JP5627078B2 - 中空パイプ - Google Patents
中空パイプ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5627078B2 JP5627078B2 JP2010098311A JP2010098311A JP5627078B2 JP 5627078 B2 JP5627078 B2 JP 5627078B2 JP 2010098311 A JP2010098311 A JP 2010098311A JP 2010098311 A JP2010098311 A JP 2010098311A JP 5627078 B2 JP5627078 B2 JP 5627078B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- hollow pipe
- resin
- base pipe
- reinforcing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
長手軸線方向に延在した長尺の、繊維強化樹脂材にて作製されたベースパイプであって、前記長手軸線方向に直交する横断面にて上下方向に配置された平行な上面壁及び下面壁と、前記上面壁及び前記下面壁の両端部にそれぞれ一体に配置され外方へと湾曲した両側面壁とを有したベースパイプと、
前記ベースパイプの前記上面壁及び前記下面壁に積層された、前記ベースパイプの前記繊維強化樹脂材より長手軸線方向の縦弾性率が高い繊維強化樹脂材にて形成された補強部材と、
を有し、
前記ベースパイプは、長手軸線方向に直交する断面にて、前記ベースパイプの長手軸線の軸中心を通る水平面及び垂直面に対して対称形状とされ、前記補強部材は、前記ベースパイプの長手軸線方向に直交する横断面にて、前記ベースパイプの前記上面壁及び前記下面壁に積層され、前記両側面壁の湾曲部と協働してほぼ円形或いは楕円形の包絡湾曲面を形成するように最下層より外方へと段階的に幅が狭くされた複数の補強層にて形成され、
前記上面壁及び前記下面壁の幅をW1、前記上面壁と前記下面壁の間隔をH1とすると、
0.8≦W1/H1≦3
であり、前記中空パイプの長手軸線方向に直交する横断面の形状が全体としてほぼ円形状或いは楕円形状とされることを特徴とする中空パイプである。
本発明の他の実施態様によると、最外層に絶縁層の部材にて形成された表皮層を有する。
(中空パイプの全体構成)
図1(a)、(b)、(c)に、本発明に係る中空パイプ1の一実施例の概略構成を示す。
図1(c)を参照すると、本実施例にて、ベースパイプ2は、長手軸線方向に直交する横断面にて上下方向に対向して配置された平行な上面壁21及び下面壁22と、上面壁21及び下面壁22の両端部にそれぞれ一体に配置され外方へと湾曲した両側面壁23、24とを有している。
0.3≦W1/H1≦10、好ましくは、0.8≦W1/H1≦3
とされる。W1/H1が、0.3未満の場合は、補強部材3の材料効率が悪くなるといった問題があり、また、W1/H1が10を越えると、テープ締めによるテンションが部材に均等にかからないといった問題が生じてくる。
本発明によると、補強部材3は、図1(c)に示すように、中空パイプ2の上面壁21及び下面壁22に、最下層とされる補強材3aが接着される。次いで、壁面から離れる方向へと幅が段階的に狭くされたシート状とされる複数種類の、本実施例では、5種類の形状寸法(パターン)に裁断された補強材3b〜3fが順次積層される。各補強材3a〜3fは、1層であっても良く、複数層積層しても良い。補強材3a〜3fにて形成される補強層は、ベースパイプ2の繊維強化樹脂材より長手軸線方向のヤング率(縦弾性率)が高い繊維強化樹脂材にて形成される。
本発明の中空パイプ1は、上述したように、テーピング加圧法にて極めて効率良く製造することができ、また、製造された中空パイプ1の性能が極めて優れている。以下の実施例では、テーパ形状の中空パイプ1を製造するものとする。つまり、金属製の芯材であるマンドレルにプリプレグとされる繊維強化樹脂材を巻き付け、テープ締めを行った後、加熱硬化することによって作製される。
本具体例で使用したマンドレル100としては、図5(a)、(b)、及び、図6(a)、(b)に示すように、長さLmが2000mmとされ、一端部(図5(a)、(b)にて左側端部)100aの直径2Ra(=W1a)が27mmで、他端部(図5(a)、(b)にて右側端部)100bの直径2Rb(=W1b)が16.9mmのテーパ形状の鋼製ロッドを使用した。このロッドを使用して、一端部100aの平行面101、102の間隔H1aが20.2mm、他端部100bの平行面101、102の間隔H1bが12.7mmとなるように二方取り加工を行って、テーパ状のマンドレル100を作製した。なお、左側端部100aから長さ(Lm1)=370mmの間は、同一形状とし、テーパ形状とはされていない。
・第1補強材3a(第1〜第4補強層)4ply
下底(3a1):17mm、上底(3a2):10mm
高さ(L3a):1790mm
厚さ:0.21mm
・第2補強材3b(第5〜第6補強層)2ply
下底(3b1):13mm、上底(3b2):6mm
高さ(L3b):1790mm
厚さ:0.21mm
・第3補強材3c(第7〜第9補強層)3ply
下底(3c1):10mm、上底(3c2):6mm
高さ(L3c):1090mm
厚さ:0.21mm
上記具体例にて説明したマンドレル100は、テーパ形状の鋼製ロッドを二方取り加工を行ってテーパ状のマンドレル100を作製したが、比較例においては、二方取り加工を行わないテーパ形状の鋼製ロッドをそのままマンドレルとして使用した。
2 ベースパイプ
2a、2b 繊維強化樹脂材
3 補強部材
3a〜3f 補強材(繊維強化樹脂材)
4 表皮層
21 上面壁
22 下面壁
23、24 側面壁
100 マンドレル
Claims (9)
- 片持ち状態で水平方向に保持されて物品の支持部材として使用される中空パイプにおいて、
長手軸線方向に延在した長尺の、繊維強化樹脂材にて作製されたベースパイプであって、前記長手軸線方向に直交する横断面にて上下方向に配置された平行な上面壁及び下面壁と、前記上面壁及び前記下面壁の両端部にそれぞれ一体に配置され外方へと湾曲した両側面壁とを有したベースパイプと、
前記ベースパイプの前記上面壁及び前記下面壁に積層された、前記ベースパイプの前記繊維強化樹脂材より長手軸線方向の縦弾性率が高い繊維強化樹脂材にて形成された補強部材と、
を有し、
前記ベースパイプは、長手軸線方向に直交する断面にて、前記ベースパイプの長手軸線の軸中心を通る水平面及び垂直面に対して対称形状とされ、前記補強部材は、前記ベースパイプの長手軸線方向に直交する横断面にて、前記ベースパイプの前記上面壁及び前記下面壁に積層され、前記両側面壁の湾曲部と協働してほぼ円形或いは楕円形の包絡湾曲面を形成するように最下層より外方へと段階的に幅が狭くされた複数の補強層にて形成され、
前記上面壁及び前記下面壁の幅をW1、前記上面壁と前記下面壁の間隔をH1とすると、
0.8≦W1/H1≦3
であり、前記中空パイプの長手軸線方向に直交する横断面の形状が全体としてほぼ円形状或いは楕円形状とされることを特徴とする中空パイプ。 - 前記上面壁と前記下面壁の幅W1は3〜800mmであり、前記両側面壁の半径は5〜800mmであることを特徴とする請求項1に記載の中空パイプ。
- 前記ベースパイプの長手軸線方向における前記補強部材の前記繊維強化樹脂材の縦弾性率は、50〜800GPaであることを特徴とする請求項1又は2に記載の中空パイプ。
- 前記ベースパイプは、強化繊維として炭素繊維、ガラス繊維、バサルト繊維又は有機繊維を使用した繊維強化樹脂材にて作製されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の中空パイプ。
- 前記ベースパイプは、肉厚が0.1〜10mmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の中空パイプ。
- 前記ベースパイプは、前記ベースパイプの長手軸線方向における一端から他端へと横断面積が連続的に減少したテーパ形状とされることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の中空パイプ。
- 前記補強部材の前記繊維強化樹脂材は、強化繊維に樹脂が含浸された複合材であり、前記強化繊維は、炭素繊維、ガラス繊維、有機繊維、金属繊維又はバサルト繊維であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の中空パイプ。
- 前記補強部材の前記樹脂は、エポキシ樹脂、ビニールエステル樹脂、MMA樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、若しくはフェノール樹脂などの熱硬化性樹脂、又は、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリイミド樹脂、PEEK樹脂、若しくはPPS樹脂などの熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項7に記載の中空パイプ。
- 最外層に絶縁層の部材にて形成された表皮層を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかの項に記載の中空パイプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010098311A JP5627078B2 (ja) | 2010-04-21 | 2010-04-21 | 中空パイプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010098311A JP5627078B2 (ja) | 2010-04-21 | 2010-04-21 | 中空パイプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011226602A JP2011226602A (ja) | 2011-11-10 |
JP5627078B2 true JP5627078B2 (ja) | 2014-11-19 |
Family
ID=45042167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010098311A Active JP5627078B2 (ja) | 2010-04-21 | 2010-04-21 | 中空パイプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5627078B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014226892A (ja) * | 2013-05-24 | 2014-12-08 | Jx日鉱日石エネルギー株式会社 | パイプ成形体 |
CN104006226A (zh) * | 2014-06-13 | 2014-08-27 | 梁喜 | 一种新型ppr管材及用于连接新型ppr管材的连接件 |
JP7049800B2 (ja) * | 2017-10-11 | 2022-04-07 | 株式会社竹中工務店 | 建築資材、及びコンクリート打設用の型枠 |
JP6953375B2 (ja) * | 2018-09-25 | 2021-10-27 | ミズノ テクニクス株式会社 | 筒状体の製造方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2835508B2 (ja) * | 1996-04-30 | 1998-12-14 | 浜口計器工業株式会社 | 異形偏肉frp管とその製造法 |
JP2000301612A (ja) * | 1999-04-20 | 2000-10-31 | Toho Rayon Co Ltd | 筒体の製造方法 |
JP4732103B2 (ja) * | 2005-09-30 | 2011-07-27 | ミズノ テクニクス株式会社 | 繊維強化樹脂製の管状部材の製造方法 |
JP4759390B2 (ja) * | 2006-01-12 | 2011-08-31 | 東邦テナックス株式会社 | Frp製のコンテナ構成部材及びそれを用いた軽量コンテナ |
JP4029104B2 (ja) * | 2006-01-30 | 2008-01-09 | 新日本石油株式会社 | 楕円状支持部材 |
-
2010
- 2010-04-21 JP JP2010098311A patent/JP5627078B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011226602A (ja) | 2011-11-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6400652B2 (ja) | 幾つかの軸方向に位置合わせされるコイルから成るソレノイドマグネット | |
JP4029104B2 (ja) | 楕円状支持部材 | |
JP5627078B2 (ja) | 中空パイプ | |
JP2009160685A (ja) | Cfrp製搬送用部材及びそれを用いたロボットハンド | |
WO2012108096A1 (ja) | パイプ成形体 | |
JP2000343476A (ja) | 搬送用部材 | |
JP5495731B2 (ja) | サポートバー及び基板収納カセット | |
WO2005102618A1 (ja) | ロボットハンド部材、その製造方法及びロボットハンド | |
JPH10114002A (ja) | 炭素繊維強化複合材 | |
JP3771360B2 (ja) | 繊維強化複合材料製管状体 | |
JP2012161886A (ja) | パイプ成形体 | |
JP6490413B2 (ja) | 繊維強化複合材料製シャフト | |
KR102001817B1 (ko) | 지지 부재 | |
JP2014210432A (ja) | 受け台用横梁及びこれを適用した基板処理装置 | |
JP4623565B2 (ja) | 振出竿用の竿体 | |
JP2005271279A (ja) | テーパー付中空管の製造方法 | |
JP2013010346A (ja) | 基板収納カセット用繊維強化樹脂製サポートバーの製造方法 | |
JP2018126932A (ja) | 軸状複合部材 | |
JP2014226892A (ja) | パイプ成形体 | |
JP2012161885A (ja) | パイプ成形体 | |
JPH05304860A (ja) | 管状体 | |
JP2020049701A (ja) | 筒状体及びその製造方法 | |
JP2002295737A (ja) | 炭素繊維強化プラスチック製角形管およびその製造方法 | |
JP5918031B2 (ja) | ゴルフクラブシャフト | |
JP7066602B2 (ja) | 管状体、及び管状体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130411 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140217 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140225 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140428 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140924 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140929 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5627078 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |