JP5626966B2 - 車両用前照灯の制御装置、車両用前照灯システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両用前照灯の配光を制御するための制御装置、車両用前照灯システム、および車両用前照灯に関する。
従来より、カメラによって撮像された車両前方の画像に基づいて先行車や対向車(以下、これらを適宜「前方車」と称する)の存否を検出し、その検出結果に基づいて配光パターンを変化させる構成とした車両用前照灯が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2008−94127号公報 特開2008−37240号公報
ところで、上述のような車両用前照灯においては、一般的に、車両前方の画像データから対向車の前照灯や先行車のテールランプに相当する高輝度の光点を検出することで、前方車の存在する位置を検出している。
しかしながら、画像データに含まれる光点は、前方車の灯具から照射された光によるものだけでなく、街路灯、デリニエータ、道路標識、信号機などから照射された光によるものも存在するため、前方車の識別は容易ではない。前方車の検出精度の低下は、前方車にグレアを与えてしまうおそれがあるため、好ましくない。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、前方車の検出精度を高めることにより、前方車にグレアを与え難くすることのできる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の車両用前照灯の制御装置は、車両前方を撮像した画像情報および車両前方に存在する前方車を検出する際に障害となる可能性のある道路情報に基づいて生成される前方車情報に応じて、車両前方への光の照射範囲を制御する照射制御部を備える。
この態様によると、精度の高い前方車情報に応じて、車両前方への光の照射範囲を制御することで、前方車にグレアを与え難くすることができる。
照射制御部は、さらに道路情報に応じて、車両前方への光の照射範囲を制御してもよい。この場合、より好適に車両用前照灯を制御できる。
画像情報を受信する受信部と、道路情報を取得する道路情報取得部と、画像情報および道路情報に基づいて前方車情報を生成する前方車情報生成部と、をさらに備え、道路情報取得部は、昼間走行中に撮像された画像情報に基づき、道路情報を取得してもよい。
本発明の別の態様は、車両用前照灯システムである。この車両用前照灯システムは、車両前方を撮像する撮像装置と、車両前方への光の照射範囲を制御可能な車両用前照灯と、車両前方に存在する前方車を検出する際に障害となる可能性のある道路情報を取得する道路情報取得部と、撮像装置により撮像された画像情報および道路情報に基づいて前方車情報を生成する前方車情報生成部と、生成された前方車情報に応じて、車両用前照灯の照射範囲を制御する照射制御部とを備える。
この態様によると、道路情報および画像情報とに基づいて前方車情報を生成することで、前方車の検出精度を向上できる。そして、該前方車情報に応じて車両用前照灯の照射範囲を制御することで、前方車にグレアを与え難くすることができる。
本発明のさらに別の態様は、車両用前照灯である。この車両用前照灯は、車両前方を撮像した画像情報および車両前方に存在する前方車を検出する際に障害となる可能性のある道路情報に基づいて生成される前方車情報に応じて、車両前方への光の照射範囲が制御される。
この態様によると、精度の高い前方車情報に応じて、車両前方への光の照射範囲を制御することで、前方車にグレアを与え難くすることができる。
本発明によれば、前方車の検出精度を高めることができ、その結果、前方車にグレアを与え難くすることができる。
本発明の実施形態に係る車両用前照灯システムにおいて用いられる車両用前照灯の概略水平断面図である。 ハイビーム用灯具の光源ユニットの概略図である。 車両用前照灯によって形成される配光パターンを説明するための図である。 本実施形態に係る車両用前照灯システムを説明するための機能ブロック図である。 本発明の別の実施形態に係る車両用前照灯システムを説明するための機能ブロック図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る車両用前照灯システムを説明するための図である。
本発明の実施形態に係る車両用前照灯システムは、自車前方の配光領域を分割した複数の分割領域をそれぞれ独立して照射可能な車両用前照灯を備えたシステムである。本システムにおいては、車両前方に存在する前方車を検出する際に障害となる可能性のある道路情報が取得される。この道路情報は、例えば、信号機やデリニエータの位置情報であり、昼間走行中に撮像された画像情報に基づき取得することができる。そして、夜間において配光制御を行う場合には、そのときに実際に撮像した画像情報と、取得しておいた道路情報とに基づいて前方車の位置を検出し、該前方車の位置情報に応じて車両用前照灯の照射範囲を制御する。本システムによれば、前方車の検出精度が向上するので、前方車にグレアを与え難くすることができる。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用前照灯システムにおいて用いられる車両用前照灯10の概略水平断面図である。
本実施形態に係る車両用前照灯10は、ランプボディ12と、ランプボディ12の前端開口部に取り付けられた透光カバー14とで形成される灯室内に、ロービーム用灯具20Lおよびハイビーム用灯具20Hが収容された構成となっている。以下、適宜ロービーム用灯具20Lとハイビーム用灯具20Hを合わせて「灯具」という。灯具は、それぞれ図示しない支持部材によって、ランプボディ12に取り付けられている。また、灯具の存在領域に開口部を有するエクステンション部材16がランプボディ12または透光カバー14に固定され、ランプボディ12の前面開口部と灯具との間の領域が前方に対して覆われている。
ロービーム用灯具20Lは、従来周知の反射型の灯具であり、光源バルブ21と、リフレクタ23とを有する。ロービーム用灯具20Lは、光源バルブ21から出射した光をリフレクタ23に反射させて、リフレクタ23から前方に向かう光の一部を図示しない遮光板でカットして所定のカットオフラインを有するロービーム用の配光パターンを形成する。光源バルブ21の先端には光源バルブ21から直接前方に出射する光をカットするシェード25が設けられている。なお、ロービーム用灯具20Lの形状は特にこれに限定されず、後述するハイビーム用灯具20Hと同様のプロジェクタ型の灯具であってもよい。
ハイビーム用灯具20Hは、プロジェクタ型の灯具であり、投影レンズ22と、ハイビーム照射用の光源26を備えた光源ユニット24と、投影レンズ22および光源ユニット24を保持するホルダ28とを有する。投影レンズ22は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸非球面レンズであって、車両前後方向に延びる光軸Ax上に配置されている。投影レンズ22は、その後側焦点Fを含む後側焦点面上の像を、灯具前方に配置された鉛直仮想スクリーン上に反転像として投影するように構成されている。投影レンズ22は、その周縁部がホルダ28の前端環状溝部に保持されている。
光源ユニット24は、光源26が光軸Ax方向前方を向くようにして、投影レンズ22の後側焦点Fよりも後方側に配置された状態で、ホルダ28の後端側に保持されている。そして、光源ユニット24は、光源26から投影レンズ22へ向けて直接光照射を行うようになっている。ホルダ28は図示しない支持部材を介して、ランプボディ12に取り付けられている。
図2は、ハイビーム用灯具20Hの光源ユニット24の概略図である。
光源ユニット24は、光源26と、支持プレート30と、放熱板32とを有する。光源26は、たとえば発光ダイオード(LED)などの発光素子からなり、支持プレート30の前方側表面にその発光面が光軸Ax方向前方を向くようにして固定されている。光源26は、その中心点が投影レンズ22の後側焦点Fよりも下方に位置するように配置されている。また、光源26は、第1個別光源26a、第2個別光源26b、第3個別光源26cの3つの個別光源に分割されている。これらの個別光源は、後述する照射制御部44によって独立して発光強度が制御可能である。第1個別光源26a〜第3個別光源26cは、いずれも略矩形形状であり、水平一列に互いに隣接するようにして配置されている。さらに、第1個別光源26aおよび第3個別光源26cは、第2個別光源26bよりも左右方向に大きくなっている。そして、光軸Ax上に第2個別光源26bが配置され、正面から見てその右側に第1個別光源26a、左側に第3個別光源26cが配置されている。
放熱板32は、光源26から発せられる熱を放散させるための部材であり、支持プレート30の車両後方側表面に保持されている。光源ユニット24は、支持プレート30を介してホルダ28に固設されている。
図3は、車両用前照灯10によって形成される配光パターンを説明するための図である。図3は、車両が片側1車線(両側2車線)の直線舗装道路を走行している場合において、自車前方を透視的に見て示す図に、車両用前照灯10から照射される光により車両前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成されるロービーム用配光パターンPLおよびハイビーム用配光パターンPHを重ねて示す図である。また、図3には、センターラインCL、自車線側ラインMRL、対向車線側ラインORLが図示されている。自車線側ラインMRLは、透視図の消失点であるH−V点(水平線H−H線と鉛直線V−V線との交点)から左下方向に延びており、センタラインCLおよび対向車線側ラインORLは、H−V点から右下方向に延びている。
ロービーム用配光パターンPLは、ロービーム用灯具20Lからの照射光により形成される。図3に示すロービーム用配光パターンPLは、交通法規が左側通行の地域において、市街地走行などの走行で対向車や歩行者にグレアを与えないように配慮された配光パターンであって、その上端縁に左右段違いのカットオフラインCL1、CL2、CL3を有している。カットオフラインCL1は、車両用前照灯10のV−V線よりも右側に、対向車線側カットオフラインとして水平方向に延びるようにして形成されている。カットオフラインCL2は、V−V線よりも左側に、自車線側カットオフラインとしてカットオフラインCL1よりも高い位置で水平方向に延びるようにして形成されている。そして、カットオフラインCL3は、カットオフラインCL2におけるV−V線側の端部とカットオフラインCL1のV−V線側の端部とをつなぐ斜めカットオフラインとして形成されている。カットオフラインCL3は、カットオフラインCL1とV−V線との交点から左斜め上方へ45°の傾斜角で延びている。
ハイビーム用配光パターンPHは、ハイビーム用灯具20Hからの照射光により形成される。このハイビーム用配光パターンPHは、ロービーム用配光パターンPLに対して、付加的に形成されるようになっている。
図3に示すように、ハイビーム用配光パターンPHの配光領域は、略矩形形状で水平一列に配置された第1分割領域PHa〜第3分割領域PHcに分割されている。第1分割領域PHaは第1個別光源26aからの照射光によって形成され、第2分割領域PHbは第2個別光源26bからの照射光によって形成され、第3分割領域PHcは第3個別光源26cからの照射光によって形成される。第2分割領域PHbは、ハイビーム用配光パターンPHの中央部に配置され、自車正面に向かってその右側に第1分割領域PHa、左側に第3分割領域PHcが配置されている。第2分割領域は、主にH−V点を含む自車線および対向車線の遠方の領域を覆っており、第1分割領域PHaは、主に遠方の対向車線より外側の領域を覆っており、第3分割領域PHcは、主に遠方の自車線より外側の領域を覆っている。そして、ロービーム用配光パターンPLの照射時に、第1分割領域PHa〜第3分割領域PHcを、照射光度を調節するとともに選択的にロービーム用配光パターンPLに対して付加することにより、車両の走行先路面の視認性を高めた特殊な配光パターンを形成することができる。
図4は、本実施形態に係る車両用前照灯システム100を説明するための機能ブロック図である。
車両用前照灯システム100は、運転者によるライトスイッチ(図示せず)の操作に応じて手動で配光パターンを切り替え可能である。このような手動で配光パターンを制御するモードを、「手動モード」と称する。例えば運転者がロービームを選択した場合、照射制御部44はロービーム用灯具20Lの光源バルブ21を点灯させ、ロービーム用配光パターンPLを照射する。また、運転者からハイビーム照射の指示があった場合、照射制御部44は、光源バルブ21に加えてハイビーム用灯具20Hの第1個別光源26a〜第3個別光源26cを点灯させ、ロービーム用配光パターンPLおよびハイビーム用配光パターンPHを照射する。
また、車両用前照灯システム100は、ライトスイッチの操作によらず、自車前方の前方車を検出して、該前方車にグレアを与えないようハイビーム用配光パターンを変化させることができる。このようにハイビーム用配光パターンを制御するモードを、「ハイビーム可変モード」と称する。
車両用前照灯システム100は、上述した車両用前照灯10と、車両用前照灯10を制御するための制御装置50と、車両前方を撮像する撮像装置としてのカメラ40と、自車の位置情報を取得するナビゲーションシステム60とを備える。
本実施形態において、制御装置50は、受信部51と、道路情報取得部52と、前方車情報生成部53と、記憶部54と、照射制御部55とを備える。
受信部51は、カメラ40により撮像された車両前方の画像情報を受信する。受信部51により受信された画像情報は、道路情報取得部52と前方車情報生成部53に送られる。
道路情報取得部52は、車両前方に存在する前方車を検出する際に障害となる可能性のある道路情報を取得する。具体的には、「車両前方に存在する前方車を検出する際に障害となる可能性のある道路情報」とは、路面に存在する信号機、デリニエータ、道路標識などである。
本実施形態においては、基本的に、カメラ40からの画像情報から、前方車の灯具からの光によって形成される高輝度の光点を検出することで、前方車の位置を取得する。従って、信号機が発する光や、デリニエータや道路標識からの反射光は、前方車を検出する際に障害となる可能性がある。
さらに、該道路情報には、路面形状、路面のアップダウン、センタラインなどの路面上のラインの濃さなどが含まれてもよい。路面形状の変化や路面のアップダウンが大きい場合、前方車を検出する際に障害となる可能性がある。また、路面上のラインを基に路面形状を認識し、この路面形状を利用して前方車の検出を行っている場合には、ラインが薄くなっていると正確に路面形状を認識できず、前方車の検出に支障を及ぼすおそれがある。本実施形態に係る車両用前照灯システム100は、このような「車両前方に存在する前方車を検出する際に障害となる可能性のある道路情報」を前方車の検出に利用する。
道路情報取得部52は、昼間走行中にカメラ40により撮像された画像情報に基づいて、上述のような道路情報を取得する。昼間走行中に撮像された画像を用いて画像認識を行うことにより、信号機やデリニエータの位置情報や、路面上のラインの濃さなどの情報を好適に取得することができる。
道路情報取得部52により取得された道路情報は、ナビゲーションシステム60からの自車の位置情報と関係づけられて、記憶部54に記憶される。
前方車情報生成部53は、カメラ40により撮像された画像情報および記憶部54に記憶された道路情報に基づいて、前方車情報を生成する。前方車情報とは、具体的には、前方車の位置情報(例えば角度座標[右10度、上方5度]の位置に前方車が存在することを示す情報)である。
前方車情報生成部53には、受信部51からの車両前方の画像情報とともに、ナビゲーションシステム60から自車の位置情報が入力される。前方車情報生成部53は、該位置情報を基に、記憶部54に記憶された対応する位置の道路情報を読み出す。そして、前方車情報生成部53は、読み出した道路情報を参照しつつ、車両前方の画像情報を基に前方車の検出処理を行う。
具体的な検出処理の一例を説明すると、前方車情報生成部53は、車両前方の画像中に含まれる所定の輝度以上の光点を全て検出する。そして、読み出した道路情報と比較して、例えば信号機やデリニエータからの光による光点を除外する。このような処理を行うことで、前方車に対応する光点の候補が減少するので、前方車の検出精度が向上する。前方車の検出方法には、種々の方法が存在するが、例えば、所定の間隔で水平に並んだ一対の高輝度光点が検出されれば、該光点を前方車であると判定する、といった手法を用いることができる。なお、自車が初めて走行する道路の場合には、記憶部にはその道路に関する道路情報は存在しないことになる。したがって、この場合、前方車情報生成部53は、カメラ40により撮像された車両前方の画像に基づいて、前方車情報を生成する。
前方車情報生成部53により検出された前方車の情報は、照射制御部55に送られる。照射制御部55は、前方車情報生成部53により生成された前方車情報に応じて、車両前方への光の照射範囲を制御する。照射制御部55は、検出された前方車が図3に示す第1分割領域PHa〜第3分割領域PHcに存在しているか否か判定する。照射制御部55は、ハイビーム照射時において、前方車が第1分割領域PHa〜第3分割領域PHcに存在している場合、前方車が存在する分割領域にハイビームが照射されないよう、対応する個別光源を消灯する。あるいは、照射制御部55は、前方車が存在する分割領域へのハイビームの強度が低下するよう、対応する個別光源の発光強度を低下させる。これにより、前方車に与えるグレアを回避または少なくとも低減できる。
以上説明したように、本実施形態に係る車両用前照灯システム100によれば、昼間走行中に撮像された画像情報に基づき取得した道路情報と、夜間走行中に撮像した画像情報とに基づいて前方車の位置情報を生成することで、前方車の検出精度を向上できる。そして、該前方車情報に応じて車両用前照灯10の照射範囲を制御することで、前方車にグレアを与え難くすることができる。
道路情報は、時間の経過とともに変化する可能性がある。従って、前方車情報生成部53は、記憶部54に蓄積された道路情報が古い場合、その道路情報を参照せずに、前方車情報を生成してもよい。
上述の実施形態において、照射制御部55は、前方車情報生成部53からの前方車情報に加え、道路情報に応じて車両前方への光の照射範囲を制御してもよい。
例えば、街路灯や信号機の数が多いという道路情報がある場合、照射制御部55は、ハイビーム可変モードを中止し、ロービーム用配光パターンPLが照射されるよう車両用前照灯10を制御してもよい。これは、街路灯や信号機の数が多い場合には、前方車の誤検出の可能性が高くなるからである。また、街路灯や信号機の数が多い場合には、明るい市街地を走行している可能性が高く、そのような市街地においては、そもそも明るいのでハイビーム可変制御が不要であるからである。
また、例えば、トンネルが存在するという道路情報がある場合、照射制御部55は、ハイビーム可変モードを中止し、ロービーム用配光パターンPLが照射されるよう車両用前照灯10を制御してもよい。これは、トンネル内においてはトンネルの壁面による反射光により、前方車の誤検出の可能性が高くなるからである。
図5は、本発明の別の実施形態に係る車両用前照灯システム100を説明するための機能ブロック図である。
図5に示す車両用前照灯システム100は、カメラ40やナビゲーションシステム60からの情報に基づいて、前方車を検出する前方車検出装置70を備える。この前方車検出装置70は、受信部51と、道路情報取得部52と、前方車情報生成部53と、記憶部54とを備える。そして、制御装置50が備える照射制御部55は、前方車情報生成部53により生成された前方車情報に応じて、車両前方への光の照射範囲を制御する。車両用前照灯システム100は、この図5のような構成をとってもよい。
図6は、本発明のさらに別の実施形態に係る車両用前照灯システム100を説明するための図である。
図6に示す車両用前照灯システム100においては、自車両80の外部に存在するデータセンター82に道路情報を記憶する記憶部54が設けられている。そして、自車両80は、無線通信を行う通信部86を備えており、道路情報取得部52は、通信部86を介して、データセンター82の記憶部54から道路情報を取得する。この道路情報は、道路情報取得部52内のメモリに保持しておき、前方車情報生成部53からの要求に応じて前方車情報生成部53に提供してもよいし、車両位置に応じてリアルタイムに記憶部54から取得し、前方車情報生成部53に提供してもよい。
また、道路情報取得部52は、昼間走行中にカメラ40が撮像した画像に基づいて道路情報を取得し、通信部86を介して道路情報をデータセンター82の記憶部54に書き込んでもよい。これにより、記憶部54に記憶された道路情報を適宜更新することができる。
図6に示すように、データセンター82の記憶部54は、他車両84からも道路情報が書き込まれる構成としてもよい。このように、複数の車両により道路情報を共有することで、自車が初めて走行する道路であっても、道路情報を参照して前方車の検出を行うことができる。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。これらの実施形態は例示であり、各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上述の実施形態では、ハイビーム用配光パターンPHを3つの分割領域に分割した場合を例示したが、分割領域の数は3つに限られない。
10 車両用前照灯、 40 カメラ、 50 制御装置、 51 受信部、 52 道路情報取得部、 53 前方車情報生成部、 54 記憶部、 55 照射制御部、 60 ナビゲーションシステム、 70 前方車検出装置、 80 自車両、 82 データセンター、 86 通信部、 100 車両用前照灯システム。

Claims (3)

  1. 車両前方の画像情報を受信する受信部と、
    昼間走行中に撮像された画像情報に基づき、車両前方に存在する前方車を検出する際に障害となる可能性のある道路情報を取得する道路情報取得部と、
    夜間走行中に撮像された画像情報と、前記道路情報取得部により取得された道路情報とに基づいて前方車情報を生成する前方車情報生成部と、
    生成された前方車情報に応じて、車両前方への光の照射範囲を制御する照射制御部と、
    を備え、
    前記前方車情報生成部は、夜間走行中に撮像された画像中に含まれる所定の輝度以上の光点から道路情報に対応する光点を除外し、残りの光点に基づいて前方車情報を生成することを特徴とする車両用前照灯の制御装置。
  2. 前記照射制御部は、さらに前記道路情報に応じて、車両前方への光の照射範囲を制御することを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯の制御装置。
  3. 車両前方を撮像する撮像装置と、
    車両前方への光の照射範囲を制御可能な車両用前照灯と、
    昼間走行中に前記撮像装置により撮像された画像情報に基づき、車両前方に存在する前方車を検出する際に障害となる可能性のある道路情報を取得する道路情報取得部と、
    夜間走行中に前記撮像装置により撮像された画像情報と、前記道路情報取得部により取得された道路情報とに基づいて前方車情報を生成する前方車情報生成部と、
    生成された前方車情報に応じて、前記車両用前照灯の照射範囲を制御する照射制御部と、
    を備え、
    前記前方車情報生成部は、夜間走行中に撮像された画像中に含まれる所定の輝度以上の光点から道路情報に対応する光点を除外し、残りの光点に基づいて前方車情報を生成することを特徴とする車両用前照灯システム。
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