前後方向に沿って延びる複数の隆起部とを備え、上記の被接着部は、床板構成部材の右又は左の端に位置する隆起部から側方へ突出するようベース部から横方向に延設された基部と、基部側から上方に向けて伸びる先端部とを備え、上記の接着部は、床板構成部材の右又は左の端に位置する隆起部より側方へ突出するようにベース部から横方向に延設された延設部と、延設部に連続して床板構成部材の隆起部の側部に設けられた窪み部とを備え、被接着部の基部下面と当該下面に連続する先端部の側面とが被接着部の接着面をなし、接着部の延設部上面と窪み部の奥底とが接着部の接着面をなすものであり、当該延設部と窪み部の少なくとも何れか一方が上記の接着剤受容部を備えるものあり、被接着部の先端部が接着部の窪み部へ挿入され、被接着部の基部が接着部の延設部上に載せられて接着されるものであり、接着部は、窪み部に挿入された被接着部の上記先端側が接着部から脱落するのを防止する逆鉤部を、窪み部の上縁に備えたものであり、この逆鉤部が上記係止部であり、逆鉤部に係止される被接着部の先端が上記の被係止部である。
本願の請求項に係る発明では、本願の上記請求項に係る発明にあって、次の構成を採るトラック荷台の床板を提供する。
即ち、床板構成部材の少なくとも一つは、右左何れか一方へ突出するよう上記の被接着部が設けられると共に、左右何れか他の一方へ突出するように上記の接着部が設けられ、当該床板構成部材の被接着部は、隣り合う床板構成部材の接着部の逆鉤部へ被接着部の先端が係止された状態において、接着部の延設部の先端側へ上記固定具が突き通されることにより、荷台へ固定されるものである。ベース部の下面は、上記固定具の頭部と対応する部分に後退部を備える。後退部は、ベース部下面の他の部位よりも上方へ後退するように形成されたものである。
本願の請求項に係る発明では、本願の上記請求項に係る発明にあって、接着部の延設部上面は、上方へ突出し被接着部の基部の下面と当接する小突部を備え、 被接着部の先端部が窪み部に挿入され逆鉤部に引掛けられた状態において、被接着部の基部裏面が上記小突部と当接することにより、少なくとも被接着部の基部下面と接着部の延設部との間に、接着剤を介在させる隙間を、接着剤受容部として確保するものであることを特徴とするトラック荷台の床板を提供する。
本願の請求項に係る発明では、本願の上記請求項に係る発明にあって、少なくとも接着部と被接着部とは、アルミニウム製又は鉄製であり、接着剤は、メタクリレート系接着剤であることを特徴とするトラック荷台の床板を提供する。
本願の各発明は、複数の床板構成部材を一体とすることによって形成されるトラック荷台の床板について、接着剤を用いることにて床板構成部材を一体とし、溶接の使用を不要とした。
また、本願発明では、接着により接合される被接着部を接着部に対して、逆鉤部を支点として回動することにより、接着部の接着面へ被接着部の接着面を対面させることができ、接着の際の位置決めが容易である。
特に、本願の請求項に係る発明では、逆鉤部に、被係止部である被接着部の先端を押さえ付けることにより、上記固定具の浮き上がりを防止することができる。特に、接着不良が生じ易い長尺の床板構成部材同士の接合において、上記の逆鉤部を利用して接着部へ被接着部を合わせることにより、作業者一人でも、床板構成部材の各部同志を確実に、接合することができる。
また、本願の請求項に係る発明では、後退部が、固定具の頭部を収容して、固定具が接着部と被接着部の係止を阻害するのを防止した。
(A)は本願発明に係る床板のトラックの荷台への取り付け後の状態を示す略断面図、(B)は当該床板の取り付け前の分解状態を示す略断面図、(C)は(A)の要部拡大断面図。 (A)は本願発明の隣接する床板構成部材同士の係止の方法を示す断面図、(B)は係止後の上記両床板構成部材を示す断面図、(C)は、レールが設けられ床板構成部材へのレールの取り付け前の状態を示す断面図、(D)は当該レールの取付後の床板構成部材の断面図。 (A)はトラック荷台の左右の端に配置される床板構成部材の取付前の状態を示す断面図、(B)は当該床板構成部材のトラック荷台への取り付け後の状態を示す断面図。 (A)は図2(B)の要部拡大断面図、(B)は(A)の要部拡大断面図、(C)は他の実施の形態の要部拡大断面図、(D)は(C)の要部拡大断面図、(E)は更に他の実施の形態の要部拡大断面図、(F)は(E)の要部拡大断面図。
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態を説明する。
尚、トラックの進行(前進・後退)方向を荷台の前後方向とし、図1〜4の各図において示す左右方向L,Rは、当該前後方向と直交する横方向と一致する。
図1(A)へ示す通り、本願発明に係る床板100は、トラックの荷台nへ固定されて荷台n覆うものであり、荷台nへの取り付け前の状態を示す図1(B)に描かれた通り、複数の床板構成部材1…1を一体にして、形成される。
図1(A)及び図2(B)へ示す通り、個々の床板構成部材1…1のトラックの荷台nへの取り付けは、ネジやボルト、ピンなどの周知の固定具tにより行われる。
各床板構成部材1…1の夫々は、荷台の前後方向に沿うように、左右に並べられたものであり、左右隣り合う床板構成部材1,1同士が一体にされる。
各床板構成部材1…1は、荷台の前後方向の幅と対応する長さを備えた、荷台の前後方向に沿って伸びる長尺の部材である。この例では、荷台を覆うために、横幅2400mm、縦幅6000mmの、床板を形成するものとし、各床板構成部材1…1の全長(前後方向の幅)は、上記6000mmとする。各床板構成部材1…1の横幅(左右補講の幅)については、一体とした際に、上記2400mmとなるものとする。但し、このような寸法に限定するものではなく、荷台の寸法や形状によって、各床板構成部材1…1の寸法や、数量は変更可能である。
床板100は、横方向のみならず、前後方向についても1本の床板構成部材1にて対応するのではなく、複数に分割された床板構成部材1を一体とすることにより形成するものとしても実施できる。
この実施の形態では、上記の通り、床板の前後方向については、各床板構成部材1が当該前後方向の全長を備えるものとして説明する。
図2(A)(B)へ示す通り、個々の床板構成部材1は、荷台に対面する薄板状のベース部2と、ベース部2上面において荷台nの前後方向に沿って延びる複数の隆起部3…3とを備える。
隆起部3…3は、左右側面31,31(図4(A))と、上面30とを備え、ベース部2へベース部2と一体に設けられた正面視矩形の中空の部材であり、底部はベース部3によって塞がれている。左右隣り合う隆起部3,3の間隔は、後述するレール9が設けられるものを除き、荷車のキャスタ(図示しない。)が落ち込まない大きさとする。
床板構成部材1…1の夫々は、アルミニウムで形成するのが好ましく、アルミニウムを射出成型することによって形成することができる。
図2(A)(B)へ示す通り、床板構成部材1は、被接着部4と接着部5の少なくとも何れか一方を備える。
床板構成部材1の固定具tによる荷台nへの固定に際して、被接着部4は、接着剤にて、接着部5へ接着され、当該接着によって、隣り合う床板構成部材1,1同士は一体にされる。
上記接着剤には、接着後の引張せん断接着強さが、12〜21MPa、特に15〜20MPaの範囲にあるものが好ましく、16〜20MPaの範囲にあるものがより好ましい。
この接着剤には、プライマー無しで金属接着が可能な市販のものを採用することができる。アルミニウムを接着する、このような接着剤として、メタクリレート系接着剤を採用することができる。
接着剤には、上記のプライマー無しで金属接着が可能な接着剤として、特に、株式会社ITWパフォーマンスポリマーズ&フルイズジャパンが販売している構造接着剤プレクサス(商標)のMA830GBとMA832GB(何れも製品品番)とが適する。MA830GBとMA832GBは、双方とも上記の引張せん断接着強さが15.9〜19.3MPaの範囲にある。MA830GBとMA832GBとは、何れも、塗布厚みを約0.8mmとするのが好ましい。
但し、接着剤には、接着後の引張せん断接着強さが10MPa以上である、他の金属用接着剤を用いて実施することも可能である。
被接着部4と接着部5とについて、更に詳しく説明する。
床板構成部材1は、被係止部と係止部の少なくとも何れか一方を備える。被係止部を係止部へ係止することにより、接着部5の接着面へ被接着部4の接着面の位置を合わせることができる。
図2(A)(B)及び図4(A)(B)に示す通り、この実施の形態において、被接着部4が上記の被係止部を備え、接着部5が上記係止部を備える。
具体的には、被接着部4は、雄部(以下必要に応じて雄部4と呼ぶ。)として形成され、接着部5は当該雄部が係止される雌部(以下必要に応じて雌部5と呼ぶ。)として形成されている。
雌部5には、上記接着剤が入れられる接着剤受容部6が設けられ、接着剤受容部6内に上記の接着剤が受容されることにより、雄部4と接着剤とが接触し、雄部4と雌部5とが接着されて、上記の通り、隣り合う床板構成部材1,1同士が一体にされるのである。
上記の雄部4は、床板構成部材1の右又は左の端に位置する隆起部3から側方へ突出するようベース部2から横方向に延設された基部41と、基部41側から上方に向けて伸びる先端部42とを備える。図2(A)(B)及び図4(A)(B)に示す、隣り合う2つの床板構成部材1,1においては、雄部4は、左側の床板構成部材1(後述する第2床板構成部材1b)の右端の隆起部3の右側へ向けてベース部2を延設するように形成されている。
上記の雌部5は、床板構成部材1の右又は左の端に位置する隆起部3より側方へ突出するようにベース部から横方向に延設された延設部51と、延設部51に連続して床板構成部材1の隆起部3の側面部31に設けられた窪み部52とを備える。図2(A)(B)及び図4(A)(B)に示す、隣り合う2つの床板構成部材1,1においては、雌部5は、右側の床板構成部材1(後述する第1床板構成部材1a)の左端の隆起部3の左側へ向けてベース部2を延設するように形成されている。
雄部4の基部41下面と当該下面に連続する先端部42の側面とが雄部4の接着面をなし、雌部5の上記延設部51上面と窪み部52の奥底とが雌部5の接着面をなすものである。
当該延設部51と窪み部52とが、上記接着剤受容部6を備える。
雄部4の先端部42が雌部5の窪み部52へ挿入され、雄部4の基部41が雌部5の延設部51上に載せられて、上記接着剤にて接着される。雌部5は、窪み部52に挿入された雄部4の上記先端部41側が当該窪み部52から脱落するのを防止する逆鉤部53を、窪み部52の上縁に備える。
図4(A)(B)へ示す通り、上記雌部5の延設部51上面は、上方へ突出し雄部4の基部41の下面と当接する小突部54を備える。
また、上記雌部5の延設部51は、上記小突部54よりも先端側へ上記固定具tが上下に通されることにより、荷台nへ固定されるものであり、雄部4の基部41の下面は、雌部5との接着により上記締結部tの頭部と対応する部分に後退部43を備える。後退部43は、ベース部2下面の他の部位よりも上方へ後退するように形成されたものである。
上記の構成を採る床板構成部材1,1について、図2(A)へ示す通り、先に固定具t,tにて右側の床板構成部材1(第1床板構成部材1a)を荷台nへ固定し、当該床板構成部材1の左側の雌部5の延設部51及び延設部52の上へ上記の接着剤(図示を省略。)を塗布する。
この実施の形態において、逆鉤部53が上記係止部であり、逆鉤部53に係止される被接着部4(雄部)の先端が上記の被係止部である。
そして、荷台nに固定された右側の床板構成部材1の雌部5の当該窪み部52に対して、荷台nに固定されていない左側の床板構成部材1(第2床板構成部材1b)の雄部4の先端部42が挿入され、逆鉤部53(図4(A)(B))を中心として、左側の床板構成部材1を回転させることにより、雄部4の基部41を雌部5の延設部51の上に重ねる。
雄部4の先端部が窪み部5に挿入され逆鉤部53に引掛けられた状態において、雄部4の基部41裏面が上記小突部54と当接することにより、少なくとも雄部4の基部41下面と雌部5の延設部51との間に、接着剤をとどめる隙間を、上記の接着剤受容部6として確保することができる。
前述の通り雌部4に固定具tが通されることにより、床板構成部材1は、荷台nへ固定される。
上記の後退部43は、固定具tの頭部を収容するものであり、固定具tの頭部により上記隙間が開きすぎて雄部4と雌部5の接着が阻害されるのを防止する。
この実施の形態において、上記の逆鉤部53は、窪み部52が設けられた隆起部3の側面部31から突出するものではないが、図4(C)(D)へ示す通り、逆鉤部53は隆起部3の側面部31よりも突出させるものとしても実施できる。逆鉤部53をこのように突出させることにより、逆鉤部53を支点とする上記床板構成部材1の回転の幅を多くすることができ、より位置決めの案内の範囲を広くすることができる。また、図4(E)(F)へ示す通り、小突部54を設けずに、固定具tの頭部を上記の小突部54として、雄部4の基部41下面と当接させるものとしても実施できる。
この実施の形態では、図1(B)に示す通り、床板100は、第1床板構成部材1a、第2床板構成部材1b、第3床板構成部材1c、第4床板構成部材1d、第5床板構成部材1e、第6床板構成部材1f、第7床板構成部材1g、第8床板構成部材1h、第9床板構成部材1iに、第10床板構成部材1j、第11床板構成部材1k、及び、第12床板構成部材1mの12本の床板構成部材1…1にて構成される。但し、床板100を構成する床板構成部材の数は、このような数に限定するものではなく、変更可能である。
図1(B)へ示す通り、左右方向について、上記12本の床板構成部材1a…1mを並べた状態にして一体とされるものであり、先ず第1床板構成部材1aが荷台nの左右方向について中央に配置されて固定具tにて固定される。そして、順に、第2床板構成部材1bが第1床板構成部材1aの左隣へ、第3床板構成部材1cが第1床板構成部材1aの右隣へ、第4床板構成部材1dが第2床板構成部材1bの左隣へ、第5床板構成部材1eが第3床板構成部材1cの右隣へ、第6床板構成部材1fが第4床板構成部材1dの左隣へ、第7床板構成部材1gが第5床板構成部材1eの右隣へ、第8床板構成部材1hが第6床板構成部材1fの左隣へ、第9床板構成部材1iが第7床板構成部材1gの右隣へ、第10床板構成部材1jが第8床板構成部材1hの左隣へ、第11床板構成部材1kが第9床板構成部材1iの左隣へ、第12床板構成部材1mが第10床板構成部材1jの左隣へ配置されて、夫々の雌雄両部が接着剤にて一体にされ、荷台nに対して夫々固定具t…tにて固定される。
上記の通り、第1床板構成部材1aを除いて、各床板構成部材1…1は、固定具tによる荷台nへの固定と共に、前述の図2(A)(B)に示す方法による雄部4と雌部5の接着にて、隣接する他の床板構成部材1へ固定される。
この実施の形態において、図2(A)へ示す通り、第1床板構成部材1aは、ベース部2の左右両側に、雌部5,5が形成されている。
第1床板部材1aよりも左側に配置される、第2、第4、第6、第8、第10及び第12の床板構成部材1b,1d,1f,1h,1j,1mの夫々は、自身が備えるベース部2の、右側に雄部4が延設され、左側に雌部5が延設されている。
そして、第1床板部材1aよりも右側に配置される、第3、第5、第7、第9及び第11の床板構成部材1c,1e,1g,1i,1kの夫々は、自身が備えるベース部2の、左側に雄部4が延設され、右側に雌部5が延設されている。
図1(A)〜(C)へ示す通り、第3床板構成部材1c及び第4床板構成部材1dが、荷車のキャスタを案内する、一対のレールを備える。また、第9床板構成部材1i及び第10床板構成部材1jも、第3及び第4床板構成部材1c,1dを挟んでその左右外側に、荷車のキャスタを案内する、一対のレールを備える。
第4床板構成部材1dを代表として、上記レールについて説明する。上記の各レールは荷台nの前後方向に沿って伸びる樋状の部材であり、樋内の左右の幅は、荷車のキャスタ(図示しない。)の左右の幅よりも大きく形成されている。
レールは、樋状に形成されたものであればよく、金属材料を射出成型することによって、或いは、金属板を折り曲げ加工することによって形成することができる。
このレール9の中に荷車のキャスタを挿入し、キャスタをレール9に案内させることにより、レール9に沿って荷車を荷台nの前後方向へ移動させることができる。
上記の通り、レール間の幅が異なる2つのレールの対を設けることによって、キャスタの間隔が異なる大小二種類の荷車の移動を案内することができる。
上記のレール9が設けられる床板構成部材1c,1d,1i,1jについて、第4床板構成部材1dを代表として、具体的に説明する。図2(C)へ示す通り、レール9が設けられる床板構成部材1dは、レール9が取り付けられる位置において、隣り合う隆起部3,3の間隔が、レール9が呈する樋の左右の幅とほぼ同じかそれよりも大きく形成されている。隣り合う当該隆起部3,3間へレール9は挿入され、図2(D)へ示す通り、両隆起部3,3の上面部30,30へネジ、ボルト或いはピンといった周知の固定部材91にて固定される。
次に荷台nの左右の端に配置される第11床板構成部材1kと第12床板構成部材1mとについて、第12床板構成部材1mを代表として説明する。
荷台nの左右には、積荷が荷台から脱落しないように、囲い(図示しない。)が設けられている。図3(A)へ示す通り、荷台nには、この囲いと上記床板構成部材1mとの間を覆うコーナー部材7が取り付けられる。コーナー部材7は、荷台n上面に固定される横片部71と横片部71の端から上方へ伸びて囲いに沿う縦片部72とを有する。
第12床板構成部材1mの雌部5と共に、固定具tにて、上記コーナー部材7も荷台nへ固定される(図3(B))。即ち、当該雌部5の下にコーナー部材7の横片部71が配置され、雌部5を固定する固定具tが横板部71に通され荷台nへ取り付けられる。横板部71と共に荷台nへ固定される当該雌部5には、雄片8が接着される。この雄片8は、図2(A)(B)及び図4へ示す雄部4と同様、基部41と先端部42と後退部43を有するものであり、床板構成部材1のベース部2に延設されたものではなく、床板構成部材1から独立した部材である。
雄片8の取り付けは、図2(A)(B)へ示す、雄部4の雌部5への取り付けと同様の方法で行えばよい。
尚、上記の実施の形態とは異なり、係止部及び被係止部については、接着部及び被接着部とが備えるものとしてではなく、接着部及び被接着部とは別に形成されるものとして実施できる。
床板構成部材1…1は、アルミニウムに限定するものではなく、鉄などの他の金属にて、形成するものとしても実施できる。アルミニウム以外では特にステンレスを採用するのが好ましい。ステンレスを採用する場合も、前述のMA830GBやMA832GBに代表される、メタクリレート系接着剤を採用することができる。但し、前述の通り、床板構成部材1…1を、軽量で加工が容易なアルミニウムを用いるのが好ましい。
各床板構成部材1…1が備える隆起部3…3の数は、図示した数に限定するものではなく、適宜変更可能である。
また、各床板構成部材1…1は、荷台nの前後方向に伸びるものとしたが、荷台nの左右方向や平面視斜めに伸びるものとしても実施できる。
上記の実施の形態において、被接着部と接着部は、雄部4と雌部5として雌雄係止される構造のものとした。被接着部と接着部については、このような構造を採るものに限定するものではない。例えば、被接着部と接着部については、単に接着面を提供するものとしても実施できる。
各床板構成部材1…1の取り付けの手順については、上述の通り第1床板構成部材1aを中央にして、左右両方向へ他の床板構成部材1…1を順次取り付けて行くものとしたが、第1床板構成部材1aを、荷台の右端又は左端に配置するものとし、他の床板構成部材1…1を左右一方向に向け順次取り付けて行くものとしても実施できる。
また、レール9は、設けずに実施することもできる。
1 床板構成部材
2 ベース部
3 隆起部
4 被接着部
5 接着部

Claims (4)

  1. 金属製の複数の床板構成部材同士が一体として荷台へ取り付けられて荷台を覆う、トラック荷台の床板において、
    個々の床板構成部材は、接着部と、接着剤にて接着部へ接着される被接着部の、少なくとも何れか一方を備え、
    更に、隣り合う床板構成部材同士の、一方は係止部を備え、他の一方は係止部に係止される被係止部を備え、
    係止部を被係止部へ係止することにより、被接着部を接着部へ接着することができるものであり、
    個々の床板構成部材の荷台への取り付けは、ネジ等の固定具により行われるものであり、
    接着部には、上記接着剤が入れられる接着剤受容部が設けられ、接着剤受容部内に接着剤が受容されることにより、被接着部と接着剤とが接触し、被接着部と接着部とが接着されて、隣り合う床板構成部材同士が一体にされるものであり、
    床板構成部材の夫々において、荷台の前後方向と交差する左右方向について、隣り合う床板構成部材同士が上記接着により一体にされるものであり、
    個々の床板構成部材は、荷台に対面するベース部と、ベース部夫々の上面において荷台の前後方向に沿って延びる複数の隆起部とを備え、
    上記の被接着部は、床板構成部材の右又は左の端に位置する隆起部から側方へ突出するようベース部から横方向に延設された基部と、基部側から上方に向けて伸びる先端部とを備え、
    上記の接着部は、床板構成部材の右又は左の端に位置する隆起部より側方へ突出するようにベース部から横方向に延設された延設部と、延設部に連続して床板構成部材の隆起部の側部に設けられた窪み部とを備え、被接着部の基部下面と当該下面に連続する先端部の側面とが被接着部の接着面をなし、接着部の延設部上面と窪み部の奥底とが接着部の接着面をなすものであり、
    当該延設部と窪み部の少なくとも何れか一方が上記の接着剤受容部を備えるものあり、
    被接着部の先端部が接着部の窪み部へ挿入され、被接着部の基部が接着部の延設部上に載せられて接着されるものであり、
    接着部は、窪み部に挿入された被接着部の上記先端側が接着部から脱落するのを防止する逆鉤部を、窪み部の上縁に備えたものであり、この逆鉤部が上記係止部であり、逆鉤部に係止される被接着部の先端が上記の被係止部であることを特徴とするトラック荷台の床板。
  2. 床板構成部材の少なくとも一つは、右左何れか一方へ突出するよう上記の被接着部が設けられると共に、左右何れか他の一方へ突出するように上記の接着部が設けられ、
    当該床板構成部材の被接着部は、隣り合う床板構成部材の接着部の逆鉤部へ被接着部の先端が係止された状態において、接着部の延設部の先端側へ上記固定具が突き通されることにより、荷台へ固定されるものであり、
    ベース部の下面は、上記固定具の頭部と対応する部分に後退部を備え、
    後退部は、ベース部下面の他の部位よりも上方へ後退するように形成されたものであることを特徴とする請求項記載のトラック荷台の床板。
  3. 接着部の延設部上面は、上方へ突出し被接着部の基部の下面と当接する小突部を備え、
    被接着部の先端部が窪み部に挿入され逆鉤部に引掛けられた状態において、被接着部の基部裏面が上記小突部と当接することにより、少なくとも被接着部の基部下面と接着部の延設部との間に、接着剤を介在させる隙間を、接着剤受容部として確保するものであることを特徴とする請求項記載のトラック荷台の床板。
  4. 少なくとも接着部と被接着部とは、アルミニウム製又は鉄製であり、
    接着剤は、メタクリレート系接着剤であることを特徴とする請求項記載のトラック荷台の床板。
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