JP5626406B2 - 光学装置およびプロジェクタ - Google Patents

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本発明は、スペックル低減装置およびプロジェクタに関する。
レーザー光源のような可干渉性のある光で粗面を照明した場合に、粗面の各点で拡散された光束が互いに複雑な位相関係で干渉することによって生じる不規則な粒状の模様(スペックルノイズという)が生じる。スペックルは、レーザー光源を露光装置やプロジェクタなどの照明光として用いる際に悪影響を及ぼすことから、スペックルを低減する方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−296503号公報
従来技術では、異なる2つの光路長を得るためにPBS(偏光ビームスプリッタ)2個と折り返しプリズム1個を必要とする。このため、光路スペースを確保する上で小型化が困難という問題があった。
請求項1の発明による光学装置は、入射光を第1偏光である第1光束と第2偏光である第2光束とに分離して出射する第1分離部と、前記第1分離部から出射された前記第1光束を前記第1分離部へ反射する第1反射部と、前記第1反射部と前記第1分離部との間に配置され、所定の透過率を有し、入射された前記第1光束を反射する第1部分反射部と、前記第1反射部によって反射され前記第1分離部へ入射された前記第1光束を前記第1分離部へ反射する第2反射部と、前記第2反射部と前記第1分離部との間に配置され、所定の透過率を有し、入射された前記第1光束を反射する第2部分反射部とを備えることを特徴とする。
請求項12の発明による光学装置は、入射光を第1偏光の光と第2偏光の光とに分離して出射する偏光分離部と、前記偏光分離部から出射された前記第1偏光の光を前記偏光分離部へ反射する第1反射部と、前記第1反射部と前記偏光分離部との間に配置され、所定の透過率を有し入射された光を反射する第1部分反射部と、前記第1反射部と前記偏光分離部との間に配置され、前記第1偏光の光を前記第2偏光の光に変換する第1変換部と、前記第1反射部によって反射され前記偏光分離部へ入射された、前記第1変換部によって変換された前記第2偏光の光を前記偏光分離部へ反射する第2反射部と、前記第2反射部と前記偏光分離部との間に配置され、所定の透過率を有し入射された光を反射する第2部分反射部と、前記第2反射部と前記偏光分離部との間に配置され、前記第2偏光の光を前記第1偏光の光に変換する第2変換部とを備えることを特徴とする。
請求項13の発明によるプロジェクタは、レーザー光源と、請求項1〜12のいずれか一項に記載の光学装置とを備え、前記光学装置は、前記レーザー光源から出射された光が入射されることを特徴とする。
本発明によれば、小型化に適したスペックル低減装置が得られる。
本発明の一実施の形態によるスペックル低減装置を搭載したプロジェクタの光学系の要部構成図である。 スペックル低減装置を拡大した図である。 変形例1の場合のスペックル低減装置の光学系を例示する図である。 変形例2の場合のスペックル低減装置の光学系を例示する図である。 変形例3の場合のスペックル低減装置の光学系を例示する図である。 変形例4の場合のスペックル低減装置の光学系を例示する図である。 変形例5の場合のスペックル低減装置の光学系を例示する図である。 変形例7の場合のスペックル低減装置の光学系を例示する図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態によるスペックル低減装置を搭載したプロジェクタの光学系の要部構成図である。図1において、プロジェクタは、レーザー光源装置100と、スペックル低減装置200と、集光光学系300と、全反射プリズム401、402と、反射型表示素子500と、投射光学系600とを含む。
レーザー光源装置100は、たとえば、緑色光を発する1チップタイプのLEDと、赤色光を発するLEDチップおよび青色光を発するLEDチップを有する2チップタイプのLEDとを含み、3原色光源を構成する。
スペックル低減装置200は、PBS(偏光ビームスプリッタ)を2つの反射ミラーで挟む構成を有することによって異なる2つの光路長を得る。異なる光路を経由した2パターンのスペックルを重畳することにより、スペックルノイズのコントラストを1/(√2)
に低減する。図1の例では、2つの光路長を得る構成を2段並べることによって、スペックルノイズのコントラストを1/2に低減する。スペックル低減装置200の詳細につい
ては後述する。
集光光学系300は、レーザー光源装置100からの光を集光した上で、反射型表示素子500の被照射面において照明むらを抑えた均一性の高い照明光を得るように反射型表示素子500の被照射面を照明する。全反射プリズムは、プリズム401およびプリズム402によって構成され、集光光学系300からの照明光をプリズム401で反射して反射型表示素子500に向けて射出する。
反射型表示素子500は、たとえば、DMD(Digital Micromirror Device)によって構成される。DMDは、画素に対応する可動微小鏡面(マイクロミラー)を二次元に配列したものである。マイクロミラー下部に設けられる電極を駆動することにより、照明光を全反射プリズム401側へ反射する状態と、照明光を内部の吸収体へ向けて反射する状態とを切替える。各マイクロミラーを個別に駆動することにより、表示画素ごとに照明光の反射を制御する。
一般に、DMDは全反射プリズム401側へ反射する状態と、内部で吸収する状態との2値制御であるが、これら2値状態を高速で切替え、反射状態と吸収状態との時間比率を制御するパルス幅変調(PWM)によって濃淡を表現する。レーザー光源装置100内の各色のLEDチップを色順次で発光させることにより、1個の反射型表示素子500を用いてフルカラー表示を行う。プリズム401および402は、DMDからの変調光を透過して投射光学系600へ射出する。投射光学系600は、スクリーン700上にフルカラー像を投射する。
本実施形態は、スペックル低減装置200の構成に特徴を有するので、以降の説明は、スペックル低減装置200を中心に行う。図2は、スペックル低減装置200を拡大した図である。
<第1ブロックの構成>
スペックル低減装置200(図1)の1段目に相当する第1ブロックについて説明する。図2において、第1のPBS201の上下にそれぞれ反射ミラー202および反射ミラー204が配設されている。第1のPBS201の上側では、第1のPBS201と反射ミラー202との間に部分反射ミラー206および1/4波長板203が配される。部分反射ミラー206には、たとえば無偏光ハーフミラーを用いることにより、偏光方向の違いに起因して反射率(透過率)に差異が生じないようにする。無偏光ハーフミラーは、透過率と反射率とが50:50でなくてもよく、たとえば、30:70でも60:40でもよい。部分反射ミラー206と反射ミラー202の間隔はΔd1である。一方、第1のPBS201の下側では該第1のPBS201と反射ミラー204との間に1/4波長板205のみが配される。
部分反射ミラー206と反射ミラー202の間隔Δd1は、光源光のコヒーレント長Lcとの間で次式(1)が成立するようにする。
Δd1≧Lc/2 (1)
コヒーレント長Lcは、次式(2)で近似できる。
Lc=λ/Δλ (2)
ただし、光源光の主波長をλ、波長幅をΔλとする。
たとえば、光源光の主波長λが530nmで、波長幅Δλが0.1nmの場合にはコヒーレント長Lcが約2.8mmとなる。この場合のΔd1は、1.4mm以上とすればよい。重畳する光束をインコヒーレントな関係にすることで、スペックルを効果的に低減できる。
<第2ブロックの構成>
スペックル低減装置200(図1)の2段目に相当する第2ブロックについて説明する。第1のPBS201と第2のPBS221は同一である。第2のPBS221の上下にも、それぞれ反射ミラー222および反射ミラー224が配設されている。第2のPBS221の上側では、第2のPBS221と反射ミラー222との間に部分反射ミラー226および1/4波長板223が配される。部分反射ミラー226には、上述した無偏光ハーフミラーを用いる。偏光方向の違いに起因して反射率(透過率)に差異が生じないようにするためである。部分反射ミラー226と反射ミラー222の間隔はΔd3である。本実施形態ではΔd1≠Δd3とする。一方、第2のPBS221の下側では該第2のPBS221と反射ミラー224との間に1/4波長板225のみが配される。第1のPBS201と第2のPBS221との間には、1/2波長板211が配される。
部分反射ミラー226と反射ミラー222の間隔Δd3は、光源光のコヒーレント長Lcとの間で次式(3)が成立するようにする。
Δd3≧Lc/2 (3)
コヒーレント長Lcは、上式(2)で近似できる。
たとえば、光源光の主波長λが530nmで、波長幅Δλが0.1nmの場合には、Δd3を1.4mm以上とすればよい。重畳する光束をインコヒーレントな関係にすることで、スペックルを効果的に低減できる。
第1のPBS201の左側面に、レーザー光源装置100からの円偏光の光束を入射させる。レーザー光源装置100からの光束が直線偏光の場合は、1/4波長板を介して円偏光に変換した上で第1のPBS201の左側面に入射させることにより、入射光束がP偏光成分とS偏光成分との双方を略等しく含む状態とする。
第1のPBS201内へ入射された光のうち、P偏光成分は偏光分離部201aを透過して第1のPBS201の右側面から射出する。第1のPBS201内へ入射された光のうち、S偏光成分は偏光分離部201aを反射して第1のPBS201の上面から射出する。
第1のPBS201の上面から射出した偏光成分の一部は、部分反射ミラー206で反射されて再び第1のPBS201の上面から入射する。一方、第1のPBS201の上面から射出した偏光成分の一部は、部分反射ミラー206を透過して反射ミラー202へ到達し、該反射ミラー202で反射されて再び部分反射ミラー206へ進む。部分反射ミラー206は、入射光の一部を透過して第1のPBS201の上面から第1のPBS201
へ再入射する。部分反射ミラー206ではさらに、入射光の一部が再度反射する。このため、該部分反射ミラー206と反射ミラー202との間で反射が繰り返されながら、多重反射光が第1のPBS201の上面から第1のPBS201へ再入射する。このように反射を繰り返し生じさせることにより、インコヒーレントな光が増加する。
第1のPBS201の上面から再入射した偏光成分は、1/4波長板203を計2回透過することによってS偏光成分からP偏光成分へ変換されている。このため、該P偏光成分は偏光分離部201aを透過して第1のPBS201の下面から射出する。
第1のPBS201の下面から射出した偏光成分は、反射ミラー204によって反射されて再び第1のPBS201の下面から入射する。再々入射した偏光成分は、1/4波長板205を計2回透過することによってP偏光成分からS偏光成分へ変換されている。このため、該S偏光成分は偏光分離部201aを反射して第1のPBS201の右側面から射出する。
以上説明した構成により、第1のPBS201の右側面からはP偏光成分とS偏光成分の光が射出する。このうちS偏光成分の光路は、P偏光成分の光路に比べて少なくとも部分反射ミラー206と反射ミラー204との間を1往復した分(dとする)長くなる。さらに、上述したように反射ミラー206と反射ミラー202との間で多重反射を繰り返すので、d+2Δd1×n(n=0,1,2,…)のように光路長が異なる無数のスペックルパターンが生成される。これにより、スペックルノイズのコントラストが低減する。
第1のPBS201の右側面から射出した光を、1/2波長板211を介して第2のPBS201の左側面に入射させる。1/2波長板210は、偏光方向を90度回転させるので、第2のPBS221の偏光分離面221aに対する入射光のS偏光成分とP偏光成分とが入れ替わる。これにより、無数のスペックルパターンを有するのはP偏光成分で、単一のスペックルパターンを有するのはS偏光成分である。
第2のPBS221の左側面に入射された光の光路は、第1のPBS201の場合と同様に、入射当初S偏光成分であった光の光路が入射当初P偏光成分であった光の光路に比べて少なくとも部分反射ミラー226と反射ミラー224との間を1往復した分(dとする)長くなる。さらに、上述したように反射ミラー226と反射ミラー222との間で多重反射を繰り返すので、d+2Δ3×n(n=0,1,2,…)のように光路長が異なる無数のスペックルパターンが生成される。これにより、スペックルノイズのコントラストが低減する。
なお、図2においては、各PBS201、221を直方形状に構成し、1/4波長板203、205、223、225、1/2波長板211、部分反射ミラー206、226および反射ミラー202、204、222、224をそれぞれ光軸に対して垂直に配置することにより、入射光および射出光が各デバイス面に対して垂直になるように構成する。この理由は、各PBS201、221の偏光分離面201a、221aによって一旦分離した各偏光成分の光を同じ光路上に合成する際の角度広がりを抑えるためである。
上述したスペックル低減装置200は、2つの光路長を得る構成を2段並べる例を説明したが、1段構成であってもよい。ただし、段数が多い方がスペックルノイズのコントラスト低減に有利なことはいうまでもない。
以上説明した実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)スペックル低減装置は、入射光を偏光分離部201aで第1成分光(S偏光成分)と第2成分光(P偏光成分)とに分離し、該第1成分光(S偏光成分)と該第2成分光(
P偏光成分)とをそれぞれ異なる方向へ射出するPBS201と、PBS201から射出された第1の成分光(S偏光成分)を反射してPBS201へ再入射させる反射ミラー202と、反射ミラー202とPBS201との間に配され、反射ミラー202との間で再入射させる光を多重反射させる部分反射ミラー206と、部分反射ミラー206とPBS201との間に配され、再入射させる光を第2成分光(P偏光成分)へ変換する1/4波長板203と、再入射後にPBS201から射出された第2成分光(P偏光成分)を反射してPBS201へ再々入射させる反射ミラー204と、反射ミラー204とPBS201との間に配され、再々入射させる光を第1成分光(S偏光成分)へ変換する1/4波長板205とを備え、分離後の第2成分光(P偏光成分)と再々入射後の第1成分光(S偏光成分)とを同一方向へ射出するようにした。これにより、異なる光路長を得てスペックルを低減させるスペックル低減装置を小型化できる。
(2)上記(1)のスペックル低減装置において、反射ミラー202、1/4波長板203、反射ミラー204、および1/4波長板205に対し、それぞれ入射光が垂直に入射されるようにしたので、PBS201の偏光分離面201aによって一旦分離した各偏光成分の光を同じ光路上に合成する際の角度広がりが抑えられる。
上述した実施形態では、各PBSへの入射光のうちS偏光成分を対象に反射ミラーおよび部分反射ミラーで多重反射させる構成にした。この代わりに、入射光のうちP偏光成分を対象に反射ミラーおよび部分反射ミラーで多重反射させる構成にしてもよい。
(変形例1)
図3は、変形例1の場合のスペックル低減装置の光学系を例示する図である。図2の場合と比べて、第1のPBS201の下側において1/4波長板205と反射ミラー204との間に部分反射ミラー207が配される。部分反射ミラー207は、上述した無偏光ハーフミラーを用いることによって偏光方向の違いに起因して反射率(透過率)に差異が生じないようにする。部分反射ミラー207と反射ミラー202の間隔はΔd2である。
変形例1はさらに、第2のPBS221の下側においても1/4波長板225と反射ミラー224との間に部分反射ミラー227が配される。部分反射ミラー227も、上述した無偏光ハーフミラーを用いることによって偏光方向の違いに起因して反射率(透過率)に差異が生じないようにする。部分反射ミラー227と反射ミラー222の間隔はΔd4である。
ここで、間隔Δd2は、光源光のコヒーレント長Lcとの間で次式(4)が成立するようにする。
Δd2≧Lc/2 (4)
また、間隔Δd4は、光源光のコヒーレント長Lcとの間で次式(5)が成立するようにする。
Δd4≧Lc/2 (5)
コヒーレント長Lcは、上式(2)で近似できる。
変形例1ではΔd1〜Δd4が相互に異なるようにする。それぞれ重畳する光束をインコヒーレントな関係にすることで、スペックルをさらに効果的に低減できる。
(変形例2)
第1ブロックと第2ブロックとで反射ミラー等を共通に構成してもよい。図4は、変形例2の場合のスペックル低減装置の光学系を例示する図である。図2と比べて、反射ミラー202A、反射ミラー204A、部分反射ミラー206A、1/4波長板203A、および1/4波長板205Aを、それぞれ第1ブロックと第2ブロックとで一体化構成する
点において相違する。部分反射ミラー206Aと反射ミラー202Aの間隔はΔd1である。
変形例2によれば、第1ブロックと第2ブロックとで同一部材を共用することで、部品点数の削減や組立て製造時のコスト低減につながる。たとえば、ミラー蒸着した筐体の中に組み込む構成にすると、少ない組み立て工数ですむ。
(変形例3)
図5は、変形例3の場合のスペックル低減装置の光学系を例示する図である。図4と比べて、さらに部分反射ミラー207Aを第1ブロックと第2ブロックとで共用する点において相違する。部分反射ミラー207Aと反射ミラー204Aの間隔はΔd2である。
変形例3によれば、変形例2と同様に第1ブロックと第2ブロックとで同一部材を共用することで、部品点数の削減や組立て製造時のコスト低減につながる。
(変形例4)
図2に例示した第2ブロックの構成を、第1ブロックの構成に対して光軸Axの回りに略90度回転させてもよい。この理由は、第1のPBS201の右側面から射出する光の偏光方向を、第2ブロックの第2のPBSの偏光分離面に対して略90度傾けるためである。図6は、変形例4の場合のスペックル低減装置の光学系を例示する図である。
変形例4によれば、第1ブロックの右側面から射出する複数パターンのスペックルを含む光束のP偏光成分とS偏光成分とが、第2のPBSの偏光分離面に対して入れ替わる状態となるので、第1ブロックと第2ブロックとの間の1/2波長板を省略することができる。
(変形例5)
図3に例示した第2ブロックの構成を、第1ブロックの構成に対して光軸Axの回りに略90度回転させてもよい。この理由は、第1のPBS201の右側面から射出する光の偏光方向を、第2ブロックの第2のPBSの偏光分離面に対して略90度傾けるためである。図7は、変形例5の場合のスペックル低減装置の光学系を例示する図である。
変形例5によれば、第1ブロックの右側面から射出する複数パターンのスペックルを含む光束のP偏光成分とS偏光成分とが、第2のPBSの偏光分離面に対して入れ替わる状態となるので、第1ブロックと第2ブロックとの間の1/2波長板を省略することができる。
(変形例6)
図2に例示した第1ブロックの構成と、図3に例示した第2ブロックの構成とを組み合わせてもよく、図3に例示した第1ブロックの構成と、図2に例示した第2ブロックの構成とを組み合わせてもよい。
(変形例7)
上述した説明では、スペックル低減装置200として複数の光路長を得る構成を2段並べる例を説明したが、3段または4段並べる構成にしてもよい。この理由は、第2ブロックの第2のPBS221の右側面から射出する光の偏光方向を、第3ブロックの第3のPBSの偏光分離面に対して略45度傾けるためである。図8は、変形例7の場合のスペックル低減装置の光学系を例示する図である。
変形例7によれば、第2ブロックの右側面から射出する複数パターンのスペックルを含む光束が、第3ブロック側から見てそれぞれP偏光成分とS偏光成分との双方を略等しく含む状態となるので、両偏光成分の光がさらに二分割され、インコヒーレントな光の成分をさらに増加させるから、スペックルノイズのコントラストをさらに低減させることができる。
(変形例8)
上述した説明では、各PBSの端面と1/4波長板および反射ミラー(または部分反射ミラー)とを離して配設する例を説明したが、1/4波長板および反射ミラー(または部分反射ミラー)を各PBS端面と接するように配置しても構わない。
(変形例9)
スペックル低減装置200における偏光分離素子としてPBSを用いる例を説明したが、ワイヤーグリッドを用いて構成してもよい。
(変形例10)
プロジェクタのライトバルブとして反射型表示素子500を用いる例を説明したが、透過型の表示素子を用いる構成にしてもよい。また、反射型表示素子500としてDMDを用いる例を説明したが、MEMS(微小電気機械システム)ミラー素子や反射型液晶表示素子を用いる構成にしてもよい。
なお、ライトバルブとして液晶表示素子を用いる場合は、スペックル低減装置200と集光光学系300との間に偏光変換素子を設ける。スペックル低減装置200から射出されるP偏光成分とS偏光成分の光を偏光変換素子によって一方の偏光成分に揃えるためである。スペックル低減装置200からの射出光のNAが非常に小さいため、偏光変換素子を介してもエタンデュー増加による光量低下がほとんど生じない。
(変形例11)
以上の説明ではプロジェクタに搭載する照明光学系を例に説明したが、顕微鏡の照明光学系や、ステッパー露光装置における照明光学系にも適用することができる。
以上の説明はあくまで一例であり、上記の実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
100…レーザー光源装置
200…スペックル低減装置
201、221…PBS
202、204、222、224、202A、204A…反射ミラー
203、205、223、225、203A、205A…1/4波長板
206、207、226、227、206A、207A…部分反射ミラー
211…1/2波長板
300…集光光学系
401、402…全反射プリズム
500…反射型表示素子
600…投射光学系
700…スクリーン

Claims (13)

  1. 入射光を第1偏光である第1光束と第2偏光である第2光束とに分離して出射する第1分離部と、
    前記第1分離部から出射された前記第1光束を前記第1分離部へ反射する第1反射部と、
    前記第1反射部と前記第1分離部との間に配置され、所定の透過率を有し、入射された前記第1光束を反射する第1部分反射部と、
    前記第1反射部によって反射され前記第1分離部へ入射された前記第1光束を前記第1分離部へ反射する第2反射部と、
    前記第2反射部と前記第1分離部との間に配置され、所定の透過率を有し、入射された前記第1光束を反射する第2部分反射部とを備える
    ことを特徴とする光学装置。
  2. 請求項1に記載の光学装置において、
    前記第1分離部は、前記第2反射部によって反射され前記第1分離部に入射された前記第1光束と前記第2光束とを前記入射光が入射された面とは異なる面から出射する
    ことを特徴とする光学装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光学装置において、
    前記第1部分反射部は、前記第1分離部から出射された前記第1光束を前記第1分離部へ反射する
    ことを特徴とする光学装置。
  4. 請求項3に記載の光学装置において、
    前記第2部分反射部は、前記第1反射部によって反射され前記第1分離部から出射された前記第1光束を前記第1分離部へ反射する
    ことを特徴とする光学装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光学装置において、
    記第1反射部と前記第1分離部との間に配置され、前記第1偏光を前記第2偏光に変換する第1変換部と、
    前記第2反射部と前記第1分離部との間に配置され、前記第2偏光を前記第1偏光に変換する第2変換部とを備える
    ことを特徴とする光学装置。
  6. 請求項5に記載の光学装置において、
    前記第1変換部は、前記第1分離部から出射された前記第1偏光の前記第1光束が前記第1変換部に入射され、前記第1反射部によって反射された前記第1光束が前記第1変換部に入射されることにより、前記第1偏光の前記第1光束を前記第2偏光に変換させる
    ことを特徴とする光学装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の光学装置において、
    前記第1光束は、前記第1反射部と前記第1部分反射部との間多重反射され、前記第2反射部と前記第2部分反射部との間多重反射される
    ことを特徴とする光学装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の光学装置において、
    前記第1反射部と前記第部分反射部との間の第1空気換算長は前記入射光のコヒーレント長の半分より長い
    ことを特徴とする光学装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の光学装置において、
    前記第1分離部から出射された前記第1偏光である前記第1光束と前記第2偏光である前記第2光束とを分離して出射する第2分離部と、
    前記第2分離部から出射された前記第2光束を前記第2分離部へ反射する第3反射部と、
    前記第3反射部と前記第2分離部との間に配置され、所定の透過率を有し、入射された前記第2光束を反射する第3部分反射部と、
    前記第3反射部によって反射され前記第2分離部へ入射された前記第2光束を、前記第2分離部へ反射する第4反射部と、
    前記第4反射部と前記第2分離部との間に配置され、所定の透過率を有し、入射された前記第2光束を反射する第4部分反射部とを備える
    ことを特徴とする光学装置。
  10. 請求項5または請求項6に記載の光学装置において、
    前記第1分離部から出射された、前記第1偏光である前記第1光束を前記第2偏光に変換し、前記第2偏光である前記第2光束を前記第1偏光に変換する第3変換部と、
    前記第3変換部から出射された、前記第2偏光である前記第1光束と前記第1偏光である前記第2光束とを分離して出射する第2分離部と、
    前記第2分離部から出射された前記第2光束を前記第2分離部へ反射する第3反射部と、
    前記第3反射部と前記第2分離部との間に配置され、所定の透過率を有し、入射された前記第2光束を反射する第3部分反射部と、
    前記第3反射部によって反射され前記第2分離部へ入射された前記第2光束を、前記第2分離部へ反射する第4反射部と、
    前記第4反射部と前記第2分離部との間に配置され、所定の透過率を有し、入射された前記第2光束を反射する第4部分反射部と、
    前記第3反射部と前記第2分離部との間に配置され、前記第1偏光を前記第2偏光に変換する第4変換部と、
    前記第4反射部と前記第2分離部との間に配置され、前記第2偏光を前記第1偏光に変換する第5変換部とを備える
    ことを特徴とする光学装置。
  11. 請求項10に記載の光学装置において、
    前記第1部分反射部と前記第3部分反射部、および前記第2部分反射部と前記第4部分反射部とがそれぞれ一体化構成されている
    ことを特徴とする光学装置。
  12. 入射光を第1偏光の光と第2偏光の光とに分離して出射する偏光分離部と、
    前記偏光分離部から出射された前記第1偏光の光を前記偏光分離部へ反射する第1反射部と、
    前記第1反射部と前記偏光分離部との間に配置され、所定の透過率を有し入射された光を反射する第1部分反射部と、
    前記第1反射部と前記偏光分離部との間に配置され、前記第1偏光の光を前記第2偏光の光に変換する第1変換部と、
    前記第1反射部によって反射され前記偏光分離部へ入射された、前記第1変換部によって変換された前記第2偏光の光を前記偏光分離部へ反射する第2反射部と、
    前記第2反射部と前記偏光分離部との間に配置され、所定の透過率を有し入射された光を反射する第2部分反射部と、
    前記第2反射部と前記偏光分離部との間に配置され、前記第2偏光の光を前記第1偏光の光に変換する第2変換部とを備える
    ことを特徴とする光学装置。
  13. レーザー光源と、
    請求項1〜12のいずれか一項に記載の光学装置とを備え、
    前記光学装置は、前記レーザー光源から出射された光が入射される
    ことを特徴とするプロジェクタ。
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