JP2009284685A - 充電装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 可変電圧制御において目標となる充電電圧値を降下する充電電流と比例関係となるように予め定めた演算式(Va=K×Aa+α)により求める構成となっているため、定電圧充電制御や定電圧断続充電制御に比較して、蓄電池を充電しながらも早く切替電流(Ih)に達することができるため、最終定電流制御に至るまでの時間を短縮させることができ、最終的に全充電時間を短縮することができる。
【選択図】 図2
Description
その制御の一つとして、充電制御を開始してから規定電圧に達する毎に電流値を段階的に変えて行うような異なる複数の制御を経過して制御が行われるものがある。この制御においては、規定電圧に到達する毎の累計の時間を算出し、その後は充電電流を段階的に変えて充電を行うが、その累計の時間に基いて充電を打ち切る時間を算出し、蓄電池の充電を打ち切るように構成した充電の制御装置がある(例えば特許文献1)。
また、蓄電池の寿命や充電の時間効率を考慮して、定電流→定電圧→定電流、定電力→定電圧→定電流等の複数の異なる制御手段を経由して、最終的に定電流による充電を終える充電制御手段もある。
この定電力→定電圧→定電流制御においては、初期に大きな充電電流で定電圧充電することにより、急速に充電がなされる。しかし、この定電圧制御においては、上述したようにバッテリの温度などの影響を受け充電量が正確に管理できないという問題があった。
以上の構成により、充電装置は、変曲点に達する前であれば、電解液が含浸されていないため、電解液が滞留することがなく、応答性が早くなり早い時間で充電することができると共にバッテリの上昇を抑えることが可能となる。従って、充電量を正確に管理することができると共に最終充電手段に至るまでの時間を短縮させ、最終的に全充電時間を短縮することができる。
また、初期の充電状態に応じて充電制御の停止する時間を演算して設定することができるので、最後に満充電まで達する時間が長くなったり短くなったりと、蓄電池の状態(初期)に合わせて演算して求められるので、適正な状態で蓄電池を充電することができる。
また、初期の充電状態に応じて充電制御の停止する時間を演算して設定することができるので、最後に満充電まで達する時間が長くなったり短くなったりと、蓄電池の状態(初期)に合わせて演算して求められるので、適正な状態で蓄電池を充電することができる。
図1に示す充電装置1は、商用の交流電源2を電源として全波整流部3に入力される。そして、全波整流部3に接続される直流変換部5は、交流から直流に変換された直流電力
を電流検出部13を介して蓄電池20に供給している。蓄電池20はクラッド式鉛蓄電池が使用され、320(Ah)の蓄電池の一例を示している。
充電制御部10には、記憶手段22として書換可能なEEPROM・RAMが内蔵されたCPU19と、充電制御処理のプログラムと、充電制御処理に使用されるタイマーA・タイマーBと、予め納められたデータ値とタイマーAにより時間計測した値に基づき演算処理するためのタイマー演算手段18が設けられている。また、タイマーAにより計測されたデータ値25は記憶手段22のタイマー演算記憶領域23に格納記憶される。
また、可変電圧制御処理に使用される後述する演算式(Va=K×Aa+α)が記憶手段22の可変電圧記憶領域24に格納記憶され、測定された充電電流値に基づいて演算処理する可変電圧演算手段21が設けられている。
本実施形態における充電装置1の動作について、図2及び図3に基づいて説明する。図2は、本実施形態における充電装置の電池電圧及び充電電流と時間との関係を示す図である。図3は、本発明の実施の形態における充電装置の動作を示すフローチャート図である。
この可変電圧制御では、予め定めた切替電流Ihに達したとき最終定電流制御に切り替えられるが、電圧値も予め定めた切替電圧値Vkで切り替えることができるように電圧と電流との関係を電流検出部13で検出された充電電流値Aaを基に常に充電電圧Vaを演算し、その演算された充電電圧値Vaとなるように電圧を出力して制御が行われる。
そのため電流検出部13で検出された充電電流値Aaを基に電圧値は常に可変して出力されるのである。
すなわち、図2の充電電流と蓄電池20の内部インピーダンスによって変化する変曲点に関し充電装置1から出力される電圧値を可変させて制御を行うものである。
ここでの演算式は、Va(出力電圧)=K(係数)×Aa(計測電流)+α(定数)で現すことができる。Vaは充電装置1が目標とする充電電圧値の値であり、Aaは電圧検出部17で検出された充電電流の値である。また、Kは係数であり、例えば0.04のであり、αは定数であり、初期に定められる電圧値、例えば、切替電圧値Vk(57V)である。また、図2に示すように60Vから57Vまでの関係を予め直線補間を行い定数を定めている。そして、可変電圧演算手段21によって絶えず演算で求められた目標の電圧値Vaとなるように出力電圧を制御している(S59)。そして、蓄電池20の充電電流及び充電電圧は時間と共に降下する。
この演算処理は、時間(t)の計測値に基づいて、Taの時間を算出する。そして、Taの値を設定した後、タイマーBが作動し(S71)、タイマーBにより時間(Ta)が計測される(S73)。また、最終定電流制御は、そのまま維持されている(S74)。
次に、タイマーBが設定値Taに達した場合には(S75)、充電は停止され充電制御は終了する(S77)
以上の制御により蓄電池20は、適正な値に充電される。
このときの演算式は、Ta(時間)=KT(係数)×to(計測時間)+β(定数)となり、KT(係数)は0.6であり、β(定数)は、0.1となる値でTaが求められる。また、この演算式は、タイマー演算記憶領域23に記憶されている。
以上の制御により蓄電池20は、適正な値に充電される。
(本実施形態から想定される効果)
しかし、本発明は、最終定電流制御においてのみ蓄電池20の状態に応じて制御の停止する時間を演算して設定することができるので、適正な状態で蓄電池20を充電することができる。
そのため、最終定電流制御において、電圧値の誤差が少ない制御での時間(t)を計測し(S63)、その計測した値から制御を停止するための時間(Ta)を算出することができるので(S69)、満充電まで達する適正な時間を算出することが可能となる。そのため適正な状態で蓄電池20を充電することができ、不足充電が発生することはない。
そして、最終定電流制御に移行した後は、設定電圧Vo(若しくは変曲点電圧Vh)に達した場合に、タイマー演算記憶領域23に記憶されたデータ値25となる時間(to)の計測値に基づいて、Taの時間を算出し、Taの時間経過後にこの最終定電流制御を終了する。
また、中間にどのような制御を制御を行ったととしても適正な状態で蓄電池を充電することができる。特に本実施の形態のように可変電圧制御を行うことでよりインピーダンスに影響を受けることなく時間を短縮させることができる。
(本実施の形態から考えられる他の技術的思想)
また、本発明は、最終定電流充電手段においてのみ蓄電池の状態に応じて制御の停止する時間を演算して設定することが出来るので、適正な状態で蓄電池を充電することができる。
(他の実施形態への変更例)
・第1の設定値は、変曲点電圧Vhや設定電圧Voに替えて、サーミスター等の温度検出手段によりバッテリの温度や充電装置における周囲温度を測定した検出値を予め設定された基準温度により判断しても良く、基準値として電圧に換算した設定値なども考えられる。
・インバータの方式は特に限定する必要はなく、チョッパー式、フルブリッジ式等がある。
・タイマーA及びタイマーBとタイマーを2つ設けて説明したが、タイマーは1つで時間t及び時間Tの計測を兼ねるものであっても良い。
・初期充電手段や他の充電制御手段としては、可変電圧制御だけでなく、定電流制御や定電圧制御や定電力制御のうちいずれかを含むものである。
・定電流充電の多段階充電においては特に3段階だけでなく4段階や5段階であっても良い。
・電池電圧は特に限定することもなく、DC48V・DC80Vであっても良い。
・定電圧制御においては、電圧を一定にするとは、温度変化により電圧の値を変化させながら補正して最適な状態を保つことも含まれる。
・可変電圧制御の演算式はバッテリ容量や充電特性によって変更しても良く、充電電流の降下に従って電圧を降下させるような演算式であれば、本実施例の切替電圧Vk(57V)や設定電圧Vo(60V)、切替電流If(20A)や係数(0.04)をこの値に限定する必要もなく、バッテリ容量や充電する時間等を考慮して定めてもよい。
・タイマー演算手段の演算式のKT(係数)やβ(定数)は、本実施の形態に限定する必要もなく、バッテリ容量や充電特性等によって変更しても良い。
5・・・電圧出力手段としての直流変換部、7・・・インバータ、9・・・トランス、
10・・・充電制御部、11・・・整流部、 13・・・電流検出部(電流検出手段)、 15・・・インバータ制御部、17・・・電圧検出部(電圧検出手段)、
18・・・タイマー演算手段、CPU・・・19、
20・・・蓄電池、21・・・可変電圧演算手段、22・・・記憶手段、
23・・・タイマー演算記憶領域、24・・・可変電圧演算記憶領域、
A・・・タイマーA(タイマー手段)、B・・・タイマーB(タイマー手段)、
Vo・・・設定電圧、Vh・・・変曲点電圧(基準電圧)、Vk・・・切替電圧、
Ii・・・初期充電電流、Ih・・・切替電流、If・・・最終充電電流。
Claims (5)
- 直流電力を蓄電池へ供給して充電を行う充電制御手段と、前記蓄電池の電圧を検出する電圧検出手段と、充電電流を検出する電流検出手段と、を備えた充電装置であって、
前記充電制御手段は、
初期に充電を開始する初期充電手段と、当該初期充電手段を終了すると共に、充電電圧を可変して充電の制御を行う可変電圧充電手段と、当該可変電圧充電手段を終了すると共に前記初期充電手段よりも低い電流値となる最終充電電流で定電流充電を開始する最終定電流充電手段とを設け、
前記可変電圧充電手段は、降下する充電電流を前記電流検出手段で検出し、その検出した充電電流と比例関係となるように充電する充電電圧を演算する可変電圧演算手段と、
当該可変電圧演算手段で演算して求められた前記充電電圧に可変して出力する電圧出力手段と、
を備えたことを特徴とする充電装置。 - 前記充電制御手段は、前記初期充電手段での充電中に前記蓄電池が所定の電圧値に達したことに応じて前記初期充電手段の充電を終了する設定電圧を設け、
当該設定電圧は、変曲点電圧よりも低い電圧の値としたことを特徴とする請求項1に記載の充電装置。 - 前記充電制御手段は、前記設定電圧から前記可変電圧充電手段を終了し最終定電流充電手段に切り替える切替電圧までの関係を予め直線補間を行った値から定めた演算式を記憶する可変電圧演算記憶手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の充電装置。
- 前記充電制御手段は、前記初期充電手段を開始してから前記蓄電池を検出した電圧が前記設定電圧に達するまでの時間を計測するタイマー手段と、当該タイマー手段で計測したデータ値を記憶するタイマー演算記憶手段と、前記最終定電流充電手段での充電中に前記蓄電池を検出した電圧が前記設定電圧に達したことに応じて、前記タイマー演算記憶手段に記憶された前記データ値に基づいて充電を停止する時間を演算するタイマー演算手段と、当該タイマー演算手段によって得られた時間の経過後に前記最終定電流充電手段の充電を停止する充電停止手段と、を備えたことを特徴とする請求項3に記載の充電装置。
- 直流電力を蓄電池へ供給して充電を行う充電制御手段と、前記蓄電池の電圧を検出する電圧検出手段と、充電電流を検出する電流検出手段と、を備えた充電装置であって、
前記充電制御手段は、
初期に充電を開始する初期充電手段と、前記初期充電手段での充電中に前記蓄電池が設定電圧に達したことに応じて前記初期充電手段の充電を終了し、他の充電制御手段を経過した後に前記初期充電手段よりも低い電流値となる最終充電電流で定電流充電を開始する最終定電流充電手段とを設け、
前記初期充電手段を開始してから前記蓄電池を検出した電圧が前記設定電圧に達するまでの時間を計測するタイマー手段と、当該タイマー手段で計測したデータ値を記憶するタイマー演算記憶手段と、前記最終定電流充電手段での充電中に前記蓄電池を検出した電圧が前記設定電圧に達したことに応じて、前記タイマー演算記憶手段に記憶された前記データ値に基づいて充電を停止する時間を演算するタイマー演算手段と、当該タイマー演算手段によって得られた時間の経過後に前記最終定電流充電手段の充電を停止する充電停止手段と、を備えたことを特徴とする充電装置。
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- 2008-05-23 JP JP2008134936A patent/JP2009284685A/ja active Pending
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