JP2012183123A - 手持型眼科装置 - Google Patents

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佳正 藤坂
Ei Ochi
永 越智
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Abstract

【課題】 安定した測定を行うことができる。
【解決手段】 被検眼に指標光束を投光する投光光学系と、指標光束の被検眼での反射により形成される指標像を受光する受光光学系と、を有する測定光学系が収納された装置本体と、受光された指標像に基づいて乱視軸情報を含む被検眼の眼特性を測定する演算制御手段と、装置本体に加わるぶれを検出するぶれ検出手段と、検眼光学系の一部としてチルト方向とスイング方向に駆動可能なミラーを有し、装置本体に加わったぶれによる指標光束のぶれを補正するためのぶれ補正光学手段と、ぶれ検出手段からの出力に基づいてぶれ補正光学手段を駆動する駆動手段と、ミラーのスイング方向への回動角度を検出する回動検出手段を有し、回動検出手段の検出結果に基づいて,演算制御手段によって測定される乱視軸情報を補正する補正手段と、を備える。
【選択図】 図6

Description

本発明は、眼の検査・測定を行う手持型眼科装置に関する。
眼を測定・検査する眼科装置として、例えば、オートレフラクトメータやケラトメータが知られている。このような装置には、検査室に置かれる据え置き型の装置と、持ち運びが可能なハンディタイプの装置(特許文献1参照)がある。
特開平11−19039号公報
一方、ハンディタイプの装置の場合、検者は、装置全体を把持し、装置全体を三次元に移動させる。また、検者の手ぶれによって装置が眼に対して動くことがありうる。このような点から、ハンディタイプの眼科装置は、アライメントが難しく、測定/検査のエラーが生じやすいのが現状である。
本発明は、上記問題点を鑑み、安定した測定を行うことができる手持型眼科装置を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 被検眼に指標光束を投光する投光光学系と、前記指標光束の被検眼での反射により形成される指標像を受光する受光光学系と、を有する測定光学系が収納された装置本体と、前記受光光学系によって受光された前記指標像に基づいて乱視軸情報を含む被検眼の眼特性を測定する演算制御手段と、装置本体に配置され、前記装置本体に加わるぶれを検出するぶれ検出手段と、前記検眼光学系の一部としてチルト方向とスイング方向に駆動可能なミラーを有し、前記装置本体に加わったぶれによる前記指標光束のぶれを補正するためのぶれ補正光学手段と、前記ぶれ検出手段からの出力に基づいて前記ぶれ補正光学手段を駆動する駆動手段と、前記ミラーのスイング方向への回動角度を検出する回動検出手段を有し、前記回動検出手段の検出結果に基づいて,前記演算制御手段によって測定される乱視軸情報を補正する補正手段と、を備えることを特徴とする。
(2) 前記測定光学系は、被検眼眼底に指標光束を投光する投光光学系と、前記指標光束の眼底での反射により形成される指標像を受光する受光光学系と、有する眼屈折力測定光学系である(1)の手持型眼科装置。
(3) 前記測定光学系は、さらに、被検眼角膜に指標光束を投光する投光光学系と、前記指標光束の角膜での反射により形成される指標像を受光する受光光学系と、有する角膜形状測定光学系を有する(2)の手持型眼科装置。
本発明によれば、安定した測定を行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態に係る手持型眼科装置の一例を示す外観側方図である。以下、眼屈折力測定装置(オートレフラクトメータ)を例に説明する。なお、以下の説明では、被検眼と装置との位置関係について、前後方向をZ方向、左右方向をX方向、上下方向をY方向として説明する。
装置本体100には、被検眼Eに指標光束を投光しその反射光を受光する検眼光学系10を含む光学ユニット1、装置本体100に加わるぶれ(例えば、検者の手ぶれ)を検出するぶれ検出ユニット60、装置本体100に加わったぶれによる検眼光束のぶれを補正するためのぶれ補正ユニット70、が設けられている。また、検査窓102は、本体100の眼E側に配置される。操作部84及びモニタ85は、本体100の検者側に配置される。さらに、装置本体100には、制御や演算処理のための電気系が収納される。検者は、被検者に対向し、本体100を把持する。そして、モニタ85を見ながら、眼Eに対し本体100をアライメントする。
ぶれ補正ユニット70は、ぶれ補正光学系としての反射ミラー72、反射ミラー72をXY方向に回転させる駆動部(例えば、ボイルコイルモータ機構)74を備える。反射ミラー72は、検眼光学系10の光路中のいずれかに配置され、検眼光学系10の一部として用いられる。一般的には、駆動部74は、反射ミラー72をチルト方向(上下方向)に駆動(回動)させるチルト駆動部74aと、反射ミラー72をスイング方向(左右方向)に駆動(回動)させるスイング駆動部74bと、を備え、各方向にそれぞれ反射ミラー72を回動させる(図2参照)。
図1において、反射ミラー72は、眼Eと対向する位置に配置され、検眼光学系10は、反射ミラー72の下方に配置されている。なお、検眼光学系10の光軸L1は、反射ミラー72によって眼E方向に折り曲げられる。反射ミラー72は、検眼光学系10からの出射光を反射して眼Eに導き、また、眼Eからの反射光を反射して検眼光学系10に導く。
反射ミラー72は、光軸L1と反射ミラー72の間の交点Kを中心に回転される。反射ミラー72の基準位置は、光軸L1がZ方向に平行になる位置である。反射ミラー72が回転されるとき、光軸L1上の所定点Oを中心に光軸L1が旋回される(図6参照)。所定点Oは、アライメントにより瞳孔中心Pcに一致される。
検出ユニット60は、少なくとも一つの角速度センサ又は加速度センサを持ち、装置本体100のぶれ状態を検出する。そして、検出ユニット60は駆動部74に接続されており、駆動部74は反射ミラー72に接続されている。このような構成において、ぶれ検出ユニット60がぶれ量を検出し、ぶれ検出ユニット60の出力に基づいて駆動部74が反射ミラー72を駆動する。
図1において、検出ユニット60は加速度センサ62を有する。加速度センサ62は、XY方向における装置本体100の平行ぶれ(シフトぶれ)に応じた加速度信号を出力する。なお、XYの2軸のセンサに加えて、Z方向の平行ぶれを検出するセンサを設けても良い。また、1軸のセンサのみであってもよい。なお、加速度センサ62としては、機械式、光学式、半導体式(静電容量型、ピエゾ抵抗型、ガス温度分布型)の加速度センサの利用が考えられる。なお、加速度センサ62を用いたのは、眼の検査・測定においては装置本体100と眼Eとの間の距離が比較的短く、検者による平行ぶれが発生しやすいからである。また、加速度センサ62に加えて、角速度センサを設けるようにしてもよい。この場合、装置本体100の回転ぶれに応じた角速度信号が出力される。
図3は本体100に収納された光学系を正面から見た光学配置図である。光学ユニット1は、検眼光学系10、眼Eに固視標を投影するための投影光学系30、眼Eを観察するための観察光学系50、を備える。
図3において、検眼光学系10は、他覚的に眼屈折力を測定するための光学系である。検眼光学系10は、眼底Efに測定指標を投影し、その眼底反射光束を受光する。そして、その受光信号に基づいて眼Eの屈折力が測定される。
より具体的には、検眼光学系10は、瞳孔中心Pcを介して被検眼Eの眼底Efに指標光束(スポット指標)を投光する投光光学系10と、指標光束の眼底反射光を瞳孔周辺からリング状に取り出し、受光素子(撮像素子)26上に形成される指標像(リング状の反射像)を受光する受光光学系20と、から構成される。
投光光学系10aは、光軸L1上に配置された光源11,リレーレンズ12,ホールミラー13,対物レンズ14、及び反射ミラー72を備える。光源11は、眼底Efと略共役位置に配置され、ホールミラー13の開口は、眼Eの瞳孔と略共役位置に配置される。
光源11から出射された測定光は、光源11,リレーレンズ12,ホールミラー13、ダイクロイックミラー35、ダイクロイックミラー53、対物レンズ14を介して反射ミラー72により反射される。そして、反射ミラー72によって反射された測定光は瞳孔中心Pcを通過し、そして、スポット状の光束が眼底Ef上に投影される。
受光光学系10bは、反射ミラー72、対物レンズ14,ホールミラー13、コリメータレンズ22、リングレンズ24、及び撮像素子(例えば、CCD、CMOS等の二次元撮像素子)26、を備える。撮像素子26は、レンズ14、レンズ22、リングレンズ24を介して眼底Efと略共役位置に配置される。リングレンズ20は、円筒レンズがリング状に形成されたレンズ部と、レンズ部と同じ大きさのリング開口を持つ遮光部と、から構成され、眼Eの瞳孔と略共役位置に配置されている。撮像素子26からの出力信号は、制御部80に接続される(図4参照)。
そして、投光光学系10aによる眼底反射光束は、再び反射ミラー72により反射され、対物レンズ14、ダイクロイックミラー53、ダイクロイックミラー35、ホールミラー13の反射面により反射され、コリメータレンズ22にて略平行光束(正視眼の場合)とされ、リングレンズ24によってリング状光束として取り出され、リング像として撮像素子26に受光される。
なお、上記構成の他、瞳孔周辺部から眼底Efにリング指標を投影し、瞳孔中心から反射光を取り出して、撮像素子上にリング像を受光させる方式、眼底にスリット光を投影する位相差方式、など種々の方式が採用可能である。
対物レンズ14とホールミラー13との間には、ビームスプリッタとして可視反射・赤外透過のダイクロイックミラー35が配置され、光源31からの光が眼Eに向けて導光される。また、ダイクロイックミラー35と対物レンズ14との間には、ビームスプリッタとしてダイクロイックミラー53が配置され、前眼部からの光が観察光学系50に導光される。そのミラー53は、測定光束を透過し、観察光束を反射する波長特性を有する。これらのビームスプリッタによって、測定光軸、固視光軸、観察光軸は、同じ光軸(L1)上に配置される。
投影光学系30は、可視光を発する光源31、風景/動物などが描かれた固視標32、投光レンズ33、全反射ミラー34、ダイクロイックミラー35、対物レンズ14、反射ミラー72を備える。なお、上記構成の他、固視標として、LEDなどの点光源、液晶パネルなどのディスプレイなどが用いられる。また、複数の固視標が二次元的に配置されてもよい。
光源31に照明された固視標32は、投光レンズ33、全反射ミラー34、ダイクロイックミラー35、ダイクロイックミラー53、対物レンズ14、反射ミラー72を介して眼底Efに投影される。これにより、眼Eは固視される。また、光源31及び固視標32が光軸方向に移動され、眼Eに雲霧がかけられる。
また、検査窓102の外側には、被検眼の角膜Ecにリング状の有限遠指標を投光(投影)する第1投光光学系(第1投影光学系)45が光軸L1と同心円状に配置されている。また、角膜Ecに無限遠指標を投影する第2投光光学系(第2投影光学系)46が光軸L1に対し左右対称(図の便宜上上下)に配置されている。なお、第1投影光学系45は、赤外光にて前眼部を照明する。また、角膜形状測定指標(ケラト指標)としても利用されうる。
観察光学系50は、反射ミラー72、対物レンズ14、ダイクロイックミラー53、撮像レンズ51、二次元撮像素子52を備える。撮像素子52からの出力信号は、制御部80に接続され、モニタ85に出力される(図4参照)。なお、観察光学系50は、眼Eの正面像を観察する他、眼Eに対する装置本体100のアライメント状態を検出する検出光学系として用いられる。
第1投影光学系45により照明された眼Eの前眼部像は、反射ミラー72、対物レンズ14、ダイクロイックミラー53、撮像レンズ51を介して、撮像素子52の撮像面に受光される。また、同様に、第1投影光学系45、第2投影光学系46によるアライメント指標像が、撮像素子52に検出される。
図4は本体100に収納された電気・制御系を示すブロック図である。制御部80は、装置全体の制御、眼屈折値の算出などの演算処理を行う。制御部80には、光源11、撮像素子26、光源31、撮像素子52、各種設定に用いられる操作部84、モニタ85、ぶれ検出ユニット60、ぶれ補正ユニット70、メモリ81、等が接続されている。なお、制御部80による検出ユニット60及び補正ユニット70の作動について、高速化のため、専用の駆動回路(例えば、LSI)を用いてもよい。もちろんソフトウェアによる作動であってもよい。
なお、制御部80は、モニタ85の表示を制御し、前眼部像、測定結果、などを画面上に重畳表示する。また、制御部80は、撮像素子52からの撮像信号に基づいてアライメントずれを検出する。
図5は測定の際に撮像素子26に撮像されるリング像である。撮像素子26からの出力信号は、メモリ81に画像データ(測定画像)として記憶される。その後、制御部80は、メモリ81に記憶された画像に基づいて各経線方向に関し像位置を検出し、その後、最小二乗法等を用いて楕円近似を行う。そして、制御部80は、近似した楕円の中心位置を検出し、中心位置を基準として楕円形状から各経線方向の屈折誤差が求める。そして、制御部80は、各経線方向の測定結果に基づいて眼屈折値、S(球面度数)、C(柱面度数)、A(乱視軸角度)を測定し、結果をモニタ85に表示する。
以上のような構成を備える装置において、その動作について説明する。検者は、装置本体100を把持し、固視標32を固視するよう指示した後、検査窓102を眼Eの正面に置く。これにより、前眼部が撮像素子52によって撮像され、モニタ85には、前眼部像F、第1投影光学系45によるリング像(マイヤーリング像)R、第2投影光学系46によって投影された無限遠指標像Mが表示される(図4参照)。
そして、制御部80は、撮像素子52からの撮像信号に基づいて被検眼に対するアライメント状態を検出する。この場合、制御部80は、リング指標Rの中心位置(略角膜中心)を算出することによりXY方向のアライメントずれを求める。また、制御部80は、装置本体100がZ方向にずれた場合に、指標Mの間隔がほとんど変化しないのに対して、リング指標Rの像間隔が変化するという特性を利用して、Z方向のアライメントずれを求める(詳しくは、特開平6−46999号参照)。制御部80は、Z方向のアライメント検出結果に基づいてインジゲータGの数を増減させる。
ここで、検者は、リング像RとレチクルマークLTが同心円になるように装置本体100をXY方向に移動させる。また、Z方向のアライメント検出結果に基づいて変化するインジゲータGを参考にしながら(もしくはリング像Rが最も細くなるように)、装置本体100をZ方向に移動させる。
その後、オートショットを作動させた場合、制御部80は、XYZ方向のアライメント状態が許容範囲を満たしたら、測定開始のトリガ信号を発する。一方、オートショットがOFFの場合には、操作部84に設けられたトリガスイッチが押されると、測定が開始される。
トリガ信号が出力されると、制御部80は、光源11を点灯させて、眼底Efに測定指標を投光する。そして、制御部80は、その反射光を撮像素子26により受光し、指標像を検出する。
このとき、はじめに予備測定が行われ、その結果に基づいて光源31及び固視標板32が光軸方向に移動され、眼Eに対して雲霧がかけられる。その後、眼Eに対して本測定が行われる。なお、本測定では、リング画像の加算/蓄積処理、又は複数回測定するため、複数フレームの画像が取得され、メモリ81に記憶される。
上記測定中において、制御部80は、センサ62に電源を供給し、センサ62から出力される加速度信号に基づいて位置変位信号を生成する。そして、制御部80は、生成された位置変位信号を入力として、装置本体100のシフトぶれをキャンセルする方向に反射ミラー72を回転させるためのブレ補正信号を出力する。
<リング像の回転減少>
反射ミラー72を用いて手ブレ補正を行う場合において、反射ミラー72が水平方向に回動されると、リング画像が光軸に対して回転される。この場合、水平方向の手ブレがなかったときのリング像に対して像の向きが傾くため、乱視軸の測定精度に影響を及ぼしうる。
図6は、手ぶれ補正時の反射ミラーの駆動と、反射ミラーによる反射光束によって受光素子に形成される像の移動を模式的に示した図である。図6(a)は、手ぶれ補正の際に、反射ミラーの駆動が入射光軸と反射光軸から成る面に対して垂直な軸を回転軸として駆動する場合を示している。ここで、投光系と受光系との共通光路に反射ミラー72が配置されている場合、反射ミラー72が傾斜(チルト)方向に駆動されても、リング像は回転しない。
図6(b)は、手ぶれ補正の際に、反射ミラー72の駆動が入射軸と反射軸から成る面に対して垂直な軸以外を回転軸として駆動をする場合を示している(例えば、前述の面に対して平行な回転軸P1)。
投光系と受光系との共通光路に反射ミラー72が配置されている場合、反射ミラー72が水平(スイング)方向に駆動されると、リング像は反射光軸を中心に回転される。なお、水平方向へ反射ミラー72を回転させる際には、入射光軸を回転軸とする他に、例えば、入射光軸を回転軸とする構成や反射光軸を回転軸とする構成でもよい。
図7は、反射ミラー72の水平駆動によるリング像の回転現象を示している。図7(a)は、反射ミラーが基準位置(振れ角0)に配置されたときのリング像を示している。図7(b)は、反射ミラーが水平方向に回転されたときのリング像を示している。この場合、リング像がΔθ回転される。リング画像の回転現象は、例えば、眼屈折力を求める際のリング像が回転することになるため、測定される乱視軸角度に回転角度分のずれ量Δθが生じる。
<乱視軸の補正>
そこで、制御部80は、反射ミラー72のスイング方向への回動角度(回転角度)を検出し、検出結果に基づいて、乱視軸情報を補正する。すなわち、反射ミラー72の振れ角度を検出し、振れ角度に応じて、乱視軸角度を補正する。リング像の短径又は長径の傾きから算出される乱視軸角度は、リング像の回転現象によってずれが生じるため、そのずれ量に対応する補正量を乱視軸角度に反映させ、補正を行う。
この場合、制御部80は、撮像素子26にてリング像を得たときの反射ミラー72の振れ角度を検出し、メモリ81に記憶する。なお、振れ角度を検出する構成として、スイング駆動部への駆動信号(例えば、駆動量、駆動位置)に基づいて検出される。また、反射ミラー72の振れ角を検出するための角度検出センサが反射ミラー72の近傍に設けられる。また、検出ユニット60の検出結果に基づいて反射ミラー72が回動されることを鑑み、検出ユニット60の検出結果を用いて振れ角度を間接的に検出する構成であってもよい。
図8は、反射ミラー72の水平方向における振れ角度と乱視軸角度のずれ量の関係を示した図である。振れ角度と乱視軸角度のずれ量は、略比例の関係となる。すなわち、パン軸を回転軸として、水平方向への振れ角度に基づいて、乱視軸角度のずれ量が算出できる。
制御部80は、振れ角度の検出結果に基づいて、乱視軸角度を補正するための補正量Δθを取得する。この場合、反射ミラー72の水平方向における振れ角度とリング像の回転量との関係がシミュレーション又は実験等により予め求められ、各振れ角度に対応する補正量が予め求められる。そして、各振れ角度に対応する補正情報として補正用データテーブル、演算式が作成され、メモリ81に記憶される。
<眼屈折力の測定>
次に、撮像素子26に撮像されたリング像に基づいて眼屈折力を測定する場合について説明する。
制御部80は、撮像素子26に撮像されたリング像の楕円近似を行い、近似した楕円形状から乱視軸角度Aを求める。制御部80は、メモリ81に記憶された補正情報を用いて、反射ミラー72の振れ角に対応する補正量Δθを取得する。そして、制御部80は、取得された補正量を乱視軸角度に反映させ、ずれ量を補正する(補正後の乱視軸角度=A+Δθ)。そして、制御部80は、球面度数、乱視度数と共に、補正した乱視軸角度を測定結果としてモニタ85に表示させる。この場合、制御部80は、参考情報として補正量Δθをモニタ85に表示するようにしてもよい。
以上のような補正処理により、手ブレ補正用のミラーの駆動に伴うリング像の回転現象による測定値のずれが補正されるため、精度の良い測定値が得られる。
なお、上記説明においては、回転現象の影響を抑える手段として、リング像より算出した測定値のずれ量を補正する手段を用いたがこれに限定されない。例えば、制御部80は、撮像素子26によって取得されたリング画像を、反射ミラー72の振れ角に基づいて画像処理により回転するようにしてもよい。この場合、反射ミラーの振れ角度と、リング像の回転補正量の相関が予め算出され、メモリ81に記憶される。
なお、上記説明においては、眼屈折力を例にとって説明したが、他の測定においても、本発明の適用は可能である。概して、被検眼に指標光束を投光する投光光学系と、指標光束の被検眼での反射により形成される指標像を受光する受光光学系とを有する測定光学系を有し、受光光学系によって受光された指標像に基づいて乱視軸情報を含む被検眼の眼特性を測定する構成であればよい。例えば、被検眼角膜に指標光束を投光する投光光学系と、指標光束の角膜での反射により形成される指標像を受光する受光光学系とを有し、角膜乱視軸を測定するケラトメータにおいても、本発明の適用は可能である。例えば、被検眼の角膜に指標を投影し、その反射像に基づいて角膜形状ケラトメータに用いられる指標としては、リング状視標、4点指標などがありうる。なお、上記実施形態においては、第1投影光学系45と観察光学系50を用いることが可能である。
なお、手持型眼科装置でなく、据置型眼装置であっても、装置が不安定な場所に置かれる場合に備えて、本発明の適用がありうる。
なお、上記説明においては、リング像取得後の補正処理により乱視軸を補正する構成を説明した。なお、他の手法としては、2つの反射ミラーを傾斜方向が異なるように配置し、各反射ミラーは、それぞれ傾斜方向に回動される(図9参照)。例えば、第1反射ミラー101は、眼Eの前方に配置され、眼Eからの反射光を所定方向(例えば、下方)に反射させるように配置される。一方、第2反射ミラー102は、第1反射ミラーによって反射された眼Eからの反射光を検眼光学系10に導く。
一般的には、第1反射ミラー101に対する入射軸と、第2反射ミラー102に対する反射軸とが、直交する関係となるように第1反射ミラー101と第2反射ミラー102の位置関係が設定される。そして、第1反射ミラー101は、第1面(第1反射ミラー101に対する入射軸と反射軸によって形成される面)に対して垂直な回転軸を中心に回転され、第2反射ミラー102は、第2面(第2反射ミラー102に対する入射軸と反射軸によって形成される面)に対して垂直な回転軸を中心に回転される。
本実施形態に係る手持型眼科装置の一例を示す外観側方図である。 本実施形態に係るぶれ補正ユニットの概略構成図である。 本体に収納された光学系を正面から見た光学配置図である。 本体に収納された電気・制御系を示すブロック図である。 測定の際に撮像素子に撮像されるリング像である。 手ぶれ補正時の反射ミラーの駆動と、反射ミラーによる反射光束によって受光素子に形成される像の移動を模式的に示した図である。 反射ミラーの水平駆動によるリング像の回転現象を示している。 反射ミラーの水平方向における振れ角度と乱視軸角度のずれ量の関係を示した図である。 乱視軸を補正するため変容例を示す図である。
10 検眼光学系
45 第1投影光学系
46 第2投影光学系
50 観察光学系
52 撮像素子
60 ぶれ検出ユニット
70 ぶれ補正ユニット
72 反射ミラー
74 駆動部
80 制御部
81 メモリ
85 モニタ
100 装置本体

Claims (3)

  1. 被検眼に指標光束を投光する投光光学系と、前記指標光束の被検眼での反射により形成される指標像を受光する受光光学系と、を有する測定光学系が収納された装置本体と、
    前記受光光学系によって受光された前記指標像に基づいて乱視軸情報を含む被検眼の眼特性を測定する演算制御手段と、
    装置本体に配置され、前記装置本体に加わるぶれを検出するぶれ検出手段と、
    前記検眼光学系の一部としてチルト方向とスイング方向に駆動可能なミラーを有し、前記装置本体に加わったぶれによる前記指標光束のぶれを補正するためのぶれ補正光学手段と、
    前記ぶれ検出手段からの出力に基づいて前記ぶれ補正光学手段を駆動する駆動手段と、
    前記ミラーのスイング方向への回動角度を検出する回動検出手段を有し、前記回動検出手段の検出結果に基づいて,前記演算制御手段によって測定される乱視軸情報を補正する補正手段と、
    を備えることを特徴とする手持型眼科装置。
  2. 前記測定光学系は、被検眼眼底に指標光束を投光する投光光学系と、前記指標光束の眼底での反射により形成される指標像を受光する受光光学系と、有する眼屈折力測定光学系である請求項1の手持型眼科装置。
  3. 前記測定光学系は、さらに、被検眼角膜に指標光束を投光する投光光学系と、前記指標光束の角膜での反射により形成される指標像を受光する受光光学系と、有する角膜形状測定光学系を有する請求項2の手持型眼科装置。
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