JP5621462B2 - 展示装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば美術館や多目的ホール等の展示会場において、絵画、書、陶磁器等の美術品等を展示することに用いられる展示装置に関するものである。
従来、この種の展示装置としては、例えば特許文献1に開示されるような構成が提案されている。この従来構成においては、展示ケースの内部に、美術品等の展示品を展示するための展示室が形成されている。展示室の前面上部にはパネルが設けられるとともに、展示室の前面下部には引き違い開閉可能な2枚の透明ガラスが設けられている。パネルの内側には展示室内を上方から照明するための蛍光ランプ等の上部照明器具が設けられている。
実用新案登録第3061822号公報
この従来構成においては、上部照明器具の点検口が設けられていないため、その照明器具の点検やランプ交換等を行う場合、透明ガラスを開放して、展示室内から点検等の作業を行う必要がある。このため、作業者は無理な姿勢を強いられるため、作業性が悪いとともに、作業中に展示室内の展示品を破損するおそれがあった。
また、美術館等の建物においては、横長の展示室を設置することが一般化されている。この場合、展示室の前面には複数枚の透明ガラスが連続して設けられるとともに、展示室の上部のパネルの内側には複数の照明器具が展示室の前面に沿って配置されることが多い。パネルには照明器具を点検するための開閉可能な点検口が設けられることもある。
このように構成した場合には、展示室内の展示品の鑑賞性を向上させるため、透明ガラスの幅を製造あるいは輸送可能な最大幅の寸法に設定することが望ましい。これに対して、蛍光ランプ等の照明器具は大量生産の規格品であるため、幅(長さ)寸法の種類が限定されている。このため、展示室の上部のパネルに対して、照明器具の幅寸法に相当する開口幅の点検口を形成すると、その点検口の開口幅が透明ガラスの割り付けと不一致になり、無秩序な雰囲気となって展示装置の意匠性が低下するという問題があった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、照明器具の点検等を容易に行うことができるとともに、装置の意匠性を向上させることが可能な展示装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明は、展示室の前面に複数の透明板を並設するとともに、展示室の周囲にはパネルを設け、そのパネルの内側には展示室内を照明するための照明器具を配置した展示装置において、前記パネルには照明器具を点検するための点検口を設けるとともに、その点検口の幅を照明器具の幅より広く形成し、その点検口を開閉するための蓋板を設け、前記透明板及び蓋板をそれらの一方が他方に対して整数倍の配列ピッチとなるように配列し、前記透明板の上部に配置された上部パネルの内側には、対向端縁において互いに重合した状態で、2つのブラインド装置を交互に配置し、前記2つのブラインド装置を、ブラインドが接近状態となるように巻き方向を異ならせて配置したことを特徴としている。
従って、この発明においては、点検口を介して照明器具の点検等を容易に行うことができるとともに、透明板と蓋板との統一感を演出できて、装置の意匠性を向上できる。
前記の構成において、前記透明板の幅を前記照明器具の幅より広く形成するとよい。
前記の構成において、前記蓋板の幅を、その蓋板の幅と照明器具の配列ピッチとの最大公約数の整数倍とすることが好ましい。
前記の構成において、建物の内部に回廊を設け、展示装置をその回廊の壁に組み付けるとよい。
前記の構成において、複数の透明板を引き違い開閉可能に並設し、前記蓋板を各透明板に対応して設けるとよい。ここで、対応とは、上下方向または水平方向において同じ位置にあることを示す。
前記の構成において、前記蓋板の幅を透明板の幅と等しくすることが好ましい。
前記の構成において、前記点検口と蓋板との間の外周部に、前記照明器具からの光漏れを防止するための光漏洩防止手段を設けることが好ましい。
以上のように、この発明によれば、装置の意匠性を向上できるという効果を発揮する。
一実施形態の展示装置の概要を示す平断面図。 図1の展示装置の一部を室内側から見て示す部分正面図。 図2の3−3線における拡大断面図。 図3の展示装置における展示室の上部構成を拡大して示す部分断面図。 同展示装置における展示室の下部構成を拡大して示す部分断面図。 図2の6−6線における部分拡大断面図。 図2の7−7線における部分拡大断面図。 図2の8−8線における部分拡大断面図。 透明ガラス用の下ガイドレールの溝を塞ぐための閉塞部材を示す斜視図。 内側透明ガラスの施錠構成を示す要部斜視図。 展示室の前面のブラインド装置を示す部分斜視図。
以下に、この発明を具体化した展示装置の一実施形態を、図面に従って説明する。
図1に示すように、この実施形態は、博物館や美術館等の建物において具体化されたものである。建物内の回廊21の両側に入口22及び出口23が形成されている。回廊21内の中央部には、透明ガラス等からなる区画壁24により中庭25が区画形成されている。前記区画壁24は、その3面が2重ガラスによって構成されている。そして、前記中庭25には、樹木や竹等の植え込み26が設けられている。入口22及び出口23間において、回廊21の側壁21aの内側には、美術品等の展示品を展示するための水平方向に長く連なる展示室27(図2参照)が区画形成されている。
図3に示すように、前記展示室27は、骨組30に固定した天井板31、後ろ板32及び底板33により、室内側の前面を開放した状態に形成されている。展示室27の前面上部における骨組30の側壁21aには上部パネル34が配置されるとともに、展示室27の前面下部における骨組30の外面には腰パネル35が配置されている。
図2に示すように、上部パネル34と腰パネル35との間において、展示室27の前面開口には透明板としての複数枚の幅W1の透明ガラス36が所定のピッチP1で水平方向に並設されている。図3に示すように、これらの透明ガラス36は、上ガイドレール37及び下ガイドレール38上に引き違い開閉可能に設けられている。すなわち、図1、図2及び図8に示すように、前側透明ガラス36Aと後側透明ガラス36Bとは、それらの側端縁において幅W5分だけ重ねた状態で前後互い違いにして連続して配置されている。なお、重ねられた前記幅W5は、僅かであるため、この実施形態においては、透明ガラス36の配列ピッチP1と幅W1は等しいものとする。なお、この実施形態において、幅は、図2の左右方向の寸法を示す。
そして、図3に2点鎖線で示すように、前記展示室27内において後ろ板32の前面には、絵画や書等の薄い展示品E1が壁面に沿って展示される。また、底板33の上面には、陶器等の立体的な展示品E2が載置状態で展示される。
図2〜図4に示すように、前記展示室27の天井板31の前部には、曇りガラス等の透光板39が配置されている。透光板39の上方において、上部パネル34の内側には、展示室27内を上方より照明するための横長形状の蛍光ランプ等よりなる複数の上部照明器具40が、水平方向に連続した状態で配置されている。上部パネル34の上下方向の中央部には、透明ガラス36の並設領域に対応するように水平方向に連続する開口51が形成されている。その開口51内には前記骨組30の一部を構成する縦枠52(図7参照)が一定ピッチで配置され、この縦枠52間によって複数の点検口42が区画されて水平方向に連続されている。各点検口42における骨組30には幅W2の蓋板41がその上部の図示しない軸を介して開閉回動可能に設けられている。この蓋板41の幅W2は、透明ガラス36の幅W1と等しい。蓋板41及び点検口42の外周部間に位置するように、骨組30にはゴム等の弾性材料よりなる光漏洩防止手段としてのシール材66,67が設けられ、前記上部照明器具40の光が回廊21側に漏れないようになっている。なお、シール材66,67に換えて、骨組30と蓋板41との間に凹凸の関係で嵌り合う構成を採用してもよい。
図2に示すように、前記蓋板41の配列ピッチP3が透明ガラス36の配列ピッチP1に対して均等となるように割り付けされている。つまり、蓋板41の配列ピッチP3が透明ガラス36の配列ピッチP1と1:1の整数倍の関係で対応している。また、蓋板41の配列ピッチP3,すなわち蓋板41の幅は、その蓋板41の幅と上部照明器具40の配列ピッチP2との最大公約数の整数倍になっており、この実施形態においては、最大公約数の3倍になっている。従って、上部照明器具40の配列ピッチP2が蓋板41の幅W2よりも小さくなるように構成されている。
そして、幅W3を有する上部照明器具40の配列ピッチP2が透明ガラス36の幅W1よりも小さくなるように構成されている。この実施形態においては、隣り合う2枚の透明ガラス36の間に3個の上部照明器具40が配置される。また、図7に示すように、上部照明器具40の幅W3,すなわち長さは点検口42の幅より短く、かつ点検口42は、上部照明器具40の配列ピッチP2と等しいピッチで配列されている。よって、1つの点検口42と対応して配置された上部照明器具40について点検等の作業を行う際には、その1つの点検口42の蓋板41を開放すればよい。これに対して、2つの蓋板41に跨って配置された上部照明器具40について点検等の作業を行う際には、その2つの蓋板41が開放される。
図3及び図4に示すように、前記各上部照明器具40は、展示室27の骨組30に対して伸縮可能な摺動レール43を介して、前後方向へ移動可能に支持されている。また、各点検口42の蓋板41は、マグネットラッチ44により図3及び図4に実線で示す閉鎖位置に保持されるとともに、伸縮可能な支持ロッド45により同図に鎖線で示す開放位置に保持されるようになっている。そして、上部照明器具40の点検やランプ交換等を行う場合には、対応する点検口42の蓋板41を開放するとともに、上部照明器具40を図3及び図4に実線で示す内側の照明位置から、同図に鎖線で示す外側の作業位置に移動させた状態で、展示室27の前方から点検等の作業を行うようになっている。
この場合、図2及び図7に示すように、3つの上部照明器具40に対して2つの蓋板41が対向配置されている。また、隣接する2つの蓋板41の側端縁間には、上部照明器具40から回廊21側に外部に光が漏れるのを防止するための光漏洩防止手段としての召し合わせ状の重合部41aが設けられている。この重合部41aにシール材を設けてもよい。
図2、図3及び図5に示すように、前記展示室27の底板33の前部には、曇りガラス等よりなる複数枚の透光板46が横方向に連続した状態で開閉回動可能に配置されている。透光板46の下方において、腰パネル35の内側には、展示室27内を下方より照明するための横長形状の蛍光ランプ等よりなる複数の下部照明器具47が、展示室27の前面に沿って横方向に連続した状態で配置されている。そして、この下部照明器具47の点検やランプ交換等を行う場合には、対応する透明ガラス36及び透光板46を開放した状態で、展示室27の前方側から点検等の作業を行うようになっている。
図7に示すように、前記上部パネル34は、横長形状の基板48の表面に複数の装飾板49を水平方向及び上下方向に並設して構成されている。そして、前記点検口42及び蓋板41の端縁が上部パネル34の装飾板49間の目地50とほぼ一致した位置に配置されている。なお、蓋板41は、基板48の一部と装飾板49とによって構成される。ここで、前記重合部41aの存在のために、蓋板41の基板48と装飾板49の幅は若干相違するが、蓋板41の大きさを装飾板49の大きさとする。そして、図2に示すように、前記透明ガラス36の配列ピッチP1が装飾板49間の目地50のピッチP3、すなわち蓋板41及び点検口42の配列ピッチP3の整数倍となるように設定されている。従って、この実施形態では、透明ガラス36の配列ピッチP1が装飾板49間の目地50のピッチP3と1:1の整数倍で一致するように構成されている。
また、図2及び図6に示すように、腰パネル35においても、前記上部パネル34と同様に、基板48と装飾板49とにより構成されている。そして、装飾板49間の目地50のピッチP3が透明ガラス36の配列ピッチP1と一致するように構成されている。
図3及び図5に示すように、前記展示室27内において、透明ガラス36用の下ガイドレール38の後部には、支持溝53aを有する横長形状の支持レール53が配置されている。支持レール53上の支持溝53aには、展示品E1,E2のタイトルや説明文を記載したキャプション54が着脱可能に挿入支持される。また、支持レール53上の支持溝53aには、上端のスポットライト55aにおいて展示品E1,E2を照明するためのライトスタンド55の脚が着脱可能に挿入支持される。そして、図示しないが、このライトスタンド55から延びる配線が、腰パネル35の内側に設けられたコンセントに接続される。
ちなみに、従来の展示装置においては、展示品のタイトルや説明文を記載したキャプションが、展示室の前面の透明ガラスに張り付けられたり、展示品の脇に配置されたりしていた。また、展示品を照明するためのスポットライトも、展示品の脇等に配置されていた。このため、キャプション及びスポットライトの設置や撤去が面倒で時間がかかるとともに、それらの大きさ、形状、配置位置等に統一性がなくて、美観を損なうおそれがあった。また、キャプションやスポットライトの配置位置によっては、展示品の鑑賞に妨げとなることもあった。さらに、スポットライトが展示品の脇等に配置されていると、スポットライトから延びる配線が展示室内に露出して、見苦しい。
それに対して、この実施形態においては、キャプション54及びライトスタンド55の大きさ、形状、配置位置等を統一することができるため、美観を損ねたり、展示品の鑑賞に妨げとなったりするおそれを防止することができる。また、キャプション54を繰り返し使用することができるため、経済的な効果もある。さらに、キャプション54及びライトスタンド55を支持レール53上の支持溝53aの任意位置に着脱するという簡単な作業で、それらの設置及び撤去を行うことができるため、その作業を手早く短時間に行うことができる。しかも、ライトスタンド55から延びる配線を展示室27内に露出することなく延長配置することができるため、一層の美観を醸すことができる。
図5、図8及び図9に示すように、前記複数枚の透明ガラス36のうちで、1枚おきに配置された後側の透明ガラス36Bの下端前部と腰パネル35の上端部との間に形成された隙間には、細長板状の閉塞部材56が着脱可能に挿入配置されている。そして、この閉塞部材56の配置により、下ガイドレール38上の前方側の溝及び後側透明ガラス36Bと腰パネル35との間の隙間が塞がれるとともに、その両側の一対の前側透明ガラス36Aの引き違い開閉移動が規制される。
図8及び図9に示すように、前記閉塞部材56の中央部には、正面ほぼL字状の錠止金具57が回動可能に配置されている。そして、閉塞部材56を後側透明ガラス36Bと腰パネル35との間に挿入配置した状態で、錠止金具57をその先端部57aが閉塞部材56内に没入した位置から突出した位置に回動させることにより、錠止金具57の先端部57aが骨組30等に設けられた図示しない錠止孔に係合される。この係合により、閉塞部材56が配置位置に抜け止め保持されて、両側に配置された一対の前側透明ガラス36Aが引き違い開閉が不可能なように錠止される。
図8及び図9に示すように、前記閉塞部材56の上面には、把持体58が出没可能に配置されている。そして、閉塞部材56が後側透明ガラス36Bと腰パネル35との間に挿入配置された状態において、錠止金具57による閉塞部材56の抜け止め保持を解除した後、把持体58を閉塞部材56内の没入位置から突出位置に回動させることにより、その把持体58を介して閉塞部材56を抜き取ることができる。このため、両側に配置された一対の前側透明ガラス36Aの錠止が解放されて、その前側透明ガラス36Aを引き違い開閉させることができる。
図5、図8及び図10に示すように、1枚おきに配置された後側透明ガラス36Bの内面の下端部には、施錠金具59が配置されている。この施錠金具59は、後側透明ガラス36Bの内面に取り付けられたホルダ60と、そのホルダ60に回動及び上下動可能に支持された施錠部材61とにより構成されている。そして、後側透明ガラス36Bが所定の閉鎖位置に配置された状態で、施錠部材61が図10に鎖線で示す施錠位置に切換配置されることにより、施錠部材61の下端部61aが骨組30の一部に設けられた孔部材62の施錠孔62aに係合して、後側透明ガラス36Bが引き違い開閉不能に施錠される。
ちなみに、従来の展示装置においては、引き違い開閉可能な複数枚の透明ガラスのうちで、交互に配置された前側透明ガラスと後側透明ガラスとの重なり部間に施錠装置がそれぞれ設けられていた。このため、施錠装置の鍵穴等が透明ガラスの前面に露出して、美観を損なうおそれがあった。また、透明ガラスの施錠を行う場合には、複数枚の透明ガラスを1枚ずつ所定の閉鎖位置に位置決めしながら、施錠装置を施錠操作する必要があるため、施錠作業が面倒で時間がかかった。さらに、展示室の前面に複数枚の透明ガラスを引き違い開閉可能に並設した場合には、1枚おきに配置された後側透明ガラスの下端前部と腰パネル等の上端部との間に隙間が形成される。そのため、この隙間にカード等の物を落としたり、ゴミがたまったり、指を挟んだりするおそれがあって、好ましくなかった。
それに対して、この実施形態においては、1枚おきに配置された後側透明ガラス36Bの下端前部と腰パネル35の上端部との間の隙間が、閉塞部材56の挿入配置により塞がれる。よって、この隙間にカード等の物を落としたり、ゴミがたまったりするおそれを防止することができる。また、閉塞部材56が錠止金具57によって配置位置に抜け止めされることにより、両側に配置された一対の前側透明ガラス36Aが移動不能に錠止されるとともに、後側透明ガラス36Bがその内面下端部に設けられた施錠金具59により閉鎖位置に施錠される。このため、錠止金具57や施錠金具59が透明ガラス36の前面側に露出せず、美観を保つことができる。
図3、図4及び図11に示すように、前記透明ガラス36用の上ガイドレール37の後部には、支持ブラケット63が延長して形成されている。上部パネル34の内側において支持ブラケット63の下面には、ブラインド65の巻き方向を異ならせた2種類の横長形状のブラインド装置64A,64Bが展示室27の前面に沿って交互に配置されている。この場合、図11に示すように、2種類のブラインド装置64A,64Bは、幅方向(左右方向)の端縁において重ね合った状態で配置されている。
そして、展示室27内に展示される展示品E1,E2の大きさ等に応じて、ブラインド装置64A,64Bのブラインド65が電動によって適当位置まで下降されることにより、展示室27の上方空間が遮蔽される。この場合、図11に示すように、隣接するブラインド装置64A,64Bは、ブラインド65は接近状態となるように巻き方向が異なるとともに、対向端縁において互いに重合した状態で配置されている。このため、隣接するブラインド装置64A,64Bのブラインド65の端縁間から、展示室27内の光が外部に漏れるおそれを抑制することができる。
なお、図1に示すように、前記回廊21において、中庭25を区画形成するための区画壁24内の透明ガラスの部分にも、前記と同様な構成のブラインド装置64A,64Bが設けられている。そして、このブラインド装置64A,64Bのブラインド65が下降されることにより、中庭25の上方空間が下降量に応じて遮蔽されるようになっている。
そして、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1) この展示装置においては、透明ガラス36の幅W1を上部照明器具40の長さより広く形成し、点検口42を形成する開口51を複数の透明ガラス36の並設領域に対応するように延長している。このため、既製品の照明器具40の幅W3に規制されることなく、透明ガラス36の幅W1を製造や運搬可能な最大幅寸法に設定することができる。展示室27内の展示品E1,E2の鑑賞性を向上させることができるとともに、鑑賞者に対して開放感を与えることができる。
(2) この展示装置においては、パネル34に設けられた照明器具40用の蓋板41の幅W2が、透明ガラス36の配列ピッチP1に対応して割り付けされている。このため、透明ガラス36の幅W1の大小に関わらず、例えば、透明ガラス36の幅W1を製造可能な最大幅に近い寸法に設定したとしても、展示装置として統一感のある意匠性に優れた外観を得ることができる。
(3) この展示装置においては、上部パネル34の前面の蓋板41を開放すれば、照明器具40の点検等を行なうことができるため、作業者に無理な姿勢を強いる必要がなく、点検作業を容易に行なうことができる。
(4) この展示装置においては、蓋板41の幅W2が透明ガラス36の配列ピッチP1と等しくなるように構成されている。このため、外観の秩序感が増して、全体の統一感がさらに増し、展示装置の意匠性を一層向上させることができる。
(5) この展示装置においては、前記照明器具40の幅W3が透明ガラス36の幅W1よりも小さくなるように構成されている。このため、規格品である小さな幅W3の照明器具40を使用することができるにも拘らず、透明ガラス36の幅W1を大きく設定することができる。
(6) この展示装置においては、前記パネル34が基板48の表面に複数の装飾板49を並設して構成され、前記蓋板41の縁部がパネル34の装飾板49間の目地50と一致するように構成されている。このため、展示装置の意匠性を一層向上させることができる。
(7) この展示装置においては、前記照明器具40が蓋板41の幅より短く形成され、蓋板41の幅を、その蓋板41の幅と照明器具40の配列ピッチとの最大公約数の整数倍にした。このため、一つまたは任意複数の蓋板41を開放させることにより、横長形状の照明器具40の点検やランプ交換等の作業を容易に行うことができる。
(8) この展示装置においては、点検口42と蓋板41との間に、照明器具40からの光が回廊21側に漏れることを防止するためのシール材66,67が設けられている。また、隣接する蓋板41間に同じく光が回廊21側に漏れることを防止するための重合部41aが設けられている。このため、回廊21内が不必要に明るくなって鑑賞に支障を来したり、上部パネル34の意匠性が損なわれたりすることを防止できる。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 蓋板41の配列ピッチP3を透明ガラス36の配列ピッチP1に対して1以外の整数倍となるように割り付けること。このようにしても、統一感のある意匠を得ることができる。蓋板41が透明ガラス36の配列ピッチP1の2以上の整数倍である場合には、蓋板41の前面の装飾板49を透明ガラス36の配列ピッチと等しくしてもよい。
・ 透明ガラス36の配列ピッチP1を蓋板41の配列ピッチP3に対して1以外の整数倍となるように割り付けること。このようにしても、統一感のある意匠を得ることができる。
・ 腰パネル35に、上部パネル34と同様な点検口42及び蓋板41を設けること。
・ 蓋板41をその下端において回動可能に支持して、蓋板41を下端を中心に開閉されるようにすること。
・ 少なくとも一部の透明ガラス36を側壁21aに対して固定すること。
・ 前記実施形態においては、この発明を建物において具体化したが、建物以外のもの、例えば展示ケースにおいて具体化すること。
21…回廊、27…展示室、30…骨組、34…パネル、36…透明ガラス、40…上部照明器具、41…蓋板、42…点検口、48…基板、49…装飾板、50…目地、51…開口、W1…透明ガラスの幅、W2…点検口の幅、W3…上部照明器具の幅、P1,P2,P3…ピッチ、E1,E2…展示品。

Claims (7)

  1. 展示室の前面に複数の透明板を並設するとともに、展示室の周囲にはパネルを設け、そのパネルの内側には展示室内を照明するための照明器具を配置した展示装置において、
    前記パネルには照明器具を点検するための点検口を設けるとともに、その点検口の幅を照明器具の幅より広く形成し、その点検口を開閉するための蓋板を設け、前記透明板及び蓋板をそれらの一方が他方に対して整数倍の配列ピッチとなるように配列し
    前記透明板の上部に配置された上部パネルの内側には、対向端縁において互いに重合した状態で、2つのブラインド装置を交互に配置し、
    前記2つのブラインド装置を、ブラインドが接近状態となるように巻き方向を異ならせて配置したことを特徴とする展示装置。
  2. 前記透明板の幅を前記照明器具の幅より広く形成したことを特徴とする請求項1に記載の展示装置。
  3. 前記蓋板の幅を、その蓋板の幅と照明器具の配列ピッチとの最大公約数の整数倍としたことを特徴とする請求項2に記載の展示装置。
  4. 建物の内部に回廊を設け、展示装置をその回廊の壁に組み付けたことを特徴とする請求項1〜2のうちのいずれか一項に記載の展示装置。
  5. 複数の透明板を引き違い開閉可能に並設し、前記蓋板を各透明板に対応して設けたことを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の展示装置。
  6. 前記蓋板の幅を透明板の幅と等しくしたことを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の展示装置。
  7. 前記点検口と蓋板との間の外周部に、前記照明器具からの光漏れを防止するための光漏洩防止手段を設けたことを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載の展示装置。
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