JP6862904B2 - 光源装置およびプロジェクター - Google Patents

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Description

本発明は、光源装置およびプロジェクターに関する。
半導体レーザー等の発光素子から射出された励起光を蛍光体に照射して得た蛍光光を、照明光として利用する光源装置を備えたプロジェクターが提案されている。
下記の特許文献1に、青色光を射出する複数の半導体レーザーを備えた固体光源ユニットと、ダイクロイックミラーと、蛍光体層と、位相差板と、拡散板と、反射板と、を備えた光源装置が開示されている。複数の半導体レーザーのうち一部の半導体レーザーは、ダイクロイックミラーに対するS偏光を射出し、他の半導体レーザーは、ダイクロイックミラーに対するP偏光を射出する。S偏光はダイクロイックミラーで反射して、蛍光体層を励起させる。蛍光体は黄色の蛍光光を射出する。P偏光はダイクロイックミラーを透過して拡散板に入射し、さらに反射板で反射されて青色拡散光となる。蛍光体層からの蛍光光と拡散板からの青色拡散光とは、ダイクロイックミラーにより合成され、白色光となる。
特開2013−250494号公報
上記の照明装置において、例えば青色拡散光となるP偏光を射出する複数の半導体レーザーが直列接続され、1つの直列回路を構成していたとする。その直列回路にオープン故障(断線モードの故障)が発生した場合、直列回路に含まれる全ての半導体レーザーに電流が供給されなくなり、青色拡散光が生成されなくなる。その結果、白色の照明光が安定して得られないという問題があった。
すなわち、従来の光源装置において、複数の発光素子からなる光源アレイからの光を2つの光線束に分岐させて互いに異なる用途に供する場合、直列回路のオープン故障に伴って一方の光線束が全く射出されなくなると、光源装置が所望の機能を果たせなくなるという問題があった。
本発明の一つの態様は、上記の課題を解決するためになされたものであり、直列回路のオープン故障が発生したとしても、分岐した複数の光線束のうちの一つが全く射出されないことがない光源装置を提供することを目的の一つとする。本発明の一つの態様は、上記の光源装置を備えたプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの態様の光源装置は、複数の第1発光素子と複数の第2発光素子とを備えた光源アレイと、前記複数の第1発光素子から射出された第1の光線束と前記複数の第2発光素子から射出された第2の光線束とを互いに異なる方向に進行させる光分岐素子と、を備える。前記光源アレイは、第1の直列回路と第2の直列回路とを含む複数の直列回路で構成されている。前記第1の直列回路と前記第2の直列回路とのそれぞれは、前記複数の第1発光素子のうちの少なくとも一つの第1発光素子と、前記複数の第2発光素子のうちの少なくとも一つの第2発光素子と、を含んでいる。
本発明の一つの態様の光源装置においては、例えば第1の直列回路にオープン故障が発生して、その直列回路に含まれる発光素子の全てが不点灯になったとしても、オープン故障が発生していない第2の直列回路に第1発光素子と第2発光素子とが含まれているため、第1の光線束と第2の光線束のいずれか一方が全く射出されなくなることがない。
本発明の一つの態様の光源装置は、前記第1の光線束を蛍光光に変換する波長変換素子をさらに備えてもよい。
この構成によれば、第2の光線束と蛍光光とを用いて所望の色の光を得ることができる。
本発明の一つの態様の光源装置は、前記波長変換素子に加え、前記第2の光線束を拡散光に変換する拡散素子をさらに備えてもよい。
一般に蛍光光は広い角度分布を有する。上記の構成によれば、第2の光線束の角度分布を蛍光光の角度分布に近付けることができるため、第2の光線束と蛍光光とから得られる射出光の色ムラを抑えることができる。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記複数の直列回路は第3の直列回路をさらに含み、前記第3の直列回路は前記第1の直列回路と直列に接続されていてもよい。
この構成によれば、複数の直列回路の制御を簡素化することができる。
本発明の一つの態様の光源装置は、前記光源アレイを制御する光源制御装置をさらに備え、前記複数の直列回路が第4の直列回路をさらに含み、前記第4の直列回路が、前記複数の第1発光素子のうちの少なくとも一つの第1発光素子と、前記複数の第2発光素子のうちの少なくとも一つの第2発光素子と、を含んでおり、前記光源制御装置が、前記第1の直列回路および前記第2の直列回路を作動させるとともに、前記第4の直列回路を作動させないように、前記光源アレイを制御する機能を有してもよい。
この構成によれば、光源制御装置は、通常使用時は第4の直列回路を作動させずに、オープン故障発生時のみ第4の直列回路を作動させることができる。つまり、第4の直列回路は、予備の直列回路としての役割を果たす。これにより、オープン故障発生時の射出光量の低下を抑えることができる。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第1の光線束の波長と前記第2の光線束の波長とは互いに異なっていてもよい。
この構成によれば、第1の光線束と第2の光線束のそれぞれの用途に応じて、各光線束の波長を最適化することができる。
本発明の一つの態様の光源装置は、前記蛍光光と前記第2の光線束とを合成する光線合成光学系をさらに備えてもよい。
この構成によれば、白色の射出光を得ることができる。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の光源装置と、前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調することにより画像光を生成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学系と、を備える。
本発明の一つの態様のプロジェクターによれば、所定の色の画像を安定して表示することができる。
第1実施形態のプロジェクターの概略構成図である。 光源ユニットとその近傍の構成を示す斜視図である。 光源ユニットの斜視図である。 光源アレイの等価回路図である。 第2実施形態の光源ユニットの等価回路図である。 第3実施形態のプロジェクターの概略構成図である。 光源装置の概略構成図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図4を用いて説明する。
本実施形態のプロジェクターは、半導体レーザーを用いた光源装置を備えた液晶プロジェクターの一例である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
本実施形態のプロジェクター1は、スクリーン(被投射面)SCR上にカラー映像(画像)を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、赤色光LR、緑色光LG、青色光LBの各色光に対応した3つの光変調装置を用いている。プロジェクター1は、光源装置の発光素子として、高輝度・高出力な光が得られる半導体レーザーを用いている。
図1に示すように、プロジェクター1は、光源装置700と、色分離導光光学系200と、導光光学系800と、赤色光用光変調装置400Rと、緑色光用光変調装置400Gと、青色光用光変調装置400Bと、合成光学系500と、投射光学系600と、を概略備えている。
光源装置700は、光源ユニット710と、光線束圧縮光学系720と、光分岐素子としての分岐ミラー725と、ホモジナイザー光学系730と、ダイクロイックミラー735と、コリメート集光光学系740と、波長変換素子750と、インテグレーター光学系760と、偏光変換素子140と、重畳レンズ150と、を備えている。
図2は、光源ユニット710とその近傍の構成を示す斜視図である。図3は、光源ユニット710の斜視図である。
図2および図3に示すように、光源ユニット710は、基板711と、アレイ状に配列された複数の発光素子712からなる光源アレイ716と、フレーム713と、カバーガラス714と、複数の電極端子715と、を備えている。なお、簡略化のため、電極端子715を発光素子712と接続する配線は図示していない。
光源アレイ716は、基板711とフレーム713とカバーガラス714とに囲まれた空間に収容されている。本実施形態では、光源アレイ716は、5個の発光素子712がZ方向に所定の間隔をおいて配置されてなる4つの発光素子列がX方向に4列並んだ構成を有している。
以下の説明では、図2の右側から順に、4つの発光素子列のそれぞれを、第1の発光素子列712A、第2の発光素子列712B、第3の発光素子列712C、第4の発光素子列712Dと称する。また、第1〜第3の発光素子列712A〜712Cに属する発光素子712を第1発光素子712aと称し、第4の発光素子列712Dに属する発光素子712を第2発光素子712bと称する。なお、第1発光素子712aと第2発光素子712bとを区別する必要がない場合は、単に発光素子712と称することもある。
また、複数の発光素子712から射出された複数の光をまとめて光線束と称する。複数の第1発光素子712aから射出された複数の光をまとめて第1の光線束L1と称し、複数の第2発光素子712bから射出された複数の光をまとめて第2の光線束L2と称する。
第1の光線束L1は、後述する波長変換素子750の蛍光体層755を励起するための励起光として機能する。第2の光線束L2は、青色光用光変調装置400Bに入射させて青色の画像光を生成するための光として機能する。なお、図2においては、図面を見やすくするため、一部の光の図示を省略する。
発光素子712は、特定の直線偏光状態の青色光を射出する半導体レーザーから構成されている。第1発光素子712aと第2発光素子712bとは、発光強度のピーク波長が互いに異なっている。具体的には、第1発光素子712aにはピーク波長が例えば446nmの半導体レーザーが用いられ、第2発光素子712bにはピーク波長が例えば460nmの半導体レーザーが用いられる。したがって、第1の光線束L1の波長と第2の光線束L2の波長とは、互いに異なっている。なお、第1の光線束L1の波長と第2の光線束L2の波長とは、同じであってもよい。
基板711は、例えば銅等の熱伝導率の高い金属で構成されている。
カバーガラス714には、複数のコリメーターレンズ717が一体に設けられている。複数のコリメーターレンズ717は、光線束を構成する複数の光の各々の光路に設けられている。コリメーターレンズ717は、凸レンズで構成されている。コリメーターレンズ717は、対応する発光素子712から射出された光を平行化する。コリメーターレンズ717は、カバーガラス714と別体であってもよい。
図3に示すように、X方向に並ぶ4個の発光素子712は、一つのサブマウント719に固定されている。これら4個の発光素子712は、電気的に直列接続されている。これにより、X方向に並ぶ4個の発光素子712は、一つの直列回路を構成する。
1つの直列回路には、2本の電極端子715が接続されている。一方の電極端子715は正極として機能し、他方の電極端子715は負極として機能し、2本の電極端子715によって発光素子712へ電流が供給される。
図4は、光源アレイ716の等価回路図である。
光源アレイ716は、第1〜第5の直列回路を含む複数の直列回路を備えている。以下、説明の便宜上、図4の等価回路図において、最上段の直列回路を第1の直列回路718Aと称し、最下段の直列回路を第2の直列回路718Bと称し、上から2段目の直列回路を第3の直列回路718Cと称し、下から2段目の直列回路を第4の直列回路718Dと称し、上から3段目の直列回路を第5の直列回路718Eと称する。
第1〜第5の直列回路718A〜718Eのそれぞれは、光源制御装置708に対して独立して接続されている。光源制御装置708は、各直列回路に供給する電流を個別に制御する。第1〜第5の直列回路718A〜718Eのそれぞれは、3個の第1発光素子712aと1個の第2発光素子712bとを含んでいる。
また、光源制御装置708は、例えば第1の直列回路718A、第2の直列回路718B、第3の直列回路718C、および第5の直列回路718Eを作動させるとともに、第4の直列回路718Dを作動させないように、光源アレイ716を制御する機能を有している。
図2に示すように、光線束圧縮光学系720は、各発光素子列の最上段および最下段の発光素子712の各々から射出された光の光路上に設けられた一対の反射ミラーで構成されている。各光路上において前段の反射ミラーを第1の反射ミラー721と称し、後段の反射ミラーを第2の反射ミラー722と称する。各反射ミラー721,722は、短冊状の形状を有しており、長手方向がX方向に向くように配置されている。また、各反射ミラー721,722は、X方向から見て、反射面がY方向およびZ方向に対して45°の角度をなすように配置されている。
この構成により、最上段の発光素子712から射出された+Y方向に進む光は、第1の反射ミラー721で反射して進行方向が−Z方向に曲げられた後、第2の反射ミラー722で反射して進行方向が+Y方向に曲げられる。また、最下段の発光素子712から射出された+Y方向に進む光は、第1の反射ミラー721で反射して進行方向が+Z方向に曲げられた後、第2の反射ミラー722で反射して進行方向が+Y方向に曲げられる。
最上段および最下段以外の発光素子712から射出された光は、反射ミラー721,722に入射することなく、+Y方向に直進する。また、最上段の発光素子712から射出され、第2の反射ミラー722で反射した光の光路は、上から2段目の発光素子712から射出された光の光路と、上から3段目の発光素子712から射出された光の光路と、の間に位置する。また、最下段の発光素子712から射出され、第2の反射ミラー722で反射した光の光路は、上から3段目の発光素子712から射出された光の光路と、上から4段目の発光素子712から射出された光の光路と、の間に位置する。
このようにして、光線束圧縮光学系720は、光源ユニット710から射出された各光線束L1,L2のZ方向の幅を圧縮する。これにより、後述する分岐ミラー725、ホモジナイザー光学系730等の光学素子の小型化を図ることができる。
分岐ミラー725は、第4の発光素子列712Dに属する複数の第2発光素子712bから射出された複数の光、すなわち第2の光線束L2の光路上に設けられている。分岐ミラー725は、短冊状の形状を有しており、長手方向がZ方向に向くように配置されている。なお、分岐ミラー725は、第1の光線束L1の光路上と第2の光線束L2の光路上とのうちの少なくとも一方に設けられていればよい。
第4の発光素子列712Dから射出された+Y方向に進む第2の光線束L2は、分岐ミラー725で反射し、進行方向が+X方向に曲げられる。一方、第1〜第3の発光素子列712A〜712Cから射出された第1の光線束L1は、分岐ミラー725に入射することなく、+Y方向に直進する。このようにして、分岐ミラー725は、第1の光線束L1と第2の光線束L2とを互いに異なる方向に進行させる。
図1に示すように、ホモジナイザー光学系730は、第1のレンズアレイ731と、第2のレンズアレイ732と、を備えている。第1のレンズアレイ731は、光源ユニット710から射出された第1の光線束L1を複数の部分光線束に分割するための複数のマイクロレンズ733を有する。複数のマイクロレンズ733は、XZ平面内にマトリクス状に配列されている。
第2のレンズアレイ732は、第1のレンズアレイ731の複数のマイクロレンズ733に対応する複数のマイクロレンズ734を備えている。第2のレンズアレイ732は、第1のレンズアレイ731の各マイクロレンズ733の像を波長変換素子750の蛍光体層755の近傍に結像させる。複数のマイクロレンズ734は、XZ平面内にマトリクス状に配列されている。
ダイクロイックミラー735は、ホモジナイザー光学系730からコリメート集光光学系740までの光路中に設けられている。ダイクロイックミラー735は、光源ユニット710の光軸110axおよび照明光軸100axのそれぞれに対して45°の角度で交差するように配置されている。ダイクロイックミラー735は、青色波長域の光を透過させ、赤色光および緑色光を含む黄色波長域の光を反射させる特性を有する。
コリメート集光光学系740は、ダイクロイックミラー735から射出された第1の光線束L1を略集光した状態で波長変換素子750の蛍光体層755に入射させるとともに、蛍光体層755から射出される蛍光光LYを略平行化する。コリメート集光光学系740は、第1レンズ741と、第2レンズ742と、を備えている。第1レンズ741および第2レンズ742は、凸レンズから構成されている。
波長変換素子750は、光源ユニット710から射出された第1の光線束L1を赤色光と緑色光とを含む蛍光光LYに変換する。波長変換素子750は、蛍光体層755と、蛍光体層755を支持する基板752と、蛍光体層755を基板752に固定する固定部材753と、を有している。波長変換素子750において、蛍光体層755は、蛍光体層755の第1の光線束L1が入射する側と反対側の面を基板752に接触させた状態で、蛍光体層755の側面に設けられた固定部材753によって基板752に支持されている。
蛍光体層755は、例えば波長446nmの励起光を吸収して励起される蛍光体を含む。励起光により励起された蛍光体は、例えば500〜700nmの波長域にピーク波長を有する蛍光光(黄色光)LYを生成する。蛍光体層755は、無機材料からなる母剤と、母剤に分散された発光中心となる賦活剤と、を備えている。蛍光体層755は、例えばCeを賦活剤とした(Y,Gd)(Al,Ga)12(YAG:Ce)からなるYAG系蛍光体から構成されている。
蛍光体層755の側面および底面には、銀、アルミニウム等の反射率の高い金属からなる反射層(図示略)が設けられている。蛍光体層755の内部の励起光や蛍光光は、反射層によって反射される。また、蛍光体層755の上面には、研磨処理および反射防止コーティングが施されている。この構成により、第1の光線束L1が蛍光体層755に入射する際の反射が抑制されるとともに、第1の光線束L1が入射した側の面から蛍光光LYが射出される。すなわち、本実施形態の構成により、反射型の波長変換素子750が提供される。
基板752は、例えば銅等の熱伝導率の高い金属材料で構成されている。
波長変換素子750から射出された蛍光光LYは、コリメート集光光学系740によって平行化された後、ダイクロイックミラー735で反射され、インテグレーター光学系760に入射する。
インテグレーター光学系760は、第1のレンズアレイ761と、第2のレンズアレイ762と、を備えている。第1のレンズアレイ761は、ダイクロイックミラー735から射出された蛍光光LYを複数の部分光線束に分割するための複数のマイクロレンズ763を有する。複数のマイクロレンズ763は、照明光軸100axと直交する面内にマトリクス状に配列されている。
第2のレンズアレイ762は、第1のレンズアレイ761の複数のマイクロレンズ763に対応する複数のマイクロレンズ764を備えている。第2のレンズアレイ762は、重畳レンズ150とともに、第1のレンズアレイ761の各マイクロレンズ763の像を赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、および青色光用光変調装置400Bの各々の画像形成領域の近傍に結像させる。複数のマイクロレンズ764は、照明光軸100axに直交する面内にマトリクス状に配列されている。
偏光変換素子140は、第1のレンズアレイ761により分割された各部分光線束を、直線偏光の光線束に変換する。偏光変換素子140は、図示を省略するが、偏光分離層と、反射層と、位相差層と、を備えている。
重畳レンズ150は、偏光変換素子140からの各部分光線束を集光して赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、および青色光用光変調装置400Bの各々の画像形成領域の近傍で互いに重畳させる。第1のレンズアレイ761、第2のレンズアレイ762、および重畳レンズ150は、波長変換素子750から射出された蛍光光LYの面内光強度分布を均一化するインテグレーター光学系を構成する。
色分離導光光学系200は、蛍光光LYを赤色光LRと緑色光LGとに分離し、赤色光LRを赤色光用光変調装置400Rに入射させ、緑色光LGを緑色光用光変調装置400Gに入射させる。色分離導光光学系200は、ダイクロイックミラー210と、第1の反射ミラー230と、第2の反射ミラー220と、を備えている。
ダイクロイックミラー210は、重畳レンズ150から射出された蛍光光LYを、赤色光LRと緑色光LGとに分離する。
第1の反射ミラー230は、ダイクロイックミラー210を透過した赤色光LRを反射させ、赤色光用光変調装置400Rに入射させる。第2の反射ミラー220は、ダイクロイックミラー210で反射した緑色光LGを反射させ、緑色光用光変調装置400Gに入射させる。
導光光学系800は、第1の反射ミラー810と、集光レンズ820と、拡散素子830と、ロッドインテグレーター840と、第1のレンズ850と、第2の反射ミラー860と、第2のレンズ870と、第3の反射ミラー250と、を備えている。第1の反射ミラー810、集光レンズ820、拡散素子830、ロッドインテグレーター840、第1のレンズ850、第2の反射ミラー860、第2のレンズ870、および第3の反射ミラー250は、分岐ミラー725で反射した第2の光線束L2の光路上にこの順に設けられている。
分岐ミラー725から射出された第2の光線束L2は、第1の反射ミラー810で反射して集光レンズ820に入射する。
集光レンズ820は、四角柱状の光透過性部材からなるロッドインテグレーター840の光入射端面に向けて第2の光線束L2を集光させる。
拡散素子830は、拡散板831と、回転軸832を中心として拡散板831を回転させるためのモーター833と、を備えている。拡散素子830は、第2の光線束L2を拡散光に変換する。これにより、表示品位を低下させるスペックルの発生を抑制する。拡散板831として、例えば光学ガラスからなる磨りガラスが用いられる。
ロッドインテグレーター840から射出された第2の光線束L2は、第1のレンズ850、第2の反射ミラー860、第2のレンズ870、第3の反射ミラー250を経由して青色光用光変調装置400Bに入射する。
赤色光用光変調装置400Rは、赤色光LRを画像情報に応じて変調し、赤色光LRに対応した画像光を形成する。緑色光用光変調装置400Gは、緑色光LGを画像情報に応じて変調し、緑色光LGに対応した画像光を形成する。青色光用光変調装置400Bは、青色光LBを画像情報に応じて変調し、青色光LBに対応した画像光を形成する。
赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、および青色光用光変調装置400Bには、例えば透過型の液晶パネルが用いられている。また、液晶パネルの入射側および射出側には、一対の偏光板(図示せず)が配置されている。本実施形態において、第2の光線束L2の偏光状態は、その偏光状態が維持されて入射側偏光板を透過できるように設定されている。
赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、および青色光用光変調装置400Bの入射側には、それぞれフィールドレンズ300R、フィールドレンズ300G、フィールドレンズ300Bが配置されている。フィールドレンズ300R、フィールドレンズ300G、およびフィールドレンズ300Bは、それぞれ赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、青色光用光変調装置400Bに入射する赤色光LR、緑色光LG、青色光LBを平行化する。
合成光学系500は、赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、および青色光用光変調装置400Bからの画像光を合成し、合成された画像光を投射光学系600に向けて射出する。合成光学系500には、例えばクロスダイクロイックプリズムが用いられる。
投射光学系600は、投射レンズ群6から構成されている。投射光学系600は、合成光学系500により合成された画像光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大されたカラー画像が表示される。
ここで、図4に示すように、第1の直列回路718Aにオープン故障Pが発生したと仮定する。このとき、第1の直列回路718Aに含まれる4つの発光素子712に電流が供給されなくなり、これらの発光素子712は全て不点灯となる。従来の光源装置において、これらの発光素子の全てが第2発光素子であったとすると、第2の光線束は光源装置から全く射出されなくなり、プロジェクターは所定の色の画像を表示することができない。
これに対し、本実施形態の光源装置700において、光源アレイ716の第1〜第5の直列回路718A〜718Eのそれぞれは、3個の第1発光素子712aと1個の第2発光素子712bとを含んでいる。したがって、第1の直列回路718Aに含まれる全ての発光素子712が不点灯になったとしても、第2〜第5の直列回路718B〜718Eの各々に含まれる第1発光素子712aと第2発光素子712bとが点灯しているため、第1の光線束L1と第2の光線束L2とが光源装置700から射出される。その結果、本実施形態のプロジェクター1は、所定の色の画像を表示することができる。
一般に、標準的な白色を得るための青色光と励起光との光量比は、青色光が20%程度であり、励起光が80%程度であることが好ましい。その観点からすると、本実施形態のプロジェクター1の場合、光源ユニット710の4つの発光素子列712A〜712Dのうち、1つの発光素子列が第2発光素子712b(青色光用発光素子)に割り当てられ、3つの発光素子列が第1発光素子712a(励起光用発光素子)に割り当てられているため、全ての発光素子列712A〜712Dからの光の光量が同じであったとすると、青色光が25%となり、励起光が75%程度となる。この光量比は上記の理想的な光量比と近く、青色光量を減らす方向に調整する場合にも5%の調整代がある。そのため、光源ユニット710の構成が合理的であり、光源ユニット710からの光線束を有効利用することができる。
本実施形態の場合、5つの直列回路718A〜718Eの全てが3個の第1発光素子712aと1個の第2発光素子712bとを含んでいるため、いずれの直列回路にオープン故障が発生したとしても、青色光と励起光との光量比は変化しない。したがって、この観点からしても、所定の色の画像を表示することができる。
1つの直列回路にオープン故障が発生した場合、光量比は変化しなくても、光量が低下する。この場合、画像が暗くなるという問題と、励起光の光量が減るために蛍光体層の変換効率が高くなり、ホワイトバランスが変化するおそれがあるという問題と、が生じる。この場合、オープン故障が発生していない直列回路に供給する電流を通常時よりも増やすことにより、光量低下の影響を低減することができる。
光源制御装置708は、通常使用時に直列回路718A〜718Eの全てを作動させてもよいが、例えば第1の直列回路718A、第2の直列回路718B、第3の直列回路718C、および第5の直列回路718Eを作動させるとともに、第4の直列回路718Dを作動させないように光源アレイ716を制御してもよい。その場合、光源制御装置708は、オープン故障発生時には第4の直列回路718Dを作動させることができる。これにより、第4の直列回路718Dを予備の直列回路として用いることができ、オープン故障発生時の光量の低下を抑えることができる。
また、本実施形態の光源装置700は第1の光線束L1を蛍光光LYに変換する波長変換素子750をさらに備えているため、第2の光線束L2と蛍光光LYとを用いて所定の色の光を射出することができる。本実施形態の光源装置700は、第2の光線束L2を拡散光に変換する拡散素子830をさらに備えているため、第2の光線束L2の角度分布を蛍光光LYの角度分布に近付けることができる。これにより、第2の光線束L2と蛍光光LYとから得られる射出光の色ムラを抑えることができる。
また、本実施形態の光源装置700においては、第1の光線束L1の波長と第2の光線束L2の波長とが互いに異なっている。そのため、第1の光線束L1は蛍光体層755を励起させる励起光として最適な波長を有し、第2の光線束L2は画像光を生成する青色光として最適な波長を有する。すなわち、第1の光線束L1と第2の光線束L2のそれぞれの用途に応じて、各光線束L1,L2の波長を最適化することができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図5を用いて説明する。
第2実施形態のプロジェクターの基本構成は第1実施形態と同様であり、光源ユニットの構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクター全体の説明は省略し、光源ユニットについてのみ説明する。
図5は、第2実施形態の光源ユニットの等価回路図である。
図5において、第1実施形態で用いた図4と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態の光源ユニット770において、光源アレイ716は、第1〜第5の直列回路718A〜718Eを含む複数の直列回路を備えている。また、5つの直列回路718A〜718Eのうち、第3の直列回路718Cは第1の直列回路718Aと直列に接続されている。第1〜第5の直列回路718A〜718Eのそれぞれは、3個の第1発光素子712aと1個の第2発光素子712bとを含んでいる。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。
本実施形態においても、所定の色の画像を安定して表示可能なプロジェクターを提供することができる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、本実施形態においては、第1の直列回路718Aと第3の直列回路718Cとが一つの直列回路を構成するため、光源制御装置708が制御すべき回路の数が減り、光源制御装置708による複数の直列回路の制御を簡素化することができる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図6および図7を用いて説明する。
第3実施形態のプロジェクターの基本構成は第1実施形態と同様であり、光源装置および色分離導光光学系の構成が第1実施形態と異なる。
図6は、第3実施形態のプロジェクターの概略構成図である。図7は、光源装置の概略構成図である。
図6、図7において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態のプロジェクター101において、光源装置900は、蛍光光LY(黄色光)と第2の光線束L2(青色光)とを含む白色の照明光LWを射出する。光源装置900の構成については後述する。
色分離導光光学系910は、白色の照明光LWを赤色光LRと緑色光LGと青色光LBとに分離する。色分離導光光学系910は、第1のダイクロイックミラー911と、第2のダイクロイックミラー912と、第1の反射ミラー230と、第2の反射ミラー220と、第3の反射ミラー250と、第1のリレーレンズ914と、第2のリレーレンズ915と、を備えている。
第1のダイクロイックミラー911は、光源装置900からの照明光LWを赤色光LRと緑色光LGおよび青色光LBを含む光とに分離する。第1のダイクロイックミラー911は、赤色光LRを透過させ、緑色光LGおよび青色光LBを含む光を反射させる。また、第2のダイクロイックミラー912は、緑色光LGおよび青色光LBを含む光を緑色光LGと青色光LBとに分離する。第2のダイクロイックミラー912は、緑色光LGを反射させ、青色光LBを透過させる。
第1の反射ミラー230は、第1のダイクロイックミラー911を透過した赤色光LRを赤色光用光変調装置400Rに向けて反射する。第2の反射ミラー220と第3の反射ミラー250とは、第2のダイクロイックミラー912を透過した青色光LBを青色光用光変調装置400Bに向けて反射する。緑色光LGは、第2のダイクロイックミラー912から緑色光用光変調装置400Gに向けて反射される。
第1のリレーレンズ914と第2のリレーレンズ915とは、青色光LBの光路中に配置されている。
図7に示すように、光源装置900は、光源ユニット710と、アフォーカル光学系23と、ホモジナイザー光学系24と、偏光分離素子50A(光分岐素子兼光線合成光学系)を含む光学素子25Aと、第1のピックアップ光学系26と、波長変換素子750と、位相差板28と、第2のピックアップ光学系29と、拡散反射素子30(拡散素子)と、インテグレーター光学系760と、偏光変換素子140と、重畳レンズ150と、を備えている。
光源ユニット710は、第1実施形態と同様の光源アレイ716を備えており、第1の光線束L1と第2の光線束L2とを射出する。
光源ユニット710から射出された第1の光線束L1と第2の光線束L2とを含む光は、アフォーカル光学系23に入射する。アフォーカル光学系23は、光の光束径を調整する。アフォーカル光学系23は、例えば第1アフォーカルレンズ23aと、第2アフォーカルレンズ23bと、から構成されている。
アフォーカル光学系23から射出された光L0は、ホモジナイザー光学系24に入射する。ホモジナイザー光学系24は、光L0の強度分布を均一な状態(いわゆるトップハット分布)に変換するものである。ホモジナイザー光学系24、例えば第1マルチレンズアレイ24aと、第2マルチレンズアレイ24bと、から構成されている。
ホモジナイザー光学系24から射出された光L0は、光学素子25Aに入射する。光学素子25Aは、例えば波長選択性を有するダイクロイックプリズムから構成されている。ダイクロイックプリズムは、光軸100axおよび光軸120axに対して45°の角度をなす傾斜面Kを有している。光学素子25Aとしては、ダイクロイックプリズムのようなプリズム形状のものに限らず、平行平板状のダイクロイックミラーを用いてもよい。
傾斜面Kには、波長選択性を有する偏光分離素子50Aが設けられている。偏光分離素子50Aは、光L0を、S偏光成分とP偏光成分とに分離する偏光分離機能を有している。さらに、偏光分離素子50Aは、第1の光線束L1および第2の光線束L2(青色帯の光)とは波長帯が異なる蛍光光LY(黄色帯の光)を、その偏光状態にかかわらず透過させる色分離機能を有している。以上の特性により、偏光分離素子50Aは、第1の光線束L1と第2の光線束L2とを分離するとともに、蛍光光LYと第2の光線束L2とを合成する。
具体的に、第1の光線束L1は偏光分離素子50Aで反射されるS偏光であるため、偏光分離素子50Aで波長変換素子750に向けて反射される。第2の光線束L2の偏光方向は偏光分離素子50Aを透過するP偏光であるため、偏光分離素子50Aを拡散反射素子30に向けて透過する。
偏光分離素子50Aから射出された第1の光線束L1sは、第1のピックアップ光学系26によって集光されて、蛍光体層755に入射する。第1のピックアップ光学系26は、例えば第1ピックアップレンズ26aと、第2ピックアップレンズ26bと、から構成されている。
波長変換素子750から射出された蛍光光LYは、非偏光光のため、第1のピックアップ光学系26によって平行化された後、偏光分離素子50Aを透過し、インテグレーター光学系760に入射する。
一方、偏光分離素子50Aから射出された第2の光線束L2pは、位相差板28によって、例えば右回りの円偏光の第2の光線束L2c1に変換される。位相差板28は、偏光分離素子50Aと拡散反射素子30との間の光路中に配置された1/4波長板から構成されている。第2の光線束L2c1は、第2のピックアップ光学系29によって集光されて、拡散反射素子30に入射する。
第2のピックアップ光学系29は、例えばピックアップレンズ29aから構成されている。
拡散反射素子30は、第2の光線束L2c1を例えば左回りの円偏光の第2の光線束L2c2に変換して、偏光分離素子50Aに向けて拡散反射させる。拡散反射素子30として、拡散反射素子30に入射した第2の光線束L2をランバート反射させる反射素子を用いることが好ましい。
第2の光線束L2c2は、位相差板28によってS偏光の第2の光線束L2sに変換される。第2の光線束L2sは、偏光分離素子50Aでインテグレーター光学系760に向けて反射される。
第2の光線束L2sと蛍光光LYとは、偏光分離素子50Aから互いに同方向に向けて射出され、照明光LWとなる。
インテグレーター光学系760より後段の構成は、第1実施形態と同様である。
本実施形態の光源装置900は、第1実施形態の光源装置700と異なり、光源装置900の内部で第2の光線束L2sと蛍光光LYとを合成し、白色の照明光LWを射出する。この種の従来の光源装置において、1つの直列回路に第2発光素子712bのみが割り当てられ、その直列回路にオープン故障が発生したとすると、照明光に青色光成分が含まれなくなるため、白色の照明光が得られなくなる。
これに対し、本実施形態の光源装置900では、光源アレイ716の第1〜第5の直列回路のそれぞれが、少なくとも1個の第1発光素子712aと少なくとも1個の第2発光素子712bとを含んでいる。そのため、いずれか一つの直列回路にオープン故障が発生したとしても、光源装置900から、第2の光線束L2sと蛍光光LYとが合成された白色の照明光LWが射出される。その結果、本実施形態のプロジェクター101は、所定の色の画像を表示することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記第1実施形態では、光源ユニットの4つの発光素子列のうち、3つの発光素子列を励起光用とし、1つの発光素子列を青色光用としたが、各々に割り当てる発光素子列の数は、必ずしも上記の例に限定されることなく、例えば2つの発光素子列からの光線束を分岐ミラーに入射させる構成としてもよく、適宜変更が可能である。
また、上記実施形態では、一方向に並んだ複数の発光素子が一つの直列回路を構成する例を挙げたが、必ずしも一方向に並んだ複数の発光素子が一つの直列回路を構成していなくてもよい。例えば、2行2列に並んだ4個の発光素子が一つの直列回路を構成してもよい。本発明の光源装置は、この直列回路を構成する4個の発光素子が、少なくとも一つの第1発光素子と、少なくとも一つの第2発光素子と、を含む構成であればよい。
また、光分岐素子として、ミラーに代えて、プリズム等の光学素子が用いられてもよい。また、第1実施形態の拡散素子として、拡散板を回転させる構成の例を挙げたが、拡散板を振動させる、拡散板を揺動させる等の構成であってもよい。
その他、光源装置およびプロジェクターを構成する各構成要素の数、形状、材料、配置等については、適宜変更が可能である。また、光変調装置としては、上述した液晶パネルに限らず、例えばデジタルミラーデバイスなどを用いることもできる。
また、上記実施形態では本発明による光源装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限られない。本発明による光源装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
1,101…プロジェクター、30…拡散反射素子(拡散素子)、50A…偏光分離素子(光分岐素子、光線合成光学系)、400B…青色光用光変調装置(光変調装置)、400G…緑色光用光変調装置(光変調装置)、400R…赤色光用光変調装置(光変調装置)、600…投射光学系、700,900…光源装置、708…光源制御装置、712…発光素子、712a…第1発光素子、712b…第2発光素子、716…光源アレイ、718A…第1の直列回路、718B…第2の直列回路、718C…第3の直列回路、718D…第4の直列回路、718E…第5の直列回路、725…分岐ミラー(光分岐素子)、750…波長変換素子、830…拡散素子。

Claims (6)

  1. 複数の第1発光素子と複数の第2発光素子とを備えた光源アレイと、
    前記複数の第1発光素子から射出された第1の光線束または前記複数の第2発光素子から射出された第2の光線束が入射され、前記第1の光線束と前記第2の光線束とを互いに異なる方向に進行させる光分岐素子と、
    前記第1の光線束を蛍光光に変換する波長変換素子と、
    前記第2の光線束を拡散光に変換する拡散素子と、を備え、
    前記光源アレイは、第1の直列回路と第2の直列回路とを含む複数の直列回路で構成されており、
    前記第1の直列回路は、前記複数の第1発光素子のうちの少なくとも一つの第1発光素子と、前記複数の第2発光素子のうちの少なくとも一つの第2発光素子と、を含み、
    前記第2の直列回路は、前記複数の第1発光素子のうちの少なくとも一つの第1発光素子と、前記複数の第2発光素子のうちの少なくとも一つの第2発光素子と、を含み、
    前記第1の直列回路に含まれる前記少なくとも一つの第1発光素子から射出された光と、前記第2の直列回路に含まれる前記少なくとも一つの第1発光素子から射出された光とは、前記波長変換素子に入射し、
    前記第1の直列回路に含まれる前記少なくとも一つの第2発光素子から射出された光と、前記第2の直列回路に含まれる前記少なくとも一つの第2発光素子から射出された光とは、前記拡散素子に入射する光源装置。
  2. 前記複数の直列回路は第3の直列回路をさらに含み、
    前記第3の直列回路は、前記複数の第1発光素子のうちの少なくとも一つの第1発光素子と、前記複数の第2発光素子のうちの少なくとも一つの第2発光素子と、を含んでおり、
    前記第3の直列回路は前記第1の直列回路と直列に接続されている請求項に記載の光源装置。
  3. 前記光源アレイを制御する光源制御装置をさらに備え、
    前記複数の直列回路は第4の直列回路をさらに含み、
    前記第4の直列回路は、前記複数の第1発光素子のうちの少なくとも一つの第1発光素子と、前記複数の第2発光素子のうちの少なくとも一つの第2発光素子と、を含んでおり、
    前記光源制御装置は、前記第1の直列回路および前記第2の直列回路を作動させるとともに、前記第4の直列回路を作動させないように、前記光源アレイを制御する機能を有する請求項1または請求項に記載の光源装置。
  4. 前記第1の光線束の波長と前記第2の光線束の波長とは互いに異なっている請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の光源装置。
  5. 前記蛍光光と前記第2の光線束とを合成する光線合成光学系をさらに備えた請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の光源装置。
  6. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調することにより画像光を生成する光変調装置と、
    前記画像光を投射する投射光学系と、を備えるプロジェクター。
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