JP5624856B2 - 帯電防止塗り床 - Google Patents
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Description
かかる塗り床には、工場等で使用する薬品や溶剤に対する耐性に優れることが求められる。
また、例えば半導体製造工程等に使用するクリーンルーム等の、高度の防塵が要求される床や、あるいは溶剤やガス等を取り扱うため静電気スパークの発生を高度に防止することが求められる床などに適用する塗り床には、前記耐性に優れる上、さらに導電性を有し帯電を防止する機能にも優れることが求められる。
また、薬品や溶剤に対する十分な耐性を付与するため、特に仕上げ層のもとになるバインダ樹脂としては硬化性を有するもの(反応硬化型のもの)を用いる場合が多く、前記硬化性のバインダ樹脂としては、例えば有機過酸化物を反応開始剤とするラジカル重合反応によって硬化するラジカル重合性のビニルエステル系樹脂等が好適に使用される。
特許文献1では、ラジカル重合反応を阻害するおそれのない導電性繊維、例えばカーボン繊維、ステンレス繊維、導電性チタン酸カリウム繊維等を導電性付与材として使用して、導電性および帯電防止機能に優れた帯電防止塗り床を形成することが検討されている。
すなわち仕上げ層は、そのもとになる塗り床材を下層上に薄く塗布し、硬化させて形成される。
そこで特許文献1に記載の発明では、仕上げ層に含有させる導電性繊維として比較的短繊維長のものを選択するとともにその量を制限し、それによって不足する特に面方向の導電性を、下層に含有させた比較的長繊維長の導電性繊維で補っているのである。
これは、仕上げ層中に含有させる従来の導電性繊維が、たとえ短繊維長のものを選択したとしても大きすぎて目立ちやすい上、塗り床材中での分散性が低いことが原因の一つである。
また、先に説明したように面方向の導電性を確保するべく長繊維長の導電性繊維を分散させた下層を、従来の目止め層として機能し得ないことも、仕上げ層の表面の見かけの平坦性を低下させる原因の一つである。
そのため、前記下層の表面を平坦に仕上げ研磨して従来の目止め層としても機能させることはできず、前記下層の表面の凹凸、すなわち前記下層中に含まれる導電性繊維による凹凸や、あるいは前記下層の下のマットライニング層中に含まれるガラス繊維等のマットによる凹凸が仕上げ層の表面形状に反映されて、前記仕上げ層の表面の見かけの平坦性が低下してしまう。
ところが特許文献1に記載の帯電防止塗り床においては、良好な導電性を確保するために、仕上げ層だけでなく下層を塗り直す必要がある。
しかも前記下層は、そのもとになる塗材が、その下のマットライニング層を構成するマット中に奥深く浸透した状態で硬化して、前記マットライニング層と一体化しているため、結果的にマットライニング層をも交換する必要が生じてしまう。
前記柱状の導電性酸化チタン粉末は、ルチル型針状酸化チタン粉末を母体として、その表面を導電膜で被覆する等して形成されるものであって、その形状ゆえに、従来の球状の導電性粉末と比べて、バインダ樹脂中に分散させた隣り合う粉末同士の間での相互作用を高めることができ、前記球状の導電性粉末に比べてより少量の添加で、より高い導電性を得ることが可能である。
しかも、前記柱状の導電性酸化チタン粉末は、特許文献1に記載された導電性繊維に比べて全体のサイズが大幅に小さく、仕上げ層のもとになる塗り床材の流動性を阻害するおそれがないため、前記良好な流動性を維持しながら、仕上げ層単独で良好な導電性を得るために必要な量を、前記塗り床材中に含有させることもできる。
しかも、前記のように柱状の導電性酸化チタン粉末は、そのサイズが従来の導電性繊維に比べて大幅に小さい上、塗り床材中での分散性にも優れるため、前記導電性酸化チタン粉末を含む仕上げ層は、その表面に凹凸を生じにくい上、生じた凹凸が前記表面において目立ちにくい。
その上、長期間に亘って使用した塗り床を塗り替える際には、目止め層以下の各層は残しておいて、表面の仕上げ層のみ塗り直せば済み、塗り替えも容易である。
ところが発明者がさらに検討したところ、前記柱状の導電性酸化チタン粉末のうち、短径aと長径bとの比b/aで表されるアスペクト比が15未満であるものは、前述したビニルエステル系樹脂のラジカル重合反応を阻害するため、塗り床材の硬化性が大幅に低下したり失われたりして、固形の仕上げ層を形成できないことが判明した。
さらに、前記導電性酸化チタン粉末の含有割合が、前記バインダ樹脂100質量部あたり15質量部未満である場合には、前記導電性酸化チタン粉末を含有させることによる、仕上げ層、ひいては帯電防止塗り床に十分な導電性および帯電防止性能を付与する効果が得られないことも判明した。
しかし下地上に、プライマ層、マットライニング層、目止め層、および仕上げ層をこの順に積層して形成されているとともに、前記のうち仕上げ層が、前記塗り床材を塗布し、硬化させて形成された層であるのが好ましい。これにより、従来同様の高い耐久性や強度等を維持しながら、帯電防止塗り床に、特に良好な導電性および帯電防止機能を付与することができる。
前記塗り床材には、硬化後の仕上げ層等を着色するために顔料を含有させても良い。
但し顔料が、分子中にフタロシアニン環を含むフタロシアニン系の化合物、例えばフタロシアニンブルー等である場合、前記フタロシアニン環は、柱状の導電性酸化チタン粉末による導電性を妨げて、帯電防止機能を低下させるおそれがある。
そのため塗り床材には、分子中にフタロシアニン環を含まない顔料を選択して用いるのが好ましい。
前記バインダ樹脂としては、例えばエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂等の1種または2種以上が挙げられる。特に現場施工での作業性を考慮して、室温(5〜35℃)で硬化させることができるラジカル重合性樹脂、2液硬化型樹脂、湿気硬化型樹脂等が好ましい。
目止め層5は、やはり前記と同様の硬化性のバインダ樹脂を含む目止め材を、前記マットライニング層4上に塗布して硬化させたのち、その表面を研磨して平坦に仕上げることによって形成される。
仕上げ層6は、前記と同様の硬化性のバインダ樹脂と、柱状の導電性酸化チタン粉末とを含む塗り床材を、前記目止め層5上に塗布したのち硬化させることによって形成される。
また柱状の導電性酸化チタン粉末としては、その短径aと長径bとの比b/aで表されるアスペクト比が15以上であるものを用いる必要がある。
また柱状の導電性酸化チタン粉末は、前記目止め層5上に薄く塗布し、硬化させて形成される仕上げ層6の表面の、見かけの平坦性をできるだけ向上することを考慮すると、前記表面においてできるだけ目立たないために全体のサイズが小さく、しかも従来の導電性繊維のようにアスペクト比の大きい長大な形状を有さないことが好ましい。
かかる条件を満足する柱状の導電性酸化チタン粉末としては、例えばルチル型針状酸化チタン粉末を母体として、その表面をSnO2/Sb導電膜で被覆した、いずれも石原産業(株)製の針状導電性酸化チタンFT−3000(短径a=0.27μm、長径b=5.15μm、アスペクト比b/a=19.1)、FT−4000(短径a=0.50μm、長径b=10.47μm、アスペクト比b/a=20.9)等が挙げられる。
また、もしも前記の記載が誤りでないとしても、繊維長の上限は600μmであり、「10μm」はあくまでも下限値に過ぎない。
したがって特許文献1に記載の導電性繊維と、前記柱状の導電性酸化チタン粉末とはその大きさが全く異なっており、たとえ繊維長の下限値が実施例1の記載どおり10μmであっても、導電性繊維はそれよりも大きな成分を多量に含んでいるため、先に説明したように下層が目止め層5として機能し得ないことと相まって、仕上げ層6の表面の見かけの平坦性を向上する効果は得られない。このことは、後述する実施例、比較例の結果からも明らかである。
含有割合が15質量部未満では、前記導電性酸化チタン粉末を含有させることによる、仕上げ層、ひいては帯電防止塗り床に十分な導電性および帯電防止性能を付与する効果が得られない。また30質量部を超える場合には、過剰の導電性酸化チタン粉末が前記ビニルエステル系樹脂のラジカル重合反応に影響を及ぼし、塗り床材の硬化性を低下させるため、十分な膜強度を有する仕上げ層が得られない。なお含有割合は、前記範囲内でもバインダ樹脂100質量部あたり20質量部以上であるのが好ましい。
但し顔料が、分子中にフタロシアニン環を含むフタロシアニン系の化合物、例えばフタロシアニンブルー等である場合、前記フタロシアニン環は、柱状の導電性酸化チタン粉末による導電性を妨げて、帯電防止機能を低下させるおそれがある。
また前記フタロシアニン環はビニルエステル系樹脂のラジカル重合反応に影響を及ぼして、塗り床の硬化性を僅かながら低下させるおそれもある。
前記顔料は、塗り床材中での分散性を向上することを考慮すると、例えばバインダ樹脂からなる微細粒子中に分散させたトナーの状態で、前記塗り床材中に含有させるのが好ましい。
コンクリート製の下地2のモデルとしてのコンクリート平板ブロック上に、まずウレタン樹脂〔住友ゴム工業(株)製のグリップコート(登録商標)C908A、1液タイプ〕を、プライマとして、単位面積あたりの塗布量が約0.2kg/m2となるように塗布し、硬化させてプライマ層3を形成した。
そして前記塗り床材を、目止め層5上に、単位面積あたりの塗布量が約0.2kg/m2となるように塗布し、硬化させて仕上げ層6を形成して、帯電防止塗り床1のモデルを施工した。
実施例1で使用したのと同じ柱状の導電性酸化チタン粉末〔石原産業(株)製のFT−4000、短径a=0.50μm、長径b=10.47μm、アスペクト比b/a=20.9〕の量を30質量部としたこと以外は実施例1と同様にして塗り床材を調製し、帯電防止塗り床1のモデルを施工した。
柱状の導電性酸化チタン粉末として、石原産業(株)製のFT−3000〔短径a=0.27μm、長径b=5.15μm、アスペクト比b/a=19.1〕20質量部を使用したこと以外は実施例1と同様にして塗り床材を調製し、帯電防止塗り床1のモデルを施工した。
柱状の導電性酸化チタン粉末として、石原産業(株)製のFT−3000〔短径a=0.27μm、長径b=5.15μm、アスペクト比b/a=19.1〕30質量部を使用したこと以外は実施例2と同様にして塗り床材を調製し、帯電防止塗り床1のモデルを施工した。
ポリエステルトナーとして、酸化チタン、フタロシアニンブルー、および赤色有機顔料を質量比84/15/1の割合で、バインダ樹脂としてのポリエステル樹脂に分散させたもの〔住友ゴム工業(株)製のグリップコートPT94EX〕5質量部を使用したこと以外は実施例1と同様にして塗り床材を調製し、帯電防止塗り床1のモデルを施工した。
柱状の導電性酸化チタン粉末として、石原産業(株)製のFT−2000〔短径a=0.21μm、長径b=2.86μm、アスペクト比b/a=13.6〕20質量部を使用したこと以外は実施例1と同様にして塗り床材を調製し、帯電防止塗り床1のモデルを施工した。
柱状の導電性酸化チタン粉末として、石原産業(株)製のFT−2000〔短径a=0.21μm、長径b=2.86μm、アスペクト比b/a=13.6〕30質量部を使用したこと以外は実施例2と同様にして塗り床材を調製し、帯電防止塗り床1のモデルを施工した。
実施例1で使用したのと同じ柱状の導電性酸化チタン粉末〔石原産業(株)製のFT−4000、短径a=0.50μm、長径b=10.47μm、アスペクト比b/a=20.9〕の量を40質量部としたこと以外は実施例1と同様にして塗り床材を調製し、帯電防止塗り床1のモデルを施工した。
実施例1で使用したのと同じ柱状の導電性酸化チタン粉末〔石原産業(株)製のFT−4000、短径a=0.50μm、長径b=10.47μm、アスペクト比b/a=20.9〕の量を10質量部としたこと以外は実施例1と同様にして塗り床材を調製し、帯電防止塗り床1のモデルを施工した。
特許文献1の実施例1を再現した。
すなわち導電性繊維として、カーボン繊維〔東邦テナックス(株)製のベスファイト(登録商標)チョップドファイバー、繊維直径:7μm〕の繊維長の分布を、繊維長500μm以上の成分の、繊維の全本数中に占める本数の割合が70%、繊維長の上限が2mm、下限が100μmとなるように調整したものを用意した。
そして前記カーボン繊維0.25質量部と、ノボラック型ビニルエステル樹脂〔住友ゴム工業(株)製のグリップコートC155F、樹脂+有機過酸化物系反応開始剤〕99.75質量部とを配合して仕上げ層用の塗り床材を調製し、前記塗り床材を下層上に塗布したのち硬化させて仕上げ層6を形成して、帯電防止塗り床1のモデルを施工した。
各実施例、比較例で施工した帯電防止塗り床のモデルを温度23℃、相対湿度50%の環境下で7日間静置して養生させたのち、その表面を、アセトンをしみこませた布でこすってタック(粘着)感の有無、および外観の変化を観察し、仕上げ層の硬化性を評価した。
△:外観はごく僅かに色落ちあるも殆ど変化なし。タック感はなし。許容レベル。
×:色落ちあり。タック感はなし。硬化性不良。
××:色落ち激しくタック感もあり。未硬化。
なお比較例1、2は、以下の導電性評価、および平坦性評価における養生期間の終了時点で仕上げ層が未硬化であったため、前記両評価を実施しなかった。
各実施例、比較例で施工した帯電防止塗り床のモデルを温度23℃、相対湿度50%の環境下で7日間静置して養生させたのち、その表面抵抗を、絶縁抵抗計〔三和電気計器(株)製のDM−1257〕と、NFPA(アメリカ防災協会)法に準拠した電極とを使用して、電極間距離:約90cm、測定温度:23℃、相対湿度:50%、印加電圧:500Vの条件で、前記NFPA法に準拠して測定した。測定点は3箇所とし、下記の基準で導電性を評価した。
△:1箇所、または2箇所の測定点で表面抵抗が50MΩを超えたが、他の2箇所または1箇所の測定点では表面抵抗が0.025〜50MΩの範囲内であった。許容レベル。
×:3箇所全ての測定点で、表面抵抗が50MΩを超えた。導電性不良。
各実施例、比較例で施工した帯電防止塗り床のモデルを温度23℃、相対湿度50%の環境下で24時間静置して養生させたのち、その表面を目視にて観察して、下記の基準で外観の平坦性を評価した。
○:凹凸なし。平坦性良好。
×:凹凸あり。平坦性不良。
以上の結果を表1、2に示す。
また実施例1〜5、比較例1、2の結果より、柱状の導電性酸化チタン粉末であってもアスペクト比が15未満のものを使用した場合には上記ノボラック型ビニルエステル樹脂を含む塗り床材を硬化できないことが判った。
実施例1〜5、比較例4の結果より、アスペクト比が15以上である柱状の導電性酸化チタン粉末を使用しても、その含有割合がバインダ樹脂100質量部あたり15質量部未満では、導電性および帯電防止機能に優れた帯電防止塗り床が得られないことが判った。
2 下地
3 プライマ層
4 マットライニング層
5 目止め層
6 仕上げ層
Claims (4)
- 帯電防止塗り床であって、導電性付与材と硬化性のバインダ樹脂とを含み、かつ前記硬化性のバインダ樹脂としてはラジカル重合性のノボラック型ビニルエステル樹脂を使用するとともに、前記導電性付与材としては短径aと長径bとの比b/aで表されるアスペクト比が15以上である柱状の導電性酸化チタン粉末のみを使用し、前記導電性酸化チタン粉末の含有割合が、前記バインダ樹脂100質量部あたり15質量部以上、30質量部以下である塗り床材を塗布し、硬化させて形成された層を少なくとも含むことを特徴とする帯電防止塗り床。
- 下地上に、プライマ層、マットライニング層、目止め層、および仕上げ層をこの順に積層して形成されているとともに、前記のうち仕上げ層が、前記塗り床材を塗布し、硬化させて形成された層である請求項1に記載の帯電防止塗り床。
- 前記バインダ樹脂は、ラジカル重合性のノボラック型ビニルエステル樹脂である請求項1または2に記載の帯電防止塗り床。
- 前記塗り床材は、分子中にフタロシアニン環を含まない顔料をも含んでいる請求項1ないし3のいずれか1項に記載の帯電防止塗り床。
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