JP2019061083A - 光源装置およびプロジェクター - Google Patents

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Koichi Akiyama
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Abstract

【課題】スペックルノイズの発生が少なく、小型の光源装置を提供する。【解決手段】本発明の光源装置は、第1の発光装置121と、第2の発光装置131と、第3の発光装置141と、拡散板501と、を備える。第1の発光素子122は、発光領域の中心が第1のコリメーターレンズ123の光軸上に配置され、複数の第2の発光素子132は、各第2の発光素子の発光領域の中心が第2のコリメーターレンズ133の光軸上に位置しないように配置され、複数の第3の発光素子142は、各第3の発光素子の発光領域の中心が第3のコリメーターレンズ143の光軸上に位置しないように配置され、回転拡散板は、拡散性が異なる第1拡散部505と第2拡散部506と、を有し、第1拡散部は、回転拡散板の回転方向に沿って設けられ、第2拡散部は、第1拡散部の側方に設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、光源装置およびプロジェクターに関する。
近年、プロジェクターの高性能化を目的として、広色域かつ高効率な光源であるレーザー光源を用いたプロジェクターが注目されている。例えば、下記の特許文献1には、個別に配置された赤色、緑色、青色の3色のレーザーと、各色のレーザーから射出された光を順次合成する2個のダイクロイックプリズムと、を有する光源装置およびこれを備えたプロジェクターが開示されている。
特開2013−231940号公報
ところで、レーザー光源には、スペックルノイズの発生という問題がある。この問題を解決するために、レーザー光を透過させる光学素子を駆動する等の手法がよく用いられる。特許文献1では、表面に凹凸が形成された光学素子が2つのフライアイレンズ間に配置され、この光学素子を振動させる構成が採用されている。その他、モーターを用いて拡散板を回転させる手法も提案されている。しかしながら、所望の色バランスを実現するために必要な光出力が発光色毎に異なる、1個あたりのレーザー光源の光出力の現状の実力値が発光色毎に異なる、等の要因により、レーザー光源の使用個数を発光色毎に同じにすることはできない。
レーザー光源の個数が発光色毎に異なる場合、拡散板への光の入射角が発光色毎に異なるため、拡散板の拡散特性も発光色毎に異ならせる必要がある。その理由は、光の入射角が発光色毎に異なる場合に拡散板の拡散特性が共通であると、光の拡散角が発光色毎に異なり、その結果、後段の光学系で色ムラが生じるおそれがあるからである。この問題は、互いに異なる拡散特性を有する拡散板を各色光の光路毎に配置することによって解決することができる。ただし、この構成では、拡散板の使用枚数が多くなり、照明装置が大型化する、という問題が発生する。
本発明の一つの態様は、上記の課題を解決するためになされたものであって、スペックルノイズの発生が少なく、小型の光源装置を提供することを目的の一つとする。また、本発明の一つの態様は、上記の光源装置を備えたプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの態様の光源装置は、第1の波長の第1の光を射出する第1の発光素子と第1のコリメーターレンズとを有する第1の発光装置と、前記第1の波長とは異なる第2の波長の第2の光を射出する複数の第2の発光素子と第2のコリメーターレンズとを有する第2の発光装置と、前記第1の波長および前記第2の波長とは異なる第3の波長の第3の光を射出する複数の第3の発光素子と第3のコリメーターレンズとを有する第3の発光装置と、前記第1の光と前記第2の光と前記第3の光とを含む光を拡散させる回転拡散板と、を備え、前記第1の発光素子は、発光領域の中心が前記第1のコリメーターレンズの光軸上に位置するように配置され、前記複数の第2の発光素子は、前記第2のコリメーターレンズの光軸に交差する方向に並び、各第2の発光素子の発光領域の中心が前記第2のコリメーターレンズの光軸上に位置しないように配置され、前記複数の第3の発光素子は、前記第3のコリメーターレンズの光軸に交差する方向に並び、各第3の発光素子の発光領域の中心が前記第3のコリメーターレンズの光軸上に位置しないように配置され、前記回転拡散板は、前記第1の光が入射する第1拡散部と、前記第1拡散部とは拡散性が異なり、前記第2の光と前記第3の光とが入射する第2拡散部と、を有し、前記第1拡散部は、前記回転拡散板の回転方向に沿って設けられ、前記第2拡散部は、前記回転方向に沿って設けられるとともに、前記回転方向に交差する方向における前記第1拡散部の側方に設けられていることを特徴とする。
本発明の一つの態様の光源装置においては、第1の発光素子の発光領域の中心が第1のコリメーターレンズの光軸上に位置しているため、例えば回転拡散板の光入射側に集光光学系が設けられ、集光光学系によって集光された光が回転拡散板に入射する構成の場合、第1の発光素子の発光領域の像は集光光学系を構成する凸レンズの光軸上に形成される。これに対して、第2の発光素子は、発光領域の中心が第2のコリメーターレンズの光軸上に位置せず、光軸上から外れた位置にあるため、第2の発光素子の発光領域の像は第2のコリメーターレンズの光軸と交差する方向において集光光学系を構成する凸レンズの光軸から外れた箇所に形成される。第3の発光素子についても、第2の発光素子と同様である。このようにして、回転拡散板において、第1の光は第1拡散部で拡散され、第2の光および第3の光は第1拡散部の側方にあり、拡散特性が第1拡散部とは異なる第2拡散部で拡散される。これにより、第1の光と第2、第3の光とで別個の回転拡散板を備える必要がなく、スペックルノイズの発生が少なく、小型の光源装置が得られる。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第2の発光装置は、各第2の発光素子の発光領域の中心が前記第2のコリメーターレンズの光軸を挟んで互いに反対側に配置された2個の前記第2の発光素子を有し、前記第3の発光装置は、各第3の発光素子の発光領域の中心が前記第3のコリメーターレンズの光軸を挟んで互いに反対側に配置された2個の前記第3の発光素子を有し、前記第2拡散部は、前記回転方向に交差する方向における前記第1拡散部の両側に設けられていてもよい。
この構成によれば、第1の光、第2の光および第3の光が拡散板から射出される際の拡散角度の各光の光軸に対する対称性が高められる。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第1の発光素子は、前記拡散板上に形成される前記第1の発光素子の発光領域の像の長手方向が前記回転方向に沿うように配置されていてもよい。
この構成によれば、第1の光が入射する第1拡散部の回転方向と交差する方向の幅を小さくできるため、拡散板を小型化することができる。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第1拡散部の拡散性は相対的に高く、前記第2拡散部の拡散性は相対的に低くてもよい。
この構成によれば、第1の光の光束幅が複数の第2の光もしくは複数の第3の光からなる光の光束幅よりも小さい場合であっても、第1の光が拡散板から射出される際の拡散角度と、第2の光および第3の光が拡散板から射出される際の拡散角度と、を互いに近付けることができる。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第1の光は青色光であり、前記第2の光は緑色光であり、前記第3の光は赤色光であってもよい。
この構成によれば、青色光が拡散板から射出される際の拡散角度と、緑色光および赤色光が拡散板から射出される際の拡散角度と、を互いに近付けられるため、色ムラが少ない白色光を得ることができる。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の光源装置と、前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学系と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、スペックルノイズや色ムラが少ない画像を投射できる、小型のプロジェクターを実現することができる。
第1実施形態のプロジェクターの概略構成図である。 第1実施形態の照明装置の概略構成図である。 YZ平面に沿った第1光源部の断面図である。 XY平面に沿った第1光源部の断面図である。 XZ平面に沿った第2光源部の断面図である。 YZ平面に沿った第2光源部の断面図である。 Y方向から見た拡散板の平面図である。 拡散板の作用を説明するための図である。 第2実施形態の照明装置の概略構成図である。 光源部の斜視図である。 光源部の正面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図8を用いて説明する。
本実施形態のプロジェクターは、半導体レーザーを用いた光源装置を備えた液晶プロジェクターの一例である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素により寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
本実施形態のプロジェクター1は、スクリーンSCR上にカラー画像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、赤色光LR、緑色光LG、青色光LBの各色光に対応した3つの光変調装置を用いている。プロジェクター1は、光源装置の発光素子として、高輝度・高出力な光が得られる半導体レーザーを用いている。
図1は、本実施形態のプロジェクター1の概略構成図である。
図1に示すように、プロジェクター1は、照明装置100、色分離導光光学系200、赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、青色光用光変調装置400B、第1の光合成光学系500、および投射光学系600を備えている。
本実施形態において、照明装置100は、赤色光LR2、緑色光LG2、および青色光LB2を含む白色の照明光WLを射出する。
色分離導光光学系200は、ダイクロイックミラー210、ダイクロイックミラー220、反射ミラー230、反射ミラー240、反射ミラー250、リレーレンズ260、およびリレーレンズ270を備えている。色分離導光光学系200は、照明装置100からの照明光WLを赤色光LR2、緑色光LG2、および青色光LB2に分離し、赤色光LR2、緑色光LG2、および青色光LB2をそれぞれ対応する赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、および青色光用光変調装置400Bに導く。
色分離導光光学系200と、赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、青色光用光変調装置400Bとの間には、フィールドレンズ300R、フィールドレンズ300G、フィールドレンズ300Bがそれぞれ配置されている。
ダイクロイックミラー210は、赤色光成分を透過させ、緑色光成分および青色光成分を反射する。ダイクロイックミラー220は、緑色光成分を反射して、青色光成分を透過させる。反射ミラー230は、赤色光成分を反射する。反射ミラー240および反射ミラー250は、青色光成分を反射する。
赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、および青色光用光変調装置400Bのそれぞれは、入射された色光を画像情報に応じて変調して画像を形成する液晶パネルから構成されている。
なお、図示を省略したが、フィールドレンズ300R、フィールドレンズ300G、フィールドレンズ300Bと赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、青色光用光変調装置400Bとの間には、それぞれ入射側偏光板が配置されている。赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、青色光用光変調装置400Bと第1の光合成光学系500との間には、それぞれ射出側偏光板が配置されている。
第1の光合成光学系500は、クロスダイクロイックプリズムから構成されている。第1の光合成光学系500は、赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、青色光用光変調装置400Bから射出された各画像光を合成してカラー画像を形成する。クロスダイクロイックプリズムは、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面に、誘電体多層膜が設けられている。
第1の光合成光学系500から射出されたカラー画像は、投射光学系600によってスクリーンSCR上に拡大投射される。
図2は、照明装置100の概略構成図である。
座標軸として、照明装置100から照明光WLが射出される方向をY方向とし、第1光源部から青色光LBが射出される方向をX方向とし、X方向およびY方向と垂直で、紙面の手前から奥へ向かう方向をZ方向とする直交座標系を用いる。
図2に示すように、照明装置100は、光源装置110と、インテグレーター光学系70と、重畳レンズ80と、を備えている。光源装置110は、青色光源部120と、緑色光源部130と、赤色光源部140と、第2の光合成光学系25と、集光光学系40と、拡散装置50と、ピックアップ光学系60と、を備えている。青色光源部120は、青色光LBを射出する青色発光装置121(第1の発光装置)を備えている。緑色光源部130は、緑色光LGを射出する複数の緑色発光装置131(第2の発光装置)を備えている。赤色光源部140は、赤色光LRを射出する複数の赤色発光装置141(第3の発光装置)を備えている。
青色光源部120、第2の光合成光学系25、および赤色光源部140は、光軸AX1上に設けられている。緑色光源部130、第2の光合成光学系25、集光光学系40、拡散装置50、ピックアップ光学系60、インテグレーター光学系70、および重畳レンズ80は、光軸AX1と直交する光軸AX2上に設けられている。
図3は、YZ平面に沿った青色光源部120の断面図である。図4は、XY平面(図3のIV−IV線)に沿った青色光源部120の断面図である。
図3および図4に示すように、青色光源部120は、1個の青色発光装置121を備えている。青色発光装置121は、青色光LB0(第1の波長の第1の光)を射出する1個の青色発光素子122(第1の発光素子)と、第1のコリメーターレンズ123と、載置部151と、パッケージ152と、を有する。
青色発光装置121は、半導体レーザーから構成され、青色発光素子122は、半導体レーザーチップから構成されている。青色発光装置121は、例えばCANパッケージタイプの半導体レーザーである。青色発光素子122は、例えばピーク波長が460〜480nmの青色光LB0を射出する。
図4に示すように、パッケージ152は、台座153と缶体154とを有するCAN型パッケージから構成されている。第1のコリメーターレンズ123、青色発光素子122および載置部151は、パッケージ152の内部に収容されている。第1のコリメーターレンズ123は、凸レンズから構成されており、青色発光素子122から射出された青色光LB0を平行化する。青色発光素子122は、発光領域122aが第1のコリメーターレンズ123に対向する姿勢で載置部151に支持されている。載置部151は、青色発光素子122で発生した熱を放熱するためのヒートシンクとしても機能する。また、載置部151は、図示しないサブマウントを介して青色発光素子122を保持している。なお、サブマウントは、載置部151と青色発光素子122との間に挟持され、載置部151と青色発光素子122との熱膨張率差による応力を緩和する。青色発光素子122は、発光領域122aの中心122cが第1のコリメーターレンズ123の光軸AX3上に位置するように配置されている。
青色光源部120は1個の青色発光装置121を備えているため、1個の青色発光装置121から射出される1本の青色光LB0が第1のコリメーターレンズ123で平行化され、青色光源部120から射出される。
図5は、XZ平面に沿った緑色光源部130の断面図である。図6は、YZ平面(図5のVI−VI線)に沿った緑色光源部130の断面図である。
図5および図6に示すように、緑色光源部130は、4個の緑色発光装置131(第2の発光装置)を備えている。4個の緑色発光装置131は、X方向、Z方向のそれぞれに2個ずつ並んで配列されている。緑色発光装置131は、緑色光LG0(第2の波長の第2の光)をそれぞれ射出する2個の緑色発光素子132(第2の発光素子)と、第2のコリメーターレンズ133と、載置部151と、パッケージ152と、を有する。緑色発光装置131は半導体レーザー、例えばCANパッケージタイプの半導体レーザーから構成されている。
緑色発光素子132は、半導体レーザーチップから構成されている。緑色発光素子132は、例えばピーク波長が500〜590nmの緑色光LG0を射出する。なお、図5では、4個の緑色発光装置131のみを図示したが、4個の緑色発光装置131は、例えば任意の支持部材等に支持されてユニット化されていることが望ましい。
図6に示すように、パッケージ152は、青色発光装置121と同様、台座153と缶体154とを有するCAN型パッケージから構成されている。第2のコリメーターレンズ133、2個の緑色発光素子132および載置部151は、パッケージ152の内部に収容されている。第2のコリメーターレンズ133は、凸レンズから構成されており、2個の緑色発光素子132から射出された2本の緑色光LG0を平行化する。2個の緑色発光素子132は、各発光素子132の発光領域132aが第2のコリメーターレンズ133に対向する姿勢で載置部151に支持されている。
図5に示すように、緑色発光装置131は、各緑色発光素子132の発光領域132aの中心132cが第2のコリメーターレンズ133の光軸AX4上から外れた箇所に位置するように配置されている。具体的には、緑色発光装置131は、各緑色発光素子132の発光領域132aの中心132cが第2のコリメーターレンズ133の光軸AX4を挟んで互いに反対側に配置された2個の緑色発光素子132を有している。
赤色光源部140は、緑色光源部130と同様の構成を有しており、図示を省略する。赤色光源部140は、4個の赤色発光装置141(第3の発光装置)を備えている。赤色発光装置141は、赤色光LR0(第3の波長の第3の光)を射出する2個の赤色発光素子142(第3の発光素子)と、第3のコリメーターレンズ143と、を有する。赤色発光装置141は、半導体レーザー、例えばCANパッケージタイプの半導体レーザーから構成されている。赤色発光素子142は、半導体レーザーチップから構成されている。赤色発光素子142は、例えばピーク波長が610〜680nmの赤色光LR0を射出する。
赤色発光装置141は、各赤色発光素子142の発光領域の中心が第3のコリメーターレンズ143の光軸上から外れた箇所に位置するように配置されている。具体的には、赤色発光装置141は、各赤色発光素子142の発光領域の中心が第3のコリメーターレンズ143の光軸を挟んで互いに反対側に配置された2個の赤色発光素子142を有している。
緑色光源部130は4個の緑色発光装置131を備えているため、4個の緑色発光装置131から射出される4本の緑色光LG0が緑色光源部130から射出される緑色光LGである。すなわち、4本の緑色光LG0からなる光束が緑色光源部130から射出される緑色光LGである。赤色光源部140についても、緑色光源部130と同様である。
これに対して、青色光源部120は1個の青色発光装置121を備えているため、1個の青色発光装置121から射出される1本の青色光LB0が青色光源部120から射出される青色光LBである。すなわち、1本の青色光LB0からなる光束が青色光源部120から射出される青色光LBである。したがって、青色光源部120から射出される青色光LBの光束幅は、緑色光源部130から射出される緑色光LGおよび赤色光源部140から射出される赤色光LRの光束幅よりも小さい。
図2に示すように、第2の光合成光学系25は、第1の光合成光学系500と同様、クロスダイクロイックプリズムから構成されている。第2の光合成光学系25は、青色光源部120から射出された青色光LB、緑色光源部130から射出された緑色光LG、および赤色光源部140から射出された赤色光LRを合成し、白色光LWを射出する。
集光光学系40は、第2の光合成光学系25から射出された白色光LWを集光して拡散装置50に入射させる。集光光学系40は、凸レンズ401で構成されている。
拡散装置50は、拡散板501(回転拡散板)と、回転軸502を中心として拡散板501を回転させるためのモーター503と、を備えている。拡散装置50は、拡散板501に入射した白色光LWを拡散させる。
ピックアップ光学系60は、拡散装置50から射出された白色光LWを略平行化する。ピックアップ光学系60は、凸レンズ601から構成されている。
インテグレーター光学系70は、第1のレンズアレイ71と、第2のレンズアレイ72と、を備えている。第1のレンズアレイ71は、ピックアップ光学系60から射出された白色光LWを複数の部分光線束に分割するための複数のレンズ711を有する。複数のレンズ711は、光軸AX2に垂直な面内にマトリクス状に配列されている。
第2のレンズアレイ72は、第1のレンズアレイ71の複数のレンズ711に対応する複数のレンズ721を備えている。第2のレンズアレイ72は、後段の重畳レンズ80とともに、第1のレンズアレイ71の各レンズ711の像を赤色光用光変調装置400R、緑色光用光変調装置400G、および青色光用光変調装置400Bの各々の画像形成領域の近傍に結像させる。複数のレンズ721は、光軸AX2に垂直な面内にマトリクス状に配列されている。
以下、拡散板501について詳細に説明する。
図7は、Y方向から見た拡散板501の平面図である。
図7に示すように、拡散板501は、回転軸502に沿った方向から見た拡散板501の平面形状が円形の光透過性を有する板体から構成されている。拡散板501は、例えば、表面に凹凸構造が形成された板体、または板体の屈折率と異なる屈折率を有する粒子が内部に分散された板体等で構成されている。拡散板501は、モーター503によって回転可能とされている。拡散板501は、青色光LBと緑色光LGと赤色光LRとを含む白色光LWを拡散させる。
拡散板501は、青色光LBが入射する第1拡散部505と、第1拡散部505とは拡散性が異なり、緑色光LGと赤色光LRとが入射する第2拡散部506と、を有している。第1拡散部505は、拡散板501の回転方向Rに沿って円環状に設けられている。第2拡散部506は、拡散板501の回転方向Rに沿って設けられるとともに、第1拡散部505の両側(回転方向Rに交差する方向の両側)に設けられている。すなわち、第2拡散部506は、第1拡散部505よりも外周側の領域と内周側の領域との双方に設けられている。なお、図7の例では、第2拡散部506は、第1拡散部505よりも内周側の全ての領域に設けられているが、第1拡散部505よりも内周側であって、第1拡散部505に沿う領域に円環状に設けられていてもよい。すなわち、第2拡散部506は、第1拡散部505よりも内周側の一部の領域に円環状に設けられていてもよい。
第1拡散部505および第2拡散部506の拡散性は、第1拡散部505の拡散性が相対的に高く、第2拡散部506の拡散性が相対的に低くなるように設定されている。そのため、光が同じ入射角で第1拡散部505と第2拡散部506とに入射した場合、第1拡散部505から射出される光の拡散角は、第2拡散部506から射出される光の拡散角よりも大きくなる。この拡散性の違いは、例えば拡散板501を構成する板体が有する凹凸構造や拡散板501の内部に分散された粒子の密度を変えることによって実現できる。
各発光素子122,132,142の発光領域122a,132a,142aと拡散板501とは、共役関係の位置に設置されている。そのため、各発光素子122,132,142の発光領域122a,132a,142aから射出された各光は、集光光学系40によって拡散板501上に結像し、図7に示すように、各発光素子122,132,142の発光領域122a,132a,142aの像JB,JG,JRが拡散板501上に形成される。
図2に示すように、集光光学系40を構成する凸レンズ401は、凸レンズ401の光軸AX5が第1拡散部505の中心を通るように設置されている。また、上述の図3に示したように、青色発光素子122は、発光領域122aの中心122cが第1のコリメーターレンズ123の光軸AX3上に位置するように配置されている。そのため、図7に示すように、青色発光素子122の発光領域122aの像JBは、拡散板501のうちの第1拡散部505上に形成される。
これに対して、図5に示したように、2個の緑色発光素子132は、各緑色発光素子132の発光領域132aの中心132cが第2のコリメーターレンズ133の光軸AX4から外れた位置であって、光軸AX4を挟んで互いに反対側の対向する位置に配置されている。そのため、2個の緑色発光素子132の発光領域132aの像JGは、第1拡散部505を挟んで互いに反対側の対向する位置、すなわち第2拡散部506上に形成される。赤色発光素子142の像JRについては、緑色発光素子132の像JGと同様である。すなわち、緑色発光素子132の発光領域132aの像JGと赤色発光素子142の発光領域142aの像JRとは重なり合う。
なお、図5において、一方の緑色発光素子132の発光領域132aの中心132cから光軸AX4までの距離R1と、他方の緑色発光素子132の発光領域132aの中心132cから光軸までの距離R2と、は等しいことが望ましいが、必ずしも等しくなくてもよい。
図3および図5に示すように、各発光素子122,132を光の射出方向から見たとき、青色発光装置121と緑色発光装置131とは、射出する光の光軸を中心として互いに90°回転させた位置関係となっている。すなわち、図3に示すように、青色発光装置121は、青色発光素子122の発光領域122aの長手方向がZ方向を向くように配置されている。一方、図5に示すように、緑色発光装置131は、緑色発光素子132の発光領域132aの長手方向がZ方向と直交するX方向を向くように配置されている。赤色発光装置141については、緑色発光装置131と同様である。
各発光装置121,131,141の配置を上記のようにしたことにより、拡散板501上に形成される像JB,JG,JRの向きについても、青色発光素子122の発光領域122aの像JBと緑色発光素子132の発光領域132aの像JGおよび赤色発光素子142の発光領域142aの像JRとは、互いに90°回転させた位置関係となる。
すなわち、図7に示すように、青色発光素子122の発光領域122aの像JBの長手方向は、拡散板501の回転方向Rに沿う方向を向いている。これに対し、緑色発光素子132の発光領域132aの像JGおよび赤色発光素子142の発光領域142aの像JRの長手方向は、拡散板501の径方向Q(拡散板501の回転方向Rに直交する方向)に沿う方向を向いている。
なお、本実施形態では、像JG,JRの長手方向は、拡散板501の回転方向Rに直交する方向に沿っているが、必ずしも拡散板501の回転方向Rに直交する方向に沿っていなくてもよく、回転方向Rと交差する方向に沿っていればよい。すなわち、像JG,JRの長手方向は、拡散板501の径方向Qに対して傾いていてもよい。
各色光の光束幅に着目したとき、上述したように、青色光LBの光束幅は緑色光LGや赤色光LRの光束幅よりも小さいため、これらの光が拡散板501に入射する際に、青色光LBの入射角は緑色光LGの入射角および赤色光LRの入射角よりも小さい。そのため、仮に拡散板501の拡散性が一様であったとすると、入射角の違いが拡散角(射出角)の違いに反映されるため、青色光LBの拡散角が緑色光LGの拡散角および赤色光LRの拡散角よりも小さくなる。その結果、これらの光を用いてプロジェクターで画像を表示した際に色ムラが生じる、という問題がある。
これに対して、本実施形態の光源装置110においては、図8に示すように、拡散板501が第1拡散部505と第2拡散部506とを備え、入射角α1が相対的に小さい青色光LBは、拡散性が相対的に高い第1拡散部505に入射し、入射角α2が相対的に大きい緑色光LGおよび赤色光LRは、拡散性が相対的に低い第2拡散部506に入射する。各色光の入射角や各拡散部の拡散性を適宜調節することにより、青色光LBの拡散角β1と緑色光LGおよび赤色光LRの拡散角β2とを略等しくすることができる。これにより、後段の光学系での色ムラが生じにくい光源装置110を提供することができる。
なお、図8において、拡散板501のうち、第1拡散部505よりも外周側の第2拡散部506に入射する緑色光LGおよび赤色光LRの図示を省略した。
また、本実施形態の光源装置110によれば、各発光素子122,132,142を構成する半導体レーザーから射出された青色光LB、緑色光LGおよび赤色光LRのそれぞれは、回転する拡散板501によって十分に拡散される。また、光源装置110は、青色光LBと緑色光LGおよび赤色光LRとで拡散性が異なる2台の拡散装置を備える必要がない。そのため、スペックルノイズの発生が少なく、小型の光源装置110を実現できる。
また、本実施形態の拡散板501において、第2拡散部506が第1拡散部505の両側に設けられ、第2拡散部506の各々に緑色光LGと赤色光LRとが入射するため、青色光LB、緑色光LGおよび赤色光LRが拡散板501から射出される際の拡散角の光軸に対する対称性が高められる。その結果、本実施形態のプロジェクター1によれば、色ムラがより少ない画像が得られる。
また、上述したように、本実施形態の光源装置110において、青色発光装置121を緑色発光装置131および赤色発光装置141に対して90°回転させた構成としたことにより、第1拡散部505上での青色発光素子122の発光領域122aの像JBは、長手方向が拡散板501の回転方向Rに沿う方向を向くように形成される。この構成によれば、拡散板501の径方向Qの第1拡散部505の幅を小さくできるため、拡散板501を小型化することができる。また、青色発光素子122の発光領域122aの像JBを第1拡散部505に位置合わせする際のマージンを大きくすることができる。
本実施形態のプロジェクター1は、上記の効果を有する光源装置110を備えているため、小型であり、スペックルノイズや色ムラが少ない画像を投射することができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図9〜図11を用いて説明する。
第2実施形態のプロジェクターおよび照明装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、光源装置の構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクターおよび照明装置の説明は省略し、光源装置についてのみ説明する。
図9は、第2実施形態の照明装置の概略構成図である。
図9において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図9に示すように、本実施形態の照明装置160は、光源装置170と、インテグレーター光学系70と、重畳レンズ80と、を備えている。光源装置170は、光源部180と、集光光学系40と、拡散装置50と、ピックアップ光学系60と、を備えている。光源部180は、青色光LB0を射出する青色発光装置121(第1の発光装置)と、緑色光LG0を射出する複数の緑色発光装置131(第2の発光装置)と、赤色光LR0を射出する複数の赤色発光装置141(第3の発光装置)と、を備えている。
図10は、光源部180の斜視図である。図10において、図面を見やすくするため、一部の発光装置(半導体レーザー)の台座の図示を省略する。
図11は、光源部180をY方向から見た正面図である。
図10および図11に示すように、光源部180は、少なくとも一つの青色発光装置121(第1の発光装置)と、複数の緑色発光装置131(第2の発光装置)と、複数の赤色発光装置141(第3の発光装置)と、支持部材190と、を備えている。
本実施形態では、光源部180は、1個の青色発光装置121と、3個の緑色発光装置131と、3個の赤色発光装置141と、を備えている。なお、光源部180は、複数の青色発光装置121を備えていてもよいし、緑色発光装置131および赤色発光装置141の個数は3個以外であってもよい。
支持部材190は、板状の部材で構成され、複数の発光装置121,131,141を支持する。支持部材190は、円形の板材で構成されている。支持部材190の材料は特に限定されないが、例えば熱伝導率が高い金属が望ましい。
青色発光装置121は、青色光LB0をY方向に射出する。緑色発光装置131は、緑色光LG0をY方向に射出する。赤色発光装置141は、赤色光LR0をY方向に射出する。
以下の説明では、1個の青色発光装置121から射出された1本の青色光LB0を青色光LBと称する。3個の緑色発光装置131から射出された6本の緑色光LG0を合わせて、緑色光LGと称する。3個の赤色発光装置141から射出された6本の赤色光LR0を合わせて、赤色光LRと称する。光源部180は、青色光LBと緑色光LGと赤色光LRを含む光線束を射出する。
青色発光装置121、緑色発光装置131、および赤色発光装置141のそれぞれは、CANパッケージタイプの半導体レーザーで構成されている。台座153と缶体154とからなるパッケージ152のそれぞれには、一つ以上の発光素子122,132,142が収容されている。パッケージ152の内部には、コリメートレンズ(図示略)が収容されている。
図11に示すように、各色光の射出方向から見たとき、3個の緑色発光装置131と3個の赤色発光装置141とは、1個の青色発光装置121を取り囲むように青色発光装置121の周辺領域に設けられている。さらに、緑色発光装置131と赤色発光装置141とは、支持部材190の周方向に沿って交互に設けられている。一つの緑色発光装置131は、両隣の赤色発光装置141と接するように設けられている。一つの赤色発光装置141は、両隣の緑色発光装置131と接するように設けられている。各緑色発光装置131および各赤色発光装置141は、青色発光装置121と接するように設けられている。
このように、複数の緑色発光装置131は、青色発光装置121の周辺領域において、青色光LBの中心軸CBの周りに実質的に回転対称に設けられている。複数の赤色発光装置141は、青色発光装置121の周辺領域において、青色光LBの中心軸CBの周りに実質的に回転対称に設けられている。よって、緑色光LGの中心軸CGおよび赤色光LRの中心軸CRは、青色光LBの中心軸CBと一致する。これにより、スクリーンSCR上に表示された画像の色ムラが低減される。なお、本明細書において、「実質的に回転対称」という記載は、完全に回転対称な配置だけでなく、色ムラを許容できる程度に低減できる配置も含まれる。
図11に示すように、青色発光装置121は、1個の青色発光素子122(第1の発光素子)を備えている。緑色発光装置131は、2個の緑色発光素子132(第2の発光素子)を備えている。赤色発光装置141は、2個の赤色発光素子142(第3の発光素子)を備えている。したがって、光源部180は、1個の青色発光素子122と、6個の緑色発光素子132と、6個の赤色発光素子142と、を備えている。
各発光素子122,132,142を構成する半導体レーザーの発光効率は発光色毎に異なるため、半導体レーザーの光出力も発光色毎に異なる。青色半導体レーザーの発光効率は、緑色半導体レーザーの発光効率および赤色半導体レーザーの発光効率よりも高い。
一例を示すと、日亜化学工業株式会社、ホームページ、製品情報、「レーザーダイオード(LD)」[online]、[平成29年09月14日検索]、インターネット〈URL:http://www.nichia.co.jp/jp/product/laser.html〉によれば、青色半導体レーザー(型番:NDB7K75)の光出力は例えば3.5W(25℃)であり、緑色半導体レーザー(型番:NDG7K75T)の光出力は例えば1W(25℃)である。上記のホームページに記載されていないが、青色半導体レーザーアレイ(型番:NUBM08-02)が提供されており、この青色半導体レーザーアレイは、光出力が4.5W(25℃)の青色半導体レーザーを複数備えている。
三菱電機株式会社、ホームページ、ニュースリリース、「プロジェクター用639nm赤色高出力半導体レーザー発売のお知らせ」[online]、[平成29年09月14日検索]、インターネット〈URL:http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2016/1214.html〉によれば、赤色半導体レーザー(型番:ML562G85)の光出力は例えば2.1W(25℃)である。
上記の温度25℃での光出力を実使用温度45℃での光出力に換算すると、各色の半導体レーザーの光出力は、下記の表1の通りである。
Figure 2019061083
すなわち、1個の青色半導体レーザー(型番:NDB7K75)の光出力は2.8Wとなり、青色半導体レーザーアレイ(型番:NUBM08-02)が備えている青色半導体レーザー1個の光出力は4.1Wとなり、1個の緑色半導体レーザー(型番:NDG7K75T)の光出力は0.8Wとなり、1個の赤色半導体レーザー(型番:ML562G85)の光出力は1.26Wとなる。
一方、明るさが1000lm、2000lm、3000lmのそれぞれの白色光を得るのに必要な各半導体レーザーの光出力、およびこの白色光を得るのに必要な各半導体レーザーの個数は、下記の表2の通りである。
Figure 2019061083
表2に示すように、例えば明るさが2000lmの白色光を得るのに必要な各半導体レーザーの光出力は、青色半導体レーザーが2.46Wであり、緑色半導体レーザーが4.06Wであり、赤色半導体レーザーが5.83Wである。これらの光出力値と上記の1個あたりの半導体レーザーの光出力とから算出すると、明るさが2000lmの白色光を得るのに必要な半導体レーザーの個数は、青色光用半導体レーザー(型番:NDB7K75)が1個、緑色光用半導体レーザーが6個、赤色光用半導体レーザーが6個となる。これは、本実施形態の光源部180の各発光素子122,132,142の個数と一致する。したがって、光源部180は、明るさが2000lmまでの白色光を得ることができる。ただし、表2において、明るさ3000lmに対しては、青色半導体レーザーアレイ(型番:NUBM08-02)が備えている青色半導体レーザー1個を用いている。
本発明者の推察によれば、今後、半導体レーザー技術の進歩により各半導体レーザーの光出力が上記の数値よりも増加する可能性はあるが、白色光を得るのに必要な各半導体レーザーの個数の比率は変わらないと思われる。したがって、本実施形態の光源部180は、1個の青色発光素子122、6個の緑色発光素子132、および6個の赤色発光素子142を備えているが、各発光素子122,132,142の個数はこの例に限定されない。
図11に示すように、光源部180を光の射出方向(Y方向)から見たとき、青色発光装置121と緑色発光装置131および赤色発光装置141とは、射出光の光軸を中心として互いに90°回転させた位置関係となっている。すなわち、青色発光装置121は、青色発光素子122の発光領域122aの長手方向がZ方向を向くように配置されている。一方、緑色発光装置131は、緑色発光素子132の発光領域132aの長手方向がZ方向と直交するX方向を向くように配置されている。赤色発光装置141についても、緑色発光装置131と同様である。
これにより、拡散板501上に形成される像の向きについても、青色発光素子122の発光領域122aの像と緑色発光素子132の発光領域132aの像および赤色発光素子142の発光領域142aの像とは、互いに90°回転させた位置関係となる。すなわち、第1実施形態で示した図7と同様、青色発光素子122の発光領域122aの像JBは、第1拡散部505において長手方向が拡散板501の回転方向Rに沿う方向を向くように形成される。これに対し、緑色発光素子132の発光領域132aの像JGおよび赤色発光素子142の発光領域142aの像JRは、第2拡散部506において長手方向が拡散板501の径方向Q(拡散板501の回転方向Rに直交する方向)に沿う方向を向くように形成される。
拡散板501等を含む光源装置170のその他の構成は、第1実施形態の光源装置110と同様である。
本実施形態においても、スペックルノイズや色ムラの発生が少なく、小型の光源装置およびプロジェクターが得られる、等の第1実施形態と同様の効果が得られる。
特に本実施形態では、1個の青色発光装置121と3個の緑色発光装置131と3個の赤色発光装置141とが共通の支持部材190に支持され、各色光を同方向に射出する光源部180が用いられているため、第1実施形態で用いられた第2の光合成光学系25が不要になる。さらに、光源部180は、7個の発光装置121,131,141のうち、隣り合う発光装置同士が互いに接触し合う配置、いわゆる最密充填配置を有しているため、光源部自体の小型化が図れる。以上の要因によって、第1実施形態に比べてさらに小型の光源装置170を実現することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
上記実施形態では、例えば緑色発光装置において、2個の緑色発光素子が第2のコリメーターレンズの光軸を挟んで互いに反対側に配置されていたが、光の角度分布の対称性は失われるものの、2個の緑色発光素子が第2のコリメーターレンズの光軸の片側に配置されていてもよい。赤色発光素子についても同様である。
上記実施形態では、青色発光素子の発光領域の像の長手方向が拡散板の回転方向に沿う方向を向いていたため、第1拡散部の幅を狭めることができる点で好ましいが、青色発光素子の発光領域の像の長手方向が拡散板の回転方向と交差する方向を向いていてもよい。すなわち、青色発光素子の発光領域の像の長手方向が、第1実施形態で示した図7の拡散板501の径方向Q(拡散板501の回転方向Rに直交する方向)に沿う方向を向いていてもよい。一方、緑色発光素子および赤色発光素子の発光領域の像は、長手方向が拡散板の回転方向と直交する方向を向くように設定されていたが、長手方向が拡散板の回転方向に沿う方向を向いていてもよい。すなわち、緑色発光素子および赤色発光素子の発光領域の像の長手方向が、第1実施形態で示した図7の拡散板501の回転方向R(拡散板501の径方向Qに直交する方向)に沿う方向を向いていてもよい。この構成とすれば、第1拡散部に加えて、第2拡散部の幅も狭めることができ、拡散板の更なる小型化が期待できる。
上記実施形態では、光源装置が透過型の拡散板を備えた例を挙げたが、反射型の拡散板を備えていてもよい。
また、第1実施形態では、青色光と緑色光と赤色光をクロスダイクロイックプリズムからなる第2の光合成光学系によって一括して合成する構成を採用したが、2つのダイクロイックミラーを用いて青色光と緑色光と赤色光を2段階に分けて合成する構成を採用してもよい。
また、上記実施形態で例示した光源装置、照明装置、およびプロジェクターの各構成要素の数、配置、形状、材料、寸法等については、適宜変更が可能である。
上記実施形態では、3つの光変調装置を備えるプロジェクターを例示したが、一つの光変調装置でカラー映像を表示するプロジェクターに適用することも可能である。また、光変調装置として、デジタルミラーデバイスを用いてもよい。
また、上記実施形態では、本発明による光源装置あるいは照明装置をプロジェクターに応用する例を示したが、これに限られない。本発明による光源装置あるいは照明装置を自動車用ヘッドライトなどの照明器具にも適用することができる。
1…プロジェクター、110,170…光源装置、121…青色発光装置(第1の発光装置)、122…青色発光素子(第1の発光素子)、122a…発光領域、122c…中心、123…第1のコリメーターレンズ、131…緑色発光装置(第2の発光装置)、132…緑色発光素子(第2の発光素子)、132a…発光領域、132c…中心、133…第2のコリメーターレンズ、141…赤色発光装置(第3の発光装置)、142…赤色発光素子(第3の発光素子)、142a…発光領域、143…第3のコリメーターレンズ、400B…青色光用光変調装置、400G…緑色光用光変調装置、400R…赤色光用光変調装置、501…拡散板、505…第1拡散部、506…第2拡散部、600…投射光学系、LB0,LB…青色光(第1の波長の第1の光)、LG0,LG…緑色光(第2の波長の第2の光)、LR0,LR…赤色光(第3の波長の第3の光)。

Claims (6)

  1. 第1の波長の第1の光を射出する第1の発光素子と第1のコリメーターレンズとを有する第1の発光装置と、
    前記第1の波長とは異なる第2の波長の第2の光を射出する複数の第2の発光素子と第2のコリメーターレンズとを有する第2の発光装置と、
    前記第1の波長および前記第2の波長とは異なる第3の波長の第3の光を射出する複数の第3の発光素子と第3のコリメーターレンズとを有する第3の発光装置と、
    前記第1の光と前記第2の光と前記第3の光とを含む光を拡散させる回転拡散板と、
    を備え、
    前記第1の発光素子は、発光領域の中心が前記第1のコリメーターレンズの光軸上に位置するように配置され、
    前記複数の第2の発光素子は、前記第2のコリメーターレンズの光軸に交差する方向に並び、各第2の発光素子の発光領域の中心が前記第2のコリメーターレンズの光軸上に位置しないように配置され、
    前記複数の第3の発光素子は、前記第3のコリメーターレンズの光軸に交差する方向に並び、各第3の発光素子の発光領域の中心が前記第3のコリメーターレンズの光軸上に位置しないように配置され、
    前記回転拡散板は、前記第1の光が入射する第1拡散部と、前記第1拡散部とは拡散性が異なり、前記第2の光と前記第3の光とが入射する第2拡散部と、を有し、
    前記第1拡散部は、前記回転拡散板の回転方向に沿って設けられ、
    前記第2拡散部は、前記回転方向に沿って設けられるとともに、前記回転方向に交差する方向における前記第1拡散部の側方に設けられていることを特徴とする光源装置。
  2. 前記第2の発光装置は、各第2の発光素子の発光領域の中心が前記第2のコリメーターレンズの光軸を挟んで互いに反対側に配置された2個の前記第2の発光素子を有し、
    前記第3の発光装置は、各第3の発光素子の発光領域の中心が前記第3のコリメーターレンズの光軸を挟んで互いに反対側に配置された2個の前記第3の発光素子を有し、
    前記第2拡散部は、前記回転方向に交差する方向における前記第1拡散部の両側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記第1の発光素子は、前記拡散板上に形成される前記第1の発光素子の発光領域の像の長手方向が前記回転方向に沿うように配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光源装置。
  4. 前記第1拡散部の拡散性は相対的に高く、前記第2拡散部の拡散性は相対的に低いことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の光源装置。
  5. 前記第1の光は青色光であり、前記第2の光は緑色光であり、前記第3の光は赤色光であることを特徴とする請求項4に記載の光源装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、
    前記画像光を投射する投射光学系と、を備えたことを特徴とするプロジェクター。
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