JP3479605B2 - 陳列ケース - Google Patents
陳列ケースInfo
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Description
或いは商店等に設置する陳列ケースに関し、特に、室内
に独立して設置する行灯式(或いはアイランド式)の陳
列ケースに好適な構造に関するものである。
するタイプと、全方向から観察できるように室内に独立
して設置する行灯式と言われるタイプとに大別される。
行灯式の陳列ケースは一般に平面視矩形に形成されてお
り、陳列空間の全周をガラス板で囲い、上端には照明ユ
ニットを取付けている。
おいて陳列空間の全周をガラス板で囲っているのは、前
記したように、陳列物を全方向から観察できるようにす
るためであるが、美術館等で展示する陳列物の種類は様
々であり、例えば絵画や書、掛け軸のような平面的な陳
列物の場合、観察方向(鑑賞方向)は正面方向からに限
られており、裏面はむしろ隠す必要のあるものがある。
は壁に沿って設置した陳列ケースに展示するようにして
いるが、これでは行灯式の陳列ケースが利用されずに遊
んでいる事態が生じて設備の有効利用が図れないばかり
か、陳列物のレイアウトが限定されて展示スペースを有
効利用できないという問題がある。
例えば背面の透明板50の内側に、陳列台51に向けて
引き降ろしできる巻き上げ式の幕52を配置し、必要に
応じて幕52を下方に引き降ろすことにより、背面を隠
す構造とすることが考えられるが、幕52は薄いため質
感に乏しく、また、幕52は陳列物を引っ掛けることは
できず、単に人目を遮断する機能しか持たないため展示
物の種類も限定されるという問題があり、十分とは言え
ない。
を目的とする。
陳列物が載置される平面視略矩形の陳列台と、この陳 列
台の上方の陳列空間の周囲を囲う周壁となる前面及び左
右側面並びに背面の透明板群と、前記陳列空間の上端を
覆う天枠体と、前記天枠体の下面から下向きに突出する
照明ユニットとを備え、前記照明ユニットの外周面と少
なくとも背面の透明板との間に、透明板を内側から覆う
ための非透明のパネルの上部が入り得る隙間を空けてい
るというものである。
した陳列ケースにおいて、前記天枠体の下面のうち少な
くとも照明ユニットと背面の透明板との間の隙間に露出
した箇所、及び、前記陳列台の上面のうち前記隙間に対
向する箇所に、前記非透明のパネルを側方から抜き差し
自在に取付けるための上下一対のレールを、前記透明板
の内面に沿って延びるように設け、更に、左右側面の透
明板のうち少なくともいずれか一方を開閉自在か又は着
脱自在に構成することにより、前記非透明のパネルが抜
き差し自在となっているというものである。
した陳列ケースにおいて、非透明のパネルの上部と前記
照明ユニットとの間に隙間を設けることにより、前記非
透明のパネルのうち照明ユニットで隠れた上部の前面に
陳列物を吊り下げるためのフックを取付け可能としてい
るというものである。
陳列物の場合は全ての透明板の箇所から観察し、絵画や
掛け軸のような平面的なものの場合には背面の透明板の
箇所に非透明のパネルを取り付けて正面方向からのみ観
察できるようにすると言うように、透明板の箇所を露出
したままにしたり非透明のパネルで隠したり切り換える
ことにより、陳列物の観察方向(鑑賞方向)を陳列物の
種類によって切り換えることができる。
から、重厚な質感を実現して見栄えを良くすることがで
きるばかりか、非透明のパネルにフック等を使用して陳
列物を掛けることもでき、その結果、立体的であると平
面的であるとを問わず、様々の種類の陳列物を見栄えの
良い状態で陳列することができる。そのため陳列ケース
及び陳列スペースを有効利用することができる。
限定はなく、例えば透明板と取り替えても良いのである
が、請求項2のように天枠体と陳列台とに設けた一対の
レールを使用して非透明のパネルを取付けると、一対の
レールがガイド手段となって、非透明のパネルはレール
に沿って陳列ケースの内部に押し引きするだけで所定の
位置にセットできるため、非透明のパネルの取付け・取
外しを簡単に行うことができる。
を吊り下げるためのフックを照明ユニットと非透明のパ
ネルとの間に隠すことができるため、陳列物を吊懸けで
きる陳列ケースでありながら、美観をより向上させるこ
とができる。
づいて説明する。
1は陳列ケース1の全体の斜視図、図2は図1の II-II
視下面図、図3(A)は図1の III-III視断面図、図4
は図1のIV−IV視断面図であり、陳列ケース1は、平面
視矩形の陳列台2と、陳列台2の上方の陳列空間3を囲
う前後左右4枚のガラス製透明板4,5,6,7と、陳
列空間3の上端を規制する天枠体8とを備えており、天
枠体8の下面には照明ユニット9を設けている。
に立設した4本の支柱10で支持されている。また、天
枠体8は、例えば図4に示すように、角形の部材からな
るメインフレーム11と、その上面に固着した上面板1
2と、メインフレーム11の下面に固着した下面板12
を備えている。
透明板4と背面の透明板7とは、陳列台2と天枠体8と
に固定されており、左右の透明板5,6は、陳列物の出
し入れのために、図3の二点鎖線に示すように、図示し
ない蝶番によって陳列台2及び天枠体8に水平回動自在
に取付けられている。
式又は取外し可能としても良い。
は金属板製等の枠14で囲われており、その内部に、灯
具の一例として長管状の蛍光灯15を多数配置してい
る。本実施形態では、陳列ケース1が平面視で長方形で
あることから、全体をくまなく照明できるように、長手
方向(間口方向)と短手方向(奥行き方向)とに複数本
ずつ(実施形態では3本ずつ)並設している。
ミ等の帯板を平面視で縦横に格子状に噛み合わせてなる
ルーバー16を取付けている。この場合、ルーバー16
の厚さ寸法tとピッチPとがそれぞれ15mm程度で、
且つ、床面から蛍光灯15までの高さHが2600mm
程度の場合、蛍光灯15からルーバー16までの高さ寸
法hと短手方向に隣合った蛍光灯15の間隔Lとの比率
(h:L)を1:1.5程度に設定している。
ように設定することにより、陳列空間3を効率的にまん
べんなく均等に照らすことができると共に、蛍光灯15
の光が直接に人の目に入ることを防止できる。
には適当な間隔でスポットライト17を取付けている。
スポットライト17は、図示しない光源から光ファイバ
ー18によって光が供給されており、図4に示すよう
に、ある程度の範囲で照射方向を自由に設定できる。
ており、各ホルダー19は、蛍光灯15を簡単に取り替
えできるように、図4に一点鎖線で示すように上向きに
跳ね上げ回動自在な構成になっている。
(A)は図3の VIA-VIA視断面図であり、これらの図及
び図4に示すように、背面の透明板7に沿った箇所にバ
ックパネル20を着脱自在に取付けることができる。
を取付け、天枠体8の下面板13に上レール22を設け
る一方、バックパネル20の下端に、前記下レール21
上を転動する複数個の下ローラ(戸車)23を取付け、
バックパネル20の上端に、上レール22内に入り込ん
で水平回転自在な複数個の上ローラ24を取付けること
により、バックパネル20を、陳列ケース1の後部に左
右側方から抜き差し自在に取付けることができるように
している。
金属板製などその構造は問わないが、火災時に燃えない
ように不燃構造とするのが好ましい。
板27で覆われた基板28とを備えており、図5(B)
に拡大して示すように、下レール22は基板28に打ち
込まれており、その上面は断面V型に形成されている。
他方、下ローラ23はソロバン玉状に形成されており、
図6(A)に示すように、バックパネル20の下面に設
けた穴29にホルダー30を介して取付けられている。
ラ23,24は他の構造でも良く、また、上下ローラ2
3,24に代えて合成樹脂製等のスライダーを取付けて
も良いのであり、要は、バックパネル20を直立した状
態で自在に出し入れできるガイド構造であれば良い。
の枠14との間にはある程度の隙間が空いている。そし
て、バックパネル20の前面のうち照明ユニット9との
隙間に位置した部位に断面略C字状のハンギングレール
31を埋設し、このハンギングレール31に適宜個数の
スライダー32に移動自在に挿入し、スライダー32に
側面視で上向き鉤状のフック33を取付けている。
の左右全幅にわたって延びていても良いが、美感の点か
らは、照明ユニット9で隠れる程度の左右長さに設定し
ておくのが好ましい(実用的にはこの程度の長さで十分
である)。
右両端面の下端には下ストッパー34を設けている。下
ストッパー34は下方に向けて突出する下ストッパーピ
ン35を備えており、下レール21には、下ストッパー
ピン35が嵌まる下係合穴35を空けている。
0の前面のうち左右両端寄り部位の上端に上ストッパー
37を設けている。上ストッパー37には、上向きに突
出・後退動自在な上ストッパーピン38を設けており、
天枠体8の下面板14には、上ストッパーピン38を嵌
合させ得る上係合穴39が空いている。これら上下スト
ッパー34,37により、バックパネル20をガタ付き
のない状態に保持できる。なお、上ストッパー37の上
ストッパーピン38はボールキャッチ式等の図示しない
ロック手段によって上昇位置に保持できる。
面に取付けることも可能であるが、前面に取付けると人
目に触れないため好適である。なお、ストッパーはバッ
クパネル20の上下いずれかに設ければ足りる。天枠体
8は上方に開口した構造でも良く、また、放熱用の穴を
空けておいても良い。
り、この図に示すように、陳列台2の前端部には上向き
に開口した樋状の凹所2aを間口方向に延びるように形
成し、この凹所2aに、陳列空間3の湿度を調整するた
めの調湿剤2cを入れている。凹所2aは着脱自在な穴
空き蓋2bで塞がれている。左右何れかの透明板5,6
を開けると、調湿剤2cの状態を確認することができ
る。
であり、この図に示すように、支柱10の内部に、蛍光
灯15のための電源コード18′やスポットライト17
のための光ファイバー18を通している。光ファイバー
18の光源は、陳列台2の下方の空間に配置している。
このように支柱10を利用してコード類18′や光ファ
イバー18を通すと、美感を向上できる利点がある。特
に、光ファイバー18はかなり太くて目立つが、支柱1
0に配線すると美感を向上できる。
陳列物が例えば壺や彫刻物のように全方位から鑑賞され
るものである場合にはバックパネル20は取り外してお
き、陳列ケースが書や絵画のように専ら前方からのみ鑑
賞されるものである場合にはバックパネル20を取付け
ると言うように、陳列物の鑑賞形態によってバックパネ
ル20を取付けたり取り外したりすることにより、効果
的な陳列環境を実現することができる。この場合、バッ
クパネル20は質感に優れているため、見栄えが良い。
3を利用して陳列物等を掛けることができるため、掛け
軸や絵画なども簡単に陳列することができ、このため陳
列ケース1の利用価値を格段に向上できる。この場合、
フック33は照明ユニット9に隠れていて外部から見え
ないため体裁が良い。
ク33を取付けると、予め陳列物を掛けた状態でバック
パネル20を陳列ケース1の内部に挿入することができ
るため、陳列物の取付けを簡単に行える利点がある。
込みできる構造にしても良いし、逆に、表面を鉄板製と
して、マグネット式押えでシート状陳列物を固定できる
ようにしても良い。
の上端まで延びていたが、本発明は、図7及び図8に第
2実施形態として示すように、天枠体8に囲い枠8aを
設けた陳列ケース1にも適用することができる。図8は
図7のVIII-VIII 視断面図であり、バックパネル20の
上端が天枠体8の下面に設けた上レール41に嵌まって
いる。
ト9における枠14の背面に設けたハンギングレール3
1にフック33を取付けている。なお、天枠体8にハン
ギングレール31を設けて、これにフック33を取付け
ても良い。また、フック33は必ずしもハンギングレー
ル31に取付ける必要はなく、バックパネル20や照明
ユニット9、天枠体8の適宜箇所に位置固定的に設けて
も良い。
ネル20を着脱自在に設けることに加えて、側面の透明
板5,6の内側の箇所にサイドパネル42を着脱自在に
取付けできるようにしている。なお、陳列空間3の背面
を非透明のパネルで構成して、前面と左右両側面とを透
明板5,6で構成した陳列ケースの場合において、左右
両透明板5,6の内側にサイドパネル42を取付けでき
るようにしても良い。また、パネル20,42は透明板
7,5,6の内面に重ね合わせても良い。
ことができる。例えば陳列ケースは平面視矩形に限ら
ず、円形などでもよい。また、パネルを取付ける手段と
しては必ずしもレールを使用することには限らず、天枠
体や陳列台に直接にねじで固定したり、天枠体や陳列台
にブラケットを介してねじ止めしたりするなどしても良
い。
げ用のフックを設けることは、パネルとは関係なく広く
適用することができる。すなわち、パネルを着脱自在に
取付けることができない陳列ケースについても、照明ユ
ニットに隠れた状態でフックを設けることが可能である
(このことは、図9からバックパネル20を排除した状
態を想定すれば、容易に理解できる)。
ない場合でも、照明ユニットの下面にフックを固定的又
は着脱自在に設けることが可能であり、これにより、陳
列ケースの利用価値を向上できる。
る。
B-B視断面図、 (C)は支柱の断面図である。
ローラの取付け状態を示す図である。
B-B視断面図、 (C)は(A)の C-C視断面図である。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】陳列物が載置される平面視略矩形の陳列台
と、この陳列台の上方の陳列空間の周囲を囲う周壁とな
る前面及び左右側面並びに背面の透明板群と、前記陳列
空間の上端を覆う天枠体と、前記天枠体の下面から下向
きに突出する照明ユニットとを備え、 前記照明ユニットの外周面と少なくとも背面の透明板と
の間に、透明板を内側から覆うための非透明のパネルの
上部が入り得る隙間を空けている 陳列ケース。 - 【請求項2】前記天枠体の下面のうち少なくとも照明ユ
ニットと背面の透明板との間の隙間に露出した箇所、及
び、前記陳列台の上面のうち前記隙間に対向する箇所
に、前記非透明のパネルを側方から抜き差し自在に取付
けるための上下一対のレールを、前記透明板の内面に沿
って延びるように設け、 更に、左右側面の透明板のうち少なくともいずれか一方
を開閉自在か又は着脱自在に構成することにより、前記
非透明のパネルが抜き差し自在となっている請求項1に
記載した陳列ケース。 - 【請求項3】非透明のパネルの上部と前記照明ユニット
との間に隙間を設けることにより、前記非透明のパネル
のうち照明ユニットで隠れた上部の前面に陳列物を吊り
下げるためのフックを取付け可能としている請求項2に
記載した陳列ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37302598A JP3479605B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 陳列ケース |
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JP37302598A JP3479605B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 陳列ケース |
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JP2000189295A JP2000189295A (ja) | 2000-07-11 |
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ID=18501449
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP37302598A Expired - Fee Related JP3479605B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 陳列ケース |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
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Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3054418U (ja) | 1998-05-27 | 1998-12-04 | 八重子 木勢 | 飾りケース |
-
1998
- 1998-12-28 JP JP37302598A patent/JP3479605B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP3054418U (ja) | 1998-05-27 | 1998-12-04 | 八重子 木勢 | 飾りケース |
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