JP5620303B2 - 電子体温計及び表示制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子体温計及び表示制御方法に関するものである。
電子体温計の分野では、従来より、温度変化に伴うサーミスタの抵抗変化を測定するための技術として、単一入力積分型A/D変換回路が用いられている。
単一入力積分型A/D変換回路とは、所定の電源電圧を印加した場合に、電源電圧に比例する量の電荷を蓄積するとともに、当該蓄積した電荷を放電した場合に、抵抗変化に比例する時間のON信号を出力する回路である。そして、電子体温計では、当該回路より出力されたON信号のON時間を、タイマーを用いて計測することにより、温度値を算出している(例えば、下記特許文献1参照)。
しかしながら、単一入力積分型A/D変換回路を用いた電子体温計の場合、電源電圧の変動の影響により、誤差が生じやすいという特性がある。このため、高精度な温度値を算出するためには、印加する電源電圧の変動を極力抑えることが重要となってくる。
一方で、従来より、電子体温計では、測定した体温を表示するための表示部において、明るさを調整する発光部としてLEDが用いられている。そして、LEDの発光については、電源電圧の低下に関わらず一定の輝度が得られるよう、通常、PWM制御が用いられる。
特開2010−14501号公報
しかしながら、PWM制御の場合、例えば、LEDの輝度を小さな電力消費で制御でき、低コスト化が可能であるという利点がある一方で、一定時間内にON/OFFを繰り返すため、電源電圧の変動を引き起こしやすいという問題がある。上述したように、単一入力積分型A/D変換回路を用いた電子体温計の場合、電源電圧の変動が誤差の原因となることから、当該電子体温計においては、PWM制御の影響を極力抑える構成とすることが望ましい。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、輝度が一定となるように制御された表示部を有し、かつ、高精度な温度値を算出可能な電子体温計を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る電子体温計は以下のような構成を備える。即ち、
温度を計測する温度計測部と、該温度計測部における計測の結果に基づいて被検体の体温を演算する演算処理部と、該演算処理部により演算された体温を表示部に表示するための表示制御を行う表示制御部と、を備える電子体温計であって、
前記温度計測部は、
コンデンサに直列に接続されたサーミスタと、
前記コンデンサに直列に接続された基準抵抗体と、
前記サーミスタまたは前記基準抵抗体のいずれかを介して前記コンデンサに電荷を蓄積するよう、前記サーミスタまたは前記基準抵抗体に対して、切り替えて電圧を印加する電圧切替手段と、
前記サーミスタまたは前記基準抵抗体を介して前記コンデンサに蓄積された電荷の放電に伴う電圧の変化を検出し、該コンデンサが所定電圧以上の電圧を有している間、所定の信号を出力する出力手段と、
前記所定の信号が出力されている間の時間を計測することで、前記コンデンサの放電時間を計測する計測手段と、を備え、
前記演算処理部は、
前記サーミスタを介して前記コンデンサに蓄積された電荷を放電した場合の放電時間と、前記基準抵抗体を介して前記コンデンサに蓄積された電荷を放電した場合の放電時間とを用いて、前記サーミスタの周辺の温度を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された温度が、所定時間の間に所定温度だけ上昇した場合に、体温計測の開始条件が成立したと判断する判断手段と、
前記判断手段により開始条件が成立したと判断された後に、前記算出手段により算出される温度に基づいて、被検体の体温を演算する演算手段と、を備え、
前記表示制御部は、
前記表示部の輝度が一定となるように、該表示部の発光部の発光時間の割合を制御する第1の制御回路と、
前記表示部の輝度が一定となるように、該表示部の発光部に流れる電流を制御する第2の制御回路と、を備え、
前記表示制御部では、
前記判断手段により開始条件が成立したと判断されるまでの間、及び、前記演算手段により被検体の体温の演算が完了した後は、前記第1の制御回路により前記表示部の発光部を制御し、
前記判断手段により開始条件が成立したと判断されてから、前記演算手段により被検体の体温の演算が完了するまでの間は、前記第2の制御回路により前記表示部の発光部を制御することを特徴とする。
本発明によれば、輝度が一定となるように制御された表示部を有し、かつ、高精度な温度値を算出可能な電子体温計を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態にかかる電子体温計100の外観構成を示す図である。 電子体温計100の機能構成を示す内部ブロック図である。 電子体温計100における体温測定処理の流れを示すフローチャートである。 電子体温計100における表示部のLED制御回路の一例を示す図である。 スタティック制御回路のスイッチのON/OFFを示す図である。 温度計測部210の詳細構成を示す図である。 温度計測処理の流れを示すフローチャートである。 コンデンサ503の両端の電圧の時間変化及びA/D変換部520より出力されるディジタル信号の時間変化を示す図である。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
<1.電子体温計の外観構成>
図1は、本発明の一実施形態にかかる電子体温計100の外観構成を示す図であり、図1(a)は平面図を、図1(b)は側面図をそれぞれ示している。101は本体ケースで、後述する演算制御部220等の電子回路、電池(電源部)250等が収納されている。
102は、ステンレス製の金属キャップで、内部には温度を計測するためのサーミスタ(詳細は後述)等が収納されている。103は電源ON/OFFスイッチであり、1回押圧すると電源部がONとなり、再度押圧すると電源部がOFFとなる。
104は表示部であり、被検者の体温を表示する。なお、本実施形態において表示部104は、液晶表示部により構成されており、バックライト(発光部)にはLEDが用いられているものとする。105は音声出力部であり、演算制御部220における処理に基づいて、音声を出力する。
<2.電子体温計の機能構成>
図2は本実施形態にかかる電子体温計100の機能構成を示す内部ブロック図である。
電子体温計100は、温度に比例した時間分のON信号を出力する温度計測部210と、温度計測部210より出力されたON信号に基づいて各種処理を行い、被検者の体温を演算すると共に電子体温計100全体の動作を制御する演算制御部220と、演算された被検者の体温を表示する表示部230と、音声データを出力する音声出力部240と、各部に電力を供給する電源部250とを備える。
温度計測部210は、互いに並列に接続されたサーミスタ(測定用抵抗素子)及び基準抵抗素子(基準抵抗体)と、単一入力積分型A/D変換回路とを備え、温度に比例した時間分のON信号(温度に比例して、ON時間が変わるディジタル信号)を出力する。なお、温度計測部210の詳細構成及び温度計測処理の流れについては後述する。
演算制御部220は、温度計測部210より出力されるディジタル信号のON時間を計測するタイマー226を備える。
また、タイマー226により計測された時間に基づいて温度データを算出するとともに、算出された温度データの時間変化に基づいて、被検体の体温を予測演算するプログラムが格納されたROM222と、算出された温度データが時系列で一時的に記憶されるRAM223と、所定の音声データが格納されたEEPROM224と、ROM222に格納されたプログラムに従って、各工程での判断、制御を行ったり音声データの出力を行う演算処理部(マイクロコンピュータなどのCPU)221とを備える。
更に、演算処理部221における演算結果を表示する表示部230を制御するための表示制御部227を備える。表示制御部227は、表示部230の表示内容を制御するとともに、電源部250の電圧低下に関わらず表示部230のLED231の輝度が一定となるよう、電源部250の電源電圧に応じてLED231の輝度制御を行う。
更に、演算制御部220は、上記タイマー226、表示制御部227、演算処理部221、温度計測部210を制御する制御回路225を備える。
なお、電源部250は、ボタン型のアルカリ電池が好ましく用いられる。また、電源部250と演算制御部220との間にマグネットリードスイッチ(不図示)を設け、使用しない時には、永久磁石が設けられたケースに電子体温計100を収納されることで自動的に電源がOFFされる省電力機能が付加されていてもよい。
<3.電子体温計における体温測定処理の流れ>
次に、電子体温計における体温測定処理の流れについて説明する。なお、ここでは、平衡温予測式の電子体温計100の体温測定処理の流れについて説明するが、本発明はこれに限定されず、実測式の電子体温計、予測/実測式の電子体温計にも適用可能である。
図3は、電子体温計100における体温測定処理の流れを示すフローチャートである。以下、図3を用いて電子体温計100における体温測定処理の流れを説明する。
電子体温計100の電源部250がONされると、ステップS301では、電子体温計100の初期化が行われ、サーミスタによる温度計測が開始される。演算処理部221では、所定間隔、例えば、0.5秒おきに温度データの算出が行われる。
ステップS302では、体温測定開始条件が成立したか否かを判断する。具体的には、前回の温度計測により算出された温度データの値(つまり、0.5秒前の温度データの値)からの上昇度が、所定温度以上(例えば、1℃以上)となったか否かを判断する。
ステップS302において上昇度が所定温度以上になったと判断した場合には、体温測定開始条件が成立したと判断し、当該温度データを算出したタイミングを、予測体温演算の基準点(t=0)として設定する。つまり、電子体温計100では、急激な温度上昇が計測されると、被検者が、所定の計測部位(例えば、腋下)に電子体温計100を装着したものとみなす。
ステップS302において、体温測定開始条件が成立したと判断されると、ステップS303に進み、表示制御部227に対して、表示部230のLED231の制御方法の切り替えを指示する。具体的には、電源ON直後は表示部230のLED231の制御方法として、PWM制御(第1の制御である、発光時間制御)が行われるが、当該切り替え指示を受信した後は、表示制御部227では、LED231の制御方法として、スタティック制御(第2の制御である、電流制御)を行うこととなる。
具体的には、ステップS303において切り替え指示を受信した表示制御部227では、LED231に所定の電流が流れるよう、切り替え指示を受信した際の電源部250の電源電圧に基づいて、抵抗値を切り替える。切り替えた抵抗値は、温度計測が終了するまで維持されるものとする(なお、表示制御部227によるPWM制御とスタティック制御の切り替えの詳細は後述するものとする)。
ステップS303において、表示制御部227に対して切り替え指示を行った後は、ステップS304に進み、温度データの取り込みを開始する。具体的には、算出された温度データと、当該温度データを算出したタイミングとを、時系列データとしてRAM223に記憶する。
ステップS305では、ステップS304において記憶された温度データを用いて、所定の予測式により、予測体温を演算する。
ステップS306では、基準点(t=0)から所定時間(例えば25秒)、経過した後に、ステップS305において演算された一定区間(例えば、t=25〜30秒)における予測値が、予め設定された予測成立条件を満たすか否かを判断する。具体的には、所定の範囲(例えば、0.1℃)以内に収まっているか否かを判断する。
ステップS306において、予測成立条件を満たすと判断された場合には、ステップS307に進み、体温計測を終了するとともに、ステップS308に進み、表示制御部227に対して、表示制御部227によるLED231の制御方法の切り替えを指示する。具体的には、体温計測時は表示部230のLED231の制御方法としてスタティック制御を行っていたところ、体温計測終了後は、再びPWM制御を行うべく、切り替え指示を出力する。当該切り替え指示を受信した表示制御部227では、LED231の制御方法として、PWM制御を行う。
ステップS308において、表示制御部227に対して切り替え指示を行った後は、ステップS309に進み、予測体温の演算が終了した旨の音声を出力し、表示部230に、演算された予測体温を表示する。
一方、ステップS306において、予測成立条件を満たさないと判断された場合には、ステップS311に進む。ステップS311では、基準点(t=0)から所定時間(例えば45秒)経過したか否かを判断し、経過したと判断された場合には、体温測定を強制終了する。なお、強制終了した場合には、その際に演算されていた予測体温を、表示部230に表示する(ステップS309)。
ステップS310では、温度計測終了指示を受け付けたか否かを判断する。ステップS310において、温度計測終了指示を受け付けていないと判断された場合には、ステップS302に戻る。
一方、ステップS310において、温度計測終了指示を受け付けたと判断された場合には、電源部をOFFにする。
このように、電子体温計100では、体温測定中は電源電圧の変動を極力抑えるべく、LED231の制御方法をスタティック制御(電源電圧に対応したスタティック制御)に切り替え、体温測定中でない場合には、LED231の制御方法をPWM制御に切り替える構成とした。
これにより、表示部の輝度を一定に保ちつつ、高精度な温度データを算出することが可能となった。
<4.表示制御部におけるLED制御回路の詳細構成>
次に、表示制御部227におけるLED231の制御回路について説明する。図4は、表示制御部227におけるLED231の制御回路の一例を示す図である。
図4において、401はPWM制御回路(第1の制御回路)であり、切り替え指示によりPWM制御を行うよう指示があった場合には、PWM制御信号を出力する。なお、このとき出力されるPWM制御信号のデューティ比は、電源部250の電源電圧Vを示す信号(Vモニタリング信号)に反比例しているものとする。また、切り替え指示によりスタティック制御を行うよう指示があった場合には、所定レベルのON信号(デューティ比100%の信号)を出力する。
PWM制御回路401より出力された信号は、抵抗402を介してトランジスタ403に入力される。トランジスタ403では、抵抗402を介して入力されたPWM制御信号のON/OFFに応じて、電源部250の電源電圧VをLED231に印加する。
電源部250の電源電圧Vが印加されることで、LED231には、抵抗405の抵抗値に反比例する電流が流れる。
なお、抵抗405には、並列してスタティック制御回路(第2の制御回路)410が接続されている。本実施形態において、スタティック制御回路410は、切り替え指示及びVモニタリング信号に応じてON/OFFされるスイッチ411、412と、抵抗413、414とがそれぞれ、抵抗405に並列に接続されている。
ここでスタティック制御回路410の動作について簡単に説明する。上述したように、演算処理部221により、スタティック制御への切り替え指示が出力されると、表示制御部227では、制御回路225を介して当該指示を受信する。
表示制御部227がスタティック制御への切り替え指示を受信すると、PWM制御回路401が、所定レベルのON信号を出力する一方で、スタティック制御回路410では、電源部250の電源電圧Vに応じてスイッチ411、412のON/OFFを制御する。
具体的には、切り替え指示を受信した際に電源部250の電源電圧が高い場合には、スイッチ411、412を両方ともOFF(開)にする。そして切り替え指示を受信した際の電源電圧が低下するにつれ、スイッチ411のみをON(閉)→スイッチ412のみをON(閉)→スイッチ411及び412を両方ON(閉)とすることで、スイッチのON/OFFを制御する。
このように切り替え指示を受信したタイミングでスイッチの切り替えておくスタティック制御を行うことで、電源電圧が低下した場合であっても、LED231に流れる電流を一定の範囲に保つことができる(つまり、LED231の輝度を一定の範囲に保つことができる)。また、一旦切り替えた後は、体温測定が終了するまでスイッチの切り替えは行われないため、スイッチのON/OFFに起因する電源電圧の変動が発生することもない(つまり、体温測定において算出される温度データの精度に影響を与えることもない)。
<5.スタティック制御回路におけるスイッチの制御>
次に、スタティック制御回路410におけるスイッチのON/OFF制御について詳説する。図4Bは、電源部250の電源電圧と、スタティック制御回路410におけるスイッチ411、412のON/OFF(実線421)との関係を示す図である。
図4Bにおいて、横軸は電源部250の電源電圧を表している。また、縦軸はLED231に流れる電流の大きさであって、電源電圧が2.45V(電池マークが点灯する直前の電源電圧(基準電圧))で、スイッチ411とスイッチ412とがON(閉)である場合に、LED231に流れる電流(基準電流)を100%とした場合の比率を表している。
また、図4Bにおいて、点線(測定値)422は、スタティック制御回路の抵抗値を連続的に変化させるように構成した場合において、LED231の輝度が一定となるように、抵抗値を調整した場合の、LED231に流れる電流と電源電圧との関係を示した図である。
具体的には、例えば、基準電圧2.45Vにおいて100%の電流をLED231に流した場合の輝度と等しい輝度を得るためには、電源の電圧が2.5Vになった場合に、基準電圧が印加されたとしたならば87.5%の電流が流れるような抵抗値に調整すればよいことを示している。換言すると、当該調整された抵抗値のもとで、2.5Vの電圧が印加されると、基準電圧2.45Vにおいて100%の電流をLED231に流した場合の電流と同じ大きさの電流が流れることとなり、輝度が保たれることを示している。
同様に、例えば、電源の電圧が2.7Vになった場合には、基準電圧が印加されたとしたならば62.5%の電流が流れるような抵抗値に調整すればよいことを示している。換言すると、当該調整された抵抗値のもとで、2.7Vの電圧が印加されると、基準電圧2.45Vにおいて100%の電流をLED231に流した場合の電流と同じ大きさの電流が流れることとなり、輝度が保たれることを示している。
このように、電源電圧の連続的な変化(低下)に対しては、点線422に示す電流となるように、連続的に抵抗を調整することが理想である。しかしながら、実際には、コスト等の観点から、不連続な抵抗値とせざるをえない。
本実施形態では、上述したように、スイッチと抵抗の組を2組配し、並列に接続した構成としており、抵抗値を4段階に調整することができるようにしている。
具体的には、電源電圧が十分高い場合には、スイッチ411、412を両方ともOFF(開)にし、電源の電圧が約3.08Vまで低下すると、スイッチ411のみをON(閉)にする(このとき、スイッチ412はOFF(開)のままである)。
更に、電源電圧が約2.73Vまで低下すると、スイッチ412のみをON(閉)にする(このとき、スイッチ411はOFF(開)にする)。そして、電源電圧が約2.55Vまで低下すると、スイッチ411及び412の両方をON(閉)にする。
このように、電源電圧の低下に応じて、4段階でスイッチのON/OFFを制御することにより、LED231の輝度差を約20%程度に抑えることが可能となる。
<6.温度計測部の詳細構成>
次に温度計測部210の構成について説明する。図5は、温度計測部210の詳細構成を示す図である。図5に示すように、温度計測部210では、互いに並列に接続されたサーミスタ501及び基準抵抗素子502が、それぞれ、コンデンサ503に直列に接続されている。そして、サーミスタ501とコンデンサ503とを含む系の両端、及び基準抵抗素子502とコンデンサ503とを含む系の両端には、電圧切替部510を介してそれぞれ交互に電源部250の電源電圧Vが印加され放電されるように構成されている。
ここで、基準抵抗素子502は、周辺温度の変動に関わらず、抵抗値が一定の抵抗素子である。このため、電源電圧Vが一定の場合、基準抵抗素子502を介して放電された場合の放電時間は一定となる。
一方、サーミスタ501は、周辺温度の変動に応じて、抵抗値が変動する抵抗素子である。このため、サーミスタ501を介して放電された場合の放電時間は、周辺温度に応じて変動する。
つまり、電源電圧Vが一定の場合、基準抵抗素子502を介して放電された場合にあっては、放電時間は常に一定となり、サーミスタ501を介して放電された場合にあっては、放電時間は周辺温度に依存することとなる。
コンデンサ503に蓄積された電荷量は、A/D変換部520を介して検出される。A/D変換部520を構成するコンパレータ521は、電圧切替部510を介して印加された電源電圧Vの所定割合の電圧以上(所定電圧以上。ここでは、0.25V以上)の電圧をコンデンサ503が有している間、所定の信号を出力する。これにより、A/D変換部520からは、ディジタル信号として、ON信号が出力される。
このように、コンデンサ503とA/D変換部520とは、単一入力積分型A/D変換回路を形成する。
放電されることにより、コンデンサ503両端の電圧は、徐々に低下していき、所定電圧以下(0.25V以下)になると、A/D変換部520より出力されるディジタル信号はOFF信号となる。
タイマー226では、A/D変換部520より出力されるディジタル信号のON時間(放電時間)を計測する。
ここで、上述のように、基準抵抗素子502を介して蓄積・放電された場合にあっては、放電時間は一定となる。一方、サーミスタ501を介して蓄積・放電された場合にあっては、抵抗値が周辺温度に応じて変動するため、放電時間も変動する。
そこで、電子体温計100では、予め、周辺温度が既知の状態(基準温度)で、サーミスタ501を介してコンデンサ503に蓄積された電荷を放電した場合の放電時間と、基準抵抗素子502を介してコンデンサ503に蓄積された電荷を放電した場合の放電時間とを、それぞれ計測しておく。
この結果、基準抵抗素子502を介してコンデンサ503に蓄積された電荷を放電した際の放電時間と、サーミスタ501を介してコンデンサ503に蓄積された電荷を放電した際の放電時間とを比較するだけで、基準温度に対する変動比を算出することが可能となり、周辺温度の温度データを算出することが可能となる。
具体的には、下式に基づいて、温度データTを算出することとなる。
T=37℃×(Tth/Tref)×(Tref37/Tth37)
なお、上式において、基準温度は37℃としている。
なお、Tref37は、当該基準温度において、基準抵抗素子502とコンデンサ503の系の両端に電源電圧Vを印加・放電した場合に計測された放電時間を示している。また、Tth37は、当該基準温度において、サーミスタ501とコンデンサ503の系の両端に電源電圧Vを印加・放電した場合に計測された放電時間を示している。
さらに、Trefは、温度計測処理において、基準抵抗素子502とコンデンサ503の系の両端に電源電圧Vを印加・放電した場合に計測した放電時間を示している。また、Tthは、温度計測処理において、サーミスタ501とコンデンサ503の系の両端に電源電圧Vを印加・放電した場合に計測した放電時間を示している。
<7.温度計測処理の流れ>
図6は、温度計測処理の流れを示すフローチャートであり、図7は、コンデンサ503の両端の電圧の時間変化及びA/D変換部520より出力されるディジタル信号の時間変化を示す図である。図6及び図7を用いて、温度計測処理の流れについて説明する。
ステップS601では、基準抵抗素子502とコンデンサ503とを含む系の両端に電源電圧Vを印加する。図7の701は、これにより、コンデンサ503に徐々に電荷が蓄積されていく期間(充電期間)を示している。
コンデンサ503の充電が完了すると、ステップS602では、コンデンサ503の放電を行う(放電期間702)。このとき、A/D変換部520からは、ON信号が出力されるため(703)、タイマー226では、ON信号の時間を計測する。これにより、放電を開始してからコンデンサ503の電圧が所定の電圧(ここでは、0.25V)以下になるまでの時間(放電時間704)Trefが計測される(図7の702参照)。
コンデンサ503の放電が完了すると、ステップS603では、サーミスタ501とコンデンサ503とを含む系の両端に電源電圧Vを印加する。図7の705は、これにより、コンデンサ503に徐々に電荷が蓄積されていく期間(充電期間)を示している。
コンデンサ503の充電が完了すると、ステップS604では、コンデンサ503の放電を行う(放電期間706)。このとき、A/D変換部520からは、ON信号が出力されるため(707)、タイマー226では、ON信号の時間を計測する。これにより、放電を開始してからコンデンサ503の電圧が所定の電圧(ここでは0.25V)以下になるまでの時間(放電時間708)Tthが計測される。なお、Tthは、サーミスタ501の周辺温度に応じて変動する。
コンデンサ503の放電が完了すると、ステップS605では、T=a×Tth/Tref(ただし、aは係数であり、ここでは、a=37℃×(Tref37/Tth37))を計算することで、基準温度に対する変動比を求め、温度を算出する。更に、ステップS606では、算出結果Tを温度測定結果として設定する。
これにより、1回の温度計測が完了する。当該温度計測処理は、温度計測の終了が指示されるまで繰り返し行われる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る電子体温計では、表示部を構成するLED231の輝度を制御するために、PWM制御回路とスタティック制御回路とを設け、体温測定処理の状態に応じて切り替える構成とした。
これにより、体温測定中のLED231の輝度制御に伴う電源電圧の変動がなくなり、体温測定処理において演算される温度データの精度を向上させることが可能となった。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、スタティック制御回路として、スイッチと抵抗との組み合わせを2組配する構成としたが、本発明はこれに限定されず、1組であっても、あるいは3組以上であってもよい。並列接続される組み合わせの数が増加するのに伴って、体温測定処理中のLED231の輝度制御をより精度よく行うことが可能となる。
[第3の実施形態]
上記第1の実施形態では、サーミスタを介してコンデンサに蓄積された電荷を放電した場合の放電時間と、基準抵抗素子を介してコンデンサに蓄積された電荷を放電した場合の放電時間とを用いて、サーミスタの周辺の温度を算出する構成としたが、本発明はこれに限定されない。
例えば、サーミスタを介してコンデンサに蓄積された電荷を放電した場合の放電時間と、当該放電の直前及び直後において、基準抵抗素子を介してコンデンサに蓄積された電荷を放電した場合のそれぞれの放電時間の平均値とを用いて、サーミスタの周辺温度を算出する構成としてもよい。
100・・・電子体温計、101・・・本体ケース、102・・・金属キャップ、103・・・電源ON/OFFスイッチ、104・・・表示部、105・・・音声出力部

Claims (4)

  1. 温度を計測する温度計測部と、該温度計測部における計測の結果に基づいて被検体の体温を演算する演算処理部と、該演算処理部により演算された体温を表示部に表示するための表示制御を行う表示制御部と、を備える電子体温計であって、
    前記温度計測部は、
    コンデンサに直列に接続されたサーミスタと、
    前記コンデンサに直列に接続された基準抵抗体と、
    前記サーミスタまたは前記基準抵抗体のいずれかを介して前記コンデンサに電荷を蓄積するよう、前記サーミスタまたは前記基準抵抗体に対して、切り替えて電圧を印加する電圧切替手段と、
    前記サーミスタまたは前記基準抵抗体を介して前記コンデンサに蓄積された電荷の放電に伴う電圧の変化を検出し、該コンデンサが所定電圧以上の電圧を有している間、所定の信号を出力する出力手段と、
    前記所定の信号が出力されている間の時間を計測することで、前記コンデンサの放電時間を計測する計測手段と、を備え、
    前記演算処理部は、
    前記サーミスタを介して前記コンデンサに蓄積された電荷を放電した場合の放電時間と、前記基準抵抗体を介して前記コンデンサに蓄積された電荷を放電した場合の放電時間とを用いて、前記サーミスタの周辺の温度を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された温度が、所定時間の間に所定温度だけ上昇した場合に、体温計測の開始条件が成立したと判断する判断手段と、
    前記判断手段により開始条件が成立したと判断された後に、前記算出手段により算出される温度に基づいて、被検体の体温を演算する演算手段と、を備え、
    前記表示制御部は、
    前記表示部の輝度が一定となるように、該表示部の発光部の発光時間の割合を制御する第1の制御回路と、
    前記表示部の輝度が一定となるように、該表示部の発光部に流れる電流を制御する第2の制御回路と、を備え、
    前記表示制御部では、
    前記判断手段により開始条件が成立したと判断されるまでの間、及び、前記演算手段により被検体の体温の演算が完了した後は、前記第1の制御回路により前記表示部の発光部を制御し、
    前記判断手段により開始条件が成立したと判断されてから、前記演算手段により被検体の体温の演算が完了するまでの間は、前記第2の制御回路により前記表示部の発光部を制御することを特徴とする電子体温計。
  2. 前記第2の制御回路は、前記発光部に対して直列に接続され、前記発光部に電力を供給する電源部の電源の電圧が低下した場合に、抵抗値を切り替えることで、該発光部に流れる電流を増加させるよう制御することを特徴とする請求項1に記載の電子体温計。
  3. 前記第2の制御回路は、前記判断手段により開始条件が成立したと判断された際の、前記発光部に電力を供給する電源の電圧に応じて前記抵抗値を切り替え、前記演算手段により、被検体の体温の演算が完了するまでの間、該切り替えた抵抗値を維持するよう制御することを特徴とする請求項2に記載の電子体温計。
  4. 温度を計測する温度計測部と、該温度計測部における計測の結果に基づいて被検体の体温を演算する演算処理部と、該演算処理部により演算された体温を表示部に表示するための表示制御を行う表示制御部と、を備え、
    前記温度計測部は、更に、
    コンデンサに直列に接続されたサーミスタと、
    前記コンデンサに直列に接続された基準抵抗体と、
    前記サーミスタまたは前記基準抵抗体のいずれかを介して前記コンデンサに電荷を蓄積するよう、前記サーミスタまたは前記基準抵抗体に対して、切り替えて電圧を印加する電圧切替手段と、
    前記サーミスタまたは前記基準抵抗体を介して前記コンデンサに蓄積された電荷の放電に伴う電圧の変化を検出し、該コンデンサが所定電圧以上の電圧を有している間、所定の信号を出力する出力手段と、
    前記所定の信号が出力されている間の時間を計測することで、前記コンデンサの放電時間を計測する計測手段と、を備え、
    前記表示制御部は、更に、
    前記表示部の輝度が一定となるように、該表示部の発光部の発光時間の割合を制御する第1の制御回路と、
    前記表示部の輝度が一定となるように、該表示部の発光部に流れる電流を制御する第2の制御回路と、を備える電子体温計の表示制御方法であって、
    前記サーミスタを介して前記コンデンサに蓄積された電荷を放電した場合の放電時間と、前記基準抵抗体を介して前記コンデンサに蓄積された電荷を放電した場合の放電時間とを用いて、前記サーミスタの周辺の温度を算出する算出工程と、
    前記算出工程において算出された温度が、所定時間の間に所定温度だけ上昇した場合に、体温計測の開始条件が成立したと判断する判断工程と、
    前記判断工程において開始条件が成立したと判断された後に、前記算出工程において算出される温度に基づいて、被検体の体温を演算する演算工程と、を備え、
    前記判断工程において開始条件が成立したと判断されるまでの間、及び、前記演算工程において被検体の体温の演算が完了した後は、前記第1の制御回路が前記表示部の発光部を制御し、
    前記判断工程において開始条件が成立したと判断されてから、前記演算工程において被検体の体温の演算が完了するまでの間は、前記第2の制御回路により前記表示部の発光部を制御することを特徴とする電子体温計の表示制御方法。
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