JP5627495B2 - 光学調整装置及び光学調整方法 - Google Patents
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Description
以下の特許文献1には、焦点位置の誤差を補正する光学調整装置が開示されている。
この光学調整装置は、位相差方式を用いており、この方式では、焦点位置の誤差として、2つの検出器上での受光信号の空間的な差を検出し、この空間的な差に基づいて、撮像光学系内の光学素子を光軸方向に移動させることで、焦点位置の誤差を補正するようにしている。
この偏心収差は、撮像光学系を構成する複数の光学素子間での光軸に垂直な方向への僅かな並進移動や傾きにより生じるものである。
この偏心収差が生じている場合、特許文献1に開示されている位相差方式の光学調整装置のように、撮像光学系内の光学素子を光軸方向に移動させるだけでは、結像性能の劣化を補正することができない。
この光学調整装置は、非回転対称な光学系内の結像面に配置されている波面検出部が焦点位置の誤差と偏心収差を測定し、その測定結果にしたがって、光学系内の瞳付近に配置されている一つの光学素子を光軸方向と傾き角度2方向に駆動させることで、焦点位置の誤差と偏心収差による結像性能の劣化を補正するようにしている。
ただし、特許文献2には、どの方向に光学素子を駆動させるかを判断するための手段が開示されていない。
このため、現実に補正作業を行う場合、ユーザが試行錯誤的に光学素子を駆動させて補正を行うことになり、最悪の場合、光学素子を見当違いな方向に駆動して補正位置を見つけられないことが想定される。また、光学素子を駆動させるだけでは、原理的に補正不可能な収差があっても、その判断がつかない。
図1はこの発明の実施の形態1による光学調整装置を示す構成図である。
図1の光学調整装置が適用する撮像光学系は、複数の光学素子から構成されているものであれば、屈折光学系でもよいし、反射光学系でもよい。また、屈折光学系と反射系光学系が組み合わされているカタディオプトリック光学系でもよい。
図1において、波面収差抽出部1は例えば干渉計、あるいは、シャックハルトマンセンサなどから構成されており、複数の光学素子から構成されている撮像光学系を通過している光の波面形状を測定し、その波面形状から波面収差を抽出する処理を実施する。
波面収差抽出部1がシャックハルトマンセンサを用いて構成されている場合、干渉計を用いて構成されている場合よりも、小型で高速測定が可能である。また、撮像光学系で振動が発生しても安定した測定が可能であるなどのメリットもある。
なお、波面収差抽出部1は波面収差抽出手段を構成している。
即ち、偏心感度測定部3は光学素子駆動部5を制御することで、補正対象の光学素子を並進3軸及び傾き角度3軸の各方向に独立に微小偏心させながら、波面収差抽出部1により抽出された波面収差をゼルニケ多項式に展開し、各方向の微小偏心量に対するゼルニケ多項式の係数の変化率を補正対象の光学素子の偏心感度として算出する処理を実施する。
なお、偏心感度測定部3は偏心感度測定手段を構成している。
図2はこの発明の実施の形態1による光学調整装置の処理内容を示すフローチャートである。
図3及び図4において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
光学素子11は撮像光学系を構成している複数の光学素子の中の補正対象の光学素子である。
画像検出部12は撮像光学系を通過している光から画像を検出して、その画像を画像表示部13に出力する処理を実施する。なお、画像検出部12は画像検出手段を構成している。
画像表示部13はディスプレイなどから構成されており、画像検出部12から出力された画像をディスプレイに表示する処理を実施する。
図3及び図4の例では、波面収差抽出部1と画像検出部12が若干異なる像高に配置されている。
なお、図3及び図4では、波面収差抽出部1、補正要否判定部2、偏心感度測定部3、駆動量算出部4及び光学素子駆動部5間の接続関係の詳細は省略している。
複数の光学素子から構成されている撮像光学系では、設計上、複数の光学素子の光軸が撮像光学系の光軸と一致しているが、現実の配置では、撮像光学系の光軸と一致せずに、各々独立の配置誤差を生じることがある。
図5は撮像光学系を構成している1つの光学素子で配置誤差が発生している様子を示す説明図である。
配置誤差は、光学素子の並進方向や傾き角度方向など、あらゆる方向に生じるが、配置誤差の成分は、図5に示すように、直交座標(x,y,z)と、x,y,z軸周りの傾き角度成分(a,b,c)で表すことができる。
このため、並進3軸(x,y,z)及び傾き角度3軸(a,b,c)の各方向において、補正対象の光学素子11の駆動量を適正に設定すれば、他の光学素子との間の配置誤差による結像性能の劣化を補正することができる。
波面収差抽出部1は、光の波面形状を測定すると、例えば、その波面形状の測定結果を数値解析することで、焦点位置の誤差、球面収差、コマ収差、非点収差などの結像性能を劣化させる波面収差を抽出する(図2のステップST1)。
なお、波面収差は、設計上の波面と、実際の波面とのずれを表すものである。
即ち、補正要否判定部2は、波面収差抽出部1により抽出された波面収差が所定の閾値以上であれば、複数の光学素子間の配置誤差を補正する必要があると判定し、その波面収差が所定の閾値未満であれば、複数の光学素子間の配置誤差を補正する必要がないと判定する。
即ち、偏心感度測定部3は、光学素子駆動部5を制御することで、補正対象の光学素子11を並進3軸及び傾き角度3軸の各方向に独立に微小偏心させ、補正対象の光学素子11が微小偏心している状態のときに、波面収差抽出部1により光の波面形状が測定されて、その波面形状から抽出された波面収差を公知のゼルニケ多項式に展開する。
偏心感度測定部3は、ある方向に補正対象の光学素子11を微小偏心させて、波面収差抽出部1により抽出された波面収差をゼルニケ多項式に展開すると、一旦、光学素子11を元の位置に戻してから、先と違う方向に補正対象の光学素子11を微小偏心させて、波面収差抽出部1により抽出された波面収差をゼルニケ多項式に展開する処理を繰り返すことで、並進3軸及び傾き角度3軸の各方向に対応する波面収差をゼルニケ多項式に展開する。
なお、補正対象の光学素子11の偏心感度を算出することで、後述する光学素子駆動部5が補正対象の光学素子11を偏心させたときに、撮像光学系の波面収差(撮像光学系の結像性能)がどの様に変化するかを把握することができる。
以下、駆動量算出部4による各方向に偏心させる駆動量の算出処理を具体的に説明する。
設計上の残存収差がほぼゼロとみなせる撮像光学系を構成する複数の光学素子の間に配置誤差が発生している場合、各方向に対応する波面収差をゼルニケ多項式に展開したときのゼルニケ多項式の係数で表される係数ベクトルZは、下記の式(1)のようになる。
Z=(z4 z5 ・・・ zk) (1)
r=(dx dy dz da db dc) (3)
このとき、係数ベクトルZと、行列Aと、駆動量ベクトルrとは、下記の式(4)で関係付けられる。
Z=A*r (4)
r=A−1*Z (5)
これにより、複数の光学素子間の配置誤差により生じている結像性能の劣化が補正される。
また、光学素子の配置誤差だけでなく、光学素子の変形による結像性能の劣化に対しても、その劣化が最小となるように補正対象の光学素子11を偏心させることができる。
上記実施の形態1では、駆動量算出部4が波面収差抽出部1により抽出された波面収差をゼルニケ多項式に展開し、そのゼルニケ多項式の係数で表される係数ベクトルZと、偏心感度測定部3により測定された偏心感度を示す行列Aとを用いて、補正対象の光学素子11を並進3軸方向及び傾き角度3軸方向に偏心させる駆動量を算出するものを示したが、設計上の残存収差がほぼゼロとみなせる撮像光学系を適用対象としており、撮像光学系が設計上の残存収差を有する場合には、その残存収差の全てを補正することができない。
そこで、この実施の形態2では、撮像光学系が設計上の残存収差を有する場合、その残存収差の補正を行わず、配置誤差によって生じている結像性能の劣化のみを補正して、撮像光学系の設計上の結像性能に近づけるようにしている。
駆動量算出部4は、偏心感度測定部3が偏心感度を測定すると、上記実施の形態1と同様に、その偏心感度と波面収差抽出部1により抽出された波面収差から、補正対象の光学素子11を並進3軸(x,y,z)及び傾き角度3軸(a,b,c)の各方向に偏心させる駆動量を算出するが、撮像光学系が設計上の残存収差を有する場合、その残存収差の補正を行わず、配置誤差によって生じている結像性能の劣化のみを補正するために、駆動量の算出に用いる係数ベクトルZを、ゼルニケ多項式の係数(z4,z5,・・・,zk)と、撮像光学系における設計上のゼルニケ係数(zo4,zo5,・・・,zok)との差分値で表すようにする。
Z=(z4−zo4 z5−zo5 ・・・ zk−zok) (6)
上記実施の形態1,2では、波面収差抽出部1が、被写体の特定の1点から射出して、撮像光学系を通過している光の波面形状を測定して、その波面形状から波面収差を抽出することで、1点の結像成分について、補正対象の光学素子11の偏心感度とゼルニケ多項式の係数を求めているが、結像面の全域で、偏心感度とゼルニケ多項式の係数が全く同じになることはない。像高が異なる波面収差抽出部1と画像検出部12では、結像状態が異なり、配置誤差による結像性能の劣化具合も異なるからである。
したがって、上記実施の形態1,2では、駆動量算出部4により算出される駆動量が、波面収差抽出部1が設置されている像高における結像性能の劣化を補正するのに必要な光学素子11の駆動量になり、画像検出部12が設置されている像高では、結像性能の劣化が十分に補正されない可能性がある。
以下、この実施の形態3の具体的な内容を説明する。
即ち、偏心感度測定部3は、光学素子駆動部5を制御することで、補正対象の光学素子11を並進3軸及び傾き角度3軸の各方向に独立に微小偏心させ、補正対象の光学素子11が微小偏心している状態のときに、波面収差抽出部1により光の波面形状が測定されて、その波面形状から抽出された波面収差を公知のゼルニケ多項式に展開する。
偏心感度測定部3は、ある方向に補正対象の光学素子11を微小偏心させて、波面収差抽出部1により抽出された波面収差をゼルニケ多項式に展開すると、一旦、光学素子11を元の位置に戻してから、先と違う方向に補正対象の光学素子11を微小偏心させて、波面収差抽出部1により抽出された波面収差をゼルニケ多項式に展開する処理を繰り返すことで、並進3軸及び傾き角度3軸の各方向に対応する波面収差をゼルニケ多項式に展開する。
ただし、偏心感度は線形を想定しているが、特定の偏心感度が極めて大きいなどの場合には、非線形成分によって補正対象の光学素子11の駆動量を算出することができない可能性がある。
そこで、式(2)の行列Aにおける偏心感度の各成分に対して、減衰重み付け係数を付加することで、大きな変動をあらかじめ抑制するようにする。
以下、駆動量算出部4による各方向に偏心させる駆動量の算出処理を具体的に説明する。
撮像光学系を構成する複数の光学素子の間に配置誤差が発生している場合、各方向に対応する波面収差をゼルニケ多項式に展開したときのゼルニケ多項式の係数で表される係数ベクトルZは、上記の式(1)のようになる。
このとき、式(1)に示す係数ベクトルZと、式(7)に示す行列A’と、式(3)に示す駆動量ベクトルrとは、下記の式(8)で関係付けられる。
Z=A’*r (8)
r=A’−1*Z (9)
これにより、画像検出部12が設置されている像高での結像性能の劣化が補正される。
上記実施の形態1〜3では、波面収差抽出部1と画像検出部12が異なる像高に配置されているため、波面収差抽出部1と画像検出部12における結像特性が異なる。
そのため、上記実施の形態3では、各成分が重み係数によって調整されている偏心感度を示す行列A’を用いて、補正対象の光学素子11の駆動量を算出するようにしているが、波面収差抽出部1と画像検出部12の像高の差が大きいために、波面収差抽出部1と画像検出部12における結像特性の差が大きくなると、各成分が重み係数によって調整されている偏心感度を示す行列A’を用いても、画像検出部12が設置されている像高での結像性能の劣化を十分に補正することができない可能性がある。
即ち、この実施の形態4では、図6に示すように、撮像光学系の光路を分割するビームスプリッタ14を設置し、そのビームスプリッタ14が、波面収差抽出部1と画像検出部12に対して、撮像光学系を通過している光を与えるようにしている。
ただし、ビームスプリッタ14として、ハーフミラーを使用する場合、迷光や光量ロスによるS/N比の低下が懸念されるため、ビームスプリッタ14として、ダイクロイックミラーを使用し、波面収差抽出部1と画像検出部12に対して、波長が異なる光を与えるようにしている。
そのため、図6の撮像光学系は、色収差がない反射光学系としている。
Claims (7)
- 複数の光学素子から構成されている撮像光学系を通過している光の波面形状を測定し、上記波面形状から波面収差を抽出する波面収差抽出手段と、上記波面収差抽出手段により抽出された波面収差から上記撮像光学系の結像状態を把握して、上記複数の光学素子間の配置誤差を補正する必要があるか否かを判定する補正要否判定手段と、上記補正要否判定手段により配置誤差を補正する必要があると判定された場合、上記複数の光学素子における補正対象の光学素子の偏心感度を測定する偏心感度測定手段と、上記波面収差抽出手段により抽出された波面収差と上記偏心感度測定手段により測定された偏心感度から、補正対象の光学素子を並進方向及び傾き角度方向に偏心させる駆動量を算出する駆動量算出手段と、上記駆動量算出手段により算出された駆動量だけ補正対象の光学素子を並進方向及び傾き角度方向に偏心させる光学素子駆動手段とを備え、
上記偏心感度測定手段は、補正対象の光学素子を並進3軸及び傾き角度3軸の各方向に独立に偏心させながら、上記波面収差抽出手段により抽出された波面収差をゼルニケ多項式に展開し、各方向の偏心量に対するゼルニケ多項式の係数の変化率を補正対象の光学素子の偏心感度として算出し、
上記駆動量算出手段は、上記波面収差抽出手段により抽出された波面収差をゼルニケ多項式に展開し、上記ゼルニケ多項式の係数から上記撮像光学系における設計上のゼルニケ係数が減算されている係数ベクトルと、上記偏心感度測定手段により測定された偏心感度を示す行列とを用いて、補正対象の光学素子を並進3軸方向及び傾き角度3軸方向に偏心させる駆動量を算出し、
上記光学素子駆動手段は、上記駆動量算出手段により算出された駆動量だけ補正対象の光学素子を並進3軸方向及び傾き角度3軸方向に偏心させることを特徴とする光学調整装置。 - 複数の光学素子から構成されている撮像光学系を通過している光の波面形状を測定し、上記波面形状から波面収差を抽出する波面収差抽出手段と、上記波面収差抽出手段により抽出された波面収差から上記撮像光学系の結像状態を把握して、上記複数の光学素子間の配置誤差を補正する必要があるか否かを判定する補正要否判定手段と、上記補正要否判定手段により配置誤差を補正する必要があると判定された場合、上記複数の光学素子における補正対象の光学素子の偏心感度を測定する偏心感度測定手段と、上記波面収差抽出手段により抽出された波面収差と上記偏心感度測定手段により測定された偏心感度から、補正対象の光学素子を並進方向及び傾き角度方向に偏心させる駆動量を算出する駆動量算出手段と、上記駆動量算出手段により算出された駆動量だけ補正対象の光学素子を並進方向及び傾き角度方向に偏心させる光学素子駆動手段とを備え、
上記偏心感度測定手段は、補正対象の光学素子を並進3軸及び傾き角度3軸の各方向に独立に偏心させながら、上記波面収差抽出手段により抽出された波面収差をゼルニケ多項式に展開し、各方向の偏心量に対するゼルニケ多項式の係数の変化率を補正対象の光学素子の偏心感度として算出し、
上記駆動量算出手段は、上記波面収差抽出手段により抽出された波面収差をゼルニケ多項式に展開し、上記ゼルニケ多項式の係数で表される係数ベクトルと、上記偏心感度測定手段により測定され、各成分が重み係数によって調整されている偏心感度を示す行列とを用いて、補正対象の光学素子を並進3軸方向及び傾き角度3軸方向に偏心させる駆動量を算出し、
上記光学素子駆動手段は、上記駆動量算出手段により算出された駆動量だけ補正対象の光学素子を並進3軸方向及び傾き角度3軸方向に偏心させることを特徴とする光学調整装置。 - 上記駆動量算出手段は、補正対象の光学素子を並進3軸方向及び傾き角度3軸方向に偏心させる駆動量を算出する際、各成分が重み係数によって調整されている偏心感度を示す行列を用いることを特徴とする請求項1記載の光学調整装置。
- 上記波面収差抽出手段は、シャックハルトマンセンサを用いて、光の波面形状を測定することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の光学調整装置。
- 上記撮像光学系の光路を分割するビームスプリッタが設置され、上記ビームスプリッタが、上記波面収差抽出手段と、上記撮像光学系を通過している光から画像を検出する画像検出手段とに対して、波長が異なる光を与えることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の光学調整装置。
- 複数の光学素子から構成されている撮像光学系を通過している光の波面形状を測定し、上記波面形状から波面収差を抽出する波面収差抽出処理ステップと、上記波面収差抽出処理ステップで抽出された波面収差から上記撮像光学系の結像状態を把握して、上記複数の光学素子間の配置誤差を補正する必要があるか否かを判定する補正要否判定処理ステップと、上記補正要否判定処理ステップで配置誤差を補正する必要があると判定された場合、上記複数の光学素子における補正対象の光学素子の偏心感度を測定する偏心感度測定処理ステップと、上記波面収差抽出処理ステップで抽出された波面収差と上記偏心感度測定処理ステップで測定された偏心感度から、補正対象の光学素子を並進方向及び傾き角度方向に偏心させる駆動量を算出する駆動量算出処理ステップと、上記駆動量算出処理ステップで算出された駆動量だけ補正対象の光学素子を並進方向及び傾き角度方向に偏心させる光学素子駆動処理ステップとを備え、
上記偏心感度測定処理ステップは、補正対象の光学素子を並進3軸及び傾き角度3軸の各方向に独立に偏心させながら、上記波面収差抽出処理ステップにより抽出された波面収差をゼルニケ多項式に展開し、各方向の偏心量に対するゼルニケ多項式の係数の変化率を補正対象の光学素子の偏心感度として算出し、
上記駆動量算出処理ステップは、上記波面収差抽出処理ステップにより抽出された波面収差をゼルニケ多項式に展開し、上記ゼルニケ多項式の係数から上記撮像光学系における設計上のゼルニケ係数が減算されている係数ベクトルと、上記偏心感度測定処理ステップにより測定された偏心感度を示す行列とを用いて、補正対象の光学素子を並進3軸方向及び傾き角度3軸方向に偏心させる駆動量を算出し、
上記光学素子駆動処理ステップは、上記駆動量算出処理ステップにより算出された駆動量だけ補正対象の光学素子を並進3軸方向及び傾き角度3軸方向に偏心させることを特徴とする光学調整方法。 - 複数の光学素子から構成されている撮像光学系を通過している光の波面形状を測定し、上記波面形状から波面収差を抽出する波面収差抽出処理ステップと、上記波面収差抽出処理ステップで抽出された波面収差から上記撮像光学系の結像状態を把握して、上記複数の光学素子間の配置誤差を補正する必要があるか否かを判定する補正要否判定処理ステップと、上記補正要否判定処理ステップで配置誤差を補正する必要があると判定された場合、上記複数の光学素子における補正対象の光学素子の偏心感度を測定する偏心感度測定処理ステップと、上記波面収差抽出処理ステップで抽出された波面収差と上記偏心感度測定処理ステップで測定された偏心感度から、補正対象の光学素子を並進方向及び傾き角度方向に偏心させる駆動量を算出する駆動量算出処理ステップと、上記駆動量算出処理ステップで算出された駆動量だけ補正対象の光学素子を並進方向及び傾き角度方向に偏心させる光学素子駆動処理ステップとを備え、
上記偏心感度測定処理ステップは、補正対象の光学素子を並進3軸及び傾き角度3軸の各方向に独立に偏心させながら、上記波面収差抽出処理ステップにより抽出された波面収差をゼルニケ多項式に展開し、各方向の偏心量に対するゼルニケ多項式の係数の変化率を補正対象の光学素子の偏心感度として算出し、
上記駆動量算出処理ステップは、上記波面収差抽出処理ステップにより抽出された波面収差をゼルニケ多項式に展開し、上記ゼルニケ多項式の係数で表される係数ベクトルと、上記偏心感度測定処理ステップにより測定され、各成分が重み係数によって調整されている偏心感度を示す行列とを用いて、補正対象の光学素子を並進3軸方向及び傾き角度3軸方向に偏心させる駆動量を算出し、
上記光学素子駆動処理ステップは、上記駆動量算出処理ステップにより算出された駆動量だけ補正対象の光学素子を並進3軸方向及び傾き角度3軸方向に偏心させることを特徴とする光学調整方法。
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