JP5623279B2 - 拡張されたトラッキング範囲を有する位相ロック・ループ(pll) - Google Patents

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Description

本発明は、一般に電子回路に関し、より詳細には、PLLのパフォーマンスを向上させるための技法に関する。
PLLは、基準入力信号と同期することができる信号を生成し、入力信号に関連する周波数変化を厳密にトラッキングするように適合された、よく知られている周波数選択フィードバック・システムである。PLLは、通信、遠隔測定およびデータ回復の適用例を含む、多数の適用例において利用される。
PLLが入力信号との同期を維持することができる周波数範囲は、一般に、システムのトラッキング範囲またはロック範囲と定義される。これは、PLLが入来信号と最初に同期することができる周波数範囲とは異なり、後者の周波数範囲は、一般にPLLの捕捉範囲または取得範囲として知られている。捕捉範囲は、特徴として、実際のPLL回路におけるトラッキング範囲よりも常に狭い。概して、PLLのトラッキング範囲が大きくなるほど、PLLのパフォーマンスは悪くなる。理想的には、入力信号を迅速に捕捉し、ロック中に入力信号の周波数をより正確に保持するためには、狭いトラッキング範囲が望ましい。しかしながら、トラッキング範囲が狭いと、PLLは、たとえば、プロセス、電圧供給および/または温度(PVT)など、PLLが受ける動作条件および/または製造特性の変動の他に、入来信号の周波数のゆらぎにわたって入来信号との同期を維持することができない。
衛星デジタル・オーディオ・ラジオ・サービス(SDARS)適用例では、SDARS受信機における周波数オフセット量を低減するために、コストのかかる温度補償型水晶発振器(TCXO)がしばしば採用される。高コストのTCXOは、一般に、摂氏約−40度〜約105度の温度範囲にわたって約±15ppm(100万分の1)の周波数オフセット変動を示す。それと比較して、より低コストのクリスタルは、同じ温度範囲にわたって約±55ppmの周波数オフセット変動を示す。より低コストのクリスタルにおける総周波数オフセット変動の約±20ppm〜約±35ppmは温度変化に起因することがあり、残りの周波数オフセット変動は、たとえば、クリスタルの負荷インピーダンスに影響を及ぼす製造ばらつき、経年変化、およびボード構成要素(たとえば、負荷キャパシタ)のばらつきを含む、いくつかの他のファクタによる。SDARS受信機の全体的なコストを低減するためには、より低コストのクリスタルを利用することが望ましいが、SDARSなど、多数の適用例の厳しい周波数トラッキング要件を満たすためには、より低コストのクリスタルの周波数オフセット変動は大きすぎる。
したがって、従来のPLLが示した上記の問題の1つまたは複数を被らない、改善されたPLLが必要である。
本発明は、その例示的な実施形態において、PLLのトラッキング範囲を拡張するための技法を提供することによって、上記の必要を満たす。さらに、本発明の技法は、PLLのどんなコア・ハードウェアも変更することなしにPLLの周波数トラッキング範囲を拡張する能力を提供する。したがって、本発明の例示的な実施形態の技法を使用すれば、より高コストのTCXOと比較して、より大きい周波数オフセット許容差を有する水晶発振器を利用することができ、それにより著しいコスト節減が得られる。
本発明の一実施形態によれば、PLLのトラッキング範囲を拡張するための方法は、それに関連する第1の幅を有する、PLLの初期トラッキング・ウィンドウを確立するステップと、PLLに供給された入力信号の周波数がトラッキング・ウィンドウ外にあるとき、第1の幅よりも大きい、それに関連する第2の幅を有する拡張されたトラッキング範囲内にPLLのトラッキング・ウィンドウを動的に調整するステップとを含む。
PLLのトラッキング・ウィンドウを調整するステップは、PLLに接続された第1のレジスタから、入力信号の周波数に対するPLLの周波数オフセットおよび位相オフセットのうちの少なくとも1つを示すデータを読み取るステップと、第1のレジスタから読み取られたデータに応じてPLLのトラッキング・ウィンドウの中心周波数を制御するステップとを含むことができる。トラッキング・ウィンドウの中心周波数の現在値に加算すべきオフセット値またはその現在値から減算すべきオフセット値を示すデータを第2のレジスタに記憶することができる。入力信号の周波数がトラッキング・ウィンドウの現在の最大周波数よりも大きいときは、第2のレジスタに記憶されたオフセット値はトラッキング・ウィンドウの中心周波数の現在値に加算され、入力信号の周波数がトラッキング・ウィンドウの現在の最小周波数よりも小さいときは、オフセット値は中心周波数の現在値から減算される。
本発明の別の実施形態によれば、PLLのトラッキング範囲を拡張するための装置は、それに関連する第1の幅を有する、PLLの初期トラッキング・ウィンドウを確立するように動作可能であり、PLLに供給された入力信号の周波数がトラッキング・ウィンドウ外にあるとき、第1の幅よりも大きい、それに関連する第2の幅を有する拡張されたトラッキング範囲内にPLLのトラッキング・ウィンドウを動的に調整するように動作可能であるプロセッサを含む。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は、添付の図面とともに読まれるべき、本発明の例示的な実施形態についての以下の詳細な説明から明らかになろう。
本発明の技法を実装できる例示的な適用例のハードウェア・システム・ボードの少なくとも一部分を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による、図1に示す搬送波周波数回復回路において使用される例示的なPLL回路を示すブロック図である。 図1に示す搬送波周波数回復回路に対応する例示的なトラッキング・ウィンドウを示す図である。 本発明の一実施形態に従って形成された、拡張されたトラッキング範囲を有する例示的なPLL回路を示すブロック図である。 図4に示すPLL回路に対応する例示的なトラッキング・ウィンドウを示す。 本発明の一態様による、入力信号をロックするための最初の走査のための例示的な取得方法を示す。 本発明の一実施形態による、図4に示す例示的なPLL回路での使用に適した例示的なトラッキング・ウィンドウ動き制御方法を示す流れ図である。 本発明の一実施形態による、誤ロック状態が起こる可能性を低減するために随意に使用される例示的な方法を示す状態図である。 ロック時間に応じた誤ロック確率を示す例示的なグラフである。
本発明を、例示的なPLL回路に関して本明細書で説明する。ただし、本発明は、このまたは他の特定の回路構成に限定されないことを理解されたい。むしろ、本発明は、少なくとも1つの態様において、より広い周波数範囲にわたってPLLへの入来信号とのロックを維持するように、PLLに対応するトラッキング・ウィンドウの中心周波数を動的に制御することによって、PLLのトラッキング範囲を有利に拡張するための技法に、より一般的に適用可能である。PLLトラッキング・ウィンドウの幅は、一般的には固定であり、最適にはパフォーマンスの利益を得るためにより狭くなる。本発明の技法によれば、PLLは、より狭いトラッキング・ウィンドウの利点を有利に保持することができ、同時に、入力信号のより広い周波数範囲にわたって信号ロックを維持することができる。本発明の実施形態は、有利には、限定はしないが、温度、電圧および構成要素経年変化を含む、製造後のばらつきに対するPLLの補償を可能にする。
図1は、本発明の技法を実装できる例示的な適用例のハードウェア・システム・ボード100の少なくとも一部分を示すブロック図である。たとえば、SDARS受信機において使用されるシステム・ボード100は、システム・オン・チップ(SoC)チップセット102と、チップセット102に接続されたクリスタル104とを含む。チップセット102は、好ましくは、図2を参照しながら以下でさらに詳細に説明する、数値制御発振器(NCO)ループとして実装できる、搬送波周波数回復回路106を含む。チップセット102は高度RISC(縮小命令セット・コード)マシン(ARM)プロセッサ108または代替プロセッサをさらに含み、そのプロセッサは入力レジスタ110と出力レジスタ112とによって搬送波周波数回復回路106に動作可能に接続され、入力レジスタおよび出力レジスタの各々は搬送波周波数回復回路とプロセッサとの間に接続される。
本明細書で使用する「プロセッサ」という用語は、たとえば、中央処理装置(CPU)、状態機械、特定用途向け集積回路(ASIC)および/または他の処理回路(たとえば、デジタル信号プロセッサ(DSP)、マイクロプロセッサなど)を含むデバイスなど、任意の処理デバイスを含むものとすることを諒解されたい。さらに、「プロセッサ」という用語は2つ以上の処理デバイスを指すことがあり、処理デバイスに関連する様々な要素が他の処理デバイスによって共有されることがあることを理解されたい。
プロセッサ108は、少なくとも部分的に、以下でさらに詳細に説明するように、搬送波周波数回復回路106の入力信号トラッキング範囲を拡張するための本発明の方法を実行するように構成される。入力レジスタ110および出力レジスタ112は、それぞれ、プロセッサ108へのアクセスおよびプロセッサ108からのアクセスを与える。詳細には、入力レジスタ110は、少なくとも部分的に、プロセッサ108によって利用される搬送波周波数回復回路106からの入力情報を記憶するためのインターフェースとして機能する。プロセッサ108は、少なくとも部分的に、本発明の方法を実行する際に、入力レジスタ110に記憶された入力情報を使用する。プロセッサ108によって生成された結果は、出力レジスタ112に記憶され、その後、本発明の方法に従って、搬送波周波数回復回路106のトラッキング範囲を動的に制御するために利用される。クリスタル104は、チップセット102を駆動する基準クロックソースを与える。
図2は、本発明の一実施形態による、図1に示す搬送波周波数回復回路106において使用される例示的なPLL200を示すブロック図である。PLL200の基本的な機能ブロックは、図示のように、閉ループ・フィードバック・システムを形成するように相互接続された、位相検出器201または代替の位相周波数検出器(PFD)と、ループ・フィルタ204(たとえば、低域フィルタ、帯域フィルタなど)と、NCO206または代替の制御可能な発振器(たとえば、電圧制御発振器(VCO)、可変周波数発振器(VFO)など)とを含む。位相検出器201は、混合器203の出力に接続された入力を有する位相エラー検出回路202によって実装でき、混合器203は、入力信号をNCO206によって生成された出力信号と動作可能に組み合わせる。混合器203の出力で生成された信号は、周波数オフセット補償済み信号と考えられる。代替の位相および/または周波数検出回路が同様に企図される。位相検出器201は、同相(I)成分および直交(Q)成分(たとえば、シンボル)を含むことがある周期的な入力信号の位相を、NCO206によって生成された出力信号の周波数と比較し、それに応じて、誤差電圧(Vd)とすることができる誤差信号を生成するように動作可能である。この実施形態では、入力信号はすでにベースバンドにダウンコンバートされていると仮定しているが、これは本発明の要件でない。誤差電圧Vdは、次いで、ループ・フィルタ204によってフィルタ処理され、NCOによって生成される出力信号の周波数を制御するために、フィルタ処理済み誤差電圧(Ve)とすることができるフィルタ処理済み誤差信号の形態で、NCO206の制御入力に印加される。
通常、入力信号がPLL200に印加されないと、フィードバック・ループにおけるフィルタ処理済み誤差電圧Veは実質的にゼロに等しくなる。これは一般にPLLの自走条件(free−running condition)と呼ばれ、NCO206は、NCOの自走周波数fに等しい定常状態周波数で動作する。周波数がNCO206の自走周波数fに十分に近い周期的な入力信号がPLL200に印加されると、PLLのフィードバック性質により、ゼロでない誤差電圧Vdが生成され、それによりNCOが入力信号の周波数と同期させられる。このことを、PLL200が入力信号周波数にロックされると言う。
PLL200がロックされると、NCO206によって生成される出力信号の周波数は、PLLに印加された入力信号とNCOによって生成された出力信号との間の周波数オフセットを示す有限の位相差を除いて、入力信号の周波数と実質的に同じである。この周波数オフセットは、たとえば、NCOの周波数オフセット、ドップラー周波数シフトなどによるものである。したがって、NCO出力信号は、推定周波数オフセットであると考えることができる。しばしば位相エラーと呼ばれる、この有限の位相差は、フィルタ処理済み誤差電圧Veを生成し、それによってロックを維持するために必要である。
ロック状態では、PLL200は、好ましくは、入力信号の周波数の小さい変動をトラッキングすることができる。ロックを維持するために必要なフィルタ処理済み誤差電圧Veの大きさは、NCO206の自走周波数fに対する、入力信号の周波数シフトの関数になる(たとえば、比例する)。PLLが入力信号をトラッキングしている間、誤差電圧Veは、入力信号とNCO自走周波数fとの間の周波数差を示す。上述のように、PLLのトラッキング範囲は、PLLがロックされた後にPLLが所与の入力信号をトラッキングすることができる、NCOの自走周波数fを中心とする周波数範囲として定義される。NCO206の自走周波数fは、捕捉範囲およびロック範囲の公称中心周波数を主に決定する。したがって、NCOの精度および安定性は重要である。
ループ・フィルタ204によって生成される補正誤差電圧Veは規定の電圧および/または電流範囲(たとえば、PLLの電圧供給レール)に制限されるので、NCO206の位相および/または周波数にわたる制御量も制限される。したがって、たいていのPLLは、本明細書ではトラッキング・ウィンドウと呼ばれる、有限のトラッキング範囲を有し、その範囲内では、PLLは入力信号の周波数変動をトラッキングすることができる。誤差電圧Veの範囲はフィードバック・ループに利得を加算することによって拡張できるが、この範囲は一般にPLL回路の電圧供給レールに制限される。図3は、2Wの固定範囲を有する例示的なトラッキング・ウィンドウを示し、Wは、PLL200が信号ロックを維持するNCO206の中心周波数fからの最大周波数変動を表す。fがゼロに正規化されると仮定すると、トラッキング・ウィンドウを規定する周波数範囲は[−W,W]となる。したがって、入力信号の周波数が、PLLの中心周波数fよりもW高いまたはW低い周波数(f±W)内にあれば、PLLはロックされたままになる。同様に、入力信号の周波数がトラッキング・ウィンドウ外にあるとき、PLLはアンロックになる。
再び図2を参照すると、PLLがアンロックになった後、PLLは再び入力信号と同期されなければならず、これは入力信号の捕捉または収集とも呼ばれる。信号捕捉手順は実行するのに相当な時間がかかり、したがってPLLがアンロックになることを回避することが望ましい。上述のように、PLLの捕捉範囲は、PLLが入来信号と最初に同期することができる周波数範囲である。ループ・フィルタ204は、少なくとも部分的に、PLL200における誤差電圧Vdの高周波数成分を減衰させるように機能するので、ループ・フィルタはPLLシステムの捕捉および過渡応答特性に支配的な影響を及ぼす。PLLシステムにおけるパフォーマンスを改善するために、たとえば、システムの混信阻止特性を改善するなどのために、ループ・フィルタ204を比較的狭い帯域幅を有するように設計することが望ましい。しかしながら、残念ながら、ループ・フィルタの帯域幅が低減されるにつれて、PLLの捕捉範囲は減少する。したがって、ループ・フィルタの帯域幅を増加させることによって、PLLのパフォーマンスを劣化させることなしに捕捉範囲を有利に増加させる何らかの他の機構が必要である。
図4は、本発明の一実施形態に従って形成された、拡張されたトラッキング範囲を有する例示的なPLL回路400を示すブロック図である。PLL回路400は、有利には、PLLのパフォーマンスを著しく劣化させることなしに回路400に含まれるPLLのトラッキング範囲を拡張する。これを達成するために、本発明の例示的な実施形態は、PLL回路400に供給された入力信号の周波数fがPLLの現在のトラッキング・ウィンドウ外にあるときを検出し、新たなトラッキング・ウィンドウを確立するために、PLL回路400においてNCOまたは代替の制御発振器の自走周波数Fを動的に修正するように動作可能である。新たなトラッキング・ウィンドウは、好ましくは、同じ固定幅2Wを有するが、実質的に入力信号の周波数fを中心とする中心周波数を有する。本発明の他の実施形態では、fはトラッキング・ウィンドウ内の中心に位置する必要はなく、fがウィンドウ内のどこかに存在する限り、PLLは入力信号をトラッキングすることができる。
実際には、本明細書ではトラッキング・ウィンドウ動き制御ループと呼ばれる第2の制御ループが元のNCOループの周りに追加される(たとえば、トラッキング・ウィンドウ動き制御ループは、その中にNCOループを備える)。したがって、PLLの元の固定幅トラッキング・ウィンドウは、拡張された周波数トラッキング範囲内のトラッキング・ウィンドウの中心周波数の値を除いて、本質的に不変である。本発明の技法は、好ましくは既存のPLL回路を変化させることなしに、有効なトラッキング範囲を[−W,W]から[−(L+W),(L+W)]に拡張し、Lは、元のNCOループに関連するトラッキング・ウィンドウが動くことができる拡張されたトラッキング範囲の中心周波数からの最大周波数変動を表す。
PLL回路400は、(たとえば、位相検出器201と、ループ・フィルタ204と、NCO206とを含む)図2に示すPLL200と同様に実装されるPLL402と、入力レジスタ406および出力レジスタ408を介してPLL402に接続されたARMプロセッサ404または代替のプロセッサ(たとえば、制御装置、状態機械など)とを含む。PLL回路400は、出力レジスタ408によって生成された出力信号をPLL回路に供給された入力信号と組み合わせるように動作可能な混合器410または代替の組合せ装置をさらに含む。図1に関して上述したように、入力レジスタ406および出力レジスタ408は、PLL402とプロセッサ404との間でデータをパスするためのインターフェースとして働く。より詳細には、入力レジスタ406は、少なくとも部分的に、限定はしないが、プロセッサ404によって利用される、PLL402に関連する周波数オフセット情報を含む入力情報を記憶するように機能する。プロセッサ404は、少なくとも部分的に、本発明の方法を実行する際に、入力レジスタ406に記憶された入力情報を使用する。限定はしないが、周波数オフセット調整情報を含む、プロセッサ404によって生成された結果は、出力レジスタ408に記憶され、その後、本発明の技法に従って、PLL402のトラッキング範囲を動的に制御するために利用される。
より詳細には、プロセッサ404は、好ましくは、データを出力レジスタ408に記憶するように動作可能であり、出力レジスタ中のデータは、トラッキング・ウィンドウの中心周波数の現在値に加算すべきオフセット値または現在値から減算すべきオフセット値を示す。入力信号の周波数がトラッキング・ウィンドウの現在の最大周波数よりも大きいか、または少なくともトラッキング・ウィンドウ内の規定のバッファ・ゾーンよりも大きい場合、出力レジスタ408に記憶されたオフセット値は次いでトラッキング・ウィンドウの中心周波数の現在値に加算される。同様に、入力信号の周波数がトラッキング・ウィンドウの現在の最小周波数よりも小さいか、または少なくともバッファ・ゾーンよりも小さい場合、出力レジスタ408に記憶されたオフセット値はトラッキング・ウィンドウの中心周波数の現在値から減算される。このようにして、新たな中心周波数と対応する最小および最大境界周波数とを有する新たなトラッキング・ウィンドウが確立され、入力信号の周波数はその新たなトラッキング・ウィンドウ内に入る。
混合器410は、好ましくは、入力信号が、PLL402に対応する、たとえば、[−W,W]のトラッキング・ウィンドウ範囲に対して範囲[−W/2,W/2]である、規定のバッファ・ゾーン内に留まることを保証するために、出力レジスタ408に記憶されたオフセット情報を入力信号に追加するように動作可能である。トラッキング・ウィンドウ・バッファ・ゾーンは、PLL回路の1つまたは複数のトラッキング特性を、PLL回路が受ける環境条件に適合させるように動的に制御できる。本発明の例示的な実施形態では、当業者に知られているように、混合器410は、得られた信号の減算成分を取り除くために、高域フィルタに結合された乗算器を備える。
PLL402におけるNCOループの目的は、2Wの固定幅と0ヘルツに正規化された中心周波数Fとを有するトラッキング・ウィンドウ内で入力信号の周波数をトラッキングすることである。さらに、トラッキング・ウィンドウ動き制御ループの目的は、トラッキング・ウィンドウの中心周波数を拡張された範囲[−L,L]内の新たな位置に動的に制御することである。例として、図5に、本発明の一実施形態による例示的なトラッキング・ウィンドウ動き制御方法を示す。図から明らかなように、NCOループ・トラッキング・ウィンドウは、その中心周波数Fが範囲[−L,L]内で移動可能であるように制御される。トラッキング・ウィンドウ動き制御ループ処理が開始される前は、NCOループ・トラッキング・ウィンドウの中心周波数はゼロに正規化されると仮定し、したがってトラッキング範囲は、NCOループ・トラッキング・ウィンドウの幅である[−W,W]である。トラッキング・ウィンドウ動き制御ループ処理の後は、NCOループ・トラッキング・ウィンドウの中心周波数はFに調整され、したがって周波数オフセット・トラッキング範囲は[−W+F,W+F]である。周波数Fは範囲[−L,L]内のどんな位置も取り得るので、トラッキング・ウィンドウ動き制御ループが入力信号周波数の変更に適合することができる総トラッキング範囲は効果的に[−(W+L),(W+L)]に拡張される。
最初に、たとえば、回路パワーオン・リセットまたは代替の初期化イベント中、入力信号の周波数はNCOループのトラッキング・ウィンドウ外にあるとすることができる。このとき、NCOループは入力信号にロックすることができず、したがってPLL回路は入力信号の周波数変動をトラッキングすることができない。この問題を解決するために、最初の取得方法をPLL回路において実行することができる。この取得方法により、好ましくは、NCOループは、トラッキング・ウィンドウの異なる中心周波数位置を使用して複数の走査を実行することが可能になる。例としてのみ、図6に、本発明の一態様による、入力信号をロックするための最初の走査のための例示的な取得方法を示す。このシナリオでは、L<2Wと仮定する。図から明らかなように、PLL回路は、好ましくは、それぞれ、−F、0および+Fの中心ウィンドウ周波数を用いた3つの走査を実行する。これらの3つのトラッキング・ウィンドウは、−(L+W)から(L+W)までの拡張された周波数範囲全体をカバーすることができる。本発明は、実行される走査の数に限定されないことを理解されたい。むしろ、周波数範囲全体をカバーするために必要とされる走査の数は、数あるファクタの中でも、拡張されたPLLトラッキング範囲のサイズに対するNCOループのトラッキング・ウィンドウの帯域幅の関数になる。
例としてのみ、一般性を失わずに、図7は、本発明の一実施形態による、図4に示すPLL回路400での使用に適した例示的なトラッキング・ウィンドウ動き制御方法700を示す流れ図である。トラッキング・ウィンドウ動き制御方法700は、たとえば、ARMプロセッサ404(図4参照)に実装できるが、本方法を実装するための代替の構成も同様に企図される。SDARS受信機適用例では、並列に処理されている3つのデータ・ストリーム、すなわち、TDM1、TDM2、およびCOFDMがある。例示的なトラッキング・ウィンドウ動き制御方法700は、3つのストリームのうちの1つを表す。
パワーオン状態(たとえば、パワーオン・リセット)701が検出された後、トラッキング・ウィンドウ動き制御方法700は、いくつかのレジスタ(たとえば、図4の入力レジスタ406および出力レジスタ408)をリセットするため、および本方法によって使用されるいくつかのパラメータを初期化するためのステップ702の初期化手順を開始する。たとえば、変数CarWinを使用して、固定のトラッキング・ウィンドウのサイズ(幅)を、この例では10キロヘルツ(KHz)など、規定の値に設定することができる。さらに、変数CarCentFrqを使用して、トラッキング・ウィンドウの中心周波数を、この例ではゼロなど、規定の値に設定し、変数powerOnを、パワーオン状態が検出されたことを示すTRUEに設定し、方法700でカウンタとして使用される変数searchTimerおよびresetTimerをゼロに設定することができる。次いで、方法700は、主トラッキング・ウィンドウ動き制御ループの開始であるステップ703に進む。主制御ループは5ミリ秒(ms)間隔で実行されるが、本発明は特定の時間間隔に限定されない。
主制御ループでは、ステップ704で、レジスタ転送レベル(RTL)レジスタ中のcarrierLockビットを読み取ることなどによって、NCOロックアップ状態を検査する。ステップ705で、方法700は、carrierLockビットを検査して、NCOが入力信号の現在の周波数にロックされるか否かを判断する。NCOが入力信号にロックされると判断されると、本方法はステップ706に進む。ステップ706で、適切なレジスタからNCOトラックド位相エラー値を読み取り、カウンタsearchTimerおよびresetTimerをゼロに設定する。次いで、ステップ707で、トラックド位相エラー値を周波数オフセット値frq_offsetに変換する。次に、ステップ708で、周波数オフセット値が規定値CarWinを超えるか否かを判断し、超える場合、入力信号が現在のNCOトラッキング・ウィンドウ外にあることを示す。周波数オフセット値frq_offsetの絶対値(abs)が規定値CarWinを越えない場合、トラッキング・ウィンドウの現在の中心周波数がトラッキング・ウィンドウ内の許容できる位置にあることを示し、トラッキング・ウィンドウ動き制御方法はトラッキング・ウィンドウの中心周波数を修正する必要がないので、方法700はステップ703に戻って、次のループを開始する。
周波数オフセット値frq_offsetの絶対値が規定値CarWinを超える場合、トラッキング・ウィンドウの現在の中心周波数がトラッキング・ウィンドウ内の許容できる位置にないことを示し、ステップ709で、トラッキング・ウィンドウ動き制御方法700は、NCOトラッキング・ウィンドウの中心周波数を周波数オフセット値だけ移動させ、それによってトラッキング・ウィンドウの新たな中心位置を入力信号の現在の周波数に実質的に等しくする。ステップ709で、変数powerOnはまたFALSEに設定され、方法700はステップ703に戻って次のループを開始する。
ステップ705で、NCOが入力信号にロックされないと判断されると、方法700はステップ710に進む。ステップ710で、データ・ストリーム(TDM1、TDM2、またはCOFDM)のうちの他の1つに対応する他のPLL回路が、対応するデータ・ストリームにロックされるか否かを判断する。ロックされる場合、ステップ711で、他のデータ・ストリームに関連する周波数オフセット値を転送し、このオフセット値を使用して、現在のデータ・ストリームに対応するNCOループの初期周波数オフセットfrq_offsetを設定する。3つのデータ・ストリームに対応するトラッキング・ウィンドウのそれぞれの中心周波数は、データ・ストリームの各々がクリスタル・オフセットによって生じると仮定すると、厳密に関係するはずであり、したがって1つのデータ・ストリームの周波数オフセット値を使用すれば、現在のデータ・ストリームの周波数オフセット値の良好な近似値が得られるはずである。
この例では、3つのデータ・ストリームのうちの所与の1つにおけるSDARS受信機中の水晶発振器によって生じた周波数オフセットは、総トラッキング・ウィンドウ周波数範囲要件[−(L+W),(L+W)]の最高約80パーセントを与えることができ、一般に、他のデータ・ストリームのそれぞれのクリスタル・オフセット値に対して実質的に同じまたは少なくとも固定の関係を有する。3つのデータ・ストリームのうちの所与の1つに対するドップラー周波数シフトによって生じた周波数オフセットは、所与のデータ・ストリームの総トラッキング・ウィンドウ周波数範囲要件の最高約20パーセントを与えることができ、一般に、他のデータ・ストリームのそれぞれのドップラー周波数オフセットとは実質的に無関係である。例示的な例では、PLLトラッキング・ウィンドウ範囲[−W、W]は、最大ドップラー周波数オフセット範囲よりも約2倍大きい。したがって、現在のデータ・ストリームの推定中心周波数として他のデータ・ストリームのPLL中心周波数を使用する場合、PLLトラッキング・ウィンドウ範囲[−W、W]は、2つのデータ・ストリーム間のドップラー周波数オフセット差をカバーするのに十分広いはずである。
ステップ711で、カウンタsearchTimerおよびresetTimerはまたゼロに設定される。次いで、本方法はステップ708に進んで、前述のように、周波数オフセット値frq_offsetが規定値CarWinを超えるかどうかを判断する。
ステップ710で、データ・ストリーム(TDM1、TDM2、またはCOFDM)のうちの他の1つに対応する他のPLL回路が、対応するデータ・ストリームにロックされない場合、方法700はステップ712に進み、そこでカウンタsearchTimerおよびresetTimerを増分する。カウンタsearchTimerは、NCOループが入力信号の探索に成功しなかった時間量を記録するために使用される。
本例では、好ましくは、入力信号を探索し、その後ロックするための3つの異なる動作モードがある。カウンタsearchTimerの値が第1のしきい値よりも小さいときに使用される第1のモードでは、PLL回路は、たとえば、レジスタ・データおよび他のデータ・ストリームに関連するデータなど、以前の情報をすべて再利用するように動作可能である。これは、おそらく最速の探索方法である。カウンタsearchTimerの値が第1のしきい値よりも大きいが、カウンタresetTimerに対応する第2のしきい値よりも小さいときに使用される第2のモードでは、PLL回路は、検証できる以前の情報の一部のみを再利用するように動作可能であり、多重範囲探索が実行される。カウンタresetTimerが第2のしきい値よりも大きいときに使用される第3のモードでは、以前の情報はすべて(たとえば、ゼロに)リセットされ、PLL回路は、パワーオン状態に一致する方法で、入力信号を最初に探索するために再始動される。これは、無効な場合がある古い情報のシステム・ロックアップを防止するためである。本発明は、本明細書で説明する特定の数の動作モードに限定されないことを理解されたい。
次いで、ステップ713で、searchTimerの値を検査して、規定の第2のしきい値を超えているか否かを判断する。第2のしきい値を超えていることは、入力信号が現在のトラッキング・ウィンドウ内にないことを示す。図7に示す例示的な例では、規定のしきい値は7であり、これは35ms(7ループ×5msループ間隔)の探索時間を示す。ただし、本発明は、特定の探索時間に限定されないことを理解されたい。searchTimerの値が規定のしきい値を超えていないと判断されると、方法700はステップ705に戻って他のループを開始する。規定のしきい値を超えている場合、方法700はステップ714に進み、そこで変数powerOnを検査して、PLL回路においてパワーがオンであることを示すTRUEに設定されているかどうかを判断する。
ステップ714で、パワーがオンであると判断されると、制御はステップ715に進む。ステップ715で、変数carFrqCentによって制御される、トラッキング・ウィンドウの中心周波数は、拡張されたトラッキング範囲における中心周波数の現在の位置に応じて、CENTER、LEFTまたはRIGHTなど、異なる位置に移動される。本質的に何らかの10進値であり、好ましくは動的に更新される、PLLの実際の中心周波数を表す変数CarCentFrqとは異なり、変数carFrqCentは、トラッキング・ウィンドウのいくつかの(たとえば、例示的な本例では3つの)予め定義された位置のうちの1つを表すために使用できる。たとえば、トラッキング・ウィンドウの中心周波数が現在CENTERに設定されている場合、新たな中心周波数はRIGHT(たとえば、図6に示すF)に移動される。中心周波数が現在RIGHTに設定されている場合、新たな中心周波数はLEFTに移動され、中心周波数が現在LEFTに設定されている場合、新たな中心周波数はCENTERに移動される。トラッキング・ウィンドウの中心周波数の変更の分解能は特定の値に限定されないことを理解されたい。分解能の増分を小さくすると、行われる中心周波数調整の回数はそれに応じて増加する。トラッキング・ウィンドウの新たな中心周波数が選択される時間を速くするために、本明細書の教示から当業者には明らかなように、たとえば、逐次比較技法の使用など、様々な方法を使用することができる。ステップ715でトラッキング・ウィンドウの新たな中心周波数が設定されると、方法700はステップ705に戻る。
ステップ714で、パワーがオンにされないと判断された場合、受信機が入力信号をトラッキングしたが、見失い、したがって信号の再取得を必要とすることを暗示し、方法700はステップ716に進む。このシナリオでは、本システムは、トラッキング・ウィンドウの中心周波数の変更が行われる前に現在のトラッキング・ウィンドウ内の入力信号を再取得するためにより多くの時間をかけることができる。ステップ716で、カウンタresetTimerを検査して、規定のしきい値RESET_TIMEを超えているか否かを判断する。この例では、規定の検索時間は5分であるが、本発明は特定の検索時間値に限定されない。検索時間resetTimerが規定のしきい値RESET_TIMEよりも大きくない場合、方法700はステップ703に戻って他のループを開始する。あるいは、検索時間resetTimerが規定のしきい値RESET_TIMEよりも大きい場合、入力信号が本当に失われたことを意味し、方法700はステップ717に進み、パワーオン・モードへのリセットを開始し、次いで、制御はステップ702に戻って、拡張された周波数範囲全体において入力信号を探索するためにシステム初期化プロセスを実行する。リセット・コマンドがステップ718から発行される場合はいつでも、PLLシステムはまた、パワーオン・モードにリセットし、トラッキング・ループを再確立する。
PLL中心周波数がシフトしたとき、本発明のトラッキング・ウィンドウ動き制御方法を使用して、PLLトラッキング・ウィンドウをそれに応じて移動することができる。しかしながら、入力信号が弱いおよび/または減衰していると、受信機は、PLL周波数シフトに関する誤情報を検出し、PLLトラッキング・ウィンドウを間違って移動させ、場合によっては誤ロック状態に入らせることがある。図8は、本発明の一態様による、誤ロック状態が起こる可能性を低減するために随意に使用される例示的な方法を示す例示的な状態図800である。
状態図800を参照すると、PLL回路は最初に、たとえば、パワーオン・リセット・イベントまたは代替の初期化ルーチン中に入ることができる、アンロック状態802にあると仮定できる。アンロック状態802から、制御フローは探索状態804に進み、そこで入力信号の最初の探索803を実行する。制御は、ロック状態を示す周波数オフセットが検出されるまで探索状態804に留まり、検出されると、フロー制御はロック状態808に進む。探索状態804の間、PLL回路は、好ましくは、規定のパラメータに従って作動していることを検証するために検査される。たとえば、入力レジスタ中のオフセット・データを読み取ることによって周波数オフセット検出805を実行する。PLL ASIC(特定用途向け集積回路)時間設定ルーチン806を実行して、入力レジスタからデータが読み取られるときに制御するためのPLL回路の遅延待ち時間を設定する。本発明の例示的な実施形態では、入力レジスタの更新レートを約1msと仮定すると、遅延待ち時間は約2〜3ミリ秒(ms)である。ただし、本発明は特定の遅延待ち時間値または更新レートに限定されない。検証ルーチン807で、PLL回路は、概していくつかのサンプル(たとえば、5〜10個)にわたって、入力レジスタ中のデータが規定の時間期間中に不変であるかどうかを判断するように動作可能である。
ロック状態808で、好ましくは、ロック状態を規定の時間期間の後に再評価して、PLLが入力信号にまだロックされているか否かを判断する。誤ロック状態が検出されないと仮定すると、フロー制御はトラッキング状態813に進み、そこで、PLLは、トラッキング・ウィンドウの規定のバッファ・ゾーン内、たとえば、本発明の技法によれば、[−W、W]のトラッキング・ウィンドウ・サイズに基づく[−W/2,W/2]の範囲内などの入力信号の周波数変動をトラッキングする。たとえば、ロック状態808で、信号減衰などを考慮に入れて、減衰耐性ルーチン810を実行することができ、そこで、PLL回路は、(たとえば、入力レジスタから読み取られたいくつかのオフセット・サンプルに基づいて)平均オフセットがまだトラッキング・ウィンドウのバッファ・ゾーン内にあることを検証するために検査するように動作可能である。オフセット適合ルーチン811を実行することができ、そこで、PLL回路は、たとえば、信号減衰および/または信号品質など、いくつかの信号特性に応じてトラッキング・ウィンドウ・バッファ・ゾーンのサイズを変更するように動作可能である。たとえば、信号減衰が検出されたとき、および/または信号品質がある規定のしきい値を下回るときに、トラッキング・ウィンドウ・バッファ・ゾーンを増大する。このようにして、PLL回路は、好ましくは、信号トラッキング特性を、PLL回路が使用されている環境に動的に適合させるように動作可能である。
トラッキング状態813で、PLL回路は、入力信号とのロックを維持するように動作可能である。好ましくは、上述のように、入力信号が、範囲[−W/2,W/2]とすることができる規定のトラッキング・ウィンドウ・バッファ・ゾーン内に留まる限り、トラッキング・ウィンドウの中心周波数は変更されない。入力信号の周波数がこのバッファ・ゾーン外であると検出されると、トラッキング・ウィンドウの中心周波数は、入力信号が再びこのバッファ・ゾーン内にあるように変更される。入力信号をこのバッファ・ゾーン内に維持することができない場合、リセット制御ルーチン814を実行して、PLL回路を初期化し、制御はもう一度アンロック状態802に進む。
ロック状態808で、好ましくは、ロック状態を規定の時間期間の後に再評価して、上述のように、PLLが入力信号にまだロックされているか否かを判断する。ルーチン809で誤ロックが検出された場合、フロー制御はアンロック状態802に戻る。図9は、ロック時間に応じた誤ロック確率を示す例示的なグラフ900である。図から明らかなように、PLLが入力信号にロックされたままである時間量が増加すると、ロック状態が誤ロックである確率はそれに応じて減少する。
本明細書では本発明について例示的なPLL回路に関して説明したが、本発明の方法はコンピュータ可読媒体の形態で配布でき、本発明は、配布を行うために実際に使用される信号搬送媒体の特定のタイプにかかわらず等しく適用されることを諒解されたい。本明細書で使用する「コンピュータ可読媒体」という用語は、たとえば、フロッピー(登録商標)・ディスク、ハード・ディスク・ドライブ、RAM、コンパクト・ディスク(CD)ROM、フラッシュ・メモリなど、記録可能型媒体と、デジタルおよびアナログ通信リンク、たとえば、無線周波伝送および光伝送などの伝送形式を使用した有線またはワイヤレス通信リンクなど、伝送型媒体とを含むものとする。コンピュータ可読媒体は、たとえば、特定のPLLシステムのプロセッサで使用するために復号されるコード化形式の形をとることができる。
したがって、本明細書で説明する、本発明の方法を実行するための命令またはコードを含むアプリケーション・プログラムまたはそのソフトウェア構成要素は、1つまたは複数の関連する記憶媒体(たとえば、ROM、固定または取外し可能記憶装置)に記憶でき、利用する準備ができると、全部または一部が(たとえば、RAMに)ロードされ、プロセッサ404(図4参照)によって実行される。いずれの場合も、本明細書で説明し、添付の図に示した、本発明の構成要素の少なくとも一部は、様々な形態のハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せ、たとえば、関連するメモリをもつ動作可能にプログラムされた1つまたは複数の汎用デジタルコンピュータ、(1つまたは複数の)実装固有の集積回路、機能回路、状態機械などで実装できることを諒解されたい。本明細書で与えた本発明の教示があれば、当業者は本発明の構成要素の他の実装形態を企図することができるであろう。
本発明の技法の少なくとも一部分は集積回路において実装できる。集積回路を形成する場合、一般に、同じダイが半導体ウェハの表面上に繰返しパターンで作製される。各ダイは、本明細書に記載のデバイスを含み、また他の構造および/または回路を含んでもよい。個々のダイは、ウェハから切断またはダイシングされ、次いで集積回路としてパッケージングされる。集積回路を製造するためにウェハをダイシングし、ダイをパッケージングする方法を当業者なら知っているであろう。そのように製造された集積回路は本発明の一部と考えられる。
本発明による集積回路は、周期的な入力信号の周波数をトラッキングするためのPLLまたは代替の周波数トラッキング手段を使用する適用例および/または電子システムにおいて使用できる。本発明の技法を実装するのに適したシステムは、衛星無線システム(たとえば、SDARS)、クロックおよびデータ回復(CDR)システム、通信ネットワーク、電子機器などを含むことができるが、これらに限定されない。そのような集積回路を組み込んだシステムは本発明の一部と考えられる。本明細書で与えた本発明の教示があれば、当業者は本発明の実施形態の他の実装形態および適用例を企図することができるであろう。
本発明の例示的な実施形態について本明細書で添付の図面を参照しながら説明したが、本発明がそれらの正確な実施形態に限定されないこと、および当業者がそれらの実施形態において添付の特許請求の範囲から逸脱することなく様々な他の変更および改変を行うことができることを理解されたい。

Claims (9)

  1. 位相ロック・ループ(PLL)のトラッキング範囲を拡張する方法であって、
    前記PLLの第1の幅を有する初期トラッキング・ウィンドウを確立するステップと、
    前記PLLに供給された入力信号の周波数が前記トラッキング・ウィンドウ外にあるときには、前記第1の幅よりも大きい第2の幅を有する拡張されたトラッキング範囲内に前記PLLの前記トラッキング・ウィンドウを調整するステッ
    含み、
    前記PLLの前記トラッキング・ウィンドウを調整するステップが、前記PLLに供給された前記入力信号の周波数に対する前記PLLの周波数オフセットに対応する信号であるオフセット信号を前記入力信号に加えるステップであって、前記入力信号は前記PLLの外部の混合手段を介して前記PLLに供給され、前記オフセット信号は、該混合手段によって前記入力信号に加えられる、ステップを含み
    前記オフセット信号を前記入力信号に加えるステップが、前記調整されたトラッキング・ウィンドウが、前記入力信号の前記周波数を中心とする中心周波数を有するように、前記オフセット信号を前記入力信号に加えるステップを含むことからなる、方法。
  2. 前記PLLの前記トラッキング・ウィンドウを調整する前記ステップが、
    前記PLLに接続された第1のレジスタから、前記入力信号の前記周波数に対する前記PLLの周波数オフセット及び位相オフセットのうちの少なくとも1つを示すデータを読み取るステップと、
    前記第1のレジスタから読み取られた前記データに応じて前記PLLの前記トラッキング・ウィンドウの中心周波数を制御するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記PLLの前記トラッキング・ウィンドウ内に、前記第1の幅よりも小さい第3の幅を有するバッファ・ゾーンを確立するステップと、
    前記入力信号の前記周波数が前記バッファ・ゾーンから外れときには、前記PLLの前記トラッキング・ウィンドウの中心周波数を調整するステッ
    さらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記PLLの前記トラッキング・ウィンドウを調整する前記ステップが、前記トラッキング・ウィンドウの現在の中心周波数を、各々が前記トラッキング・ウィンドウの新たな中心周波数を表す、前記拡張されたトラッキング範囲内の複数の規定の周波数のうちの1つに設定するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記PLLにおいて誤ロック状態が起こる可能性を低減するための誤ロック検出を実行するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  6. 行されると請求項1に記載の前記ステップを実施して、位相ロック・ループ(PLL)のトラッキング範囲を拡張する1つまたは複数のソフトウェア・プログラムを含む機械可読媒体。
  7. 位相ロック・ループ(PLL)のトラッキング範囲を拡張する装置であって、
    記PLLの第1の幅を有する初期トラッキング・ウィンドウを確立するステップと、前記PLLに供給された入力信号の周波数が前記トラッキング・ウィンドウ外にあるときには、前記第1の幅よりも大きい第2の幅を有する拡張されたトラッキング範囲内に前記PLLの前記トラッキング・ウィンドウを調整するステップとを実行するプロセッサを備え、
    前記PLLの前記トラッキング・ウィンドウを調整するステップが、前記PLLに供給された前記入力信号の周波数に対する前記PLLの周波数オフセットに対応する信号であるオフセット信号を前記入力信号に加えるステップであって、前記入力信号は前記PLLの外部の混合手段を介して前記PLLに供給され、前記オフセット信号は、該混合手段によって前記入力信号に加えられる、ステップを含み
    前記オフセット信号を前記入力信号に加えるステップが、前記調整されたトラッキング・ウィンドウが、前記入力信号の前記周波数を中心とする中心周波数を有するように、前記オフセット信号を前記入力信号に加えるステップを含むことからなる、装置。
  8. 請求項に記載の少なくとも1つのプロセッサを備える、集積回路。
  9. 位相ロック・ループ(PLL)のトラッキング範囲を拡張するためのPLL回路であって、
    印加された第1の制御信号に応じて制御される周波数を有する第1の信号を生成するように動作可能な制御可能な発振器と、
    前記PLLに供給された入力信号を受信するための第1の入力と、前記第1の信号を受信するための第2の入力とを有し、前記入力信号と前記第1の信号との間の位相差および周波数差のうちの1つを示す第2の信号を生成するように動作可能な位相周波数検出器と、
    前記位相周波数検出器に接続され、前記第2の信号を受信し、前記第2の信号に応じて前記第1の制御信号を生成するように動作可能なフィルタと、
    前記制御可能な発振器と前記位相周波数検出器と前記フィルタとを備えるフィードバック・ループの第1の幅を有する初期トラッキング・ウィンドウを確立するステップと、前記PLLに供給された前記入力信号の周波数が前記トラッキング・ウィンドウ外にあるときには、前記第1の幅よりも大きい第2の幅を有する拡張されたトラッキング範囲内に前記フィードバック・ループの前記トラッキング・ウィンドウを調整するステップとを実行するプロセッサとを備え、
    前記PLLの前記トラッキング・ウィンドウを調整するステップが、前記PLLに供給された前記入力信号の周波数に対する前記PLLの周波数オフセットに対応する信号であるオフセット信号を前記入力信号に加えるステップであって、前記入力信号は前記PLLの外部の混合手段を介して前記PLLに供給され、前記オフセット信号は、該混合手段によって前記入力信号に加えられる、ステップを含み
    前記オフセット信号を前記入力信号に加えるステップが、前記調整されたトラッキング・ウィンドウが、前記入力信号の前記周波数を中心とする中心周波数を有するように、前記オフセット信号を前記入力信号に加えるステップを含むことからなる、位相ロック・ループ(PLL)回路。
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