JP2019028085A - 光源装置、照明装置およびプロジェクター - Google Patents

光源装置、照明装置およびプロジェクター Download PDF

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Abstract

【課題】射出光の色ムラが生じにくい光源装置を提供する。【解決手段】本発明の光源装置710は、青色光LBを第1の方向に射出する少なくとも一つの青色半導体レーザー711Bと、青色光とは異なる緑色光線LG1、赤色光線LR1、を第1の方向に射出する複数の緑色半導体レーザー711G、赤色半導体レーザー711Rと、を備える。複数の緑色半導体レーザー、赤色半導体レーザーの個数は、少なくとも一つの青色半導体レーザーの個数よりも多い。緑色半導体レーザー、赤色半導体レーザーは、少なくとも一つの青色半導体レーザーの周辺領域において、青色光の中心軸の周りに実質的に回転対称に設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、光源装置、照明装置およびプロジェクターに関する。
近年、プロジェクターの高性能化を目的として、広色域かつ高効率な光源としてレーザー光源を用いたプロジェクターが注目されている。
この種のプロジェクターとして、下記の特許文献1に、赤色レーザー、緑色レーザーおよび青色レーザーを含む光源部を備えた液晶プロジェクターが開示されている。下記の特許文献2には、色が異なる4個のレーザー光源装置を各レーザー光源装置の光軸が互いに平行になるように2行2列に配置したプロジェクターが開示されている。下記の特許文献3には、青色レーザー光を蛍光体に照射することにより緑色の蛍光光を発光させ、緑色の蛍光光と青色光と赤色光とを含む白色の照明光を生成する照明光学系を備えた投射型映像表示装置が開示されている。この文献では、フライアイレンズとコンデンサーレンズとによって、被照明領域における照度分布を均一化している。
特開2009−116163号公報 特開2010−78900号公報 特開2013−120250号公報
レーザー光源の発光効率は色によって異なるため、特許文献1のプロジェクターにおいて映像表示に適したホワイトバランスを得るためには、必要なレーザー光源の個数が色毎に異なる。
このような状況で光源装置を小型化するためには、特許文献2のように、複数の赤色レーザー光源、複数の緑色レーザー光源、および複数の青色レーザー光源を1箇所にまとめて配置して一つの光源装置を構成し、この光源装置からの光を特許文献3に示された色分離光学系によって複数の色光に分離する、という構成が考えられる。
この場合、複数の赤色レーザー光源から射出された赤色光の中心軸、複数の緑色レーザー光源から射出された緑色光の中心軸、および複数の青色レーザー光源から射出された青色光の中心軸は、いずれも光源装置から射出された照明光束全体の中心軸からずれている。これらの中心軸が互いに一致していないと、拡散板で拡散した時に照明光束全体の中心軸に対して拡散光の対称性が色毎に異なる。そのため、特許文献3のように、照度分布を均一化するためにフライアイレンズとコンデンサーレンズとを用いると、スクリーン上に表示された画像に色ムラが発生しやすいという問題があった。さらに、光源装置が大型化するという問題がある。
本発明の一つの態様は、上記の課題の少なくとも一つを解決する。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの態様の光源装置は、第1の色の第1の光を第1の方向に射出する少なくとも一つの第1の発光装置と、前記第1の色とは異なる第2の色の第2の光を前記第1の方向に射出する複数の第2の発光装置と、を備える。前記複数の第2の発光装置の個数は、前記少なくとも一つの第1の発光装置の個数よりも多い。前記複数の第2の発光装置は、前記少なくとも一つの第1の発光装置の周辺領域において、前記第1の光の中心軸の周りに実質的に回転対称に設けられている。
上記の光源装置はコンパクトである。また、第2の色の第2の光の中心軸が第1の色の第1の光の中心軸に一致する。なお、本明細書において、光線束の拡がり(分布)の中心軸のことを、光の中心軸と称する。
本発明の一つの態様の光源装置は、前記第1の色および前記第2の色とは異なる第3の色の第3の光を前記第1の方向に射出する複数の第3の発光装置をさらに備えてもよい。この場合、前記複数の第3の発光装置の個数は、前記少なくとも一つの第1の発光装置の個数よりも多く、前記複数の第3の発光装置は、前記少なくとも一つの第1の発光装置の周辺領域において、前記第1の光の前記中心軸の周りに実質的に回転対称に設けられていてもよい。
上記の構成によれば、第2の光の中心軸に加えて、第3の色の第3の光の中心軸も第1の光の中心軸に一致する。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記少なくとも一つの第1の発光装置の各々の発光効率は、前記複数の第2の発光装置の各々の発光効率および前記複数の第3の発光装置の各々の発光効率よりも高くてもよい。
この構成によれば、色バランスを取りやすい。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第1の色は青色であり、前記第2の色は緑色であり、前記第3の色は赤色であってもよい。
この構成によれば、ホワイトバランスを取りやすい。
本発明の一つの態様の照明装置は、本発明の一つの態様の光源装置と、前記第1の光、前記第2の光および前記第3の光を、前記第1の光と、前記第2の光と前記第3の光とからなる第4の光と、に分離する光分離素子と、前記光分離素子の後段における前記第1の光の光路上に設けられ、前記第1の光を拡散させる第1の拡散素子と、前記光分離素子の後段における前記第4の光の光路上に設けられ、前記第4の光を拡散させる第2の拡散素子と、を備える。前記第1の拡散素子の拡散力は、前記第2の拡散素子の拡散力よりも大きい。
本発明の一つの態様の照明装置を備えたプロジェクターは、色ムラが低減されたカラー画像を投射できる。よって、この照明装置はプロジェクターに適している。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記第1の光、前記第2の光および前記第3の光の各々は直線偏光であり、前記第2の光の偏光方向および前記第3の光の偏光方向はそれぞれ前記第1の光の偏光方向と直交し、前記光分離素子は偏光分離素子で構成されていてもよい。
この構成によれば、高出力で直線偏光を射出する半導体レーザー素子を用いて照明装置を構成しやすい。
本発明の一つの態様の照明装置は、前記光分離素子と前記第1の拡散素子との間の前記第1の光の光路上に設けられた第1の位相差板と、前記光分離素子と前記第2の拡散素子との間の前記第4の光の光路上に設けられた第2の位相差板と、をさらに備えてもよく、前記第1の拡散素子および前記第2の拡散素子は光反射性を有し、前記第1の拡散素子は、前記第1の位相差板を透過した前記第1の光を前記第1の位相差板に向けて反射させるように設けられており、前記第2の拡散素子は、前記第2の位相差板を透過した前記第4の光を前記第2の位相差板に向けて反射させるように設けられており、前記偏光分離素子は、前記第1の拡散素子で反射されて前記第1の位相差板を透過した前記第1の光と、前記第2の拡散素子で反射されて前記第2の位相差板を透過した前記第4の光と、を合成して合成光を生成する機能を有していてもよい。
この構成によれば、第1の拡散素子および第2の拡散素子が透過型の場合と比較して、拡散による光損失が小さい。また、拡散反射された第1の光と第2の光とが合成された合成光が射出されるので、色ムラが少ない照明光が射出される。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の照明装置と、前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学系と、を備える。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の照明装置を備えているため、色ムラの少ない画像を投射することができる。
本発明の第1実施形態のプロジェクターの概略構成図である。 第1実施形態の光源装置の斜視図である。 第1実施形態の光源装置の正面図である。 第1の拡散板の作用を説明するための模式図である。 第2の拡散板の作用を説明するための模式図である。 第1実施形態の変形例のプロジェクターの概略構成図である。 本発明の第2実施形態のプロジェクターの概略構成図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図5を用いて説明する。
本実施形態のプロジェクターは、半導体レーザーを用いた光源装置を備えた液晶プロジェクターの一例である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
本実施形態のプロジェクター10は、スクリーン(被投射面)SCR上にカラー画像を投射する投射型画像表示装置である。プロジェクター10は、赤色光LR、緑色光LG、青色光LBの各色光に対応した3つの光変調装置を用いている。プロジェクター10は、光源装置の発光素子として、高輝度・高出力な光が得られる半導体レーザーを用いている。
図1は、本実施形態のプロジェクター10の概略構成図である。
図1に示すように、プロジェクター10は、照明装置700と、色分離導光光学系200と、赤色光用光変調装置400Rと、緑色光用光変調装置400Gと、青色光用光変調装置400Bと、合成光学系500と、投射光学系600と、を備えている。赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、および青色光用光変調装置400Bは、照明装置700からの光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する。投射光学系600は、画像光を投射する。
照明装置700において、光源装置710、光線幅縮小光学系720、偏光分離素子730(光分離素子)、第1の位相差板761、第1の集光レンズ771、および第1の拡散装置740は、光源装置710から射出された光の光軸AX1上に設けられている。第2の拡散装置750、第2の集光レンズ772、第2の位相差板762、偏光分離素子730、およびインテグレーター光学系780は、照明装置700から射出された照明光の光軸AX0上に設けられている。
以下、照明装置700から照明光が射出される方向をY方向とし、光源装置710から光が射出される方向をX方向とし、X方向およびY方向と垂直な方向をZ方向として説明する。光軸AX1はX軸と平行であり、光軸AX0はY軸と平行である。
図2は、光源装置710の斜視図である。図2において、図面を見やすくするため、一部の半導体レーザーの台座の図示を省略する。
図3は、光源装置710をX軸方向から見た正面図である。
図2および図3に示すように、光源装置710は、少なくとも一つの青色半導体レーザー711B(第1の発光装置)と、複数の緑色半導体レーザー711G(第2の発光装置)と、複数の赤色半導体レーザー711R(第3の発光装置)と、保持部材712と、を備えている。
本実施形態では、光源装置710は、1個の青色半導体レーザー711Bと、3個の緑色半導体レーザー711Gと、3個の赤色半導体レーザー711Rと、を備えている。なお、光源装置710は、複数の青色半導体レーザー711Bを備えていてもよい。
青色半導体レーザー711Bは、青色光LB(第1の色の第1の光)を第1の方向に射出する。緑色半導体レーザー711Gは、緑色光線LG1を第1の方向に射出する。赤色半導体レーザー711Rは、赤色光線LR1を第1の方向に射出する。これにより、光源装置710の全体として、これら3色の色光LB,LG1,LR1を含む光が射出される。
以下の説明では、複数の緑色半導体レーザー711Gから射出された複数の緑色光線LG1を合わせて緑色光LG(第2の色の第2の光)と称する。複数の赤色半導体レーザー711Rから射出された複数の赤色光線LR1を合わせて赤色光LR(第3の色の第3の光)と称する。
青色半導体レーザー711B、緑色半導体レーザー711G、および赤色半導体レーザー711Rのそれぞれは、CANパッケージタイプの半導体レーザーで構成されている。台座713と缶体714とからなるパッケージのそれぞれには、一つ以上の半導体レーザーチップ715B,一つ以上の半導体レーザーチップ715G,または一つ以上の半導体レーザーチップ715Rが収容されている。図2に示すように、パッケージの光射出側には、コリメートレンズ788が装着されている。
半導体レーザーの発光効率は発光色毎に異なるため、半導体レーザーの光出力も発光色毎に異なる。青色半導体レーザー711Bの発光効率は、緑色半導体レーザー711Gの発光効率および赤色半導体レーザー711Rの発光効率よりも高い。そのため、青色半導体レーザー711Bの光出力は、緑色半導体レーザー711Gの光出力および赤色半導体レーザー711Rの光出力よりも高い。
一例を示すと、日亜化学工業株式会社、ホームページ、製品情報、「レーザーダイオード(LD)」[online]、[平成29年06月14日検索]、インターネット〈URL:http://www.nichia.co.jp/jp/product/laser.html〉によれば、青色半導体レーザー(型番:NDB7K75)の光出力は、例えば3.5W(使用温度:25℃)である。緑色半導体レーザー(型番:NDG7K75T)の光出力は、例えば1W(使用温度:25℃)である。
三菱電機株式会社、ホームページ、ニュースリリース、「プロジェクター用639nm赤色高出力半導体レーザー発売のお知らせ」[online]、[平成29年06月14日検索]、インターネット
〈URL:http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2016/1214.html〉によれば、赤色半導体レーザーの光出力は、例えば2.1W(25℃)である。
上記の温度25℃での光出力を実使用温度45℃での光出力に換算すると、青色半導体レーザーの光出力は2.8Wとなり、緑色半導体レーザーの光出力は0.8Wとなり、赤色半導体レーザーの光出力は1.26Wとなる。一方、明るさが1000lmの白色光を得るのに必要な各半導体レーザーの光出力は、青色半導体レーザーが1.23Wであり、緑色半導体レーザーが2.03Wであり、赤色半導体レーザーが2.92Wである。
以上のことから、明るさが1000lmの白色光を得るのに必要な半導体レーザーの個数は、青色半導体レーザー711Bが1個であり、緑色半導体レーザー711Gが3個であり、赤色半導体レーザー711Rが3個である。すなわち、複数の緑色半導体レーザー711Gおよび複数の赤色半導体レーザー711Rの個数は、少なくとも一つの青色半導体レーザー711Bの個数よりも多い。
なお、一つの半導体レーザーが複数の半導体レーザーチップを備えている場合、半導体レーザーの発光効率は、複数の半導体レーザーチップの発光効率の合計と等しい。
本発明者の推察によれば、今後、半導体レーザー技術の進歩により各半導体レーザー711B,711G,711Rの光出力が上記の数値よりも増加する可能性はあるが、白色光を得るのに必要な各半導体レーザー711B,711G,711Rの個数の比率は変わらない。したがって、本実施形態の光源装置710は、1個の青色半導体レーザー711B、3個の緑色半導体レーザー711G、および3個の赤色半導体レーザー711Rを備えているが、各半導体レーザーの個数はこの例に限定されない。
支持部材712は、複数の半導体レーザー711B,711G,711Rの個数に対応した数の孔が設けられた円形の板材で構成されている。板材の材料は特に限定されないが、例えば熱伝導率が高い金属が望ましい。複数の半導体レーザー711B,711G,711Rの各々は、支持部材712の孔に缶体714が挿通されたことによって支持部材712に支持されている。
図3に示すように、複数の緑色半導体レーザー711Gおよび複数の赤色半導体レーザー711Rは、青色半導体レーザー711Bを取り囲むように青色半導体レーザー711Bの周辺領域に設けられている。さらに、緑色半導体レーザー711Gと赤色半導体レーザー711Rとは、保持部材712の周方向に沿って交互に設けられている。一つの緑色半導体レーザー711Gは、両隣の赤色半導体レーザー711Rと接するように設けられている。一つの赤色半導体レーザー711Rは、両隣の緑色半導体レーザー711Gと接するように設けられている。
このように、複数の緑色半導体レーザー711Gは、青色半導体レーザー711Bの周辺領域において、青色光LBの中心軸CBの周りに実質的に回転対称に設けられている。複数の赤色半導体レーザー711Rは、青色半導体レーザー711Bの周辺領域において、青色光LBの中心軸CBの周りに実質的に回転対称に設けられている。よって、緑色光LGの中心軸CGおよび赤色光LRの中心軸CRは青色光LBの中心軸CBと一致している。これにより、スクリーンSCR上に表示された画像の色ムラが低減される。なお、本明細書において、「実質的に回転対称」という記載は、完全に回転対称な配置だけでなく、色ムラを許容できる程度に低減できる配置をも含む。また、光源装置710はコンパクトである。
図3に示したように、各半導体レーザー711B,711G,711Rは、半導体レーザーチップ715Bの光射出領域の長辺がY軸と平行であり、半導体レーザーチップ715Gの光射出領域の長辺がZ軸と平行であり、半導体レーザーチップ715Rの光射出領域の長辺がY軸と平行になるように設けられている。そのため、青色半導体レーザー711Bは、偏光分離素子730に対するP偏光である青色光LBを射出し、緑色半導体レーザー711Gおよび赤色半導体レーザー711Rは、偏光分離素子730に対するS偏光である緑色光線LGと赤色光線LRとをそれぞれ射出する。以降、緑色光線LGと赤色光線LRとを含む光を光LGR(第4の光)と称する。光LGRは、S偏光である。P偏光とS偏光は、偏光方向が互いに直交している。
図1に示すように、光線幅縮小光学系720は、凸レンズ721と凹レンズ722とを備えたアフォーカル光学系で構成されている。光線幅縮小光学系720は、光源装置710から射出された光の径を縮小する。
偏光分離素子730は、光軸AX0と光軸AX1のそれぞれに対して45°の角度をなすように配置されている。偏光分離素子730は、光源装置710から射出された光を、偏光分離素子730に対するS偏光とP偏光とに分離する。具体的に、偏光分離素子730は、P偏光である青色光LBを透過させ、S偏光である光LGRを反射させる。
第1の位相差板761は、偏光分離素子730と第1の拡散装置740との間の青色光LBの光路上に設けられている。第1の位相差板761は、青色光LBの波長域に対する1/4波長板で構成されている。第1の位相差板761は、第1の位相差板761を透過する青色光LBの偏光状態をP偏光から例えば右回りの円偏光に変換する。
第1の集光レンズ771は、第1の位相差板761と第1の拡散装置740との間の青色光LBの光路上に設けられている。第1の集光レンズ771は、第1の位相差板761から射出された青色光LBを第1の拡散装置740の第1の拡散板741上に集光させるとともに、第1の拡散板741から射出された拡散光を受けて第1の位相差板761に導く。
第1の拡散装置740は、第1の拡散板741(第1の拡散素子)と、第1の拡散板741を回転させるためのモーター745と、を備えている。第1の拡散板741は、例えば光反射性を持つ部材の表面に凹凸が形成された構成を有し、拡散反射性を備えている。第1の拡散板741の拡散力は、後述する第2の拡散板751の拡散力よりも大きい。第1の拡散板741は、回転軸743の方向から見て例えば円形に形成されている。第1の拡散板741は、入射した青色光LBを第1の集光レンズ771に向けて拡散反射させる。右回りの円偏光として入射した青色光LBは、第1の拡散板741で拡散反射することで、左回りの円偏光としての青色拡散光LBcとなる。
第1の拡散板741により拡散反射され、第1の集光レンズ771を再び透過した左回りの円偏光としての青色拡散光LBcは、第1の位相差板761を再度透過することにより、S偏光としての青色光LBsとなる。S偏光の青色光LBsは、偏光分離素子730で反射してインテグレーター光学系780に向かう。
一方、第2の位相差板762は、偏光分離素子730と第2の拡散装置750との間の光LGRの光路上に設けられている。第2の位相差板762は、緑色光線LGから赤色光線LRまでの波長域に対応する広帯域1/4波長板で構成されている。第2の位相差板762は、第2の位相差板762を透過する光LGRの偏光状態をS偏光から例えば左回りの円偏光に変換する。
第2の集光レンズ772は、第2の位相差板762と第2の拡散装置750との間の光LGRの光路上に設けられている。第2の集光レンズ772は、第2の位相差板762から射出された光LGRを第2の拡散装置750の第2の拡散板751上に集光させるとともに、第2の拡散板751から射出された拡散光を受けて第2の位相差板762に導く。
第2の拡散装置750は、第2の拡散板751(第2の拡散素子)と、第2の拡散板751を回転させるためのモーター755と、を備えている。第2の拡散板751は、例えば光反射性を持つ部材の表面に凹凸が形成された構成を有し、拡散反射性を備えている。第2の拡散板751は、回転軸753の方向から見て例えば円形に形成されている。第2の拡散板751は、入射した光LGRを第2の集光レンズ772に向けて拡散反射させる。左回りの円偏光としての光LGRは、第2の拡散板751で拡散反射することで、右回りの円偏光としての拡散光LGRcとなる。
第2の拡散板751により拡散反射され、第2の集光レンズ772を再び透過した右回りの円偏光としての拡散光LGRcは、第2の位相差板762を再度透過することにより、P偏光としての光LGRpとなる。光LGRpは、偏光分離素子730を透過してインテグレーター光学系780に向かう。すなわち、偏光分離素子730は、第1の拡散装置740からの青色光LBsと第2の拡散装置750からの光LGRpとを合成して白色の合成光(照明光LW)を生成する。
インテグレーター光学系780は、第1のレンズアレイ781と、第2のレンズアレイ782と、重畳レンズ783と、を備えている。インテグレーター光学系780は、偏光分離素子730から射出された照明光LWの照度分布を赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、および青色光用光変調装置400Bの各々の画像形成領域において均一化する。
第1のレンズアレイ781は、偏光分離素子730から射出された照明光LWを複数の部分光線束に分割するための複数のレンズ786を有する。複数のレンズ786は、光軸AX0と直交する面内にマトリクス状に配列されている。
第2のレンズアレイ782は、複数のレンズ786に対応する複数のレンズ787を備えている。第2のレンズアレイ782は、後段の重畳レンズ783とともに、各レンズ786の像を赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、および青色光用光変調装置400Bの各々の画像形成領域もしくはその近傍に結像させる。複数のレンズ787は、光軸AX0に直交する面内にマトリクス状に配列されている。
重畳レンズ783は、第2のレンズアレイ782からの各部分光線束を集光して赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、および青色光用光変調装置400Bの各々の画像形成領域もしくはその近傍で互いに重畳させる。
色分離導光光学系200は、ダイクロイックミラー240と、ダイクロイックミラー220と、反射ミラー210と、反射ミラー230と、反射ミラー250と、リレーレンズ260と、リレーレンズ270と、を備えている。色分離導光光学系200は、照明装置700から射出された照明光LWを赤色光LR、緑色光LG、および青色光LBに分離し、赤色光LR、緑色光LG、および青色光LBをそれぞれ対応する赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、および青色光用光変調装置400Bに導く。
色分離導光光学系200と、赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、および青色光用光変調装置400Bとの間には、フィールドレンズ300R、フィールドレンズ300G、フィールドレンズ300Bがそれぞれ配置されている。
ダイクロイックミラー240は、青色光LBを反射させ、赤色光LRおよび緑色光LGを透過させる。ダイクロイックミラー220は、緑色光LGを反射させ、青色光LBを透過させる。反射ミラー210および反射ミラー230は、赤色光LRを反射させる。反射ミラー250は、青色光LBを反射させる。
赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、および青色光用光変調装置400Bのそれぞれは、入射された色光を画像情報に応じて変調して画像を形成する液晶パネルから構成されている。
なお、図示を省略したが、フィールドレンズ300R、フィールドレンズ300G、フィールドレンズ300Bと赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、青色光用光変調装置400Bとの間には、それぞれ入射側偏光板が配置されている。赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、青色光用光変調装置400Bと合成光学系500との間には、それぞれ射出側偏光板が配置されている。
合成光学系500は、赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、青色光用光変調装置400Bから射出された各画像光を合成する。合成光学系500は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなしたクロスダイクロイックプリズムからなり、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面に誘電体多層膜が設けられている。
合成光学系500から射出された画像光は、投射光学系600によってスクリーンSCR上に拡大投射される。
本実施形態の光源装置710においては、前述したように、緑色光LGの中心軸CGが青色光LBの中心軸CBと一致しているため、投射された画像において緑色と青色とに起因する色ムラが低減されている。また、赤色光LRの中心軸CRが青色光LBの中心軸CBと一致しているため、投射された画像において赤色と青色とに起因する色ムラが低減されている。また、緑色光LGの中心軸CGが赤色光LRの中心軸CRと一致しているため、投射された画像において緑色と赤色とに起因する色ムラも低減されている。
本実施形態の照明装置700が備える第1の拡散板741の拡散力が第2の拡散板751の拡散力よりも大きいことにより、色ムラがさらに低減される。その理由について、以下説明する。
図4は、第1の拡散板741の作用を説明するための模式図である。なお、図4の上部は中心軸CBに垂直な青色光LBの断面図を示し、図4の下部は第1の集光レンズ771および第1の拡散板741の側面図を示している。
図5は、第2の拡散板751の作用を説明するための模式図である。なお、図5の上部は中心軸CG(CR)に垂直な緑色光LGの断面図および赤色光LRの断面図を示し、図5の下部は第2の集光レンズ772および第2の拡散板751の側面図を示している。
青色光LBは、図4に示すように、光源装置710の中央に配置された1個の青色半導体レーザー711Bから射出される。
これに対して、3本の緑色光線LG1からなる緑色光LGは、図5に示すように、青色光LBの中心軸CBの周りに回転対称に設けられた3個の緑色半導体レーザー711Gから射出される。同様に、3本の赤色光線LR1からなる赤色光LRは、青色光LBの中心軸CBの周りに回転対称に設けられた3個の赤色半導体レーザー711Rから射出される。
青色光LBと複数の緑色光線LG1との位置関係は、青色光LBと複数の赤色光線LR1との位置関係と同じであるので、以下、青色光LBと緑色光LGとを例にとって説明する。
図4に示したように、青色光LBは、第1の拡散板741に収束するように入射する。本明細書においては、青色光LBが第1の拡散板741に入射するときの入射角の最大値を収束角α1と称する。同様に、緑色光LGは第2の拡散板751に収束するように入射する。緑色光LGが第2の拡散板751に入射するときの入射角の最大値を収束角α2と称する。また、複数の緑色光線LG1を包含する最小の円の直径を緑色光LGの光束幅WGと定義する。図4に示した青色光LBの光束幅WBは図5に示した緑色光LGの光束幅WGよりも小さいため、青色光LBの収束角α1は緑色光LGの収束角α2よりも小さい。
ここで、第1の拡散板741の拡散力と第2の拡散板751の拡散力とが同じであったとすると、拡散反射された青色光LBと緑色光LGの発散角の大小関係は収束角α1と収束角α2の大小関係と同じであるため、拡散反射された青色光LBの発散角は拡散反射された緑色光LGの発散角よりも小さくなる。発散角が互いに異なる青色光LBと緑色光LGとが合成されると、中心軸CBが中心軸CGと一致していたとしても、スクリーンSCR上に表示された画像に色ムラが生じる。
これに対して、本実施形態では、第1の拡散板741の拡散力が第2の拡散板751の拡散力よりも大きいため、小さい収束角α1で入射した青色光LBが第1の拡散板741で大きく拡散され、大きい収束角α2で入射した緑色光LGが第2の拡散板751で小さく拡散される。その結果、図4、図5に示したように、拡散反射された青色光LBの発散角β1を拡散反射された緑色光LGの発散角β2に近付けることができる。第1の拡散板741および第2の拡散板751のそれぞれの拡散力を適宜調整することにより、青色光LBの発散角β1を緑色光LGの発散角β2と略等しくすることができる。これにより、青色と緑色に関して色ムラをさらに低減することができる。赤色光LRに対しても同様のことが言える。したがって、照明装置700からは色ムラが少ない白色の照明光LWが射出される。
発光効率が比較的低い緑色半導体レーザー711Gおよび赤色半導体レーザー711R各々の個数は、発光効率が比較的高い青色半導体レーザー711Bの個数よりも多い。よって、各色の半導体レーザーの個数が互いに等しい場合に比べて、光源装置710から射出される光の色バランスを取りやすい。
1個の青色半導体レーザー711B、3個の緑色半導体レーザー711G、および3個の赤色半導体レーザー711Rからなる7個の半導体レーザーのそれぞれが互いに隣り合う半導体レーザーと接するように配置されているため、光源装置の小型化を図ることができる。
本実施形態の照明装置700においては、青色光LBはP偏光であり、緑色光線LG1と赤色光線LR1がそれぞれS偏光である構成が採用されている。各半導体レーザーのCANパッケージの光軸AX1の周りの回転角を、得たい偏光状態に応じて設定することで、上記の構成を容易に実現することができる。
透過型の拡散素子は、後方散乱に起因して光損失が大きい。しかし、第1の拡散板741および第2の拡散板751は反射型であるため、光損失が小さく、さらに、照明装置700を小型化することができる。
本実施形態のプロジェクター10は、上記の照明装置700を備えているため、色ムラの少ない画像を投射することができる。
[第1実施形態の変形例]
以下、第1実施形態の変形例について、図6を用いて説明する。
変形例の照明装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、照明装置の一部の構成が第1実施形態と異なる。そのため、照明装置全体の説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図6は、変形例のプロジェクター15の概略構成図である。
図6において、第1実施形態で用いた図1と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図6に示すように、本変形例の照明装置702において、光源装置710、光線幅縮小光学系720、偏光分離素子730、第2の位相差板762、第2の集光レンズ772、および第2の拡散装置750は、光軸AX1上に設けられている。第1の拡散装置740、第1の集光レンズ771、第1の位相差板761、偏光分離素子730、およびインテグレーター光学系780は、光軸AX1と直交する光軸AX0上に設けられている。すなわち、本変形例の照明装置702では、第1実施形態の照明装置700に対して、第1の拡散装置740、第1の集光レンズ771および第1の位相差板761の位置と、第2の拡散装置750、第2の集光レンズ772および第2の位相差板762の位置と、が入れ替わっている。
本変形例の場合、青色半導体レーザー711Bは、偏光分離素子730に対するS偏光の青色光LBを射出する。緑色半導体レーザー711Gおよび赤色半導体レーザー711Rは、偏光分離素子730に対するP偏光の緑色光LGと赤色光LRをそれぞれ射出する。したがって、青色光LBは、偏光分離素子730で反射して第1の拡散装置740に導かれる。緑色光線LG1および赤色光線LR1は、偏光分離素子730を透過して第2の拡散装置750に導かれる。
上記の構成を実現するためには、図3に示した各半導体レーザー711B,711G,711RのCANパッケージの光軸AX1の周りの回転角を、90°ずらせばよい。すなわち、半導体レーザーチップ715Bの光射出領域の長辺がZ軸と平行であり、半導体レーザーチップ715Gの光射出領域の長辺がY軸と平行であり、半導体レーザーチップ715Rの光射出領域の長辺がZ軸と平行になるように、各半導体レーザー711B,711G,711Rを配置すればよい。
本変形例においても、色ムラが生じにくい画像が投射される、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図7を用いて説明する。
第2実施形態のプロジェクターの構成は第1実施形態と略同様であり、照明装置の構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクター全体の説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図7は、本実施形態のプロジェクターの概略構成図である。
図7において、第1実施形態で用いた図1と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態のプロジェクター20は、照明装置704と、色分離導光光学系204と、反射ミラー250と、赤色光用光変調装置400Rと、緑色光用光変調装置400Gと、青色光用光変調装置400Bと、合成光学系500と、投射光学系600と、を備えている。
照明装置704から射出された青色光LBの光軸を光軸AX2と称し、照明装置704から射出された光LGRの光軸を光軸AX3と称する。光軸AX2および光軸AX3は光軸AX1と直交している。
照明装置704において、光源装置710、光線幅縮小光学系720、ダイクロイックミラー730(光分離素子)、および反射ミラー270は、光軸AX1上にこの順に設けられている。ダイクロイックミラー730、第1の集光レンズ773、第1の拡散装置840、第1のピックアップレンズ774、および第1のインテグレーター光学系880は、光軸AX2上にこの順に設けられている。反射ミラー270、第2の集光レンズ775、第2の拡散装置850、第2のピックアップレンズ776、および第2のインテグレーター光学系890は、光軸AX3上にこの順に設けられている。
光源装置710の構成は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。光源装置710からは、青色光LBと光LGRとが射出される。青色光LBはダイクロイックミラー730で反射し、光LGRはダイクロイックミラー730を透過する。
第1の集光レンズ773は、ダイクロイックミラー730と第1の拡散装置840との間の青色光LBの光路上に設けられている。第1の集光レンズ773は、ダイクロイックミラー730から射出された青色光LBを第1の拡散装置840の第1の拡散板841上に集光させる。
第1の拡散装置840は、第1の拡散板841(第1の拡散素子)と、第1の拡散板841を回転させるためのモーター845と、を備えている。第1の拡散板841は、例えば光透過性を有する部材の表面に凹凸が形成された構成を有し、拡散透過性を備えている。第1の拡散板841の拡散力は、後述する第2の拡散板851の拡散力よりも大きい。第1の拡散板841は、入射した青色光LBを拡散させつつ第1のピックアップレンズ774に向けて透過させる。
第1のピックアップレンズ774は、第1の拡散装置840と第1のインテグレーター光学系880との間の青色光LBの光路上に設けられている。第1のピックアップレンズ774は、第1の拡散装置840から射出された青色光LBを平行化して、第1のインテグレーター光学系880に導く。
第1のインテグレーター光学系880は、第1のレンズアレイ881と、第2のレンズアレイ882と、重畳レンズ883と、を備えている。第1のインテグレーター光学系880は、第1の拡散装置840から射出された青色光BLの照度分布を青色光用光変調装置400Bの画像形成領域において均一化する。
ダイクロイックミラー730を透過した光LGRは、反射ミラー270で反射し、第2の集光レンズ775に入射する。
第2の集光レンズ775は、反射ミラー270と第2の拡散装置850との間の光LGRの光路上に設けられている。第2の集光レンズ775は、反射ミラー270で反射した光LGRを第2の拡散装置850の第2の拡散板851上に集光させる。
第2の拡散装置850は、第2の拡散板851(第2の拡散素子)と、第2の拡散板851を回転させるためのモーター855と、を備えている。第2の拡散板851は、例えば光透過性を有する部材の表面に凹凸が形成された構成を有し、拡散透過性を備えている。第2の拡散板851は、入射した光LGRを拡散させつつ第2のピックアップレンズ776に向けて透過させる。
第2のピックアップレンズ776は、第2の拡散装置850と第2のインテグレーター光学系890との間の光の光路上に設けられている。第2のピックアップレンズ776は、第2の拡散装置850から射出された光LGRを平行化して、第2のインテグレーター光学系890に導く。
第2のインテグレーター光学系890は、第1のレンズアレイ891と、第2のレンズアレイ892と、重畳レンズ893と、を備えている。第2のインテグレーター光学系890は、第2の拡散装置850から射出された光LGRの照度分布を緑色光用光変調装置400Gおよび赤色光用光変調装置400Rの各々の画像形成領域において均一化する。
第1のインテグレーター光学系880から射出された青色光LBは、反射ミラー250で反射し、青色光用光変調装置400Bに入射する。
色分離導光光学系204は、ダイクロイックミラー220と、反射ミラー260と、反射ミラー230と、を備えている。ダイクロイックミラー220は、緑色光LGを反射させ、赤色光LRを透過させることで、第2のインテグレーター光学系890から射出された光LGRを赤色光LRと緑色光LGとに分離し、赤色光LRと緑色光LGとを赤色光用光変調装置400Rと緑色光用光変調装置400Gとにそれぞれ導く。プロジェクター20のその他の構成は、第1実施形態と同様である。
本実施形態においても、緑色光LGの中心軸CGおよび赤色光LRの中心軸CRは青色光LBの中心軸CBと一致している、発散角が適切に調整されている、画像の色ムラが低減されている、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態の光源装置は、光の色が互いに異なる3種の発光装置を備えていたが、光源装置が2種の発光装置(例えば青色と緑色)のみを備えていてもよい。その場合、その2色に起因する色ムラを低減することができる。
上記実施形態では、1個の青色半導体レーザーと、3個の緑色半導体レーザーと、3個の赤色半導体レーザーと、を備えた光源装置を例示したが、各半導体レーザーの個数はこれに限定されない。例えば、光源装置は、複数の青色半導体レーザーを備えていてもよい。その場合、複数の緑色半導体レーザーおよび複数の赤色半導体レーザーは、複数の青色半導体レーザーから射出された複数の青色光からなる光束全体の中心軸の周りに、回転対称に設けられていればよい。
上記実施形態では、第1、第2の拡散素子として、モーターによって回転可能とされた拡散板の例を挙げたが、モーターを備えていない固定型の拡散板が用いられてもよい。また、上記実施形態で例示した光源装置、照明装置、およびプロジェクターの各構成要素の数、配置、形状、材料、寸法等については、適宜変更が可能である。
上記実施形態では、3つの光変調装置を備えるプロジェクターを例示したが、一つの光変調装置でカラー映像を表示するプロジェクターに適用することも可能である。また、光変調装置として、デジタルミラーデバイスを用いてもよい。
また、上記実施形態では、本発明による光源装置および照明装置をプロジェクターに応用する例を示したが、これに限られない。本発明による光源装置あるいは照明装置を自動車用ヘッドライトなどの照明器具にも適用することができる。
10,15,20…プロジェクター、400B…青色光用光変調装置、400G…緑色光用光変調装置、400R…赤色光用光変調装置、700,702,704…照明装置、710…光源装置、711B…青色半導体レーザー(第1の発光装置)、711G…緑色半導体レーザー(第2の発光装置)、711R…赤色半導体レーザー(第3の発光装置)、730…偏光分離素子(光分離素子)、741…第1の拡散板(第1の拡散素子)、751…第2の拡散板(第2の拡散素子)、761…第1の位相差板、762…第2の位相差板。

Claims (8)

  1. 第1の色の第1の光を第1の方向に射出する少なくとも一つの第1の発光装置と、
    前記第1の色とは異なる第2の色の第2の光を前記第1の方向に射出する複数の第2の発光装置と、
    を備え、
    前記複数の第2の発光装置の個数は、前記少なくとも一つの第1の発光装置の個数よりも多く、
    前記複数の第2の発光装置は、前記少なくとも一つの第1の発光装置の周辺領域において、前記第1の光の中心軸の周りに実質的に回転対称に設けられている、光源装置。
  2. 前記第1の色および前記第2の色とは異なる第3の色の第3の光を前記第1の方向に射出する複数の第3の発光装置をさらに備え、
    前記複数の第3の発光装置の個数は、前記少なくとも一つの第1の発光装置の個数よりも多く、
    前記複数の第3の発光装置は、前記少なくとも一つの第1の発光装置の周辺領域において、前記第1の光の前記中心軸の周りに実質的に回転対称に設けられている、請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記少なくとも一つの第1の発光装置の各々の発光効率は、前記複数の第2の発光装置の各々の発光効率および前記複数の第3の発光装置の各々の発光効率よりも高い、請求項2に記載の光源装置。
  4. 前記第1の色は青色であり、前記第2の色は緑色であり、前記第3の色は赤色である、請求項2または請求項3に記載の光源装置。
  5. 請求項2から請求項4までのいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記第1の光、前記第2の光および前記第3の光を、前記第1の光と、前記第2の光と前記第3の光とからなる第4の光と、に分離する光分離素子と、
    前記光分離素子の後段における前記第1の光の光路上に設けられ、前記第1の光を拡散させる第1の拡散素子と、
    前記光分離素子の後段における前記第4の光の光路上に設けられ、前記第4の光を拡散させる第2の拡散素子と、
    を備え、
    前記第1の拡散素子の拡散力は、前記第2の拡散素子の拡散力よりも大きい、照明装置。
  6. 前記第1の光、前記第2の光および前記第3の光の各々は直線偏光であり、
    前記第2の光の偏光方向および前記第3の光の偏光方向はそれぞれ前記第1の光の偏光方向と直交し、
    前記光分離素子は偏光分離素子で構成されている、請求項5に記載の照明装置。
  7. 前記光分離素子と前記第1の拡散素子との間の前記第1の光の光路上に設けられた第1の位相差板と、
    前記光分離素子と前記第2の拡散素子との間の前記第4の光の光路上に設けられた第2の位相差板と、
    をさらに備え、
    前記第1の拡散素子および前記第2の拡散素子は光反射性を有し、
    前記第1の拡散素子は、前記第1の位相差板を透過した前記第1の光を前記第1の位相差板に向けて反射させるように設けられており、
    前記第2の拡散素子は、前記第2の位相差板を透過した前記第4の光を前記第2の位相差板に向けて反射させるように設けられており、
    前記偏光分離素子は、前記第1の拡散素子で反射されて前記第1の位相差板を透過した前記第1の光と、前記第2の拡散素子で反射されて前記第2の位相差板を透過した前記第4の光と、を合成して合成光を生成する機能を有する、請求項6に記載の照明装置。
  8. 請求項5から請求項7までのいずれか一項に記載の照明装置と、
    前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、
    前記画像光を投射する投射光学系と、を備えた、プロジェクター。
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