JP5620184B2 - 漏れ検査装置及び漏れ検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークの漏れ検査を行う漏れ検査装置と漏れ検査方法に関する。
ワーク内に圧縮気体を充填し、ワークからの漏れに起因して生じる気体の移動量を測定することにより、ワークの漏れ検査を行う漏れ検査装置(以下、単に「装置」ともいう)が知られている(特許文献1)。
図10は従来の漏れ検査装置の一例を示す概略構成図である。
図10中、900は漏れ検査装置である。図10中、911は圧力源であり、配管913によりレギュレータ915の入口側と接続されている。レギュレータ915の出口側には、配管917の一端が接続されている。配管917の他端は、圧力計919と接続されている。圧力計919には、配管918の一端が接続されている。配管918の他端は、第1開閉バルブ931の入口に接続されている。
第1開閉バルブ931の出口には、配管925の一端が接続されている。配管925の他端は、第2開閉バルブ923の入口に接続されている。第2開閉バルブ923の出口には、配管926の一端が接続されている。配管926の他端は、ワーク950との接続口927を構成している。配管925の流路には、配管921の一端が接続されている。配管921の他端は、流量計935の入口に接続されている。流量計935の出口には、配管922の一端が接続されている。配管922の他端は、配管926の流路に接続されている。配管926の流路には、配管937の一端が接続されている。配管937の他端は、排気バルブ939の入口に接続されている。
この装置は次のように用いられる。
先ず、漏れ検査の対象であるワーク950が、接続口927に気密に取り付けられる。圧力源911から供給される圧縮気体の圧力は、レギュレータ915によって調圧されている。次に、第1開閉バルブ931と第2開閉バルブ923とが開かれて、ワーク950内に圧縮気体が充填される。ワーク950内の圧力が、レギュレータ915で設定される圧力に達したら、第2開閉バルブ923が閉じられる。
ワーク950から気体の漏れがない場合、装置900内とワーク950内との間に圧力差は生じない。そのため、圧力源911からワーク950内へは気体は供給されない。従って、流量計935の出力値はゼロである。
一方、ワーク950から気体の漏れがある場合、ワーク950から漏れる気体の量に相当する量の気体が、圧力源911からワーク950へ供給される。この時、第2開閉バルブ923は閉じられている。そのため、圧力源911から供給される気体は、配管921、流量計935、配管922を経由して、ワーク950内に供給される。ワーク950内に供給される気体の量は、流量計935によって測定される。流量計935の測定値により、ワーク950から漏れる気体の量が計測される。
この装置900は、以下の問題点を有している。
この装置の第2開閉バルブ923を閉じた後、第2開閉バルブ923の上流側(圧力源911側)と下流側(ワーク950側)とに圧力差が生じている場合、上流側から下流側へ気体が移動し、装置内の圧力は平衡に近づく。ここで、流量計935は、微小流量を検出することを目的にその内部流路が細く形成されている。そのため、第2開閉バルブ923を閉じた後、装置内が圧力平衡に達するまでには長時間を要する。更に、レギュレータの微小流量に対する圧力調整特性が装置内の圧力平衡に影響を及ぼす。よって、ワーク950の漏れ検査には長時間を要している。
図9は、装置900内が圧力平衡に達するまでの間における流量計935の測定値を示すグラフである。このグラフによれば、第2流量開閉バルブ923を閉じると、流量計935の測定値はその測定レンジを超えて上昇する。流量計935の測定値は、約40秒経過後に測定レンジ内に入り、その後、測定値は徐々に低下している。測定値の低下の割合は徐々に小さくなり、約250秒経過後に一定値(ワーク950の漏れ量に相当する)を示している。即ち、装置900内が圧力平衡に達するまでに約250秒間を要している。そのため、漏れ検査に要する時間が長く、検査効率が悪い。
また、レギュレータの安定性次第で検査精度は大きく異なる。即ち、圧力源側と装置側との気体温度が異なる場合や圧力源側の圧力が変化する場合にはレギュレータに影響を与え、正確な漏れ検査を行うことができない。
特許文献2には、流量計の測定値が徐々に低下していく割合(傾き)から、ワークから漏れる気体の量を予測する漏れ検査方法が記載されている。この方法によれば、ワークの内容積が一定であり、供給される圧縮空気の圧力及び温度が一定の場合に限ってワークから漏れる気体の量を予測できる。そのため、この方法は検査環境が厳しく制限される。また、ワークの内容積が予め設定したワークの内容積と異なる場合や、ワークの内容積が圧縮気体の圧力により変化する場合には、ワークから漏れる気体の量を予測できない。
特開2005−291924号公報 特開2007−108102号公報
本発明は、ワークの漏れ検査を行うにあたって、短時間で漏れ検査を行うことのできる装置及び漏れ検査方法を提供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、ワークの内容積が未知である場合や、ワークの内容積がその内圧により変化する場合にも用いることのできる装置及び漏れ検査方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、圧力源から装置を経由してワーク内に圧縮気体を充填した後、圧力源と装置とを遮断することに想到した。そして、圧力源から遮断された装置内において、装置内を移動する気体の量を測定することにより、ワークから漏れる気体の量を測定できることを見出した。そして、この測定方法によれば、測定時間が短く、精度の高い検査を行うことができることを見出した。さらに、この装置に基準リーク発生器を取り付けると、内容積が未知であるワークや内容積が内圧に応じて変化するワークであっても、漏れ検査を行うことができることを見出した。本発明者らは以上の点を見出し、本発明を完成するに至った。
上記目的を達成する本発明は、以下に記載するものである。
〔1〕
内容積が既知のワーク内に圧力源から気体を供給して前記ワークから漏れる気体の量を測定する装置であって、
一端側が圧力源に接続され、他端がワークとの接続口を構成する第1気体供給管と、
一端側が圧力源に接続され、他端が第1気体供給管に接続されるとともに、その流路内を流れる気体の量を測定する流量計が介装される第2気体供給管と、
前記圧力源から第1気体供給管への気体の供給と、前記圧力源から第2気体供給管への気体の供給とをそれぞれ遮断するとともに、第1気体供給管と第2気体供給管とを前記流量計の上流側で分離する遮断手段と、
を有することを特徴とする漏れ検査装置。
〔2〕
ワーク内に圧力源から気体を供給して前記ワークから漏れる気体の量を測定する装置であって、
一端側が圧力源に接続され、他端がワークとの接続口を構成する第1気体供給管と、
一端側が圧力源に接続され、他端が第1気体供給管に接続されるとともに、その流路内を流れる気体の量を測定する流量計が介装される第2気体供給管と、
前記圧力源から第1気体供給管への気体の供給と、前記圧力源から第2気体供給管への気体の供給とをそれぞれ遮断するとともに、第1気体供給管と第2気体供給管とを前記流量計の上流側で分離する遮断手段と、
第1気体供給管に介装される基準リーク発生器と、
を有することを特徴とする漏れ検査装置。
〔3〕
前記流量計が差圧式流量計である〔1〕又は〔2〕に記載の漏れ検査装置。
〔4〕
圧力源からワーク内に気体を供給する気体供給管と、
前記気体供給管に介装される流量計と、
前記気体供給管に介装され、前記流量計よりも上流側で圧力源からの気体の供給を遮断する遮断手段と、
を備える装置を用いて、
圧力源から前記気体供給管を通じてワーク内に気体を供給して装置内とワーク内とを圧力平衡とした後、
前記遮断手段により圧力源からの気体の供給を遮断し、
前記遮断手段と前記流量計との流路間における気体供給管内の気体が、前記流量計を通じて、前記流量計よりも下流側に移動する量X1を測定し、
下記式(1)

M1 = X1 × (B1+B2+A1) / A1 ・・・式(1)

(但し、A1:前記遮断手段と前記流量計との流路間における気体供給管の内容積、
B1:流量計よりも下流側の気体供給管の内容積
B2:ワークの内容積)
からワークの漏れ量M1を算出することを特徴とするワークの漏れ検査方法。
〔5〕
圧力源からワーク内に気体を供給する気体供給管と、
前記気体供給管に介装される流量計と、
前記気体供給管に介装され、前記流量計よりも上流側で圧力源からの気体の供給を遮断する遮断手段と、
前記流量計よりも下流側で気体供給管に接続されて基準リークを発生させる基準リーク発生器と、
を備える装置を用いて、
圧力源から前記気体供給管を通じてワーク内に圧縮気体を充填して装置内とワーク内とを圧力平衡とした後、
前記遮断手段により圧力源からの気体の供給を遮断し、
前記基準リーク発生器から基準リークを発生させずに、前記遮断手段と前記流量計との流路間における気体供給管内の気体が、前記流量計を通じて、前記流量計よりも下流側に移動する量X1を測定し、次いで、前記基準リーク発生器から基準リークM2を発生させながら、前記遮断手段と前記流量計との流路間における気体供給管内の気体が、前記流量計を通じて、前記流量計よりも下流側に移動する量X2を測定し、
下記式(2)

M1 = X1 × M2 / (X2−X1) ・・・式(2)

からワークの漏れ量M1を算出することを特徴とするワークの漏れ検査方法。
本発明の装置(以下、「本装置」ともいう)及び漏れ検査方法によれば、ワークの漏れ検査を、正確に且つ極めて短時間に行うことができる。
図1は、第1実施形態による本装置の構成図である。 図2は、第2実施形態による本装置の構成図である。 図3は、第2実施形態による本装置の他の構成を示す構成図である。 図4は、図1の装置の流路を示す説明図である。 図5は、図2の装置の流路を示す説明図である。 図6は、本装置のA部とB部とが圧力平衡に達するまでの間における流量計の測定値を示すグラフである。 図7は、本装置の流量測定値と装置の容積比との関係を示すグラフである。 図8は、差圧式流量計の一例を示す説明図である。 図9は、従来の装置内が圧力平衡に達するまでの間における流量計の測定値を示すグラフである。 図10は従来の装置の一例を示す構成図である。
以下、2つの実施形態を挙げて本発明を詳細に説明する。なお、本説明において気体の体積は、全て標準状態(0℃、1気圧)における体積として記載する。
〈第1実施形態〉
本発明の第1の実施形態は、内容積が既知のワーク内に圧縮気体を充填して、ワークから漏れる気体の量を測定する装置である。先ず、第1実施形態の装置構成について図1を参照して説明した上で、この装置の動作について図4を参照して説明する。
(1)第1実施形態の装置構成
図1は、第1実施形態による漏れ検査装置の構成図である。図1中、100は漏れ検査装置である。図1中、11は上流側に設けられた圧力源であり、配管13によりレギュレータ15の入口側と接続されている。レギュレータ15の出口側には、配管17の一端が接続されている。配管17の他端は、圧力計19と接続されている。圧力計19には、配管21の一端が接続されている。配管21の他端側は、2本に分岐して、第1開閉バルブ23の入口側と、第2開閉バルブ31の入口側と、にそれぞれ並列に接続されている。
第1開閉バルブ23の出口側には、第1気体供給管25の一端が接続されている。第1気体供給管25の他端側は、ワーク50との接続口27を構成している。第1気体供給管25の流路には、配管37の一端が接続されている。配管37の他端は、排気バルブ39の入口側に接続されている。排気バルブ39の出口側には、配管41の一端が接続されており、配管41の他端は開放されている。
第2開閉バルブ31の出口側には、第2気体供給管33の一端が接続されている。第2気体供給管33の他端側33aは、第1開閉バルブ23と接続口27との間で第1気体供給管25に接続されている。この第2気体供給管33の流路には、第2開閉バルブ31の下流側で流量計35が介装されている。
第1開閉バルブは、圧力源から第1気体供給管への気体の供給を遮断する手段である。また、第2開閉バルブは、圧力源から第2気体供給管への気体の供給を遮断する手段である。
(2)第1実施形態の装置の動作
先ず、漏れ検査の対象であるワーク50が、接続口27に気密に取り付けられる。次いで、第1開閉バルブ23と第2開閉バルブ31とが開かれて、圧力源11からワーク50内に圧縮気体が充填される。圧力源11から供給される圧縮気体は、配管13を介してレギュレータ15に送られて一定の圧力に調圧されている。レギュレータ15から送出される圧縮気体は、配管17、圧力計19を経由して、配管21に送られる。上述の通り、第1開閉バルブ23と第2開閉バルブ31は開いており、圧縮気体が流通可能となっている。圧縮気体は、第1開閉バルブ23と第2開閉バルブ31とを経由して、第1気体供給配管25、第2気体供給配管33に送られる。第1気体供給配管25と第2気体供給配管33に送られた圧縮気体は、接続口27を介してワーク50内に供給される。なお、この時、排気バルブ39は閉じられている。
ワーク50内に圧縮気体が充填され、所定圧力(レギュレータ15により調圧される圧力)に達したら、第1開閉バルブ23と第2開閉バルブ31とが略同時に閉じられる。
第1開閉バルブ23と第2開閉バルブ31とが閉じられた後、ワーク50から漏れる気体がない場合、第1開閉バルブ23と第2開閉バルブ31の下流側は密閉状態となり圧力差が生じないため、本装置内からワーク50内へ気体は供給されない。一方、ワーク50から漏れる気体がある場合、ワーク50内から漏れ出る気体の量に応じて、第1気体供給管25内の圧縮気体は、ワーク50内に移動する。これに伴い、第2気体供給管33内の圧縮気体は、第1気体供給管25に移動する。この時の気体の移動容積は、流量計35によって測定される。この測定値から、ワーク50の漏れ量が計算される。
図4は、図1の装置の構成図であり、装置の動作を説明するための説明図である。
第2開閉バルブ31と流量計35との流路間における第2気体供給管33部分、即ち図中の矢印A間(以下、「A部分」ともいい、この内容積をA1とする。)と、
流量計35と第1気体供給管25との流路間の第2気体供給管33a部分及び第1気体供給管25、配管37、ワーク50、即ち図中の矢印B間(以下、「B部分」ともいう。このうち、ワーク50の容積をB2とし、その余の容積をB1とする。)と、
に分けて本装置内の圧力と気体の移動について説明する。
ワーク50から漏れる気体がない場合、A部分とB部分の内部の圧力は変化が生じない。そのため、A部分内とB部分内に充填されている圧縮気体の圧力は等圧である。即ち、流量計35においては、気体の移動が検出されない。
一方、ワーク50から漏れる気体がある場合、漏れ量(M1とする)に応じてB部分の内部の圧力は低下する。A部分とB部分とは等圧になろうとするため、A部分の圧縮気体の一部は流量計35を通ってB部分に移動する。この時の気体の移動量は、流量計35によって測定される(この測定値をX1とする)。A部分とB部分の内容積は既知である。よって、流量計35の測定値と、A部分とB部分の内容積の比とから、下記式(1)によりワーク50の漏れ量が計算される。

M1 = X1 × (B1+B2+A1) / A1 ・・・式(1)
第1開閉バルブ23と第2開閉バルブ31とは閉じられた状態であるため、圧力源11からA部分に圧縮気体は供給されない。そのため、流量計35の値はオーバーフローすることなく、直ちに真の値を示す。
漏れ検査が終ったら、排気バルブ39が開かれて装置内部の圧縮気体が、配管37、排気バルブ39、排出管41を通って、装置外部に速やかに排出される。装置から圧縮気体が排出されて装置内が常圧程度となったら、ワーク50が接続口27から取り外される。
図6は、本装置のA部とB部とが圧力平衡に達するまでの間における流量計35の測定値を示すグラフである。このグラフによれば、第1開閉バルブと第2開閉バルブとが同時に閉じられた後、数秒で一定値を示している。なお、この値にA部の内容積に対する(A部+B部)の内容積の倍率を乗じた値が、ワーク50の漏れ量である。
図7は、流量測定値と装置の容積比との関係を示すグラフである。
各グラフは全体の容積には依存せず、A部の内容積に対する(A部+B部)内容積の割合に依存している。即ち、流量測定値と容積値とは比例関係にある。
〈第2実施形態〉
本発明の第2の実施形態は、内容積が未知のワークや、内容積が変化するワークであっても漏れ検査を行うことができる装置である。内容積が未知のワークとは、内部が複雑な形状であってその内容積を測定することが困難であるワークや、加工精度のばらつきが大きく個々に内容積が異なるワークが例示される。また、内容積が変化するワークとは、ゴムタイヤなどのように内部の圧力によってその内容積が変化するワークが例示される。
先ず、第2実施形態の装置構成について図2を参照して説明した上で、この装置の動作について図5を参照して説明する。
(3)第2実施形態の装置構成
図2は、第2実施形態による漏れ検査装置の構成図である。図2中、200は漏れ検査装置である。図2中、38は分岐配管であり、その一端は第1気体供給配管25に接続されている。分岐配管38の他端側は分岐して、排気バルブ39の入口側と、第3開閉バルブ43の入口側と、にそれぞれ接続されている。第3開閉バルブの出口側には、配管45を介して基準リーク発生器47が接続されている。その他の構造は第1実施形態の装置と同じであるため、同一の構成には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
(4)第2実施形態の装置の動作
先ず、漏れ検査の対象であるワーク60が、接続口27に気密に取り付けられる。ワーク60の内容積は未知である。
第2実施形態の装置は、第1実施形態の装置と比較して、基準リーク発生器47が取り付けられている点で相違する。基準リーク発生器47は、装置内から一定量の漏れ(基準リーク)を生じさせる。第3開閉バルブ43が閉じている場合、基準リーク発生器47からは漏れは生じない。この時、装置内からの気体の流出はワーク60の漏れ部(ワーク60に存在する亀裂や細孔など)のみから生じる。
第3開閉バルブ43が開いている時、装置内からの気体の流出はワーク60の漏れ部のほか、基準リーク発生器47からも生じる。基準リーク発生器47から装置外部に漏れる基準リークの量は既知である。そのため、第3開閉バルブ43が開いている時と閉じている時との流量測定値を比較することにより、ワーク60の漏れ量を求めることができる。
図5は、図2の装置の構成図であり、漏れ装置の動作を説明するための説明図である。
第2開閉バルブ31と流量計35との流路間における第2気体供給管33部分、即ち図中の矢印A間(以下、「A部分」ともいう。)と、
流量計35と第1気体供給管25との流路間の第2気体供給管33a部分、及び第1気体供給管25、配管38、ワーク60、即ち図中の矢印B間(以下、「B部分」ともいう。)と、
に分けて本装置内の圧力及び気体の移動について説明する。
ワーク60から漏れる気体がない場合、A部分とB部分との圧力差が生じないため、A部分とB部分に充填されている圧縮気体は移動しない。即ち、流量計35においては気体の移動が検出されない。
一方、ワーク60から漏れる気体がある場合であって、ワーク60の内容積が内部の圧力に応じて変化しない場合、ワーク60の漏れ量に応じてB部分の内部の圧力は低下する。A部分とB部分とは等圧になろうとするため、A部分の圧縮気体の一部はB部分に移動する。この時の気体の移動量は、流量計35によって測定される。
ここで、ワーク60の内容積は未知であるため、B部分の内容積も未知である。よって、A部分とB部分との内容積の比が未知であり、流量計35の測定値からはワーク60から漏れる気体の量を直接求めることができない。
また、ワーク60から漏れる気体がある場合であって、ワーク60の内容積が内部の圧力に応じて変化する場合、装置内に導入する圧力によってB部分の容積が変化する。よって、流量計35の測定値からはワーク60から漏れる気体の量を直接求めることができない。
そこで、第2実施形態の装置では、基準リーク発生器47を利用する。基準リーク発生器47は、装置内から基準リークを生じさせる。基準リークの漏れ量(M2とする)は既知である。そのため、基準リークの発生時の流量計35の測定値(この測定値をX2とする)と、基準リークの非発生時の流量計35の測定値(この測定値をX1とする)とから下記式(2)により、ワーク60から漏れる気体の量(M1とする)を求めることができる。

M1 = X1 × M2 / (X2−X1) ・・・式(2)
なお、開閉バルブ43、配管45及び基準リーク発生器47の内部容積は、B部分の容積に対し、充分小さいことが望ましく、基準リーク発生器と開閉バルブとが一体化されたものを用いて容積を縮小させる方法などを用いることができる。B部分の容積に対し、内部容積が無視できない場合は、予め漏れの無いマスターワークを使用してX2を比較することで漏れ量を測定できる。
〈第1開閉バルブ、第2開閉バルブ、第3開閉バルブ〉
第1開閉バルブ、第2開閉バルブは公知の開閉バルブを用いることができる。例えば、電磁弁や空圧弁が挙げられる。
第1開閉バルブと第2開閉バルブとは、略同時に閉じられるように構成されている。ここで略同時とは、図5におけるA部分とB部分とに圧力差が生じない程度をいう。
第1開閉バルブと第2開閉バルブとは一体として形成されていても良い。例えば、図3に示すロータリーバルブ24を用いて構成することも出来る。このロータリーバルブによれば、圧力源から第1気体供給管への気体の供給と、圧力源から第2気体供給管への気体の供給とを略同時にそれぞれ遮断することができる。
〈圧力源、レギュレータ〉
圧力源としては、コンプレッサーやガスボンベが挙げられる。装置内に導入する圧縮気体の圧力は、レギュレータ等によって調節される。装置内に導入する圧縮気体の圧力は、0.05〜0.9MPaGが好ましい。装置内に導入する圧縮気体は、空気や不活性ガスが挙げられる。
〈接続口〉
接続口27は、ワーク50と気密に接続される構造であれば、どのような構造であっても良い。また、複数のワーク50を同時に検査することを目的として、接続口が複数箇所に設けられていてもよい。
〈第1気体供給配管、第2気体供給配管、その他の配管〉
第1気体供給配管、第2気体供給配管、その他の配管は容易に内容積が変化しない材質で構成されることを要する。材質としては、ステンレスやブラスが好ましい。
〈流量計〉
流量計は、A部分からB部分へ流れる気体の量を測定できる物であれば、その測定原理や構造を問わない。あるいは、A部分とB部分との圧力差を正確に検出できるものであれば、その測定原理や構造を問わない。例えば、層流式流量計や熱式流量計、差圧式流量計が挙げられる。その中でも、差圧式流量計が好ましい。
図8は、差圧式流量計の一構成例を示す説明図である。図8中、81は上流側圧力計、83は下流側圧力計であり、82は上流側温度計、84は下流側温度計である。これら圧力計及び温度計は、多孔質素子85の上流側又は下流側に設けられる。多孔質素子85は気体の流れを乱すことなく、流量に応じた差圧を発生させる。この差圧は、差圧センサ86、87で検出される。検出された差圧は、上流側圧力計81又は下流側圧力計83と上流側温度計82又は下流側温度計84により測定される計測値で補正されて、流量に換算される。差圧センサは、複数種類の測定レンジの物を配置することにより、幅広いレンジでの測定が可能になる。
〈排気バルブ〉
排気バルブは、検査終了後に装置内を常圧に戻して、接続口27からワーク50を安全に取り外すために設けられる。排気バルブ39は漏れ装置内を気密に開閉できるものであれば、どのような構造の物であっても良い。
〈基準リーク発生器〉
基準リーク発生器としては、一定量のリークを生じさせることの出来るものであればよい。例えば、オリフィスやノズルが挙げられる。基準リーク発生器が生じさせる基準リーク量は、1段階であっても良いし、多段階の基準リーク量を生じさせるものであっても良く、流量コントローラを用いても良い。
100、200・・・装置
11・・・圧力源
13、17、21、37、38、41、45・・・配管
15・・・レギュレータ
19・・・圧力計
23・・・第1開閉バルブ
24・・・ロータリーバルブ
25・・・第1気体供給管
27・・・ワーク接続口
31・・・第2開閉バルブ
33、33a・・・第2気体供給管
35・・・流量計
39・・・排気バルブ
43・・・第3開閉バルブ
47・・・基準リーク発生器
50、60・・・ワーク
80・・・差圧式流量計
81・・・上流側圧力計
82・・・上流側温度計
83・・・下流側圧力計
84・・・下流側温度計
85・・・多孔質素子
86、87・・・差圧センサ
900・・・従来の装置
911・・・圧力源
913、917、921、925、937、・・・配管
915・・・レギュレータ
919・・・圧力計
923・・・第1開閉バルブ
927・・・ワーク接続口
931・・・第2開閉バルブ
935・・・流量計
939・・・排気バルブ
950・・・ワーク

Claims (5)

  1. 内容積が既知のワーク内に圧力源から気体を供給して前記ワークから漏れる気体の量を測定する装置であって、
    一端側が圧力源に接続され、他端がワークとの接続口を構成する第1気体供給管と、
    一端側が圧力源に接続され、他端が第1気体供給管に接続されるとともに、その流路内を流れる気体の量を測定する流量計が介装される第2気体供給管と、
    前記圧力源から第1気体供給管への気体の供給と、前記圧力源から第2気体供給管への気体の供給とをそれぞれ遮断するとともに、第1気体供給管と第2気体供給管とを前記流量計の上流側で分離する遮断手段と、
    を有する漏れ検査装置であって、第2気体供給管が、第1気体供給管の接続箇所と前記遮断弁との間に前記流量計のみが介装されており、分岐を有さないことを特徴とする漏れ検査装置
  2. ワーク内に圧力源から気体を供給して前記ワークから漏れる気体の量を測定する装置であって、
    一端側が圧力源に接続され、他端がワークとの接続口を構成する第1気体供給管と、
    一端側が圧力源に接続され、他端が第1気体供給管に接続されるとともに、その流路内を流れる気体の量を測定する流量計が介装される第2気体供給管と、
    前記圧力源から第1気体供給管への気体の供給と、前記圧力源から第2気体供給管への気体の供給とをそれぞれ遮断するとともに、第1気体供給管と第2気体供給管とを前記流量計の上流側で分離する遮断手段と、
    第1気体供給管に介装される基準リーク発生器と、
    を有する漏れ検査装置であって、第2気体供給管が、第1気体供給管の接続箇所と前記遮断弁との間に前記流量計のみが介装されており、分岐を有さないことを特徴とする漏れ検査装置
  3. 前記流量計が差圧式流量計である請求項1又は2に記載の漏れ検査装置。
  4. 圧力源からワーク内に気体を供給する気体供給管と、
    前記気体供給管に介装される流量計と、
    前記気体供給管に介装され、前記流量計よりも上流側で圧力源からの気体の供給を遮断する遮断手段と、
    を備える装置を用いて、
    圧力源から前記気体供給管を通じてワーク内に気体を供給して装置内とワーク内とを圧力平衡とした後、
    前記遮断手段により圧力源からの気体の供給を遮断し、
    前記遮断手段と前記流量計との流路間における気体供給管内のみの気体が、前記流量計を通じて、前記流量計よりも下流側に移動する量X1を測定し、
    下記式(1)

    M1 = X1 × (B1+B2+A1) / A1 ・・・式(1)

    (但し、A1:前記遮断手段と前記流量計との流路間における気体供給管の内容積、
    B1:流量計よりも下流側の気体供給管の内容積
    B2:ワークの内容積)
    からワークの漏れ量M1を算出することを特徴とするワークの漏れ検査方法。
  5. 圧力源からワーク内に気体を供給する気体供給管と、
    前記気体供給管に介装される流量計と、
    前記気体供給管に介装され、前記流量計よりも上流側で圧力源からの気体の供給を遮断する遮断手段と、
    前記流量計よりも下流側で気体供給管に接続されて基準リークを発生させる基準リーク発生器と、
    を備える装置を用いて、
    圧力源から前記気体供給管を通じてワーク内に圧縮気体を充填して装置内とワーク内とを圧力平衡とした後、
    前記遮断手段により圧力源からの気体の供給を遮断し、
    前記基準リーク発生器から基準リークを発生させずに、前記遮断手段と前記流量計との流路間における気体供給管内の気体のみが、前記流量計を通じて、前記流量計よりも下流側に移動する量X1を測定し、次いで、前記基準リーク発生器から基準リークM2を発生させながら、前記遮断手段と前記流量計との流路間における気体供給管内のみの気体が、前記流量計を通じて、前記流量計よりも下流側に移動する量X2を測定し、
    下記式(2)

    M1 = X1 × M2 / (X2−X1) ・・・式(2)

    からワークの漏れ量M1を算出することを特徴とするワークの漏れ検査方法。
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